1章 物語文

物語の読み方

1-1 物語文1

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


翔太しょうたは、祖父の姉であるなみおばさんの家へ一人で寝台しんだい列車(ベッドがついて車内でられる列車)で向かうことになった。

ろうおじさんから電話がかかってきたのは、五時過ぎだった。

おじさんは、まえおきも何もなく、いきなり用件をいった。
今晩こんばん八時に家を出るから、荷物全部そろえとけよ。そして、今日翔太は列車にまるんだから、出発前にでもシャワーでもいいから浴びておけ」
「うん」

返事したのと同時に、電話は切れた。

それまでゆっくりと進んでいた時間が、急に早まわしで動き始めた。

荷物は、昨日つめこんだままだ。ほんとうに秋田になんて行くかな、と思っていたので、いいかげんにそろえただけだ。

でも、おばあさんがたった一人で住んでいるところに泊まるのだ。何か足りないものがあったって、借りるってわけにはいかない。

翔太は、昨日は見もしなかった林間学校のしおりを引っぱりだしてきた。

洗面せんめんは、あぶなくわすれるところだった。パジャマは、洋服で寝ればいいやと思ってたけど、持っていくことにした。

ウィンドブレーカーと長ズボン(ジャージ)は、林間学校では山登りにいったので、持ち物のらんに書いてある。それも荷物に加えたのは、なみ姉さんのすすめにしたがって、鳥海ちょうかいに登ろうなどと思ったわけではない。社会科で秋田は豪雪ごうせつ地帯だと教わったからだ。今は夏だけど、ひょっとして寒いかもしれない。

母さんからわたされたデジカメとノート。それにマンガを入れたら、かなりリュックがふくれた。熱中しょうにならないために、ぼうをかぶっていくことにして、リュックの上に置いた。

翔太はあせだくになって荷物をそろえると、お弁当の残り半分を食べ、シャワーを浴びた。

五郎おじさんがかけこんできたのは、ちょうどその時だった。

翔太は用意がまにあったので、ホッとした。
「お帰りなさい」
「悪い。悪い。おそくなって。五分でシャワー浴びて着がえるから、あとちょっと待ってろ」

そして、八時ちょうど、五郎おじさんと翔太は、いっしょに家を出た。
「寝台のチケットをとるのに、すごいならんでさ。おそくなっちゃったんだ」

五郎おじさんはそういって、きっをくれた。

翔太はそれをなくさないように、ウェストバッグにしまった。なんだって、大事なものはウェストバッグの中だ。
「五郎おじさん、おなかすいたでしょ。ぼくが一人でうえ駅まで行ければ、ついてきてもらわなくてよかったんだけど」
「上野駅でうまいもん食うから、気にするな。そんなことより、本荘ほんじょうからしままでの行き方を書いといた。そこだけは、翔太が一人で行かなきゃならないから、ちゃんと自分で高原鉄道こうげんてつどうの切符を買って乗るんだぞ。わからなかったら、駅員さんに聞けばいいから」

翔太はウェストバッグにしまう前に、ひととおり読んでみた。メモをなくしたり、すぐに見つからなくても、頭の中に入れてしまえば、安心だ。

そして、今回みたいな緊急きんきゅう時、いちいち姉さんたちや五郎おじさんにたよらなくては、一人で列車にも乗れないんじゃこまると思い、上野駅までの行き方を覚えることにした。

ひろ『鳥海山の空の上から』)

〔注〕

鳥海山 秋田と山形の県境けんざかいにある火山。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

朝早くから目がさめる

(2)

学校に行くまでの時間でべんとうを作る。

(3)

目の前を自転車が通りすぎる

(4)

けんめいのないメールがとどいた。

(5)

休みの日にごせんぞさまの墓参はかまいりをする。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「まえおき」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • その本のまえおきで、作者は執筆しっぴつの理由を書いている。
  • 映画のまえおきで、主人公しゅじんこう犯人はんにんを言い当て、おいつめた。
  • テストのまえおきで、見直しや丸つけをすることが大切だ。
  • 母におどろかせるまえおきとして、プレゼントが何かを伝える。

Confirm Testの答え

(1)
答え

覚める

(2)
答え

弁当

(3)
答え

過ぎる

(4)
答え

件名

(5)
答え

先祖

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「今晩八時に家を出るから、荷物全部そろえとけよ」について、翔太が荷物をそろえるのに参考にしたのは、何ですか。次の にあてはまることばを文中から書きぬきなさい。(完答)



Confirm Testの答え

(1)
答え

林間学校のしおり・持ち物の欄(完答)

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「メモ」には何が書かれていますか。文中から十四字で書きぬきなさい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

羽後本荘から矢島までの行き方

Point

no local video: 6d733551-edac-44da-a220-88e33fc95f6c

Lesson

no local video: 28496a32-9f12-4539-aae1-1b8f5e59c96e

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


翔太しょうたは、Aそふの姉であるなみおばさんの家へ一人で寝台しんだい列車(ベッドがついて車内でられる列車)で向かうことになった。

ろうおじさんから電話がかかってきたのは、五時Bぎだった。

おじさんは、まえおきも何もなく、いきなりCようけんをいった。
今晩こんばん八時に家を出るから、荷物全部そろえとけよ。そして、今日翔太は列車にまるんだから、出発前にでもシャワーでもいいから浴びておけ」
「うん」

返事したのと同時に、電話は切れた。

それまでゆっくりと進んでいた時間が、急に早まわしで動き始めた。

荷物は、昨日つめこんだままだ。ほんとうに秋田になんて行くかな、と思っていたので、いいかげんにそろえただけだ。

でも、おばあさんがたった一人で住んでいるところに泊まるのだ。何か足りないものがあったって、借りるってわけにはいかない。

翔太は、昨日は見もしなかった林間学校のしおりを引っぱりだしてきた。

洗面せんめんは、あぶなくわすれるところだった。パジャマは、洋服で寝ればいいやと思ってたけど、持っていくことにした。

ウィンドブレーカーと長ズボン(ジャージ)は、林間学校では山登りにいったので、持ち物のらんに書いてある。それも荷物に加えたのは、なみ姉さんのすすめにしたがって、鳥海ちょうかいに登ろうなどと思ったわけではない。社会科で秋田は豪雪ごうせつ地帯だと教わったからだ。今は夏だけど、ひょっとして寒いかもしれない。

母さんからわたされたデジカメとノート。それにマンガを入れたら、かなりリュックがふくれた。熱中しょうにならないために、ぼうをかぶっていくことにして、リュックの上に置いた。

翔太はあせだくになって荷物をそろえると、おDべんとうの残り半分を食べ、シャワーを浴びた。

五郎おじさんがかけこんできたのは、ちょうどその時だった。

翔太は用意がまにあったので、ホッとした。
「お帰りなさい」
「悪い。悪い。おそくなって。五分でシャワー浴びて着がえるから、あとちょっと待ってろ」

そして、八時ちょうど、五郎おじさんと翔太は、いっしょに家を出た。
「寝台のチケットをとるのに、すごいならんでさ。おそくなっちゃったんだ」

五郎おじさんはそういって、きっをくれた。

翔太はそれをなくさないように、ウェストバッグにしまった。なんだって、大事なものはウェストバッグの中だ。
「五郎おじさん、おなかすいたでしょ。ぼくが一人でうえ駅まで行ければ、ついてきてもらわなくてよかったんだけど」
「上野駅でうまいもん食うから、気にするな。そんなことより、本荘ほんじょうからしままでの行き方を書いといた。そこだけは、翔太が一人で行かなきゃならないから、ちゃんと自分で高原鉄道こうげんてつどうの切符を買って乗るんだぞ。わからなかったら、駅員さんに聞けばいいから」

翔太はウェストバッグにしまう前に、ひととおり読んでみた。メモをなくしたり、すぐに見つからなくても、頭の中に入れてしまえば、安心だ。

そして、今回みたいな緊急きんきゅう時、いちいち姉さんたちや五郎おじさんにたよらなくては、一人で列車にも乗れないんじゃこまると思い、上野駅までの行き方をEおぼえることにした。

ひろ『鳥海山の空の上から』)


〔注〕

鳥海山 秋田と山形の県境けんざかいにある火山。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

(2)

線「まえおき」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  •  話の内容を要約ようやくして伝えること
  •  話の後につけ加える追加ついか情報じょうほう
  •  話題や問題についてのくわしい説明せつめい
  •  文章や話などで、一番話したい内容に入る前に述べること

Lessonの答え

(1)
答え

A 祖父  B 過  C 用件  D 弁当  E 覚 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


翔太しょうたは、祖父の姉であるなみおばさんの家へ一人で寝台しんだい列車(ベッドがついて車内でられる列車)で向かうことになった。

ろうおじさんから電話がかかってきたのは、五時過ぎだった。

おじさんは、まえおきも何もなく、いきなり用件をいった。
今晩こんばん八時に家を出るから、荷物全部そろえとけよ。そして、今日翔太は列車にまるんだから、出発前にでもシャワーでもいいから浴びておけ」
「うん」

返事したのと同時に、電話は切れた。

それまでゆっくりと進んでいた時間が、急に早まわしで動き始めた。

荷物は、昨日つめこんだままだ。ほんとうに秋田になんて行くかな、と思っていたので、いいかげんにそろえただけだ。

でも、おばあさんがたった一人で住んでいるところに泊まるのだ。何か足りないものがあったって、借りるってわけにはいかない。

翔太は、昨日は見もしなかった林間学校のしおりを引っぱりだしてきた。

洗面せんめんは、あぶなくわすれるところだった。パジャマは、洋服で寝ればいいやと思ってたけど、持っていくことにした。

ウィンドブレーカーと長ズボン(ジャージ)は、林間学校では山登りにいったので、持ち物のらんに書いてある。それも荷物に加えたのは、なみ姉さんのすすめにしたがって、鳥海ちょうかいに登ろうなどと思ったわけではない。社会科で秋田は豪雪ごうせつ地帯だと教わったからだ。今は夏だけど、ひょっとして寒いかもしれない。

母さんからわたされたデジカメとノート。それにマンガを入れたら、かなりリュックがふくれた。熱中しょうにならないために、ぼうをかぶっていくことにして、リュックの上に置いた。

翔太はあせだくになって荷物をそろえると、お弁当の残り半分を食べ、シャワーを浴びた。

五郎おじさんがかけこんできたのは、ちょうどその時だった。

翔太は用意がまにあったので、ホッとした。
「お帰りなさい」
「悪い。悪い。おそくなって。五分でシャワー浴びて着がえるから、あとちょっと待ってろ」

そして、八時ちょうど、五郎おじさんと翔太は、いっしょに家を出た。
「寝台のチケットをとるのに、すごいならんでさ。おそくなっちゃったんだ」

五郎おじさんはそういって、きっをくれた。

翔太はそれをなくさないように、ウェストバッグにしまった。なんだって、大事なものはウェストバッグの中だ。
「五郎おじさん、おなかすいたでしょ。ぼくが一人でうえ駅まで行ければ、ついてきてもらわなくてよかったんだけど」
「上野駅でうまいもん食うから、気にするな。そんなことより、本荘ほんじょうからしままでの行き方を書いといた。そこだけは、翔太が一人で行かなきゃならないから、ちゃんと自分で高原鉄道こうげんてつどうの切符を買って乗るんだぞ。わからなかったら、駅員さんに聞けばいいから」

翔太はウェストバッグにしまう前に、ひととおり読んでみた。メモをなくしたり、すぐに見つからなくても、頭の中に入れてしまえば、安心だ。

そして、今回みたいな緊急きんきゅう時、いちいち姉さんたちや五郎おじさんにたよらなくては、一人で列車にも乗れないんじゃこまると思い、上野駅までの行き方を覚えることにした。

ひろ『鳥海山の空の上から』)

〔注〕

鳥海山 秋田と山形の県境けんざかいにある火山。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

そふといっしょに買いものに出かける。

(2)

早くようけんだけを話してください。

(3)

テストに向けて漢字をおぼえる

(4)

運動会の日はべんとう必要ひつようだ。

(5)

すぎたことでくよくよしても仕方しかたない。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、 にあてはまる「文章や話などで、一番話したい内容に入る前に述べること」という意味のことばをひらがな四字で書きなさい。


 彼の話は が長く、何を言いたいのかがさっぱりわからなかった。

Practiceの答え

(1)
答え

祖父

(2)
答え

用件

(3)
答え

覚える

(4)
答え

弁当

(5)
答え

過ぎた

(6)
答え

まえおき

Point

no local video: 029ab1a5-9d01-4b00-8ae9-a6249da857b9

Lesson

no local video: d88df2b7-620c-43e6-a148-5fcf9e1b322a

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この場面は、一日のうちのいつごろのできごとがえがかれていますか。時刻じこくを表すことばを使って、十五字以内で書きなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

午後五時過ぎから午後八時ころ。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「今は夏」とありますが、この場面の季節がわかる部分を文中から二十一字でさがし、その初めと終わりの四字を書きぬきなさい。

Practiceの答え

(1)
答え

熱中症に〜っていく

Lesson

no local video: 64a55371-931f-4ad2-9353-113ce9629a57

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「今晩八時に家を出るから、荷物全部そろえとけよ」について、おじさんにこのように言われて、翔太が予定の時間までに用意をまにあわせようと急ぐ気持ちに切りかわったことが、翔太の描写びょうしゃ以外からわかる表現ひょうげんを、文中から一文でさがし、その初めの五字を書きぬきなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

それまでゆ

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「今晩八時に家を出るから、荷物全部そろえとけよ」について、翔太がリュックに入れた荷物は何ですか。文中からすべて書きぬきなさい。 (順不同・完答)

Practiceの答え

(1)
答え

洗面具・パジャマ・ウィンドブレーカー・長ズボン(ジャージ)・デジカメ・ノート・マンガ (順不同・完答)

1-2 物語文2

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


しょうは、なみおばさん(お波さん)が住む秋田の家にしばらくまることになった。おぼん前のある日、近所に住む親戚しんせきのユリアも一緒いっしょに、鳥海ちょうかい山にあるとりうみという湖めざして、山を登ることになった。

「ほら見て。雲が下に見えるよ」

ユリアの言葉で、翔太は後ろをふりかえった。

海の上あたりに、ぽっかりと白い雲が、じゅずつなぎになってかんでいた。自分たちと同じくらいの高さや、下に見えるのもある。ずいぶん高くまで登ってきたんだ、と思った。

さっきいたところにもどると、お波さんはまだじっとしていた。
「お波さん、つかれたの?」

お波さんは首をふった。
「ほんとにひさしぶりにたくさんのニッコウキスゲの花を見たんで、むねがいっぱいになっちゃったんだよ。ニッコウキスゲは、わたしが一番好きな花だからね」

翔太もユリアも、お波さんが心ゆくまで花をながめていられるように、待ち続けた。


いつのまにか、雲がわきだしてきて、青空はところどころに見えるだけになった。
「こうしちゃいられない。せっかくここまで登ってきたんだから、鳥ノ海まで行ってみようかね」

お波さんは雲においたてられるようにして、立ちあがった。

三人は、再び登り始めた。

鳥ノ海に近づくにつれ、だんだんと気温もあがって、あせがふきだしてきた。

お波さんは少し歩いては、立ち止まるようになった。坂が急で息がきれるのと、ニッコウキスゲの黄色味がかったオレンジ色がどんどん増えてきたからだ。

お波さんは、はあはあと息を整えるたびに、満足そうにあたりをわたしていた。

はま小屋の鳥居が見えた。お波さんは小屋には行かずに、手前の細道を登っていった。

山道にでると、小屋とは反対の右のほうに向かって進んだ。

しばらくすると、雲が早いスピードで流れはじめた。

そして、突然とつぜんすべての雲がきはらわれ、目の前が開けた。左下に、水をたたえた湖が見えた。鳥ノ海だ。湖のふちには、帯のように雪が残っている。

鳥ノ海へと下る緑の草原には、ひときわあざやかなオレンジ色のニッコウキスゲの花が、たくさん顔をだしてゆらゆらとれていた。ほかにも、コバイケイソウ、ハクサンシャジン、コイワカガミ、色とりどりの花がいている。


三人とも口をきかずに、しばらく立ちつくしていた。鳥ノ海と、風に揺れる花を、ただ見つめていた。

ふと気がつくと、お波さんの目になみだが浮かんでいた。

翔太は思わず、お波さんから目をそらした。何かいおうと思ったけど、なんていったらいいかわからなかった。

ひろ『鳥海山の空の上から』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

神社のとりいち合わせる。

(2)

不足ふそくしないように在庫ざいこふやす

(3)

ふたたび雨がりはじめた。

(4)

毎朝ランニングをつづけている。

(5)

この中からすきな本を一冊いっさつえらんでください。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「胸がいっぱいになる」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 長い階段かいだんをかけ上がったら、胸がいっぱいになった。
  • 勉強べんきょうの予定がたくさんあり、胸がいっぱいになる。
  • 大好物のカレーを食べ過ぎて、胸がいっぱいになる。
  • 友達からの突然とつぜんのプレゼントに、胸がいっぱいになる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

鳥居

(2)
答え

増やす

(3)
答え

再び

(4)
答え

続けて

(5)
答え

好きな

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「雲が下に見える」とありますが、このことからどんなことがわかりますか。次の     にあてはまることばを文中から十三字で書きぬきなさい。


 翔太たちが、鳥海山を こと。

Confirm Testの答え

(1)
答え

ずいぶん高くまで登ってきた

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「鳥ノ海に近づくにつれ」とありますが、山道を登る大変さがわかるお波さんの様子を二か所、五字と十字で文中からそれぞれ書きぬきなさい。(完答)

Confirm Testの答え

(1)
答え

息がきれる(五字) はあはあと息を整える(十字)(完答)

Point

no local video: 0b87bc84-20e4-44bc-abc5-691de388deea

Lesson

no local video: 11e1190f-b1d8-43ec-80cb-2258cf6e49ac

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


しょうは、なみおばさん(お波さん)が住む秋田の家にしばらくまることになった。おぼん前のある日、近所に住む親戚しんせきのユリアも一緒いっしょに、鳥海ちょうかい山にあるとりうみという湖めざして、山を登ることになった。

「ほら見て。雲が下に見えるよ」

ユリアの言葉で、翔太は後ろをふりかえった。

海の上あたりに、ぽっかりと白い雲が、じゅずつなぎになってかんでいた。自分たちと同じくらいの高さや、下に見えるのもある。ずいぶん高くまで登ってきたんだ、と思った。

さっきいたところにもどると、お波さんはまだじっとしていた
「お波さん、つかれたの?」

お波さんは首をふった。
「ほんとにひさしぶりにたくさんのニッコウキスゲの花を見たんで、むねがいっぱいになっちゃったんだよ。ニッコウキスゲは、わたしが一番Aきな花だからね」

翔太もユリアも、お波さんが心ゆくまで花をながめていられるように、待ちBつづけた。


いつのまにか、雲がわきだしてきて、青空はところどころに見えるだけになった。
「こうしちゃいられない。せっかくここまで登ってきたんだから、鳥ノ海まで行ってみようかね」

お波さんは雲においたてられるようにして、立ちあがった。

三人は、Cふたたび登り始めた。

鳥ノ海に近づくにつれ、だんだんと気温もあがって、あせがふきだしてきた。

お波さんは少し歩いては、立ち止まるようになった。坂が急で息がきれるのと、ニッコウキスゲの黄色味がかったオレンジ色がどんどんDえてきたからだ。

お波さんは、はあはあと息を整えるたびに、満足そうにあたりをわたしていた。

はま小屋のとりEが見えた。お波さんは小屋には行かずに、手前の細道を登っていった。

山道にでると、小屋とは反対の右のほうに向かって進んだ。

しばらくすると、雲が早いスピードで流れはじめた。

そして、突然とつぜんすべての雲がきはらわれ、目の前が開けた。左下に、水をたたえた湖が見えた。鳥ノ海だ。湖のふちには、帯のように雪が残っている。

鳥ノ海へと下る緑の草原には、ひときわあざやかなオレンジ色のニッコウキスゲの花が、たくさん顔をだしてゆらゆらとれていた。ほかにも、コバイケイソウ、ハクサンシャジン、コイワカガミ、色とりどりの花がいている。


三人とも口をきかずに、しばらく立ちつくしていた。鳥ノ海と、風に揺れる花を、ただ見つめていた

ふと気がつくと、お波さんの目になみだが浮かんでいた。

翔太は思わず、お波さんから目をそらした。何かいおうと思ったけど、なんていったらいいかわからなかった。

ひろ『鳥海山の空の上から』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

(2)

線について、「胸がいっぱいになる」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 心配や不安で心が重く感じること
  • いかりで心がかきみだされること
  • 喜びやかなしみなどで心がたされること
  • 緊張きんちょうやプレッシャーで心がおしつぶされそうなこと

Lessonの答え

(1)
答え

A 好  B 続  C 再  D 増  E 居 (完答)

(2)
答え

解説

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


しょうは、なみおばさん(お波さん)が住む秋田の家にしばらくまることになった。おぼん前のある日、近所に住む親戚しんせきのユリアも一緒いっしょに、鳥海ちょうかい山にあるとりうみという湖めざして、山を登ることになった。

「ほら見て。雲が下に見えるよ」

ユリアの言葉で、翔太は後ろをふりかえった。

海の上あたりに、ぽっかりと白い雲が、じゅずつなぎになってかんでいた。自分たちと同じくらいの高さや、下に見えるのもある。ずいぶん高くまで登ってきたんだ、と思った。

さっきいたところにもどると、お波さんはまだじっとしていた。
「お波さん、つかれたの?」

お波さんは首をふった。
「ほんとにひさしぶりにたくさんのニッコウキスゲの花を見たんで、むねがいっぱいになっちゃったんだよ。ニッコウキスゲは、わたしが一番好きな花だからね」

翔太もユリアも、お波さんが心ゆくまで花をながめていられるように、待ち続けた。


いつのまにか、雲がわきだしてきて、青空はところどころに見えるだけになった。
「こうしちゃいられない。せっかくここまで登ってきたんだから、鳥ノ海まで行ってみようかね」

お波さんは雲においたてられるようにして、立ちあがった

三人は、再び登り始めた。

鳥ノ海に近づくにつれ、だんだんと気温もあがって、あせがふきだしてきた。

お波さんは少し歩いては、立ち止まるようになった。坂が急で息がきれるのと、ニッコウキスゲの黄色味がかったオレンジ色がどんどん増えてきたからだ。

お波さんは、はあはあと息を整えるたびに、満足そうにあたりをわたしていた。

はま小屋の鳥居が見えた。お波さんは小屋には行かずに、手前の細道を登っていった。

山道にでると、小屋とは反対の右のほうに向かって進んだ。

しばらくすると、雲が早いスピードで流れはじめた。

そして、突然とつぜんすべての雲がきはらわれ、目の前が開けた。左下に、水をたたえた湖が見えた。鳥ノ海だ。湖のふちには、帯のように雪が残っている。

鳥ノ海へと下る緑の草原には、ひときわあざやかなオレンジ色のニッコウキスゲの花が、たくさん顔をだしてゆらゆらとれていた。ほかにも、コバイケイソウ、ハクサンシャジン、コイワカガミ、色とりどりの花がいている。


三人とも口をきかずに、しばらく立ちつくしていた。鳥ノ海と、風に揺れる花を、ただ見つめていた

ふと気がつくと、お波さんの目になみだが浮かんでいた。

翔太は思わず、お波さんから目をそらした。何かいおうと思ったけど、なんていったらいいかわからなかった。

ひろ『鳥海山の空の上から』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

映画のぞくへんの公開が発表される。

(2)

字がちがうので、さいど提出ていしゅつしてください。

(3)

この地域ちいきじゅうきょが多い。

(4)

食べもののこのみが分かれる。

(5)

体重がぞうかする。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、 にあてはまる「喜びやかなしみなどで心がたされる」という意味のことばを六字で書きなさい。


 友人と三十年ぶりに再会さいかいし、 になった。

Practiceの答え

(1)
答え

続編

(2)
答え

再度

(3)
答え

住居

(4)
答え

好み

(5)
答え

増加

(6)
答え

胸がいっぱい

Point

no local video: fe6fa63d-a4e3-4f69-9163-f0b4149fedc7

Lesson

no local video: b0cc839b-a0f4-417d-ade3-bb5f38fee185

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「お波さんはまだじっとしていた」とありますが、お波さんがじっとしていたのはなぜですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • ひさしぶりに一番好きな花をたくさん見られて感激かんげきし、見入っていたから。
  • ひさしぶりにたくさんの花を見ておどろいてしまい、とまどっていたから。
  • ひさしぶりに好きな花をたくさん見られて興奮こうふんして、疲れてしまったから。
  • 一番好きな花を見るのに夢中むちゅうになり、登山に来たことをわすれていたから。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「雲においたてられるようにして、立ちあがった」とありますが、ここからお波さんについてわかることとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 天候が変化するほどの時間がけいしたことに気づいても、その場にとどまっていたこと。
  • 雲がわきだして天候が悪化し始めたことに気づき、その場を早くはなれようとしていること。
  • 雲や空の様子が変化するのを待ってから、そのあと次の目的地へ行こうと決めていたこと。
  • 雲や空の様子の変化から、時間が経過していたことに気づき、次へ急ごうとしていること。

Practiceの答え

(1)
答え

Lesson

no local video: 6895844d-60c2-49a2-925d-408f860d0d50

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「鳥ノ海と、風に揺れる花を、ただ見つめていた」とありますが、三人の目にうつる「鳥ノ海」と花の様子がえがかれているひと続きの三文の初めと終わりの四字を文中から書きぬきなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

湖のふち〜ている。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「鳥ノ海と、風に揺れる花を、ただ見つめていた」とありますが、このときの三人の様子の説明としてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 景色を見ても何も感じないでいる。
  • 景色がらしくて緊張きんちょうしている。
  • 突然かいが開けておどろいている。
  • 景色に感動し、ぼう然としている。

Practiceの答え

(1)
答え

2章 文法・敬語

文法(漢字)

2-1 漢字の成り立ち

Confirm Test

あとの漢字の成り立ちは、次のア〜エのどれにあたりますか。それぞれ記号で答えなさい。

  • 象形しょうけい文字
  • 文字
  • かい文字
  • 形声けいせい文字
(1)

(2)

(3)

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

Confirm Test

次の漢字は二つの漢字を組み合わせてできた会意文字です。もとの漢字を書きなさい。(順不同・完答)

(1)

Confirm Testの答え

(1)
答え

山・石(順不同・完答)

Confirm Test

次の漢字は形声文字です。a意味を表す部分と b音を表す部分を書きなさい。(完答)

(1)

(2)

Confirm Testの答え

(1)
答え

a 心 b 非(完答)

(2)
答え

a 艹  b 早(完答)

Point

no local video: fe834e28-9972-4179-97eb-0ad1f8d8aa53

Lesson

no local video: 14bcb21a-23c6-4933-9add-ff9b39608e88

Lesson

あとの漢字の成り立ちは、次のア〜エのどれにあたりますか。それぞれ記号で答えなさい。

  • 象形しょうけい文字
  • 文字
  • かい文字
  • 形声けいせい文字
(1)

(2)

(3)

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

Practice

あとの漢字の成り立ちは、次のア〜エのどれにあたりますか。それぞれ記号で答えなさい。

  • 象形しょうけい文字
  • 文字
  • かい文字
  • 形声けいせい文字
(1)

(2)

(3)

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

Lesson

no local video: 24fcbf25-3dab-453b-b7d9-ddc30f696a89

Lesson

次の漢字は二つの漢字を組み合わせてできた会意文字です。もとの漢字を書きなさい。(順不同・完答)

(1)

Lessonの答え

(1)
答え

口・鳥(順不同・完答)

Practice

次の漢字は二つの漢字を組み合わせてできた会意文字です。もとの漢字を書きなさい。(順不同・完答)

(1)

Practiceの答え

(1)
答え

田・力(順不同・完答)

Lesson

no local video: b30bd94e-340b-4358-b8fd-26eca2e8c217

Lesson

次の漢字は形声文字です。a意味を表す部分と b音を表す部分を書きなさい。(完答)

(1)

Lessonの答え

(1)
答え

a 木 b 交(完答)

Practice

次の漢字は形声文字です。a意味を表す部分と b音を表す部分を書きなさい。(完答)

(1)

Practiceの答え

(1)
答え

a 氵 b 青(完答)

敬語

2-2 尊敬語・けんじょう語

Confirm Test

次のことばを、尊敬語に直しなさい。

(1)

来る

Confirm Testの答え

(1)
答え

いらっしゃる(おいでになる)

Confirm Test

次のことばを、けんじょう語に直しなさい。

(1)

来る

Confirm Testの答え

(1)
答え

参る(うかがう)

Confirm Test

次のことばを、A尊敬語と、Bけんじょう語に直しなさい。(完答)

(1)

いる

(2)

食べる

Confirm Testの答え

(1)
答え
  • A いらっしゃる
  • B おる
    (完答)
(2)
答え
  • A めしあがる
  • B いただく
    (完答)

Point

no local video: ab968065-9abf-4ecb-8af4-403845724ec5

Lesson

no local video: f9bb6f94-85ac-4662-9494-77364c373e50

Lesson

次のことばを、尊敬語に直しなさい。

(1)

言う

Lessonの答え

(1)
答え

おっしゃる(言われる)

Practice

次のことばを、尊敬語に直しなさい。

(1)

食べる

Practiceの答え

(1)
答え

めしあがる

Lesson

no local video: 346e1301-32f7-441a-99d1-fe8cc2225349

Lesson

次のことばを、けんじょう語に直しなさい。

(1)

言う

Lessonの答え

(1)
答え

申す(申し上げる)

Practice

次のことばを、けんじょう語に直しなさい。

(1)

食べる

Practiceの答え

(1)
答え

いただく

Lesson

no local video: 1ba76e0e-025e-49fd-b6c6-af9025abdf88

Lesson

次のことばを、A尊敬語と、Bけんじょう語に直しなさい。(完答)

(1)

待つ

(2)

行く

Lessonの答え

(1)
答え
  • A お待ちになる(待たれる)
  • B お待ちする 
    (完答)
(2)
答え
  • A いらっしゃる(お行きになる・行かれる)
  • B 参る(うかがう)
    (完答)

Practice

次のことばを、A尊敬語と、Bけんじょう語に直しなさい。(完答)

(1)

言う

(2)

見る

Practiceの答え

(1)
答え
  • A おっしゃる(言われる)
  • B 申す(申しあげる)
    (完答)
(2)
答え
  • A ごらんになる(見られる)
  • B 拝見する
    (完答)

2-3 ていねい語・敬語の見分け

Confirm Test

次の線部を、それぞれていねい語に直しなさい。(完答)

(1)

道がんでいるので、ここで待とう

Confirm Testの答え

(1)
答え

います・待ちましょう(完答)

Confirm Test

あとの線の敬語の種類を、次のア〜ウから一つ選び、それぞれ記号で答えなさい。


  • 尊敬語
  • けんじょう語
  • ていねい語
(1)

明日、わたしが書類をお持ちする予定だ。

(2)

彼女はいつもゆっくりと話します

(3)

校長先生はいつも中庭なかにわで昼食をめしあがる

(4)

社長の自宅じたくに急いでうかがう

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Confirm Test

次の線を( )内の指示にしたがって書き直しなさい。

(1)

先生が教室に来る。(尊敬語に)

(2)

社長の自宅じたく食事しょくじ食べる。(けんじょう語に)

Confirm Testの答え

(1)
答え

来られる(別解 いらっしゃる・おいでになる)

(2)
答え

いただく

Point

no local video: 35d24a1c-d578-4665-b8db-0833a75e89f7

Lesson

no local video: a68e3e33-5304-4e8e-8e82-face9d36e17d

Lesson

次の線部を、ていねい語に直しなさい。

(1)

これはあなたの本

Lessonの答え

(1)
答え

です

Practice

次の線部を、ていねい語に直しなさい。

(1)

今日は雨がふっている

Practiceの答え

(1)
答え

います

Lesson

no local video: bd978da2-4a20-45a8-9a63-1a2a0c206ca0

Lesson

あとの線の敬語の種類を、次のア〜ウから一つ選び、それぞれ記号で答えなさい。


  • 尊敬語
  • けんじょう語
  • ていねい語
(1)

先生がおいでになる

(2)

妹が転びました

(3)

お客様をご案内する

(4)

意見を申し上げる

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Practice

あとの線の敬語の種類を、次のア〜ウから一つ選び、それぞれ記号で答えなさい。


  • 尊敬語
  • けんじょう語
  • ていねい語
(1)

お客様が代金をはらわれる

(2)

お客様を校長室にご案内する

(3)

お探しの商品はこちらにございます

(4)

校長先生は五時ごろお帰りになる

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Lesson

no local video: 26c97d09-be91-4e3b-bb0e-64362be2d74d

Lesson

次の線を( )内の指示にしたがって書き直しなさい。

(1)

お客様がおかしを食べる。(尊敬語に)

(2)

こちらから行きます。(けんじょう語に)

Lessonの答え

(1)
答え

めし上がる(お食べになる・食べられる)

(2)
答え

うかがい(まいり)

Practice

次の線を( )内の指示にしたがって書き直しなさい。

(1)

先生がくれる。(尊敬語に)

(2)

人気の歌を歌う。(ていねい語に)

Practiceの答え

(1)
答え

くださる

(2)
答え

歌います

3章 詩

3-1 詩1

Confirm Test

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


九月 たかとし

  1. 夏は行ってしまった

  2. とても愛しているものたちを

  3. おきざりにして
     

  4. おきざりにされたものたちばかりが

  5. 言葉少なに わたくしをとりかこんでいる

  6. 夏がもしやもう一度

  7. ふりかえって

  8. けもどって来てくれるのではないかと

  9. 私もまた そのように思って

  10. おきざりにされたものたちと

  11. むかいあっている
     

  12. ひまわりは 夏の去った方向に

  13. のびばかりをして せてゆく

  14. 麦わらぼうは 夏のほてりを

  15. むねきしめている

(1)

この詩の表現についてまとめた次の文の a  b にあてはまることばを、aは漢字一字、bは四字で書きなさい。(完答)

夏を人間にたとえて、夏から a へと季節がうつわる様子を、夏が愛しているものたちを b にして去ってしまったと表現している。


  • a
  • b
(2)

詩の中の「私」の気持ちとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。

  • ぎてしまった夏をなごりおしく思う気持ち。
  • 夏の元気さをとりもどしたい気持ち。
  • 夏を思いきり楽しんで満ち足りた気持ち。
  • すずしい秋をむかえてほっとする気持ち。

Confirm Testの答え

(1)
答え

a 秋 b おきざり(完答)

(2)
答え

Point

no local video: 4db4ea87-3773-4fb0-9e9c-61dcaa7d7c2d

Lesson

no local video: 0d291703-6bbf-4b36-9351-44604f96fe49

Lesson

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


夕だち       むらろう

  1. ヨシキリが
  2. 大さわぎして にげまわる
  3. むこうから かけてくる村の人
  4. こちらから かけていく町の人
  5. みんな ひさしへ とびこんだ
  6. 夕だちだ 夕だちだ
  7. 空のおさらを ひっくりかえしたようだ。
     
  8. 雨はどうどう
  9. ぼくの頭から せなかのほうへ
  10. たきのように流れおちた
  11. けれども ぼくはおどろかない へいきだ
     
  12. ぼくは水泳の帰りみち
  13. ぼうもかぶらず まるはだかだ
  14. あわてる人々をながめながら
  15. ゆうゆうと道を歩いてきた
  16. そしてときどき 天のほうをむいて
  17. 夕だちを飲んでやった

ヨシキリ
スズメの仲間の小鳥。
(1)

線①「けれども ぼくはおどろかない へいきだ」とありますが、それはなぜですか。次の文の   にあてはまることばを、十字以内で書きなさい。


「ぼく」は水泳の帰りみちでまるはだかなので、   から。

(2)

線②「夕だちを飲んでやった」にこめられている「ぼく」の気持ちとして、もっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。

  • いやなことを雨に流して飲んでしまいたい。
  • 雨だけれど、何となく楽しく心がうきうきする。
  • せっかく水泳に行った帰りなのに、雨がふって残念だ。
  • 大きらいな雨を飲んで、打ち勝ってやろう。

Lessonの答え

(1)
答え

ぬれてもかまわない

(2)
答え

Practice

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


親子 やま口貘ぐちばく

  1. 大きくひらいたそのからして
  2. ミミコはまさに
  3. この父親
  4. みればみるほどぼくの顔に
  5. 似てないものはひとつもないようで
  6. 鼻でも耳でもそのひとつひとつが
  7. ぼくの造作ぞうさくそのままに見えてくるのだ
  8. ただしかしたったひとつだけ
  9. ひそかに気をんでいたことがあって
  10. 歩き方までもあるいはまた
  11. 父親のぼくみたいな足どりで
  12. いかにももつれるみたいに
  13. ミミコも歩き出すのではあるまいかと
  14. ひそかにそのことを気にしていたのだ
  15. まもなくミミコは歩き出したのだが
  16. なんのことはない
  17. よっちよっちと
  18. 手の鳴る方へ
  19. まっすぐに地球をみしめたのだ
(1)

作者は「ミミコ」に対して、どんな願いをもっていますか。次の解説文かいせつぶん a  b にあてはまることばを、詩の中からaは四字、bは七字で書きぬきなさい。(完答)


自分はまずしくて、足が a ような不安定な人生を送ってきたが、むすめには、目標に向かってまっすぐに、しっかりと足で b るように生きていってほしい。


  • a
  • b
(2)

線①「なんのことはない」とありますが、このときの作者の気持ちとしてもっとも適当てきとうなものを次のうちから選び、記号で答えなさい。
てれくさい気持ち。 がっかりする気持ち。
ほっとする気持ち。 うれしい気持ち。

Practiceの答え

(1)
答え

a もつれる b 地球を踏みしめ(完答)

(2)
答え

4章 説明文

説明文の読み方

4-1 説明文1

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 「友情」というものがちゃんと成立するには、タイミングが必要です。
    小学生時代はついにそういう関係はなかったとか、中学三年間通して一度も友情と言えるものがなかったということもありるのです。

    でも、それはだれが悪いわけではなくて、相性がよくなかったとか、あるいは自分自身にそういう高め合うような友だち関係をしていくメンタリティー、心のあり方がまだ備わっていなかったということなのです。

  2. その友情というのが、一つの友だち関係の中の非常ひじょうに「向上心にあふれた部分」だとすると、現在の世の中では、もう少し「ゆるい友だち関係」というのも必要ではないでしょうか。

    一人親友がいて、友だちはその人だけというとちょっとはばせまいと言えます。今の人が求めているのは「浅く広い関係性」です。メル友くらいの感じです。

  3. メル友が百人、二百人いる人はざらにいるようですが、やはり現代は携帯けいたい電話によって人間関係が大きく変化していて、一人でいる時間でも、友だちとゆるやかにつながっている感覚を持ち得るのです。

    勉強していたり音楽をいている時に、つねに携帯がそばにあり、携帯なしではトイレにも行けない。それは、携帯がなかった世代からすると携帯にそんしているように見えますが、でもこの時代に生きていくには、携帯なしではつらいのです。

    なぜかというと、夜おそくの電話のように相手に迷惑めいわくをかけずに、簡単かんたんに意思を伝えられるというのは、非常に便利なことです。「今、○○をテレビでやっているから見ろよ」というような、昔ならばかばかしくて電話では言えないことでも、メールならば気楽に言えるし、常に人とつながっている感覚が持てるのです。

    そういう意味では、昔よりも「友だち力」というものが維持しやすい条件は整っていると言えるでしょう。

  4. 友だちを維持しやすい条件は整っているのですが、ぎゃくに、メールが来ないと不安になったりします。メール依存しょうに近いものです。

    友だちとつながっていない状況じょうきょう連絡れんらくが来ない状況が三日も続くと、不安で頭がおかしくなりそうになるのです。

    かつてわたしは、友だちが全くいないという時期がありました。とても仲の良い友だちはいたのだけれど、一週間誰とも会わないとか、ほとんど話をしなかったという状況が、十代の終わりにはあったのです。そういう時期を過ごした経験けいけんからすると、二、三日誰からも連絡がないと心配になるということはなかったと思います。

  5. 最近の人は、ふだんからゆるやかなセイフティーネットのようなものを、携帯のネットワークでっているようです。これは、心を安定させるには、それなりに有効ゆうこうな手段だろうと思います。

    たがいに好きなものがあると、「あれ見た」とか、「あれ食べた」とか、「あそこに行った」というような話題をメールして、コミュニケーションをとっていく。

    こういうゆるやかなつきあいをしていくのも、一つの友だち力と言えます。また、こういうつきあいが苦手で、たくさんの友だちとはつきあえない人もいます。でも数は少ないけれど話せる人はいるし、それで満足できるという人は、これはこれで「友だち力」があるということになります。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

メル友 メールをやり取りする友だち。
依存 他のものにたよって存在すること。
セイフティーネット 万が一のときに最悪のたいにならないようにする仕組み。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

人と人のあいしょうは、話してみないとわからない。

(2)

ゆうじょうあかしとして、そのボールをけとった。

(3)

ひじょうに多くの雪がふる予報よほうです。

(4)

地図でげんざい地をしらべる。

(5)

早めに旅行りょこうじゅんびをしておく。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「ざらにある」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 京都には古い寺や神社がざらにあり、多くの観光客かんこうきゃくがおとずれる。
  • 空を見上げると、流れ星がざらにあるように感じた。
  • わたしの家には、江戸時代えどじだいからのこる本がざらにある。
  • 父の部屋へやには、手書きの絵が一枚だけざらにある。

Confirm Testの答え

(1)
答え

相性

(2)
答え

友情

(3)
答え

非常

(4)
答え

現在

(5)
答え

準備

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

5段落につける小見出しとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 友だちとのつきあいが苦手な人
  • 心を安定させる友だち力
  • メールによるコミュニケーション
  • 楽しい話題で友だち力をつける

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「友だち力」とは、ここではどんな能力のうりょくのことですか。次の文の にあてはまることばを文中から書きぬきなさい。


 携帯電話をセイフティーネットとして使うなどして、友だちと をする能力。

Confirm Testの答え

(1)
答え

ゆるやかなつきあい

Point

no local video: 5f7f05ff-22d2-486e-8af7-11d9f504e579

Lesson

no local video: 820f7607-2f6a-4c02-a743-a7a799720b89

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


    • 「友Aじょう」というものがちゃんと成立するには、タイミングが必要です。
    • 小学生時代はついにそういう関係はなかったとか、中学三年間通して一度も友情と言えるものがなかったということもありるのです。
    • でも、それはだれが悪いわけではなくて、Bあいしょうがよくなかったとか、あるいは自分自身にそういう高め合うような友だち関係をしていくメンタリティー、心のあり方がまだCそなわっていなかったということなのです。
  1. その友情というのが、一つの友だち関係の中のひじょうに「向上心にあふれた部分」だとすると、Dげんざいの世の中では、もう少し「ゆるい友だち関係」というのも必要ではないでしょうか。

    一人親友がいて、友だちはその人だけというとちょっとはばせまいと言えます。今の人が求めているのは「浅く広い関係性」です。メル友くらいの感じです。

  2. メル友が百人、二百人いる人はざらにいるようですが、やはり現代は携帯けいたい電話によって人間関係が大きく変化していて、一人でいる時間でも、友だちとゆるやかにつながっている感覚を持ち得るのです。

    勉強していたり音楽をいている時に、つねに携帯がそばにあり、携帯なしではトイレにも行けない。それは、携帯がなかった世代からすると携帯にそんしているように見えますが、でもこの時代に生きていくには、携帯なしではつらいのです。

    なぜかというと、夜おそくの電話のように相手に迷惑めいわくをかけずに、簡単かんたんに意思を伝えられるというのは、Eひじょうに便利なことです。「今、○○をテレビでやっているから見ろよ」というような、昔ならばかばかしくて電話では言えないことでも、メールならば気楽に言えるし、常に人とつながっている感覚が持てるのです。

    そういう意味では、昔よりも「友だち力」というものが維持しやすい条件は整っていると言えるでしょう。

  3. 友だちを維持しやすい条件は整っているのですが、ぎゃくに、メールが来ないと不安になったりします。メール依存しょうに近いものです。

    友だちとつながっていない状況じょうきょう連絡れんらくが来ない状況が三日も続くと、不安で頭がおかしくなりそうになるのです。

    かつてわたしは、友だちが全くいないという時期がありました。とても仲の良い友だちはいたのだけれど、一週間誰とも会わないとか、ほとんど話をしなかったという状況が、十代の終わりにはあったのです。そういう時期を過ごした経験けいけんからすると、二、三日誰からも連絡がないと心配になるということはなかったと思います。

  4. 最近の人は、ふだんからゆるやかなセイフティーネットのようなものを、携帯のネットワークでっているようです。これは、心を安定させるには、それなりに有効ゆうこうな手段だろうと思います。

    たがいに好きなものがあると、「あれ見た」とか、「あれ食べた」とか、「あそこに行った」というような話題をメールして、コミュニケーションをとっていく。

    こういうゆるやかなつきあいをしていくのも、一つの友だち力と言えます。また、こういうつきあいが苦手で、たくさんの友だちとはつきあえない人もいます。でも数は少ないけれど話せる人はいるし、それで満足できるという人は、これはこれで「友だち力」があるということになります。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

メル友 メールをやり取りする友だち。
依存 他のものにたよって存在すること。
セイフティーネット 万が一のときに最悪のたいにならないようにする仕組み。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

(2)

線「ざらにいる」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • とても珍しく、めったに見かけないこと
  • べつにめずらしくも何ともない、ありふれていること
  • 一つ一つが大きくて目立つこと
  • とても価値があって、大切にされていること

Lessonの答え

(1)
答え

A 情  B 相性  C 備  D 現在  E 非常 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 「友情」というものがちゃんと成立するには、タイミングが必要です。

    小学生時代はついにそういう関係はなかったとか、中学三年間通して一度も友情と言えるものがなかったということもありるのです。

    でも、それはだれが悪いわけではなくて、相性がよくなかったとか、あるいは自分自身にそういう高め合うような友だち関係をしていくメンタリティー、心のあり方がまだ備わっていなかったということなのです。

  2. その友情というのが、一つの友だち関係の中の非常ひじょうに「向上心にあふれた部分」だとすると、現在の世の中では、もう少し「ゆるい友だち関係」というのも必要ではないでしょうか。

    一人親友がいて、友だちはその人だけというとちょっとはばせまいと言えます。今の人が求めているのは「浅く広い関係性」です。メル友くらいの感じです。

  3. メル友が百人、二百人いる人はざらにいるようですが、やはり現代は携帯けいたい電話によって人間関係が大きく変化していて、一人でいる時間でも、友だちとゆるやかにつながっている感覚を持ち得るのです。

    勉強していたり音楽をいている時に、つねに携帯がそばにあり、携帯なしではトイレにも行けない。それは、携帯がなかった世代からすると携帯にそんしているように見えますが、でもこの時代に生きていくには、携帯なしではつらいのです。

    なぜかというと、夜おそくの電話のように相手に迷惑めいわくをかけずに、簡単かんたんに意思を伝えられるというのは、非常に便利なことです。「今、○○をテレビでやっているから見ろよ」というような、昔ならばかばかしくて電話では言えないことでも、メールならば気楽に言えるし、常に人とつながっている感覚が持てるのです。

    そういう意味では、昔よりも「友だち力」というものが維持しやすい条件は整っていると言えるでしょう。

  4. 友だちを維持しやすい条件は整っているのですが、ぎゃくに、メールが来ないと不安になったりします。メール依存しょうに近いものです。

    友だちとつながっていない状況じょうきょう連絡れんらくが来ない状況が三日も続くと、不安で頭がおかしくなりそうになるのです。

    かつてわたしは、友だちが全くいないという時期がありました。とても仲の良い友だちはいたのだけれど、一週間誰とも会わないとか、ほとんど話をしなかったという状況が、十代の終わりにはあったのです。そういう時期を過ごした経験けいけんからすると、二、三日誰からも連絡がないと心配になるということはなかったと思います。

  5. 最近の人は、ふだんからゆるやかなセイフティーネットのようなものを、携帯のネットワークでっているようです。これは、心を安定させるには、それなりに有効ゆうこうな手段だろうと思います。

    たがいに好きなものがあると、「あれ見た」とか、「あれ食べた」とか、「あそこに行った」というような話題をメールして、コミュニケーションをとっていく。

    こういうゆるやかなつきあいをしていくのも、一つの友だち力と言えます。また、こういうつきあいが苦手で、たくさんの友だちとはつきあえない人もいます。でも数は少ないけれど話せる人はいるし、それで満足できるという人は、これはこれで「友だち力」があるということになります。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

メル友 メールをやり取りする友だち。
依存 他のものにたよって存在すること。
セイフティーネット 万が一のときに最悪のたいにならないようにする仕組み。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

地震じしんそなえて水を保存ほぞんする。

(2)

げんざい住所じゅうしょを書いてください。

(3)

自分のなさけない失敗しっぱいを話す。

(4)

その人物じんぶつせいかくがあらわれている。

(5)

ひじょう口から避難ひなんする。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、 にあてはまる「べつにめずらしくも何ともない、ありふれている」という意味のことばを五字で書きなさい。


これくらいの値打ねうちの本は、

Practiceの答え

(1)
答え

備えて

(2)
答え

現在

(3)
答え

情け

(4)
答え

性格

(5)
答え

非常

(6)
答え

ざらにある

Point

no local video: c3c12fa4-1504-4f44-b1e5-9a24e9f08fad

Lesson

no local video: 3265164d-8388-4383-b479-fe02d4160cc8

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

1段落で、筆者が最も言いたいことが書かれている一文は文中のア〜ウのうちどれですか。記号で答えなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 2段落のようをまとめた次の文の にあてはまることばを文中から書きぬきなさい。


 現在世の中の人が求めているのは、 である。

Practiceの答え

(1)
答え

ゆるい友だち関係

Point

no local video: 1d1cacce-cdf7-499c-aab8-28e3dd26439a

Lesson

no local video: 1140d11e-25a8-40e6-b39d-183eb850dd65

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「一つの友だち関係の中のひじょうに『向上心にあふれた部分』」とは、つまりどんな関係のあり方をいったものですか。文中から十二字で書きぬきなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

高め合うような友だち関係

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「メール依存症」とは、ここではどのようなことですか。次の文の にあてはまることばを文中から書きぬきなさい。


すること。

Practiceの答え

(1)
答え

メールが来ないと不安になったり(すること。)

4-2 説明文2

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. わたしは以前、『そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!』という本を小学生向けに出しました。そうしたら、大人が読んで、よかったという反応がたくさん返ってきました。

    ある女性の障害者しょうがいしゃの方からいただいた手紙には、こんなふうに書いてありました。

    自分も障害を持っているので、今までどうしても友だちが少なかったのです。それで、友だちがしくて、ある女性とつきあっていました。その人は実は自分が友だちとして好きじゃない人なのだけど、他に友だちがいなくなるのがこわいのでつきあっていたのです。先生の本を読んで、そのことがよくわかり、そういう友だちならばいなくてもよいのかなと思った時に、すごく気持ちが楽になって、無理につきあうのをめるようにしました。それで今はむしろ落ち着いています、と。

    これは大人の女性の方ですが、こういうことは、年齢ねんれいがある程度いってもあることなのです。

    例えば、六十代七十代の方でも、サークルなどのせまいつきあいの中で、だれかと誰かの距離きょりが遠くなったとか、近くなったとかで不安になることもあります。

    ですから、不安で心がらがないためにも、自分の心がもどるべきホームグラウンドみたいなものをしっかりと持っておくことが重要になってきます。

  2. 自分の世界をどうやって持てばいいのかというと、自分の好きなものをしっかりと自分の周りに配置しておくことです。そうすると、友だちがいなくなっても、べートーベンをひたすらいていれば、心は安定しますし、一人でり上がれます。あるいは、友だちがいなくなっても、村上春むらかみはるを読み続けていれば、その世界にひたることで満足感を持つことができます。

    そういう自分の心のやり場を求めていくうちに、その時初めて、深くレベルの高いものと関わることができるのです。逆に言えば、友だちがいなくなった時がチャンスです。

    日常にちじょう的に意識が流れていってしまわずに、その意識がぎゅっと凝縮ぎょうしゅくしていきます。そうしたどくのエネルギーによって、勉強したり、あるものを深めたりすることができるのです。

  3. ですから、たいがい一流の人というのは、孤独な時期というのを持っているのです。その時生まれるのが「めん力」。

    周りが全部自分の敵であるような気がする時があります。「誰もいないんだ、おれには」と感じる時があります。その時がチャンスです。

    そうなれる僕、そうなれる私、そう考えると強くなれます。その時に状況をポジティブにとらえられると、「四面楚歌力」がつくのです。

    四面楚歌の状況というのは、実は何かを集中して学ぶのにはよいことなのです。文学にせよ音楽にせよ、本格ほんかく的に学ぼうとすると、実は自分自身の世界にグーッと入りんでいかないとできません。青年期のある時期は、むしろそうした孤独の力を持っているほうが世界が深まってきます。そこでつちかった一つの世界が自分の原点になったりします。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

サークル 同じ趣味しゅみをもつ仲間。
ホームグラウンド 故郷こきょう本拠地ほんきょち
村上春樹 作家。
凝縮 こりかたまって、ちぢまること。
四面楚歌 まわりがみな敵で、味方がいないという意味の、中国の古典に由来することば。
ポジティブ ここでは、前向きなこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

乾電池かんでんちぎゃく向きに入れてはいけません。

(2)

ここでのじょうしきが、ほかでも通じるとはかぎらない。

(3)

あるていど終わったら教えてください。

(4)

きのうのてきは今日のてき。 (同じ漢字が入ります)

(5)

社長にじょうきょう報告ほうこくする。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「つちかう」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • この植物は、とくべつな肥料ひりょうを使って、一晩ひとばんつちかうことができます。
  • 彼女かのじょは毎日練習することで、ピアノの技術ぎじゅつつちかっている。
  • 突然とつぜんおこった問題に対して、ぼくはすぐに解決かいけつ方法をつちかった。
  • 夏休みに海へ行くために、みんなで貯金ちょきんつちかう計画を立てた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

常識

(3)
答え

程度

(4)
答え

(5)
答え

状況

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 3段落の要旨ようしをまとめた次の文の にあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。(完答)


  •  青年期における の状況は、
  • のちの自分にとっての となり を培うチャンスといえる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

四面楚歌・原点・一つの世界(完答)

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「自分自身の世界にグーッと入り込んでい」く様子を表す十五字のことばを文中から書きぬきなさい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

意識がぎゅっと凝縮していきます

Point

no local video: 5c7e4fe8-5734-4df7-8594-aa14f6d95c75

Lesson

no local video: 0c8d793c-750b-4782-a80e-fd24523e8d47

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. わたしは以前、『そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!』という本を小学生向けに出しました。そうしたら、大人が読んで、よかったという反応がたくさん返ってきました。

    ある女性の障害者しょうがいしゃの方からいただいた手紙には、こんなふうに書いてありました。

    自分も障害を持っているので、今までどうしても友だちが少なかったのです。それで、友だちがしくて、ある女性とつきあっていました。その人は実は自分が友だちとして好きじゃない人なのだけど、他に友だちがいなくなるのがこわいのでつきあっていたのです。先生の本を読んで、そのことがよくわかり、そういう友だちならばいなくてもよいのかなと思った時に、すごく気持ちが楽になって、無理につきあうのをめるようにしました。それで今はむしろ落ち着いています、と。

    これは大人の女性の方ですが、こういうことは、年齢ねんれいがあるAていどいってもあることなのです。

    例えば、六十代七十代の方でも、サークルなどのせまいつきあいの中で、だれかと誰かの距離きょりが遠くなったとか、近くなったとかで不安になることもあります。

    ですから、不安で心がらがないためにも、自分の心がもどるべきホームグラウンドみたいなものをしっかりと持っておくことが重要になってきます。

  2. 自分の世界をどうやって持てばいいのかというと、自分の好きなものをしっかりと自分の周りに配置しておくことです。そうすると、友だちがいなくなっても、べートーベンをひたすらいていれば、心は安定しますし、一人でり上がれます。あるいは、友だちがいなくなっても、村上春むらかみはるを読み続けていれば、その世界にひたることで満足感を持つことができます。

    そういう自分の心のやり場を求めていくうちに、その時初めて、深くレベルの高いものと関わることができるのです。Bぎゃくに言えば、友だちがいなくなった時がチャンスです。

    日常にちじょう的にCいしきが流れていってしまわずに、その意識がぎゅっと凝縮ぎょうしゅくしていきます。そうしたどくのエネルギーによって、勉強したり、あるものを深めたりすることができるのです。

  3. ですから、たいがい一流の人というのは、孤独な時期というのを持っているのです。その時生まれるのが「めん力」。

    周りが全部自分のDてきであるような気がする時があります。「誰もいないんだ、おれには」と感じる時があります。その時がチャンスです。

    そうなれる僕、そうなれる私、そう考えると強くなれます。その時にEじょうきょうポジティブにとらえられると、「四面楚歌力」がつくのです。

    四面楚歌の状況というのは、実は何かを集中して学ぶのにはよいことなのです。文学にせよ音楽にせよ、本格ほんかく的に学ぼうとすると、実は自分自身の世界にグーッと入りんでいかないとできません。青年期のある時期は、むしろそうした孤独の力を持っているほうが世界が深まってきます。そこでつちかった一つの世界が自分の原点になったりします。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

サークル 同じ趣味しゅみをもつ仲間。
ホームグラウンド 故郷こきょう本拠地ほんきょち
村上春樹 作家。
凝縮 こりかたまって、ちぢまること。
四面楚歌 まわりがみな敵で、味方がいないという意味の、中国の古典に由来することば。
ポジティブ ここでは、前向きなこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

(2)

線「つちかった」について、「つちかう」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 短い期間きかん集中的しゅうちゅうてきに技術をにつけること
  • すぐに解決策かいけつさくを見つけ出すこと。
  • ほかの人との関係を急速きゅうそくに深めること
  • 時間をかけて育てる、経験けいけんむこと

Lessonの答え

(1)
答え

A 程度  B 逆  C 意識  D 敵  E 状況 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. わたしは以前、『そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!』という本を小学生向けに出しました。そうしたら、大人が読んで、よかったという反応がたくさん返ってきました。

    ある女性の障害者しょうがいしゃの方からいただいた手紙には、こんなふうに書いてありました。

    自分も障害を持っているので、今までどうしても友だちが少なかったのです。それで、友だちがしくて、ある女性とつきあっていました。その人は実は自分が友だちとして好きじゃない人なのだけど、他に友だちがいなくなるのがこわいのでつきあっていたのです。先生の本を読んで、そのことがよくわかり、そういう友だちならばいなくてもよいのかなと思った時に、すごく気持ちが楽になって、無理につきあうのをめるようにしました。それで今はむしろ落ち着いています、と。

    これは大人の女性の方ですが、こういうことは、年齢ねんれいがある程度いってもあることなのです。

    例えば、六十代七十代の方でも、サークルなどのせまいつきあいの中で、だれかと誰かの距離きょりが遠くなったとか、近くなったとかで不安になることもあります。

    ですから、不安で心がらがないためにも、自分の心がもどるべきホームグラウンドみたいなものをしっかりと持っておくことが重要になってきます。

  2. 自分の世界をどうやって持てばいいのかというと、自分の好きなものをしっかりと自分の周りに配置しておくことです。そうすると、友だちがいなくなっても、べートーベンをひたすらいていれば、心は安定しますし、一人でり上がれます。あるいは、友だちがいなくなっても、村上春むらかみはるを読み続けていれば、その世界にひたることで満足感を持つことができます。

    そういう自分の心のやり場を求めていくうちに、その時初めて、深くレベルの高いものと関わることができるのです。逆に言えば、友だちがいなくなった時がチャンスです。

    日常にちじょう的に意識が流れていってしまわずに、その意識がぎゅっと凝縮ぎょうしゅくしていきます。そうしたどくのエネルギーによって、勉強したり、あるものを深めたりすることができるのです。

  3. ですから、たいがい一流の人というのは、孤独な時期というのを持っているのです。その時生まれるのが「めん」。

    周りが全部自分の敵であるような気がする時があります。「誰もいないんだ、おれには」と感じる時があります。その時がチャンスです。

    そうなれる僕、そうなれる私、そう考えると強くなれます。その時に状況をポジティブにとらえられると、「四面楚歌力」がつくのです。

    四面楚歌の状況というのは、実は何かを集中して学ぶのにはよいことなのです。文学にせよ音楽にせよ、本格ほんかく的に学ぼうとすると、実は自分自身の世界にグーッと入りんでいかないとできません。青年期のある時期は、むしろそうした孤独の力を持っているほうが世界が深まってきます。そこでつちかった一つの世界が自分の原点になったりします。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

サークル 同じ趣味しゅみをもつ仲間。
ホームグラウンド 故郷こきょう本拠地ほんきょち
村上春樹 作家。
凝縮 こりかたまって、ちぢまること。
四面楚歌 まわりがみな敵で、味方がいないという意味の、中国の古典に由来することば。
ポジティブ ここでは、前向きなこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

てき攻撃こうげきから身を守る。

(2)

練習れんしゅうしたのでいしきしなくてもできる。

(3)

今自分がおかれているじょうきょう冷静れいせいに考える。

(4)

まちがえてぎゃくに進んでしまった。

(5)

しおをどのていど入れればいいですか。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文が意味が通る文となるように、 にあてはまる「時間をかけて育てる、経験けいけんむこと」という意味のことばをひらがな四字で書きなさい。


ここで 経験は、中学生になってもかされるでしょう。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

意識

(3)
答え

状況

(4)
答え

(5)
答え

程度

(6)
答え

つちかう

Point

no local video: 9bc814ea-f1c5-4dbd-9391-863808b7a712

Lesson

no local video: 483b6f01-f20a-4124-bbc3-0f15baeb3468

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

1段落で、筆者が最も言いたいことが書かれている一文を文中からさがし、その初めの五字を書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

ですから、

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

2段落のようとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 友だちがいなくなっても満足できるような世界こそ深くてレベルが高いものである。
  • 孤独のエネルギーがあれば、心のやり場がなくても心が安定する。
  • 友だちがいなくなった時にそなえて日常的に勉強しておくことで満足感がられる。
  • 自分の世界を求めていくことを通して、自分を深めることができる。

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: 57995113-d6bf-46e4-99fe-f3dddca6f1d3

Lesson

no local video: b184e8fc-2d05-49b6-9829-30f6033dab94

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「自分の世界」とは、ここではどのようなことですか。文中から二十三字で書きぬきなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

自分の心が戻るべきホームグラウンドみたいなもの

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「四面楚歌力」とほぼ同じ内容を表す四字のことばをここよりあとの文中からさがし、書きぬきなさい。

Practiceの答え

(1)
答え

孤独の力

4-3 説明文3

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. そんなにさびしさを感じないで、ひとりでいる時が快適に思えることもあります。どくの時間というものを、もっと積極的にあるものにするべきです。

    寂しいという気持ちを徹底てっていして強めていくことで仕事へ向かうエネルギーに転換てんかんするとか、勉強するエネルギーに変えていくとか、そういう「孤独力」みたいなものに持っていければいいのです。

  2. ただし、ひとりでいる時に充分じゅうぶん楽しめる「何か」を持っているということが必要になります。その「何か」をあらかじめ作っておかないと、ひとりになった時に、やはり寂しくなってしまいます。

    わたしの場合は、ぜんや、ヨガや、ストレッチングをやっていて、これはひとりの時間を延々えんえんつぶせるよい方法でした。ヨガを習って、ひとりで呼吸こきゅう法のポーズをとっていると、人がいるとやりにくくて、じゃまになってくるのです。ですから、これはひとりの時間にやるのがふさわしいのです。

    このように、ひとりの時間には自分の身体とつきあうというのが、とてもよい方法でしょう。ストレッチング一つとっても、結構時間をかけて楽しめる方法があって、音楽をかけながらでもいいですので、ひとりで自分の身体とつきあうというのもなかなかいいのではないでしょうか。

    ひとりの時間を楽しむ方法としては、読書や音楽や絵をくことなども、一般いっぱん的な方法としてあります。

  3. ひとりの時間と言っても、自分の部屋にこもってみょうに落ち着いてしまって、いわゆる引きこもりに近い状態になってしまうと危険です。

    ネットを通じてなら人と話せるのだけれど、現実の人間と対面するという状況じょうきょうに適応できなくなってしまう。そうなると、もう家からみ出せなくなって、外はこわいということになりますので、こういう状況はけたい。

    ひとりでも大丈夫だいじょうぶというのはよいのですが、他の人との対面はダメということになってしまうと、ちょっと危険です。他の人の持っている世界に対するこうしんがなくなるのは、よくないことです。自分のからの中に入って、自分の世界をじた状態が固まってきてしまうと、いよいよ人とは話せなくなってきてしまう。これがあまり進むと、犯罪に一歩近づくという怖さもある。ですから、これもほどほどがいいのです。

    極端きょくたんな孤独の状態に入る場合には、修行だと思ってやったほうがよいのです。修行だと思って勉強しているうちは大丈夫。

    どうもグループ化がはげしいので、かえって孤独のほうが楽な場合もあります。ひとりでいるというのは、れてみると   だったりすることもあります。

  4. 人生にも季節があって、それぞれの時期の友だちというのがあります。熱い友情を語ることもあれば、仕事上のつきあいで何となく友だちでいることもある。

    かなり年がはなれていても、二十さいくらい年下でも、友だちっぽくなってしまう人もいます。そういう友だちが、ちょうど心地ここちよい年齢ねんれいみたいなものがあります。

  5. 友だち力というのは、友だちを作る力ではないのです。無理して作らなくてもいいということもふくめて、友だちとのきょ感をコントロールできるということです。距離感が大事というニュアンスです。

    友だちとの距離感をしきして、自分でコントロールできていれば大丈夫なのです。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

ニュアンス ここでは、意味合い。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

はんざい防止ぼうしするのも警察けいさつの役目です。

(2)

子どもだけで川で遊ぶのはきけんです。

(3)

十年間寺でしゅぎょうしたそうがいる。

(4)

駅に着くまでにけっこうな時間がかかってしまった。

(5)

しの片付かたづけが終わって、かいてきな部屋になった。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「延々」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 彼女かのじょ笑顔えがおは延々とかがやいていた。
  • 父が朝の電車で通勤つうきんする時間は延々と短い。
  • このイベントは延々と成功せいこうした。
  • 雨が延々とつづき、川の水位すいいが上がった。

Confirm Testの答え

(1)
答え

犯罪

(2)
答え

危険

(3)
答え

修行

(4)
答え

結構

(5)
答え

快適

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「引きこもりに近い状態」の人と、②「修行だと思って」いる人は、ひとりの時間に対してどんな姿せいでいると言えますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つずつ選び、それぞれ記号で答えなさい。(完答)


  • ひとりであることをいやがっている。
  • ひとりであることににげこんでいる。
  • ひとりであることをうらんでいる。
  • ひとりであることを利用している。

Confirm Testの答え

(1)
答え

① イ ② エ(完答)

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 5段落の要旨ようしをまとめた次の文の にあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。(完答)


とは友だちとの

できる力である。

Confirm Testの答え

(1)
答え

友だち力・距離感・コントロール(完答)

Point

no local video: 2f2c3d98-967f-4e50-8b31-d0f501f83db9

Lesson

no local video: f53e15d8-08d3-4cf8-a829-7146df5dbb5f

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. そんなにさびしさを感じないで、ひとりでいる時がAかいてきに思えることもあります。どくの時間というものを、もっと積極的にあるものにするべきです。

    寂しいという気持ちを徹底てっていして強めていくことで仕事へ向かうエネルギーに転換てんかんするとか、勉強するエネルギーに変えていくとか、そういう「孤独力」みたいなものに持っていければいいのです。

  2. ただし、ひとりでいる時に充分じゅうぶん楽しめる「何か」を持っているということが必要になります。その「何か」をあらかじめ作っておかないと、ひとりになった時に、やはり寂しくなってしまいます。

    わたしの場合は、ぜんや、ヨガや、ストレッチングをやっていて、これはひとりの時間を延々えんえんつぶせるよい方法でした。ヨガを習って、ひとりで呼吸こきゅう法のポーズをとっていると、人がいるとやりにくくて、じゃまになってくるのです。ですから、これはひとりの時間にやるのがふさわしいのです。

    このように、ひとりの時間には自分の身体とつきあうというのが、とてもよい方法でしょう。ストレッチング一つとっても、Bけっこう時間をかけて楽しめる方法があって、音楽をかけながらでもいいですので、ひとりで自分の身体とつきあうというのもなかなかいいのではないでしょうか。

    ひとりの時間を楽しむ方法としては、読書や音楽や絵をくことなども、一般いっぱん的な方法としてあります。

  3. ひとりの時間と言っても、自分の部屋にこもってみょうに落ち着いてしまって、いわゆる引きこもりに近い状態になってしまうとCきけんです。

    ネットを通じてなら人と話せるのだけれど、現実の人間と対面するという状況じょうきょうに適応できなくなってしまう。そうなると、もう家からみ出せなくなって、外はこわいということになりますので、こういう状況はけたい。

    ひとりでも大丈夫だいじょうぶというのはよいのですが、他の人との対面はダメということになってしまうと、ちょっときけんです。他の人の持っている世界に対するこうしんがなくなるのは、よくないことです。自分のからの中に入って、自分の世界をじた状態が固まってきてしまうと、いよいよ人とは話せなくなってきてしまう。これがあまり進むと、Dはんざいに一歩近づくという怖さもある。ですから、これもほどほどがいいのです。

    極端きょくたんな孤独の状態に入る場合には、Eしゅぎょうだと思ってやったほうがよいのです。修行だと思って勉強しているうちは大丈夫。

    どうもグループ化がはげしいので、かえって孤独のほうが楽な場合もあります。ひとりでいるというのは、れてみるとかいてきだったりすることもあります。

  4. 人生にも季節があって、それぞれの時期の友だちというのがあります。熱い友情を語ることもあれば、仕事上のつきあいで何となく友だちでいることもある。

    かなり年がはなれていても、二十さいくらい年下でも、友だちっぽくなってしまう人もいます。そういう友だちが、ちょうど心地ここちよい年齢ねんれいみたいなものがあります。

  5. 友だち力というのは、友だちを作る力ではないのです。無理して作らなくてもいいということもふくめて、友だちとのきょ感をコントロールできるということです。距離感が大事というニュアンスです。

    友だちとの距離感をしきして、自分でコントロールできていれば大丈夫なのです。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

ニュアンス ここでは、意味合い。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

(2)

線「延々えんえん」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 瞬間的しゅんかんてきに起こること
  • ものごとがいつまでも長くつづくこと
  • 一定の範囲内はんいないでくり返されること
  • ものごとが急激きゅうげきに変化すること

Lessonの答え

(1)
答え

A 快適  B 結構  C 危険  D 犯罪  E 修行 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. そんなにさびしさを感じないで、ひとりでいる時が快適に思えることもあります。どくの時間というものを、もっと積極的にあるものにするべきです。

    寂しいという気持ちを徹底てっていして強めていくことで仕事へ向かうエネルギーに転換てんかんするとか、勉強するエネルギーに変えていくとか、そういう「孤独力」みたいなものに持っていければいいのです。

  2. ただし、ひとりでいる時に充分じゅうぶん楽しめる「何か」を持っているということが必要になります。その「何か」をあらかじめ作っておかないと、ひとりになった時に、やはり寂しくなってしまいます。

    わたしの場合は、ぜんや、ヨガや、ストレッチングをやっていて、これはひとりの時間を延々えんえんつぶせるよい方法でした。ヨガを習って、ひとりで呼吸こきゅう法のポーズをとっていると、人がいるとやりにくくて、じゃまになってくるのです。ですから、これはひとりの時間にやるのがふさわしいのです。

    このように、ひとりの時間には自分の身体とつきあうというのが、とてもよい方法でしょう。ストレッチング一つとっても、結構時間をかけて楽しめる方法があって、音楽をかけながらでもいいですので、ひとりで自分の身体とつきあうというのもなかなかいいのではないでしょうか。

    ひとりの時間を楽しむ方法としては、読書や音楽や絵をくことなども、一般いっぱん的な方法としてあります。

  3. ひとりの時間と言っても、自分の部屋にこもってみょうに落ち着いてしまって、いわゆる引きこもりに近い状態になってしまうと危険です。

    ネットを通じてなら人と話せるのだけれど、現実の人間と対面するという状況じょうきょうに適応できなくなってしまう。そうなると、もう家からみ出せなくなって、外はこわいということになりますので、こういう状況はけたい。

    ひとりでも大丈夫だいじょうぶというのはよいのですが、他の人との対面はダメということになってしまうと、ちょっと危険です。他の人の持っている世界に対するこうしんがなくなるのは、よくないことです。自分のからの中に入って、自分の世界をじた状態が固まってきてしまうと、いよいよ人とは話せなくなってきてしまう。これがあまり進むと、犯罪に一歩近づくという怖さもある。ですから、これもほどほどがいいのです。

    極端きょくたんな孤独の状態に入る場合には、修行だと思ってやったほうがよいのです。修行だと思って勉強しているうちは大丈夫。

    どうもグループ化がはげしいので、かえって孤独のほうが楽な場合もあります。ひとりでいるというのは、れてみると快適だったりすることもあります。

  4. 人生にも季節があって、それぞれの時期の友だちというのがあります。熱い友情を語ることもあれば、仕事上のつきあいで何となく友だちでいることもある。

    かなり年がはなれていても、二十さいくらい年下でも、友だちっぽくなってしまう人もいます。そういう友だちが、ちょうど心地ここちよい年齢ねんれいみたいなものがあります。

  5. 友だち力というのは、友だちを作る力ではないのです。無理して作らなくてもいいということもふくめて、友だちとのきょ感をコントロールできるということです。距離感が大事というニュアンスです。

    友だちとの距離感をしきして、自分でコントロールできていれば大丈夫なのです。


齋藤孝さいとうたかし『友だちいないと不安だ症候群しょうこうぐんにつける薬』)


〔注〕

ニュアンス ここでは、意味合い。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

けっこうな大きさの箱がとどいた。

(2)

学業がくぎょうおさめる

(3)

新しい新幹線の座席ざせきかいてきだ。

(4)

けわしい山を登る。

(5)

はんざいしゃの数が増加している。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「ものごとがいつまでも長くつづく様子」を表すことばを漢字二字で書きなさい。


 朝礼ちょうれいで先生の話がと続いた。

Practiceの答え

(1)
答え

結構

(2)
答え

修める

(3)
答え

快適

(4)
答え

険しい

(5)
答え

犯罪

(6)
答え

延々

Point

no local video: c1fbbf61-5911-48d3-8037-1fa888ec997b

Lesson

no local video: 38fee65e-748b-47a7-adf4-259d052d5672

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「孤独の時間というものを、もっと積極的に意義あるものにする」とありますが、それができる能力のうりょくを筆者は何とんでいますか。1段落の文中から書きぬきなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

孤独力

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

2段落の小見出しとして使える十二字のことばを文中から書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

ひとりの時間を楽しむ方法

Lesson

no local video: 6604759c-638e-4e8c-a183-9df4f15e7c21

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 3段落のようをまとめた次の文の にあてはまることばを文中から書きぬきなさい。


  •  孤独であることはよいが、
  • にしてはいけない。

Lessonの答え

(1)
答え

自分の世界を閉じた状態

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

4段落に書かれている内容としてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 人生の中で、いろいろな友だちが急激きゅうげきに増える時期があるものだ。
  • 友だちと自分とが人生のどれぐらいの間つきあうのかは、それぞれの年齢によってちがうものだ。
  • どんな相手であっても、つきあうのにちょうどよい年齢があるものだ。
  • 友だちというものは、人生の時期・年齢によって、いろいろなつきあい方、いろいろな相手があるものだ。

Practiceの答え

(1)
答え

5章 物語文

物語文の読み方

5-1 物語文3

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


夏休みに引っしたかみは、散歩中に二人の男子に出会った。

「もしかして、引っ越してきたの?」

ぽっちゃりした子が聞いた。
「う、うん」

わたしはまどいながら答えた。
「やっぱり!」

その子がパンと手をたたき、クイズにでも正解したみたいなうれしそうな顔をした。
「どうりで見たことのない子だなって思った。……あ、星原村ほしはらむらは子どもが少ないから全員の顔がわかるんだ」
……

全員の顔がわかる? やっぱりここって田舎だ。前の小学校は同じ学年でも知らない子が何人もいたもん。
「二学期から転校してくるの? 星原小学校でしょ?」

ぽっちゃりした子が目をくりくりさせてさらに聞いてきた。
「たぶん」

確か、お母さんが星原村の星原小学校って言っていたような。
「何年生?」
「五年」
一緒いっしょだ。おれたちも五年だよ。じゃ、同じクラスだな」
「なんで、わかるの?」

わたしはびっくりした。
「どの学年も一クラスしかないんだよ」

そう言って、ケラケラ笑った。

どの学年も一クラスしかないなんて信じられない。本当に、とことん田舎だ。
「名前おしえて」

ぽっちゃりした子が、人なつっこい笑顔えがおを向けた。

なんかこの子、なれなれしい。声をかけるんじゃなかったかな。
「三上世夏」
「世夏ちゃんか。よろしく。おれは、村岡宗明むらおかむねあき。みんなからムッチってばれてる。ほら、おれ、ちょっと、むちむちしてるだろう」

そう言って自分の体をじろじろ見た。わたしはプッとふきだした。この子、変な子。
「ぼくは、笠原陸がさわらりくです。よろしく」

ていねいに頭を下げた。
「陸は、物知りなんだ。学者くんって呼んでる女子もいるぜ」
「なんかそう見える」
「だろう」
「そうかな? ぜんぜんそんなことないけど」

陸くんが謙遜けんそんして首をった。

ムッチと陸くんは見た目もちがうけど、タイプもぜんぜんちがうみたい。ムッチはおしゃべりで笑いじょうご。陸くんは真面目まじめ優等生ゆうとうせいっぽい感じ。

でもふたりとも話しやすい。ムッチなんてはじめて会ったとは思えないほどだ。

麻生あそうかづこ『はじめての夏とキセキのたまご』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

いなかの夜は都会とかいちがって暗くてしずかだ。

(2)

電車の中であるにもかかわらず、大きな声でわらっている人がいる。

(3)

テストの前に、不せいかいだった問題だけ見直しをする。

(4)

出かける前に、もう一度持ちものをかくにんしてください。

(5)

自分のゆめ最後さいごまでしんじる

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「戸惑う」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 明日の天気予報よほうれと聞いて、彼は大きく戸惑った。
  • はじめて海外旅行をしたとき、、言葉のかべに戸惑った。
  • 彼女は優勝ゆうしょうした後、戸惑って金メダルを手にした。
  • 母の誕生日のサプライズで、私たちは戸惑ってプレゼントをわたした。

Confirm Testの答え

(1)
答え

田舎

(2)
答え

笑っている

(3)
答え

正解

(4)
答え

確認

(5)
答え

信じる

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「村岡宗明」について、みんなから何と呼ばれていますか。

(2)

線①「村岡宗明」について、⑴のように呼ばれているのはなぜですか。

(3)

線①「村岡宗明」について、世夏は村岡宗明くんの様子から、どんな印象いんしょうを受けましたか。文中の世夏の心の中のつぶやきから二つ、六字と三字で書きぬきなさい。(順不同・完答)


Confirm Testの答え

(1)
答え

ムッチ

(2)
答え

体がむちむちしているから。

(3)
答え

なれなれしい・変な子(順不同・完答)

Point

no local video: 306f50ab-a727-4b36-9ca7-f5d522774673

Lesson

no local video: c589c2bc-31fb-4cb6-bcb4-d57484a23fbc

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


夏休みに引っしたかみは、散歩中に二人の男子に出会った。

「もしかして、引っ越してきたの?」

ぽっちゃりした子が聞いた。
「う、うん」

わたしはまどながら答えた。
「やっぱり!」

その子がパンと手をたたき、クイズにでもAせいかいしたみたいなうれしそうな顔をした。
「どうりで見たことのない子だなって思った。……あ、星原村ほしはらむらは子どもが少ないから全員の顔がわかるんだ」
……

全員の顔がわかる? やっぱりここってBいなかだ。前の小学校は同じ学年でも知らない子が何人もいたもん。
「二学期から転校してくるの? 星原小学校でしょ?」

ぽっちゃりした子が目をくりくりさせてさらに聞いてきた。
「たぶん」

Cたしか、お母さんが星原村の星原小学校って言っていたような。
「何年生?」
「五年」
一緒いっしょだ。おれたちも五年だよ。じゃ、同じクラスだな」
「なんで、わかるの?」

わたしはびっくりした。
「どの学年も一クラスしかないんだよ」

そう言って、ケラケラDわらった。

どの学年も一クラスしかないなんてEしんじられない。本当に、とことんいなかだ。
「名前おしえて」

ぽっちゃりした子が、人なつっこいえがおを向けた。

なんかこの子、なれなれしい。声をかけるんじゃなかったかな。
「三上世夏」
「世夏ちゃんか。よろしく。おれは、村岡宗明むらおかむねあき。みんなからムッチってばれてる。ほら、おれ、ちょっと、むちむちしてるだろう」

そう言って自分の体をじろじろ見た。わたしはプッとふきだした。この子、変な子。
「ぼくは、笠原陸がさわらりくです。よろしく」

ていねいに頭を下げた。
「陸は、物知りなんだ。学者くんって呼んでる女子もいるぜ」
「なんかそう見える」
「だろう」
「そうかな? ぜんぜんそんなことないけど」

陸くんが謙遜けんそんして首をった。

ムッチと陸くんは見た目もちがうけど、タイプもぜんぜんちがうみたい。ムッチはおしゃべりで笑いじょうご。陸くんは真面目まじめ優等生ゆうとうせいっぽい感じ。

でもふたりとも話しやすい。ムッチなんてはじめて会ったとは思えないほどだ。

麻生あそうかづこ『はじめての夏とキセキのたまご』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

(2)

線「戸惑とまどう」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 強い意志いしを持って断固だんことした態度たいどをとること
  • 深いかなしみにしずむこと
  • 目の前のできごとにどう対応たいおうしたらいいかわからずにうろたえること
  • 思いがけず大きなよろこびを感じること

Lessonの答え

(1)
答え

A 正解  B 田舎  C 確  D 笑  E 信 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


夏休みに引っしたかみは、散歩中に二人の男子に出会った。

もしかして、引っ越してきたの?

ぽっちゃりした子が聞いた。
「う、うん」

わたしはまどいながら答えた。
「やっぱり!」

その子がパンと手をたたき、クイズにでも正解したみたいなうれしそうな顔をした。
「どうりで見たことのない子だなって思った。……あ、星原村ほしはらむらは子どもが少ないから全員の顔がわかるんだ」
……

全員の顔がわかる? やっぱりここって田舎だ。前の小学校は同じ学年でも知らない子が何人もいたもん。
「二学期から転校してくるの? 星原小学校でしょ?」

ぽっちゃりした子が目をくりくりさせてさらに聞いてきた。
「たぶん」

確か、お母さんが星原村の星原小学校って言っていたような。
「何年生?」
「五年」
一緒いっしょだ。おれたちも五年だよ。じゃ、同じクラスだな」
「なんで、わかるの?」

わたしはびっくりした。
「どの学年も一クラスしかないんだよ」

そう言って、ケラケラ笑った。

どの学年も一クラスしかないなんて信じられない。本当に、とことん田舎だ。
「名前おしえて」

ぽっちゃりした子が、人なつっこい笑顔えがおを向けた。

なんかこの子、なれなれしい。声をかけるんじゃなかったかな。
「三上世夏」
「世夏ちゃんか。よろしく。おれは、村岡宗明むらおかむねあき。みんなからムッチってばれてる。ほら、おれ、ちょっと、むちむちしてるだろう」

そう言って自分の体をじろじろ見た。わたしはプッとふきだした。この子、変な子。
「ぼくは、笠原陸がさわらりくです。よろしく」

ていねいに頭を下げた。
「陸は、物知りなんだ。学者くんって呼んでる女子もいるぜ」
「なんかそう見える」
「だろう」
「そうかな? ぜんぜんそんなことないけど」

陸くんが謙遜けんそんして首をった。

ムッチと陸くんは見た目もちがうけど、タイプもぜんぜんちがうみたい。ムッチはおしゃべりで笑いじょうご。陸くんは真面目まじめ優等生ゆうとうせいっぽい感じ。

でもふたりとも話しやすい。ムッチなんてはじめて会ったとは思えないほどだ。

麻生あそうかづこ『はじめての夏とキセキのたまご』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

買うものが何かかくにんする。

(2)

友達のくだらない話で、思わずえがおになる。

(3)

わからない問題があったら、かいせつみなさい。

(4)

こうしゃまどにボールをぶつけてしまう。

(5)

しんじられないことばかりがこる。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、 にあてはまる「目の前のできごとにどう対応たいおうしたらいいかわからずにうろたえること」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


 言われたとおりのやり方で操作そうさしたが、うまく動作どうさしないので

Practiceの答え

(1)
答え

確認

(2)
答え

笑顔

(3)
答え

解説

(4)
答え

校舎

(5)
答え

信じられない

(6)
答え

とまどう

Point

no local video: 492c4e9b-7c22-4d4f-919d-c32e9dd4ca49

Lesson

no local video: e640687b-3d57-4f5c-a17f-941e8e6533a5

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「小笠原陸」について、どんな人だとしょうかいされていますか。

(2)

線①「小笠原陸」について、小笠原陸くんの性格せいかくがわかる行動を、文中から二つ、それぞれ一文で書きぬきなさい。(順不同・完答)

Lessonの答え

(1)
答え

物知り

(2)
答え
  • ていねいに頭を下げた。
  • 陸くんが謙遜して首を振った。(順不同・完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「もしかして、引っ越してきたの?」とありますが、ぽっちゃりした子は、世夏(わたし)がどんな子だから引っ越してきたと思ったのですか。文中から八字で書きぬきなさい。


(2)

 線①「もしかして、引っ越してきたの?」とありますが、世夏について説明した次の にあてはまることばを文中からそれぞれ書きぬきなさい。(完答)


  •  小学 年生で、 から、
  • に転校することになっている女の子。

Practiceの答え

(1)
答え

見たことのない子

(2)
答え

五・二学期・星原小学校(完答)

5-2 物語文4

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


とムッチとりくくんの三人は、恐竜きょうりゅうの化石をさがしにきた。

「恐竜の化石ぜんぜん、見つからないもんね」

わたしは口をとがらせた。
「一回で見つけられたら、せきだよ。どんな研究者や調査隊でも、ひたすら歩いて探すんだ。それでも見つからないこともあるんだから」

陸くんがわたしをなだめるように言った。
「そうなんだ」

わたしはしょんぼりした。
「でも女子中学生みたいに偶然ぐうぜんひろったってこともあるからな」
「運もあるね」
「恐竜発掘はっくつ宝探たからさがしみたいだな」
「本当に宝探しだね」

あ、宝探しといえば……、恐竜おばさんのことを思い出した。
「この間恐竜館に行ったときね、変わった女の人に会ったの。お母さんと同じくらいの年だと思うんだけど、恐竜が好きでひとりでよく来るんだって。その人が宝探しだって言ってた」
「え? その人、恐竜にくわしかった?」

陸くんが、ぐっと身を乗り出してきた。
「めちゃくちゃくわしかった。ほねのこととか、恐竜の特徴とくちょうとか。いろいろ教えてくれて、恐竜館のガイドさんかと思っちゃった」
「どんな感じの人だった?」
「ちょっと男っぽい話し方で、さばさばしてかっこいい人だった」
「それ、伊竜いりゅうなずなさんかもしれない」

陸くんが確信したように言った。
「伊竜なずな!? きっと、そうだよ」

ムッチが声をあげ、ふたりしてうなずいた。
「伊竜なずなって、だれ? 芸能人?」
「ちがうちがう。古生物学者で恐竜の研究をしている人」
「ハビラサウルスの研究をして新属新種の恐竜であることを明らかにしたんだ」
「あの人、恐竜博士なの!?

びっくりだ。だから、わたしが恐竜学者になりたいって言ったら、うれしそうな顔をしたのかな。
「いろんな博物館をまわって恐竜の骨を見ているらしい。宝探しと言って」
「ここらへんに住んでいる人なの?」
「いや。東京の大学の准教授」

東京からわざわざ恐竜の骨を見に来ていたんだ。
「いいな。伊竜博士としゃべったんだ。おれ、会ったことないぞ」
「ぼくも、会ったことない」

ふたりがうらやましそうな顔をわたしに向けた。
「伊竜博士は恐竜も好きだけど、特にその骨が大好きなんだよな」
「そう。日本だけではなく世界中の博物館をまわり、いろんな恐竜の骨の形を見て研究しているんだ。頭の中にはコンピューターのように骨のデータがいっぱいまっているんだ。ぼくもそういう学者になりたい」

陸くんがあこがれるように言った
「伊竜博士、かっこいいよな」

麻生あそうかづこ『はじめての夏とキセキのたまご』)


〔注〕

准教授 大学で研究したり教育したりする役職やくしょくの一つ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

はかせ研究けんきゅうする学問について質問しつもんした。

(2)

これを説明せつめいするには、さらにちょうさが必要です。

(3)

さいからげいのうの世界にをおいている。

(4)

しょぞくする会社名かいしゃめいをお書きください。

(5)

りあいに大学のきょうじゅがいる。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「口をとがらせる」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 大勢おおぜいの前でしょうをうけとるとき、彼女は緊張きんちょうのあまり口をとがらせた。
  • 実験の成功を祝うパーティーで、先生はよろこびのあまり口をとがらせた。
  • 彼はゲームで負けてしまい、不機嫌ふきげんそうに口をとがらせて画面を見つめた。
  • 長い一日のわりに、父はリラックスして口をとがらせて椅子いすに座った。

Confirm Testの答え

(1)
答え

博士

(2)
答え

調査

(3)
答え

芸能

(4)
答え

所属

(5)
答え

教授

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「陸くんがあこがれるように言った」とありますが、陸くんはなぜ伊竜博士にあこがれていると考えられますか。次の にあてはまることばを文中からそれぞれ書きぬきなさい。(完答)


 伊竜博士は、世界中の をまわって を研究し、頭の中にはコンピューターのように骨の が詰まっている、すごい学者だから。

Confirm Testの答え

(1)
答え

博物館・恐竜の骨・データ(完答)

Point

no local video: c7f7f9cc-927d-44e8-89b8-7a64f3204e92

Lesson

no local video: 5ff566c9-fe33-4da4-8a90-61877fbf22cb

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


とムッチとりくくんの三人は、恐竜きょうりゅうの化石をさがしにきた。

「恐竜の化石ぜんぜん、見つからないもんね」
わたしは口をとがらせた
「一回で見つけられたら、せきだよ。どんな研究者やAちょうさたいでも、ひたすら歩いて探すんだ。それでも見つからないこともあるんだから」

陸くんがわたしをなだめるように言った。
「そうなんだ」

わたしはしょんぼりした。
「でも女子中学生みたいに偶然ぐうぜんひろったってこともあるからな」
「運もあるね」
「恐竜発掘はっくつ宝探たからさがしみたいだな」
「本当に宝探しだね」

あ、宝探しといえば……恐竜おばさんのことを思い出した。
「この間恐竜館に行ったときね、変わった女の人に会ったの。お母さんと同じくらいの年だと思うんだけど、恐竜が好きでひとりでよく来るんだって。その人が宝探しだって言ってた」
「え? その人、恐竜にくわしかった?」

陸くんが、ぐっと身を乗り出してきた。
「めちゃくちゃくわしかった。ほねのこととか、恐竜の特徴とくちょうとか。いろいろ教えてくれて、恐竜館のガイドさんかと思っちゃった」
「どんな感じの人だった?」
「ちょっと男っぽい話し方で、さばさばしてかっこいい人だった」
「それ、伊竜いりゅうなずなさんかもしれない」

陸くんが確信したように言った。
「伊竜なずな!? きっと、そうだよ」

ムッチが声をあげ、ふたりしてうなずいた。
「伊竜なずなって、だれ? Bげいのうじん?」
「ちがうちがう。古生物学者で恐竜の研究をしている人」
「ハビラサウルスの研究をしてしんCぞく新種の恐竜であることを明らかにしたんだ」
「あの人、恐竜Dはかせなの!?

びっくりだ。だから、わたしが恐竜学者になりたいって言ったら、うれしそうな顔をしたのかな。
「いろんな博物館をまわって恐竜の骨を見ているらしい。宝探しと言って」
「ここらへんに住んでいる人なの?」
「いや。東京の大学のEきょうじゅ

東京からわざわざ恐竜の骨を見に来ていたんだ。
「いいな。伊竜はかせとしゃべったんだ。おれ、会ったことないぞ」
「ぼくも、会ったことない」

ふたりがうらやましそうな顔をわたしに向けた。
「伊竜はかせは恐竜も好きだけど、特にその骨が大好きなんだよな」
「そう。日本だけではなく世界中の博物館をまわり、いろんな恐竜の骨の形を見て研究しているんだ。頭の中にはコンピューターのように骨のデータがいっぱいまっているんだ。ぼくもそういう学者になりたい」

陸くんがあこがれるように言った。
「伊竜はかせ、かっこいいよな」

麻生あそうかづこ『はじめての夏とキセキのたまご』)


〔注〕

准教授 大学で研究したり教育したりする役職やくしょくの一つ。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

(2)

線「口をとがらせる」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 積極的せっきょくてきに意見や感想をのべること
  • 他人の話に熱心ねっしんに耳をかたむけること
  • 思わずみがこぼれること
  • 不満ふまんそうな顔つきをすること

Lessonの答え

(1)
答え

A 調査  B 芸能  C 属  D 博士  E 教授 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


とムッチとりくくんの三人は、恐竜きょうりゅうの化石をさがしにきた。

「恐竜の化石ぜんぜん、見つからないもんね」

わたしは口をとがらせた。
「一回で見つけられたら、せきだよ。どんな研究者や調査隊でも、ひたすら歩いて探すんだ。それでも見つからないこともあるんだから」

陸くんがわたしをなだめるように言った。
「そうなんだ」

わたしはしょんぼりした。
「でも女子中学生みたいに偶然ぐうぜんひろったってこともあるからな」
「運もあるね」
「恐竜発掘はっくつ宝探たからさがしみたいだな」
「本当に宝探しだね」

あ、宝探しといえば……、恐竜おばさんのことを思い出した。
「この間恐竜館に行ったときね、変わった女の人に会ったの。お母さんと同じくらいの年だと思うんだけど、恐竜が好きでひとりでよく来るんだって。その人が宝探しだって言ってた」
「え? その人、恐竜にくわしかった?」

陸くんが、ぐっと身を乗り出してきた。
「めちゃくちゃくわしかった。ほねのこととか、恐竜の特徴とくちょうとか。いろいろ教えてくれて、恐竜館のガイドさんかと思っちゃった」
「どんな感じの人だった?」
「ちょっと男っぽい話し方で、さばさばしてかっこいい人だった」
「それ、伊竜いりゅうなずなさんかもしれない」

陸くんが確信したように言った。
「伊竜なずな!? きっと、そうだよ」

ムッチが声をあげ、ふたりしてうなずいた。
「伊竜なずなって、だれ? 芸能人?」
「ちがうちがう。古生物学者で恐竜の研究をしている人」
「ハビラサウルスの研究をして新属新種の恐竜であることを明らかにしたんだ」
「あの人、恐竜博士なの!?

びっくりだ。だから、わたしが恐竜学者になりたいって言ったら、うれしそうな顔をしたのかな。
「いろんな博物館をまわって恐竜の骨を見ているらしい。宝探しと言って」
「ここらへんに住んでいる人なの?」
「いや。東京の大学の准教授」

東京からわざわざ恐竜の骨を見に来ていたんだ。
「いいな。伊竜博士としゃべったんだ。おれ、会ったことないぞ」
「ぼくも、会ったことない」

ふたりがうらやましそうな顔をわたしに向けた。
「伊竜博士は恐竜も好きだけど、特にその骨が大好きなんだよな」
「そう。日本だけではなく世界中の博物館をまわり、いろんな恐竜の骨の形を見て研究しているんだ。頭の中にはコンピューターのように骨のデータがいっぱいまっているんだ。ぼくもそういう学者になりたい」

陸くんがあこがれるように言った。
「伊竜博士、かっこいいよな」

麻生あそうかづこ『はじめての夏とキセキのたまご』)


〔注〕

准教授 大学で研究したり教育したりする役職やくしょくの一つ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

まちげいのう人を見かけた。

(2)

友達から恐竜きょうりゅうはかせとよばれる。

(3)

機械きかいがこわれた原因げんいんちょうさする。

(4)

小学校のサッカークラブにしょぞくしている。

(5)

じゅぎょうはじまりのチャイムがる。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、 にあてはまる「おこったり言いあらそったりするときの口つきや、不満ふまんな顔つき」を表すことばを六字で書きなさい。


 かれの意見はみんなに反対され、彼は た。

Practiceの答え

(1)
答え

芸能

(2)
答え

博士

(3)
答え

調査

(4)
答え

所属

(5)
答え

授業

(6)
答え

口をとがらせ

Point

no local video: 977b6377-274e-4067-9c60-c6d959ac549c

Lesson

no local video: 5ab14d84-891c-4033-be17-52ce03b2c704

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「恐竜おばさん」について、世夏は、どこで会いましたか。

(2)

線①「恐竜おばさん」について、どれくらいの年れいに見えましたか。

(3)

線①「恐竜おばさん」について、世夏にどんなことを教えてくれましたか。

(4)

線①「恐竜おばさん」について、どんな感じの人でしたか。

Lessonの答え

(1)
答え

恐竜館。

(2)
答え

お母さんと同じくらいの年。

(3)
答え

恐竜の骨のことや恐竜の特徴。

(4)
答え

ちょっと男っぽい話し方で、さばさばしてかっこいい人

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「伊竜なずなさん」について、どんな仕事をしていますか。

(2)

線①「伊竜なずなさん」について、仕事で、どんなことをなしとげましたか。

(3)

線①「伊竜なずなさん」について、どこから来ているのですか。

(4)

線①「伊竜なずなさん」について、伊竜なずなさんの言う「宝探し」とは、何をすることですか。

Practiceの答え

(1)
答え

古生物学者で、恐竜の研究をしている。

(2)
答え

ハビラサウルスの研究をして新属新種の恐竜であることを明らかにした。

(3)
答え

東京。

(4)
答え

いろんな博物館をまわって恐竜の骨を見ること。

5-3 物語文5

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


春が近づいてからる雪は湿しめって重い。

夜、とんのなかにいても、山の木が折れる音が聞こえてくる。Aパキン、パキンと、呆気あっけないほどするどんだ音をこだまさせるんだ

それを耳にすると、たまらない気持ちになる。いますぐ山へ飛んでいって、わかを雪起こししてやんなきゃ。そんな、ても立ってもいられない気持ちになる。

同時に、かなしくもなってくる。だって山には、数えきれないほどの木が植林されている。おれのもたついた作業ぶりじゃ、雪の重みにひしゃげた若木をすべて起こすことなんて、何年かかったってできそうにない。

俺がしきりにがえりを打っていると、トイレへ行くために部屋を横切るヨキは、
「なあなあ」

と必ず言う。「おまえがそわそわしたって、はじまらんわな。はよ寝え」

本当にそのとおりだ。

雪の重みで折れてしまう木が出てくることも、林業をやっていたら受け入れなければならない。すべての木が計画どおりに育つわけがない。雪で折れる木も生き物。それを防ぐために精一杯せいいっぱい的確てきかくに手早く雪起こししていく人間も生き物。鳴いたり動いたりしない木もたしかに生きていて、それと長い年月かけて向きあうのがこの仕事なんだってことに、俺は神去かむさりに来て一年経って、ようやく気づきつつある。

でも最初は、やっぱりそれどころじゃなかった。

山からひびく木の折れる音を聞いて、哀しくはなった。でもそれは、「木が折れてる。どうしよう」って哀しみじゃなくて、「いやだなあ、また雪起こしだ」という、げっそりするような哀しみだった。

とにかく初日の一本目の木で、雪起こしに失敗したのが効いた。

斜面しゃめんに転げ落ち、ヨキに盛大せいだいに笑われた俺は、すっかり萎縮いしゅくしてしまった。転がったさきで岩に頭でも打ちつけたら、死ぬかもしれない。足場の悪い斜面での作業がこわくてたまらず、へっぴりごしでしか縄を引けなかった。

俺にできる仕事なんかないんだ。そう思うとくやしかった。無理やりこんなとこにつれてこられて、なんではじをかかなきゃいけないんだ。やってられねえ、とはらが立った。でも実際じっさいのところ、なにもできないことがなさけなかったんだ。悔しさも腹立たしさも、情けない自分から目をそらすために生まれてきた感情かんじょうだ。

山仕事で集中力がれたら、命にかかわる。だから、だいたい二時間ごとにちょっと休憩きゅうけいを取り、昼ものんびり食べる。

俺たちは斜面にすわって、弁当べんとうを広げた。ゆきけとともにすぎなえを植える予定の、ひらけた場所だ。雪雲はまだ空を灰色はいいろおおいつくしている。
「なあに、この季節はずれの雪も、もう終わりや」

と、げんさんは言った。「ごしらえやら植えつけやらで、いそがしくなるで」
「そやな」

と、三郎さぶろうじいさんもうなずく。「雪起こしだけが山仕事やない。だからゆう、そんなにびくつくことはないわな」

俺はだまってうつむいていた。俺の技術がちっとも向上しないせいで、はんの作業効率は悪いままだ。だれもめないのが、かえってつらい。なんとか、この村からげだせないもんかなあと、そればかり思った。でも、村から出ていく足がない。ヨキはぬかりなく、家では軽トラックのキーをかくしていた。だいたい、俺は車の免許めんきょを持っていない。徒歩で神去から脱出だっしゅつするのはむずかしい。ヒッチハイクで駅までつれていってもらいたくても、村人にはめんれている。

まさに八方ふさがりの状態じょうたいだった。巨大きょだいなおにぎりにかじりつくあいだにも、Bパキン、とどこかで木の折れる音がする。ため息が出た。

うらしをん『神去なあなあ日常にちじょう』)

〔注〕

勇気 「俺」の名前。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

行ったり来たりでこうりつわるい。

(2)

失敗しっぱいも長い目で見るといいけいけんだ。

(3)

キーパーが手をのばして点をとられるのをふせいだ

(4)

中学生になるとぎじゅつという科目かもくが始まる。

(5)

何度なんどやってもこうかがあらわれない。

Confirm Testの答え

(1)
答え

効率

(2)
答え

経験

(3)
答え

防いだ

(4)
答え

技術

(5)
答え

効果

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線A・Bそれぞれの場面で、「俺」はどのような思いで木の折れる音を聞いていますか。それをまとめた次の文のa〜cにあてはまることばを、文中からaは三字、b・cはそれぞれ十字以上十五字以内で書きぬきなさい。(完答)


どちらの場面でも木が折れることに a を感じているが、Aの場面では「 b 」と居ても立ってもいられない思いでいるのに対し、Bの場面では「 c 」としか思っていない。

Confirm Testの答え

(1)
答え
  • a 哀しみ
  • b 木が折れてる。どうしよう(別解 若木を雪起こししてやんなきゃ)
  • c いやだなあ、また雪起こしだ(完答)

Point

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Lesson

no local video: bb2df115-3868-4094-a4cc-52464c7050c5

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


春が近づいてからる雪は湿しめって重い。

夜、とんのなかにいても、山の木が折れる音が聞こえてくる。パキン、パキンと、呆気あっけないほどするどんだ音をこだまさせるんだ。

それを耳にすると、たまらない気持ちになる。いますぐ山へ飛んでいって、わかを雪起こししてやんなきゃ。そんな、ても立ってもいられない気持ちになる。

同時に、かなしくもなってくる。だって山には、数えきれないほどの木が植林されている。おれのもたついた作業ぶりじゃ、雪の重みにひしゃげた若木をすべて起こすことなんて、何年かかったってできそうにない。

俺がしきりにがえりを打っていると、トイレへ行くために部屋を横切るヨキは、
「なあなあ」

と必ず言う。「おまえがそわそわしたって、はじまらんわな。はよ寝え」

本当にそのとおりだ。

雪の重みで折れてしまう木が出てくることも、林業をやっていたら受け入れなければならない。すべての木が計画どおりに育つわけがない。雪で折れる木も生き物。それをAふせぐために精一杯せいいっぱい的確てきかくに手早く雪起こししていく人間も生き物。鳴いたり動いたりしない木もたしかに生きていて、それと長い年月かけて向きあうのがこの仕事なんだってことに、俺は神去かむさりに来て一年Bって、ようやく気づきつつある。

でも最初は、やっぱりそれどころじゃなかった。

山からひびく木の折れる音を聞いて、哀しくはなった。でもそれは、「木が折れてる。どうしよう」って哀しみじゃなくて、「いやだなあ、また雪起こしだ」という、げっそりするような哀しみだった。

とにかく初日の一本目の木で、雪起こしに失敗したのがCいた。

斜面しゃめんに転げ落ち、ヨキに盛大せいだいに笑われた俺は、すっかり萎縮いしゅくしてしまった。転がったさきで岩に頭でも打ちつけたら、死ぬかもしれない。足場の悪い斜面での作業がこわくてたまらず、へっぴりごしでしか縄を引けなかった。

俺にできる仕事なんかないんだ。そう思うとくやしかった。無理やりこんなとこにつれてこられて、なんではじをかかなきゃいけないんだ。やってられねえ、とはらが立った。でも実際じっさいのところ、なにもできないことがなさけなかったんだ。悔しさも腹立たしさも、情けない自分から目をそらすために生まれてきた感情かんじょうだ。

山仕事で集中力がれたら、命にかかわる。だから、だいたい二時間ごとにちょっと休憩きゅうけいを取り、昼ものんびり食べる。

俺たちは斜面にすわって、弁当べんとうを広げた。ゆきけとともにすぎなえを植える予定の、ひらけた場所だ。雪雲はまだ空を灰色はいいろおおいつくしている。
「なあに、この季節はずれの雪も、もう終わりや」

と、げんさんは言った。「ごしらえやら植えつけやらで、いそがしくなるで」
「そやな」

と、三郎さぶろうじいさんもうなずく。「雪起こしだけが山仕事やない。だからゆう、そんなにびくつくことはないわな」

俺はだまってうつむいていた。俺のDぎじゅつがちっとも向上しないせいで、はんの作業Eこうりつは悪いままだ。だれもめないのが、かえってつらい。なんとか、この村からげだせないもんかなあと、そればかり思った。でも、村から出ていく足がない。ヨキはぬかりなく、家では軽トラックのキーをかくしていた。だいたい、俺は車の免許めんきょを持っていない。徒歩で神去から脱出だっしゅつするのはむずかしい。ヒッチハイクで駅までつれていってもらいたくても、村人にはめんれている。

まさに八方ふさがりの状態じょうたいだった。巨大きょだいなおにぎりにかじりつくあいだにも、パキン、とどこかで木の折れる音がする。ため息が出た。

うらしをん『神去なあなあ日常にちじょう』)


〔注〕

勇気 「俺」の名前。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。 (完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 防  B 経  C 効  D 技術  E 効率 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


春が近づいてからる雪は湿しめって重い。

夜、とんのなかにいても、山の木が折れる音が聞こえてくる。パキン、パキンと、呆気あっけないほどするどんだ音をこだまさせるんだ。

それを耳にすると、たまらない気持ちになる。いますぐ山へ飛んでいって、わかを雪起こししてやんなきゃ。そんな、ても立ってもいられない気持ちになる。

同時に、かなしくもなってくる。だって山には、数えきれないほどの木が植林されている。おれのもたついた作業ぶりじゃ、雪の重みにひしゃげた若木をすべて起こすことなんて、何年かかったってできそうにない。

俺がしきりにがえりを打っていると、トイレへ行くために部屋を横切るヨキは、
「なあなあ」

と必ず言う。「おまえがそわそわしたって、はじまらんわな。はよ寝え」

本当にそのとおりだ。

雪の重みで折れてしまう木が出てくることも、林業をやっていたら受け入れなければならない。すべての木が計画どおりに育つわけがない。雪で折れる木も生き物。それを防ぐために精一杯せいいっぱい的確てきかくに手早く雪起こししていく人間も生き物。鳴いたり動いたりしない木もたしかに生きていて、それと長い年月かけて向きあうのがこの仕事なんだってことに、俺は神去かむさりに来て一年経って、ようやく気づきつつある。

でも最初は、やっぱりそれどころじゃなかった。

山からひびく木の折れる音を聞いて、哀しくはなった。でもそれは、「木が折れてる。どうしよう」って哀しみじゃなくて、「いやだなあ、また雪起こしだ」という、げっそりするような哀しみだった。

とにかく初日の一本目の木で、雪起こしに失敗したのが効いた。

斜面しゃめんに転げ落ち、ヨキに盛大せいだいに笑われた俺は、すっかり萎縮いしゅくしてしまった。転がったさきで岩に頭でも打ちつけたら、死ぬかもしれない。足場の悪い斜面での作業がこわくてたまらず、へっぴりごしでしか縄を引けなかった。

俺にできる仕事なんかないんだ。そう思うとくやしかった。無理やりこんなとこにつれてこられて、なんではじをかかなきゃいけないんだ。やってられねえ、とはらが立った。でも実際じっさいのところ、なにもできないことがなさけなかったんだ。悔しさも腹立たしさも、情けない自分から目をそらすために生まれてきた感情かんじょうだ。

山仕事で集中力がれたら、命にかかわる。だから、だいたい二時間ごとにちょっと休憩きゅうけいを取り、昼ものんびり食べる。

俺たちは斜面にすわって、弁当べんとうを広げた。ゆきけとともにすぎなえを植える予定の、ひらけた場所だ。雪雲はまだ空を灰色はいいろおおいつくしている。
「なあに、この季節はずれの雪も、もう終わりや」

と、げんさんは言った。「ごしらえやら植えつけやらで、いそがしくなるで」
「そやな」

と、三郎さぶろうじいさんもうなずく。「雪起こしだけが山仕事やない。だからゆう、そんなにびくつくことはないわな」

俺はだまってうつむいていた。俺の技術がちっとも向上しないせいで、はんの作業効率は悪いままだ。だれもめないのが、かえってつらい。なんとか、この村からげだせないもんかなあと、そればかり思った。でも、村から出ていく足がない。ヨキはぬかりなく、家では軽トラックのキーをかくしていた。だいたい、俺は車の免許めんきょを持っていない。徒歩で神去から脱出だっしゅつするのはむずかしい。ヒッチハイクで駅までつれていってもらいたくても、村人にはめんれている。

まさに八方ふさがりの状態じょうたいだった巨大きょだいなおにぎりにかじりつくあいだにも、パキン、とどこかで木の折れる音がする。ため息が出た。

うらしをん『神去なあなあ日常にちじょう』)


〔注〕

勇気 「俺」の名前。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

時間がたってあらためて考えなおした。

(2)

こうりつのいい勉強方法を考える。

(3)

建物たてものに水が入るのをふせぐ

(4)

このくすりではこうかがなかった。

(5)

次の世代にぎじゅつつたえる必要がある。

Practiceの答え

(1)
答え

経って

(2)
答え

効率

(3)
答え

防ぐ

(4)
答え

効果

(5)
答え

技術

Point

no local video: 62b10334-9aaa-4b7d-b39e-31c2b88ff64c

Lesson

no local video: f9e241f7-725e-4ed1-8316-426cea81158f

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「初日の一本目の木で、雪起こしに失敗した」とありますが、初日に失敗した結果の「俺」の気持ちをまとめた次の文のa・bにあてはまることばを、文中からaは三字、bは五字で書きぬきなさい。(完答)


すっかり萎縮してしまい、自分にできる仕事などないという a と同時に、無理やりこんなとこにつれてこられて、なんで恥をかかなくてはいけないんだ、という b も感じるようになった。

(2)

線①「初日の一本目の木で、雪起こしに失敗した」とありますが、⑴のような感情について、今の「俺」は本当はどのようなものだったと考えていますか。文中から十六字で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

a 悔しさ b 腹立たしさ(完答)

(2)
答え

なにもできないことが情けなかった

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「八方ふさがりの状態だった」とありますが、「俺」がそのような状態に置かれていることを暗に表している情景描写びょうしゃの一文をこれより前の文中からさがし、初めの五字を書きぬきなさい。


(2)

この文章で中心にえがかれていることをまとめたものとして最も適当てきとうなものを次のうちから選び、記号で答えなさい。

  • 「俺」は、神去に来て一年経ち、来た当初の自分を思い出している。
  • 「俺」は、神去に来て一年経ち、一年の間にあったことをなつかしんでいる。
  • 「俺」は、神去に来て一年経ち、仕事に対する気持ちを新たにしている。
  • 「俺」は、神去に来て一年経ち、山仕事の本質ほんしつについて深く考えている。

Practiceの答え

(1)
答え

雪雲はまだ

(2)
答え

6章 説明文

説明文の読み方

6-1 説明文4

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 法隆寺ほうりゅうじ大工の棟梁とうりょうからへ、そのまた弟子へと受けつがれてきた口伝くでんは、自然を知りつくした、むかしの職人たちのといえます。

  2. たとえば「用材は木を買わず山を買え」という教えがあります。

  3. 同じヒノキでも、環境によって、育ち方はまったくちがってきます。いきによって、土壌どじょうもちがうし、季節ごとの気候や温度もちがいます。それが木の育ち方や、木材としての質のちがいにもなるのです。

  4. だから、お堂やとうを建てるときには、あちこちの山からの木をつかうのではなく、ひとつの山に育った木をつかったほうがいい。一本一本にくせのちがいはあっても、ぜんたいとして木の力がそろっているほうがいいからです。それが「木を買わず山を買え」という言葉になっているのです。

  5. 「木組みは寸法すんぽうで組まず木のくせで組め」という言葉もあります。

  6. 木は、人間と同じように、一本一本特徴とくちょうというかくせがある。だから、そのくせをしっかり見てつかわないといけないという教えです。

  7. 同じくらいの太さをもったヒノキでも、生えている場所の風向きなどによって、右によじれようとするくせのついた木もあれば、左によじれようとするくせのついた木もある。それをして、右によじれる木ばかりをつかうと、建物ぜんたいが右によじれてしまいます。

  8. では、よじれる木はつかえないのかというと、そんなことはありません。右によじれる木と、左によじれる木を組み合わせてつかう。そうするとおたがいのくせがかえって生きてきて、建物を強くささえることができるのだそうです。

  9. また、山の中腹ちゅうふくより上で育った木は、雨風にさらされてくせがある。くせがあるかわりにしんが強いから、柱など建物をささえるところにつかうのに適しているといいます。

  10. ところが、谷で育った木は、雨風にさらされないから、くせがない。素直なかわりに弱いから、柱にはできない。もくがそろっているから、天井てんじょうとか化粧板けしょうばんにつかうといいというのです。

  11. たったひとこと、ふたことの言葉のなかにも、むかしの職人たちが、自然を深く知りつくしてきたことがうかがえます。

  12. 法隆寺の大修理だいしゅうりにもたずさわった、西岡常一にしおかつねかずさんという、宮大工の棟梁は、「千年の木なら、千年のくせがついている。そのくせを知り、くせにあったつかい方をすれば、木造建築物もくぞうけんちくぶつは、千年は充分じゅうぶんにもつ」といっています。けれども、くせを無視してみな同じつかい方にしてしまうと、千年もつものも、もたなくなってしまうというのです。

  13. 法隆寺ができた飛鳥あすか時代から受けつがれてきたこんな口伝は、自然とともに生きてきた職人たちの知恵です。木を育て、森を守り、そして山を大切にしてきた、むかしの人たちの知恵です。

  14. でも、木を知りつくした職人たちの知恵や技術ぎじゅつも、修理につかう木がないとなると、やがては消えてしまうことになります。千年以上もむかしから受けついできた口伝も生かしようがないのです。

  15. これは、法隆寺だけの問題でありません。日本じゅうの由緒ゆいしょあるお寺や神社がかかえる大きな問題です。お寺や神社だけではありません。お城や橋など、りっな木造建築物が日本にはたくさんあります。その修理につかえる大きな木が、なくなってきているのです。


立松たてまつへい『古事の森』)


〔注〕

棟梁 大工の親方。
口伝 師が学問や技芸の大切な内容を口で伝えて教えること。その教え。
宮大工 神社やお寺の建築や修理をせんもんにする大工。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

きょう界線をこえて友達と冒険ぼうけんに出かけた。

(2)

このお店は商品のしつが高い。

(3)

母は新しい仕事を見つけるために転しょく活動をする。

(4)

顔を知らない人から手紙がとどいた。

(5)

どうでの集会では、校長先生が話された。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「口伝」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 祖母から孫へ、古い家族の物語が口伝で伝わっている。
  • 理科の実験の説明は、生徒たちによって口伝でポスターにえがかれた。
  • 休校のお知らせは、校長先生から口伝で学校のウェブサイトにのせられた。
  • 地域ちいきの祭りの日程にっていは、村の長老から口伝で住民に伝えられる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「千年の木なら……千年は充分にもつ」とありますが、「くせにあったつかい方」をするとは木をどのようにつかうのですか。

Confirm Testの答え

(1)
答え

くせが生きるように組み合わせてつかう。

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 この文章で筆者が述べようとしていることをまとめた次の文のにあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。


 法隆寺など木造建築物のにつかえるがなくなってきており、このままでは職人たちの受けついできた知恵や技術が生かせなくなってしまう。

Confirm Testの答え

(1)
答え

修理・大きな木・木を知りつくした

Point

no local video: 519fff8e-b8bb-4949-8106-9e01387910fb

Lesson

no local video: d5bedbc0-4460-4771-a6ee-b99d3e254636

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 法隆寺ほうりゅうじ大工の棟梁とうりょうからへ、そのまた弟子へと受けつがれてきた口伝くでんは、自然を知りつくした、むかしのAしょくにんたちのといえます。

  2. たとえば「用材は木を買わず山を買え」という教えがあります。

  3. 同じヒノキでも、かんBきょうによって、育ち方はまったくちがってきます。いきによって、土壌どじょうもちがうし、季節ごとの気候や温度もちがいます。それが木の育ち方や、木材としてのCしつのちがいにもなるのです。

  4. だから、おDどうとうを建てるときには、あちこちの山からの木をつかうのではなく、ひとつの山に育った木をつかったほうがいい。一本一本にくせのちがいはあっても、ぜんたいとして木の力がそろっているほうがいいからです。それが「木を買わず山を買え」という言葉になっているのです。

  5. 「木組みは寸法すんぽうで組まず木のくせで組め」という言葉もあります。

  6. 木は、人間と同じように、一本一本特徴とくちょうというかくせがある。だから、そのくせをしっかり見てつかわないといけないという教えです。

  7. 同じくらいの太さをもったヒノキでも、生えている場所の風向きなどによって、右によじれようとするくせのついた木もあれば、左によじれようとするくせのついた木もある。それをして、右によじれる木ばかりをつかうと、建物ぜんたいが右によじれてしまいます。

  8. では、よじれる木はつかえないのかというと、そんなことはありません。右によじれる木と、左によじれる木を組み合わせてつかう。そうするとおたがいのくせがかえって生きてきて、建物を強くささえることができるのだそうです。

  9. また、山の中腹ちゅうふくより上で育った木は、雨風にさらされてくせがある。くせがあるかわりにしんが強いから、柱など建物をささえるところにつかうのに適しているといいます。

  10. ところが、谷で育った木は、雨風にさらされないから、くせがない。Eなおなかわりに弱いから、柱にはできない。もくがそろっているから、天井てんじょうとか化粧板けしょうばんにつかうといいというのです。

  11. たったひとこと、ふたことの言葉のなかにも、むかしのしょく人たちが、自然を深く知りつくしてきたことがうかがえます。

  12. 法隆寺の大修理だいしゅうりにもたずさわった、西岡常一にしおかつねかずさんという、宮大工の棟梁は、「千年の木なら、千年のくせがついている。そのくせを知り、くせにあったつかい方をすれば、木造建築物もくぞうけんちくぶつは、千年は充分じゅうぶんにもつ」といっています。けれども、くせを無視してみな同じつかい方にしてしまうと、千年もつものも、もたなくなってしまうというのです。

  13. 法隆寺ができた飛鳥あすか時代から受けつがれてきたこんな口伝は、自然とともに生きてきたしょく人たちの知恵です。木を育て、森を守り、そして山を大切にしてきた、むかしの人たちの知恵です。

  14. でも、木を知りつくしたしょく人たちの知恵や技術ぎじゅつも、修理につかう木がないとなると、やがては消えてしまうことになります。千年以上もむかしから受けついできた口伝も生かしようがないのです。

  15. これは、法隆寺だけの問題でありません。日本じゅうの由緒ゆいしょあるお寺や神社がかかえる大きな問題です。お寺や神社だけではありません。お城や橋など、りっな木造建築物が日本にはたくさんあります。その修理につかえる大きな木が、なくなってきているのです。


立松たてまつへい『古事の森』)


〔注〕

棟梁 大工の親方。
宮大工 神社やお寺の建築や修理をせんもんにする大工。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「口伝くでん」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 古い文書や記録から情報を引き出し、現代に伝えること
  • 師が学問や技芸の大切な内容を口で伝えて教えること
  • 文字や記号を用いて情報を記録し、後世に伝えること
  • 特定の地域ちいきや集団内でのみ共有され、広くは伝わらない伝承でんしょうや風習

Lessonの答え

(1)
答え

A 職  B 境  C 質  D 堂  E 素 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 法隆寺ほうりゅうじ大工の棟梁とうりょうからへ、そのまた弟子へと受けつがれてきた口伝くでんは、自然を知りつくした、むかしの職人たちのといえます。

  2. たとえば「用材は木を買わず山を買え」という教えがあります。

  3. 同じヒノキでも、環境によって、育ち方はまったくちがってきます。いきによって、土壌どじょうもちがうし、季節ごとの気候や温度もちがいます。それが木の育ち方や、木材としての質のちがいにもなるのです。

  4. だから、お堂やとうを建てるときには、あちこちの山からの木をつかうのではなく、ひとつの山に育った木をつかったほうがいい。一本一本にくせのちがいはあっても、ぜんたいとして木の力がそろっているほうがいいからです。それが「木を買わず山を買え」という言葉になっているのです。

  5. 「木組みは寸法すんぽうで組まず木のくせで組め」という言葉もあります。

  6. 木は、人間と同じように、一本一本特徴とくちょうというかくせがある。だから、そのくせをしっかり見てつかわないといけないという教えです。

  7. 同じくらいの太さをもったヒノキでも、生えている場所の風向きなどによって、右によじれようとするくせのついた木もあれば、左によじれようとするくせのついた木もある。それをして、右によじれる木ばかりをつかうと、建物ぜんたいが右によじれてしまいます。

  8. では、よじれる木はつかえないのかというと、そんなことはありません。右によじれる木と、左によじれる木を組み合わせてつかう。そうするとおたがいのくせがかえって生きてきて、建物を強くささえることができるのだそうです。

  9. また、山の中腹ちゅうふくより上で育った木は、雨風にさらされてくせがある。くせがあるかわりにしんが強いから、柱など建物をささえるところにつかうのに適しているといいます。

  10. ところが、谷で育った木は、雨風にさらされないから、くせがない。素直なかわりに弱いから、柱にはできない。もくがそろっているから、天井てんじょうとか化粧板けしょうばんにつかうといいというのです。

  11. たったひとこと、ふたことの言葉のなかにも、むかしの職人たちが、自然を深く知りつくしてきたことがうかがえます。

  12. 法隆寺の大修理だいしゅうりにもたずさわった、西岡常一にしおかつねかずさんという、宮大工の棟梁は、「千年の木なら、千年のくせがついている。そのくせを知り、くせにあったつかい方をすれば、木造建築物もくぞうけんちくぶつは、千年は充分じゅうぶんにもつ」といっています。けれども、くせを無視してみな同じつかい方にしてしまうと、千年もつものも、もたなくなってしまうというのです。

  13. 法隆寺ができた飛鳥あすか時代から受けつがれてきたこんな口伝は、自然とともに生きてきた職人たちの知恵です。木を育て、森を守り、そして山を大切にしてきた、むかしの人たちの知恵です。

  14. でも、木を知りつくした職人たちの知恵や技術ぎじゅつも、修理につかう木がないとなると、やがては消えてしまうことになります。千年以上もむかしから受けついできた口伝も生かしようがないのです。

  15. これは、法隆寺だけの問題でありません。日本じゅうの由緒ゆいしょあるお寺や神社がかかえる大きな問題です。お寺や神社だけではありません。お城や橋など、りっな木造建築物が日本にはたくさんあります。その修理につかえる大きな木が、なくなってきているのです。


立松たてまつへい『古事の森』)


〔注〕

棟梁 大工の親方。
口伝 師が学問や技芸の大切な内容を口で伝えて教えること。その教え。
宮大工 神社やお寺の建築や修理をせんもんにする大工。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

そのしつ問に答えられなかった。

(2)

昔の人は晴らしい自然の中で生活していた。

(3)

学校と家のさかいには道路がある。

(4)

父は毎日、しょく場でいそがしく働く。

(5)

音楽どうで合唱コンクールが開かれる。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「師が学問や技芸の大切な内容を口で伝えて教えること」を表すことばをひらがな三字で書きなさい。


茶道は先生からで学ぶものだ。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

くでん

Point

no local video: 689d9506-4cb8-4dbf-ad41-df83d35b48b2

Lesson

no local video: aef9814e-a1d8-4053-b364-555cb0a6af48

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

木と、木が育った環境の関係をまとめた次の表の〔   〕にあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。(完答)


G5_japanese_6-1_Lesson2_picture1_V_Type1.jpg


Lessonの答え

(1)
答え
  • 〈山の中腹より上〉 くせがあるかわりに芯が強い・柱など建物をささえるところ
  • 〈谷〉 雨風にさらされない・化粧板

(完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「用材は木を買わず山を買え」という教えは、どんなことを重視しているのですか。「〜こと。」につながる十七字のことばを文中から書きぬきなさい。


こと。

Practiceの答え

(1)
答え

ぜんたいとして木の力がそろっている(こと。)

Lesson

no local video: 2974e706-5bb6-4e1d-93d2-06003ac48fa5

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の段落と段落の関係をしたものとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


G5_japanese_6-1_Lesson2_picture2_V_Type1.jpg
G5_japanese_6-1_Lesson2_picture3_V_Type1.jpg
G5_japanese_6-1_Lesson2_picture4_V_Type1.jpg
G5_japanese_6-1_Lesson2_picture5_V_Type1.jpg


Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 この文章で筆者が述べようとしていることをまとめた次の文のにあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。


 法隆寺など木造建築物のにつかえるがなくなってきており、このままでは職人たちの受けついできた知恵や技術が生かせなくなってしまう。

Practiceの答え

(1)
答え

修理・大きな木・木を知りつくした

6-2 説明文5

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


古いお寺や神社などの修理しゅうりにつかえるような大きな木を「大径木だいけいぼく」といいます。法隆寺ほうりゅうじには樹齢じゅれい数百年、千年以上のヒノキが多くつかわれていますが、そんな大きなヒノキは、日本にはもうないのです。

伝統的でんとうてきな木造建築物の木材としては、強くて美しいヒノキがつかわれています。

お寺に行って、建物の外側につきでた屋根の裏側うらがわを下から見ると、何本も太い木がならんでいるのが見えます。それが屋根をささえている「たる」といわれる木材です。

法隆寺の解体修理のときに、屋根のかわらをとると、その垂木がもとにもどるようにはねかえったというのです。それまで何百年も重い屋根瓦をっていたにもかかわらず、ピンとすじばすように、まるで生きているようにはねかえるのです。それほど、ヒノキは強く、しなやかな木なのです。

丈夫じょうぶで強い木でありながら、加工がしやすいやわらかさをもっている。しかも、仏像にもつかわれるほど木のはだが美しく、香りもよい。ヒノキは建築材の王様といってもいいくらいなのです。

でも、そのヒノキがない。建築材としてつかえる大径木がない。いまの日本では、樹齢五百年以上のヒノキはほとんどりつくされてしまっているのです。あったとしても神社の神木しんぼくや、鎮守ちんじゅの森になっていたら、天然記念物に指定されていて、材として伐採できません。

二十年ほどまえにおこなわれた奈良・薬師寺の修理では、台湾たいわんから輸入ゆにゅうしたヒノキがつかわれました。でも、その台湾でも、森林しんりんのため、輸出がきんされるようになりました。

ないのは、建物につかわれるヒノキだけではありません。

たとえば、法隆寺の金堂修正会こんどうしゅうしょうえには「ごん」といわれるぎょうがあります。うるしぼうで、金堂の柱とかたたみをたたいてまわるのです。まわりは国宝の仏像だらけだから、ちょっと心配になるくらい、はげしくたたいていくのです。その行には、伝統として漆の木が必要です。ところが、むかしからつかわれてきた漆の木が、なかなか手に入らないのです。

それから、法隆寺には「鬼追式おにおいしき」とか「ついしき」といわれる、鬼を追いはらしきがあります。このときつかわれる松明たいまつは、赤松の根っこの「ジンタ」といわれる部分でつくります。その「ジンタ」がとれる大径木がもうほとんどないのです。

こんな伝統行事につかう木に苦労しているのは、法隆寺だけではありません。全国の神社仏閣じんじゃぶっかくが、いうにいわれぬ苦労をしているはずです。これは、日本の伝統文化のともいえるのです。

法隆寺の修理のひとつとっても、昭和の大修理はなんとか終えることができましたが、では、三百年後か四百年後にやってくる大修理のときはどうするのだろう? つかえる大径木のヒノキ材が日本にもない、輸入もできないとなったら、いったいどうしたら……

そんな心配がぼくの頭のなかでもつのっていました。

あれは、金堂修正会でのお手伝いをするようになって、七年目のときです。いつものように底冷えのする金堂の片隅かたすみで、おぼうさんたちといっしょに声明しょうみょうをとなえていて、はたと思ったのです。
いまから植えれば、まにあうじゃないか……四百年後につかえる木が育つじゃないか」

いのりをしているときは、本当は無心でないといけないのです。なにも考えず、ただひたすら声明を唱えるのがお祈りなのですが、ぼくの頭のなかでは「古事の森」のイメージがどんどん広がっていたのです。


立松たてまつへい『古事の森』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

今日は、こん虫のさい集に行く。

(2)

新しい教には、生徒たちもすぐに慣れた。

(3)

新しい図書館は、市の計画によって建ぞうされた。

(4)

美術館には、世界中から集められたぶつぞう展示てんじされている。

(5)

新しいビルの建ちくが来年から始まる。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「つのる」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 運動会の練習で、みんなの声がつのる。
  • 冷蔵庫れいぞうこを開けたら、美味しそうなにおいがつのった。
  • 勉強をがんばり、つのる知識でテストにいどむ。
  • 夏休みが近づき、期待がつのってそわそわする。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

仏像

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「いまから植えれば、まにあう」とありますが、何にまにあうのですか。文中から十八字で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

三百年後か四百年後にやってくる大修理

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の段落だんらく構成について、この文章を内容から三つに分けたとき、二つめと三つめのまとまりの内容を、次のア〜カから一つずつ選び、それぞれ記号で答えなさい。(完答)


  • ヒノキは建築材の王様
  • 伝統行事の危機
  • つかえる木とつかえない木
  • ヒノキの大径木がない
  • 心にめばえた「古事の森」
  • 暗いヒノキの未来

Confirm Testの答え

(1)
答え

〈二つめ〉 エ 〈三つめ〉 オ (完答)

Point

no local video: 43d9feb8-8796-451c-8cd0-9455f59947ec

Lesson

no local video: 0b9a3dde-9f09-4749-b102-d8a631fdadd2

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


古いお寺や神社などの修理しゅうりにつかえるような大きな木を「大径木だいけいぼく」といいます。法隆寺ほうりゅうじには樹齢じゅれい数百年、千年以上のヒノキが多くつかわれていますが、そんな大きなヒノキは、日本にはもうないのです。

伝統的でんとうてきもくAぞうけんBちくぶつの木材としては、強くて美しいヒノキがつかわれています。

お寺に行って、建物の外側につきでた屋根の裏側うらがわを下から見ると、何本も太い木がならんでいるのが見えます。それが屋根をささえている「たる」といわれる木材です。

法隆寺の解体修理のときに、屋根のかわらをとると、その垂木がもとにもどるようにはねかえったというのです。それまで何百年も重い屋根瓦をっていたにもかかわらず、ピンとすじばすように、まるで生きているようにはねかえるのです。それほど、ヒノキは強く、しなやかな木なのです。

丈夫じょうぶで強い木でありながら、加工がしやすいやわらかさをもっている。しかも、Cぶつぞうにもつかわれるほど木のはだが美しく、香りもよい。ヒノキは建ちく材の王様といってもいいくらいなのです。

でも、そのヒノキがない。建ちく材としてつかえる大径木がない。いまの日本では、樹齢五百年以上のヒノキはほとんどりつくされてしまっているのです。あったとしても神社の神木しんぼくや、鎮守ちんじゅの森になっていたら、天然記念物に指定されていて、材としてばっDさいできません。

二十年ほどまえにおこなわれた奈良・やくEの修理では、台湾たいわんから輸入ゆにゅうしたヒノキがつかわれました。でも、その台湾でも、森林しんりんのため、輸出がきんされるようになりました。

ないのは、建物につかわれるヒノキだけではありません。

たとえば、法隆寺の金堂修正会こんどうしゅうしょうえには「ごん」といわれるぎょうがあります。うるしぼうで、金堂の柱とかたたみをたたいてまわるのです。まわりは国宝のぶつぞうだらけだから、ちょっと心配になるくらい、はげしくたたいていくのです。その行には、伝統として漆の木が必要です。ところが、むかしからつかわれてきた漆の木が、なかなか手に入らないのです。

それから、法隆寺には「鬼追式おにおいしき」とか「ついしき」といわれる、鬼を追いはらしきがあります。このときつかわれる松明たいまつは、赤松の根っこの「ジンタ」といわれる部分でつくります。その「ジンタ」がとれる大径木がもうほとんどないのです。

こんな伝統行事につかう木に苦労しているのは、法隆寺だけではありません。全国の神社仏閣じんじゃぶっかくが、いうにいわれぬ苦労をしているはずです。これは、日本の伝統文化のともいえるのです。

法隆寺の修理のひとつとっても、昭和の大修理はなんとか終えることができましたが、では、三百年後か四百年後にやってくる大修理のときはどうするのだろう? つかえる大径木のヒノキ材が日本にもない、輸入もできないとなったら、いったいどうしたら……

そんな心配がぼくの頭のなかでもつのっていました。

あれは、金堂修正会でのお手伝いをするようになって、七年目のときです。いつものように底冷えのする金堂の片隅かたすみで、おぼうさんたちといっしょに声明しょうみょうをとなえていて、はたと思ったのです。
「いまから植えれば、まにあうじゃないか……四百年後につかえる木が育つじゃないか」

いのりをしているときは、本当は無心でないといけないのです。なにも考えず、ただひたすら声明を唱えるのがお祈りなのですが、ぼくの頭のなかでは「古事の森」のイメージがどんどん広がっていたのです。


立松たてまつへい『古事の森』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「つのって」について、「つのる」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 物事の状態が複雑になり、解決が困難こんなんになること
  • 人や物が集まり、次第に多くなること
  • 物事が順調に進展しんてんし、発展していくこと
  • 欲求よっきゅうや感情が強くなり、おさえがたくなること

Lessonの答え

(1)
答え

A 造  B 築  C 仏像  D 採  E 師 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


古いお寺や神社などの修理しゅうりにつかえるような大きな木を「大径木だいけいぼく」といいます。法隆寺ほうりゅうじには樹齢じゅれい数百年、千年以上のヒノキが多くつかわれていますが、そんな大きなヒノキは、日本にはもうないのです。

伝統的でんとうてきな木造建築物の木材としては、強くて美しいヒノキがつかわれています。

お寺に行って、建物の外側につきでた屋根の裏側うらがわを下から見ると、何本も太い木がならんでいるのが見えます。それが屋根をささえている「たる」といわれる木材です。

法隆寺の解体修理のときに、屋根のかわらをとると、その垂木がもとにもどるようにはねかえったというのです。それまで何百年も重い屋根瓦をっていたにもかかわらず、ピンとすじばすように、まるで生きているようにはねかえるのです。それほど、ヒノキは強く、しなやかな木なのです。

丈夫じょうぶで強い木でありながら、加工がしやすいやわらかさをもっている。しかも、仏像にもつかわれるほど木のはだが美しく、香りもよい。ヒノキは建築材の王様といってもいいくらいなのです。

でも、そのヒノキがない。建築材としてつかえる大径木がない。いまの日本では、樹齢五百年以上のヒノキはほとんどりつくされてしまっているのです。あったとしても神社の神木しんぼくや、鎮守ちんじゅの森になっていたら、天然記念物に指定されていて、材として伐採できません。

二十年ほどまえにおこなわれた奈良・薬師寺の修理では、台湾たいわんから輸入ゆにゅうしたヒノキがつかわれました。でも、その台湾でも、森林しんりんのため、輸出がきんされるようになりました。

ないのは、建物につかわれるヒノキだけではありません。

たとえば、法隆寺の金堂修正会こんどうしゅうしょうえには「ごん」といわれるぎょうがあります。うるしぼうで、金堂の柱とかたたみをたたいてまわるのです。まわりは国宝の仏像だらけだから、ちょっと心配になるくらい、はげしくたたいていくのです。その行には、伝統として漆の木が必要です。ところが、むかしからつかわれてきた漆の木が、なかなか手に入らないのです。

それから、法隆寺には「鬼追式おにおいしき」とか「ついしき」といわれる、鬼を追いはらしきがあります。このときつかわれる松明たいまつは、赤松の根っこの「ジンタ」といわれる部分でつくります。その「ジンタ」がとれる大径木がもうほとんどないのです。

こんな伝統行事につかう木に苦労しているのは、法隆寺だけではありません。全国の神社仏閣じんじゃぶっかくが、いうにいわれぬ苦労をしているはずです。これは、日本の伝統文化のともいえるのです。

法隆寺の修理のひとつとっても、昭和の大修理はなんとか終えることができましたが、では、三百年後か四百年後にやってくる大修理のときはどうするのだろう? つかえる大径木のヒノキ材が日本にもない、輸入もできないとなったら、いったいどうしたら……

そんな心配がぼくの頭のなかでもつのっていました。

あれは、金堂修正会でのお手伝いをするようになって、七年目のときです。いつものように底冷えのする金堂の片隅かたすみで、おぼうさんたちといっしょに声明しょうみょうをとなえていて、はたと思ったのです。
「いまから植えれば、まにあうじゃないか……四百年後につかえる木が育つじゃないか」

いのりをしているときは、本当は無心でないといけないのです。なにも考えず、ただひたすら声明を唱えるのがお祈りなのですが、ぼくの頭のなかでは「古事の森」のイメージがどんどん広がっていたのです。


立松たてまつへい『古事の森』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

有名な法からお話を聞く機会があった。

(2)

家族で京都に旅行したとき、様々なぶつぞうを見た。

(3)

秋には山でキノコをとる

(4)

いきの公園には、子どもたちが遊べる構ぞうの遊具がたくさんある。

(5)

子どもたちは海辺ですなの城をきずいた

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「欲求よっきゅうや感情が強くなり、おさえがたくなること」を表すことばをひらがな三字で書きなさい。


 彼女かのじょふたたび会いたいという思いが

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

仏像

(3)
答え

採る

(4)
答え

(5)
答え

築いた

(6)
答え

つのる

Point

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Lesson

no local video: 702f4429-66a2-4998-8901-858d67747536

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ないのは……ヒノキだけではありません」とありますが、ほかにたとえば何がないのですか。次のにあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。(完答)


  • 「厳祈」で伝統的に使われてきた

  • がとれる赤松の大径木。

Lessonの答え

(1)
答え

漆の木・ジンタ (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ヒノキ」の建築材としての長所として文中で挙げられていることを次のア〜クからすべて選び、記号で答えなさい。(順不同・完答)


  • 手に入りやすいこと。
  • 美しいこと。
  • 加工しやすいこと。
  • 安いこと。
  • 強いこと。
  • えにくいこと。
  • 香りがよいこと。
  • ゆがみにくいこと。

Practiceの答え

(1)
答え

イ・ウ・オ・キ (順不同・完答)

Point

no local video: 864fd744-6e88-4ed4-9abf-e8a3ce185997

Lesson

no local video: 3cfe5aad-c31b-49df-af9c-df82d15f5e3b

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の段落だんらく構成について、この文章を内容から三つに分けるとすると、二つめと三つめはどこから始まりますか。それぞれ初めの七字を書きぬきなさい。(完答)


  • 二つめ
  • 三つめ

Lessonの答え

(1)
答え

〈二つめ〉 でも、そのヒノ 〈三つめ〉 法隆寺の修理の (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の段落だんらく構成について、この文章を内容から三つに分けたとき、一つめのまとまりの内容を次のア〜カから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ヒノキは建築材の王様
  • 伝統行事の危機
  • つかえる木とつかえない木
  • ヒノキの大径木がない
  • 心にめばえた「古事の森」
  • 暗いヒノキの未来

Practiceの答え

(1)
答え

6-3 説明文6

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 最初に「古事の森」の話を西堀にしぼりさんにしたのは、二〇〇一年の十月ころです。その三か月後には、こうとして京都のくらやま国有林が決まり、二〇〇二年の春には、植林することになった。まさにトントン拍子びょうしでした。

  2. いい森をつくりたい。未来にたいせつな森を残していきたい。その思いはりんちょうの人たちも同じだったのです。

  3. 古いお寺や神社のなかには、もともと、自分で山林をもっているところもあります。伊勢神宮じんぐうは、二十年に一度、「遷宮せんぐう」といって、社殿しゃでん新築しんちくしてご神体しんたいをうつします。そのために必要なヒノキの森は、伊勢神宮が自ら育て、守っています。でも、全国のすべてのお寺や神社が、山林をもてるわけではありません。

  4. それに、「適地適木」といって、その木が育つのにふさわしい土地があります。

  5. 法隆寺ほうりゅうじも、裏山うらやまに植林はしています。けれども、土地の性質からいって、どんなに育っても九十年ほどだそうです。法隆寺の大修理だいしゅうりにつかえるような、樹齢じゅれい数百年以上のヒノキは、そこでは育たないのです。

  6. 四百年もヒノキを育てるとしたら、やはり、国有林がいいということになります。民有林にはどうしても個人の事情が生じやすい。日本には七六〇万ヘクタールもの国有林があるのです。全部あわせたら国土のわりにもなります。

  7. 日本中にある国有林のなかから、その木にあった山をさがすことができます。四百年のあいだ、「ばつの森」にすることも、国がたいばんをおしてくれるというわけです。

  8. 木をなえから育てるには、いろいろな手入れもしなければなりません。

  9. 根にじゅうぶんな栄養をいきわたらせるために、まわりの雑草などをる「下刈り」をしなければなりません。夏の暑い時期にやる作業です。

  10. 樹齢が十年をすぎるころになると、下のほうの枝を切る「枝打ち」もしなければなりません。余分な枝を切ると、木材としてつかうときの材質がよくなるのです。ヒノキは十年おきに二、三回くりかえされます。

  11. 木がもっと大きくなると、となりどうしの木のあいだがきゅうくつになってきます。そのままにしておくと、枝と枝が重なりあって、うまく成長できない木がでてきます。

  12. 日差しが地面にあたらなくなるので、暗く、草もはえてきません。そうなると、森がれてしまうのです。それをふせぐためにおこなうのが「間伐かんばつ」です。ってもいい木を選んで本数をらすのです。

  13. 苗木を元気に大きく育て、建築材けんちくざいとして立派りっぱな柱にもつかえるようにするためには、植えたあとの管理もたいせつな仕事なのです。その管理を四百年ものあいだ、きちんとやっていくには、民間の人たちがもっている民有林より、やはり国有林がいいにちがいありません。

  14. 代々受けつがれてきた木造建築物もくぞうけんちくぶつと、その建物のなかではぐくまれてきた精神や思想。それを、さらにつぎの世代の日本人に伝えるために、「四百年不伐の森」として育てていく。この「古事の森」の話に賛成してくれた二百人ちかい人たちが、京都の鞍馬山での植樹に、朝早くから集まってくれたというわけです。


立松たてまつへい『古事の森』)


西堀さん
筆者の友人で、国有林(=国が・管理する森林)を管理する林野庁の役人。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

今日の実験で使う試験管は、新しいものを十用意してください。

(2)

図書館でざっを読んで、色々な情報じょうほうた。

(3)

鳥が木のえだにとまって、さえずっている。

(4)

戦国時代には多くの大名がことなるせい力を持っていた。

(5)

かれはいつも時間にゆうを持って行動する。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「たいばんをおす」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 友達の新しい髪型かみがたを見て、太鼓判をおす。
  • レストランの新しいメニューを試食して、そのおいしさに太鼓判をおす。
  • むずしい算数の問題を解き、答えが合っていることに太鼓判をおす。
  • テストの結果が返却へんきゃくされ、太鼓判をおして、百点を取ったことを確認かくにんする。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「植えたあとの管理」に必要な、次のA〜Cのことがらの説明としてもっともよいものを、あとのア〜ウから一つずつ選び、それぞれ記号で答えなさい。(完答)


  • A 枝打ち
  • B 間伐
  • C 下刈り

  • 下のほうの余分な枝を切る。
  • まわりの雑草などを刈る。
  • 木のあいだがきゅうくつになってきたときに、数を減らす。

Confirm Testの答え

(1)
答え

A ア B ウ C イ (完答)

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

次のア〜エは、どの段落の要点をまとめたものですか。それぞれ段落番号で答えなさい。(完答)


  • トントン拍子に進んだ「古事の森」。
  • すべての寺社が伊勢神宮のように自分で山林をもてるわけではない。
  • れきある木造建築物とその精神をつぎの世代に伝えるための「古事の森」。
  • 木には、育つのにふさわしい土地がある。

Confirm Testの答え

(1)
答え

13144 (完答)

Point

no local video: 2b2e1671-2934-41ae-8d34-79d6813f0040

Lesson

no local video: 69fbe8da-b0a3-4bed-87f9-a42ba35dff0d

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 最初に「古事の森」の話を西堀にしぼりさんにしたのは、二〇〇一年の十月ころです。その三か月後には、こうとして京都のくらやま国有林が決まり、二〇〇二年の春には、植林することになった。まさにトントン拍子びょうしでした。

  2. いい森をつくりたい。未来にたいせつな森を残していきたい。その思いはりんちょうの人たちも同じだったのです。

  3. 古いお寺や神社のなかには、もともと、自分で山林をもっているところもあります。A神宮じんぐうは、二十年に一度、「遷宮せんぐう」といって、社殿しゃでん新築しんちくしてご神体しんたいをうつします。そのために必要なヒノキの森は、伊せ神宮が自ら育て、守っています。でも、全国のすべてのお寺や神社が、山林をもてるわけではありません。

  4. それに、「適地適木」といって、その木が育つのにふさわしい土地があります。

  5. 法隆寺ほうりゅうじも、裏山うらやまに植林はしています。けれども、土地の性質からいって、どんなに育っても九十年ほどだそうです。法隆寺の大修理だいしゅうりにつかえるような、樹齢じゅれい数百年以上のヒノキは、そこでは育たないのです。

  6. 四百年もヒノキを育てるとしたら、やはり、国有林がいいということになります。民有林にはどうしてもB人の事情が生じやすい。日本には七六〇万ヘクタールもの国有林があるのです。全部あわせたら国土のわりにもなります。

  7. 日本中にある国有林のなかから、その木にあった山をさがすことができます。四百年のあいだ、「ばつの森」にすることも、国がたいばんをおしてくれるというわけです。

  8. 木をなえから育てるには、いろいろな手入れもしなければなりません。

  9. 根にじゅうぶんな栄養をいきわたらせるために、まわりのCざっ草などをる「下刈り」をしなければなりません。夏の暑い時期にやる作業です。

  10. 樹齢が十年をすぎるころになると、下のほうのDえだを切る「えだ打ち」もしなければなりません。Eぶんなえだを切ると、木材としてつかうときの材質がよくなるのです。ヒノキは十年おきに二、三回くりかえされます。

  11. 木がもっと大きくなると、となりどうしの木のあいだがきゅうくつになってきます。そのままにしておくと、えだとえだが重なりあって、うまく成長できない木がでてきます。

  12. 日差しが地面にあたらなくなるので、暗く、草もはえてきません。そうなると、森がれてしまうのです。それをふせぐためにおこなうのが「間伐かんばつ」です。ってもいい木を選んで本数をらすのです。

  13. 苗木を元気に大きく育て、建築材けんちくざいとして立派りっぱな柱にもつかえるようにするためには、植えたあとの管理もたいせつな仕事なのです。その管理を四百年ものあいだ、きちんとやっていくには、民間の人たちがもっている民有林より、やはり国有林がいいにちがいありません。

  14. 代々受けつがれてきた木造建築物もくぞうけんちくぶつと、その建物のなかではぐくまれてきた精神や思想。それを、さらにつぎの世代の日本人に伝えるために、「四百年不伐の森」として育てていく。この「古事の森」の話に賛成してくれた二百人ちかい人たちが、京都の鞍馬山での植樹に、朝早くから集まってくれたというわけです。


立松たてまつへい『古事の森』)


西堀さん
筆者の友人で、国有林(=国が・管理する森林)を管理する林野庁の役人。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「たいばんをおして」について、「太鼓判をおす」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 強く否定ひていすること
  • 強くみとめる、または保証ほしょうすること
  • 非常ひじょうに速く行動すること
  • 大きなさわぎを起こすこと

Lessonの答え

(1)
答え

A 勢  B 個  C 雑  D 枝  E 余 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. 最初に「古事の森」の話を西堀にしぼりさんにしたのは、二〇〇一年の十月ころです。その三か月後には、こうとして京都のくらやま国有林が決まり、二〇〇二年の春には、植林することになった。まさにトントン拍子びょうしでした。

  2. いい森をつくりたい。未来にたいせつな森を残していきたい。その思いはりんちょうの人たちも同じだったのです。

  3. 古いお寺や神社のなかには、もともと、自分で山林をもっているところもあります。伊勢神宮じんぐうは、二十年に一度、「遷宮せんぐう」といって、社殿しゃでん新築しんちくしてご神体しんたいをうつします。そのために必要なヒノキの森は、伊勢神宮が自ら育て、守っています。でも、全国のすべてのお寺や神社が、山林をもてるわけではありません。

  4. それに、「適地適木」といって、その木が育つのにふさわしい土地があります。

  5. 法隆寺ほうりゅうじも、裏山うらやまに植林はしています。けれども、土地の性質からいって、どんなに育っても九十年ほどだそうです。法隆寺の大修理だいしゅうりにつかえるような、樹齢じゅれい数百年以上のヒノキは、そこでは育たないのです。

  6. 四百年もヒノキを育てるとしたら、やはり、国有林がいいということになります。民有林にはどうしても個人の事情が生じやすい。日本には七六〇万ヘクタールもの国有林があるのです。全部あわせたら国土のわりにもなります。

  7. 日本中にある国有林のなかから、その木にあった山をさがすことができます。四百年のあいだ、「ばつの森」にすることも、国がたいばんをおしてくれるというわけです。

  8. 木をなえから育てるには、いろいろな手入れもしなければなりません。

  9. 根にじゅうぶんな栄養をいきわたらせるために、まわりの雑草などをる「下刈り」をしなければなりません。夏の暑い時期にやる作業です。

  10. 樹齢が十年をすぎるころになると、下のほうの枝を切る「枝打ち」もしなければなりません。余分な枝を切ると、木材としてつかうときの材質がよくなるのです。ヒノキは十年おきに二、三回くりかえされます。

  11. 木がもっと大きくなると、となりどうしの木のあいだがきゅうくつになってきます。そのままにしておくと、枝と枝が重なりあって、うまく成長できない木がでてきます。

  12. 日差しが地面にあたらなくなるので、暗く、草もはえてきません。そうなると、森がれてしまうのです。それをふせぐためにおこなうのが「間伐かんばつ」です。ってもいい木を選んで本数をらすのです。

  13. 苗木を元気に大きく育て、建築材けんちくざいとして立派りっぱな柱にもつかえるようにするためには、植えたあとの管理もたいせつな仕事なのです。その管理を四百年ものあいだ、きちんとやっていくには、民間の人たちがもっている民有林より、やはり国有林がいいにちがいありません。

  14. 代々受けつがれてきた木造建築物もくぞうけんちくぶつと、その建物のなかではぐくまれてきた精神や思想。それを、さらにつぎの世代の日本人に伝えるために、「四百年不伐の森」として育てていく。この「古事の森」の話に賛成してくれた二百人ちかい人たちが、京都の鞍馬山での植樹に、朝早くから集まってくれたというわけです。


立松たてまつへい『古事の森』)


西堀さん
筆者の友人で、国有林(=国が・管理する森林)を管理する林野庁の役人。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

市場で売られている野菜は、ざつならべられていた。

(2)

かれいきおいよく走り出し、すぐに先頭に立った。

(3)

アンケート調査ちょうさで、別の意見が多くせられた。

(4)

風が強い日は、道に木のえだが落ちてくることがある。

(5)

つくったおにぎりがあまったので、妹にあげた。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「強くみとめる、または保証ほしょうすること」を表すことばをひらがな八字で書きなさい。


 かれの技術には、社長もほどだ。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

勢い

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

余った

(6)
答え

たいこばんをおす

Point

no local video: 5f8ca9c0-7a8c-461c-bf5c-62dfb91543d3

Lesson

no local video: cb122e0b-d911-41bd-8817-ca1074e0dcee

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「鞍馬山での植樹」とありますが、古事の森をつくる場所として鞍馬山が選ばれたのは、どんな条件に合っていたからですか。その条件の内容を、「ヒノキ」ということばを使って十八字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

ヒノキが四百年育つ土地であること。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

次のア〜ウは、線①「国有林」と②「民有林」のどちらにあてはまりますか。それぞれ番号で答えなさい。(完答)


  •  ある木に対する適地を探しやすい。
  •  個人の事情に左右されやすい。
  •  長い期間の管理がしやすい。

Practiceの答え

(1)
答え

ア ① イ ② ウ ① (完答)

Point

no local video: 57e02060-d9b9-426f-ad53-62883c90c440

Lesson

no local video: a615203d-a1a4-4bf3-96d5-183273bf8024

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の組み立てをしたものとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


G5_japanese_6-3_Lesson2_picture1_V_Type1.jpg
G5_japanese_6-3_Lesson2_picture2_V_Type1.jpg
G5_japanese_6-3_Lesson2_picture3_V_Type1.jpg
G5_japanese_6-3_Lesson2_picture4_V_Type1.jpg


Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

次のア〜エは、どの段落の要点をまとめたものですか。それぞれ段落番号で答えなさい。(完答)


  • 植林のあと管理していくにも、国有林のほうがよい。
  • いい森をつくりたいという思いは林野庁の人も同じ。
  • 法隆寺の裏山では、ヒノキは九十年ほどしか育たない。
  • 木が成長して枝が重なりあうと、うまく成長できなくなる。

Practiceの答え

(1)
答え

132511 (完答)

7章 文法

ことわざ・慣用句

7-1 ことわざ

Confirm Test

次のことわざの(  )にあてはまることばを書きなさい。

(1)

おぼれる者は(   )をもつかむ

(2)

ぜんは(   )

(3)

(   )ものにはふたをする

(4)

石の上にも(   )

(5)

花より(   )

Confirm Testの答え

(1)
答え

わら

(2)
答え

急げ

(3)
答え

くさい

(4)
答え

三年

(5)
答え

団子

Confirm Test

次のことわざについて、(  )の指示にあてはまることわざを答えなさい。

(1)

ねんには念を入れよ(同じ意味のことわざ)

(2)

あとは野となれ山となれ(反対の意味のことわざ)

Confirm Testの答え

(1)
答え

石橋いしばしをたたいてわたる

(2)
答え

たつ鳥あとをにごさず

Point

no local video: 1c77ece0-93ba-4cb9-a55f-73a742ebf05a

Lesson

no local video: a39ed5b5-2754-4d83-b8a7-7f09440892b6

Lesson

次のことわざの(  )にあてはまることばを書きなさい。

(1)

って地(     )

(2)

えんの下の(     )

(3)

三人よれば(    )の知恵ちえ

(4)

(    )からこま

(5)

身から出た(     )

Lessonの答え

(1)
答え

固まる

(2)
答え

力持ち

(3)
答え

もんじゅ

(4)
答え

ひょうたん

(5)
答え

さび

Practice

次のことわざの(  )にあてはまることばを書きなさい。

(1)

能ある(     )はつめをかくす

(2)

(     )のせいくらべ

(3)

悪事あくじ(     )を走る

(4)

急がば(     )

(5)

(     )の耳に念仏

Practiceの答え

(1)
答え

たか

(2)
答え

どんぐり

(3)
答え

千里

(4)
答え

回れ

(5)
答え

Point

no local video: 4daa0ca8-051d-47de-909a-2d45ddc2164e

Lesson

no local video: d9edf2e5-f8dc-45f4-aa72-c361b66d6c99

Lesson

次のことわざについて、(  )の指示にあてはまることわざを答えなさい。

(1)

のれんに腕押うでおし(同じ意味のことわざ)

(2)

わたる世間せけんに鬼はない(反対の意味のことわざ)

Lessonの答え

(1)
答え

ぬかにくぎ

(2)
答え

人を見たらどろぼうと思え

Practice

次のことわざについて、(  )の指示にあてはまることわざを答えなさい。

(1)

弘法こうぼうも筆のあやまり(同じ意味のことわざ)

(2)

うりのつるになすびはならぬ(反対の意味のことわざ)

Practiceの答え

(1)
答え

かっぱの川流れ(さるも木から落ちる)

(2)
答え

とんびがたかを生む

7-2 慣用句

Confirm Test

次の意味を表す慣用句かんようくとなるように、(  )にあてはまることばを答えなさい。

(1)
  • (意味) やたらと人にしゃべらない。
  •   口が(   )
(2)
  • (意味) とても楽しみにして待つ。
  •   (   )を長くする
(3)
  • (意味) 進んで人のめんどうをみる。
  •   (   )を
(4)
  • (意味) 自分の実力をはるかにこえていて、とても取りくめない。
  •   (   )が立たない
(5)
  • (意味) 注意して聞く。熱心に聞く。
  •   耳を(   )

Confirm Testの答え

(1)
答え

かたい

(2)
答え

(3)
答え

世話

(4)
答え

(5)
答え

かたむける

Point

no local video: c8fada5a-d70d-4b5b-aa8a-8ab1ca10750c

Lesson

no local video: cdf42efd-5855-48d3-9730-5e24746023c5

Lesson

次の意味を表す慣用句かんようくとなるように、(  )にあてはまることばを答えなさい。

(1)
  • (意味) 気が合う。
  •   (   )が合う
(2)
  • (意味) 機嫌きげんをそこねて意固地いこじになる。すねる。
  •   (   )を曲げる
(3)
  • (意味) たいそう好きである。
  •   (   )がない
(4)
  • (意味) 世間せけんに知られるようになる
  •   (   )の(   )を見る
(5)
  • (意味) かんたんである。
  •   (   )はない

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

へそ

(3)
答え

(4)
答え

日、目(完答)

(5)
答え

わけ

Practice

次の意味を表す慣用句かんようくとなるように、(  )にあてはまることばを答えなさい。

(1)
  • (意味) うまくいかないことがあって、なやむ。
  •   (   )がいたい
(2)
  • (意味) とても相手にかなわないとみとめること。
  •   かぶとを(   )
(3)
  • (意味) 得意である。じまんである。
  •   はなが(   )
(4)
  • (意味) ふかく感じる。心の底から思うようになる。
  •   身に(   )
(5)
  • (意味) 注意して聞く。熱心に聞く。
  •   耳を(   )

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

ぬぐ

(3)
答え

高い

(4)
答え

しみる

(5)
答え

かたむける

8章 物語文

物語文の読み方

8-1 物語文6

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


家にも学校にもしょがないと感じていたそうは、テレビで知った「山村留学センター」へ行くことを決意し、そこでらし始めた。夏休みをたくごしたあと、キャンプに参加するため、センターへ向かった。

キャンプ集合地であるセンターへはきん明けだった父さんが送ってくれた。ねむいのだろう、父さんは一分おきにあくびをした。ねむり運転するんじゃないかとひやひやした。母さんとまりっぺがいないと、車内は静かだ。父さんがあくびをするたび、ぼくは必死で話題をさがした。「父さんの小さいころって、ウルトラマンもういた?」「サイのつのって、ただのいぼなんだって」。

父さんからは、「おー、いたぞ」とか、「ふーん」とか気のない返事しか返ってこなかったけど、それでも少しは眠気覚ましになったはずだ。

いよいよ空高そらたかへと続く山道に差しかかると、ぼくの心臓しんぞうがどくどくし始めた。あとひとつ、あとひとつトンネルをぬけると、みんなに会える。気持ちがはやる。センターの赤い八角形の屋根がカーブした道の先にのぞいたとたん、ぼくは後部せきから身を乗り出していた。あ、かいくんだ! 雄大ゆうだいもたくともみんないる!
そうくーん」

センターの砂利じゃり道に車が入ったとたん、たくとが走り寄ってきた。「おかえりー」と車がバックする間もつきまとうからあぶなくてしょうがない。もしかして、ずっとぼくの到着とうちゃくを待っていたのか?
ただいま

久しぶりに会うと、なんだか照れくさい。ぼくはまどから顔をつっこみそうなほど寄ってくるたくとに、そっけなく答えた。ぼくをろすと、父さんは車をUユーターンさせてすぐに帰っていった。たくとがぼくのおなかきついてきた。

みんな少し色が白くなっていた。夏休み前はあんなに真っ黒だったのに。特に沙也。
「きゃー、スイカの赤ちゃんがなってる! すごーい」

ゆりたちと一緒いっしょに畑のスイカに嬌声きょうせいをあげる沙也がまぶしく見えた。ちぇ、またびてる。クラスで三人の四年生のうちダントツに背が高いのが沙也で、その次がぼく。一番小さいのが坂本真さかもとまことくんだ。この順位は当分ひっくり返りそうにない。
「おーい。みんなで手分けして荷物を積みこめよぉ」

センター前に停まった小型バスの運転席から飛び降りたセンター長がさけんでいる。バスの横腹よこばらには「空高町立老人ケアセンター」と書かれていた。そっか、デイケアのバスを借りてきたんだ。
「だっさぁ。ださすぎ!」

雄大がずっこけた。

重いテントや飯ごうやなべなんかをみんなで協力して積みこむうちに、ぎこちなさは消えた。
「そっち、しっかり持てよ」「持ってるし」。雄大とたくとはさっそくけんかを始めている。

目的地は、車で四十分ほど走ったところにあるキャンプ場だ。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)


まりっぺ
壮太の妹。
嬌声
女の子っぽい声。
飯ごう
底が深くてふたのある、携帯けいたい用の炊飯すいはん具。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

春になると、庭に鳥がよってきて、鳴き声がにぎやかになる。

(2)

ひさしぶりに友人と会い、昔話に花をかせた。

(3)

科学の授業で、火山のけいを作って、噴火ふんかの仕組みを学んだ。

(4)

大雨でバスの運行がてい止した。

(5)

夏休みに海外へりゅう学することになった。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「そっけない」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 先生に質問したのに、そっけない返事しか返ってこなかった。
  • テストの結果が返され、そっけない点数に落ちこんだ。
  • 今日はそっけない天気で、気分が晴れない。
  • 初めて会った人なのに、かれはそっけない笑顔であいさつしてくれた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

寄って

(2)
答え

久しぶり

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①を表すことばとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • いか
  • いらだち
  • あせり
  • 期待

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「ただいま」といったときの壮太の様子として、もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 照れくさいので、もじもじとずかしそうに答えた。
  • 照れくさいので、わざとやさしいふりをして答えた。
  • 照れかくしをするため、明るく元気な感じで答えた。
  • 照れかくしをするため、わざと冷たい感じで答えた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: f1df15f7-076c-428f-b668-c67e6ad431c2

Lesson

no local video: 9c12641a-580f-44b6-aab3-b84ce0c8eaa0

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


家にも学校にもしょがないと感じていたそうは、テレビで知った「山村Aりゅうがくセンター」へ行くことを決意し、そこでらし始めた。夏休みをたくごしたあと、キャンプに参加するため、センターへ向かった。

キャンプ集合地であるセンターへはきん明けだった父さんが送ってくれた。ねむいのだろう、父さんは一分おきにあくびをした。ねむり運転するんじゃないかと   した。母さんとまりっぺがいないと、車内は静かだ。父さんがあくびをするたび、ぼくは必死で話題をさがした。「父さんの小さいころって、ウルトラマンもういた?」「サイのつのって、ただのいぼなんだって」。

父さんからは、「おー、いたぞ」とか、「ふーん」とか気のない返事しか返ってこなかったけど、それでも少しは眠気覚ましになったはずだ。

いよいよ空高そらたかへと続く山道に差しかかると、ぼくの心臓しんぞうがどくどくし始めた。あとひとつ、あとひとつトンネルをぬけると、みんなに会える。気持ちがはやる。センターの赤い八角形の屋根がカーブした道の先にのぞいたとたん、ぼくは後部せきから身を乗り出していた。あ、かいくんだ! 雄大ゆうだいもたくともみんないる!
そうくーん」

センターの砂利じゃり道に車が入ったとたん、たくとが走りBってきた。「おかえりー」と車がバックする間もつきまとうからあぶなくてしょうがない。もしかして、ずっとぼくの到着とうちゃくを待っていたのか?
「ただいま」

Cひさしぶりに会うと、なんだか照れくさい。ぼくはまどから顔をつっこみそうなほどよってくるたくとに、そっけなく答えた。ぼくをろすと、父さんは車をUユーターンさせてすぐに帰っていった。たくとがぼくのおなかきついてきた

みんな少し色が白くなっていた。夏休み前はあんなに真っ黒だったのに。特に沙也。
「きゃー、スイカの赤ちゃんがなってる! すごーい」
ゆりたちと一緒いっしょに畑のスイカに嬌声きょうせいをあげる沙也がまぶしく見えた。ちぇ、またびてる。クラスで三人の四年生のうちダントツに背が高いのが沙也で、その次がぼく。一番小さいのが坂本真さかもとまことくんだ。この順位は当分ひっくり返りそうにない。
「おーい。みんなで手分けして荷物を積みこめよぉ」

センター前にDまったEがたバスの運転席から飛び降りたセンター長がさけんでいる。バスの横腹よこばらには「空高町立老人ケアセンター」と書かれていた。そっか、デイケアのバスを借りてきたんだ。
「だっさぁ。ださすぎ!」

雄大がずっこけた。

重いテントや飯ごうやなべなんかをみんなで協力して積みこむうちに、ぎこちなさは消えた。
「そっち、しっかり持てよ」「持ってるし」。雄大とたくとはさっそくけんかを始めている。

目的地は、車で四十分ほど走ったところにあるキャンプ場だ。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)


まりっぺ
壮太の妹。
嬌声
女の子っぽい声。
飯ごう
底が深くてふたのある、携帯けいたい用の炊飯すいはん具。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「そっけなく」について、「そっけない」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 他人に対して心を開いて、親しみやすい様子
  • 人の気持ちを細かく気にかけ、やさしく対応する心づかい
  • 人と話す時、感情をあまり表さず、距離きょりを感じさせる態度
  • 感情の起伏きふくが少なく、いつもおだやかで落ち着いている様子

Lessonの答え

(1)
答え

A 留  B 寄  C 久  D 停  E 型 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


家にも学校にもしょがないと感じていたそうは、テレビで知った「山村留学センター」へ行くことを決意し、そこでらし始めた。夏休みをたくごしたあと、キャンプに参加するため、センターへ向かった。

キャンプ集合地であるセンターへはきん明けだった父さんが送ってくれた。ねむいのだろう、父さんは一分おきにあくびをした。ねむり運転するんじゃないかとひやひやした。母さんとまりっぺがいないと、車内は静かだ。父さんがあくびをするたび、ぼくは必死で話題をさがした。「父さんの小さいころって、ウルトラマンもういた?」「サイのつのって、ただのいぼなんだって」。

父さんからは、「おー、いたぞ」とか、「ふーん」とか気のない返事しか返ってこなかったけど、それでも少しは眠気覚ましになったはずだ。

いよいよ空高そらたかへと続く山道に差しかかると、ぼくの心臓しんぞう   し始めた。あとひとつ、あとひとつトンネルをぬけると、みんなに会える。気持ちがはやる。センターの赤い八角形の屋根がカーブした道の先にのぞいたとたん、ぼくは後部せきから身を乗り出していた。あ、かいくんだ! 雄大ゆうだいもたくともみんないる!
そうくーん」

センターの砂利じゃり道に車が入ったとたん、たくとが走り寄ってきた。「おかえりー」と車がバックする間もつきまとうからあぶなくてしょうがない。もしかして、ずっとぼくの到着とうちゃくを待っていたのか?
「ただいま」

久しぶりに会うと、なんだか照れくさい。ぼくはまどから顔をつっこみそうなほど寄ってくるたくとに、そっけなく答えた。ぼくをろすと、父さんは車をUユーターンさせてすぐに帰っていった。たくとがぼくのおなかきついてきた。

みんな少し色が白くなっていた。夏休み前はあんなに真っ黒だったのに。特に沙也。
「きゃー、スイカの赤ちゃんがなってる! すごーい」

ゆりたちと一緒いっしょに畑のスイカに嬌声きょうせいをあげる沙也がまぶしく見えた。ちぇ、またびてる。クラスで三人の四年生のうちダントツに背が高いのが沙也で、その次がぼく。一番小さいのが坂本真さかもとまことくんだ。この順位は当分ひっくり返りそうにない。
「おーい。みんなで手分けして荷物を積みこめよぉ」

センター前に停まった小型バスの運転席から飛び降りたセンター長がさけんでいる。バスの横腹よこばらには「空高町立老人ケアセンター」と書かれていた。そっか、デイケアのバスを借りてきたんだ。
「だっさぁ。ださすぎ!」

雄大がずっこけた。

重いテントや飯ごうやなべなんかをみんなで協力して積みこむうちに、ぎこちなさは消えた。
「そっち、しっかり持てよ」「持ってるし」。雄大とたくとはさっそくけんかを始めている。

目的地は、車で四十分ほど走ったところにあるキャンプ場だ。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)


まりっぺ
壮太の妹。
嬌声
女の子っぽい声。
飯ごう
底が深くてふたのある、携帯けいたい用の炊飯すいはん具。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

学校の図書館には、ひさしく読まれていない本が多くある。

(2)

この列車は東京から京都の間で三つの駅にてい車する。

(3)

学校の図書館に新しい本が付された。

(4)

彼女かのじょはクッキーのかたを取ることが得意だ。

(5)

雨が降り始めたので、家の中にとどまることにした。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、てはまる「人と話す時、感情をあまり表さず、距離きょりを感じさせる態度」を表すことばを五字で書きなさい。


 兄の返事はいつもので、何を考えているのかわからない。

Practiceの答え

(1)
答え

久しく

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

留まる

(6)
答え

そっけない

Point

no local video: 3539d7f5-58ba-4b9f-84bc-02a62374497f

Lesson

no local video: f204de5a-f710-460e-b33f-729718af8a2d

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ひやひや
  • そわそわ
  • わくわく
  • いらいら

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • もやもや
  • どくどく
  • ちくちく
  • びくびく

Practiceの答え

(1)
答え

Lesson

no local video: 8c43dfda-75df-4cf3-97f8-18e4ed5f82a2

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①、②の「たくと」の行動から、「たくと」のどんな気持ちがわかりますか。「到着」ということばを使って、十五字以上二十字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

壮太の到着がうれしくてしかたない気持ち。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ぼくの心臓が   し始めた」について、このときの心情としてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • センターのみんなに会うことは緊張きんちょうする。
  • センターへ一人きりでもどるのは不安だ。
  • センターのみんなに一刻いっこくも早く会いたい。
  • センターへ何とか無事に着けてうれしい。
(2)

線①「ぼくの心臓が   し始めた」について、このときの気持ちが壮太の行動に表れている部分を文中から一文でさがし、その初めの六字を書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

センターの赤

8-2 物語文7

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


日が落ちるのを待って、肝試しが始まった。山の中にある神社の、賽銭さいせん箱にり付けてあるセンター長が作ったおふだを取ってくるというものだった。

れ葉をむ音が大きくなって、山からかいくんが飛び出してきた。
「取ったぞ!」

まるで金メダルみたいにみんなの前にお札をかざした。開くんの体からはプンッとあせと山のにおいがたち上った。
「おー、さすが六年生やなあ。よしっ、次はだれが行くんや」

まつつぁんの問いかけに、
「はいっ!」

ぼくはまっすぐうでき上げた。どうせ行くんだ。だったら早いほうがいい。ぐずぐずしてたらよけいにこわくなる。ぎゅっ。両腕にすがっている雄大ゆうだいとたくとの手に力がこもった。たよりにされてると思うと、しゃぶるいが出る。
「よしっ。じゃ、行ってこい」

センター長がぽんとぼくのかたをたたいた。
【団子状態じょうたいのぼくたちは、こわごわ山道に足を踏み入れた。懐中電灯かいちゅうでんとうは雄大が持っている一本きりだ。そいつを右へ左へいそがしく動かすから肝心かんじんの足元が暗くて見えない。おまけにかび上がる木のシルエットがガイコツみたいでこわかった。
「やめえや。足元照らせ」

声を上ずらせたとたん、
「ホーッ」

山に大きな鳥の声がこだました。ビクリとぼくたちの足がとまる。
そうくん、歌を歌いながら行こう。『あるう日、森の中、松つぁんにでああったぁー』」

たくとが拾ったえだをふりまわしながら「松つぁんの歌」を歌い出した。ぼくと雄大も続いた。
『松つぁんが、言うことにゃあー、頭がー、寒いからー、ヅラをくださいなー、ヅラをくださいなー』

歌ってるうちに森の暗さも気にならなくなってきた。頭に浮かぶのは、「こら、おかしな歌、歌うな」という松つぁんのおこった顔。雄大の持つ懐中電灯の明かりも楽しそうなリズムをきざんでいる。大声を張り上げながら進むぼくらの目に、こけむしてかたむきかけた木のとりがぼんやり浮かんで見えた。】
……着いた」

三人一緒いっしょにおそるおそる足を踏み入れる。ザクッと砂利じゃりが鳴った。
「壮くん、こわい」

たくとが足をすくませる。
だ、大丈夫だいじょうぶだよ。開くんも行ったんだから

そう言うぼくの声もふるえていた。

バサバサバサ。すぐ近くの木の枝から大きな鳥が飛びたった。
「こわいよお」

雄大が取り落とした懐中電灯を急いで拾った。

月が出ていた。まんじゅうをまっぷたつにったような半月だ。暗い森を背景はいけいにうすぼんやりと神社が浮き上がっていた。目をこらすと拝殿はいでんの真ん中あたりでなにか白いものが風にゆれている。
「お札だ!」

言うと同時に、ぼくらは砂利をってけ出した。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

今日はクラスでだん体行動をしましょう。

(2)

大きなテントをはって、運動会の準備じゅんびをする。

(3)

父は最後まで仕事をつづけた

(4)

服を着して、サイズを確認かくにんする。

(5)

犬に名前をつけてびかける。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「しゃぶるい」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • こわい話を聞いて、武者ぶるいした。
  • 運動会の徒競走で、緊張きんちょうして武者ぶるいする。
  • 寒い冬空の下、武者ぶるいしながらふるえている。
  • 感動して武者ぶるいが止まらない。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

張って

(3)
答え

続けた

(4)
答え

(5)
答え

付けて

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ぼくはまっすぐうでき上げた」とありますが、このときのぼくについてべたものとしてあてはまるものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • こわがるたくとを見て、あきれている。
  • 何でも頼ってこられて、いらついている。
  • 大丈夫だと確信して、落ち着いている。
  • 自分もこわいのに、強がって見せている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「だ、大丈夫だよ。開くんも行ったんだから」とありますが、このときのぼくについてべたものとしてあてはまるものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • こわがるたくとを見て、あきれている。
  • 何でも頼ってこられて、いらついている。
  • 大丈夫だと確信して、落ち着いている。
  • 自分もこわいのに、強がって見せている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 494ff5bb-3b2b-4ad6-a266-df5169d55ed3

Lesson

no local video: 54fcd5e6-29a5-45a4-94bf-3794b647fd3d

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


日が落ちるのを待って、きもAだめしが始まった。山の中にある神社の、賽銭さいせん箱にBけてあるセンター長が作ったおふだを取ってくるというものだった。

れ葉をむ音が大きくなって、山からかいくんが飛び出してきた。
「取ったぞ!」

まるで金メダルみたいにみんなの前にお札をかざした。開くんの体からはプンッとあせと山のにおいがたち上った。
「おー、さすが六年生やなあ。よしっ、次はだれが行くんや」

まつつぁんの問いかけに、
「はいっ!」

ぼくはまっすぐうでき上げた。どうせ行くんだ。だったら早いほうがいい。ぐずぐずしてたらよけいにこわくなる。ぎゅっ。両腕にすがっている雄大ゆうだいとたくとの手に力がこもった。たよりにされてると思うと、しゃぶるいが出る。
「よしっ。じゃ、行ってこい」

センター長がぽんとぼくのかたをたたいた。
Cだん状態じょうたいのぼくたちは、こわごわ山道に足を踏み入れた。懐中電灯かいちゅうでんとうは雄大が持っている一本きりだ。そいつを右へ左へいそがしく動かすから肝心かんじんの足元が暗くて見えない。おまけにかび上がる木のシルエットがガイコツみたいでこわかった。
「やめえや。足元照らせ」

声を上ずらせたとたん、
「ホーッ」

山に大きな鳥の声がこだました。ビクリとぼくたちの足がとまる。
そうくん、歌を歌いながら行こう。『あるう日、森の中、松つぁんにでああったぁー』」

たくとが拾ったえだをふりまわしながら「松つぁんの歌」を歌い出した。ぼくと雄大もDつづいた。
『松つぁんが、言うことにゃあー、頭がー、寒いからー、ヅラをくださいなー、ヅラをくださいなー』

歌ってるうちに森の暗さも気にならなくなってきた。頭に浮かぶのは、「こら、おかしな歌、歌うな」という松つぁんのおこった顔。雄大の持つ懐中電灯の明かりも楽しそうなリズムをきざんでいる。大声をEり上げながら進むぼくらの目に、こけむしてかたむきかけた木のとりがぼんやり浮かんで見えた。】
……着いた」

三人一緒いっしょおそるおそる足を踏み入れる。ザクッと砂利じゃりが鳴った。
「壮くん、こわい」

たくとが足をすくませる。
「だ、大丈夫だいじょうぶだよ。開くんも行ったんだから」

そう言うぼくの声もふるえていた。

バサバサバサ。すぐ近くの木の枝から大きな鳥が飛びたった。
「こわいよお」

雄大が取り落とした懐中電灯を急いで拾った。

月が出ていた。まんじゅうをまっぷたつにったような半月だ。暗い森を背景はいけいにうすぼんやりと神社が浮き上がっていた。目をこらすと拝殿はいでんの真ん中あたりでなにか白いものが風にゆれている。
「お札だ!」

言うと同時に、ぼくらは砂利をってけ出した。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「しゃぶるい」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 騎士きしのようにゆうかんで、正義感が強い様子
  • 他人の話に無関心で、自分の世界に没頭ぼっとうしている様子
  • 人に命令して、自分の考えを強く押し付ける様子
  • 戦いに出る前の、きんちょうや興奮こうふんで体がふるえる様子

Lessonの答え

(1)
答え

A 試  B 付  C 団  D 続  E 張 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


日が落ちるのを待って、肝試しが始まった。山の中にある神社の、賽銭さいせん箱にり付けてあるセンター長が作ったおふだを取ってくるというものだった。

れ葉をむ音が大きくなって、山からかいくんが飛び出してきた。
「取ったぞ!」

まるで金メダルみたいにみんなの前にお札をかざした。開くんの体からはプンッとあせと山のにおいがたち上った。
「おー、さすが六年生やなあ。よしっ、次はだれが行くんや」

まつつぁんの問いかけに、
「はいっ!」

ぼくはまっすぐうでき上げた。どうせ行くんだ。だったら早いほうがいい。ぐずぐずしてたらよけいにこわくなる。ぎゅっ。両腕にすがっている雄大ゆうだいとたくとの手に力がこもった。たよりにされてると思うと、しゃぶるいが出る
「よしっ。じゃ、行ってこい」

センター長がぽんとぼくのかたをたたいた。
団子状態じょうたいのぼくたちは、こわごわ山道に足を踏み入れた。懐中電灯かいちゅうでんとうは雄大が持っている一本きりだ。そいつを右へ左へいそがしく動かすから肝心かんじんの足元が暗くて見えない。おまけにかび上がる木のシルエットがガイコツみたいでこわかった。
「やめえや。足元照らせ」

声を上ずらせたとたん、
「ホーッ」

山に大きな鳥の声がこだました。ビクリとぼくたちの足がとまる。
そうくん、歌を歌いながら行こう。『あるう日、森の中、松つぁんにでああったぁー』」

たくとが拾ったえだをふりまわしながら「松つぁんの歌」を歌い出した。ぼくと雄大も続いた。
『松つぁんが、言うことにゃあー、頭がー、寒いからー、ヅラをくださいなー、ヅラをくださいなー』

歌ってるうちに森の暗さも気にならなくなってきた。頭に浮かぶのは、「こら、おかしな歌、歌うな」という松つぁんのおこった顔。雄大の持つ懐中電灯の明かりも楽しそうなリズムをきざんでいる。大声を張り上げながら進むぼくらの目に、こけむしてかたむきかけた木のとりがぼんやり浮かんで見えた。】
……着いた」

三人一緒いっしょにおそるおそる足を踏み入れる。ザクッと砂利じゃりが鳴った。
「壮くん、こわい」

たくとが足をすくませる。
「だ、大丈夫だいじょうぶだよ。開くんも行ったんだから」

そう言うぼくの声もふるえていた。

バサバサバサ。すぐ近くの木の枝から大きな鳥が飛びたった。
「こわいよお」

雄大が取り落とした懐中電灯を急いで拾った。

月が出ていた。まんじゅうをまっぷたつにったような半月だ。暗い森を背景はいけいにうすぼんやりと神社が浮き上がっていた。目をこらすと拝殿はいでんの真ん中あたりでなにか白いものが風にゆれている。
「お札だ!」

言うと同時に、ぼくらは砂利をってけ出した。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

げん楽器の弦をはり、音色を整える。

(2)

自分の力をためしてみる。

(3)

たくさんの人が集まって地域ちいきだん結が強まった。

(4)

わたしはこの物語のぞくへんを心待ちにしている。

(5)

服に花ふん着する。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「戦いに出る前の、きんちょうや興奮こうふんで体がふるえる様子」を表すことばをひらがな六字で書きなさい。


 勇者は大いなる試練の前に、心をふるい立たせした。

Practiceの答え

(1)
答え

張り

(2)
答え

試して

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

むしゃぶるい

Point

no local video: 78b387c0-71e3-4b9a-9523-0d02b0ffe64c

Lesson

no local video: 3a04b22f-d608-4805-a78c-98d5a123d1c5

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「まるで金メダルみたいにみんなの前にお札をかざした」とありますが、このときの開くんの気持ちとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 感動して、泣き出したい気持ち。
  • ほめられて、照れくさい気持ち。
  • やりとげて、ほこらしい気持ち。
  • 無事に終わり、安心した気持ち。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「頼りにされてると思うと、武者ぶるいが出る」とありますが、このときのぼく(そう)の心情としてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 頼られるとは思わず、あわてている。
  • 頼られていると知り、緊張きんちょうしている。
  • 頼られてしまい、がっかりしている。
  • 頼られるのが意外でおどろいている。

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: e92f7b94-17fe-4728-b620-cfa2252526ba

Lesson

no local video: a9fc6416-3267-4ba9-9e8f-15eceedf1d78

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「おそるおそる」とありますが、このことばと同じ意味を表す四字のことばを文中から書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

こわごわ

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「団子状態のぼくたち」とありますが、このときの三人についての説明としてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • こわいので、おたがいにぴったりと寄りそっている。
  • こわさのあまり、その場から一歩も動けないでいる。
  • こわくてだれかを先に行かせようとし合っている。
  • こわさからのがれようと、自分の体をまるめている。

Practiceの答え

(1)
答え

8-3 物語文8

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


十一月のある日のこと、みんなとトランプで遊んでいた雄大ゆうだいは、けんかをしてセンターを飛び出し、夜になっても帰らなかった。手分けしてさがしても見つからず、もし山に入っていたら大変けんだと、猟師りょうしげんさんに言われた。

ぼくは息苦しくなって、そっとセンターをけ出した。夜の空が落ちてきそうな存在そんざい感でせまってきた。目の前の真っ黒な巨人きょじんみたいな山に目をこらす。ぼくは、いつ元さんの鉄砲てっぽうの音がひびきわたるかとびくついた。最初はなにも見えなかったけれど、じっと見つめていると漆黒しっこく山肌やまはだにときおりホタルみたいにたよりない光がちらつくのが見えた。元さん、もうあんなとこまで上ったんだ。

こぶしににぎったぼくの手のひらに、いつの間にかつめが食いこんでいた


就寝しゅうしん時間はとっくにぎていた。

センターの玄関げんかんが開けられるひっそりとした音を、最初は夢かと思った。ベッドで横になっているうちに、ついうとうととしていたらしい。
「こんばんはー」

そこではっきり目が覚めた。正源寺しょうげんじのおしょうさんだ! はじかれたようにぼくはベッドから飛びりた。玄関に走り出て、目を見張った。なにかがまるでおんぶおばけみたいに、おしょうさんのなかに張り付いている。口を開けてねむりこけているその顔は、雄大ゆうだい
「お、重い。雄大のベッドはどこや」

おしょうさんのおでこにはあせがびっしりかんでいた。
「雄大が帰ってきたー」

ぼくのさけび声に、ていたはずのみんなが飛び出してきて大騒おおさわぎになった。事務室で明朝からの捜索そうさくを消防の人たちと相談していたセンター長とまつつぁんも飛び出してきた。
「うおぅ」

おしょうさんの背中の雄大をみとめると、センター長は、けものがほえるような声をあげて顔を真っ赤にした。
「まずはベッドに寝かせんと」

松つぁんが言ったので、ぼくらは祭りの神輿みこしを先導するようにぞろぞろ全員で、雄大のベッドまでおしょうさんを連れていった。
「しー、静かに。雄大が起きるやろ」

口々に言いあうみんなの顔は、まるでヒーローをむかえるようにかがやいていた。

そんな騒ぎの中でも目を覚まさない雄大をベッドに横たえそっとドアをめたとたん、いっせいにみんなの口が開かれた。
「雄大、どこにおったん?」
「いやあ、重かったぁー」
「元さんとおやさんに、はよう連絡れんらくせんと」
「消防のみなさん、ほんとうにお世話をおかけしました。ありがとうございます」
「おしょうさん、まあ一服していってください」
「なあなあ、おしょうさん、雄大、ほんまどこおったん?」

そんな騒ぎを背に、ぼくは電気の消された部屋へと取って返した。ほんとうに雄大がもどってきているか、もう一度たしかめずにはいられなかったんだ。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)

漆黒
黒うるしをぬったような、つややかな黒色。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

毎日の努力が成功へとみちびく

(2)

わたしはつとめを果たすために努力する。

(3)

夜にゆめを見る。

(4)

空港でたくさんの行機を見た。

(5)

時代とともに、街みがへん化する。

Confirm Testの答え

(1)
答え

導く

(2)
答え

務め

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「いつの間にか爪が食いこんでいた」とありますが、このときのぼく(壮太)についてべたものとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 雄大のことを案じて心が張りつめ、体に力が入っている。
  • 雄大のわがままにいきどおり、こぶしをふりあげている。
  • 元さんの鉄砲の音におどろいて、思わず手を握っている。
  • 夜空の存在感や山の大きさにおびえ、体が固まっている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章にえがかれているぼくの心情について、あてはまるものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 雄大のことを一番心配していた自分が雄大を探せなかったことをくやんでいる。
  • みんなが、雄大が帰ってきたとたん大騒ぎを始めたことに不信感を持っている。
  • おしょうさんだけに雄大を探させてしまったことを少しずかしく思っている。
  • 雄大のことを心配するあまり、帰ってきたことがいまだに信じられないでいる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: bfbdb10f-58b9-4054-ab25-679fe8974260

Lesson

no local video: 87c7c9da-8c84-4530-9521-edacec0df624

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


十一月のある日のこと、みんなとトランプで遊んでいた雄大ゆうだいは、けんかをしてセンターをAび出し、夜になっても帰らなかった。手分けしてさがしても見つからず、もし山に入っていたら大Bへんけんだと、猟師りょうしげんさんに言われた。

ぼくは息苦しくなって、そっとセンターをけ出した。夜の空が落ちてきそうな存在そんざい感でせまってきた。目の前の真っ黒な巨人きょじんみたいな山に目をこらす。ぼくは、いつ元さんの鉄砲てっぽうの音がひびきわたるかとびくついた。最初はなにも見えなかったけれど、じっと見つめていると漆黒しっこく山肌やまはだにときおりホタルみたいにたよりない光がちらつくのが見えた。元さん、もうあんなとこまで上ったんだ。

こぶしににぎったぼくの手のひらに、いつの間にかつめが食いこんでいた。


就寝しゅうしん時間はとっくにぎていた。

センターの玄関げんかんが開けられるひっそりとした音を、最初はCゆめかと思った。ベッドで横になっているうちに、ついうとうととしていたらしい。
「こんばんはー」

そこではっきり目が覚めた。正源寺しょうげんじのおしょうさんだ! はじかれたようにぼくはベッドからとびりた。玄関に走り出て、目を見張った。なにかがまるでおんぶおばけみたいに、おしょうさんのなかに張り付いている。口を開けてねむりこけているその顔は、雄大ゆうだい
「お、重い。雄大のベッドはどこや」

おしょうさんのおでこにはあせがびっしりかんでいた。
「雄大が帰ってきたー」

ぼくのさけび声に、ていたはずのみんながとび出してきて大騒おおさわぎになった。D室で明朝からの捜索そうさくを消防の人たちと相談していたセンター長とまつつぁんもとび出してきた。
「うおぅ」

おしょうさんの背中の雄大をみとめると、センター長は、けものがほえるような声をあげて顔を真っ赤にした
「まずはベッドに寝かせんと」

松つぁんが言ったので、ぼくらは祭りの神輿みこしせんEどうするようにぞろぞろ全員で、雄大のベッドまでおしょうさんを連れていった。
「しー、静かに。雄大が起きるやろ」

口々に言いあうみんなの顔は、まるでヒーローをむかえるようにかがやいていた。

そんな騒ぎの中でも目を覚まさない雄大をベッドに横たえそっとドアをめたとたん、いっせいにみんなの口が開かれた。
「雄大、どこにおったん?」
「いやあ、重かったぁー」
「元さんとおやさんに、はよう連絡れんらくせんと」
「消防のみなさん、ほんとうにお世話をおかけしました。ありがとうございます」
「おしょうさん、まあ一服していってください」
「なあなあ、おしょうさん、雄大、ほんまどこおったん?」

そんな騒ぎを背に、ぼくは電気の消された部屋へと取って返した。ほんとうに雄大がもどってきているか、もう一度たしかめずにはいられなかったんだ。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)

漆黒
黒うるしをぬったような、つややかな黒色。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 飛  B 変  C 夢  D 務  E 導 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


十一月のある日のこと、みんなとトランプで遊んでいた雄大ゆうだいは、けんかをしてセンターを飛び出し、夜になっても帰らなかった。手分けしてさがしても見つからず、もし山に入っていたら大変けんだと、猟師りょうしげんさんに言われた。

ぼくは息苦しくなって、そっとセンターをけ出した。夜の空が落ちてきそうな存在そんざい感でせまってきた。目の前の真っ黒な巨人きょじんみたいな山に目をこらす。ぼくは、いつ元さんの鉄砲てっぽうの音がひびきわたるかとびくついた。最初はなにも見えなかったけれど、じっと見つめていると漆黒しっこく山肌やまはだにときおりホタルみたいにたよりない光がちらつくのが見えた。元さん、もうあんなとこまで上ったんだ。

こぶしににぎったぼくの手のひらに、いつの間にかつめが食いこんでいた。


就寝しゅうしん時間はとっくにぎていた。

センターの玄関げんかんが開けられるひっそりとした音を、最初は夢かと思った。ベッドで横になっているうちに、ついうとうととしていたらしい。
「こんばんはー」

そこではっきり目が覚めた。正源寺しょうげんじのおしょうさんだ! はじかれたようにぼくはベッドから飛びりた。玄関に走り出て、目を見張った。なにかがまるでおんぶおばけみたいに、おしょうさんのなかに張り付いている。口を開けてねむりこけているその顔は、雄大ゆうだい
「お、重い。雄大のベッドはどこや」

おしょうさんのおでこにはあせがびっしりかんでいた。
「雄大が帰ってきたー」

ぼくのさけび声に、ていたはずのみんなが飛び出してきて大騒おおさわぎになった。事務室で明朝からの捜索そうさくを消防の人たちと相談していたセンター長とまつつぁんも飛び出してきた。
「うおぅ」

おしょうさんの背中の雄大をみとめると、センター長は、けものがほえるような声をあげて顔を真っ赤にした。
「まずはベッドに寝かせんと」

松つぁんが言ったので、ぼくらは祭りの神輿みこしを先導するようにぞろぞろ全員で、雄大のベッドまでおしょうさんを連れていった。
「しー、静かに。雄大が起きるやろ」

口々に言いあうみんなの顔は、まるでヒーローをむかえるようにかがやいていた。

そんな騒ぎの中でも目を覚まさない雄大をベッドに横たえそっとドアをめたとたん、いっせいにみんなの口が開かれた
「雄大、どこにおったん?」
「いやあ、重かったぁー」
「元さんとおやさんに、はよう連絡れんらくせんと」
「消防のみなさん、ほんとうにお世話をおかけしました。ありがとうございます」
「おしょうさん、まあ一服していってください」
「なあなあ、おしょうさん、雄大、ほんまどこおったん?」

そんな騒ぎを背に、ぼくは電気の消された部屋へと取って返した。ほんとうに雄大がもどってきているか、もう一度たしかめずにはいられなかったんだ。


つかすみ 『ぼくらの山の学校』)

漆黒
黒うるしをぬったような、つややかな黒色。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

会社で重要な業になっている。

(2)

鳥が空をとんでいき、美しい姿すがたを見せる。

(3)

先生が指どうして、むずかしい問題をく。

(4)

中になってうさぎを追いかける。

(5)

計画をかえる必要がある。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

飛んで

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

変える

Point

no local video: 46aa5a8f-7ed0-43f8-8a97-8d3989f6f8e2

Lesson

no local video: a5cecdc0-280d-45d8-9bf8-1f907343cf30

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「はじかれたようにぼくはベッドから飛び降りた」について、「はじかれたように」のここでの意味としてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 反射はんしゃ的に
  • 流動的に
  • 感覚的に
  • 意識的に
(2)

線①「はじかれたようにぼくはベッドから飛び降りた」について、このことから、ぼくのどんなことがわかりますか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • すっかり寝入ってしまったことを反省していること。
  • 一度は目が覚めたと思ったがまだねぼけていること。
  • おしょうさんがなぜ来たのかとあやしんでいること。
  • 雄大に関して何かがあったのかとあわてていること。

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「漆黒の山肌」とありますが、この山の様子をたとえを用いて表している部分を文中から九字で書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

真っ黒な巨人みたい

Lesson

no local video: d10eec84-a2e6-45ef-985c-e5267723b7f2

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「けものがほえるような声をあげて顔を真っ赤にした」とありますが、このときのセンター長の心情としてあてはまるものを次のア〜オから二つ選び、記号で答えなさい。(順不同・完答)


  • 興奮こうふん
  • 喜び
  • いか
  • 失望
  • 悲しみ

Lessonの答え

(1)
答え

ア・イ (順不同・完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「ドアを閉めたとたん、いっせいにみんなの口が開かれた」とありますが、このときのみんなの心情の説明としてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 雄大のあまりにも身勝手な行動にとてもはらを立てている。
  • 雄大に関して何から話せばよいのかわからず、とまどっている。
  • 安心したのと同時に、雄大の発見についてこう心がわいている。
  • ケンカのせいで雄大を危険な目にあわせたことを反省している。

Practiceの答え

(1)
答え

9章 文法

多義語・かなづかい

9-1 多義語

Confirm Test

次の問いに答えなさい。

(1)

次の線部のことばの意味をあとから選び、記号で答えなさい。(完答)


  • ① となりのおじさんは、この辺の地理に明るい
  • ② 母はどんなときでも明るいので、人に好かれる。
  • ③ まどが大きいので、この部屋はとても明るい

光の量が多い 心が晴れ晴れしている

よく知っている

(2)

次の線部のことばの意味をあとから選び、記号で答えなさい。(完答)


  • 砂糖さとうを入れすぎて、おかずがあまい
  • ② やさしすぎてあまい対応をとる。
  • 採点さいてんのやりかたがあまい
  • あまいことばでさそう。

基準きじゅん厳格げんかくでない

話がうまく、人をたぶらかすようす

みつのようなあじ

きびしさにける

Confirm Testの答え

(1)
答え

① ウ ② イ ③ ア (完答)

(2)
答え

① ウ ② エ ③ ア ④ イ (完答)

Point

no local video: b61c72ae-5ffe-42ae-87ef-6ea9d37fedad

Lesson

no local video: 07f21611-3dec-400a-a50c-7b7ba014bb3e

Lesson

次の問いに答えなさい。

(1)

次の線部のことばの意味をあとから選び、記号で答えなさい。(完答)


  • ① 機械を動かして、具合をみる
  • ② 小さな弟のめんどうをみる
  • ③ 庭に出て、さいている花をみる

たしかめる 見張みは 観察かんさつする

Lessonの答え

(1)
答え

① ア  ② イ  ③ ウ (完答)

Practice

次の問いに答えなさい。

(1)

次の線部のことばの意味をあとから選び、記号で答えなさい。(完答)


  • ① レベルの高い試合になった。
  • ② このゲームは高いので今日は買えない。
  • ③ 父はぼくよりも高い

上に長い たくさんお金がいる

すぐれている

(2)

次の線部のことばの意味をあとから選び、記号で答えなさい。(完答)


  • ① 荷物が多いので、をかしてくれないか。
  • ② ねんどをでこねる。
  • ③ 作品にもう少しを加えた。
  • ④ うまいこと言っても、そのには乗らないぞ。

方法 仕事 労働力

体の手首から先の部分

Practiceの答え

(1)
答え

① ウ ② イ ③ ア (完答)

(2)
答え

① ウ ② エ ③ イ ④ ア (完答)

9-2 かなづかい

Confirm Test

次のことばの読みがなとして正しいほうを選び、記号で答えなさい。

(1)

言う {  ゆう ・  いう }

(2)

地面 {  じめん ・  ぢめん }

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

Confirm Test

次の中から、かなづかいのまちがっているものを一つ選び、記号で答えなさい。

(1)

とぢる
ちぢむ
はなぢ

(2)

おとうさん
ほのう
おおかみ

次の文はかなづかいがまちがっている。まちがっている部分に線をテキストの文に書き入れ、線の部分を正しい形に書きかえなさい。

(3)

わたしが「きょうもおねがいします」とゆうと、彼女かのじょは、ていねいにれいをかえした。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

ゆう → いう
(または、 → い)

Point

no local video: e420b8f2-8418-4d4c-b059-c7fac5d4dd1f

Lesson

no local video: 70ef38ca-0ea5-49fa-979b-3da559c64f4d

Lesson

次のことばの読みがなとして正しいほうを選び、記号で答えなさい。

(1)

王様 {  おうさま ・  おおさま }

(2)

氷 {  こうり ・  こおり }

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

Practice

次のことばの読みがなとして正しいほうを選び、記号で答えなさい。

(1)

身近 {  みじか ・  みぢか }

(2)

小包 {  こずつみ ・  こづつみ }

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

Lesson

no local video: 6910f1a8-d0b2-4659-9b13-30c01ceaf663

Lesson

次の中から、かなづかいのまちがっているものを一つ選び、記号で答えなさい。

(1)

いもうと
おうかみ
おうえん

次の文はかなづかいがまちがっている。まちがっている部分に線をテキストの文に書き入れ、線の部分を正しい形に書きかえなさい。

(2)

先生に教わったとうりにつくりました。

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

とうり → とおり
(または、 → お)

Practice

次の中から、かなづかいのまちがっているものを一つ選び、記号で答えなさい。

(1)

えいが
おねえさん
せんせえ

(2)

つずく
かたづく
もとづく

次の文はかなづかいがまちがっている。まちがっている部分に線をテキストの文に書き入れ、線の部分を正しい形に書きかえなさい。

(3)

道で友だちに会ったので、「こんにちわ」とあいさつした。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

こんにちわ → こんにちは
(または、 → は)

10章 説明文

説明文の読み方

10-1 説明文7

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


筆者は縄文人じょうもんじんの漁を研究している。

漁具の材料にするシカの角は、産地(?)が近いせいか、その当時は案外楽に入手できた。神社の境内けいだいで放し飼いになっているシカの角を、毎年一〇月になると観光客に危険きけんなため鉄ノコで切り落としたのをもらえたためだが、今はそうはいかない。

この角を石器でけずって、りバリやモリを作ろうというのである。ほんとうは石器も拾ってきた石をって規格どおりに作ればいいけれども、ぼくのところには遺跡いせきで採集した石器の破片がいくらでもあるので、石器作りは省略し、漁具だけをこれで複製して実験につかうことにした。ぼくの持っていた角はそれほど太いわけではない。それでも、見つもってみると釣りバリの七、八本はなんとか作れそうだし、幹の部分をうまくとれば、ヤスも二、三本はとれるかもしれない。刃物はものが石器だから、ロスがかなり出そうだ。しかし、それもやってみないことにはわからないわけである。

角を加工しやすくするためには、まずたてる作業からはじめなければと考え、手ごろな石器を選んでゴシゴシけずりはじめたが、表面の凹凸おうとつがじゃまになって思うようにいかない。しかたがないから、場所をかえて縦に走るみぞってすり切りを始めたところ、こんどは一定の方向に石器をつかうことはできるが、いくらこすっても細くて浅い切りきずが少しつくだけで、まるで石のようにかたかった。

まさかこれほど角が堅いものとは知らなかった。鉛筆えんぴつをけずるようなわけには行かないまでも、三〇分もやれば片側かたがわに溝をつけることぐらいはできるのではないかと思っていたから、がっかりした。

やはり理屈りくつどおりにはいかないものだということが、ここでも証明されたことになる。しかし、スタートから挫折ざせつしたのでは話にならない。縄文人はたしかに石器だけで角をけずったのだから、なにか材質に悪い影響えいきょうあたえないでやわらかくする方法を知っていたにちがいない。そうでなければ、いくらかれらにしても石器でつくることはできなかったはずだと、かってに決めてしまった。

翌日よくじつ遠藤えんどうさんをたずね、なにかよい方法はないでしょうかと話したところ、ご自分も昔、ぼくと同じようなことをしてみたが、歯が立たないのでやめたそうである。そして専門せんもんの考古学者のあいだでは、長い時間お湯でたり、あるいはさんのなかにひたしておいてやわらかくしてけずったのではないか、という説が一般的いっぱんてきであることを教えられた。

そういえば、敗戦後、高知県の山奥やまおくとらえたイノシシを食ったとき、関節のところをいろりにかけて長いあいだ煮ていたら、堅いほねすじも口の中でとろけるようにやわらかくなったのを覚えている。それから、サーカスの曲芸師は骨をやわらかくするため、毎日を飲むのだなど、昔はまことしやかに言われたものである。たしかに角の成分から考えると、煮たり酢にけたらやわらかくはなっても、そんなことをしたら、せっかくの角の性質が失われて、りバリやモリなど、形はつくれても実用品にはならないような気がした。

遠藤さんも、けっきょく、「縄文時代は今のようにアクセク働かなくても食える時代なので、きっと一本の釣りバリをつくるのに半年も一年もかけて気長につくったのだろう」ということだった。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)

ヤス
ぼうの先に、数本に分かれた、とがった部分をつけたもの。
ロス
ここでは、すてる部分。
遠藤さん
地元の考古学者。
角の成分
カルシウムやコラーゲンなど、ほねと同じような成分。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

新しい製品せいひんきかくを定める。

(2)

動物園では、たくさんの動物を育している。

(3)

資料しりょうふくせいして、配布はいふする。

(4)

コップが落ちてそんした。

(5)

長い文章を省りゃくして短くまとめ、要点を理解する。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「一般的いっぱんてき」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • うちの犬は一般的に肉が好きだ。
  • 弟は一般的に宿題を布団ふとんの上でやる。
  • 一般的に、水は0度でこおる。
  • わたしたちのクラスは一般的に金曜日にテストがある。

Confirm Testの答え

(1)
答え

規格

(2)
答え

(3)
答え

複製

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「遠藤えんどうさんをたずね、なにかよい方法はないでしょうかと話した」について、遠藤さんに何を相談したのですか。次の文の〔   〕にあてはまることばを文中からそれぞれ書きぬきなさい。(完答)


〔   〕だけで〔   〕をけずりたいが、〔   〕方法はないかということ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

石器・角・材質に悪い影響を与えないでやわらかくする (完答)

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「遠藤えんどうさんをたずね、なにかよい方法はないでしょうかと話した」について、遠藤さんから紹介してもらった方法について、筆者はどう考えましたか。次の文のにあてはまることばを文中から十六字で書きぬきなさい。


 その方法では

Confirm Testの答え

(1)
答え

形はつくれても実用品にはならない

Point

no local video: 6b67766b-3b89-4c42-a324-d6e0f1f314bd

Lesson

no local video: 580fdd16-64f4-4194-a38f-4cd16628a073

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


筆者は縄文人じょうもんじんの漁を研究している。

漁具の材料にするシカの角は、産地(?)が近いせいか、その当時は案外楽に入手できた。神社の境内けいだいで放しAいになっているシカの角を、毎年一〇月になると観光客に危険きけんなため鉄ノコで切り落としたのをもらえたためだが、今はそうはいかない。

この角を石器でけずって、りバリやモリを作ろうというのである。ほんとうは石器も拾ってきた石をってBきかくどおりに作ればいいけれども、ぼくのところには遺跡いせきで採集した石器のCへんがいくらでもあるので、石器作りは省Dりゃくし、漁具だけをこれでEふくせいして実験につかうことにした。ぼくの持っていた角はそれほど太いわけではない。それでも、見つもってみると釣りバリの七、八本はなんとか作れそうだし、幹の部分をうまくとれば、ヤスも二、三本はとれるかもしれない。刃物はものが石器だから、ロスがかなり出そうだ。しかし、それもやってみないことにはわからないわけである。

角を加工しやすくするためには、まずたてる作業からはじめなければと考え、手ごろな石器を選んでゴシゴシけずりはじめたが、表面の凹凸おうとつがじゃまになって思うようにいかない。しかたがないから、場所をかえて縦に走るみぞってすり切りを始めたところ、こんどは一定の方向に石器をつかうことはできるが、いくらこすっても細くて浅い切りきずが少しつくだけで、まるで石のようにかたかった。

まさかこれほど角が堅いものとは知らなかった。鉛筆えんぴつをけずるようなわけには行かないまでも、三〇分もやれば片側かたがわに溝をつけることぐらいはできるのではないかと思っていたから、がっかりした。

やはり理屈りくつどおりにはいかないものだということが、ここでも証明されたことになる。しかし、スタートから挫折ざせつしたのでは話にならない。縄文人はたしかに石器だけで角をけずったのだから、なにか材質に悪い影響えいきょうあたえないでやわらかくする方法を知っていたにちがいない。そうでなければ、いくらかれらにしても石器でつくることはできなかったはずだと、かってに決めてしまった。

翌日よくじつ遠藤えんどうさんをたずね、なにかよい方法はないでしょうかと話したところ、ご自分も昔、ぼくと同じようなことをしてみたが、歯が立たないのでやめたそうである。そして専門せんもんの考古学者のあいだでは、長い時間お湯でたり、あるいはさんのなかにひたしておいてやわらかくしてけずったのではないか、という説が一般的いっぱんてきであることを教えられた。

そういえば、敗戦後、高知県の山奥やまおくとらえたイノシシを食ったとき、関節のところをいろりにかけて長いあいだ煮ていたら、堅いほねすじも口の中でとろけるようにやわらかくなったのを覚えている。それから、サーカスの曲芸師は骨をやわらかくするため、毎日を飲むのだなど、昔はまことしやかに言われたものである。たしかに角の成分から考えると、煮たり酢にけたらやわらかくはなっても、そんなことをしたら、せっかくの角の性質が失われて、りバリやモリなど、形はつくれても実用品にはならないような気がした。

遠藤さんも、けっきょく、「縄文時代は今のようにアクセク働かなくても食える時代なので、きっと一本の釣りバリをつくるのに半年も一年もかけて気長につくったのだろう」ということだった。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)

ヤス
ぼうの先に、数本に分かれた、とがった部分をつけたもの。
ロス
ここでは、すてる部分。
遠藤さん
地元の考古学者。
角の成分
カルシウムやコラーゲンなど、ほねと同じような成分。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「一般的いっぱんてき」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 多くの人に共通してみとめられていること
  • ひとつだけに特化していること
  • 特定の小さなグループにかぎられること
  • 非常ひじょうにめずらしい事例であること

Lessonの答え

(1)
答え

A 飼  B 規格  C 破  D 略  E 複製 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


筆者は縄文人じょうもんじんの漁を研究している。

漁具の材料にするシカの角は、産地(?)が近いせいか、その当時は案外楽に入手できた。神社の境内けいだいで放し飼いになっているシカの角を、毎年一〇月になると観光客に危険きけんなため鉄ノコで切り落としたのをもらえたためだが、今はそうはいかない。

この角を石器でけずって、りバリやモリを作ろうというのである。ほんとうは石器も拾ってきた石をって規格どおりに作ればいいけれども、ぼくのところには遺跡いせきで採集した石器の破片がいくらでもあるので、石器作りは省略し、漁具だけをこれで複製して実験につかうことにした。ぼくの持っていた角はそれほど太いわけではない。それでも、見つもってみると釣りバリの七、八本はなんとか作れそうだし、幹の部分をうまくとれば、ヤスも二、三本はとれるかもしれない。刃物はものが石器だから、ロスがかなり出そうだ。しかし、それもやってみないことにはわからないわけである。

角を加工しやすくするためには、まずたてる作業からはじめなければと考え、手ごろな石器を選んでゴシゴシけずりはじめたが、表面の凹凸おうとつがじゃまになって思うようにいかない。しかたがないから、場所をかえて縦に走るみぞってすり切りを始めたところ、こんどは一定の方向に石器をつかうことはできるが、いくらこすっても細くて浅い切りきずが少しつくだけで、まるで石のようにかたかった。

まさかこれほど角が堅いものとは知らなかった。鉛筆えんぴつをけずるようなわけには行かないまでも、三〇分もやれば片側かたがわに溝をつけることぐらいはできるのではないかと思っていたから、がっかりした。

やはり理屈りくつどおりにはいかないものだということが、ここでも証明されたことになる。しかし、スタートから挫折ざせつしたのでは話にならない。縄文人はたしかに石器だけで角をけずったのだから、なにか材質に悪い影響えいきょうあたえないでやわらかくする方法を知っていたにちがいない。そうでなければ、いくらかれらにしても石器でつくることはできなかったはずだと、かってに決めてしまった。

翌日よくじつ遠藤えんどうさんをたずね、なにかよい方法はないでしょうかと話したところ、ご自分も昔、ぼくと同じようなことをしてみたが、歯が立たないのでやめたそうである。そして専門せんもんの考古学者のあいだでは、長い時間お湯でたり、あるいはさんのなかにひたしておいてやわらかくしてけずったのではないか、という説が一般的いっぱんてきであることを教えられた。

そういえば、敗戦後、高知県の山奥やまおくとらえたイノシシを食ったとき、関節のところをいろりにかけて長いあいだ煮ていたら、堅いほねすじも口の中でとろけるようにやわらかくなったのを覚えている。それから、サーカスの曲芸師は骨をやわらかくするため、毎日を飲むのだなど、昔はまことしやかに言われたものである。たしかに角の成分から考えると、煮たり酢にけたらやわらかくはなっても、そんなことをしたら、せっかくの角の性質が失われて、りバリやモリなど、形はつくれても実用品にはならないような気がした。

遠藤さんも、けっきょく、「縄文時代は今のようにアクセク働かなくても食える時代なので、きっと一本の釣りバリをつくるのに半年も一年もかけて気長につくったのだろう」ということだった。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)

ヤス
ぼうの先に、数本に分かれた、とがった部分をつけたもの。
ロス
ここでは、すてる部分。
遠藤さん
地元の考古学者。
角の成分
カルシウムやコラーゲンなど、ほねと同じような成分。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

犬をかって、毎日散歩する。

(2)

彼はサッカーでルールをやぶった

(3)

安全きかくを満たす、丈夫じょうぶな建物を作る。

(4)

絵画をふくせいして、多くの人に作品を見てもらう。

(5)

てきさくりゃくにはまる。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「多くの人に共通してみとめられていること」を表すことばをひらがな六字で書きなさい。


 その意見はな見解とはことなっていた。

Practiceの答え

(1)
答え

飼って

(2)
答え

破った

(3)
答え

規格

(4)
答え

複製

(5)
答え

(6)
答え

いっぱんてき

Point

no local video: aa749c27-127f-4242-95dd-1a30328a1c9a

Lesson

no local video: e34e5017-4516-4750-98a8-4d6663b32db9

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「この角」とは、何ですか。文中から二十字で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

神社の境内で放しがいになっているシカの角

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「漁具」とありますが、具体的には何をつくろうとしたのですか。文中から三つ書きぬきなさい。(順不同・完答)

Practiceの答え

(1)
答え

釣りバリ・モリ・ヤス (順不同・完答)

Lesson

no local video: cfd3458d-993a-4181-b0b0-f635c404766d

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「理屈どおりにはいかない」とありますが、筆者が角をけずることについてどのように考えていたかがわかる部分を、文中から五十一字でさがし、その初めと終わりの四字を書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

鉛筆をけ(〜)はないか

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「一本の釣りバリをつくるのに半年も一年もかけて気長につくったのだろう」とは、結局どんなことを意味しますか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 縄文人は、角でないものを材料にして釣りバリをつくっていたのだろうということ。
  • 縄文人は、角を堅いまま加工して釣りバリをつくっていたのだろうということ。
  • 縄文人は、石器以外の道具を使って釣りバリをつくっていたのだろうということ。
  • 縄文人は、多くの人が協力して釣りバリをつくっていたのだろうということ。

Practiceの答え

(1)
答え

10-2 説明文8

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


筆者はシカの角を機械で加工してもらい、そのりバリで釣りをする実験をした。

懸念けねんしたとおり、釣りバリはやはり表面が白っぽくなり、心配なので一〇分置きくらいに予備のハリと交換こうかんしてつかった。もし三〇センチ以上もある大物がかかったら、途中とちゅうで折れたかもしれない。ただ、水にぬれた釣りバリもぬぐって置くと三、四分でもとのかたさとなめらかさを取りもどすので、めんどうがらずに手まめに交換しさえすればいいわけである。

帰りに須田すださんのところで問題の釣りバリを見せ、これで釣ったのだと自慢じまんしたところ、親子で「フーン」と感心し、何度もぼくの顔と釣りバリとを見くらべていたが、材料がシカの角だと聞いてなにか思い当たることがあるらしく、「なるほど」という顔になった。

いまは石器時代ではないから、まさかシカの角で釣りバリは作らないが、しかし、トッパ(カツオ釣りなどに使う擬似針〈バケ〉)やイカツノ(イカを釣る擬似針)の部分品には、つい最近まで本物の角をつかっていたそうである。だから須田さんは角製の釣りバリに魚がかかったのをそれほど不思議には感じなかったわけだ。が、なぜこんな釣りバリをわざわざ作って釣りにきたのかが、どうも気になるようだった。

第二回目の実験で角の釣りバリに魚が確実にかかったので、ぼくは内心得意になったが、よく考えてみたら、須田さんに指摘してきされるまでもなく釣れるのがあたりまえで、べつに実験の成功をうんぬんできるほどのことではなかった。たとえば、遺跡いせきから見つかった石のナイフと同じものを、同じ材質の石でつくって肉を切っても、単に切れ味が確認かくにんされただけで、それ以上のことが少しもわからないのと同じである。

まして、こんどの場合、釣りバリを石器でつくる作業を省略しているので製作の工程こうていはまったくわかっていないし、付属品である糸やおもりも現在のもので間にあわせたから、さいわい魚は釣れたもののルールを無視むししたうわべだけのテストであるため、内容はとぼしいものであった。

それでも、わずか二回の小さい実験でさえ、①大きな釣りバリで手のひらくらいな魚が釣れる事実や、②シカの角は水にぬれるともろくなることなど、どの考古学者も知らないことがぼくにはわかったので、しいて言えば、それくらいが成果であり、やはり実験をしてよかったと思った。

縄文人じょうもんじんは、生活に必要な道具を、みんな手近てぢかに求めることのできる材料から選んでつくった。もちろんA道具をつくるためのB道具、すなわち刃物はもの類も石器だから、釣りバリやモリも全部石の小刀でけずったわけだ。ぼくも、遠藤えんどうさんも、そして何人かの考古学者も似たようなことをためしたけれども、角はやっぱりかたくて歯がたたず、途中でサジを投げてしまった。

だが、ほんとうに縄文人は、一本の釣りバリをつくるのに、半年も一年もかけたのだろうか

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)

懸念
心配。
須田さん
地元の漁師。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

この服は母の服ににている

(2)

かれは新しい知識ちしきえることに熱心だ。

(3)

このよう器は、たくさんの水を入れることができる。

(4)

大きなきかいが、重い荷物を軽々と持ち上げていた。

(5)

給食のメニューに新しい料理がくわわった

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「手まめ」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 先生は、授業じゅぎょう準備じゅんびを手まめな本で調べる。
  • 彼女かのじょは、友達に手まめにおかしを配った。
  • かれは、天気予報を手まめにラジオで聞いた。
  • お母さんは、手まめに部屋を掃除そうじしてくれる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

似ている

(2)
答え

得る

(3)
答え

(4)
答え

機械

(5)
答え

加わった

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「ほんとうに縄文人は、一本の釣りバリをつくるのに、半年も一年もかけたのだろうか」とありますが、「縄文人は、一本の釣りバリをつくるのに、半年も一年もかけた」という考え方は、そもそも、筆者たちのどんな経験から導かれたものですか。次の文のにあてはまることばを文中からそれぞれ書きぬきなさい。(完答)


 でけずってをつくろうとしてみたが、て歯がたたなかったという経験。

Confirm Testの答え

(1)
答え

角・石器・釣りバリ・堅く (完答)

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「石の小刀」は線Aの「道具」とBの「道具」のどちらにあたりますか。記号で答えなさい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

B

Point

no local video: 5cecf65d-d862-4f15-a2e2-1ea807203358

Lesson

no local video: 8d1c2e38-9813-40e6-a159-bf9dad9fdbe9

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


筆者はシカの角をAきかいB工してもらい、そのりバリで釣りをする実験をした。

懸念けねんしたとおり、釣りバリはやはり表面が白っぽくなり、心配なので一〇分置きくらいに予備のハリと交換こうかんしてつかった。もし三〇センチ以上もある大物がかかったら、途中とちゅうで折れたかもしれない。ただ、水にぬれた釣りバリもぬぐって置くと三、四分でもとのかたさとなめらかさを取りもどすので、めんどうがらずに手まめに交換しさえすればいいわけである。

帰りに須田すださんのところで問題の釣りバリを見せ、これで釣ったのだと自慢じまんしたところ、親子で「フーン」と感心し、何度もぼくの顔と釣りバリとを見くらべていたが、材料がシカの角だと聞いてなにか思い当たることがあるらしく、「なるほど」という顔になった。

いまは石器時代ではないから、まさかシカの角で釣りバリは作らないが、しかし、トッパ(カツオ釣りなどに使うCばり〈バケ〉)やイカツノ(イカを釣る擬じ針)の部分品には、つい最近まで本物の角をつかっていたそうである。だから須田さんは角製の釣りバリに魚がかかったのをそれほど不思議には感じなかったわけだ。が、なぜこんな釣りバリをわざわざ作って釣りにきたのかが、どうも気になるようだった。

第二回目の実験で角の釣りバリに魚が確実にかかったので、ぼくは内心Dとくになったが、よく考えてみたら、須田さんに指摘してきされるまでもなく釣れるのがあたりまえで、べつに実験の成功をうんぬんできるほどのことではなかった。たとえば、遺跡いせきから見つかった石のナイフと同じものを、同じ材質の石でつくって肉を切っても、単に切れ味が確認かくにんされただけで、それ以上のことが少しもわからないのと同じである。

まして、こんどの場合、釣りバリを石器でつくる作業を省略しているので製作の工程こうていはまったくわかっていないし、付属品である糸やおもりも現在のもので間にあわせたから、さいわい魚は釣れたもののルールを無視むししたうわべだけのテストであるため、内Eようとぼしいものであった。

それでも、わずか二回の小さい実験でさえ、①大きな釣りバリで手のひらくらいな魚が釣れる事実や、②シカの角は水にぬれるともろくなることなど、どの考古学者も知らないことがぼくにはわかったので、しいて言えば、それくらいが成果であり、やはり実験をしてよかったと思った。

縄文人じょうもんじんは、生活に必要な道具を、みんな手近てぢかに求めることのできる材料から選んでつくった。もちろんA道具をつくるためのB道具、すなわち刃物はもの類も石器だから、釣りバリやモリも全部石の小刀でけずったわけだ。ぼくも、遠藤えんどうさんも、そして何人かの考古学者もにたようなことをためしたけれども、角はやっぱりかたくて歯がたたず、途中でサジを投げてしまった。

だが、ほんとうに縄文人は、一本の釣りバリをつくるのに、半年も一年もかけたのだろうか。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)

懸念
心配。
須田さん
地元の漁師。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「手まめ」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 人との約束をしっかりと守ること
  • 日々の仕事や家事を小まめにこなすこと
  • 大きな計画を立てること
  • 思ったことをすぐに行動にうつすこと

Lessonの答え

(1)
答え

A 機械  B 加  C 似  D 得  E 容 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


筆者はシカの角を機械で加工してもらい、そのりバリで釣りをする実験をした。

懸念けねんしたとおり、釣りバリはやはり表面が白っぽくなり、心配なので一〇分置きくらいに予備のハリと交換こうかんしてつかった。もし三〇センチ以上もある大物がかかったら、途中とちゅうで折れたかもしれない。ただ、水にぬれた釣りバリもぬぐって置くと三、四分でもとのかたさとなめらかさを取りもどすので、めんどうがらずに手まめに交換しさえすればいいわけである。

帰りに須田すださんのところで問題の釣りバリを見せ、これで釣ったのだと自慢じまんしたところ、親子で「フーン」と感心し、何度もぼくの顔と釣りバリとを見くらべていたが、材料がシカの角だと聞いてなにか思い当たることがあるらしく、「なるほど」という顔になった。

いまは石器時代ではないから、まさかシカの角で釣りバリは作らないが、しかし、トッパ(カツオ釣りなどに使う擬似針〈バケ〉)やイカツノ(イカを釣る擬似針)の部分品には、つい最近まで本物の角をつかっていたそうである。だから須田さんは角製の釣りバリに魚がかかったのをそれほど不思議には感じなかったわけだ。が、なぜこんな釣りバリをわざわざ作って釣りにきたのかが、どうも気になるようだった。

第二回目の実験で角の釣りバリに魚が確実にかかったので、ぼくは内心得意になったが、よく考えてみたら、須田さんに指摘してきされるまでもなく釣れるのがあたりまえで、べつに実験の成功をうんぬんできるほどのことではなかった。たとえば、遺跡いせきから見つかった石のナイフと同じものを、同じ材質の石でつくって肉を切っても、単に切れ味が確認かくにんされただけで、それ以上のことが少しもわからないのと同じである。

まして、こんどの場合、釣りバリを石器でつくる作業を省略しているので製作の工程こうていはまったくわかっていないし、付属品である糸やおもりも現在のもので間にあわせたから、さいわい魚は釣れたもののルールを無視むししたうわべだけのテストであるため、内容はとぼしいものであった。

それでも、わずか二回の小さい実験でさえ、①大きな釣りバリで手のひらくらいな魚が釣れる事実や、②シカの角は水にぬれるともろくなることなど、どの考古学者も知らないことがぼくにはわかったので、しいて言えば、それくらいが成果であり、やはり実験をしてよかったと思った。

縄文人じょうもんじんは、生活に必要な道具を、みんな手近てぢかに求めることのできる材料から選んでつくった。もちろんA道具をつくるためのB道具、すなわち刃物はもの類も石器だから、釣りバリやモリも全部石の小刀でけずったわけだ。ぼくも、遠藤えんどうさんも、そして何人かの考古学者も似たようなことをためしたけれども、角はやっぱりかたくて歯がたたず、途中でサジを投げてしまった。

だが、ほんとうに縄文人は、一本の釣りバリをつくるのに、半年も一年もかけたのだろうか。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)

懸念
心配。
須田さん
地元の漁師。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

この商品はおとく価格かかく販売はんばいしている。

(2)

父は、こわれたきかい修理しゅうりする。

(3)

わたしの顔絵をいてください。

(4)

わたしの姉はいつも美ように気を使っている。

(5)

サッカーチームに新しい選手が入した。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「日々の仕事や家事を小まめにこなすこと」を表すことばを三字で書きなさい。


 祖母は庭の手入れをにしている。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

機械

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

手まめ

Point

no local video: 7a0b18e9-cc15-4237-b3f4-1318cb52c83b

Lesson

no local video: e246afbd-ad41-459e-b848-c3a2cf1c4c90

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「釣れるのがあたりまえで、べつに実験の成功をうんぬんできるほどのことではなかった」とありますが、実験によって、シカの角でつくった釣りバリで魚が釣れること以外に、どんなことがわかりましたか。文中から二つ、二十三字と十八字でさがし、それぞれ初めと終わりの四字を書きぬきなさい。(順不同・完答)


  •  〜 

  •  〜 

Lessonの答え

(1)
答え
  • 大きな釣(〜)れる事実
  • シカの角(〜)なること
    (順不同・完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「うわべだけのテスト」とありますが、今回の実験のどんなところを「うわべだけ」と言っているのですか。二つ書きなさい。(順不同・完答)

Practiceの答え

(1)
答え
  • 釣りバリを石器でつくる作業を省略しているところ。
  • 糸やおもりを現在のもので間にあわせたところ。
    (順不同・完答)

Lesson

no local video: 4c14b240-e205-46ef-a016-b8eef0c4ec95

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「釣りバリ」は線Aの「道具」とBの「道具」のどちらにあたりますか。記号で答えなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

A

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「モリ」は線Aの「道具」とBの「道具」のどちらにあたりますか。記号で答えなさい。

Practiceの答え

(1)
答え

A

10-3 説明文9

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


けっきょく、縄文人じょうもんじんは角をたり酸につけたりしないで、かたいのをそのままけずったとしか考えられない。 もしそうだとしたら、ぼくが手をやいたのは、石器の選び方が悪いか、それとも使い方にあやまりがあったことになる。

野菜は菜切り包丁、魚を三枚におろすときは出刃でば包丁、肉は骨すきとか筋すき包丁というように、料理につかう包丁も使い道によってちがっている。(もっとも、うちのオバサンなど、だまって見ていると、小出刃一本で野菜も切れば魚もおろすし、あげくのはてはサシミまで切っているので、一概いちがいには言えないかもしれないが……

いずれにしてもシカの角は堅いので、比較的厚手の石器でゴシゴシやってみたが、前のときと同じように、きずあとも付いていない。

それでまずければ、こんどはもっと薄手うすでの石器、たとえば石のヤジリのように、薄くてするどい、ぎざぎざの刃がたくさんついたものではどうだろうか、ということになる。たしかに、薄いと刃は欠けやすいかもしれないが、角の切断は鉛筆えんぴつをナイフでけずるように〝切る〟のではなくて、ノコをひく要領、つまり〝り〟でおこなうため、石器の切れ味が悪くなったら、わざわざでも刃を打ち欠いてつけるので、使用中の刃こぼれは、むしろ、つごうがよいくらいである

さっそく、石のヤジリの半欠けを持ち出してきて角に挑戦ちょうせんしたところ、案の定、小さな刃こぼれはできたが、角の表面に浅いみぞがついてきた。しかし、ヤジリの大きさは親指のつめくらいなものであるため、指につまんで〝こする〟作業は、やりづらい。そのうち、けずかすが刃のまわりにたくさん着いてスリップし、ますます削りにくくなった。

石器が切れなくなったのは刃が磨滅まめつしたためではないから、水であらってカスを落とせばいいわけである。炊事場すいじばまで水をみにゆくのはめんどうとばかり、つくえの上の湯飲みに残っていたお茶で洗い、水気をぬぐいもしないでそのまま擦り切りをつづけたところ、角の削りぐあいがさっきまでとはまるで違っているのに気づいた。スーッと一引きするだけで絹糸きぬいとのような細い削りかすが出てくるし、指先に伝わる感触かんしょくも、あの堅い角を石器で削っているとは思えないほどすばらしい。

どうしたわけだろう。とにかく、お茶で石器を洗ったとたんに起きた現象げんしょうだから、水分の作用で切れ味が変わったことだけは確かである。

いちもくさんに二階からりて、洗面器せんめんきに水をんできた。とりあえず、さっきの角を水に一、二分漬け、溝にって石器でこすったところ、角は魔術まじゅつにでもかかったように、なんの抵抗ていこうもなく、削れた。

水でぬれているうちは切れるし、かわくと削れない。しかも、案外はやく乾燥かんそうして削りかすが石器や溝につまるので、しょっちゅう水で洗いながら作業をつづける必要がある。できたら、水道の蛇口じゃぐちのところで水をチョロチョロ出しながら削ったほうが仕事ははかどるけれども、一、二分おきに水で洗えば問題はない。

いままでだれがためしても堅くてだめだと言われていたシカの角を石器で削る作業も、飲み残しのお茶で洗ったことがきっかけとなって、実にあっけなくなぞが解けてしまった

これなど、実験といえるほど大げさなことをしたわけではない。ただなんとなく試しているうちに偶然ぐうぜんわかったことに過ぎないけれども、綿密めんみつつくえの上の計算で解明したものでないだけに、ぼくはぼくなりの方法でまた一歩縄文の世界に近づけた、と思うとたまらなくうれしかった。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

冬になると、母はいつもあつい手袋てぶくろを用意してくれる。

(2)

実験でさんせい液体えきたいを使った。

(3)

友達からのさそいをことわって宿題を終わらせた。

(4)

友達と力をくらべるのは楽しい。

(5)

国の北部には広大なりょういきが広がっている。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「綿密めんみつ」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • わたしは友達に綿密にお手紙を書いた。
  • 妹は綿密にジュースを飲んだ。
  • 父は計画を綿密に立てて、キャンプを成功させた。
  • 子どもたちは公園で綿密に遊んだ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

厚い

(2)
答え

(3)
答え

断って

(4)
答え

比べる

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「使用中の刃こぼれは、むしろ、つごうがよいくらいである」とありますが、刃こぼれすると、なぜつごうがよいのですか。

Confirm Testの答え

(1)
答え

切れ味がよくなるから。

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「いままで……なぞが解けてしまった」とありますが、結局どうすればよいとわかったのですか。次の文のにあてはまることばを文中からそれぞれ書きぬきなさい。(完答)


 角をうちに削ればよい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

水・ぬれている (完答)

Point

no local video: 4e992947-c159-4959-9013-26d40702c6ef

Lesson

no local video: 6ea20d01-7054-48e8-8fa9-aeb798eb80a1

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


けっきょく、縄文人じょうもんじんは角をたりAさんにつけたりしないで、かたいのをそのままけずったとしか考えられない。 もしそうだとしたら、ぼくが手をやいたのは、石器の選び方が悪いか、それとも使い方にあやまりがあったことになる

野菜は菜切り包丁、魚を三枚におろすときは出刃でば包丁、肉は骨すきとか筋すき包丁というように、料理につかう包丁も使い道によってちがっている。(もっとも、うちのオバサンなど、だまって見ていると、小出刃一本で野菜も切れば魚もおろすし、あげくのはてはサシミまで切っているので、一概いちがいには言えないかもしれないが……

いずれにしてもシカの角は堅いので、B較的かくてきCあつの石器でゴシゴシやってみたが、前のときと同じように、きずあとも付いていない。

それでまずければ、こんどはもっと薄手うすでの石器、たとえば石のヤジリのように、薄くてするどい、ぎざぎざの刃がたくさんついたものではどうだろうか、ということになる。たしかに、薄いと刃は欠けやすいかもしれないが、角の切Dだん鉛筆えんぴつをナイフでけずるように〝切る〟のではなくて、ノコをひく要Eりょう、つまり〝り〟でおこなうため、石器の切れ味が悪くなったら、わざわざでも刃を打ち欠いてつけるので、使用中の刃こぼれは、むしろ、つごうがよいくらいである。

さっそく、石のヤジリの半欠けを持ち出してきて角に挑戦ちょうせんしたところ、案の定、小さな刃こぼれはできたが、角の表面に浅いみぞがついてきた。しかし、ヤジリの大きさは親指のつめくらいなものであるため、指につまんで〝こする〟作業は、やりづらい。そのうち、けずかすが刃のまわりにたくさん着いてスリップし、ますます削りにくくなった。

石器が切れなくなったのは刃が磨滅まめつしたためではないから、水であらってカスを落とせばいいわけである。炊事場すいじばまで水をみにゆくのはめんどうとばかり、つくえの上の湯飲みに残っていたお茶で洗い、水気をぬぐいもしないでそのまま擦り切りをつづけたところ、角の削りぐあいがさっきまでとはまるで違っているのに気づいた。スーッと一引きするだけで絹糸きぬいとのような細い削りかすが出てくるし、指先に伝わる感触かんしょくも、あの堅い角を石器で削っているとは思えないほどすばらしい。

どうしたわけだろう。とにかく、お茶で石器を洗ったとたんに起きた現象げんしょうだから、水分の作用で切れ味が変わったことだけは確かである。

いちもくさんに二階からりて、洗面器せんめんきに水をんできた。とりあえず、さっきの角を水に一、二分漬け、溝にって石器でこすったところ、角は魔術まじゅつにでもかかったように、なんの抵抗ていこうもなく、削れた。

水でぬれているうちは切れるし、かわくと削れない。しかも、案外はやく乾燥かんそうして削りかすが石器や溝につまるので、しょっちゅう水で洗いながら作業をつづける必要がある。できたら、水道の蛇口じゃぐちのところで水をチョロチョロ出しながら削ったほうが仕事ははかどるけれども、一、二分おきに水で洗えば問題はない。

いままでだれがためしても堅くてだめだと言われていたシカの角を石器で削る作業も、飲み残しのお茶で洗ったことがきっかけとなって、実にあっけなくなぞが解けてしまった。

これなど、実験といえるほど大げさなことをしたわけではない。ただなんとなく試しているうちに偶然ぐうぜんわかったことに過ぎないけれども、綿密めんみつつくえの上の計算で解明したものでないだけに、ぼくはぼくなりの方法でまた一歩縄文の世界に近づけた、と思うとたまらなくうれしかった。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「綿密めんみつ」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 物事を深く考えず、ざっくりと処理しょりすること
  • あわてずに落ち着いて物事を進めること
  • 何かをするとき、心をこめて、とても細かいところまで気をつけること
  • 考えや計画が非常に細かく、すみずみまで行きとどいていること

Lessonの答え

(1)
答え

A 酸  B 比  C 厚  D 断  E 領 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


けっきょく、縄文人じょうもんじんは角をたり酸につけたりしないで、かたいのをそのままけずったとしか考えられない。 もしそうだとしたら、ぼくが手をやいたのは、石器の選び方が悪いか、それとも使い方にあやまりがあったことになる

野菜は菜切り包丁、魚を三枚におろすときは出刃でば包丁、肉は骨すきとか筋すき包丁というように、料理につかう包丁も使い道によってちがっている。(もっとも、うちのオバサンなど、だまって見ていると、小出刃一本で野菜も切れば魚もおろすし、あげくのはてはサシミまで切っているので、一概いちがいには言えないかもしれないが……

いずれにしてもシカの角は堅いので、比較的厚手の石器でゴシゴシやってみたが、前のときと同じように、きずあとも付いていない。

それでまずければ、こんどはもっと薄手うすでの石器、たとえば石のヤジリのように、薄くてするどい、ぎざぎざの刃がたくさんついたものではどうだろうか、ということになる。たしかに、薄いと刃は欠けやすいかもしれないが、角の切断は鉛筆えんぴつをナイフでけずるように〝切る〟のではなくて、ノコをひく要領、つまり〝り〟でおこなうため、石器の切れ味が悪くなったら、わざわざでも刃を打ち欠いてつけるので、使用中の刃こぼれは、むしろ、つごうがよいくらいである。

さっそく、石のヤジリの半欠けを持ち出してきて角に挑戦ちょうせんしたところ、案の定、小さな刃こぼれはできたが、角の表面に浅いみぞがついてきた。しかし、ヤジリの大きさは親指のつめくらいなものであるため、指につまんで〝こする〟作業は、やりづらい。そのうち、けずかすが刃のまわりにたくさん着いてスリップし、ますます削りにくくなった。

石器が切れなくなったのは刃が磨滅まめつしたためではないから、水であらってカスを落とせばいいわけである。炊事場すいじばまで水をみにゆくのはめんどうとばかり、つくえの上の湯飲みに残っていたお茶で洗い、水気をぬぐいもしないでそのまま擦り切りをつづけたところ、角の削りぐあいがさっきまでとはまるで違っているのに気づいた。スーッと一引きするだけで絹糸きぬいとのような細い削りかすが出てくるし、指先に伝わる感触かんしょくも、あの堅い角を石器で削っているとは思えないほどすばらしい。

どうしたわけだろう。とにかく、お茶で石器を洗ったとたんに起きた現象げんしょうだから、水分の作用で切れ味が変わったことだけは確かである。

いちもくさんに二階からりて、洗面器せんめんきに水をんできた。とりあえず、さっきの角を水に一、二分漬け、溝にって石器でこすったところ、角は魔術まじゅつにでもかかったように、なんの抵抗ていこうもなく、削れた。

水でぬれているうちは切れるし、かわくと削れない。しかも、案外はやく乾燥かんそうして削りかすが石器や溝につまるので、しょっちゅう水で洗いながら作業をつづける必要がある。できたら、水道の蛇口じゃぐちのところで水をチョロチョロ出しながら削ったほうが仕事ははかどるけれども、一、二分おきに水で洗えば問題はない。

いままでだれがためしても堅くてだめだと言われていたシカの角を石器で削る作業も、飲み残しのお茶で洗ったことがきっかけとなって、実にあっけなくなぞが解けてしまった。

これなど、実験といえるほど大げさなことをしたわけではない。ただなんとなく試しているうちに偶然ぐうぜんわかったことに過ぎないけれども、綿密めんみつつくえの上の計算で解明したものでないだけに、ぼくはぼくなりの方法でまた一歩縄文の世界に近づけた、と思うとたまらなくうれしかった。

楠本くすもと政助まさすけ『縄文人の知恵ちえにいどむ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

この飲みものにはレモンが入っているので、すっぱい

(2)

算数の問題をくときは、例を使うことがある。

(3)

新しい布団ふとんあつくて、寒い夜もあたたかく過ごせる。

(4)

野球の試合は雨のため中だんした。

(5)

その島は昔から日本のりょう土だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「考えや計画が非常に細かく、すみずみまで行きとどいていること」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


 かれは旅行計画を立てるとき、いつもに考える。

Practiceの答え

(1)
答え

酸っぱい

(2)
答え

(3)
答え

厚くて

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

めんみつ

Point

no local video: 6a3bd750-fb63-4bc2-b7e3-89cf9dcf4bc9

Lesson

no local video: 55f05d62-1da1-49e7-b3e6-be63fbd4ef21

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「石器の選び方が悪いか、それとも使い方に誤りがあったことになる」と考えた筆者は、石器の選び方をふうしています。まずどんな石器を試しましたか。文中から書きぬきなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

比較的厚手の石器

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「石器の選び方が悪いか、それとも使い方に誤りがあったことになる」と考えた筆者は、石器の選び方をふうしています。比較的厚手の石器を試したあと、次にどんな石器を試しましたか。文中から書きぬきなさい。

Practiceの答え

(1)
答え

もっと薄手の石器(別解 石のヤジリの半欠け)

Lesson

no local video: 2d08a893-6e85-4cad-82d6-1c43ba06fed8

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「擦り切り」はどんなふうにおこなうのですか。次の文のにあてはまることばを文中から九字で書きぬきなさい。


でおこなう。

Lessonの答え

(1)
答え

ノコをひく要りょう

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「石器が切れなくなったのは刃が磨滅したためではない」とありますが、では、石器が切れなくなった原因はどんなことにあったのですか。次の文のにあてはまることばを文中からそれぞれ書きぬきなさい。(完答)


 のまわりにたくさん着いたこと。

Practiceの答え

(1)
答え

削りかす・刃 (完答)

11章 物語

物語文の読み方

11-1 物語文9

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ロクの指さすほうを見たら、ひとりの小学生をとりかこんで、四、五人の中学生たちが、ポケットに両手をつっこんで立っていた。ポプラの大木が四本、かたまりあってはえてる校庭の右手のすみだ。ぼくはさきに立って、中学生たちのほうへ進んでいった。
「こら、ちびども、キンギョのふんみたいになんの用だ。」

いちばん目つきのわるいやつが、ぼくらをおどかすようににらみつけた。
「どうしたんだ。」

ぼくは、うつむいてまっさおな顔をしている、小学生の顔をのぞきこんだ。よくよく顔を見たら、六組のアオじゃないか。
「なんだ、おまえか。」

ひどくがっかりしたみたいに、ジックなんかはもう帰ろうとしてるんだ。

村尾むらお真一しんいちってのがアオの本名さ。おとうさんが大学の先生だそうだけど、くわしいことはだれも知らない。だけどそんなことはどうだっていいんだ。あんまりだれともつきあわないで、青い顔で勉強ばかりしてて、ずばぬけてできるから、みんながそんな名でよんでるだけさ。
「帰ろう。」

ぼくはアオのうでをひっぱった。アオも中学生たちもおどろいたようにぼくの顔をのぞきこんだ。
「でかい顔するじゃねえか。」

ずんぐりむっくりしたやつが、すごみをきかせて、ぼくをにらんだ。
「ちび、ひっこんでろ、ちび。」

となりの男がいった。ジックが、その男の横にひょいと立った。
「な、なにしやがる!」

中学生たちは、びくっとして、こぶしをかためて身がまえた。

ぼくらはくっくっわらった。ジックは、中学生より十センチほどもが高かったのさ。
「どうしたってのさ。」
と、ロクがアオにきいた。

アオはいまにもふるえだしそうで、だまったままだ。話したくても、声にならないんだ。
「こんなにどろんこにしやがって。」

ずんぐりむっくりのズボンをさして、となりの男がいった。アオのやつ、中学生たちにはねをひっかけちまったらしい。どじなやつ。

でも、そんなことは、雪どけのあとじゃよくあることなんだ。
「ちぇっ。」
と、ぼくは思わずいっちまった。
「なんだ、てめえら、さっきからだまってりゃ、その気になりやがって。やい、ちび、なめんじゃないよ。え、ちび、さっさと帰りな。それともいっぱつくらわされたいのか、どうなんだ、ちび。」

そりゃ、ぼくはちびさ。でもね、こうちびの安売りをされたんじゃ、ぼくもちっとは頭にきちゃうよ。ずんぐりむっくりがまだなにかをいってるまに、ぼくはみんなにぴかぴかってまばたきすると、思いきりバシャッと、目の前の水たまりにとびこんだ。

みんなはもちろんぱっとげたけど、まぬけの中学生たちはまともにどろ水を頭からかぶって、赤んぼうみたいな悲鳴をあげた。

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

理科の実験で温度計の目りをさして、温度の読み方を学んだ。

(2)

わたしたちは図書館のりょう側に花を植えた。

(3)

そのお城には美しいてい園がある。

(4)

この道をまっすぐすすんで、信号を左に曲がってください。

(5)

学校では毎日べん強することが大切だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「ずんぐりむっくり」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 新しいクラスの先生は、ずんぐりむっくりとしたやさしそうな雰囲気ふんいきだ。
  • 彼は試験の解答かいとうがずんぐりむっくりとうかんできた。
  • 祖父はずんぐりむっくりとした声で話す。
  • 秋になると、木の葉はずんぐりむっくりと色づく。

Confirm Testの答え

(1)
答え

指して

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

進んで

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「みんなにぴかぴかってまばたきする」とありますが、これは何の合図ですか。次の文のにあてはまることばを文中から書きぬきなさい。(完答)


 これからにとびこむから、うまくなよ、という合図。

Confirm Testの答え

(1)
答え

水たまり・逃げ (完答)

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「赤んぼうみたいな悲鳴」に表れている中学生たちの気持ちとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • どろ水をかぶった不快感。
  • どろ水をかけたぼくへのにくしみ。
  • どろ水をかけられたおそろしさ。
  • どろ水遊びをする楽しさ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 74610b5c-34c9-4905-a357-29a38626ffa9

Lesson

no local video: 2f5cb659-879e-4bd5-874a-055e6c85192f

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ロクのAゆびさすほうを見たら、ひとりの小学生をとりかこんで、四、五人の中学生たちが、ポケットにBりょう手をつっこんで立っていた。ポプラの大木が四本、かたまりあってはえてる校Cていの右手のすみだ。ぼくはさきに立って、中学生たちのほうへDすすんでいった。
「こら、ちびども、キンギョのふんみたいになんの用だ。」

いちばん目つきのわるいやつが、ぼくらをおどかすようににらみつけた。
「どうしたんだ。」

ぼくは、うつむいてまっさおな顔をしている、小学生の顔をのぞきこんだ。よくよく顔を見たら、六組のアオじゃないか。
「なんだ、おまえか。」

ひどくがっかりしたみたいに、ジックなんかはもう帰ろうとしてるんだ。

村尾むらお真一しんいちってのがアオの本名さ。おとうさんが大学の先生だそうだけど、くわしいことはだれも知らない。だけどそんなことはどうだっていいんだ。あんまりだれともつきあわないで、青い顔でEべん強ばかりしてて、ずばぬけてできるから、みんながそんな名でよんでるだけさ。
「帰ろう。」

ぼくはアオのうでをひっぱった。アオも中学生たちもおどろいたようにぼくの顔をのぞきこんだ。
「でかい顔するじゃねえか。」

ずんぐりむっくりしたやつが、すごみをきかせて、ぼくをにらんだ。
「ちび、ひっこんでろ、ちび。」

となりの男がいった。ジックが、その男の横にひょいと立った。
「な、なにしやがる!」

中学生たちは、びくっとして、こぶしをかためて身がまえた。

ぼくらはくっくっわらった。ジックは、中学生より十センチほどもが高かったのさ。
「どうしたってのさ。」
と、ロクがアオにきいた。

アオはいまにもふるえだしそうで、だまったままだ。話したくても、声にならないんだ。
「こんなにどろんこにしやがって。」

ずんぐりむっくりのズボンをさして、となりの男がいった。アオのやつ、中学生たちにはねをひっかけちまったらしい。どじなやつ。

でも、そんなことは、雪どけのあとじゃよくあることなんだ。
「ちぇっ。」
と、ぼくは思わずいっちまった。
「なんだ、てめえら、さっきからだまってりゃ、その気になりやがって。やい、ちび、なめんじゃないよ。え、ちび、さっさと帰りな。それともいっぱつくらわされたいのか、どうなんだ、ちび。」

そりゃ、ぼくはちびさ。でもね、こうちびの安売りをされたんじゃ、ぼくもちっとは頭にきちゃうよ。ずんぐりむっくりがまだなにかをいってるまに、ぼくはみんなにぴかぴかってまばたきすると、思いきりバシャッと、目の前の水たまりにとびこんだ。

みんなはもちろんぱっとげたけど、まぬけの中学生たちはまともにどろ水を頭からかぶって、赤んぼうみたいな悲鳴をあげた。

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「ずんぐりむっくり」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 体が短くて太く、がっしりとしていること
  • 体が細くて、動きがすばやいこと
  • とても大きくて、迫力はくりょくがあること
  • 身長が高く、手足が長いこと

Lessonの答え

(1)
答え

A 指  B 両  C 庭  D 進  E 勉 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ロクの指さすほうを見たら、ひとりの小学生をとりかこんで、四、五人の中学生たちが、ポケットに両手をつっこんで立っていた。ポプラの大木が四本、かたまりあってはえてる校庭の右手のすみだ。ぼくはさきに立って、中学生たちのほうへ進んでいった。
「こら、ちびども、キンギョのふんみたいになんの用だ。」

いちばん目つきのわるいやつが、ぼくらをおどかすようににらみつけた。
「どうしたんだ。」

ぼくは、うつむいてまっさおな顔をしている、小学生の顔をのぞきこんだ。よくよく顔を見たら、六組のアオじゃないか。
「なんだ、おまえか。」

ひどくがっかりしたみたいに、ジックなんかはもう帰ろうとしてるんだ。

村尾むらお真一しんいちってのがアオの本名さ。おとうさんが大学の先生だそうだけど、くわしいことはだれも知らない。だけどそんなことはどうだっていいんだ。あんまりだれともつきあわないで、青い顔で勉強ばかりしてて、ずばぬけてできるから、みんながそんな名でよんでるだけさ。
「帰ろう。」

ぼくはアオのうでをひっぱった。アオも中学生たちもおどろいたようにぼくの顔をのぞきこんだ。
「でかい顔するじゃねえか。」

ずんぐりむっくりしたやつが、すごみをきかせて、ぼくをにらんだ。
「ちび、ひっこんでろ、ちび。」

となりの男がいった。ジックが、その男の横にひょいと立った。
「な、なにしやがる!」

中学生たちは、びくっとして、こぶしをかためて身がまえた。

ぼくらはくっくっわらった。ジックは、中学生より十センチほどもが高かったのさ。
「どうしたってのさ。」
と、ロクがアオにきいた。

アオはいまにもふるえだしそうで、だまったままだ。話したくても、声にならないんだ。
「こんなにどろんこにしやがって。」

ずんぐりむっくりのズボンをさして、となりの男がいった。アオのやつ、中学生たちにはねをひっかけちまったらしい。どじなやつ。

でも、そんなことは、雪どけのあとじゃよくあることなんだ。
ちぇっ。」
と、ぼくは思わずいっちまった。
「なんだ、てめえら、さっきからだまってりゃ、その気になりやがって。やい、ちび、なめんじゃないよ。え、ちび、さっさと帰りな。それともいっぱつくらわされたいのか、どうなんだ、ちび。」

そりゃ、ぼくはちびさ。でもね、こうちびの安売りをされたんじゃ、ぼくもちっとは頭にきちゃうよ。ずんぐりむっくりがまだなにかをいってるまに、ぼくはみんなにぴかぴかってまばたきすると、思いきりバシャッと、目の前の水たまりにとびこんだ。

みんなはもちろんぱっとげたけど、まぬけの中学生たちはまともにどろ水を頭からかぶって、赤んぼうみたいな悲鳴をあげた。

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

かれりょう親に手紙を書く。

(2)

科学のしん歩は人類の生活をゆたかにしている。

(3)

野球でボールをうまくれずに、ゆびをけがした。

(4)

今日はおじいちゃんと一緒いっしょにわで野菜を植えた。

(5)

べん強会にはたくさんの生徒が集まった。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「体が短くて太く、がっしりとしていること」を表すことばを八字で書きなさい。


 その力士はした体型たいけいで知られている。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

ずんぐりむっくり

Point

no local video: b619b55d-bbda-4fd6-8e95-b5ab7f4b1ddb

Lesson

no local video: ffee3fcc-dcd0-43ed-b193-a7732c0fd705

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「ちびの安売り」とは、どんなことを指していますか。

Lessonの答え

(1)
答え

何度もちびと呼ぶこと。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「キンギョのふんみたいに」とは、どんな様子を指していったことばですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ぼくたちが遠くのほうからだんだん近づいていった様子。
  • ぼくたちが気づかれないようにそっと近づいていった様子。
  • ぼくたちがぞろぞろ連なって近づいていった様子。
  • ぼくたちがゆっくり大またで近づいていった様子。

Practiceの答え

(1)
答え

Lesson

no local video: 0df05c75-5db0-4a57-9294-60a8ebac89b3

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ぼくらはくっくっわらった」とありますが、何がおかしかったのですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ぼくのことをちびばわりした中学生が、実は本人も背が低かったこと。
  • ぼくの身長の低さをばかにした中学生が、背の高いジックにならばれただけでおびえたこと。
  • ジックより十センチも背の低い中学生が勝てるはずもないのにけんかをしようとしたこと。
  • ジックがすっかり横に立ってしまってから中学生が今さらのように身がまえたこと。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「ちぇっ」と言ったときの「ぼく」の気持ちとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 何だ、アオは何も言い返せないのか。
  • 何だ、アオがやられているんじゃないのか。
  • 何だ、そのていのことでもんを言っているのか。
  • 何だ、もういざこざは終わったのか。

Practiceの答え

(1)
答え

11-2 物語文10

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


六年三組では、担任の先生(キリコ)もふくめた全員がおたがいにおくりものをしあうことにきまり、そのためのくじびきをした。

「そうね。ひとりひとりが、だれのものになるかわからないけど、心をこめて作ったのね。わたしもだれのものになるのかは、わからないけど、心をこめて作ったわ。みんなは、どうかしら。」

ぼくらはすこしざわついた。だれもこたえるやつはいなかった。
「だれにあたるんだかわからないし、どうせだれが作ったものだかわからないんだからなんて思って、らくがきをするように作った人はあったかしら?」

教室の中はしずまりかえっていた。ぼくらはキリコがなにをいおうとしているかを、いっしょうけんめい考えた。
「よろしい。」と、キリコはいった。「だれかはわからないおおぜいの人たち、その人たちのなかには、あなたがたひとりひとりがはいってるのよ。そのおおぜいの人たちに、あなたがたは、名まえなしで、おくりものをしました。名まえのない、あなたがたひとりひとりのおくりものは、名まえもわからない、あなたがたひとりひとりの手もとにとどきました。いい、いちばんたいせつなおくりものは、このようなおくりもののことなのよ。どうかしら? わかってもらえたかしら?」

ぼくらは、ふたたびざわめいた。と、ミツコがいった。
「むずかしいけど、すこしわかります。」
「先生っ!」と、ロクがいきおいよく手をあげた。「ぼくはてんでわかっちゃうよ。ほめてもらったり、ほうびをもらったりするためにだけやるようなことは、ぐれつだっていうんでしょ。」
「そう、そうなのよ。」
と、キリコがいきおいこんでいったので、ぼくらは思わずわらった。
「先生がいつもしつっこくいってることだもん。」
と、ロクがいった。キリコはちょっと赤くなった。ぼくらはまたわらった。
「先生。」と、デッコがいった。「でも、いくら心をこめたものだからって、これはひどすぎます。」

デッコは立ちあがって、みんなに見えるように、歌集をかかげた。てるてるぼうずが三つ、空中にぶらさがってる絵だった。ぼくらは考えることもなしに、げたげたわらって、やじをとばした。
「わたしは、そうは思わないわ。」

キリコがよくとおる声で、きっぱりいった。
「じょうずじゃないわ。でも、ほら、いっしょうけんめいにかいてあるわ。そして、そのことだけが、いつでも、どんなときでも、いちばんたいせつで、りっぱなことなのよ。」

ぼくらは、キリコの真剣なちょうしにあっとうされて、もいちどてるてるぼうずを見なおした。教室はまたしずまりかえった。

と、ガタンといすが鳴って、金井かないがひょこんと立ちあがった。
「ぼく、ぼく、いっしょうけんめい︱!」

金井はそれだけを、声をふるわせていった。

いつでもなんだかしょぼくれてて、てんでめだたないやつなんだ。
「よろしい。」と、キリコは金井にうなずいてみせていった。「おすわりなさい。」
「いやです!」と、金井は声をふりしぼってさけんだ。
「いっしょうけんめいかいたって、こんなにわらわれるんだ。先生、いっしょうけんめいやることがいちばんたいせつだって、先生はいつもいうけど、そんなもの、なんにもなりやしないよ!」

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

徳川家康とくがわいえやすが新しい将軍しょうぐんにん命された。

(2)

クラスのぜんいんが遠足で山を登った。

(3)

放課後に公園でしゅう合することになっている。

(4)

その事件じけんしん相を知ったとき、わたしたちはとてもおどろいた。

(5)

わたしは友達と手をくんで大きな絵をいた。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「てんで」ということばの使い方として最も適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • このお店の料理はおいしかったのでてんで行く。
  • かれは宿題とてんで関係ない本を読んでいた。
  • わたしの趣味しゅみは友達の趣味とてんで一緒いっしょだ。
  • わたしの姉はてんで遅くは走れない。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

全員

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

組んで

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「教室の中はしずまりかえっていた」とありますが、これとは対照的なぼくらの様子を文中から一文でさがし、その初めと終わりの四字を書きぬきなさい。


 〜 

Confirm Testの答え

(1)
答え

ぼくらは〜ばした。

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「なんにもなりやしない」とはどういう意味ですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • いっしょうけんめいかどうかわからない。
  • いっしょうけんめいやったことにならない。
  • だれもみとめてくれない。
  • だれもやろうと思わない。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 7e858b6d-780c-4e90-a40c-c89db018eb53

Lesson

no local video: 89f56bba-81ff-4c8b-8d37-c19e11408a2d

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


六年三Aくみでは、たんBにんの先生(キリコ)もふくめたCぜんいんがおたがいにおくりものをしあうことにきまり、そのためのくじびきをした。

「そうね。ひとりひとりが、だれのものになるかわからないけど、心をこめて作ったのね。わたしもだれのものになるのかは、わからないけど、心をこめて作ったわ。みんなは、どうかしら。」

ぼくらはすこしざわついた。だれもこたえるやつはいなかった。
「だれにあたるんだかわからないし、どうせだれが作ったものだかわからないんだからなんて思って、らくがきをするように作った人はあったかしら?」

教室の中はしずまりかえっていた。ぼくらはキリコがなにをいおうとしているかを、いっしょうけんめい考えた。
「よろしい。」と、キリコはいった。「だれかはわからないおおぜいの人たち、その人たちのなかには、あなたがたひとりひとりがはいってるのよ。そのおおぜいの人たちに、あなたがたは、名まえなしで、おくりものをしました。名まえのない、あなたがたひとりひとりのおくりものは、名まえもわからない、あなたがたひとりひとりの手もとにとどきました。いい、いちばんたいせつなおくりものは、このようなおくりもののことなのよ。どうかしら? わかってもらえたかしら?」

ぼくらは、ふたたびざわめいた。と、ミツコがいった。
「むずかしいけど、すこしわかります。」
「先生っ!」と、ロクがいきおいよく手をあげた。「ぼくはてんでわかっちゃうよ。ほめてもらったり、ほうびをもらったりするためにだけやるようなことは、ぐれつだっていうんでしょ。」
「そう、そうなのよ。」
と、キリコがいきおいこんでいったので、ぼくらは思わずわらった。
「先生がいつもしつっこくいってることだもん。」
と、ロクがいった。キリコはちょっと赤くなった。ぼくらはまたわらった。
「先生。」と、デッコがいった。「でも、いくら心をこめたものだからって、これはひどすぎます。」

デッコは立ちあがって、みんなに見えるように、歌Dしゅうをかかげた。てるてるぼうずが三つ、空中にぶらさがってる絵だった。ぼくらは考えることもなしに、げたげたわらって、やじをとばした。
「わたしは、そうは思わないわ。」

キリコがよくとおる声で、きっぱりいった。
「じょうずじゃないわ。でも、ほら、いっしょうけんめいにかいてあるわ。そして、そのことだけが、いつでも、どんなときでも、いちばんたいせつで、りっぱなことなのよ。」

ぼくらは、キリコのEしんけんなちょうしにあっとうされて、もいちどてるてるぼうずを見なおした。教室はまたしずまりかえった。

と、ガタンといすが鳴って、金井かないがひょこんと立ちあがった。
「ぼく、ぼく、いっしょうけんめい︱!」

金井はそれだけを、声をふるわせていった。

いつでもなんだかしょぼくれてて、てんでめだたないやつなんだ。
「よろしい。」と、キリコは金井にうなずいてみせていった。「おすわりなさい。」
「いやです!」と、金井は声をふりしぼってさけんだ。
「いっしょうけんめいかいたって、こんなにわらわれるんだ。先生、いっしょうけんめいやることがいちばんたいせつだって、先生はいつもいうけど、そんなもの、なんにもなりやしないよ!」

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「てんで」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 完全に一致いっちした
  • とても速い、あっという間
  • 非常ひじょうに、とても
  • 事情じじょうをくわしく知っている

Lessonの答え

(1)
答え

A 組  B 任  C 全員  D 集  E 真 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


六年三組では、担任の先生(キリコ)もふくめた全員がおたがいにおくりものをしあうことにきまり、そのためのくじびきをした。

「そうね。ひとりひとりが、だれのものになるかわからないけど、心をこめて作ったのね。わたしもだれのものになるのかは、わからないけど、心をこめて作ったわ。みんなは、どうかしら。」

ぼくらはすこしざわついた。だれもこたえるやつはいなかった。
だれにあたるんだかわからないし、どうせだれが作ったものだかわからないんだからなんて思って、らくがきをするように作った人はあったかしら?」

教室の中はしずまりかえっていた。ぼくらはキリコがなにをいおうとしているかを、いっしょうけんめい考えた。
「よろしい。」と、キリコはいった。「だれかはわからないおおぜいの人たち、その人たちのなかには、あなたがたひとりひとりがはいってるのよ。そのおおぜいの人たちに、あなたがたは、名まえなしで、おくりものをしました。名まえのない、あなたがたひとりひとりのおくりものは、名まえもわからない、あなたがたひとりひとりの手もとにとどきました。いい、いちばんたいせつなおくりものは、このようなおくりもののことなのよ。どうかしら? わかってもらえたかしら?」

ぼくらは、ふたたびざわめいた。と、ミツコがいった。
「むずかしいけど、すこしわかります。」
「先生っ!」と、ロクがいきおいよく手をあげた。「ぼくはてんでわかっちゃうよ。ほめてもらったり、ほうびをもらったりするためにだけやるようなことは、ぐれつだっていうんでしょ。」
「そう、そうなのよ。」
と、キリコがいきおいこんでいったので、ぼくらは思わずわらった。
「先生がいつもしつっこくいってることだもん。」
と、ロクがいった。キリコはちょっと赤くなった。ぼくらはまたわらった。
「先生。」と、デッコがいった。「でも、いくら心をこめたものだからって、これはひどすぎます。」

デッコは立ちあがって、みんなに見えるように、歌集をかかげた。てるてるぼうずが三つ、空中にぶらさがってる絵だった。ぼくらは考えることもなしに、げたげたわらって、やじをとばした。
「わたしは、そうは思わないわ。」

キリコがよくとおる声で、きっぱりいった。
「じょうずじゃないわ。でも、ほら、いっしょうけんめいにかいてあるわ。そして、そのことだけが、いつでも、どんなときでも、いちばんたいせつで、りっぱなことなのよ。」

ぼくらは、キリコの真剣なちょうしにあっとうされて、もいちどてるてるぼうずを見なおした。教室はまたしずまりかえった。

と、ガタンといすが鳴って、金井かないがひょこんと立ちあがった。
「ぼく、ぼく、いっしょうけんめい︱!」

金井はそれだけを、声をふるわせていった。

いつでもなんだかしょぼくれてて、てんでめだたないやつなんだ。
「よろしい。」と、キリコは金井にうなずいてみせていった。「おすわりなさい。」
「いやです!」と、金井は声をふりしぼってさけんだ。
「いっしょうけんめいかいたって、こんなにわらわれるんだ。先生、いっしょうけんめいやることがいちばんたいせつだって、先生はいつもいうけど、そんなもの、なんにもなりやしないよ!」

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

ぜんいんで教室のそうじをした。

(2)

わたしは裁判さいばんしん実を話した。

(3)

わたしは犬の散歩を弟にまかせたが、うまくいったようだ。

(4)

秋になると、木の葉が地面にたくさんあつまる

(5)

クラスで発表するグループをくみ分けした。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「非常ひじょうに、とても」を表すことばを三字で書きなさい。


 かれの意見とわたしの意見はことなっている。

Practiceの答え

(1)
答え

全員

(2)
答え

(3)
答え

任せた

(4)
答え

集まる

(5)
答え

(6)
答え

てんで

Point

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Lesson

no local video: 9414f5da-f44d-4d73-b0da-b16853400833

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「そのこと」の指す内容を十五字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

いっしょうけんめいにやること。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「だれにあたるんだかわからないし、どうせだれが作ったものだかわからないんだからなんて思って、らくがきをするように作」ることと正反対の行いを説明した次のにあてはまることばを、文中から書きぬきなさい。


 作ること。

Practiceの答え

(1)
答え

心をこめて

Point

no local video: 42ccda0b-f8e0-4f6d-9a00-6778f103835d

Lesson

no local video: 3ab1380c-7b4b-4a59-86c4-0d7e049194f8

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「キリコがいきおいこんでいった」のはなぜですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ロクが自分の考えに賛成してくれたと思ったから。
  • ロクが自分の言いたいことをわかってくれたと思ったから。
  • ロクが心をこめて歌集を作ったのだと思ったから。
  • ロクがみんなの思いを口にしてくれたのだと思ったから。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「みんなに見えるように、歌集をかかげた」のは何のためですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ひどい歌集であることをみんなにわかってもらうため。
  • 心がこもっているかどうかを、みんなに判断はんだんしてもらうため。
  • 心をこめた歌集を受けとったことを、作った本人に知らせるため。
  • 心がこもっていないさまを、みんなに見てもらうため。

Practiceの答え

(1)
答え

11-3 物語文11

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ぼくはアオと自転車をならべ、石狩川いしかりがわの土手のあたりまで送っていった。
「きみの家は、いつもあんなににぎやかなの?」
「そうだ。」と、ぼくはこたえた。「ときどきは、うるさいと思うこともあるけどね。」
「ぼくの家はたった四人だぜ。」と、アオはいった。
「四人ぜんぶそろったって、たいていあんまり話もしないんだ。テレビがひとりでわめきちらしてるよ。つまんないからぼくは勉強するのさ。勉強してれば、けっこう時間はつぶれるし、わがままはいえるし、ママにほめられるしね。またきっとくるよ。ほんとにね。」
と、念をおして、アオは帰っていった。

そのことばどおり、つぎの日から、午後になると、アオはしょっちゅうぼくの家へやってきた。かあさんやとうさんや、マキまでもが、「アオ君。」「アオ君。」とよび、ぼくらは親しくなっていった。ノブさんやシドやジョウとも仲よしになった。とくにノブさんやシドには、学校のこととか、勉強のことについて話をききたがった。もっとも、ノブさんもシドも、そういう話はあんまりしたがらなかったけどね。
「ぼくの家じゃ、ほとんどそんな話をしないんだ。」っていったら、アオはひどくおどろいたような顔をしていた。

ジックやロクもよく遊びにきた。ある日、三人はもうしあわせたように、いっしょにやってきた。

その日は、市場が休みで、出荷しゅっかはなかったから、ぼくらはつれだって、石狩川へいった。

とちゅうでスイカを二つもいで、川についたら、石にしばって、にしずめておいた。

やけつくような白い石原の上に、衣類をぬぎちらしたまま、すっぱだかになって、からだをろくにぬらしもせず、いきなり石狩川の中にとびこんだ。アオはちょっとためらってたけど、水のかけっこをしてはしゃぎはじめたぼくらを見ると、思いきったようにはだかになり、声をあげてとびこんできた。

もぐりっこをしたり、石とりをしたり、木の上からのとびこみをしたり、何年も前に使って、いまは使っていないわたしぶね修理しゅうりしてこぎまわったりした。

およぐのにもあきて、ぼくらがイタドリの青いくきをかじりはじめたら、
「そんなもの、ほんとに食べられるの? おなかこわさないの?」
と、アオは目をまるくしてきいた。
美味びみ、美味、の薬。」
と、ぼくらはいった。

うたがわしそうに、アオは見てたけど、じぶんでもとってきて、目をつぶるようにしてかじった。
「美味だろう?」

ぼくらは、ガマガエルみたいに顔をゆがめたアオを見てわらった。
「美味だ。」

アオはなんどもつばをはいてこたえた。

それでぼくらは、アオをどうあげして川の深みへほうりこんだ。アオはなかなか平およぎがうまかった。ぼくらはすこしつかれたので、石原にあおむけにねそべってからだをかわかし、ひやしてあったスイカを、げんこつでわって食べた。

アオはげんこつでわるのがおもしろくて、ぼくらがあきれてとめるまで、スイカをぐしゃぐしゃにつぶして声をあげて、わらった。

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

ねんのために、毎日英単語を十覚えることにした。

(2)

夏休みには、なかのよい友達と海へ行った。

(3)

いるいを旅行かばんにつめた。

(4)

遠足で山道を歩いているとき、石につまずいてころんだ

(5)

郵便で荷物をおくった

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「もうしあわせる」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • わたしは一人で宿題をする時間をもうしあわせた。
  • 彼女かのじょは友達と手紙で、秘密ひみつをもうしあわせた。
  • 彼女は本を読む速さをもうしあわせた。
  • クラスのみんなで、明日は赤い服を着てくるともうしあわせた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

衣類

(4)
答え

転んだ

(5)
答え

送った

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ぼくらは、アオを胴あげして川の深みへほうりこんだ」からわかることとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • アオとほかの三人の間には見えないかべがあり、何かにつけアオはのけ者にされていること。
  • アオがすっかりみんなになじみ、仲間の一人としてとけこんだこと。
  • 勉強ばかりしてひ弱なアオをどうにかしてきたえてやろうとみんなで協力していること。
  • 友達と遊ぼうと努力しているアオがどれぐらい本気なのか、みんなにためされていること。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: b778d33c-d217-4c7f-9767-b252e807b82a

Lesson

no local video: 36c96c73-b484-4043-baa8-9bc6dbf747ac

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ぼくはアオと自Aてん車をならべ、石狩川いしかりがわの土手のあたりまでBおくっていった。
きみの家は、いつもあんなににぎやかなの?
「そうだ。」と、ぼくはこたえた。「ときどきは、うるさいと思うこともあるけどね。」
「ぼくの家はたった四人だぜ。」と、アオはいった。
「四人ぜんぶそろったって、たいていあんまり話もしないんだ。テレビがひとりでわめきちらしてるよ。つまんないからぼくは勉強するのさ。勉強してれば、けっこう時間はつぶれるし、わがままはいえるし、ママにほめられるしね。またきっとくるよ。ほんとにね。」
と、Cねんをおして、アオは帰っていった。

そのことばどおり、つぎの日から、午後になると、アオはしょっちゅうぼくの家へやってきた。かあさんやとうさんや、マキまでもが、「アオ君。」「アオ君。」とよび、ぼくらは親しくなっていった。ノブさんやシドやジョウともDなかよしになった。とくにノブさんやシドには、学校のこととか、勉強のことについて話をききたがった。もっとも、ノブさんもシドも、そういう話はあんまりしたがらなかったけどね。
「ぼくの家じゃ、ほとんどそんな話をしないんだ。」っていったら、アオはひどくおどろいたような顔をしていた。

ジックやロクもよく遊びにきた。ある日、三人はもうしあわせたように、いっしょにやってきた。

その日は、市場が休みで、出荷しゅっかはなかったから、ぼくらはつれだって、石狩川へいった。

とちゅうでスイカを二つもいで、川についたら、石にしばって、にしずめておいた。

やけつくような白い石原の上に、Eいるいをぬぎちらしたまま、すっぱだかになって、からだをろくにぬらしもせず、いきなり石狩川の中にとびこんだ。アオはちょっとためらってたけど、水のかけっこをしてはしゃぎはじめたぼくらを見ると、思いきったようにはだかになり、声をあげてとびこんできた。

もぐりっこをしたり、石とりをしたり、木の上からのとびこみをしたり、何年も前に使って、いまは使っていないわたしぶね修理しゅうりしてこぎまわったりした。

およぐのにもあきて、ぼくらがイタドリの青いくきをかじりはじめたら、
「そんなもの、ほんとに食べられるの? おなかこわさないの?」
と、アオは目をまるくしてきいた。
美味びみ、美味、の薬。」
と、ぼくらはいった。

うたがわしそうに、アオは見てたけど、じぶんでもとってきて、目をつぶるようにしてかじった。
「美味だろう?」

ぼくらは、ガマガエルみたいに顔をゆがめたアオを見てわらった。
「美味だ。」

アオはなんどもつばをはいてこたえた。

それでぼくらは、アオをどうあげして川の深みへほうりこんだ。アオはなかなか平およぎがうまかった。ぼくらはすこしつかれたので、石原にあおむけにねそべってからだをかわかし、ひやしてあったスイカを、げんこつでわって食べた。

アオはげんこつでわるのがおもしろくて、ぼくらがあきれてとめるまで、スイカをぐしゃぐしゃにつぶして声をあげて、わらった。

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「もうしあわせ」について、「もうしあわせる」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分の意見をはっきりと言うこと
  • 人と事前に話し合って、同じ行動を取ること
  • 他人に秘密ひみつを教えること
  • むずかしい問題を一人で解決かいけつすること

Lessonの答え

(1)
答え

A 転  B 送  C 念  D 仲  E 衣類 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ぼくはアオと自転車をならべ、石狩川いしかりがわの土手のあたりまで送っていった。
「きみの家は、いつもあんなににぎやかなの?」
「そうだ。」と、ぼくはこたえた。「ときどきは、うるさいと思うこともあるけどね。」
「ぼくの家はたった四人だぜ。」と、アオはいった。
「四人ぜんぶそろったって、たいていあんまり話もしないんだ。テレビがひとりでわめきちらしてるよ。つまんないからぼくは勉強するのさ。勉強してれば、けっこう時間はつぶれるし、わがままはいえるし、ママにほめられるしね。またきっとくるよ。ほんとにね。」
と、念をおして、アオは帰っていった。

そのことばどおり、つぎの日から、午後になると、アオはしょっちゅうぼくの家へやってきた。かあさんやとうさんや、マキまでもが、「アオ君。」「アオ君。」とよび、ぼくらは親しくなっていった。ノブさんやシドやジョウとも仲よしになった。とくにノブさんやシドには、学校のこととか、勉強のことについて話をききたがった。もっとも、ノブさんもシドも、そういう話はあんまりしたがらなかったけどね。
「ぼくの家じゃ、ほとんどそんな話をしないんだ。」っていったら、アオはひどくおどろいたような顔をしていた。

ジックやロクもよく遊びにきた。ある日、三人はもうしあわせたように、いっしょにやってきた。

その日は、市場が休みで、出荷しゅっかはなかったから、ぼくらはつれだって、石狩川へいった。

とちゅうでスイカを二つもいで、川についたら、石にしばって、にしずめておいた。

やけつくような白い石原の上に、衣類をぬぎちらしたまま、すっぱだかになって、からだをろくにぬらしもせず、いきなり石狩川の中にとびこんだ。アオはちょっとためらってたけど、水のかけっこをしてはしゃぎはじめたぼくらを見ると、思いきったようにはだかになり、声をあげてとびこんできた。

もぐりっこをしたり、石とりをしたり、木の上からのとびこみをしたり、何年も前に使って、いまは使っていないわたしぶね修理しゅうりしてこぎまわったりした。

およぐのにもあきて、ぼくらがイタドリの青いくきをかじりはじめたら、
「そんなもの、ほんとに食べられるの? おなかこわさないの?」
と、アオは目をまるくしてきいた。
美味びみ、美味、の薬。」
と、ぼくらはいった。

うたがわしそうに、アオは見てたけど、じぶんでもとってきて、目をつぶるようにしてかじった
「美味だろう?」

ぼくらは、ガマガエルみたいに顔をゆがめたアオを見てわらった。
「美味だ。」

アオはなんどもつばをはいてこたえた。

それでぼくらは、アオをどうあげして川の深みへほうりこんだ。アオはなかなか平およぎがうまかった。ぼくらはすこしつかれたので、石原にあおむけにねそべってからだをかわかし、ひやしてあったスイカを、げんこつでわって食べた。

アオはげんこつでわるのがおもしろくて、ぼくらがあきれてとめるまで、スイカをぐしゃぐしゃにつぶして声をあげて、わらった。

後藤ごとう竜二りゅうじ『天使で大地はいっぱいだ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

三人の兄弟は、いつもなかがよい。

(2)

運動会のリレーで、てん倒しながらも最後まで走りきった。

(3)

ぼうさんは毎日ねんぶつを唱える。

(4)

古いいるい付した。

(5)

新年のあいさつをメールでそう信した。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「人と事前に話し合って、同じ行動を取ること」を表すことばを七字で書きなさい。


 わたしたちはたように、先生に同じことを言った。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

衣類

(5)
答え

(6)
答え

もうしあわせ

Point

no local video: 4717b503-87a0-4d6e-b5d7-32254deb70bc

Lesson

no local video: 282dd04f-5c78-4af8-b4c7-d61d9a037360

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「きみの家は、いつもあんなににぎやかなの?」とありますが、このときのアオの気持ちとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • なぜにぎやかなのか不思議だ。
  • 「ぼく」の家がうらやましい。
  • うるささにうんざりした。
  • 自分の家に帰りたくない。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「目をつぶるようにしてかじった」とありますが、結局味はどうだったのですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • まずくはないが、それほどおいしくもなかった。
  • とてもおいしかった。
  • ひどい味がした。
  • 何の味もしなかった。

Practiceの答え

(1)
答え

12章 文法

同音異義語・同訓異字

12-1 同音異義語

Confirm Test

次の漢字を組み合わせて、同音どうおんを二つ作りなさい。ただし、同じ漢字を二度使ってもよい。(順不同・完答)


好・協・放・医・力・解・意・強・校・開

(1)

キョウリョク

Confirm Testの答え

(1)
答え

協力・強力 (順不同・完答)

Confirm Test

次の線部のかたかなの漢字として正しいものを選び、記号で答えなさい。

(1)

今度の旅行の行き先についてメイアンを思いついた。
・名案 ・明暗 }

(2)

登場人物や場面を参考さんこうにして、シンジョウを読みとる。
・身上 ・信条 ・心情 }

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

Confirm Test

次の線部のかたかなを漢字に直しなさい。

(1)

貴重品きちょうひんは、かならずコジン管理かんりしてください。

(2)

とつぜんの事故じこで亡くなったコジンをしのぶ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

個人

(2)
答え

故人

Point

no local video: bb9cce60-7728-4b40-8ece-197663495684

Lesson

no local video: 3910cfb7-d429-4e02-9321-e7f8ed98682b

Lesson

次の漢字を組み合わせて、同音どうおんを二つ作りなさい。ただし、同じ漢字を二度使ってもよい。(順不同・完答)


好・協・放・医・力・解・意・強・校・開

(1)

コウイ

Lessonの答え

(1)
答え

好意・校医 (順不同・完答)

Practice

次の漢字を組み合わせて、同音どうおんを二つ作りなさい。ただし、同じ漢字を二度使ってもよい。(順不同・完答)


好・協・放・医・力・解・意・強・校・開

(1)

カイホウ

Practiceの答え

(1)
答え

解放・開放 (順不同・完答)

Lesson

no local video: e791c43a-275d-447f-8630-011d2b68a4ad

Lesson

次の線部のかたかなの漢字として正しいものを選び、記号で答えなさい。

(1)

かれはボランティア活動にカンシンをもっている。
・関心 ・感心 }

(2)

ぼくはキカイをいじるのが大好きだ。
・機会 ・機械 }

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

Practice

次の線部のかたかなの漢字として正しいものを選び、記号で答えなさい。

(1)

夏休みのカダイに取り組む。
・過大 ・課題 }

(2)

理想りそうのスイングができるようツイキュウする。
・追及 ・追求 ・追究 }

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

Lesson

no local video: 2c42e106-8303-4960-920d-75b128243749

Lesson

次の線部のかたかなを漢字に直しなさい。

(1)

キシャに乗って旅に出る。

(2)

わたしのゆめは新聞キシャになることです。

Lessonの答え

(1)
答え

汽車

(2)
答え

記者

Practice

次の線部のかたかなを漢字に直しなさい。

(1)

都道府県ごとにキカン設置せっちされている。

(2)

夏休みのキカンは、八月の最後の週までです。

Practiceの答え

(1)
答え

機関

(2)
答え

期間

12-2 同訓異字

Confirm Test

次の線部の漢字の使い方として正しいものを選び、記号で答えなさい。

(1)

 やっと家に代えることができた。
 予定を代えるわけにはいかない。
 正気に代えるのを待とう。
 命に代えることはできない。

(2)

 年が空ける
 戸を空ける
 小さなあなを空ける
 新しく店を空ける

(3)

 ストップウォッチで計る
 ビーカーで計る
 じょうぎで計る
 バネばかりで計る

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

Confirm Test

次の(   )内のことばを、にあてはまるよう漢字で書きなさい。(完答)

(1)

(なく)

  • ① 子どもがく。
  • ② 小鳥がく。
(2)

(さす)

  • ① 右をして安全あんぜん確認かくにんする。
  • ② 部屋に朝日がしこむ。
(3)

(さめる)

  • ① つくえにいたごはんがめる。
  • ② 夜中に目がめる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

①泣 ②鳴 (完答)

(2)
答え

①指 ②差 (完答)

(3)
答え

①冷 ②覚 (完答)

Confirm Test

次の線部のかたかなを漢字に直しなさい。

(1)

サイシンのカメラを買う。

(2)

サイシンの注意をはらう。

Confirm Testの答え

(1)
答え

最新

(2)
答え

細心

Point

no local video: b99b3d8c-7285-426d-ae1b-61060b6dc012

Lesson

no local video: 9d2432dd-7cf1-45d1-a4b0-6b2773403b10

Lesson

次の線部の漢字の使い方として正しいものを選び、記号で答えなさい。

(1)

 時間を計る
 重さを計る
 高さを計る

(2)

 すがたを表す
 正体を表す
 気持ちを表す

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

Practice

次の線部の漢字の使い方として正しいものを選び、記号で答えなさい。

(1)

 につける。
 を結ぶ。
 の無い話だ。

(2)

 よく気が着く
 手紙が着く
 よごれが着く
 貯金ちょきんの利息が着く

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

Lesson

no local video: 190daca6-02c1-407a-97cf-9dd77b219530

Lesson

次の線部のかたかなを漢字で書き分けなさい。(完答)

(1)

G5_japanese_12-2_Lesson1_picture4_V_Type1.jpg

(2)

G5_japanese_12-2_Lesson1_picture5_V_Type1.jpg

Lessonの答え

(1)
答え

① 開 ② 空 ③ 明 (完答)

(2)
答え

① 暑 ② 熱 (完答)

Practice

次のにあてはまる漢字を書きなさい。(完答)

(1)

G5_japanese_12-2_Lesson2_picture5_V_Type1.jpg


(2)

G5_japanese_12-2_Lesson2_picture6_V_Type1.jpg


(3)

G5_japanese_12-2_Lesson2_picture7_V_Type1.jpg


Practiceの答え

(1)
答え

① 建 ② 立 (完答)

(2)
答え

① 速 ② 早 (完答)

(3)
答え

① 登 ② 上 (完答)

Lesson

no local video: f6fb4618-d6d7-4272-9faa-d7e4360208e7

Lesson

次の線部のかたかなを漢字に直しなさい。

(1)

世界でサイショウの国。

(2)

事故の件数は過去サイショウとなった。

Lessonの答え

(1)
答え

最小

(2)
答え

最少

Practice

次の線部のかたかなを漢字に直しなさい。

(1)

五年生をタイショウにしている。

(2)

タイショウ的な性格せいかくだ。

Practiceの答え

(1)
答え

対象

(2)
答え

対照

13章 説明文

説明文の読み方

13-1 説明文10

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


生まれたばかりの子犬はお母さん犬の母乳ぼにゅうをたくさん飲んで、体に必要な栄養や病気にならないための免疫めんえき抗体こうたいを受け取り、ぐんぐん大きくなっていきます。

お母さん犬にあまえたり兄弟犬と遊んだりけんかをしたりしながら、犬の社会に必要なルールを学びます。子犬が悪いことやあぶないことをすると、ふだんはやさしいお母さん犬がきびしくしかります。そして子犬は何が危険きけんなのか、いたずらはどこまで許されるのか、などを学んでいくのです。人間と同じですね。そして人間とどう接するかもこの時期に知ります。生まれてからの数カ月は、犬にとってたいへん重要な時間なのです。

だから日本の法律ほうりつでは、生まれてから8週間以上たたないと犬を売り買いしてはいけないことになっています。お母さん犬からの免疫抗体の効果がこの時期に切れるので、最初のワクチン注射ちゅうしゃを打つのもこの時期。また犬用のドライフードもこのころから食べられるようになります。


犬もねこも動物はみな、子どものときは本当にかわいいものです。

ぬいぐるみのように丸くて、コロコロと元気に遊ぶかわいい姿すがたを見て、子犬を飼いたいと思ったら、まずよく考えてみましょう。

きみは、この子犬が大人になって、死ぬまできちんと面倒めんどうをみることができますか?

犬は人間よりずっと早く年をとります。

大型おおがた犬の場合、生まれてから最初の1年で人間の12さいぐらいになり、10歳になると人間でいえば76歳ぐらいのおじいちゃん、おばあちゃんになってしまいます。

きみが10歳のときに子犬を飼ったとしたら、20歳になる頃に、犬の体の年齢ねんれいは何歳ぐらいになっているでしょう。そのときもきみは今と変わらず、その犬を大切にできますか?

家族で夏休みに旅行に行くとき、犬はどうしますか? 犬は長いあいだ、ひとりで留守番することはできません

朝晩あさばんの散歩や食事の世話をお母さんやお父さんに任せっぱなしにしないで面倒をみる自信がありますか?


年をとれば、犬も人間と同じように病気になることが増えてきます。関節がいたくて歩けなくなったり、白内障はくないしょうになって目が見えにくくなったり、耳も遠くなります。毛づやが悪くなり、口臭こうしゅうや体臭も強くなります。そうなると、きたないとか病院にかかるお金がもったいないなどといって、犬の世話をしなくなる人がいます。もう面倒をみきれないといって「動物愛護センター」や「動物保護センター」に持ちんだり、山の中にててしまったりする人もいるのです。

きみたちは決してそんなことをしないでください。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)

免疫抗体
体に入ってきた病原きんなどに抵抗ていこうする物質。
白内障
目がにごって見えにくくなる病気。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

図書館の利用は会員カードを持っている人だけにきょされている。

(2)

傷口きずぐちほごするために、ばんそうこうをった。

(3)

社長と直せつ話をした。

(4)

植物が成長するためには水がひつようだ。

(5)

えいようのあるものを食べれば早く元気になるでしょう。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

保護

(3)
答え

(4)
答え

必要

(5)
答え

栄養

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「犬は長いあいだ、ひとりで留守番することはできません」とありますが、ここで筆者が言いたいこととしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 犬の世話をする人が必要だということ。
  • 犬は旅行に連れて行けないということ。
  • 犬と人間はちがうということ。
  • 犬を一頭で飼ってはいけないということ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章で筆者がいいたいことを具体的に表したものとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 犬は生まれたばかりのときはお母さん犬の免疫抗体をもっているが、大きくなると病気になりやすい。
  • 生まれたばかりの子犬でも、年をとった犬でも、人間と同じところがたくさんある。
  • 犬は子どものときはかわいいものだが、飼うならば死ぬまで面倒をみるかくをもたなくてはいけない。
  • 犬はぐんぐん大きくなるので、自分が何歳のときに犬の体が何歳ぐらいになるのかを知っておく必要がある。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: b9e0aa23-f8d7-456c-95d0-c00d87b4576e

Lesson

no local video: d03ff452-1c82-4ada-88a9-7713b58b9d0b

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


生まれたばかりの子犬はお母さん犬の母乳ぼにゅうをたくさん飲んで、体にAひつようBえいようや病気にならないための免疫めんえき抗体こうたいを受け取り、ぐんぐん大きくなっていきます。

お母さん犬にあまえたり兄弟犬と遊んだりけんかをしたりしながら、犬の社会にひつようなルールを学びます。子犬が悪いことやあぶないことをすると、ふだんはやさしいお母さん犬がきびしくしかります。そして子犬は何が危険きけんなのか、いたずらはどこまでCゆるされるのか、などを学んでいくのです。人間と同じですね。そして人間とどうDせっするかもこの時期に知ります。生まれてからの数カ月は、犬にとってたいへん重要な時間なのです。

だから日本の法律ほうりつでは、生まれてから8週間以上たたないと犬を売り買いしてはいけないことになっています。お母さん犬からの免疫抗体の効果がこの時期に切れるので、最初のワクチン注射ちゅうしゃを打つのもこの時期。また犬用のドライフードもこのころから食べられるようになります。


犬もねこも動物はみな、子どものときは本当にかわいいものです。

ぬいぐるみのように丸くて、コロコロと元気に遊ぶかわいい姿すがたを見て、子犬を飼いたいと思ったら、まずよく考えてみましょう。

きみは、この子犬が大人になって、死ぬまできちんと面倒めんどうをみることができますか?

犬は人間よりずっと早く年をとります。

大型おおがた犬の場合、生まれてから最初の1年で人間の12さいぐらいになり、10歳になると人間でいえば76歳ぐらいのおじいちゃん、おばあちゃんになってしまいます。

きみが10歳のときに子犬を飼ったとしたら、20歳になる頃に、犬の体の年齢ねんれいは何歳ぐらいになっているでしょう。そのときもきみは今と変わらず、その犬を大切にできますか?

家族で夏休みに旅行に行くとき、犬はどうしますか? 犬は長いあいだ、ひとりで留守番することはできません。

朝晩あさばんの散歩や食事の世話をお母さんやお父さんに任せっぱなしにしないで面倒をみる自信がありますか?


年をとれば、犬も人間と同じように病気になることが増えてきます。関節がいたくて歩けなくなったり、白内障はくないしょうになって目が見えにくくなったり、耳も遠くなります。毛づやが悪くなり、口臭こうしゅうや体臭も強くなります。そうなると、きたないとか病院にかかるお金がもったいないなどといって、犬の世話をしなくなる人がいます。もう面倒をみきれないといって「動物愛ごセンター」や「動物Eほごセンター」に持ちんだり、山の中にててしまったりする人もいるのです。

きみたちは決してそんなことをしないでください。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)

免疫抗体
体に入ってきた病原きんなどに抵抗ていこうする物質。
白内障
目がにごって見えにくくなる病気。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 必要  B 栄養  C 許  D 接  E 保護 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


生まれたばかりの子犬はお母さん犬の母乳ぼにゅうをたくさん飲んで、体に必要な栄養や病気にならないための免疫めんえき抗体こうたいを受け取り、ぐんぐん大きくなっていきます。

お母さん犬にあまえたり兄弟犬と遊んだりけんかをしたりしながら、犬の社会に必要なルールを学びます。子犬が悪いことやあぶないことをすると、ふだんはやさしいお母さん犬がきびしくしかります。そして子犬は何が危険きけんなのか、いたずらはどこまで許されるのか、などを学んでいくのです。人間と同じですね。そして人間とどう接するかもこの時期に知ります。生まれてからの数カ月は、犬にとってたいへん重要な時間なのです。

だから日本の法律ほうりつでは、生まれてから8週間以上たたないと犬を売り買いしてはいけないことになっています。お母さん犬からの免疫抗体の効果がこの時期に切れるので、最初のワクチン注射ちゅうしゃを打つのもこの時期。また犬用のドライフードもこのころから食べられるようになります。


犬もねこも動物はみな、子どものときは本当にかわいいものです。

ぬいぐるみのように丸くて、コロコロと元気に遊ぶかわいい姿すがたを見て、子犬を飼いたいと思ったら、まずよく考えてみましょう。

きみは、この子犬が大人になって、死ぬまできちんと面倒めんどうをみることができますか?

犬は人間よりずっと早く年をとります。

大型おおがた犬の場合、生まれてから最初の1年で人間の12さいぐらいになり、10歳になると人間でいえば76歳ぐらいのおじいちゃん、おばあちゃんになってしまいます。

きみが10歳のときに子犬を飼ったとしたら、20歳になる頃に、犬の体の年齢ねんれいは何歳ぐらいになっているでしょう。そのときもきみは今と変わらず、その犬を大切にできますか?

家族で夏休みに旅行に行くとき、犬はどうしますか? 犬は長いあいだ、ひとりで留守番することはできません。

朝晩あさばんの散歩や食事の世話をお母さんやお父さんに任せっぱなしにしないで面倒をみる自信がありますか?


年をとれば、犬も人間と同じように病気になることが増えてきます。関節がいたくて歩けなくなったり、白内障はくないしょうになって目が見えにくくなったり、耳も遠くなります。毛づやが悪くなり、口臭こうしゅうや体臭も強くなります。そうなると、きたないとか病院にかかるお金がもったいないなどといって、犬の世話をしなくなる人がいます。もう面倒をみきれないといって「動物愛護センター」や「動物保護センター」に持ちんだり、山の中にててしまったりする人もいるのです。

きみたちは決してそんなことをしないでください。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)

免疫抗体
体に入ってきた病原きんなどに抵抗ていこうする物質。
白内障
目がにごって見えにくくなる病気。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

環境かんきょうほごについて調べ学習をした。

(2)

コーヒーにお砂糖さとうひつようですか。

(3)

わたしは自分の考えをゆるしてもらえるか不安だった。

(4)

フランスはドイツにせっしている。

(5)

野菜にはえいようがあるので、毎日食べる。

Practiceの答え

(1)
答え

保護

(2)
答え

必要

(3)
答え

許して

(4)
答え

接して

(5)
答え

栄養

Point

no local video: 296e45ed-bb4d-4028-ad02-34862115ecba

Lesson

no local video: 6368ec5e-9d96-4970-b047-02d52b8fba54

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「きみは、この子犬が大人になって、死ぬまできちんと面倒をみることができますか?」とありますが、具体的にどんなことを考える必要があるのですか。次の文のにあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。(完答)


  • ・年をとって、犬がになったり、につやがなくなったり、が強くなったりしても大切にできるのかということ。
  • ・家族でとき犬をどうするのかということ。

Lessonの答え

(1)
答え

病気・毛・口臭・体臭・旅行に行く (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「きみは、この子犬が大人になって、死ぬまできちんと面倒をみることができますか?」とありますが、具体的にどんなことを考える必要があるのですか。次の文のにあてはまることばを、文中から書きぬきなさい。(完答)


  • を自分でできるのかということ。

Practiceの答え

(1)
答え

朝晩の散歩・食事の世話 (完答)

Lesson

no local video: fc7f9c2a-0ee7-4d83-9326-f40d0db098d4

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「犬の社会にひつようなルールを学びます」とありますが、たとえば何を学ぶのですか。文中に挙げられている例を二つ書きぬきなさい。(順不同・完答)

Lessonの答え

(1)
答え
  • 何が危険なのか
  • いたずらはどこまでゆるされるのか
    (順不同・完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「そんなこと」とは、どんなことですか。次の文の〔   〕にあてはまることばを、それぞれ書きなさい。(完答)


〔         〕の〔   〕をしなくなること。

Practiceの答え

(1)
答え

年をとった犬・世話 (完答)

13-2 説明文11

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


年をとった犬はつまらないでしょうか?
「いいえ、そんなことはありません」と、犬を長く飼っている人の多くがそういいます。

老犬には老犬にしかない魅力みりょくがたくさんあるそうです。

まず、とても落ち着いています。わかい犬のようにだれかれかまわずじゃれついたり、えたり、いたずらをすることが少ないのです。世の中は犬の好きな人ばかりではありません。犬に近づかれただけで動けなくなるほど苦手な人もいます。そこへいくと、年齢ねんれいを重ねた犬は動作もゆっくりしているし、少々のことでうるさくさわぎ立てたりしません。

年をとった犬は、子犬のときのような好奇心こうきしんよりもマイペースを好み、一日中ていることが多くなります。それでもゆったりと寝ている犬がそこにいる、というだけで安心感をあたえてくれます。

学校や仕事場といった外の社会でいろいろなことがあり、なんだかつかれてしまったとき、家族に老犬がいるというだけで、不思議にしみじみと平和な気持ちになるものです。

若い犬なら決してしないような間違まちがいをしてみんなの笑いをさそったり、若いときにはプライドが高かったのに老いてからとてもあまえんぼうの犬に変わったという例もあります。犬を長く飼ってきて、年老いた犬がいちばん愛おしいという人も多いのです。

犬も長生きすると、人間と同じように認知症にんちしょうになる場合があります。

そうなると昼と夜が逆転したり、いくら食べても「ごはんはまだかなあ」と何度も催促さいそくに来たりするかもしれません。

オムツをする犬もいます。排泄はいせつをしていいところといけないところの区別がつかなくなったり、区別はついても、コントロールする力がなくなっておもらしをしてしまったりするからです。

そんな犬を見たら、きみたちはきたないと思うかもしれません。

でも考えてみてください。きみたちも赤ちゃんのときはオムツをしていましたね。それでもお母さんやお父さんはいやな顔ひとつせず、「いいウンチが出たね」とニコニコしながらうれしそうにオムツを取りえていたのです。

人間だって大人になってから病気やケガ、それからうんと年をとって動けなくなるとオムツをすることがあります。もちろんきみたちだって、いつかそうなるかもしれません。そんなとき、きみたちは家族やまわりの人たちにどういうふうに接してほしいですか?

悲しいことや苦しいこと、たくさんのストレスにしつぶされそうになって、もう死にたいと思ってしまったことはありますか?

そんなとき、長く生きてきた老犬の姿すがたは「小さなことは気にしないでいいんだよ」という、生きかたのコツを教えてくれます。

犬は病気になっても、年をとっても、犬同士でけんかしていじめられても、そしていちばん大好きで信頼しんらいしていた人間にうらられても、自分から死のうとすることは決してありません。

動物は、生きびることしか考えません。

苦しいときには、それを乗りえるために強くなり、あるいは苦しみからのがれる知恵ちえを出し、あるいはじっとしのぶことで、老犬になるまで生きいてきました。そして満足そうにそこで寝ているのです。

犬は何もいわないけれど、そこにいるだけで、きみたちが生きていくために大切なことを身をもって教えてくれるのです。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

将来は弁護べんごになりたい。

(2)

先生はいつも、人と人とのあいの大切さを教えてくれる。

(3)

今日はふしぎなことばかりが起こる。

(4)

わらうことは健康に良いと言われている。

(5)

先生が実験のれいを見せるとき、クラス全体が静かになった。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「好奇心こうきしん」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 父は毎日のランニングを好奇心で続けた。
  • 子どもたちは好奇心で質問しつもんしなかった。
  • 理科の先生は、実験を見せることで生徒に好奇心を持たせた。
  • かれは好奇心で授業じゅぎょう中ずっと黙っていた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

不思議

(4)
答え

笑う

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「生きていくために大切なことを身をもって教えてくれる」とありますが、具体的に何を教えてくれるのですか。次の文のにあてはまることばを文中から七字で書きぬきなさい。


 苦しくても生き抜くための

Confirm Testの答え

(1)
答え

生きかたのコツ

Point

no local video: e83bd3de-fd6c-4703-881f-1755259403a9

Lesson

no local video: efc684ac-74b2-4e6f-a8ff-3a674b3449ac

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


年をとった犬はつまらないでしょうか?
「いいえ、そんなことはありません」と、犬を長く飼っている人の多くがそういいます。

老犬には老犬にしかない魅力みりょくがたくさんあるそうです。

まず、とても落ち着いています。わかい犬のようにだれかれかまわずじゃれついたり、えたり、いたずらをすることが少ないのです。世の中は犬の好きな人ばかりではありません。犬に近づかれただけで動けなくなるほど苦手な人もいます。そこへいくと、年齢ねんれいを重ねた犬は動作もゆっくりしているし、少々のことでうるさくさわぎ立てたりしません。

年をとった犬は、子犬のときのような好奇心こうきしんよりもマイペースをこのみ、一日中ていることが多くなります。それでもゆったりと寝ている犬がそこにいる、というだけで安心感をあたえてくれます。

学校や仕事場といった外の社会でいろいろなことがあり、なんだかつかれてしまったとき、家族に老犬がいるというだけで、Aふしぎにしみじみと平和な気持ちになるものです。

若い犬なら決してしないような間違まちがいをしてみんなのBわらいをさそったり、若いときにはプライドが高かったのに老いてからとてもあまえんぼうの犬に変わったというCれいもあります。犬を長く飼ってきて、年老いた犬がいちばんDいとおしいという人も多いのです。

犬も長生きすると、人間と同じように認知症にんちしょうになる場合があります

そうなると昼と夜が逆転したり、いくら食べても「ごはんはまだかなあ」と何度も催促さいそくに来たりするかもしれません。

オムツをする犬もいます排泄はいせつをしていいところといけないところの区別がつかなくなったり、区別はついても、コントロールする力がなくなっておもらしをしてしまったりするからです。

そんな犬を見たら、きみたちはきたないとおもうかもしれません。

でも考えてみてください。きみたちも赤ちゃんのときはオムツをしていましたね。それでもお母さんやお父さんはいやな顔ひとつせず、「いいウンチが出たね」とニコニコしながらうれしそうにオムツを取りえていたのです。

人間だって大人になってから病気やケガ、それからうんと年をとって動けなくなるとオムツをすることがあります。もちろんきみたちだって、いつかそうなるかもしれません。そんなとき、きみたちは家族やまわりの人たちにどういうふうに接してほしいですか?

悲しいことや苦しいこと、たくさんのストレスにしつぶされそうになって、もう死にたいとおもってしまったことはありますか?

そんなとき、長く生きてきた老犬の姿すがたは「小さなことは気にしないでいいんだよ」という、生きかたのコツを教えてくれます。

犬は病気になっても、年をとっても、犬同Eでけんかしていじめられても、そしていちばん大好きで信頼しんらいしていた人間にうらられても、自分から死のうとすることは決してありません。

動物は、生きびることしか考えません。

苦しいときには、それを乗りえるために強くなり、あるいは苦しみからのがれる知恵ちえを出し、あるいはじっとしのぶことで、老犬になるまで生きいてきました。そして満足そうにそこで寝ているのです。

犬は何もいわないけれど、そこにいるだけで、きみたちが生きていくために大切なことを身をもって教えてくれるのです。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「好奇心こうきしん」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 新しいことや知らないことへの強い興味きょうみと学びたいという気持ち
  • 何にでも積極的に取り組む、元気で活動的な性格せいかく
  • よく考えずにすぐに行動する、さっさと動く性格
  • 長時間、同じ事に注意を向け続ける能力のうりょく

Lessonの答え

(1)
答え

A 不思議  B 笑  C 例  D 愛  E 士 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


年をとった犬はつまらないでしょうか?
「いいえ、そんなことはありません」と、犬を長く飼っている人の多くがそういいます。

老犬には老犬にしかない魅力みりょくがたくさんあるそうです。

まず、とても落ち着いています。わかい犬のようにだれかれかまわずじゃれついたり、えたり、いたずらをすることが少ないのです。世の中は犬の好きな人ばかりではありません。犬に近づかれただけで動けなくなるほど苦手な人もいます。そこへいくと、年齢ねんれいを重ねた犬は動作もゆっくりしているし、少々のことでうるさくさわぎ立てたりしません。

年をとった犬は、子犬のときのような好奇心こうきしんよりもマイペースを好み、一日中ていることが多くなります。それでもゆったりと寝ている犬がそこにいる、というだけで安心感をあたえてくれます。

学校や仕事場といった外の社会でいろいろなことがあり、なんだかつかれてしまったとき、家族に老犬がいるというだけで、不思議にしみじみと平和な気持ちになるものです。

若い犬なら決してしないような間違まちがいをしてみんなの笑いをさそったり、若いときにはプライドが高かったのに老いてからとてもあまえんぼうの犬に変わったという例もあります。犬を長く飼ってきて、年老いた犬がいちばん愛おしいという人も多いのです。

犬も長生きすると、人間と同じように認知症にんちしょうになる場合があります。

そうなると昼と夜が逆転したり、いくら食べても「ごはんはまだかなあ」と何度も催促さいそくに来たりするかもしれません。

オムツをする犬もいます。排泄はいせつをしていいところといけないところの区別がつかなくなったり、区別はついても、コントロールする力がなくなっておもらしをしてしまったりするからです。

そんな犬を見たら、きみたちはきたないと思うかもしれません。

でも考えてみてください。きみたちも赤ちゃんのときはオムツをしていましたね。それでもお母さんやお父さんはいやな顔ひとつせず、「いいウンチが出たね」とニコニコしながらうれしそうにオムツを取りえていたのです。

人間だって大人になってから病気やケガ、それからうんと年をとって動けなくなるとオムツをすることがあります。もちろんきみたちだって、いつかそうなるかもしれません。そんなとき、きみたちは家族やまわりの人たちにどういうふうに接してほしいですか?

悲しいことや苦しいこと、たくさんのストレスにしつぶされそうになって、もう死にたいと思ってしまったことはありますか?

そんなとき、長く生きてきた老犬の姿すがたは「小さなことは気にしないでいいんだよ」という、生きかたのコツを教えてくれます。

犬は病気になっても、年をとっても、犬同士でけんかしていじめられても、そしていちばん大好きで信頼しんらいしていた人間にうらられても、自分から死のうとすることは決してありません。

動物は、生きびることしか考えません。

苦しいときには、それを乗りえるために強くなり、あるいは苦しみからのがれる知恵ちえを出し、あるいはじっとしのぶことで、老犬になるまで生きいてきました。そして満足そうにそこで寝ているのです。

犬は何もいわないけれど、そこにいるだけで、きみたちが生きていくために大切なことを身をもって教えてくれるのです。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

おじいちゃんは、いつも庭の花をいとおしんでいる。

(2)

わたしは顔で友達にあいさつした。

(3)

かれとわたしはとなりの席だ。

(4)

わたしの弟はふしぎな力を持っている。

(5)

自分のゆめを大きな船にたとえて話をした。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「新しいことや知らないことへの強い興味きょうみと学びたいという気持ち」を表すことばをひらがな五字で書きなさい。


 子どもたちは宇宙に対するを持っている。

Practiceの答え

(1)
答え

愛おしんで

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

不思議

(5)
答え

例えて

(6)
答え

こうきしん

Point

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Lesson

no local video: 38939309-c3c0-40ab-83de-cc544221f76f

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「犬も長生きすると、人間と同じように認知症になる場合があります」、②「オムツをする犬もいます」とありますが、これらの例を通して筆者が言いたいこととしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 犬は人間とまったく同じように考えねばならないということ。
  • 犬がわずらわしい存在そんざいになるかも知れないということ。
  • 犬にもいろんな個性があるということ。
  • 犬は人間の思う通りには行動しないということ。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「そんなとき、きみたちは家族やまわりの人たちにどういうふうに接してほしいですか?」と問いかけていますが、筆者はここでどんなことが言いたいのですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 家族やまわりの人たちはきみにも犬にも同じように接するはずだ。
  • きみたちが犬を家族と同じように考え、あつかうことはできるはずだ。
  • 家族やまわりの人にきみたちの希望をちゃんと伝えておくべきだ。
  • きみたちが人からこう接してほしいとのぞむ接し方で、きみたちも犬に接してあげるべきだ。

Practiceの答え

(1)
答え

13-3 説明文12

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


そしてある日、そのいのちが消える日が来ます。

手のひらに乗るほど小さかった子犬が大人になって、元気に外を走り、いつか年老いて、死んでしまいます。

きみを玄関でむかえてくれたり、そばにいて話を聞いてくれたりした、楽しいたくさんの思い出がありますね。犬が死んでから気づくことや、謝りたいこともたくさん思い出すでしょう。

子犬のときはあんなに遊んだのに、犬が年をとってから世話をしなくなっていたこと。きみが犬のことをわすれて遊んでいるときも、犬はきみが帰ってくるのをずっと待っていたのです。きみをうらむことなく、ただ早く帰ってきてとひたすら待っていました。

そんなことが限りなく思い出されて、後悔こうかいなみだが止まらないこともあるでしょう。


お別れはとてもつらいものです。犬を大切にしてきた人ほど、その悲しみは深いはずです。その悲しみがあまりに深いので、もう二度と動物は飼わないという人もいます。


でも、きみがいつまでも泣いていると、きみを大好きだった犬はきっと悲しんでいます。

もう「ごめんね」も「ありがとう」も死んでしまった犬にいうことはできません。でも、きみにできることがあります。

きみが犬にもらった幸せを、ほかのだれかに分けてあげるのです。それを「ペイフォワード」といいます。

だれかから良いことをしてもらったら、それをその人にお返しすることは「ペイバック」といいます。誕生日たんじょうびのプレゼントをもらったから、その人の誕生日にお返しのプレゼントをする、それがぺイバックです。

でも、死んでしまった愛犬に幸せのお返しをすることはもうできません。そこで、その愛犬にもらった幸せをほかの犬や動物に向けるのです。

それが「ペイフォワード」の考えかたです。

たとえば、ひどい目にあっている犬、ひとりぼっちになってしまった保護犬をセンターから引き取って、きみの家に迎えるというのもひとつの方法です。

もう犬やねこが飼えない、というのであれば、保護犬や保護猫、被災ひさいした犬や動物たち、盲導犬もうどうけんセラピードッグなどのために、きみができることはないか考えてみませんか。

どんな方法でもいいですから、ひとつずつやってみてください。


だれかといっしょに楽しんだり、感動したり、泣いたりする時間を大切にしたいわたしはいつも思います。こころすこやかに人生を楽しむためには、「にくむ」という気持ちをもたないことです。人生には、もっとほかに時間をかけなければならないことがたくさんあります。

大切なのは、おだやかな笑顔をつくってあげたいと寄りう気持ち、「愛の心をもつ」ということです。犬や動物のいのちに寄り添うことで、きみのいのちは支え合ってかがやくのです。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)

セラピードッグ
心身がきずついた人や障害しょうがいを持つ人とふれ合うことで、心をいやしたり、治療ちりょう効果を高めたりすることができるように訓練された犬。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

この商品は数量げん定で販売はんばいされる。

(2)

大きな木が家のささえになって、台風でも安心だ。

(3)

仲直りするためにしゃざいする。

(4)

ろう人には親切にしましょう。

(5)

二つの町を結ぶかん門が完成した。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

支え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「だれかといっしょに楽しんだり、感動したり、泣いたりする時間を大切にしたい」のは、どんな気持ちの表れといえますか。次のにあてはまることばを文中から書きぬきなさい。


だれかのいのちに気持ち。

(2)

 この文章で、筆者は犬や動物を飼う意義をどう述べていますか。次の文のにあてはまることばを、それぞれ文中から六字と三字で書きぬきなさい。(完答)


 心健やかにために大切な、をもつことができる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

寄り添う

(2)
答え

人生を楽しむ・愛の心 (完答)

Point

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Lesson

no local video: f2f5c4c5-484b-4949-a041-aa7ab86cde02

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


そしてある日、そのいのちが消える日が来ます。

手のひらに乗るほど小さかった子犬が大人になって、元気に外を走り、いつか年Aいて、死んでしまいます。

きみをげんBかんむかえてくれたり、そばにいて話を聞いてくれたりした、楽しいたくさんの思い出がありますね。犬が死んでから気づくことや、Cあやまりたいこともたくさん思い出すでしょう。

子犬のときはあんなに遊んだのに、犬が年をとってから世話をしなくなっていたこと。きみが犬のことをわすれて遊んでいるときも、犬はきみが帰ってくるのをずっと待っていたのです。きみをうらむことなく、ただ早く帰ってきてとひたすら待っていました。

そんなことがDかぎりなく思い出されて、後悔こうかいなみだが止まらないこともあるでしょう。


お別れはとてもつらいものです。犬を大切にしてきた人ほど、その悲しみは深いはずです。その悲しみがあまりに深いので、もう二度と動物は飼わないという人もいます


でも、きみがいつまでも泣いていると、きみを大好きだった犬はきっと悲しんでいます。

もう「ごめんね」も「ありがとう」も死んでしまった犬にいうことはできません。でも、きみにできることがあります。

きみが犬にもらった幸せを、ほかのだれかに分けてあげるのです。それを「ペイフォワード」といいます。

だれかから良いことをしてもらったら、それをその人にお返しすることは「ペイバック」といいます。誕生日たんじょうびのプレゼントをもらったから、その人の誕生日にお返しのプレゼントをする、それがぺイバックです。

でも、死んでしまった愛犬に幸せのお返しをすることはもうできません。そこで、その愛犬にもらった幸せをほかの犬や動物に向けるのです。

それが「ペイフォワード」の考えかたです。

たとえば、ひどい目にあっている犬、ひとりぼっちになってしまった保護犬をセンターから引き取って、きみの家に迎えるというのもひとつの方法です。

もう犬やねこが飼えない、というのであれば、保護犬や保護猫、被災ひさいした犬や動物たち、盲導犬もうどうけんセラピードッグなどのために、きみができることはないか考えてみませんか。

どんな方法でもいいですから、ひとつずつやってみてください。


だれかといっしょに楽しんだり、感動したり、泣いたりする時間を大切にしたいとわたしはいつも思います。こころすこやかに人生を楽しむためには、「にくむ」という気持ちをもたないことです。人生には、もっとほかに時間をかけなければならないことがたくさんあります。

大切なのは、おだやかな笑顔をつくってあげたいと寄りう気持ち、「愛の心をもつ」ということです。犬や動物のいのちに寄り添うことで、きみのいのちはEささえ合ってかがやくのです。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)

セラピードッグ
心身がきずついた人や障害しょうがいを持つ人とふれ合うことで、心をいやしたり、治療ちりょう効果を高めたりすることができるように訓練された犬。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 老  B 関  C 謝  D 限  E 支 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


そしてある日、そのいのちが消える日が来ます。

手のひらに乗るほど小さかった子犬が大人になって、元気に外を走り、いつか年老いて、死んでしまいます。

きみを玄関でむかえてくれたり、そばにいて話を聞いてくれたりした、楽しいたくさんの思い出がありますね。犬が死んでから気づくことや、謝りたいこともたくさん思い出すでしょう。

子犬のときはあんなに遊んだのに、犬が年をとってから世話をしなくなっていたこと。きみが犬のことをわすれて遊んでいるときも、犬はきみが帰ってくるのをずっと待っていたのです。きみをうらむことなく、ただ早く帰ってきてとひたすら待っていました。

そんなことが限りなく思い出されて、後悔こうかいなみだが止まらないこともあるでしょう。


お別れはとてもつらいものです。犬を大切にしてきた人ほど、その悲しみは深いはずです。その悲しみがあまりに深いので、もう二度と動物は飼わないという人もいます。


でも、きみがいつまでも泣いていると、きみを大好きだった犬はきっと悲しんでいます。

もう「ごめんね」も「ありがとう」も死んでしまった犬にいうことはできません。でも、きみにできることがあります。

きみが犬にもらった幸せを、ほかのだれかに分けてあげるのです。それを「ペイフォワード」といいます。

だれかから良いことをしてもらったら、それをその人にお返しすることは「ペイバック」といいます。誕生日たんじょうびのプレゼントをもらったから、その人の誕生日にお返しのプレゼントをする、それがぺイバックです。

でも、死んでしまった愛犬に幸せのお返しをすることはもうできません。そこで、その愛犬にもらった幸せをほかの犬や動物に向けるのです。

それが「ペイフォワード」の考えかたです。

たとえば、ひどい目にあっている犬、ひとりぼっちになってしまった保護犬をセンターから引き取って、きみの家に迎えるというのもひとつの方法です。

もう犬やねこが飼えない、というのであれば、保護犬や保護猫、被災ひさいした犬や動物たち、盲導犬もうどうけんセラピードッグなどのために、きみができることはないか考えてみませんか。

どんな方法でもいいですから、ひとつずつやってみてください。


だれかといっしょに楽しんだり、感動したり、泣いたりする時間を大切にしたいとわたしはいつも思います。こころすこやかに人生を楽しむためには、「にくむ」という気持ちをもたないことです。人生には、もっとほかに時間をかけなければならないことがたくさんあります。

大切なのは、おだやかな笑顔をつくってあげたいと寄りう気持ち、「愛の心をもつ」ということです。犬や動物のいのちに寄り添うことで、きみのいのちは支え合ってかがやくのです。

日野原ひのはら重明しげあき『いのちのギフト』)

セラピードッグ
心身がきずついた人や障害しょうがいを持つ人とふれ合うことで、心をいやしたり、治療ちりょう効果を高めたりすることができるように訓練された犬。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

急いで出かけるたくをした。

(2)

おいた母と二人でらしている。

(3)

時間がかぎられているので、急いで宿題を終わらせよう。

(4)

遅刻ちこくしたことをあやまった

(5)

医者は命にかかわる仕事だ。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

老いた

(3)
答え

限られて

(4)
答え

謝った

(5)
答え

関わる

Point

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Lesson

no local video: 11ade52f-50be-4711-9f17-266ec5c4e527

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「もう二度と動物は飼わないという人もいます」とありますが、それはなぜだと考えられますか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • またすぐに次の動物を飼うのは、長いこといっしょにいた、死んだ動物に対して失礼だから。
  • 自分もずいぶん年をとったので、動物を飼うような体力がないから。
  • これまでを思い返してみて、動物を飼って楽しいことはなかったから。
  • 次の動物が死ぬときに、また同じような悲しみを味わうのがいやだから。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「もう『ごめんね』も『ありがとう』も死んでしまった犬にいうことはできません」について、「ごめんね」をいいたいのは、どんなことに対してですか。それが書かれている部分の初めと終わりの四字を書きぬきなさい。


 〜 

(2)

線①「もう『ごめんね』も『ありがとう』も死んでしまった犬にいうことはできません」について、「ありがとう」をいいたいのは、どんなことに対してですか。文中のことばを使って書きなさい。

Practiceの答え

(1)
答え

子犬のと(〜)ました。

(2)
答え

玄関で出迎えてくれたり、そばにいて話を聞いてくれたりしたこと。

14章 詩

詩の読み方

14-1 詩2

Confirm Test

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


奈々子ななこ 吉野よしの ひろし

  1. 赤い林檎りんごほおをして
  2. ねむっている 奈々子。
     
  3. お前のお母さんの頰の赤さは
  4. そっくり
  5. 奈々子の頰にいってしまって
  6. ひところのお母さんの
  7. つややかな頰は少し青ざめた
  8. お父さんにも ちょっと
  9. っぱい思いがふえた。
     
  10. 唐突とうとつだが
  11. 奈々子
  12. お父さんは お前に
  13. 多くを期待しないだろう。
  14. ひとが
  15. ほかからの期待に応えようとして
  16. どんなに
  17. 自分を駄目だめにしてしまうか
  18. お父さんは はっきり
  19. 知ってしまったから。
     
  20. お父さんが
  21. お前にあげたいものは
  22. 健康と
  23. 自分を愛する心だ。
     
  24. ひとが
  25. ひとでなくなるのは
  26. 自分を愛することをやめるときだ。
     
  27. 自分を愛することをやめるとき
  28. ひとは
  29. 他人を愛することをやめ
  30. 世界を見失ってしまう。
     
  31. 自分があるとき
  32. 他人があり
  33. 世界がある。
     
  34. お父さんにも
  35. お母さんにも
  36. 酸っぱい苦労がふえた。
     
  37. 苦労は
  38. 今は
  39. お前にあげられない。
     
  40. お前にあげたいものは
  41. 香りのよい健康と
  42. かちとるにむ(ず)かしく
  43. はぐくむにむ(ず)かしい
  44. 自分を愛する心だ。
(1)

次の   にあてはまることばを漢字四字で書きなさい。
この詩の種類は   詩である。

Confirm Testの答え

(1)
答え

口語自由

Confirm Test

Training1(または確認テスト1)の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「お父さんは お前に/多くを期待しないだろう」とありますが、それはなぜですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 奈々子には、お父さんとお母さんの酸っぱい苦労に、自分で気づいてほしいから。
  • 奈々子はまだおさなすぎるので、どんなことを期待したらよいかがわからないから。
  • 奈々子には、自分を見失うことなく、のびのびと育っていってほしいから。
  • 奈々子に期待をかけすぎて、あとでがっかりするのはいやだから。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: c3337c43-b29a-4bc3-8c10-663e7d517640

Lesson

no local video: 0866f28e-84a1-463e-a1d1-5196c575bed7

Lesson

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


奈々子ななこ 吉野よしの ひろし

  1. 赤い林檎りんごほおをして
  2. ねむっている 奈々子。
     
  3. お前のお母さんの頰の赤さは
  4. そっくり
  5. 奈々子の頰にいってしまって
  6. ひところのお母さんの
  7. つややかな頰は少し青ざめた
  8. お父さんにも ちょっと
  9. っぱい思いがふえた。
     
  10. 唐突とうとつだが
  11. 奈々子
  12. お父さんは お前に
  13. 多くを期待しないだろう。
  14. ひとが
  15. ほかからの期待に応えようとして
  16. どんなに
  17. 自分を駄目だめにしてしまうか
  18. お父さんは はっきり
  19. 知ってしまったから。
     
  20. お父さんが
  21. お前にあげたいものは
  22. 健康と
  23. 自分を愛する心だ。
     
  24. ひとが
  25. ひとでなくなるのは
  26. 自分を愛することをやめるときだ。
     
  27. 自分を愛することをやめるとき
  28. ひとは
  29. 他人を愛することをやめ
  30. 世界を見失ってしまう。
     
  31. 自分があるとき
  32. 他人があり
  33. 世界がある。
     
  34. お父さんにも
  35. お母さんにも
  36. 酸っぱい苦労がふえた。
     
  37. 苦労は
  38. 今は
  39. お前にあげられない。
     
  40. お前にあげたいものは
  41. 香りのよい健康と
  42. かちとるにむ(ず)かしく
  43. はぐくむにむ(ず)かしい
  44. 自分を愛する心だ。
(1)

この詩の種類としてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


口語自由詩  口語定型詩
文語自由詩  文語定型詩

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


奈々子ななこ 吉野よしの ひろし

  1. 赤い林檎りんごほおをして
  2. ねむっている 奈々子。
     
  3. お前のお母さんの頰の赤さは
  4. そっくり
  5. 奈々子の頰にいってしまって
  6. ひところのお母さんの
  7. つややかな頰は少し青ざめた
  8. お父さんにも ちょっと
  9. っぱい思いがふえた。
     
  10. 唐突とうとつだが
  11. 奈々子
  12. お父さんは お前に
  13. 多くを期待しないだろう。
  14. ひとが
  15. ほかからの期待に応えようとして
  16. どんなに
  17. 自分を駄目だめにしてしまうか
  18. お父さんは はっきり
  19. 知ってしまったから。
     
  20. お父さんが
  21. お前にあげたいものは
  22. 健康と
  23. 自分を愛する心だ。
     
  24. ひとが
  25. ひとでなくなるのは
  26. 自分を愛することをやめるときだ。
     
  27. 自分を愛することをやめるとき
  28. ひとは
  29. 他人を愛することをやめ
  30. 世界を見失ってしまう。
     
  31. 自分があるとき
  32. 他人があり
  33. 世界がある。
     
  34. お父さんにも
  35. お母さんにも
  36. 酸っぱい苦労がふえた。
     
  37. 苦労は
  38. 今は
  39. お前にあげられない。
     
  40. お前にあげたいものは
  41. 香りのよい健康と
  42. かちとるにむ(ず)かしく
  43. はぐくむにむ(ず)かしい
  44. 自分を愛する心だ。
(1)

次の   にあてはまることばを漢字四字で書きなさい。

この詩の種類は   詩である。

Practiceの答え

(1)
答え

口語自由

Point

no local video: d79926a2-4023-4356-b692-425df07154e3

Lesson

no local video: f5370e68-e2d4-43d4-a5d4-af6c48954ace

Lesson

Lesson1(または確認テスト1)の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ひところのお母さんの/つややかな頰は少し青ざめた」について、「少し青ざめた」とは、どんなことを表していますか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • お母さんの頰が以前にも増してやせ細ったということ。
  • お母さんが一人前のりっぱな大人になったということ。
  • お母さんがさまざまな苦労を経験けいけんしてきたということ。
  • お母さんが酸っぱいものを食べすぎてしまったということ。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

Practice1(または確認テスト1)の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「苦労は/今は/お前にあげられない」とありますが、作者は、奈々子に、苦労ではなく、何をあげたいと考えていますか。詩の中から二つ書きぬきなさい。(順不同・完答)

Practiceの答え

(1)
答え

(香りのよい)健康・自分を愛する心 (順不同・完答)

15章 物語

物語文の読み方

15-1 物語文12

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


三上みかみくんは、手紙を何通か少年に書き送っていた。

引っして間もない四月にとどいた手紙には、〈今度の学校は、あまりおもしろくありません〉とあった。〈トシユキや南小の友だちのことを、しょっちゅう思いだします〉とも書いていた。手紙のめくくりは〈南小四年一組、フォーエバー!〉だった。

五月の手紙には、エス市のことが書いてあった。
〈デパートがたくさんあって、日曜日は買い物に行くのが楽しみです〉〈アーケードの商店街もあります〉〈市営球場ではプロ野球の試合もあるというので、いまから楽しみです〉〈今度、学校の社会科見学で新聞社の支局に行きます〉〈S市のほうが都会です〉

少年が住んでいるのは「町」だった。S市は、十万人以上の人口がある、県内でも大きいほうの「市」︱県の職員しょくいんだった三上くんのお父さんは出世してS市に転勤てんきんになったんだと、町役場につとめる少年のお父さんは少しうらやましそうに言っていた。

五月に届いた別の手紙には、新しい学校のことが書いてあった。〈けっこうおもしろい友だちもいます〉〈こっちはクラスの数も多いので、運動会はすごくもり上がるそうです〉〈足の速い子がたくさんいるので、リレーの選手にはなれないかもしれません〉〈トシユキと同じ名前の(みょう字はちがいます)友だちがいて、トシユキのことを教えてあげると、「今度会ってみたい」と言っていました〉〈こっちは男子と女子がわりと仲がよくて、恋人こいびとになってる二人もいます〉〈前の学校より勉強の進み方が速いので、宿題をやるのが大変です〉

それを読んだとき、少年はちょっとムッとした。〈こっち〉や〈前の学校〉という言い方がおもしろくなかった。自分と同じトシユキという名前のやつのことを、どうせたいしたことないよ、と決めつけた。

手紙の返事に、〈約束どおり、夏休みになったら遊びに行きます〉と書いた。南小の友だちの様子を一人ずつこまかく教えてやって、最後に〈南小も五年生になったら急に勉強がむずかしくなりました〉と書いた。

六月の手紙は、葉書はがきだった。〈遊びに来るのを楽しみにしています〉とあった。

手紙のやり取りは、そこまでだった。S市をたずねる段取だんどりは、夏休み前にお母さんとおばさんに決めてもらった。「自分で電話すればいいのに」とお母さんはあきれ顔になって言ったが、少年は「いいよ、お母さんが決めて」と電話番号のメモをわたしただけで、自分では受話器を取ろうとしなかった。
「もしも断られたらいやだから?」とお母さんはいたずらっぽい口調でいた。
ちがうよ」と少年はすぐさま首を横にった。
「じゃあ、アレでしょ、三上くんとしゃべるのがずかしいんでしょ」
「違うってば。いいから早く電話してよ」

三上くんの家に電話したお母さんは、おばさんと長話をして、「そうなんですよ、トシユキが、もう、とにかく三上くんに会いたい会いたいって言ってるんで……」と笑った。ほおを赤くした少年は、電話を終えたお母さんに「違うよ、そんなこと言ってないよ、うそつかないでよ」と抗議こうぎした。でも、お母さんにきょとんとした顔で「でも、会いたいから遊びに行くんでしょ?」と訊かれると、なにも答えられなかった。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)

フォーエバー
英語で「永遠に」という意味。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

ケーキ屋さんは今日もえい業している。

(2)

週末は家族でまちに出かける。

(3)

これ上待っても何もいいことはないよ。

(4)

ここは公園とべつの場所だ。

(5)

商品の中から好きなものをせんたくする。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「きょとんとする」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 教室で急に電気が消えた時、みんなはきょとんとした。
  • 母は散歩中にきょとんとした。
  • 兄は食事中ずっときょとんとしていた。
  • わたしは勉強している間、きょとんとした。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「六月の手紙は、葉書だった」とありますが、このことからどんなことがわかりますか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • トシユキの様子が気になっていること。
  • トシユキの返事が気に入らなかったこと。
  • トシユキに会えないつらさがとても大きいこと。
  • トシユキに知らせたいことが少なくなったこと。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 42ffa6a8-25ad-4ef3-a840-6629ff66c583

Lesson

no local video: c1179321-50e6-4062-b501-e802253ae803

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


三上みかみくんは、手紙を何通か少年に書き送っていた。

引っして間もない四月にとどいた手紙には、〈今度の学校は、あまりおもしろくありません〉とあった。〈トシユキや南小の友だちのことを、しょっちゅう思いだします〉とも書いていた。手紙のめくくりは〈南小四年一組、フォーエバー!〉だった。

五月の手紙には、エス市のことが書いてあった。
〈デパートがたくさんあって、日曜日は買い物に行くのが楽しみです〉〈アーケードの商店Aがいもあります〉〈市Bえい球場ではプロ野球の試合もあるというので、いまから楽しみです〉〈今度、学校の社会科見学で新聞社の支局に行きます〉〈S市のほうが都会です〉

少年が住んでいるのは「町」だった。S市は、十万人C上の人口がある、県内でも大きいほうの「市」県の職員しょくいんだった三上くんのお父さんは出世してS市に転勤てんきんになったんだと、町役場につとめる少年のお父さんは少しうらやましそうに言っていた。

五月に届いたDべつの手紙には、新しい学校のことが書いてあった。〈けっこうおもしろい友だちもいます〉〈こっちはクラスの数も多いので、運動会はすごくもり上がるそうです〉〈足の速い子がたくさんいるので、リレーのEせん手にはなれないかもしれません〉〈トシユキと同じ名前の(みょう字はちがいます)友だちがいて、トシユキのことを教えてあげると、「今度会ってみたい」と言っていました〉〈こっちは男子と女子がわりと仲がよくて、恋人こいびとになってる二人もいます〉〈前の学校より勉強の進み方が速いので、宿題をやるのが大変です〉

それを読んだとき、少年はちょっとムッとした。〈こっち〉や〈前の学校〉という言い方がおもしろくなかった。自分と同じトシユキという名前のやつのことを、どうせたいしたことないよ、と決めつけた。

手紙の返事に、〈約束どおり、夏休みになったら遊びに行きます〉と書いた。南小の友だちの様子を一人ずつこまかく教えてやって、最後に〈南小も五年生になったら急に勉強がむずかしくなりました〉と書いた。

六月の手紙は、葉書はがきだった。〈遊びに来るのを楽しみにしています〉とあった。

手紙のやり取りは、そこまでだった。S市をたずねる段取だんどりは、夏休み前にお母さんとおばさんに決めてもらった。「自分で電話すればいいのに」とお母さんはあきれ顔になって言ったが、少年は「いいよ、お母さんが決めて」と電話番号のメモをわたしただけで、自分では受話器を取ろうとしなかった。
「もしも断られたらいやだから?」とお母さんはいたずらっぽい口調でいた。
ちがうよ」と少年はすぐさま首を横にった。
「じゃあ、アレでしょ、三上くんとしゃべるのがずかしいんでしょ」
「違うってば。いいから早く電話してよ」

三上くんの家に電話したお母さんは、おばさんと長話をして、「そうなんですよ、トシユキが、もう、とにかく三上くんに会いたい会いたいって言ってるんで……」と笑った。ほおを赤くした少年は、電話を終えたお母さんに「違うよ、そんなこと言ってないよ、うそつかないでよ」と抗議こうぎした。でも、お母さんにきょとんとした顔で「でも、会いたいから遊びに行くんでしょ?」と訊かれると、なにも答えられなかった。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)

フォーエバー
英語で「永遠に」という意味。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「きょとんとした」について、「きょとんとする」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 急に何かを思い出して、あわてふためくこと
  • 一つの物事や場所に長時間集中して見つめ続けること
  • 非常ひじょうに集中していて、周囲の状況じょうきょうわすれること
  • 何かに驚いたり、理解できなかったりして、ぼんやりとした表情をすること

Lessonの答え

(1)
答え

A 街  B 営  C 以  D 別  E 選 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


三上みかみくんは、手紙を何通か少年に書き送っていた。

引っして間もない四月にとどいた手紙には、〈今度の学校は、あまりおもしろくありません〉とあった。〈トシユキや南小の友だちのことを、しょっちゅう思いだします〉とも書いていた。手紙のめくくりは〈南小四年一組、フォーエバー!〉だった。

五月の手紙には、エス市のことが書いてあった。
〈デパートがたくさんあって、日曜日は買い物に行くのが楽しみです〉〈アーケードの商店街もあります〉〈市営球場ではプロ野球の試合もあるというので、いまから楽しみです〉〈今度、学校の社会科見学で新聞社の支局に行きます〉〈S市のほうが都会です〉

少年が住んでいるのは「町」だった。S市は、十万人以上の人口がある、県内でも大きいほうの「市」︱県の職員しょくいんだった三上くんのお父さんは出世してS市に転勤てんきんになったんだと、町役場につとめる少年のお父さんは少しうらやましそうに言っていた。

五月に届いた別の手紙には、新しい学校のことが書いてあった。〈けっこうおもしろい友だちもいます〉〈こっちはクラスの数も多いので、運動会はすごくもり上がるそうです〉〈足の速い子がたくさんいるので、リレーの選手にはなれないかもしれません〉〈トシユキと同じ名前の(みょう字はちがいます)友だちがいて、トシユキのことを教えてあげると、「今度会ってみたい」と言っていました〉〈こっちは男子と女子がわりと仲がよくて、恋人こいびとになってる二人もいます〉〈前の学校より勉強の進み方が速いので、宿題をやるのが大変です〉

それを読んだとき、少年はちょっとムッとした。〈こっち〉や〈前の学校〉という言い方がおもしろくなかった。自分と同じトシユキという名前のやつのことを、どうせたいしたことないよ、と決めつけた。

手紙の返事に、〈約束どおり、夏休みになったら遊びに行きます〉と書いた。南小の友だちの様子を一人ずつこまかく教えてやって、最後に〈南小も五年生になったら急に勉強がむずかしくなりました〉と書いた。

六月の手紙は、葉書はがきだった。〈遊びに来るのを楽しみにしています〉とあった。

手紙のやり取りは、そこまでだった。S市をたずねる段取だんどりは、夏休み前にお母さんとおばさんに決めてもらった。「自分で電話すればいいのに」とお母さんはあきれ顔になって言ったが、少年は「いいよ、お母さんが決めて」と電話番号のメモをわたしただけで、自分では受話器を取ろうとしなかった。
「もしも断られたらいやだから?」とお母さんはいたずらっぽい口調でいた。
ちがうよ」と少年はすぐさま首を横にった。
「じゃあ、アレでしょ、三上くんとしゃべるのがずかしいんでしょ」
「違うってば。いいから早く電話してよ」

三上くんの家に電話したお母さんは、おばさんと長話をして、「そうなんですよ、トシユキが、もう、とにかく三上くんに会いたい会いたいって言ってるんで……」と笑った。ほおを赤くした少年は、電話を終えたお母さんに「違うよ、そんなこと言ってないよ、うそつかないでよ」と抗議こうぎした。でも、お母さんにきょとんとした顔で「でも、会いたいから遊びに行くんでしょ?」と訊かれると、なにも答えられなかった。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)

フォーエバー
英語で「永遠に」という意味。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

家の近くに大きなかい道がある。

(2)

かれわかれの言葉も言わずに去って行った。

(3)

かれは農業をいとなむ

(4)

十八世紀こう、産業が大きく発達した。

(5)

わたしはえらぶのが苦手だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「思いがけないことに出会ったとき、びっくりして目を丸くすること」を表すことばを四字で書きなさい。


 突然とつぜんの大音量に、教室中の生徒がとして周りを見回した。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

別れ

(3)
答え

営む

(4)
答え

(5)
答え

選ぶ

(6)
答え

きょとん

Point

no local video: 290a8862-e79b-4e3f-9385-4a0ffd575162

Lesson

no local video: 7e10e23a-db16-476b-8e94-a4e8335fa873

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「〈こっち〉や〈前の学校〉という言い方がおもしろくなかった」について、四月の手紙では、〈こっち〉や〈前の学校〉のことを何と言っていますか。(完答)


  • こっち〔      〕 前の学校〔      〕
(2)

線①「〈こっち〉や〈前の学校〉という言い方がおもしろくなかった」について、その言い方がおもしろくないのはなぜですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • S市の都会ぶりを見せつけられたように感じたから。
  • 三上くんがS市の人間になってしまったように感じたから。
  • トシユキたちの町をばかにされたように感じたから。
  • 三上くんがトシユキたちの町をわすれてしまっているように感じたから。

Lessonの答え

(1)
答え

〈こっち〉 今度の学校 〈前の学校〉 南小 (完答)

(2)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「南小も……難しくなりました」とありますが、このことばにはトシユキのどんな気持ちがこめられていますか。次の文のにあてはまることばを、それぞれ文中から書きぬきなさい。(完答)


 になったから勉強が難しくなっただけで、S市の学校のほうがわけではないと、三上くんに反発したい気持ち。

Practiceの答え

(1)
答え

五年生・勉強の進み方が速い (完答)

15-2 物語文13

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


三上みかみくんの家は県の職員しょくいん住宅じゅうたくだった。前に住んでいた家よりも広い。まだ三上くんは帰っていなかったので、おばさんが「ケイジには内緒ないしょよ」と勉強部屋を見せてくれた。

つくえ本棚ほんだなは昔と同じだったが、机に出しっぱなしだった算数の教科書は、南小で使っているのとはちがうものだった。かべった時間割じかんわり表も違う。月曜日の一時間目から算数なんてかわいそーっ、と笑った。南小では、月曜日の一時間目はどのクラスでも学級活動の時間だ。南小のほうがいい。ずっといい。

部屋に入ったときに、すぐに気づいたことがある。

三上くんが引っす前に、仲良しの友だちみんなと写真をった。すぐにプリントをして、みんなでお金を出し合って買った写真立てに入れて三上くんにわたした。

三上くんはそのプレゼントをすごく喜んでくれて、「部屋にかざっとくから」と言った。少年たちも「そうだよ、ずーっと一緒いっしょだから」「もし新しい学校でいじめられても、おれたちがついてるから」とうれしそうに言った。

でも、部屋のどこにも写真はない。何度見回しても、同じ。だから写真なんて最初からさがさなかったんだ、ということにした。
「トシくん、カルピスつくったわよお」

台所にいるおばさんにばれて部屋を出る前、蛍光灯のスイッチのひもの先に、軽く一発、右フックをぶつけた。

紐は思いのほか大きくれ動いて、ろくにねらいをつけずに放った二発目のパンチは、からりになってしまった。

正午を回ったころ、やっと三上くんが帰ってきた。居間いまでテレビを観ていた少年に、「おーっ、ひさしぶりぃ!」と笑顔えがおで声をかける。息があらい。顔があせびっしょりになっている。自転車をとばして帰ってきた早く会うために帰ってきてくれた、のだろうか。

一瞬いっしゅんふわっとゆるんだ少年のほおは、三上くんと言葉をわす間もなく、しぼんだ。

三上くんはおばさんに「お昼ごはん、なんでもいいから、早く食べれるものにして」と言ったのだ。「一時から五組と試合することになったから」

おばさんは台所から顔を出して、「ケイジ、なに言ってんの」とおこった。「トシくんと遊ぶんでしょ、今日は」

三上くんは、あっ、という顔になった。あわてて「わかってるって、そんなのわかってるって」とり返したが、あせった目があちこちに動いた。

けろっとわすれていたのだろう。ソフトボールの練習中に急に「試合しよう」という話になって、「じゃあ、俺も行く」とやすけ合いしてしまったのだろう、どうせ。
「ケイジ、あんたねえ、せっかくトシくんがわざわざ遊びに来てくれたのに、むかえもお母さんに行かせて、ずーっと待ってもらって……もうちょっと考えなさい」

しょんぼりとかたを落として「はーい……」と応える三上くんよりも、少年のほうがうつむく角度は深かった。おばさんが味方についてくれたのが、うれしくて、くやしくて、ずかしくて、悲しい

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)

フック
ひじを曲げて横から打つパンチ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

電話におう答してください。

(2)

みんなはよろこんでパーティーに参加した。

(3)

わたしはさいしょに宿題をやった。

(4)

とうが道を照らしている。

(5)

京都で紅葉こうようかん賞する。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「やすけ合い」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 彼女かのじょは毎日の宿題を安請け合いで完成させた。
  • 先生は安請け合いで授業をじゅぎょう面白くした。
  • かれは友達に宿題を手伝うと安請け合いしたが、時間がなかった。
  • 彼らは安請け合いでサッカーの技術ぎじゅつを向上させた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

喜んで

(3)
答え

最初

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「おばさんが味方についてくれたのが……悲しい」とありますが、このときのトシユキの気持ちを説明したものとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • おばさんがたしなめなければならないほど三上くんがいやな性格になっていることにショックを受けた。
  • おばさんが気をつかって間に入ってくれるほど三上くんと遠い間がらになったことを実感した。
  • おばさんがトシユキの味方になったことで、三上くんと敵対てきたい関係にあることを痛感つうかんした。
  • おばさんが味方したくなるほど自分が元気を失っていることを思い知らされた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 4d16a137-6bd0-4b02-acae-aa6a10f64c42

Lesson

no local video: 8129aaf9-7f84-470e-bc4e-61c50fc9de92

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


三上みかみくんの家は県の職員しょくいん住宅じゅうたくだった。前に住んでいた家よりも広い。まだ三上くんは帰っていなかったので、おばさんが「ケイジには内緒ないしょよ」と勉強部屋を見せてくれた。

つくえ本棚ほんだなは昔と同じだったが、机に出しっぱなしだった算数の教科書は、南小で使っているのとはちがうものだった。かべった時間割じかんわり表も違う。月曜日の一時間目から算数なんてかわいそーっ、と笑った。南小では、月曜日の一時間目はどのクラスでも学級活動の時間だ。南小のほうがいい。ずっといい。

部屋に入ったときに、すぐに気づいたことがある

三上くんが引っす前に、仲良しの友だちみんなと写真をった。すぐにプリントをして、みんなでお金を出し合って買った写真立てに入れて三上くんにわたした。

三上くんはそのプレゼントをすごくAよろこんでくれて、「部屋にかざっとくから」と言った。少年たちも「そうだよ、ずーっと一緒いっしょだから」「もし新しい学校でいじめられても、おれたちがついてるから」とうれしそうに言った。

でも、部屋のどこにも写真はない。何度見回しても、同じ。だから写真なんてBさいしょからさがさなかったんだ、ということにした。
「トシくん、カルピスつくったわよお」

台所にいるおばさんにばれて部屋を出る前、蛍光けいこうCとうのスイッチのひもの先に、軽く一発、右フックをぶつけた。

紐は思いのほか大きくれ動いて、ろくにねらいをつけずに放った二発目のパンチは、からりになってしまった。

正午を回ったころ、やっと三上くんが帰ってきた。居間いまでテレビをDていた少年に、「おーっ、ひさしぶりぃ!」と笑顔えがおで声をかける。息があらい。顔があせびっしょりになっている。自転車をとばして帰ってきた早く会うために帰ってきてくれた、のだろうか。

一瞬いっしゅんふわっとゆるんだ少年のほおは、三上くんと言葉をわす間もなく、しぼんだ。

三上くんはおばさんに「お昼ごはん、なんでもいいから、早く食べれるものにして」と言ったのだ。「一時から五組と試合することになったから」

おばさんは台所から顔を出して、「ケイジ、なに言ってんの」とおこった。「トシくんと遊ぶんでしょ、今日は」

三上くんは、あっ、という顔になった。あわてて「わかってるって、そんなのわかってるって」とり返したが、あせった目があちこちに動いた。

けろっとわすれていたのだろう。ソフトボールの練習中に急に「試合しよう」という話になって、「じゃあ、俺も行く」とやすけ合いしてしまったのだろう、どうせ。
「ケイジ、あんたねえ、せっかくトシくんがわざわざ遊びに来てくれたのに、むかえもお母さんに行かせて、ずーっと待ってもらって……もうちょっと考えなさい」

しょんぼりとかたを落として「はーい……」とEこたえる三上くんよりも、少年のほうがうつむく角度は深かった。おばさんが味方についてくれたのが、うれしくて、くやしくて、ずかしくて、悲しい。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)

フック
ひじを曲げて横から打つパンチ。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「やすけ合い」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 物事に対してしんちょうに考えること
  • 他人のたのみごとをよく考えずにすぐに引き受けること
  • 大きな声で堂々と話すこと
  • 何事にも動じず冷静をたもつこと

Lessonの答え

(1)
答え

A 喜  B 最初  C 灯  D 観  E 応 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


三上みかみくんの家は県の職員しょくいん住宅じゅうたくだった。前に住んでいた家よりも広い。まだ三上くんは帰っていなかったので、おばさんが「ケイジには内緒ないしょよ」と勉強部屋を見せてくれた。

つくえ本棚ほんだなは昔と同じだったが、机に出しっぱなしだった算数の教科書は、南小で使っているのとはちがうものだった。かべった時間割じかんわり表も違う。月曜日の一時間目から算数なんてかわいそーっ、と笑った。南小では、月曜日の一時間目はどのクラスでも学級活動の時間だ。南小のほうがいい。ずっといい。

部屋に入ったときに、すぐに気づいたことがある。

三上くんが引っす前に、仲良しの友だちみんなと写真をった。すぐにプリントをして、みんなでお金を出し合って買った写真立てに入れて三上くんにわたした。

三上くんはそのプレゼントをすごく喜んでくれて、「部屋にかざっとくから」と言った。少年たちも「そうだよ、ずーっと一緒いっしょだから」「もし新しい学校でいじめられても、おれたちがついてるから」とうれしそうに言った。

でも、部屋のどこにも写真はない。何度見回しても、同じ。だから写真なんて最初からさがさなかったんだ、ということにした。
「トシくん、カルピスつくったわよお」

台所にいるおばさんにばれて部屋を出る前、蛍光灯のスイッチのひもの先に、軽く一発、右フックをぶつけた。

紐は思いのほか大きくれ動いて、ろくにねらいをつけずに放った二発目のパンチは、からりになってしまった。

正午を回ったころ、やっと三上くんが帰ってきた。居間いまでテレビを観ていた少年に、「おーっ、ひさしぶりぃ!」と笑顔えがおで声をかける。息があらい。顔があせびっしょりになっている。自転車をとばして帰ってきた早く会うために帰ってきてくれた、のだろうか。

一瞬いっしゅんふわっとゆるんだ少年のほおは、三上くんと言葉をわす間もなく、しぼんだ

三上くんはおばさんに「お昼ごはん、なんでもいいから、早く食べれるものにして」と言ったのだ。「一時から五組と試合することになったから」

おばさんは台所から顔を出して、「ケイジ、なに言ってんの」とおこった。「トシくんと遊ぶんでしょ、今日は」

三上くんは、あっ、という顔になった。あわてて「わかってるって、そんなのわかってるって」とり返したが、あせった目があちこちに動いた。

けろっとわすれていたのだろう。ソフトボールの練習中に急に「試合しよう」という話になって、「じゃあ、俺も行く」とやすけ合いしてしまったのだろう、どうせ。
「ケイジ、あんたねえ、せっかくトシくんがわざわざ遊びに来てくれたのに、むかえもお母さんに行かせて、ずーっと待ってもらって……もうちょっと考えなさい」

しょんぼりとかたを落として「はーい……」と応える三上くんよりも、少年のほうがうつむく角度は深かった。おばさんが味方についてくれたのが、うれしくて、くやしくて、ずかしくて、悲しい。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)

フック
ひじを曲げて横から打つパンチ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

チームが試合に勝って、よろこんだ

(2)

洗面所の蛍光とうが切れている。

(3)

姉は期待にこたえる

(4)

さいしょのうちはうまくできなかったが、練習して上達した。

(5)

テレビで映画えいがみる

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味が通る文となるように、にあてはまる「他人のたのみごとをよく考えずにすぐに引き受けること」を表すことばをひらがな六字で書きなさい。


 かれはよく考えもせずに、友達のたのみごとをしてしまう。

Practiceの答え

(1)
答え

喜んだ

(2)
答え

(3)
答え

応える

(4)
答え

最初

(5)
答え

観る

(6)
答え

やすうけあい

Point

no local video: eec0f714-b942-41a2-a3a5-1bb5e8831013

Lesson

no local video: 1ae015d7-40b7-4dc9-9d60-0985a9390bcd

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「部屋に入ったときに、すぐに気づいたことがある」について、どんなことに気づいたのですか。次の文のにあてはまることばを文中から書きぬきなさい。


 と撮った写真が部屋にないこと。

(2)

線①「部屋に入ったときに、すぐに気づいたことがある」について、「すぐに気づいた」ということから、トシユキ(少年)についてどんなことがわかりますか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 写真を友情のしるしとして大事に思っていること。
  • 三上くんの部屋に初めて一人で入ったこと。
  • 三上くんがいじめられていないか気になっていたこと。
  • 三上くんと同じ学校に通えないことを残念に思っていること。

Lessonの答え

(1)
答え

仲良しの友だちみんな

(2)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「一瞬ふわっとゆるんだ……しぼんだ」とありますが、このときのトシユキの気持ちをまとめた次の文のにあてはまることばをそれぞれ文中から書きぬき、〔   〕にあてはまることばをそれぞれ考えて書きなさい。(完答)


 自分に早くために急いで帰ってきてくれたのかと〔   〕思ったが、早くを食べて試合に出かけるためだとわかり、〔   〕なった。

Practiceの答え

(1)
答え

会う・うれしく・お昼ごはん・悲しく (完答)

15-3 物語文14

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


トシユキ(少年)は、三上みかみくんのさそいでソフトボールの試合に来ていた。

「いま、おれら九人いるから……トシ、ピンチヒッターでいい?途中とちゅうで、絶対に出番つくってやるから」

泣きたくなった。来るんじゃなかった、と思った。
……やっぱり、帰るから」

少年は言った。校門前のバスていから駅行きのバスが出ているのは、さっき確かめておいた。
「ええーっ? なんで?」とおどろく三上くんに「バイバイ」と言って、最後にがんばって笑って、ダッシュで校門に向かった。

三上くんは追いかけてこなかった。


次のバスは五分後だった。ベンチにすわって、ぼんやりと足元を見つめていると、グラウンドのほうから歓声かんせいが聞こえてきて、また目になみだがにじみそうになった。

予定よりもずっと早い列車で帰ることになる。まだ明るいうちに家に帰り着けるだろう。急いで出かければ、南小のグラウンドで遊んでいる友だちにも会えるかもしれない。早く帰りたい。みんなと遊びたい。もう「三上、元気かなあ……」なんて言わない。これからは、ずっと。

そろそろだな、とひざせていたリュックサックをって立ち上がったら、「トシ!」と校門から三上くんがけてきた。
「悪い悪い、ごめんなあ……ほんと、ごめん、守備のときはけられないから」

一回表の五組の攻撃こうげきが終わると、全力疾走しっそうしてきたのだという。少しでも時間がとれるよう、ふだんは三番の打順も九番に下げてもらった。
「トシのことわすれてたわけじゃないんだけど、やっぱり、こっちもこっちでいろいろあるから」
……わかってるから、いいって」
「バスが来るまで一緒いっしょにいるから」
「いいよ、そんなの悪いから」
「でも……せっかく来てくれたんだし」

三上くんはグローブを二つ持ってきていた。ボールもあった。「ちょっとだけでも、キャッチボールしよう」と笑って、自分が使っていたグローブを少年に差し出した。

少年がだまって受け取ると、三上くんは照れくさそうに笑った。少年も目をせて笑い返す。

小走りに距離きょりをとった三上くんが、山なりのボールを放った。それを軽くキャッチしたときに、気づいた。
〈南小4年1組フォーエバー!〉

グローブのこうに、サインペンで書いてあった。転校したてのころに書いたのだろう、黒い文字はうすれかかっていた。

へへっ、と少年は笑う。うれしいのか悲しいのかよくわからなかったが、自然と笑みがかんだ。
「なに?」とけげんそうにく三上くんにはなにも答えず、ボールを投げ返した。

三上くんが「バス、来たぞ」と言った。り向くと、道路の先のほうにバスの車体が小さく見えた。
「ラスト一球」さっきより少し強いボールを、少年は右手をグローブにえてった。
〈南小4年1組フォーエバー!〉の文字の上を右手の親指でなぞると、うっすらと積もっていたすなぼこりぬぐい取られて、少しだけ、文字があざやかになった。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

わたしはたえることなく努力を続けた。

(2)

その少女は悲しくて、ないた

(3)

妹はじゅん調に練習を続けている。

(4)

二人の意見には大きながある。

(5)

月の光が地面をてらす

Confirm Testの答え

(1)
答え

絶える

(2)
答え

泣いた

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

照らす

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

トシユキが、ばく然とした思いをかかえながらも、ある種の満足感をていることがわかる表現を文中から十字で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

自然と笑みが浮かんだ

Confirm Test

すでに読んだTraining1(または確認テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の主題は何ですか。もっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 過去にこだわる気持ちを乗りこえる少年の心の成長。
  • はなれた場所にいる人間が心を通いあわせることのむずかしさ。
  • 決して永遠ではありない人の気持ちの移ろい。
  • 気持ちのすれちがいから生じた少年の心の迷い。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: d08af96f-b67d-47e4-baaa-697481ae92d5

Lesson

no local video: 3c440707-e3bb-423f-bda5-b25a8b0b8dbb

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


トシユキ(少年)は、三上みかみくんのさそいでソフトボールの試合に来ていた。

「いま、おれら九人いるから……トシ、ピンチヒッターでいい?途中とちゅうで、Aぜっ対に出番つくってやるから」

Bきたくなった。来るんじゃなかった、と思った。
……やっぱり、帰るから」

少年は言った。校門前のバスていから駅行きのバスが出ているのは、さっき確かめておいた。
「ええーっ? なんで?」とおどろく三上くんに「バイバイ」と言って、最後にがんばって笑って、ダッシュで校門に向かった。

三上くんは追いかけてこなかった。


次のバスは五分後だった。ベンチにすわって、ぼんやりと足元を見つめていると、グラウンドのほうから歓声かんせいが聞こえてきて、また目になみだがにじみそうになった

予定よりもずっと早い列車で帰ることになる。まだ明るいうちに家に帰り着けるだろう。急いで出かければ、南小のグラウンドで遊んでいる友だちにも会えるかもしれない。早く帰りたい。みんなと遊びたい。もう「三上、元気かなあ……」なんて言わない。これからは、ずっと。

そろそろだな、とひざせていたリュックサックをって立ち上がったら、「トシ!」と校門から三上くんがけてきた。
「悪い悪い、ごめんなあ……ほんと、ごめん、守備のときはけられないから」

一回表の五組の攻撃こうげきが終わると、全力疾走しっそうしてきたのだという。少しでも時間がとれるよう、ふだんは三番の打Cじゅんも九番に下げてもらった。
「トシのことわすれてたわけじゃないんだけど、やっぱり、こっちもこっちでいろいろあるから」
……わかってるから、いいって」
「バスが来るまで一緒いっしょにいるから」
「いいよ、そんなの悪いから」
「でも……せっかく来てくれたんだし」

三上くんはグローブを二つ持ってきていた。ボールもあった。「ちょっとだけでも、キャッチボールしよう」と笑って、自分が使っていたグローブを少年にDし出した。

少年がだまって受け取ると、三上くんはEれくさそうに笑った。少年も目をせて笑い返す。

小走りに距離きょりをとった三上くんが、山なりのボールを放った。それを軽くキャッチしたときに、気づいた。
〈南小4年1組フォーエバー!〉

グローブのこうに、サインペンで書いてあった。転校したてのころに書いたのだろう、黒い文字はうすれかかっていた。

へへっ、と少年は笑う。うれしいのか悲しいのかよくわからなかったが、自然と笑みがかんだ。
「なに?」とけげんそうにく三上くんにはなにも答えず、ボールを投げ返した。

三上くんが「バス、来たぞ」と言った。り向くと、道路の先のほうにバスの車体が小さく見えた。
「ラスト一球」さっきより少し強いボールを、少年は右手をグローブにえてった。
〈南小4年1組フォーエバー!〉の文字の上を右手の親指でなぞると、うっすらと積もっていたすなぼこりぬぐい取られて、少しだけ、文字があざやかになった。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 絶  B 泣  C 順  D 差  E 照 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


トシユキ(少年)は、三上みかみくんのさそいでソフトボールの試合に来ていた。

「いま、おれら九人いるから……トシ、ピンチヒッターでいい?途中とちゅうで、絶対に出番つくってやるから」

泣きたくなった。来るんじゃなかった、と思った。
……やっぱり、帰るから」

少年は言った。校門前のバスていから駅行きのバスが出ているのは、さっき確かめておいた。
「ええーっ? なんで?」とおどろく三上くんに「バイバイ」と言って、最後にがんばって笑って、ダッシュで校門に向かった。

三上くんは追いかけてこなかった。


次のバスは五分後だった。ベンチにすわって、ぼんやりと足元を見つめていると、グラウンドのほうから歓声かんせいが聞こえてきて、また目になみだがにじみそうになった。

予定よりもずっと早い列車で帰ることになる。まだ明るいうちに家に帰り着けるだろう。急いで出かければ、南小のグラウンドで遊んでいる友だちにも会えるかもしれない。早く帰りたい。みんなと遊びたい。もう「三上、元気かなあ……」なんて言わない。これからは、ずっと。

そろそろだな、とひざせていたリュックサックをって立ち上がったら、「トシ!」と校門から三上くんがけてきた。
「悪い悪い、ごめんなあ……ほんと、ごめん、守備のときはけられないから」

一回表の五組の攻撃こうげきが終わると、全力疾走しっそうしてきたのだという。少しでも時間がとれるよう、ふだんは三番の打順も九番に下げてもらった。
「トシのことわすれてたわけじゃないんだけど、やっぱり、こっちもこっちでいろいろあるから」
……わかってるから、いいって」
「バスが来るまで一緒いっしょにいるから」
「いいよ、そんなの悪いから」
「でも……せっかく来てくれたんだし」

三上くんはグローブを二つ持ってきていた。ボールもあった。「ちょっとだけでも、キャッチボールしよう」と笑って、自分が使っていたグローブを少年に差し出した。

少年がだまって受け取ると、三上くんは照れくさそうに笑った。少年も目をせて笑い返す。

小走りに距離きょりをとった三上くんが、山なりのボールを放った。それを軽くキャッチしたときに、気づいた。
〈南小4年1組フォーエバー!〉

グローブのこうに、サインペンで書いてあった。転校したてのころに書いたのだろう、黒い文字はうすれかかっていた

へへっ、と少年は笑う。うれしいのか悲しいのかよくわからなかったが、自然と笑みがかんだ。
「なに?」とけげんそうにく三上くんにはなにも答えず、ボールを投げ返した。

三上くんが「バス、来たぞ」と言った。り向くと、道路の先のほうにバスの車体が小さく見えた。
「ラスト一球」さっきより少し強いボールを、少年は右手をグローブにえてった
〈南小4年1組フォーエバー!〉の文字の上を右手の親指でなぞると、うっすらと積もっていたすなぼこりぬぐい取られて、少しだけ、文字があざやかになった。

重松しげまつきよし『南小、フォーエバー』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

赤ちゃんのなき声で目が覚めた。

(2)

商品にはがく設定せっていされている。

(3)

山頂さんちょうからの景色はぜっ景だった。

(4)

じゅん番を守って並んでください。

(5)

この部屋のしょう明はとても明るい。

Practiceの答え

(1)
答え

泣き

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

Point

no local video: 5931cb2c-1340-4dbf-b543-b629603801f8

Lesson

no local video: aebd3279-af89-455a-a619-a080dfd12c15

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「グラウンドのほうから歓声が聞こえてきて、また目に涙がにじみそうになった」とありますが、このときのトシユキの気持ちを説明したものとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分は三上くんにすっかりきらわれてしまったのだ。
  • 三上くんは南小のことなどまったく覚えてはいないのだ。
  • 三上くんは自分とはかかわりのないところにいるのだ。
  • 自分は三上くんのことを何も知ってはいなかったのだ。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「『ラスト一球』……捕った」とありますが、このときのトシユキの気持ちを説明したものとしてもっともよいものを次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 三上くんが自分と遊んでくれるのはこれで最後だと言われた気がして、落ちこんでいる。
  • 三上くんのえんりょのないボールに、二人の気持ちのすれちがいを感じている。
  • 三上くんがもうキャッチボールに興味きょうみがないことがわかり、がっかりしている。
  • 三上くんの気持ちのこもったボールから、二人の友情を感じ取っている。

Practiceの答え

(1)
答え

Lesson

no local video: d59c04b5-fc06-487e-977a-862e170384f6

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「そろそろだな」とありますが、何がそろそろなのですか。

Lessonの答え

(1)
答え

バスが来る時間。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「黒い文字は薄れかかっていた」とありますが、黒い文字とともに何が薄れていると言えますか。

Practiceの答え

(1)
答え

(三上くんの)南小4年1組の仲間に対する思い。

16章 説明文

説明文の読み方

16-1 説明文13

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


何ごとにも終わりはくる。

これまでの生命進化の歴史からいって、ひとつのしゅが永遠に生きのびることは、まずないと考えていい。

だから、フンボルトペンギンはもちろん、人間もやがてはこの世界からいなくなる。それがずっと先だとしても、意外に近くだとしても。

「じゃあ、絶滅ぜつめつしかけた生き物を守る意味なんてないじゃない。どうせいなくなるんだから」という人がいる。

でも、ぼくはそれはちがうと思う。

ぼくは同じこの時代に生きた生き物たちと、できるだけ長く一緒いっしょにいたいと思う。

恐竜きょうりゅうには会いたかったけれど、かれらは六五〇〇万年も前にこの世を去った。今さらしかたない。

ジャイアントペンギンをひとめ見たかったのに、彼らも二〇〇〇万年前にはいなくなった。これもしかたない。

でも、フンボルトペンギンは、今、ぼくらと一緒にいるのだ。気が遠くなるような時間の流れの中で、たまたま同じ時間を生きることの奇蹟きせきを大切にしたい、とぼくは思う。

もちろんこれは、とても感情的かんじょうてきないいぐさ。

もう少し、科学的で、理論的りろんてきな「理由」だってある。

ぼくたち生き物は、地球全体をおおう「生態系せいたいけい」のメンバーだ。

生態系という言葉の意味はむずかしいけれど、こんなことを想像そうぞうしてほしい。

ゾウのような大きな生き物から、土の中の細菌さいきんや、水の中のプランクトンまで、すべての生き物が、この世界の中で、少しずつ自分の役割やくわりを持って生きているのだ、と。

おたがいに利用しあったり、役に立ちあったり。食べたり、食べられたり。うばったり、うばわれたり。つくったり、分解したり。そういった生き物どうしのかかわりあいが、この地球の生き物の世界をささえている。その複雑なつながりのことを生態系とぶ。

生態系の中で、ひとつの生き物がほろんだとする。その役割は、別の生き物がなんとかこなすので、当面はたいしたことがないように見える。

しかし、生態系の中からメンバーがどんどん歯がぬけるように少なくなっていくと、あるとき、とつぜん、生態系そのものがガタガタになってしまうかもしれない。

一般いっぱんに、ゾウやクジラのように体が大きい動物や、ライオンやトラのようにほかの生き物をとらえて食べる動物(捕食ほしょく動物)は、絶滅したり数がへったりしたとき、生態系に大きな影響えいきょうをあたえることがわかっている。ペンギンは、ゾウやクジラほどではないにしても大型動物の中に入るし、また、魚やイカを食べる捕食動物でもある。生態系の中での役割は大きいと考えられる。

また、ペンギンの生活のしかたにも、注目しなければならない。彼らは、海で魚をとり、陸でたまごを産んで子育てする。つまり、海の生態系と陸の生態系を結ぶ、大切な「結び目」の役割を持っているのだ。

だから、ぼくたちは、単にペンギンが好きだという感情だけでなく、彼らを特別に注目しておく必要があるのだ。

川端裕人かわばたひろと『サボテン島のペンギン会議』)

プランクトン
泳ぐ能力のうりょくがほとんどなく、水中や水面をただよっている生き物。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

古代れきしについてくわしく調べた。

(2)

この道はえいえんに続く。

(3)

この問題をどうやってとくか考えた。

(4)

ふくすう選択肢せんたくしから正しいものを選ぶ。

(5)

お母さんが新しいクッキーのかたを買った。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「理論的りろんてき」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 話し合いを理論的な方法で行う。
  • 私は理論的に騒ぐのが苦手だ。
  • 理論的に眠いなと感じる。
  • 金曜日は理論的に好きだ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

歴史

(2)
答え

永遠

(3)
答え

解く

(4)
答え

複数

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「生態系」とありますが、生態系とはどのようなものですか。それを説明した次の文の   a〜cにあてはまることばを、文中からaは二字、bは六字、cは四字で書きぬきなさい。 (完答)


  • すべての生き物がそれぞれ a を持って生きることで、地球の b をささえている、複雑な c のこと。

  • a
  • b
  • c

Confirm Testの答え

(1)
答え

a 役割  b 生き物の世界  c つながり (完答)

Point

no local video: edfb8a71-b7cd-4096-92d8-4759e96ba7c2

Lesson

no local video: 01e8e787-0ca3-4563-b7d8-a42844d4391c

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


何ごとにも終わりはくる。

これまでの生命進化のAれきしからいって、ひとつのしゅBえいえんに生きのびることは、まずないと考えていい。

だから、フンボルトペンギンはもちろん、人間もやがてはこの世界からいなくなる。それがずっと先だとしても、意外に近くだとしても。

「じゃあ、絶滅ぜつめつしかけた生き物を守る意味なんてないじゃない。どうせいなくなるんだから」という人がいる。

でも、ぼくはそれはちがうと思う。

ぼくは同じこの時代に生きた生き物たちと、できるだけ長く一緒いっしょにいたいと思う。

恐竜きょうりゅうには会いたかったけれど、かれらは六五〇〇万年も前にこの世を去った。今さらしかたない。

ジャイアントペンギンをひとめ見たかったのに、彼らも二〇〇〇万年前にはいなくなった。これもしかたない。

でも、フンボルトペンギンは、今、ぼくらと一緒にいるのだ。気が遠くなるような時間の流れの中で、たまたま同じ時間を生きることの奇蹟きせきを大切にしたい、とぼくは思う。

もちろんこれは、とても感情的かんじょうてきないいぐさ。

もう少し、科学的で、理論的りろんてきな「理由」だってある。

ぼくたち生き物は、地球全体をおおう「生態系せいたいけい」のメンバーだ。

生態系という言葉の意味はむずかしいけれど、こんなことを想像そうぞうしてほしい。

ゾウのような大きな生き物から、土の中の細菌さいきんや、水の中のプランクトンまで、すべての生き物が、この世界の中で、少しずつ自分の役割やくわりを持って生きているのだ、と。

おたがいに利用しあったり、役に立ちあったり。食べたり、食べられたり。うばったり、うばわれたり。つくったり、ぶんCかいしたり。そういった生き物どうしのかかわりあいが、この地球の生き物の世界をささえている。そのDふくざつなつながりのことを生態系とぶ。

生態系の中で、ひとつの生き物がほろんだとする。その役割は、別の生き物がなんとかこなすので、当面はたいしたことがないように見える。

しかし、生態系の中からメンバーがどんどん歯がぬけるように少なくなっていくと、あるとき、とつぜん、生態系そのものがガタガタになってしまうかもしれない。

一般いっぱんに、ゾウやクジラのように体が大きい動物や、ライオンやトラのようにほかの生き物をとらえて食べる動物(捕食ほしょく動物)は、絶滅したり数がへったりしたとき、生態系に大きな影響えいきょうをあたえることがわかっている。ペンギンは、ゾウやクジラほどではないにしてもおおEがた動物の中に入るし、また、魚やイカを食べる捕食動物でもある。生態系の中での役割は大きいと考えられる。

また、ペンギンの生活のしかたにも、注目しなければならない。彼らは、海で魚をとり、陸でたまごを産んで子育てする。つまり、海の生態系と陸の生態系を結ぶ、大切な「結び目」の役割を持っているのだ。

だから、ぼくたちは、単にペンギンが好きだという感情だけでなく、彼らを特別に注目しておく必要があるのだ。

川端裕人かわばたひろと『サボテン島のペンギン会議』)

プランクトン
泳ぐ能力のうりょくがほとんどなく、水中や水面をただよっている生き物。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「理論的りろんてき」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 何かあったときにすぐに対処たいしょする様子。
  • それぞれの現象げんしょうを法則にもとづいたり、統一して説明できるように筋道すじみちを立てて組み立てられている様子。
  • 遠くから見ていて、近くで何が起きているかわからない様子。
  • 物事を慎重しんちょうに考えすぎて理解するのに時間がかかる様子。

Lessonの答え

(1)
答え

A 歴史  B 永  C 解  D 複雑  E 型 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


何ごとにも終わりはくる。

これまでの生命進化の歴史からいって、ひとつのしゅが永遠に生きのびることは、まずないと考えていい。

だから、フンボルトペンギンはもちろん、人間もやがてはこの世界からいなくなる。それがずっと先だとしても、意外に近くだとしても。

「じゃあ、絶滅ぜつめつしかけた生き物を守る意味なんてないじゃない。どうせいなくなるんだから」という人がいる。

でも、ぼくはそれはちがうと思う。

ぼくは同じこの時代に生きた生き物たちと、できるだけ長く一緒いっしょにいたいと思う。

恐竜きょうりゅうには会いたかったけれど、かれらは六五〇〇万年も前にこの世を去った。今さらしかたない。

ジャイアントペンギンをひとめ見たかったのに、彼らも二〇〇〇万年前にはいなくなった。これもしかたない。

でも、フンボルトペンギンは、今、ぼくらと一緒にいるのだ。気が遠くなるような時間の流れの中で、たまたま同じ時間を生きることの奇蹟きせきを大切にしたい、とぼくは思う。

もちろんこれは、とても感情的かんじょうてきないいぐさ。

もう少し、科学的で、理論的りろんてきな「理由」だってある。

ぼくたち生き物は、地球全体をおおう「生態系せいたいけい」のメンバーだ。

生態系という言葉の意味はむずかしいけれど、こんなことを想像そうぞうしてほしい。

ゾウのような大きな生き物から、土の中の細菌さいきんや、水の中のプランクトンまで、すべての生き物が、この世界の中で、少しずつ自分の役割やくわりを持って生きているのだ、と。

おたがいに利用しあったり、役に立ちあったり。食べたり、食べられたり。うばったり、うばわれたり。つくったり、分解したり。そういった生き物どうしのかかわりあいが、この地球の生き物の世界をささえている。その複雑なつながりのことを生態系とぶ。

生態系の中で、ひとつの生き物がほろんだとする。その役割は、別の生き物がなんとかこなすので、当面はたいしたことがないように見える。

しかし、生態系の中からメンバーがどんどん歯がぬけるように少なくなっていくと、あるとき、とつぜん、生態系そのものがガタガタになってしまうかもしれない。

一般いっぱんに、ゾウやクジラのように体が大きい動物や、ライオンやトラのようにほかの生き物をとらえて食べる動物(捕食ほしょく動物)は、絶滅したり数がへったりしたとき、生態系に大きな影響えいきょうをあたえることがわかっている。ペンギンは、ゾウやクジラほどではないにしても大型動物の中に入るし、また、魚やイカを食べる捕食動物でもある。生態系の中での役割は大きいと考えられる。

また、ペンギンの生活のしかたにも、注目しなければならない。彼らは、海で魚をとり、陸でたまごを産んで子育てする。つまり、海の生態系と陸の生態系を結ぶ、大切な「結び目」の役割を持っているのだ。

だから、ぼくたちは、単にペンギンが好きだという感情だけでなく、彼らを特別に注目しておく必要があるのだ。

川端裕人かわばたひろと『サボテン島のペンギン会議』)

プランクトン
泳ぐ能力のうりょくがほとんどなく、水中や水面をただよっている生き物。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

かれは学校のれきしの授業が大好きだ。

(2)

えいえんの平和を願う。

(3)

先生がかい説してくれたので分かった。

(4)

ふくざつな問題をとくのはむずかしい。

(5)

古いけい式の機械を直す。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「それぞれの現象げんしょうを法則にもとづいたり、統一して説明できるように筋道すじみちを立てて組み立てられている様子」を表すことばをひらがな五字で書きなさい。


  • 彼はに問題を解決した。

Practiceの答え

(1)
答え

歴史

(2)
答え

永遠

(3)
答え

(4)
答え

複雑

(5)
答え

(6)
答え

りろんてき

Point

no local video: e33f5a17-5eac-4863-b6d7-3c6a604c1a93

Lesson

no local video: 0c2f0de2-20e6-468d-9e63-76b0a1e65c8b

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「メンバーがどんどん歯がぬけるように少なくなっていく」とありますが、どういうことですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 体が大きい生き物が生態系からはなれること。
  • すべての生き物が一気に地球上から姿すがたを消すこと。
  • いろいろな生き物が次々にほろんでいくこと。
  • ある生き物の数だけが特に少なくなること。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「この世界からいなくなる」とありますが、ひとつの種がこの世界からいなくなることを一語で言いかえたことばを文中から書きぬきなさい。

Practiceの答え

(1)
答え

絶滅

16-2 説明文14

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


世の人生訓などでは、背伸せのびをする、ということは、けるべきことであると教えられます。身のたけに合った生き方をしなさい、という提言のうらには、自分の力量以上に背伸びをするな、といういましめがこめられています。しかし、わたしは必ずしもそうは思いません。自分の力量をこんなものだと、最初から測ってわかったように思って、その範囲はんいのなかで生き、その範囲のなかで行動したのでは、向上も進歩も望めないでしょう。現在げんざいの力量からはみだしたものに挑戦ちょうせんする、つまりは背伸びをすることこそ、人間の新しい可能性をひらいてくれるものです。そして背伸びをする動機として、仲間からみとめてもらいたい、という願いは、大事なものの一つだと言いたいのです。

旧制の高校生たちが、判っても判らなくても、むずかしい原書をかかえて、闊歩かっぽしていたという話も、単なるご愛嬌あいきょうではなくて、そこから可能性への拓きが生まれることがあるという点で、認めてあげてもよいように思います。

しかし、それでもなお、私は本を読むという行為こうい本質ほんしつは、孤独こどくのなかにあると考えています。人間が実際じっさいに体験できる世界は、実際の世界の本当にわずかな一部にしかぎません。しかも、それを体験によって知っていくときに、私たちは、多くのよろこびを受け取ることも事実ですが、もう一方では、多くの苦しみや犠牲ぎせい代償だいしょうはらわなければなりません。

書物は、そうしてられた自分の世界に対して、いとも容易たやすくそれとは別の「世界」を私たちに見せてくれます。現在、コンピュータを媒介ばいかいにして体験する世界のことを「ヴァーチャル・リアリティ」(仮想現実かそうげんじつ)などと言う習慣しゅうかんがありますが、「仮想的現実」というのなら、書物の方がはるかに先輩せんぱいで、はるかに豊富ほうふな「仮想的世界」を私たちに伝え、体験させてくれます。コンピュータにあらわれる「仮想現実」は視覚的しかくてきあたえられます。しかし書物がえがす「仮想現実」は、文字を仲立ちとするだけに、人間の想像力そうぞうりょくをはるかに豊かに動員するものとなります。

映像えいぞうやイラストレーションの方が、判りやすい、と言う人もいるでしょう。しかし、写真として見せられた美人は、それだけの印象いんしょうしか与えませんが、言葉で表現された美しい人は、それを読む一人一人が、想像をたくましくして、どのようにでも自分のなかに描いてみることのできる豊かな自由度を持っています。

書物で読んだことのある小説が映画化されることがあります。文字から想像していた主人公のイメージと、映像化されたそれとが、見事に一致いっちしていることもあれば、およそかけはなれているということもあるでしょう。言いかえれば、文字で描かれた世界というのは、映像の世界のように、一つの可能性だけが実現してしまっているのとはちがって、百人の読者がいたら、百人の受け取り方ができるような、文字通り「可能的」な世界であるのです。

中略ちゅうりゃく

そんな曖昧あいまいなことではこまる、とおっしゃるでしょうか。しかし、個人こじんが書物と向かい合っているとき、その個人は、人生における経験けいけんも、知識ちしきも、味わったよろこびの大きさも、流したなみだの量も、それぞれがまちまちです。それでよい、というか、それしかあり得ないのですから、書物から何を読み取るか、ということは、およそ個人的なことなのです。

村上陽一郎むらかみよういちろう『困った注文』)

原書
外国で出版しゅっぱんされた、外国語のままの本。
闊歩
いばって気ままにふるまうこと。
代償
目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの。
媒介
仲立ち。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

その問題についててい言した。

(2)

風の速さをはかるのはむずかしい。

(3)

かねんごみを出す日だ。

(4)

きゅう校舎を取りこわす。

(5)

かれの知識はとてもほう富だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「曖昧あいまい」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 宿題が多くて、算数の宿題をやったか記憶が曖昧だ。
  • 曖昧に遊ぶのを楽しみにしている。
  • 学校の給食を食べる時間にはすでに曖昧だ。
  • 考えることが苦手だが曖昧に頑張っている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

測る

(3)
答え

可燃

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「別の『世界』」とありますが、どのような世界ですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 体験で得る喜びの代償に苦しみや犠牲を払わなければならない現実の世界。
  • コンピュータを媒介にして体験することができる仮想現実の世界。
  • 文字を仲立ちとし、人間が想像力を豊かに働かせて思い描く世界。
  • 映像やイラストレーションで表現されるだれにでもよく判る世界。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「書物で読んだ……ることもある」とありますが、その理由について説明した次の文の   a・bにあてはまることばを、文中からa・bそれぞれ二字で書きぬきなさい。 (完答)


  •  a の世界とはちがい、 b で描かれた世界というのは、人によって様々さまざまな受け取り方ができるから。

  • a
  • b

Confirm Testの答え

(1)
答え
  • a 映像
  • b 文字
    (完答)

Point

no local video: 074273c2-5b52-4f57-bb7c-4fe03a4e4a53

Lesson

no local video: e5d579b1-f5c8-47c9-803b-b30453e44428

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


世の人生訓などでは、背伸せのびをする、ということは、けるべきことであると教えられます。身のたけに合った生き方をしなさい、というAていげんうらには、自分の力量以上に背伸びをするな、といういましめがこめられています。しかし、わたしは必ずしもそうは思いません。自分の力量をこんなものだと、最初からBはかってわかったように思って、その範囲はんいのなかで生き、その範囲のなかで行動したのでは、向上も進歩も望めないでしょう。現在げんざいの力量からはみだしたものに挑戦ちょうせんする、つまりは背伸びをすることこそ、人間の新しいCかのうせいひらいてくれるものです。そして背伸びをする動機として、仲間からみとめてもらいたい、という願いは、大事なものの一つだと言いたいのです。

Dきゅうせいの高校生たちが、判っても判らなくても、むずかしい原書をかかえて、闊歩かっぽしていたという話も、単なるご愛嬌あいきょうではなくて、そこからかのうせいへの拓きが生まれることがあるという点で、認めてあげてもよいように思います。

しかし、それでもなお、私は本を読むという行為こうい本質ほんしつは、孤独こどくのなかにあると考えています。人間が実際じっさいに体験できる世界は、実際の世界の本当にわずかな一部にしかぎません。しかも、それを体験によって知っていくときに、私たちは、多くのよろこびを受け取ることも事実ですが、もう一方では、多くの苦しみや犠牲ぎせい代償だいしょうはらわなければなりません。

書物は、そうしてられた自分の世界に対して、いとも容易たやすくそれとは別の「世界」を私たちに見せてくれます。現在、コンピュータを媒介ばいかいにして体験する世界のことを「ヴァーチャル・リアリティ」(仮想現実かそうげんじつ)などと言う習慣しゅうかんがありますが、「仮想的現実」というのなら、書物の方がはるかに先輩せんぱいで、はるかにほうふな「仮想的世界」を私たちに伝え、体験させてくれます。コンピュータにあらわれる「仮想現実」は視覚的しかくてきあたえられます。しかし書物がえがす「仮想現実」は、文字を仲立ちとするだけに、人間の想像力そうぞうりょくをはるかにEゆたかに動員するものとなります。

映像えいぞうやイラストレーションの方が、判りやすい、と言う人もいるでしょう。しかし、写真として見せられた美人は、それだけの印象いんしょうしか与えませんが、言葉で表現された美しい人は、それを読む一人一人が、想像をたくましくして、どのようにでも自分のなかに描いてみることのできるゆたかな自由度を持っています。

書物で読んだことのある小説が映画化されることがあります。文字から想像していた主人公のイメージと、映像化されたそれとが、見事に一致いっちしていることもあれば、およそかけはなれているということもあるでしょう。言いかえれば、文字で描かれた世界というのは、映像の世界のように、一つのかのうせいだけが実現してしまっているのとはちがって、百人の読者がいたら、百人の受け取り方ができるような、文字通り「かのう的」な世界であるのです。

中略ちゅうりゃく

そんな曖昧あいまいなことではこまる、とおっしゃるでしょうか。しかし、個人こじんが書物と向かい合っているとき、その個人は、人生における経験けいけんも、知識ちしきも、味わったよろこびの大きさも、流したなみだの量も、それぞれがまちまちです。それでよい、というか、それしかあり得ないのですから、書物から何を読み取るか、ということは、およそ個人的なことなのです

村上陽一郎むらかみよういちろう『困った注文』)

原書
外国で出版しゅっぱんされた、外国語のままの本。
闊歩
いばって気ままにふるまうこと。
代償
目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの。
媒介
仲立ち。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「曖昧あいまい」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分が決めたことを最後までやりとげる様子。
  • 目の前にあることに集中する様子。
  • 態度やものごとがはっきりしないこと。あやふやな様子。
  • わからないことや困っていることが一つもない様子。

Lessonの答え

(1)
答え

A 提  B 測  C 可能性  D 旧制  E 豊 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


世の人生訓などでは、背伸せのびをする、ということは、けるべきことであると教えられます。身のたけに合った生き方をしなさい、という提言のうらには、自分の力量以上に背伸びをするな、といういましめがこめられています。しかし、わたしは必ずしもそうは思いません。自分の力量をこんなものだと、最初から測ってわかったように思って、その範囲はんいのなかで生き、その範囲のなかで行動したのでは、向上も進歩も望めないでしょう。現在げんざいの力量からはみだしたものに挑戦ちょうせんする、つまりは背伸びをすることこそ、人間の新しい可能性をひらいてくれるものです。そして背伸びをする動機として、仲間からみとめてもらいたい、という願いは、大事なものの一つだと言いたいのです。

旧制の高校生たちが、判っても判らなくても、むずかしい原書をかかえて、闊歩かっぽしていたという話も、単なるご愛嬌あいきょうではなくて、そこから可能性への拓きが生まれることがあるという点で、認めてあげてもよいように思います。

しかし、それでもなお、私は本を読むという行為こうい本質ほんしつは、孤独こどくのなかにあると考えています。人間が実際じっさいに体験できる世界は、実際の世界の本当にわずかな一部にしかぎません。しかも、それを体験によって知っていくときに、私たちは、多くのよろこびを受け取ることも事実ですが、もう一方では、多くの苦しみや犠牲ぎせい代償だいしょうはらわなければなりません。

書物は、そうしてられた自分の世界に対して、いとも容易たやすくそれとは別の「世界」を私たちに見せてくれます。現在、コンピュータを媒介ばいかいにして体験する世界のことを「ヴァーチャル・リアリティ」(仮想現実かそうげんじつ)などと言う習慣しゅうかんがありますが、「仮想的現実」というのなら、書物の方がはるかに先輩せんぱいで、はるかに豊富ほうふな「仮想的世界」を私たちに伝え、体験させてくれます。コンピュータにあらわれる「仮想現実」は視覚的しかくてきあたえられます。しかし書物がえがす「仮想現実」は、文字を仲立ちとするだけに、人間の想像力そうぞうりょくをはるかに豊かに動員するものとなります。

映像えいぞうやイラストレーションの方が、判りやすい、と言う人もいるでしょう。しかし、写真として見せられた美人は、それだけの印象いんしょうしか与えませんが、言葉で表現された美しい人は、それを読む一人一人が、想像をたくましくして、どのようにでも自分のなかに描いてみることのできる豊かな自由度を持っています。

書物で読んだことのある小説が映画化されることがあります。文字から想像していた主人公のイメージと、映像化されたそれとが、見事に一致いっちしていることもあれば、およそかけはなれているということもあるでしょう。言いかえれば、文字で描かれた世界というのは、映像の世界のように、一つの可能性だけが実現してしまっているのとはちがって、百人の読者がいたら、百人の受け取り方ができるような、文字通り「可能的」な世界であるのです。

中略ちゅうりゃく

そんな曖昧あいまいなことではこまる、とおっしゃるでしょうか。しかし、個人こじんが書物と向かい合っているとき、その個人は、人生における経験けいけんも、知識ちしきも、味わったよろこびの大きさも、流したなみだの量も、それぞれがまちまちです。それでよい、というか、それしかあり得ないのですから、書物から何を読み取るか、ということは、およそ個人的なことなのです。

村上陽一郎むらかみよういちろう『困った注文』)

原書
外国で出版しゅっぱんされた、外国語のままの本。
闊歩
いばって気ままにふるまうこと。
代償
目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの。
媒介
仲立ち。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

新しい計画をてい案した。

(2)

水の流れをそく定する。

(3)

この本は読むことがかのうだ。

(4)

きゅう友と再会した。

(5)

この地域ちいきは自然がゆたかだ。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「態度やものごとがはっきりしないこと。あやふやな様子。」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


彼はな返事をしてごまかした。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

可能

(4)
答え

(5)
答え

豊か

(6)
答え

あいまい

Point

no local video: eea285d4-c301-4246-aa25-2ebb54026642

Lesson

no local video: f4b860aa-e7b9-40c7-b09b-c48b786f8d39

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「書物から何を読み取るか、ということは、およそ個人的なことなのです」と同じ内容ないようが書かれている部分を第三段落だんらくまでの文中から二十二字で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

本を読むという行為の本質は、孤独のなかにある

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

 


(1)

線①「背伸びをする」を言いかえている部分を文中から十九字で書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

現在の力量からはみだしたものに挑戦する

Point

no local video: 30b50ece-320f-489e-9970-98f0296f310e

Lesson

no local video: c6350971-168c-46f2-91a8-5437650f3861

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私は必ずしもそうは思いません」とありますが、それはなぜですか。文中のことばを使って三十字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

自分の力量をはみ出すことで新しい可能性を拓けるから。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「書物から何を読み取るか、ということは、およそ個人的なことなのです」について、「書物から何を読み取るか、ということは、およそ個人的なこと」なのはなぜだと筆者はべていますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 書物に向き合っている一人一人の人間は、それぞれに人生の経験も知識もことなるから。
  • 人の読み取りの能力はまちまちなので、全員が著者の意図を読み取れるとはかぎらないから。
  • 文章には、書いた著者でさえ言いたいことを一つに決められない曖昧なところがあるから。
  • 個人がどのように書物に向かい合っているかということは、他人に明かされることではないから。

Practiceの答え

(1)
答え

16-3 説明文15

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


スイカの原産地はアフリカの砂漠さばく地帯である。アフリカでは現在げんざいでも、貴重きちょうな水分の補給源ほきゅうげんとしてスイカを大切にしているという。砂漠に住む人々にとってスイカは水がめの役割やくわりを果たしているのだ。

砂漠のようなきびしい環境条件の中で、スイカが苦労をして水分たっぷりのあまい果実を実らせるのにはわけがある。実は鳥や動物に食べてもらおうとしているのである。

えたとらにわが身をあたえたという釈迦しゃかさながら、砂漠で果実を与えるとはなんといういつくしみの心だろう。現代で言えば、おなかのすいた人に自らの顔を食べさせるアンパンマンのようなヒーローなのだろうか。

もちろん、スイカがなんの見返りもなく、果実を食べさせているはずはない。甘くれたスイカにはあるたくらみがあるのだ。スイカの果実をむさぼり食べた動物や鳥は、スイカの種子も一緒いっしょに飲みんでしまう。これこそスイカのもくろみなのだ。そして、スイカはお腹の中を通りけ、ふんと一緒に体外へ出るのである。

植物は動物のように自由に動けないが、行動範囲を広げるチャンスが一つだけある。それが種子である。タンポポの種子は綿毛で風に乗って遠くへ飛んでいくし、オナモミの種子はとげとげした実で衣服に引っかかって遠くへ運ばれていく。スイカの種子が好んで鳥や動物の体内に入りたがる理由も、まさにここにある。スイカの種子は食べられて、動物や鳥にあちらこちらへ運ばれる。だから、スイカの種子は食べられなければいけないのだ。

もちろん、まんまと食べてもらったスイカの種が、の中で芽を出したり、盲腸もうちょうに引っかかるようなヘマをするはずはない。それどころか、スイカの種子はできるだけゆっくり時間をかけて胃腸を通り、体内にとどまるようにしているという。そうすることで、少しでも遠くまで運ばれようとしているのだ。胃の中も腸の中も、まったく平気なのだ。なんという余裕よゆうだろう。

そう言えば、スイカ独特の縞模様しまもようも鳥や動物に見つかりやすいように発達したと言われている。そこまでしても、スイカは食べてもらいたいと思っていたのである。そう考えると、種を食べずに器用にき出してしまう人間は、ずいぶん迷惑な存在そんざいだ。

スイカだけでなく、多くの植物が鳥や動物に食べられて種子を運ぶという作戦を選んでいる。食べられるような果実をつける植物は、ほとんどが果実と一緒に種子を食べさせて、種子を遠くへ運んでもらおうとしているのだ。

例えばリンゴやモモ、カキ、ミカン、ブドウなど木の上でじゅくした果実は赤色、だいだいいろ桃色ももいろむらさきいろのように赤系統けいとう色彩しきさいをしていることが多い。これは鳥が赤色をもっとも認識にんしきするからである。一方、熟していない果実は緑色をしていて苦い。種子が未熟なうちに食べられてはこまるので、苦味物質ぶっしつたくわえて果実を守っているのである。種子が熟してくると、果実は苦味物質を消去し、糖分とうぶんを蓄え甘くおいしくなる。そして、果実の色を緑色から赤色に変えて食べごろのサインを出すのである。「緑色は食べるな」「赤色は食べてほしい」。これが、植物が鳥とわした色のサインである。

蓮実香佑はすみこうすけ『「植物」という不思議な生き方』)

釈迦
仏教ぶっきょうを始めた人物。
慈しみ
かわいがること。弱い者に愛情あいじょうを注ぐ気持ち。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

このじょうぶんむずかしくて理解しにくい。

(2)

つくえかこんで話し合う。

(3)

あの店ではめんのシャツを売っている。

(4)

どくがくでピアノをけるようになった。

(5)

めいろに入ってしまいけ出せなかった。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「器用」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • かれは器用な足で速く走る。
  • この料理は器用な味がする。
  • かれは悔しくて、器用に泣き出した。
  • かのじょは手先が器用なので、料理を作るのがとても上手だ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

条文

(2)
答え

(3)
答え

綿

(4)
答え

独学

(5)
答え

迷路

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「スイカの種子は……とどまるようにしている」とありますが、スイカがこのような作戦をとっているのは何のためですか。次の文の    a・bにあてはまることばを、文中からaは二字、bは八字で書きぬきなさい。(完答)


鳥や動物に a  b 運んでもらうため。


  • a
  • b

Confirm Testの答え

(1)
答え

a 種子  b 少しでも遠くまで (完答)

Point

no local video: cb45441a-fca3-4f09-bd3d-e0aaf2e3b8c4

Lesson

no local video: ec5c2cbb-aacb-4ee3-ab3e-93c74a4453eb

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


スイカの原産地はアフリカの砂漠さばく地帯である。アフリカでは現在げんざいでも、貴重きちょうな水分の補給源ほきゅうげんとしてスイカを大切にしているという。砂漠に住む人々にとってスイカは水がめの役割やくわりを果たしているのだ。

砂漠のようなきびしい環境かんきょうAじょうけんの中で、スイカが苦労をして水分たっぷりのあまい果実を実らせるのにはわけがある。実は鳥や動物に食べてもらおうとしているのである。

えたとらにわが身をあたえたという釈迦しゃかさながら、砂漠で果実を与えるとはなんといういつくしみの心だろう。現代で言えば、おなかのすいた人に自らの顔を食べさせるアンパンマンのようなヒーローなのだろうか。

もちろん、スイカがなんの見返りもなく、果実を食べさせているはずはない。甘くれたスイカにはあるたくらみがあるのだ。スイカの果実をむさぼり食べた動物や鳥は、スイカの種子も一緒いっしょに飲みんでしまう。これこそスイカのもくろみなのだ。そして、スイカはお腹の中を通りけ、ふんと一緒に体外へ出るのである。

植物は動物のように自由に動けないが、行動はんBを広げるチャンスが一つだけある。それが種子である。タンポポの種子はCわたで風に乗って遠くへ飛んでいくし、オナモミの種子はとげとげした実で衣服に引っかかって遠くへ運ばれていく。スイカの種子が好んで鳥や動物の体内に入りたがる理由も、まさにここにある。スイカの種子は食べられて、動物や鳥にあちらこちらへ運ばれる。だから、スイカの種子は食べられなければいけないのだ。

もちろん、まんまと食べてもらったスイカの種が、の中で芽を出したり、盲腸もうちょうに引っかかるようなヘマをするはずはない。それどころか、スイカの種子はできるだけゆっくり時間をかけて胃腸を通り、体内にとどまるようにしているという。そうすることで、少しでも遠くまで運ばれようとしているのだ。胃の中も腸の中も、まったく平気なのだ。なんという余裕よゆうだろう。

そう言えば、スイカDどくとく縞模様しまもようも鳥や動物に見つかりやすいように発達したと言われている。そこまでしても、スイカは食べてもらいたいと思っていたのである。そう考えると、種を食べずに器用き出してしまう人間は、ずいぶん
Eめいわく存在そんざいだ。

スイカだけでなく、多くの植物が鳥や動物に食べられて種子を運ぶという作戦を選んでいる。食べられるような果実をつける植物は、ほとんどが果実と一緒に種子を食べさせて、種子を遠くへ運んでもらおうとしているのだ。

例えばリンゴやモモ、カキ、ミカン、ブドウなど木の上でじゅくした果実は赤色、だいだいいろ桃色ももいろむらさきいろのように赤系統けいとう色彩しきさいをしていることが多い。これは鳥が赤色をもっとも認識にんしきするからである。一方、熟していない果実は緑色をしていて苦い。種子が未熟なうちに食べられてはこまるので、苦味物質ぶっしつたくわえて果実を守っているのである。種子が熟してくると、果実は苦味物質を消去し、糖分とうぶんを蓄え甘くおいしくなる。そして、果実の色を緑色から赤色に変えて食べごろのサインを出すのである。「緑色は食べるな」「赤色は食べてほしい」。これが、植物が鳥とわした色のサインである。

蓮実香佑はすみこうすけ『「植物」という不思議な生き方』)

釈迦
仏教ぶっきょうを始めた人物。
慈しみ
かわいがること。弱い者に愛情あいじょうを注ぐ気持ち。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「器用」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 要領ようりょうよく、いろいろなものごとを処理しょりする様子。
  • 自分の都合だけを考えて物事を進める様子。
  • わからないことを積極的せっきょくてきに聞いて解決しようとする様子。
  • あともう少しで答えが出る様子。

Lessonの答え

(1)
答え

A 条件  B 囲  C 綿  D 独  E 迷 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


スイカの原産地はアフリカの砂漠さばく地帯である。アフリカでは現在げんざいでも、貴重きちょうな水分の補給源ほきゅうげんとしてスイカを大切にしているという。砂漠に住む人々にとってスイカは水がめの役割やくわりを果たしているのだ。

砂漠のようなきびしい環境条件の中で、スイカが苦労をして水分たっぷりのあまい果実を実らせるのにはわけがある。実は鳥や動物に食べてもらおうとしているのである。

えたとらにわが身をあたえたという釈迦しゃかさながら、砂漠で果実を与えるとはなんといういつくしみの心だろう。現代で言えば、おなかのすいた人に自らの顔を食べさせるアンパンマンのようなヒーローなのだろうか。

もちろん、スイカがなんの見返りもなく、果実を食べさせているはずはない。甘くれたスイカにはあるたくらみがあるのだ。スイカの果実をむさぼり食べた動物や鳥は、スイカの種子も一緒いっしょに飲みんでしまう。これこそスイカのもくろみなのだ。そして、スイカはお腹の中を通りけ、ふんと一緒に体外へ出るのである。

植物は動物のように自由に動けないが、行動範囲を広げるチャンスが一つだけある。それが種子である。タンポポの種子は綿毛で風に乗って遠くへ飛んでいくし、オナモミの種子はとげとげした実で衣服に引っかかって遠くへ運ばれていく。スイカの種子が好んで鳥や動物の体内に入りたがる理由も、まさにここにある。スイカの種子は食べられて、動物や鳥にあちらこちらへ運ばれる。だから、スイカの種子は食べられなければいけないのだ。

もちろん、まんまと食べてもらったスイカの種が、の中で芽を出したり、盲腸もうちょうに引っかかるようなヘマをするはずはない。それどころか、スイカの種子はできるだけゆっくり時間をかけて胃腸を通り、体内にとどまるようにしているという。そうすることで、少しでも遠くまで運ばれようとしているのだ。胃の中も腸の中も、まったく平気なのだ。なんという余裕よゆうだろう。

そう言えば、スイカ独特の縞模様しまもようも鳥や動物に見つかりやすいように発達したと言われている。そこまでしても、スイカは食べてもらいたいと思っていたのである。そう考えると、種を食べずに器用にき出してしまう人間は、ずいぶん迷惑な存在そんざいだ。

スイカだけでなく、多くの植物が鳥や動物に食べられて種子を運ぶという作戦を選んでいる。食べられるような果実をつける植物は、ほとんどが果実と一緒に種子を食べさせて、種子を遠くへ運んでもらおうとしているのだ。

例えばリンゴやモモ、カキ、ミカン、ブドウなど木の上でじゅくした果実は赤色、だいだいいろ桃色ももいろむらさきいろのように赤系統けいとう色彩しきさいをしていることが多い。これは鳥が赤色をもっとも認識にんしきするからである。一方、熟していない果実は緑色をしていて苦い。種子が未熟なうちに食べられてはこまるので、苦味物質ぶっしつたくわえて果実を守っているのである。種子が熟してくると、果実は苦味物質を消去し、糖分とうぶんを蓄え甘くおいしくなる。そして、果実の色を緑色から赤色に変えて食べごろのサインを出すのである。「緑色は食べるな」「赤色は食べてほしい」。これが、植物が鳥とわした色のサインである。

蓮実香佑はすみこうすけ『「植物」という不思議な生き方』)

釈迦
仏教ぶっきょうを始めた人物。
慈しみ
かわいがること。弱い者に愛情あいじょうを注ぐ気持ち。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

あなたはこのじょうけんに同意しました。

(2)

学校の運動場はフェンスでかこまれている。

(3)

冬にはわた入りのコートを着る。

(4)

かれの考えはとてもどくとくだ。

(5)

道にまよってしまって帰れなかった。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「要領ようりょうよく、いろいろなものごとを処理しょりする様子」を表すことばを漢字二字で書きなさい。


彼はに問題を解決した。

Practiceの答え

(1)
答え

条件

(2)
答え

(3)
答え

綿

(4)
答え

独特

(5)
答え

迷って

(6)
答え

器用

Point

no local video: 81c2f124-9c55-4cbd-9e45-a4328636aa09

Lesson

no local video: 54d4a464-0009-4e46-b089-3d142919b815

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「緑色は食べるな」について、植物は、なぜ緑色の果実を食べてほしくないのですか。文中から十九字で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

種子が未熟なうちに食べられては困るので

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「アフリカでは現在でも……大切にしている」とありますが、これはスイカにどのような性質せいしつがあるからですか。それを説明した次の文の    a・bにあてはまることばを、文中からaは七字、bは二字で書きぬきなさい。(完答)


砂漠のような a の中で、 b の多い果実を実らせる性質。


  • a
  • b

Practiceの答え

(1)
答え

a 厳しい環境条件  b 水分 (完答)

17章 物語文

物語文の読み方

17-1 物語文15

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


視力しりょくしょうがいがある「わたし」は、盲導犬の訓練を受けることにした。

訓練を受けにきたほかの三人は、みんな思い思いに犬の頭をなでたり、名前をびながら、毛なみの感触かんしょくを楽しんだりしています。

「ひゃあ! 顔をなめられてしまった。大きなしたなんだなあ」

などと、うれしそうに言っている人もいました。

私もなんとかして頭をなでなければと思うのですが、なかなか勇気が出ません。やっとの思いで、おそるおそる右手の人差指ひとさしゆびを一本だけ出してみました。ほんとうに気持ちが動転していて、手のひらで犬の頭をなでることさえわすれてしまっていたのです。

指導員しどういんの先生が「そこは顔ですよ」と言いました。すると私は、あわてて指を引っこめました。

郡司ぐんじさん、あなた、ベルナの口の中に手を入れてごらんなさい」

塩屋しおや先生の声がかかりました。

私はびっくりしました。頭さえなでられないものが、どうして口の中になど手を入れることができるでしょうか。雪の上にたおれたときに、目の前に大きく開けられたあの口の中にです。

「できません……

私は答えました。

「できない? あなた何をするためにここに来たのですか? すぐに荷物をまとめて帰りなさい!」

先生のこわい声が追いかけてきました。

時間がすべて止まったような瞬間しゅんかんです。

私は泣きそうになりました。怖くて怖くて、犬の口の中になど、どう考えても手を入れることはできません。でも、それができないといって、このまま荷物をまとめて家に帰ることもできないのです。なにしろ今度帰ってくるときには、盲導犬といっしょだからねと、幸治こうじさんに言いきって来たのですから。それになんといっても、視力のない私が赤ちゃんを育てるには、盲導犬の力を必要としていたのです。

私は、ギュッと目を固くつむりました。息を止めます。

いちぎられて指がなくなっても、かまうものか。もうあとには引けないのだから。

えい、やあ!

づなを持たない右手を、ベルナの口の中につっこみました。

ゆっくりとしたテンポで、ときが流れていきます。

あれ?

不思議な気持ちがして、私はわれにかえりました。手を口の中につっこまれたベルナは、おどろいた様子もなく、目の前の私を見上げているようです。

えー⁉︎ 普通ふつうの犬とは、ちがうんだなあ。

我にかえっていちばんに思ったのは、そのことでした。

それに犬の口の中って、なんて温かで気持ちがいいんだろう。固くて健康そうな歯があります。生ハムのようなぶあつい舌があります。

そっと手を口の中から出しました。指を折ったりばしたりしてみました。いたくもなんともありません。血が流れている様子もありません。

塩屋先生が私のその手を持って、ベルナの頭の上に置きました。そして先生は、自分の手をその上に重ねて、私の手をやさしくなでてくださいました。

「ベルナ、一生懸命いっしょうけんめいにがんばるからよろしくね」

張りつめていた気持ちがやわらかくほぐれて、私のむねいっぱいに熱いものが広がりました。私を見上げていたベルナも、うれしそうにバタバタとしっぽをって、体をすり寄せてきます。

ベルナの心に初めてふれたひとときでした。

(郡司ななえ『ベルナのしっぽ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

かれのアドバイスが成功にみちびいた

(2)

弟は、アイデアをねるのが得意だ。

(3)

適度なふかをかけたトレーニングをする。

(4)

きんちょうしながら発表をした。

(5)

募金ぼきん活動にきふして協力した。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「気が動転する」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 外で遊ぶのは暑すぎるから気が動転しないように室内で遊ぼう。
  • 気が動転するまでお手伝いを頑張った。
  • 目の前で人が倒れて気が動転した。
  • 気が動転したのでテレビを見ることができた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

導いた

(2)
答え

練る

(3)
答え

負荷

(4)
答え

(5)
答え

寄付

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「先生は、自分の手をその上に重ねて、私の手をやさしくなでてくださいました」とありますが、ここから「先生」のどんな気持ちが読み取れますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  「私」のためとはいえ、きびしい言い方をしてしまったことをもうわけなく思う気持ち。
  •  ベルナのおだやかな性質せいしつを「私」にわかってもらい、ベルナを気に入ってもらいたいと期待する気持ち。
  •  ベルナが「私」に危害きがいを加えなかったことにほっとし、これからうまくやっていけそうだと安心する気持ち。
  •  ベルナと「私」がよい関係をきずいてくれることを願うとともに、「私」をはげます気持ち。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: d2ea827a-16dc-4b5a-8d5b-80249d684ba8

Lesson

no local video: 19929ac9-8681-45c3-8763-97ba73832dd9

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


視力しりょくしょうがいがある「わたし」は、もうAどうけんBくんれんを受けることにした。

くんれんを受けにきたほかの三人は、みんな思い思いに犬の頭をなでたり、名前をびながら、毛なみの感触かんしょくを楽しんだりしています。

「ひゃあ! 顔をなめられてしまった。大きなしたなんだなあ」

などと、うれしそうに言っている人もいました。

私もなんとかして頭をなでなければと思うのですが、なかなか勇気が出ません。やっとの思いで、おそるおそる右手の人差指ひとさしゆびを一本だけ出してみました。ほんとうに気持ちが動転していて、手のひらで犬の頭をなでることさえわすれてしまっていたのです。

どういんの先生が「そこは顔ですよ」と言いました。すると私は、あわてて指を引っこめました。

郡司ぐんじさん、あなた、ベルナの口の中に手を入れてごらんなさい」

塩屋しおや先生の声がかかりました。

私はびっくりしました。頭さえなでられないものが、どうして口の中になど手を入れることができるでしょうか。雪の上にたおれたときに、目の前に大きく開けられたあの口の中にです。

「できません……

私は答えました。

「できない? あなた何をするためにここに来たのですか? すぐにCにもつをまとめて帰りなさい!」

先生のこわい声が追いかけてきました。

時間がすべて止まったような瞬間しゅんかんです。

私は泣きそうになりました。怖くて怖くて、犬の口の中になど、どう考えても手を入れることはできません。でも、それができないといって、このままにもつをまとめて家に帰ることもできないのです。なにしろ今度帰ってくるときには、盲どう犬といっしょだからねと、幸治こうじさんに言いきって来たのですから。それになんといっても、視力のない私が赤ちゃんを育てるには、盲どう犬の力を必要としていたのです。

私は、ギュッと目を固くつむりました。息を止めます

いちぎられて指がなくなっても、かまうものか。もうあとには引けないのだから。

えい、やあ!

づなを持たない右手を、ベルナの口の中につっこみました。

ゆっくりとしたテンポで、ときが流れていきます。

あれ?

不思議な気持ちがして、私はわれにかえりました。手を口の中につっこまれたベルナは、おどろいた様子もなく、目の前の私を見上げているようです。

えー⁉︎ 普通ふつうの犬とは、ちがうんだなあ。

我にかえっていちばんに思ったのは、そのことでした。

それに犬の口の中って、なんて温かで気持ちがいいんだろう。固くて健康そうな歯があります。生ハムのようなぶあつい舌があります。

そっと手を口の中から出しました。指を折ったりばしたりしてみました。いたくもなんともありません。血が流れている様子もありません。

塩屋先生が私のその手を持って、ベルナの頭の上に置きました。そして先生は、自分の手をその上に重ねて、私の手をやさしくなでてくださいました。

「ベルナ、一生懸命いっしょうけんめいにがんばるからよろしくね」

Dりつめていた気持ちがやわらかくほぐれて、私のむねいっぱいに熱いものが広がりました。私を見上げていたベルナも、うれしそうにバタバタとしっぽをって、体をすりEせてきます。

ベルナの心に初めてふれたひとときでした。

(郡司ななえ『ベルナのしっぽ』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「気持ちが動転して」について、「気が動転する」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 非常に驚いて平静へいせいを失うこと。
  • 何かあったらすぐに出られるように、素早すばや準備じゅんびをすること。
  • 大事な試合前などに気合いを入れること。
  • 自分一人では解決することができず、どうしたらいいか確認すること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 導  B 訓練  C 荷物  D 張  E  寄 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


視力しりょくしょうがいがある「わたし」は、盲導犬の訓練を受けることにした。

訓練を受けにきたほかの三人は、みんな思い思いに犬の頭をなでたり、名前をびながら、毛なみの感触かんしょくを楽しんだりしています。

「ひゃあ! 顔をなめられてしまった。大きなしたなんだなあ」

などと、うれしそうに言っている人もいました。

私もなんとかして頭をなでなければと思うのですが、なかなか勇気が出ません。やっとの思いで、おそるおそる右手の人差指ひとさしゆびを一本だけ出してみました。ほんとうに気持ちが動転していて、手のひらで犬の頭をなでることさえわすれてしまっていたのです。

指導員しどういんの先生が「そこは顔ですよ」と言いました。すると私は、あわてて指を引っこめました。

郡司ぐんじさん、あなた、ベルナの口の中に手を入れてごらんなさい」

塩屋しおや先生の声がかかりました。

私はびっくりしました。頭さえなでられないものが、どうして口の中になど手を入れることができるでしょうか。雪の上にたおれたときに、目の前に大きく開けられたあの口の中にです。

「できません……

私は答えました。

「できない? あなた何をするためにここに来たのですか? すぐに荷物をまとめて帰りなさい!」

先生のこわい声が追いかけてきました。

時間がすべて止まったような瞬間しゅんかんです。

私は泣きそうになりました。怖くて怖くて、犬の口の中になど、どう考えても手を入れることはできません。でも、それができないといって、このまま荷物をまとめて家に帰ることもできないのです。なにしろ今度帰ってくるときには、盲導犬といっしょだからねと、幸治こうじさんに言いきって来たのですから。それになんといっても、視力のない私が赤ちゃんを育てるには、盲導犬の力を必要としていたのです。

私は、ギュッと目を固くつむりました。息を止めます。

いちぎられて指がなくなっても、かまうものか。もうあとには引けないのだから。

えい、やあ!

づなを持たない右手を、ベルナの口の中につっこみました。

ゆっくりとしたテンポで、ときが流れていきます。

あれ?

不思議な気持ちがして、私はわれにかえりました。手を口の中につっこまれたベルナは、おどろいた様子もなく、目の前の私を見上げているようです。

えー⁉︎ 普通ふつうの犬とは、ちがうんだなあ。

我にかえっていちばんに思ったのは、そのことでした。

それに犬の口の中って、なんて温かで気持ちがいいんだろう。固くて健康そうな歯があります。生ハムのようなぶあつい舌があります。

そっと手を口の中から出しました。指を折ったりばしたりしてみました。いたくもなんともありません。血が流れている様子もありません。

塩屋先生が私のその手を持って、ベルナの頭の上に置きました。そして先生は、自分の手をその上に重ねて、私の手をやさしくなでてくださいました。

「ベルナ、一生懸命いっしょうけんめいにがんばるからよろしくね」

張りつめていた気持ちがやわらかくほぐれて、私のむねいっぱいに熱いものが広がりました。私を見上げていたベルナも、うれしそうにバタバタとしっぽをって、体をすり寄せてきます。

ベルナの心に初めてふれたひとときでした。

(郡司ななえ『ベルナのしっぽ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

新しいシステムをどうにゅうする。

(2)

警察けいさつ犬は、特別なくんれんを受けている。

(3)

玄関げんかんにもつを受け取った。

(4)

テントをはってキャンプをする。

(5)

学校の帰りに公園によった

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「非常に驚いて平静へいせいを失うこと。驚きあわてること。」を表すことばを四字で書きなさい。


悲しみのあまりしていた。

Practiceの答え

(1)
答え

導入

(2)
答え

訓練

(3)
答え

荷物

(4)
答え

張って

(5)
答え

寄った

(6)
答え

気が動転

Point

no local video: 3ad14f9c-a646-44dd-85a7-9b5b8a82e57a

Lesson

no local video: 4fc288cf-454a-422e-b44c-8f18e9cb58e6

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私は、ギュッと目を固くつむりました。息を止めます」とありますが、このときの「私」はどのような気持ちでしたか。三十五字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

怖いけれどがんばって犬の口の中に手を入れようとかくごを決める気持ち。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「やっとの思いで、おそるおそる右手の人差指を一本だけ出してみました」とありますが、この様子から「私」のどんな気持ちが読み取れますか。「……という気持ち。」につながる形で十五字以内で書きなさい。


という気持ち。

Practiceの答え

(1)
答え

犬の頭をなでるのが怖い〈という気持ち。〉

17-2 物語文16

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「ねぇ、由美ゆみちゃん。わたし、どうして突然とつぜん由美ちゃんにきらわれたのか、わかんないんだ。お誕生日たんじょうび会のとき、私、なにか悪いことしちゃったかな……

花蓮かれんちゃんの声が、かすれて、とぎれる。風がゆるくいて、花たちがゆれる。まるで、由美を応援してくれているみたいに、由美のほうを見あげてゆれている。

大丈夫だいじょうぶ、ちゃんと言える。友達ともだちじゃないって言える。

由美は覚悟かくごを決めて、大きく息をった。

「悪いことなんてしてないよ……

大きく息を吸ったわりには、すぐに言葉がとぎれてしまう。もう一度大きく吸って、き出すその勢いで声を出す。

「花蓮ちゃんは悪くないから」

こんどはちゃんと声が出たから、由美はその勢いにのって、つづけた。

「私は、花蓮ちゃんに似合わないから、だから友達でいるのやめようって、思っただけだから」

そっと顔をあげると、花蓮ちゃんが、由美をじっと見あげていた。由美は、その顔を見て、やっぱりかわいいなぁと思った。花蓮ちゃんは、この庭によく似合う。不思議の国のアリスみたいなのは、私じゃなくて花蓮ちゃんのほうだ。

「花蓮ちゃんは志保しほちゃんたちといっしょにいるほうが、似合ってるし、話も合うみたいだし、楽しそうだし、だから、私とは友達じゃなくていいから。花蓮ちゃんの仲良しは、志保ちゃんたちだけでいいから」

由美はそこまで言うと、ふたたびうつむいて、クローブピンクとコリアンダーを見つめた。小さくゆれつづけている花たちを見て、由美はよくがんばったねと、拍手はくしゅされている気分になった。

すみれさんは「草花はひとにはかなわない」って言ってたけど、そんなことないと思った。だって、いま、助けられたもの。勇気出せたもの。

由美は言いたいことが言えたので、ゆっくりと身体からだを回転させた。

もう、ほかに言うことはない。あとのことは、勝手に花蓮ちゃんをんだすみれさんにまかせよう。

由美は大きく深呼吸しんこきゅうすると、小屋のほうへと顔をあげて歩きだした。


「勝手に決めないでよ!」

突然、背中せなかに強くて大きな声が、あたった。一瞬いっしゅん、だれだかわからないくらい、それはとげとげしい声だった。

「楽しそうにしているだけかもしれないでしょ?」

だけど、   その声は、たしかに花蓮ちゃんの声だった。その声があまりにかなしそうで、由美は、歩きだしたばかりの足を止めた。

「ママたちが仲良しで、おまけにクラスまで同じになっちゃって、それで、仕方なく仲良くしてるだけかもしれないでしょう?」

ゆっくりくと、花蓮ちゃんはものすごくこわい顔をして、由美が置いたコップを見つめていた。

「性格悪いなぁ、好きじゃないなぁって思っても、ママたちが仲良しで、だから私も、志保ちゃんたちと仲良しにならなきゃいけなくて……

しゃべりながら、苦しそうに顔をゆがませているその姿すがたを見て、由美は混乱こんらんした。

本当なの? だって、そんな風には見えなかったよ。花蓮ちゃんは楽しそうだったよ。志保ちゃんたちと、気持ちが通じ合っているように見えたよ。

草野くさのたき『ハーブガーデン』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

緊急きんきゅう事態におうじて避難ひなんする。

(2)

台風のせいりょくが強まっている。

(3)

わたしと姉は、考えがるいじしている。

(4)

法律ほうりつについて、ろんする。

(5)

その動物はおだやかなせいしつがある。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

勢力

(3)
答え

類似

(4)
答え

(5)
答え

性質

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「花蓮ちゃんはものすごく恐い顔をして、由美が置いたコップを見つめていた」とありますが、このときの花蓮ちゃんの気持ちとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • 由美が勝手な決めつけで、勝手に友達でいるのをやめると言い出したことを、腹立たしく、また悲しく思う気持ち。
  • 好きではない志保ちゃんたちと仲良くできる自分のことを由美にみとめてもらいたいと思う気持ち。
  • 由美が、志保ちゃんたちとは楽しそうにしているだけだと気づいてくれないことを、仕方がないと思う気持ち。
  • あえて自分が悪者であるかのようにふるまって、友達をやめると言い出した由美に、がっかりする気持ち。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまる言葉としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 相変わらず元気な声で言った
  • 少し低い声でもう一度言った
  • 何か言いたそうにしながら言った
  • かわいらしい声で言った

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 585e3913-1178-4b34-b279-653879a97556

Lesson

no local video: f5280a2d-0441-49bc-849f-6f1249ddf487

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「ねぇ、由美ゆみちゃん。わたし、どうして突然とつぜん由美ちゃんにきらわれたのか、わかんないんだ。お誕生日たんじょうび会のとき、私、なにか悪いことしちゃったかな……

花蓮かれんちゃんの声が、かすれて、とぎれる。風がゆるくいて、花たちがゆれる。まるで、由美をAおうえんしてくれているみたいに、由美のほうを見あげてゆれている。

大丈夫だいじょうぶ、ちゃんと言える。友達ともだちじゃないって言える。

由美は覚悟かくごを決めて、大きく息をった。

「悪いことなんてしてないよ……

大きく息を吸ったわりには、すぐに言葉がとぎれてしまう。もう一度大きく吸って、き出すそのBいきおいで声を出す。

「花蓮ちゃんは悪くないから」

こんどはちゃんと声が出たから、由美はそのいきおいにのって、つづけた。

「私は、花蓮ちゃんにCわないから、だから友達でいるのやめようって、おもっただけだから」

そっと顔をあげると、花蓮ちゃんが、由美をじっと見あげていた。由美は、その顔を見て、やっぱりかわいいなぁとおもった。花蓮ちゃんは、この庭によくに合う。Dふしぎの国のアリスみたいなのは、私じゃなくて花蓮ちゃんのほうだ。

「花蓮ちゃんは志保しほちゃんたちといっしょにいるほうが、に合ってるし、話も合うみたいだし、楽しそうだし、だから、私とは友達じゃなくていいから。花蓮ちゃんの仲良しは、志保ちゃんたちだけでいいから」

由美はそこまで言うと、ふたたびうつむいて、クローブピンクとコリアンダーを見つめた。小さくゆれつづけている花たちを見て、由美はよくがんばったねと、拍手はくしゅされている気分になった。

すみれさんは「草花はひとにはかなわない」って言ってたけど、そんなことないとおもった。だって、いま、助けられたもの。勇気出せたもの。

由美は言いたいことが言えたので、ゆっくりと身体からだを回転させた。

もう、ほかに言うことはない。あとのことは、勝手に花蓮ちゃんをんだすみれさんにまかせよう。

由美は大きく深呼吸しんこきゅうすると、小屋のほうへと顔をあげて歩きだした。


「勝手に決めないでよ!」

突然、背中せなかに強くて大きな声が、あたった。一瞬いっしゅん、だれだかわからないくらい、それはとげとげしい声だった。

「楽しそうにしているだけかもしれないでしょ?」

だけど、少し低い声でもう一度言ったその声は、たしかに花蓮ちゃんの声だった。その声があまりにかなしそうで、由美は、歩きだしたばかりの足を止めた。

「ママたちが仲良しで、おまけにクラスまで同じになっちゃって、それで、仕方なく仲良くしてるだけかもしれないでしょう?」

ゆっくりくと、花蓮ちゃんはものすごくこわい顔をして、由美が置いたコップを見つめていた。

Eせいかく悪いなぁ、好きじゃないなぁっておもっても、ママたちが仲良しで、だから私も、志保ちゃんたちと仲良しにならなきゃいけなくて……

しゃべりながら、苦しそうに顔をゆがませているその姿すがたを見て、由美は混乱こんらんした

本当なの? だって、そんな風には見えなかったよ。花蓮ちゃんは楽しそうだったよ。志保ちゃんたちと、気持ちが通じ合っているように見えたよ。

草野くさのたき『ハーブガーデン』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 応  B 勢  C 似  D 不思議  E 性格 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「ねぇ、由美ゆみちゃん。わたし、どうして突然とつぜん由美ちゃんにきらわれたのか、わかんないんだ。お誕生日たんじょうび会のとき、私、なにか悪いことしちゃったかな……

花蓮かれんちゃんの声が、かすれて、とぎれる。風がゆるくいて、花たちがゆれる。まるで、由美を応援してくれているみたいに、由美のほうを見あげてゆれている。

大丈夫だいじょうぶ、ちゃんと言える。友達ともだちじゃないって言える。

由美は覚悟かくごを決めて、大きく息をった。

「悪いことなんてしてないよ……

大きく息を吸ったわりには、すぐに言葉がとぎれてしまう。もう一度大きく吸って、き出すその勢いで声を出す。

「花蓮ちゃんは悪くないから」

こんどはちゃんと声が出たから、由美はその勢いにのって、つづけた。

「私は、花蓮ちゃんに似合わないから、だから友達でいるのやめようって、思っただけだから」

そっと顔をあげると、花蓮ちゃんが、由美をじっと見あげていた。由美は、その顔を見て、やっぱりかわいいなぁと思った。花蓮ちゃんは、この庭によく似合う。不思議の国のアリスみたいなのは、私じゃなくて花蓮ちゃんのほうだ。

「花蓮ちゃんは志保しほちゃんたちといっしょにいるほうが、似合ってるし、話も合うみたいだし、楽しそうだし、だから、私とは友達じゃなくていいから。花蓮ちゃんの仲良しは、志保ちゃんたちだけでいいから」

由美はそこまで言うと、ふたたびうつむいて、クローブピンクとコリアンダーを見つめた。小さくゆれつづけている花たちを見て、由美はよくがんばったねと、拍手はくしゅされている気分になった。

すみれさんは「草花はひとにはかなわない」って言ってたけど、そんなことないと思った。だって、いま、助けられたもの。勇気出せたもの。

由美は言いたいことが言えたので、ゆっくりと身体からだを回転させた

もう、ほかに言うことはない。あとのことは、勝手に花蓮ちゃんをんだすみれさんにまかせよう。

由美は大きく深呼吸しんこきゅうすると、小屋のほうへと顔をあげて歩きだした。


「勝手に決めないでよ!」

突然、背中せなかに強くて大きな声が、あたった。一瞬いっしゅん、だれだかわからないくらい、それはとげとげしい声だった。

「楽しそうにしているだけかもしれないでしょ?」

だけど、少し低い声でもう一度言ったその声は、たしかに花蓮ちゃんの声だった。その声があまりにかなしそうで、由美は、歩きだしたばかりの足を止めた。

「ママたちが仲良しで、おまけにクラスまで同じになっちゃって、それで、仕方なく仲良くしてるだけかもしれないでしょう?」

ゆっくりくと、花蓮ちゃんはものすごくこわい顔をして、由美が置いたコップを見つめていた。

「性格悪いなぁ、好きじゃないなぁって思っても、ママたちが仲良しで、だから私も、志保ちゃんたちと仲良しにならなきゃいけなくて……

しゃべりながら、苦しそうに顔をゆがませているその姿すがたを見て、由美は混乱こんらんした。

本当なの? だって、そんな風には見えなかったよ。花蓮ちゃんは楽しそうだったよ。志保ちゃんたちと、気持ちが通じ合っているように見えたよ。

草野くさのたき『ハーブガーデン』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

家族の期待にこたえるように努力する。

(2)

風のいきおいが強くなってきた。

(3)

新しい髪型かみがたにあっている。

(4)

昨日、ふしぎな夢を見た。

(5)

友達はやさしいせいかくの持ち主だ。

Practiceの答え

(1)
答え

応える

(2)
答え

勢い

(3)
答え

似合

(4)
答え

不思議

(5)
答え

性格

Point

no local video: c4878fb9-2fef-4af1-ae62-0df3dc188867

Lesson

no local video: 4d239f03-c42b-4751-b173-492f2e46bdfe

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「由美は言いたいことが言えた」とありますが、由美が花蓮ちゃんに対して言いたかったこととはどんなことでしたか。五十字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

花蓮ちゃんは自分より志保ちゃんたちといるほうが似合うから自分は友達でいなくていいということ。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「覚悟を決めて、大きく息を吸った」とありますが、このときの由美の気持ちとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 動揺どうようする気持ちを相手に知られたくないという気持ち。
  • 腹立はらだたしさはあるが、冷静に話をしようという気持ち。
  • 言いにくいことだが、勇気を出して伝えようという気持ち。
  • 残念なことだけれど、やむをえないのであきらめようという気持ち。

Practiceの答え

(1)
答え

Lesson

no local video: 1d7798a0-6a4e-487e-b910-1a61d9ae8c3a

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「由美は混乱した」とありますが、なぜですか。その理由として適当なものを次のうちから二つ選び、記号で答えなさい。(完答)


  • 花蓮ちゃんの言っていることが、彼女かのじょらしくない言いわけがましいものに聞こえたから。
  • 花蓮ちゃんのことばづかいや話す内容ないようが、いつもの彼女とはまったくちがった乱暴らんぼうなものだったから。
  • 花蓮ちゃんの言うことが、ふだんの彼女の様子からは想像そうぞうすることさえできないものだったから。
  • 花蓮ちゃんの本当の気持ちがわかり、今までの自分の見方が浅いものだったと気づいたから。
  • 花蓮ちゃんの話す様子を見て、いつもの姿と今の姿のどちらが本当の姿なのかわからなくなったから。

Lessonの答え

(1)
答え

ウ・オ(順不同・完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「身体を回転させた」とはどういうことですか。次の文のにあてはまることばを五字以内で書きなさい。


由美が花蓮ちゃんにこと。

Practiceの答え

(1)
答え

せを向けた

18章 文法

方言と共通語/和語・漢語・外来語

18-1 方言と共通語

Confirm Test

次のそれぞれの文は、共通語と方言のどちらかについて説明したものである。共通語についての説明ならばア、方言についての説明ならばイを記号で答えなさい。

(1)

地域の風土や生活にもとづく表現が多い。

(2)

全国向けのテレビ番組で使われることが多い。

(3)

どの地域の人にも通用する。

(4)

語句や文法、アクセントなどの表現に地域ごとの特色があらわれる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Confirm Test

次のそれぞれのことばについて、言いかえた語句の組から方言を選び、記号で答えなさい。

(1)

こぼれる ( マケル   アフレル)

(2)

〈人などが〉存在そんざいしない ( イナイ   オラン)

次のそれぞれの文の線部が共通語であればア、方言であればイを記号で答えなさい。

(3)

そろそろ行かんとおえん

(4)

かばんをからっていく。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Point

no local video: 532331f1-18cf-4e89-b3e3-06382b524f2e

Lesson

no local video: 968b2c12-cf5e-46fb-aa9c-5dbd777bdbc2

Lesson

次のそれぞれの文は、共通語と方言のどちらかについて説明したものである。共通語についての説明ならばア、方言についての説明ならばイを記号で答えなさい。

(1)

語句や文法、アクセントなどの表現に地域ごとの特色があらわれる。

(2)

どの地域の人にも通用する。

(3)

全国向けのテレビ番組で使われることが多い。

(4)

地域の風土や生活にもとづく表現が多い。

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Practice

次のそれぞれの文は、共通語と方言のどちらかについて説明したものである。共通語についての説明ならばア、方言についての説明ならばイを記号で答えなさい。

(1)

どの地域の人にも通用する。

(2)

全国向けのテレビ番組で使われることが多い。

(3)

語句や文法、アクセントなどの表現に地域ごとの特色があらわれる。

(4)

地域の風土や生活にもとづく表現が多い。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Lesson

no local video: db18b11f-9fdf-401d-a57d-27b6ab0f6c2a

Lesson

次のそれぞれのことばについて、言いかえた語句の組から方言を選び、記号で答えなさい。

(1)

最下位 ( ビリ   ドベ)

(2)

交換する ( トリカエル   パクル)

次のそれぞれの文の線部が共通語であればア、方言であればイを記号で答えなさい。

(3)

どうも熱っぽいから、今日はいぬわ。

(4)

おなかがいっぱいになった

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

Practice

次のそれぞれのことばについて、言いかえた語句の組から方言を選び、記号で答えなさい。

(1)

非常ひじょうに ( トテモ   ブチ)

(2)

めちゃくちゃ ( ワヤ   ヒドイ)

次のそれぞれの文の線部が共通語であればア、方言であればイを記号で答えなさい。

(3)

学校の廊下ろうかは走ってはいけない

(4)

どうぞゆくっていってね。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

18-2 和語・漢語・外来語

Confirm Test

次のそれぞれの文の線部が和語ならばア、漢語ならばイ、外来語ならばウを記号で答えなさい。

(1)

プレゼントにぬいぐるみを買ってもらった。

(2)

私の趣味は、野球観戦かんせんです。

(3)

十年かけて念願ねんがんステージに立った。

次の混種語こんしゅご(和語・漢語・外来語が混ざってできた言葉)は、どのような言葉が組み合わさってできているか。〈例〉を参考にその組み合わせを書きなさい。

〈例〉大型テレビ  和語 + 外来語

(4)

サービスけん

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

外来語 + 漢語

Point

no local video: 58e7dcaa-fee1-4d08-b338-97fa4232881c

Lesson

no local video: 6426293d-f574-4e99-8eb9-252d59194c4b

Lesson

次のそれぞれの文の線部が和語ならばア、漢語ならばイ、外来語ならばウを記号で答えなさい。

(1)

熱いコーヒーを飲む。

(2)

スカイダイビング体験たいけんツアーに申し込む。

(3)

機械を操作する。

次の混種語こんしゅご(和語・漢語・外来語が混ざってできた言葉)は、どのような言葉が組み合わさってできているか。〈例〉を参考にその組み合わせを書きなさい。

  • 〈例〉 大型テレビ  和語 + 外来語
(4)

長ズボン

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

和語 + 外来語

Practice

次のそれぞれの文の線部が和語ならばア、漢語ならばイ、外来語ならばウを記号で答えなさい。

(1)

事件じけん捜査中だ。

(2)

かなわぬいつづける。

(3)

このチームは選手せんしゅ一人ひとりのレベルが高い。

次の混種語こんしゅご(和語・漢語・外来語が混ざってできた言葉)は、どのような言葉が組み合わさってできているか。〈例〉を参考にその組み合わせを書きなさい。

  • 〈例〉 大型テレビ  和語 + 外来語
(4)

りバス

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

和語 + 外来語

19章 説明文

説明文の読み方

19-1 説明文16

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


直立二足歩行をすると、どんなよいことがあるかを考えてみよう。それには、いろいろな説がある。

一つ目は、太陽光に当たる面積が少なくなる、という説だ。アフリカのサバンナ(草原)では、強烈きょうれつな日差しが照りつけてくる。しかし、サバンナには樹木じゅもくが少ないので、なかなか木陰こかげで休むわけにもいかず、熱射病ねっしゃびょうになる可能性かのうせいが高い。そのため、直立姿勢をとることによって、太陽光が当たる面積を減らしたというのである。たしかに四足歩行をしていれば、背中せなか全体に太陽光が当たってしまう。一方、直立していれば、太陽光が当たるのは頭とかたぐらいなので、かなりすずしいはずだ。

二つ目は、頭が地面からはなれるので涼しくなる、という説だ。ジャングルの場合は樹木が太陽光をさえぎってくれるので、それほど地面は熱くならない。しかし、サバンナの場合は太陽光が直接ちょくせつ地面に当たるので、地面も熱くなるし、太陽光の照り返しも強い。そこで、頭部が地面から離れていれば、涼しくなるというのである。

三つ目は、遠くが見渡みわたせる、という説だ。草原で肉食じゅうおそわれないためには、少しでも早く肉食獣を見つける必要がある。そのためには、立ち上がった方が遠くまで見えるのでよい、というわけだ。

四つ目は、大きなのうを下からささえられる、という説だ。わたしたちヒトの頭部はかなり重く、だいたいボウリングのボールぐらいある。もしも私たちが四足歩行をしていたなら、首のほねで重い頭を横から支えなくてはならない。これは、かなりつらいので、あまり頭を大きくすることはできないだろう。一方、直立二足歩行なら、重い頭を真下から支えられるので、楽なうえに姿勢としても安定する。私たちの脳が大きくなれた理由の一つは、直立二足歩行をしていたからだろう。

五つ目は、エネルギー効率がよい、という説だ。チンパンジーやボノボは一日に三キロメートルぐらいしか歩かないし、ゴリラやオランウータンが歩く距離きょりはもっと少ない。しかし、ヒトは平気で一〇キロメートル以上歩く。ヒトの方が活動的な理由の一つは、同じ距離を歩くために少しのエネルギーしか使わないからだといわれている。チンパンジーとヒトが歩行するときに使うエネルギーを測定した実験も行われているが、やはりヒトの方がエネルギーを使わないようだ。

六つ目は、両手が空くので武器が使える、という説だ。

七つ目は、両手が空くので食料を運べる、という説だ。直立二足歩行をすると、両手を歩行以外の用途ようとに使えるようになる。その手で何をしたかで、いくつかの説があるが、有名なものはこの二つである。

以上の七つの説は、それぞれもっともである。直立二足歩行って、結構けっこうよいものみたいだ。でも、それならどうして、直立二足歩行が今まで一度も進化しなかったのだろう。

考えてみると、一つ目から三つ目の説は、サバンナで直立二足歩行をしたときの利点である。もしも、暑いサバンナで直立二足歩行をすることが有利なら、サバンナで直立二足歩行をする生物がたくさん進化しそうなものだ。でも、そんな生物は、これまで一度も進化しなかった。草原でらす霊長れいちょう類(ヒトや類人えんふくめたサルの仲間)にはヒヒやパタスモンキーがいるが、みんな四足歩行をしているのだ。

また近年では、人類の初期の化石が見つかったために、最初に人類が進化したのは草原ではなく、森林や疎林そりんのような樹木がある環境かんきょうだったと考えられるようになった。そのため、一つ目〜三つ目の説は、人類が直立二足歩行を始めた理由としては、正しくないだろう。四つ目〜七つ目の説は、森林や疎林でも成り立つので、その中には正しい説があるかもしれない。

更科功さらしないさおわかい読者におくる美しい生物学講義こうぎ』)

疎林
木がまばらに生えている林。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

風のいきおいが強くて歩けない。

(2)

クラスの人数がげんしょうした。

(3)

この薬は風邪かぜきくと言われた。

(4)

毎朝体温をはかっている。

(5)

ぶどう稽古けいこに毎日通っている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

勢い

(2)
答え

減少

(3)
答え

効く

(4)
答え

測って

(5)
答え

武道

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「遠くが見渡せる」ことで、どんなよいことがあるのですか。次の文の    にあてはまることばを文中から十字で書きぬきなさい。


    ことができ、襲われることをふせげる。


Confirm Testの答え

(1)
答え

早く肉食獣を見つける

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「最初に人類が……環境かんきょうだった」について、そう考えられるようになったのはなぜですか。次の文のにあてはまることばを文中から十四字で書きぬきなさい。


 森林や疎林のような樹木がある環境で、から。

Confirm Testの答え

(1)
答え

人類の初期の化石が見つかった

Point

no local video: 8fea859a-4c11-4c6e-9d2a-811eb1b6160e

Lesson

no local video: 63c9d200-2d91-4759-a052-3f099d821f22

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


直立二足歩行をすると、どんなよいことがあるかを考えてみよう。それには、いろいろな説がある。

一つ目は、太陽光に当たる面積が少なくなる、という説だ。アフリカのサバンナ(草原)では、強烈きょうれつな日差しが照りつけてくる。しかし、サバンナには樹木じゅもくが少ないので、なかなか木陰こかげで休むわけにもいかず、熱射病ねっしゃびょうになる可能性かのうせいが高い。そのため、直立姿Aせいをとることによって、太陽光が当たる面積をBらしたというのである。たしかに四足歩行をしていれば、背中せなか全体に太陽光が当たってしまう。一方、直立していれば、太陽光が当たるのは頭とかたぐらいなので、かなりすずしいはずだ。

二つ目は、頭が地面からはなれるので涼しくなる、という説だ。ジャングルの場合は樹木が太陽光をさえぎってくれるので、それほど地面は熱くならない。しかし、サバンナの場合は太陽光が直接ちょくせつ地面に当たるので、地面も熱くなるし、太陽光の照り返しも強い。そこで、頭部が地面から離れていれば、涼しくなるというのである。

三つ目は、遠くが見渡みわたせる、という説だ。草原で肉食じゅうおそわれないためには、少しでも早く肉食獣を見つける必要がある。そのためには、立ち上がった方が遠くまで見えるのでよい、というわけだ。

四つ目は、大きなのうを下からささえられる、という説だ。わたしたちヒトの頭部はかなり重く、だいたいボウリングのボールぐらいある。もしも私たちが四足歩行をしていたなら、首のほねで重い頭を横から支えなくてはならない。これは、かなりつらいので、あまり頭を大きくすることはできないだろう。一方、直立二足歩行なら、重い頭を真下から支えられるので、楽なうえに姿せいとしても安定する。私たちの脳が大きくなれた理由の一つは、直立二足歩行をしていたからだろう。

五つ目は、エネルギーCこうりつがよい、という説だ。チンパンジーやボノボは一日に三キロメートルぐらいしか歩かないし、ゴリラやオランウータンが歩く距離きょりはもっと少ない。しかし、ヒトは平気で一〇キロメートル以上歩く。ヒトの方が活動的な理由の一つは、同じ距離を歩くために少しのエネルギーしか使わないからだといわれている。チンパンジーとヒトが歩行するときに使うエネルギーをDそくていした実験も行われているが、やはりヒトの方がエネルギーを使わないようだ。

六つ目は、両手が空くのでEが使える、という説だ。

七つ目は、両手が空くので食料を運べる、という説だ。直立二足歩行をすると、両手を歩行以外の用途ようとに使えるようになる。その手で何をしたかで、いくつかの説があるが、有名なものはこの二つである。

以上の七つの説は、それぞれもっともである。直立二足歩行って、結構けっこうよいものみたいだ。でも、それならどうして、直立二足歩行が今まで一度も進化しなかったのだろう。

考えてみると、一つ目から三つ目の説は、サバンナで直立二足歩行をしたときの利点である。もしも、暑いサバンナで直立二足歩行をすることが有利なら、サバンナで直立二足歩行をする生物がたくさん進化しそうなものだ。でも、そんな生物は、これまで一度も進化しなかった。草原でらす霊長れいちょう類(ヒトや類人えんふくめたサルの仲間)にはヒヒやパタスモンキーがいるが、みんな四足歩行をしているのだ。

また近年では、人類の初期の化石が見つかったために、最初に人類が進化したのは草原ではなく、森林や疎林そりんのような樹木がある環境かんきょうだったと考えられるようになった。そのため、一つ目〜三つ目の説は、人類が直立二足歩行を始めた理由としては、正しくないだろう。四つ目〜七つ目の説は、森林や疎林でも成り立つので、その中には正しい説があるかもしれない。

更科功さらしないさおわかい読者におくる美しい生物学講義こうぎ』)

疎林
木がまばらに生えている林。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 勢  B 減  C 効率  D 測定  E 武 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


直立二足歩行をすると、どんなよいことがあるかを考えてみよう。それには、いろいろな説がある。

一つ目は、太陽光に当たる面積が少なくなる、という説だ。アフリカのサバンナ(草原)では、強烈きょうれつな日差しが照りつけてくる。しかし、サバンナには樹木じゅもくが少ないので、なかなか木陰こかげで休むわけにもいかず、熱射病ねっしゃびょうになる可能性かのうせいが高い。そのため、直立姿勢をとることによって、太陽光が当たる面積を減らしたというのである。たしかに四足歩行をしていれば、背中せなか全体に太陽光が当たってしまう。一方、直立していれば、太陽光が当たるのは頭とかたぐらいなので、かなりすずしいはずだ。

二つ目は、頭が地面からはなれるので涼しくなる、という説だ。ジャングルの場合は樹木が太陽光をさえぎってくれるので、それほど地面は熱くならない。しかし、サバンナの場合は太陽光が直接ちょくせつ地面に当たるので、地面も熱くなるし、太陽光の照り返しも強い。そこで、頭部が地面から離れていれば、涼しくなるというのである。

三つ目は、遠くが見渡みわたせる、という説だ。草原で肉食じゅうおそわれないためには、少しでも早く肉食獣を見つける必要がある。そのためには、立ち上がった方が遠くまで見えるのでよい、というわけだ。

四つ目は、大きなのうを下からささえられる、という説だ。わたしたちヒトの頭部はかなり重く、だいたいボウリングのボールぐらいある。もしも私たちが四足歩行をしていたなら、首のほねで重い頭を横から支えなくてはならない。これは、かなりつらいので、あまり頭を大きくすることはできないだろう。一方、直立二足歩行なら、重い頭を真下から支えられるので、楽なうえに姿勢としても安定する。私たちの脳が大きくなれた理由の一つは、直立二足歩行をしていたからだろう。

五つ目は、エネルギー効率がよい、という説だ。チンパンジーやボノボは一日に三キロメートルぐらいしか歩かないし、ゴリラやオランウータンが歩く距離きょりはもっと少ない。しかし、ヒトは平気で一〇キロメートル以上歩く。ヒトの方が活動的な理由の一つは、同じ距離を歩くために少しのエネルギーしか使わないからだといわれている。チンパンジーとヒトが歩行するときに使うエネルギーを測定した実験も行われているが、やはりヒトの方がエネルギーを使わないようだ。

六つ目は、両手が空くので武器が使える、という説だ。

七つ目は、両手が空くので食料を運べる、という説だ。直立二足歩行をすると、両手を歩行以外の用途ようとに使えるようになる。その手で何をしたかで、いくつかの説があるが、有名なものはこの二つである。

以上の七つの説は、それぞれもっともである。直立二足歩行って、結構けっこうよいものみたいだ。でも、それならどうして、直立二足歩行が今まで一度も進化しなかったのだろう。

考えてみると、一つ目から三つ目の説は、サバンナで直立二足歩行をしたときの利点である。もしも、暑いサバンナで直立二足歩行をすることが有利なら、サバンナで直立二足歩行をする生物がたくさん進化しそうなものだ。でも、そんな生物は、これまで一度も進化しなかった。草原でらす霊長れいちょう類(ヒトや類人えんふくめたサルの仲間)にはヒヒやパタスモンキーがいるが、みんな四足歩行をしているのだ。

また近年では、人類の初期の化石が見つかったために、最初に人類が進化したのは草原ではなく、森林や疎林そりんのような樹木がある環境かんきょうだったと考えられるようになった。そのため、一つ目〜三つ目の説は、人類が直立二足歩行を始めた理由としては、正しくないだろう。四つ目〜七つ目の説は、森林や疎林でも成り立つので、その中には正しい説があるかもしれない。

更科功さらしないさおわかい読者におくる美しい生物学講義こうぎ』)

疎林
木がまばらに生えている林。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

台風のせいりょくが弱まった。

(2)

宿題の量がって楽になった。

(3)

勉強のこうりつを上げるために工夫する。

(4)

今日は身長をそくていする日だ。

(5)

ぶきを使った訓練を見た。

Practiceの答え

(1)
答え

勢力

(2)
答え

(3)
答え

効率

(4)
答え

測定

(5)
答え

武器

Point

no local video: b5517181-b214-437e-97af-a3e4d83c9f78

Lesson

no local video: 458ac571-8042-4a10-8c29-c9d889ba0f4d

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「頭が地面から離れるので涼しくなる」とありますが、これはどのような場所においてよいことなのですか。次の文の    a〜cにあてはまることばを、文中からaは四字、bは三字、cは二字で書きぬきなさい。(完答)


 a のように、 b が直接 c にあたる場所。


  • a
  • b
  • c

Lessonの答え

(1)
答え
  • a サバンナ
  • b 太陽光
  • c 地面
    (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「太陽光に当たる面積が少なくなる」ことで、どんなよいことがあるのですか。次の文のにあてはまることばを文中から三字で書きぬきなさい。


になる可能性を減らせる。

Practiceの答え

(1)
答え

熱射病

Lesson

no local video: 17f7fbda-0096-41e2-9561-2675d8a2b60c

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線②「ヒトは平気で一〇キロメートル以上歩く」とありますが、ヒトの方がチンパンジーやゴリラよりも長い距離を歩けるのはなぜですか。次の文のにあてはまることばを文中から五字で書きぬきなさい。


 直立二足歩行をすることで、同じ距離でも、歩くのに使うが少しですむから。

Lessonの答え

(1)
答え

エネルギー

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「あまり頭を大きくすることはできない」理由としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 脳を入れるのにあまり大きな頭は必要ないから。
  • 頭が大きくなると、二足歩行ができなくなるから。
  • 四足歩行で大きく重い頭を支えるのはつらいから。
  • 首の骨は、下から頭を支えることができないから。

Practiceの答え

(1)
答え

19-2 説明文17

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. ギリシャの哲学者てつがくしゃプラトンは、「文字を発明して人間は堕落だらくした」とまで言っています。ひねくれ者の哲学者の言ではありますが、「文字などを発明するから、それまでは自分のたましいで考えたくわえてきたのに、魂の外にあるものにたよって自分で考えなくなるからだめだ」と言います(プラトン『パイドロス』)。

  2. とはいえ、その言葉が文字に書かれたからこそ、わたしたちがプラトンの考えを知ることができたわけで、大いなる矛盾むじゅんではあります。つまり、文字の最大の特徴とくちょうはこの「残る」ということなのです。現代では、文字どころか音や映像も保存ほぞんできるようになった。人間の中に記憶きおくするのではなく、人間の外に置いておくことが可能かのうになった。それが、データとしてウェブ上にも残っているわけですから、生きている人間はプラトンから見れば空っぽも空っぽ、空洞くうどうになっているという見方もできるわけです。

  3. さて、そこで「落語らくご」です。

  4. 文字のない時代は、知識ちしきを伝えるには口から口へが基本です。落語もまた、師匠がしゃべることを書き取ったりせず、そのまま体にませていきます。文字化して固定し確定かくていさせていくものではありません。

  5. 一方、例えば、演劇はチームで取り組むものですから、書き取って台本にしておかないと、演出家や芝居しばいをする人、舞台ぶたいをつくる人が共有できません。書物になったものはかえし読まれ世界をつなぎ人類の遺産いさんとなれる。台本があるから時代をえて繰り返し上演することができるわけです。ただし、文字化して固定することで、ある意味死んだ状態じょうたいになるわけで、そこに息をみ、魂をあたえていくのが演出家であり役者であるという構造こうぞうが生まれます。

  6. 他方、落語の面白おもしろさは、演出も役者も小道具も、すべてを一人の人間がこなすというところにあります。つまり文字にして外化しなくても自分の中で完結するというところが、面白い。落語は今も口伝くでんの世界に生きており、落語には、声の文化が持っていた一回かぎりの、喋ったら消えてしまうけれど、魂から出てくる魅力みりょくがあると言えるのではないでしょうか。

  7. そして、現代では録音、録画技術ぎじゅつの進歩で、文字化しなくても過去かこを魂の外に記録していくことが可能です。文字の歴史れきしくらべれば、ほんの一〇〇年、個人こじんユースでは数十年の歴史しかありませんが、録音・録画できるようになってしまった時代は、文化というもの、文化のあり方に根本的な影響えいきょうを与えているのです。

黒崎政男くろさきまさお『哲学者クロサキの哲学ちょう入門』)

堕落
することや態度たいどが悪くなる。
矛盾
先に言ったこととあとに言ったことが食いちがうこと。つじつまが合わないこと。
口伝
文字によらずにことばで教え伝えること。
ユース
使用。使うこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

雲の間から太陽があらわれた。

(2)

歴史上の人物を再現したぞうを作る。

(3)

研究のもととなるデータを集める。

(4)

書道のはんが作品を評価した。

(5)

有名な俳優はいゆうえんぎをテレビで見た。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「外化」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 今日習ったことを外化する。
  • 外化してから外に出ることにしよう。
  • おたがい何も持っていなくて外化になる。
  • そんなこと言うなんて外化だけだよ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

演技

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

46段落の段落どうしの関係としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  4段落でべた内容について、56段落で根拠こんきょとなる例を挙げてくわしく説明している。
  •  4段落で述べた内容について、5段落で例を挙げて説明し、6段落では別の考えをしょうかいしている。
  •  4段落で述べた内容について、56段落でそれを否定する考えを例を挙げながら述べている。
  •  4段落で述べた内容について、5段落でいったんぎゃくの例を挙げたうえで、6段落で説明している。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: ecf737e3-906b-4b40-b8f9-fea635205750

Lesson

no local video: 95d2838d-0c1e-4713-95c2-b2e158a81c50

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. ギリシャの哲学者てつがくしゃプラトンは、「文字を発明して人間は堕落だらくした」とまで言っています。ひねくれ者の哲学者の言ではありますが、「文字などを発明するから、それまでは自分のたましいで考えたくわえてきたのに、魂の外にあるものにたよって自分で考えなくなるからだめだ」と言います(プラトン『パイドロス』)。

  2. とはいえ、その言葉が文字に書かれたからこそ、わたしたちがプラトンの考えを知ることができたわけで、大いなる矛盾むじゅんではあります。つまり、文字の最大の特徴とくちょうはこの「残る」ということなのです。Aげんだいでは、文字どころか音やえいBぞう保存ほぞんできるようになった。人間の中に記憶きおくするのではなく、人間の外に置いておくことが可能かのうになった。それが、データとしてウェブ上にも残っているわけですから、生きている人間はプラトンから見れば空っぽも空っぽ、空洞くうどうになっているという見方もできるわけです。

  3. さて、そこで「落語らくご」です。

  4. 文字のない時代は、知識ちしきを伝えるには口から口へがCほんです。落語もまた、Dしょうしゃべることを書き取ったりせず、そのまま体にませていきます。文字化して固定し確定かくていさせていくものではありません。

  5. 一方、例えば、Eえんげきはチームで取り組むものですから、書き取って台本にしておかないと、えん出家や芝居しばいをする人、舞台ぶたいをつくる人が共有できません。書物になったものはかえし読まれ世界をつなぎ人類の遺産いさんとなれる。台本があるから時代をえて繰り返し上えんすることができるわけです。ただし、文字化して固定することで、ある意味死んだ状態じょうたいになるわけで、そこに息をみ、魂をあたえていくのがえん出家であり役者であるという構造こうぞうが生まれます。

  6. 他方、落語の面白おもしろさは、えん出も役者も小道具も、すべてを一人の人間がこなすというところにあります。つまり文字にして外化しなくても自分の中で完結するというところが、面白い。落語は今も口伝くでんの世界に生きており、落語には、声の文化が持っていた一回かぎりの、喋ったら消えてしまうけれど、魂から出てくる魅力みりょくがあると言えるのではないでしょうか。

  7. そして、げん代では録音、録画技術ぎじゅつの進歩で、文字化しなくても過去かこを魂の外に記録していくことが可能です。文字の歴史れきしくらべれば、ほんの一〇〇年、個人こじんユースでは数十年の歴史しかありませんが、録音・録画できるようになってしまった時代は、文化というもの、文化のあり方に根本的な影響えいきょうを与えているのです。

黒崎政男くろさきまさお『哲学者クロサキの哲学ちょう入門』)

堕落
することや態度たいどが悪くなる。
矛盾
先に言ったこととあとに言ったことが食いちがうこと。つじつまが合わないこと。
口伝
文字によらずにことばで教え伝えること。
ユース
使用。使うこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「外化」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 行動するのではなく、頭の中でじっくりと考えること。
  • 書く、話す、発表するなどの活動を通して、知識の理解や頭の中で思考したことなどを表現すること。
  • 明日どうなるかわからずに外に目を向けること。
  • 家の中で遊ぶのではなく、外で遊ぶこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 現  B 像  C 基  D 師  E 演 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. ギリシャの哲学者てつがくしゃプラトンは、「文字を発明して人間は堕落だらくした」とまで言っています。ひねくれ者の哲学者の言ではありますが、「文字などを発明するから、それまでは自分のたましいで考えたくわえてきたのに、魂の外にあるものにたよって自分で考えなくなるからだめだ」と言います(プラトン『パイドロス』)。

  2. とはいえ、その言葉が文字に書かれたからこそ、わたしたちがプラトンの考えを知ることができたわけで、大いなる矛盾むじゅんではあります。つまり、文字の最大の特徴とくちょうはこの「残る」ということなのです。現代では、文字どころか音や映像も保存ほぞんできるようになった。人間の中に記憶きおくするのではなく、人間の外に置いておくことが可能かのうになった。それが、データとしてウェブ上にも残っているわけですから、生きている人間はプラトンから見れば空っぽも空っぽ、空洞くうどうになっているという見方もできるわけです。

  3. さて、そこで「落語らくご」です。

  4. 文字のない時代は、知識ちしきを伝えるには口から口へが基本です。落語もまた、師匠がしゃべることを書き取ったりせず、そのまま体にませていきます。文字化して固定し確定かくていさせていくものではありません。

  5. 一方、例えば、演劇はチームで取り組むものですから、書き取って台本にしておかないと、演出家や芝居しばいをする人、舞台ぶたいをつくる人が共有できません。書物になったものはかえし読まれ世界をつなぎ人類の遺産いさんとなれる。台本があるから時代をえて繰り返し上演することができるわけです。ただし、文字化して固定することで、ある意味死んだ状態じょうたいになるわけで、そこに息をみ、魂をあたえていくのが演出家であり役者であるという構造こうぞうが生まれます。

  6. 他方、落語の面白おもしろさは、演出も役者も小道具も、すべてを一人の人間がこなすというところにあります。つまり文字にして外化しなくても自分の中で完結するというところが、面白い。落語は今も口伝くでんの世界に生きており、落語には、声の文化が持っていた一回かぎりの、喋ったら消えてしまうけれど、魂から出てくる魅力みりょくがあると言えるのではないでしょうか。

  7. そして、現代では録音、録画技術ぎじゅつの進歩で、文字化しなくても過去かこを魂の外に記録していくことが可能です。文字の歴史れきしくらべれば、ほんの一〇〇年、個人こじんユースでは数十年の歴史しかありませんが、録音・録画できるようになってしまった時代は、文化というもの、文化のあり方に根本的な影響えいきょうを与えているのです。

黒崎政男くろさきまさお『哲学者クロサキの哲学ちょう入門』)

堕落
することや態度たいどが悪くなる。
矛盾
先に言ったこととあとに言ったことが食いちがうこと。つじつまが合わないこと。
口伝
文字によらずにことばで教え伝えること。
ユース
使用。使うこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

げんだい社会ではインターネットが不可欠だ。

(2)

銅でできたぞうが公園に立っている。

(3)

学校できほん的な知識を身につける。

(4)

おんの教えをわすれずに努力する。

(5)

音楽会で見事なえんそう披露ひろうした。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「書く、話す、発表するなどの活動を通して、知識の理解や頭の中で思考したことなどを表現すること」を表すことばを漢字二字で書きなさい。


会議の前に自分の知識をする。

Practiceの答え

(1)
答え

現代

(2)
答え

(3)
答え

基本

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

外化

Point

no local video: 547c4136-7ea0-484a-a364-9bba2841e599

Lesson

no local video: 1d409194-1361-411f-883c-52181dc01120

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の要旨ようしを次のようにまとめました。

    a〜dにあてはまることばを、文中からそれぞれ二字で書きぬきなさい(同じ記号には同じことばがあてはまります)。(完答)


 a の最大の特徴は人間の外に残せることである。 b は今でも a 化せず、口伝の世界に生きているが、そこには声の c が持っていた一回限りの、魂から出てくる魅力がある。現代では、録音や d の技術により、 a 化せずに人間の外に過去を記録できるようになったが、このことも c に根本的な影響を与えている。


  • a
  • b
  • c
  • d

Lessonの答え

(1)
答え
  • a 文字
  • b 落語
  • c 文化
  • d 録画

(完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章を意味のまとまりで三つに分けるとしたらどうなりますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  12short-line.jpg3456short-line.jpg7
  •  1short-line.jpg234short-line.jpg567
  •  1short-line.jpg2345short-line.jpg67
  •  1234short-line.jpg5short-line.jpg67

Practiceの答え

(1)
答え

19-3 説明文18

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. ヒトの親指は、手にも足にもあります。親指について、あれこれ語るには、まず手足がどうしてできたのか、からはじめなくてはなりません。

  2. それを知るために、ヒト、いや生き物の祖先が生まれた海にもぐりましょう。

  3. 地球に生命が生まれたのは、およそ40億年前と考えられています。はじめは細胞さいぼうがひとつしかない細菌さいきんのようなものでした。それが子孫をのこしていくのにつごうのよい体の形にぐうぜん変わっていく進化をくりかえし、魚があらわれたのが約5億年前になります。

  4. だれもが知っているように魚には泳ぐためのひれが体についています。ところが、このひれのなかに、手足のもとになるようなほねをもった魚のなかまがぐうぜん生まれました。これが3億8500万年くらい前のことでした。

  5. さて、それまでの魚のひれは、金魚などを見ても明らかなように、細い骨がうちわのように放射状ほうしゃじょうに広がっていて、それをうすいまくがおおっているだけでした。

  6. それが、この魚のなかまでは、ひれのまんなかにしんとなるような太い骨ができ、そのまわりに枝のように細い骨がのびていました。   骨に応じるように筋肉きんにくも分かれてついていて、こまかい骨がそれぞれべつの動きをするようになっていました。手や足のもとができているのを感じますね。このことは、何体か見つかっている化石からわかったことです。

  7. ここではその代表として、化石から復元ふくげんされた、ギリシャ語で「たくましいひれ」という意味をもつユーステノプテロンの姿すがた紹介しょうかいしておきましょう。体の大きさは30センチメートルから120センチメートルくらいで、肉食と考えられています。

  8. しかし、このたくましいひれが、どう役立っていたかはなぞでした。歩けるほどにはなっていませんから、泳ぐときにつかわれたのでしょうが、この魚の子孫は絶滅ぜつめつしていて、現代げんだいには生きのこっていないのです。

  9. ところが、1930年ころ、インド洋で、古い形をたもったままのある魚が見つかりました。そう、シーラカンスです。

  10. シーラカンスは、化石で見つかったユーステノプテロンなどとは、同じなかまではありませんが、やはり手足のような骨のあるたくましいひれをもっていました。

  11. そこで、生きたシーラカンスの同じようなひれの動きを観察することから、化石しかない魚類のひれの役目がおおよそわかったのでした。

  12. シーラカンスは、そのひれをつかって、しばらくの間、水中の同じところにとどまったり、ごくゆっくりと水中を移動したりと、ほかの魚にはできない、かなり複雑な動きをしていました。

  13. このことから、化石で見つかった、手足のような骨のあるひれをもつユーステノプテロンといった魚のなかまが、体をささえ、さらに歩くという複雑な動きの必要な手足をもつことができ、さらに背骨せぼねのある生き物としては、はじめて、3億5000万年前ころに陸に上がったと考えられています。

山本省三やまもとしょうぞう『ヒトの親指はエライ!』)

細胞
生物の体を作っている、ごく小さな単位。
放射状
一つの中心となる点から、さまざまな方向にまっすぐにのび出ている様子。
絶滅
ほろびて、すっかりなくなること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

夏休みにそふの家にまりに行く。

(2)

公園でえだを拾って遊んだ。

(3)

友達のびかけにすぐにこたえる。

(4)

つくえを運んで体育館にうつした。

(5)

配線がふくざつで組み立てることができない。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「復元」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • パソコンの操作そうさは復元だ。
  • 私は元気がないとよく言われるので復元した。
  • 明日雨が降るので復元にする。
  • 恐竜の骨格こっかくを復元する。

Confirm Testの答え

(1)
答え

祖父

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

複雑

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「このひれ」とは、どのようなひれですか。文中から七字で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

泳ぐためのひれ

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ところが
  • あるいは
  • そこで
  • さらに

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: a60f1a39-081b-4691-a38d-ccfc82f94395

Lesson

no local video: 35176a61-3666-4ad3-a93d-3a7fbacca878

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. ヒトの親指は、手にも足にもあります。親指について、あれこれ語るには、まず手足がどうしてできたのか、からはじめなくてはなりません。

  2. それを知るために、ヒト、いや生き物のAせんが生まれた海にもぐりましょう。

  3. 地球に生命が生まれたのは、およそ40億年前と考えられています。はじめは細胞さいぼうがひとつしかない細菌さいきんのようなものでした。それが子孫をのこしていくのにつごうのよい体の形にぐうぜん変わっていく進化をくりかえし、魚があらわれたのが約5億年前になります。

  4. だれもが知っているように魚には泳ぐためのひれが体についています。ところが、このひれのなかに、手足のもとになるようなほねをもった魚のなかまがぐうぜん生まれました。これが3億8500万年くらい前のことでした。

  5. さて、それまでの魚のひれは、金魚などを見ても明らかなように、細い骨がうちわのように放射状ほうしゃじょうに広がっていて、それをうすいまくがおおっているだけでした。

  6. それが、この魚のなかまでは、ひれのまんなかにしんとなるような太い骨ができ、そのまわりにBえだのように細い骨がのびていました。さらに骨にCおうじるように筋肉きんにくも分かれてついていて、こまかい骨がそれぞれべつの動きをするようになっていました。手や足のもとができているのを感じますね。このことは、何体か見つかっている化石からわかったことです。

  7. ここではその代表として、化石から復元ふくげんされた、ギリシャ語で「たくましいひれ」という意味をもつユーステノプテロンの姿すがた紹介しょうかいしておきましょう。体の大きさは30センチメートルから120センチメートルくらいで、肉食と考えられています。

  8. しかし、このたくましいひれが、どう役立っていたかはなぞでした。歩けるほどにはなっていませんから、泳ぐときにつかわれたのでしょうが、この魚の子孫は絶滅ぜつめつしていて、現代げんだいには生きのこっていないのです。

  9. ところが、1930年ころ、インド洋で、古い形をたもったままのある魚が見つかりました。そう、シーラカンスです。

  10. シーラカンスは、化石で見つかったユーステノプテロンなどとは、同じなかまではありませんが、やはり手足のような骨のあるたくましいひれをもっていました。

  11.    、生きたシーラカンスの同じようなひれの動きを観察することから、化石しかない魚類のひれの役目がおおよそわかったのでした。

  12. シーラカンスは、そのひれをつかって、しばらくの間、水中の同じところにとどまったり、ごくゆっくりと水中をDどうしたりと、ほかの魚にはできない、かなりEふくざつな動きをしていました。

  13. このことから、化石で見つかった、手足のような骨のあるひれをもつユーステノプテロンといった魚のなかまが、体をささえ、さらに歩くというふくざつな動きの必要な手足をもつことができ、さらに背骨せぼねのある生き物としては、はじめて、3億5000万年前ころに陸に上がったと考えられています。

山本省三やまもとしょうぞう『ヒトの親指はエライ!』)

細胞
生物の体を作っている、ごく小さな単位。
放射状
一つの中心となる点から、さまざまな方向にまっすぐにのび出ている様子。
絶滅
ほろびて、すっかりなくなること。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「復元」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • もう一度挑戦ちょうせんすること。
  • 同じことがくり返し行われること。
  • 走りまわって落ち着きがないこと。
  • もとの形態・位置に戻ること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 祖  B 枝  C 応  D 移  E 複雑 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. ヒトの親指は、手にも足にもあります。親指について、あれこれ語るには、まず手足がどうしてできたのか、からはじめなくてはなりません。

  2. それを知るために、ヒト、いや生き物の祖先が生まれた海にもぐりましょう。

  3. 地球に生命が生まれたのは、およそ40億年前と考えられています。はじめは細胞さいぼうがひとつしかない細菌さいきんのようなものでした。それが子孫をのこしていくのにつごうのよい体の形にぐうぜん変わっていく進化をくりかえし、魚があらわれたのが約5億年前になります。

  4. だれもが知っているように魚には泳ぐためのひれが体についています。ところが、このひれのなかに、手足のもとになるようなほねをもった魚のなかまがぐうぜん生まれました。これが3億8500万年くらい前のことでした。

  5. さて、それまでの魚のひれは、金魚などを見ても明らかなように、細い骨がうちわのように放射状ほうしゃじょうに広がっていて、それをうすいまくがおおっているだけでした。

  6. それが、この魚のなかまでは、ひれのまんなかにしんとなるような太い骨ができ、そのまわりに枝のように細い骨がのびていました。さらに骨に応じるように筋肉きんにくも分かれてついていて、こまかい骨がそれぞれべつの動きをするようになっていました。手や足のもとができているのを感じますね。このことは、何体か見つかっている化石からわかったことです。

  7. ここではその代表として、化石から復元ふくげんされた、ギリシャ語で「たくましいひれ」という意味をもつユーステノプテロンの姿すがた紹介しょうかいしておきましょう。体の大きさは30センチメートルから120センチメートルくらいで、肉食と考えられています。

  8. しかし、このたくましいひれが、どう役立っていたかはなぞでした。歩けるほどにはなっていませんから、泳ぐときにつかわれたのでしょうが、この魚の子孫は絶滅ぜつめつしていて、現代げんだいには生きのこっていないのです。

  9.    、1930年ころ、インド洋で、古い形をたもったままのある魚が見つかりました。そう、シーラカンスです。

  10. シーラカンスは、化石で見つかったユーステノプテロンなどとは、同じなかまではありませんが、やはり手足のような骨のあるたくましいひれをもっていました。

  11. そこで、生きたシーラカンスの同じようなひれの動きを観察することから、化石しかない魚類のひれの役目がおおよそわかったのでした。

  12. シーラカンスは、そのひれをつかって、しばらくの間、水中の同じところにとどまったり、ごくゆっくりと水中を移動したりと、ほかの魚にはできない、かなり複雑な動きをしていました。

  13. このことから、化石で見つかった、手足のような骨のあるひれをもつユーステノプテロンといった魚のなかまが、体をささえ、さらに歩くという複雑な動きの必要な手足をもつことができ、さらに背骨せぼねのある生き物としては、はじめて、3億5000万年前ころに陸に上がったと考えられています。

山本省三やまもとしょうぞう『ヒトの親指はエライ!』)

細胞
生物の体を作っている、ごく小さな単位。
放射状
一つの中心となる点から、さまざまな方向にまっすぐにのび出ている様子。
絶滅
ほろびて、すっかりなくなること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

わたしそせんは九州に住んでいた。

(2)

木のえだに鳥の巣があった。

(3)

状況じょうきょうおうじて計画を変更へんこうする。

(4)

家具を部屋の中でいどうさせる。

(5)

この迷路めいろはかなりふくざつだ。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「もとの形態・位置に戻ること」を表すことばを漢字二字で書きなさい。


こわされた建物をする。

Practiceの答え

(1)
答え

祖先

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

移動

(5)
答え

複雑

(6)
答え

復元

Point

no local video: 7c62c585-14c3-4a88-865c-9f5edf378b84

Lesson

no local video: ca35c975-5e72-44ad-a360-122ca800e36d

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「この魚のなかま」について、「この魚」とは、どのような魚ですか。線①より前の文中から二十四字でさがし、初めと終わりの四字を書きぬきなさい。


 〜 

Lessonの答え

(1)
答え

ひれのな〈〜〉もった魚

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「この魚のなかま」が地球上に生まれたのは、いつのことですか。文中から書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

3億8500万年くらい前

Point

no local video: 6db6c815-97bd-4348-8861-0db39ed79f35

Lesson

no local video: 3379f63e-f9bb-42d8-a5c2-0ae9a69175c3

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • ところが
  • あるいは
  • そこで
  • なぜなら

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ところが
  • あるいは
  • そこで
  • なぜなら

Practiceの答え

(1)
答え

20章 随筆文

随筆文の読み方

20-1 随筆文1

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


小学校六年生の時だった。家庭科で調理実習の時間というのがあり、「目玉焼き」を習った。五〜六人のグループごとに、コンロが一つ、フライパンが一つ。ジャンケンか何かで順番を決め、一人ずつ挑戦ちょうせんする。残りの四〜五人から見守られる中、手際てぎわよく焼きあげるのはなかなかむずかしい。モタモタしているうちにフライパンからけむりがもうもう上がったり、白身がチリチリに焦げてしまったり……。そのたびににぎやかな笑い声。うまくいけば拍手喝采はくしゅかっさい。だんだん自分の番が近づいてくると、ドキドキする。

中略ちゅうりゃく

不幸なことにわたしのグループは人数がやや多く、最後の私がもじもじとフライパンの前に立つころには、他グループからの冷やかし組も集まってきて、すごいギャラリーになってしまった。

たまごりそこねた子はまだいないらしいことが、さらにプレッシャーをかける。すっかりいあがってしまった私。ええいとばかり卵をフライパンのふちに打ちつけ、そのままぐしゃっとにぎりつぶすような格好になってしまった。

わあっときあがる声。こういう時、子どもは残酷ざんこくである。ピーピーと口笛をく子もいれば、手を打ってはやす子もいる。その後どんな目玉焼きができあがったのか全く覚えていない。見届みとどける前に私の目玉がうるんでしまっていた。

家に帰ってこの「事件」のことを母に話していると、またなみだが出てくる。

「落ち着いてやれば何でもないことなのに、ばかね、ほら、やってごらん」

笑いながらフライパンと卵を出してくる母。うわっもう見たくもないと思いながら、一緒いっしょにコンロの前に立った。おそるおそる卵をフライパンのふちにぶつける。ぺちっとからにひびが入るだけで割れなかった。ぺちっぺちっぺちっ……うーん。もどかしくなっていきなり力をこめた瞬間しゅんかん、ぐしゃっ――またやってしまった。流れだす黄味を、絶望的な思いで見ている私に、明るく母が言う。

「さあ、おいしいり卵を作ろう」

フライ返しを菜箸さいばしに持ちかえさせられて、ほら、ほら、早くかきまぜて、とかされる。

「このへんでおしょう油を入れると、いい香りがするのよ」

できたての、ほわほわの、炒り卵。――おいしかった。しみではなく、目玉焼きよりもずっと。なんだか元気が出てきて、もう一度やってみようかな、と思う。

「フライパンを火にかけているとあせっちゃうから、まずお茶碗ちゃわんに割ってごらん」

不思議なほど、楽な気持ち。今度は、うまくいった。

「もしここで失敗したら、オムレツにしちゃえばいいの」

ありあわせのハムとミックスベジタブルを混ぜてその場で母が焼いてくれたオムレツ。これがまたおいしかった。夢のように。

思えばあれが、母と一緒に台所に立って何かを習った最初のことだった。今でも生卵を割るときは、家庭科室での光景がふっと頭をよぎる。おさない心にうけたきずは深い。が、一方でこのできごとは、料理に興味きょうみを持つきっかけにもなった。卵一個いっこで母が見せてくれた魔法まほう

たわら万智まち『母と私と台所』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

今年は事故じこけんすうが去年より少ない。

(2)

将来しょうらいゆめを語り合う。

(3)

絵の具をぜて新しい色を作る。

(4)

運動にふさわしいかっこうをする。

(5)

家族の支えでぜつぼうから立ち直る。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「残酷ざんこく」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 残酷なシーンを見てしまい、気分が悪くなる。
  • ここにいる人はみんな残酷に時が過ぎていく。
  • 山に登ろうと体力をつけるのは残酷だ。
  • 月曜日からケンカをするなんて残酷ですよ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

件数

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

格好

(5)
答え

絶望

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「この「事件」」とはどんな事件のことですか。次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 卵をうまく割ることができず、涙が出そうになったこと。
  • お腹が空いて卵を先に食べてしまったこと。
  • 自分が卵を割るときにとても盛り上がっていたこと。
  • 家庭科の調理実習のグループが気に食わなかったこと。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「これがまたおいしかった。夢のように。」で使われている表現技法ひょうげんぎほうを、次のア〜オから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 倒置法とうちほう
  • 体言止め
  • 対句ついく
  • 擬人法ぎじんほう
  • くり返し

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 5b531928-473d-42ac-b889-5231003108c0

Lesson

no local video: a7c4a014-23a4-41d4-b255-acf12f70049b

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


小学校六年生の時だった。家庭科で調理実習の時間というのがあり、「目玉焼き」を習った。五〜六人のグループごとに、コンロが一つ、フライパンが一つ。ジャンケンか何かで順番を決め、一人ずつ挑戦ちょうせんする。残りの四〜五人から見守られる中、手際てぎわよく焼きあげるのはなかなかむずかしい。モタモタしているうちにフライパンからけむりがもうもう上がったり、白身がチリチリにげてしまったり……。そのたびににぎやかな笑い声。うまくいけば拍手喝采はくしゅかっさい。だんだん自分の番が近づいてくると、ドキドキする。

中略ちゅうりゃく

不幸なことにわたしのグループは人数がやや多く、最後の私がもじもじとフライパンの前に立つころには、他グループからの冷やかし組も集まってきて、すごいギャラリーになってしまった。

たまごりそこねた子はまだいないらしいことが、さらにプレッシャーをかける。すっかりいあがってしまった私。ええいとばかり卵をフライパンのふちに打ちつけ、そのままぐしゃっとにぎりつぶすようなAかっこうになってしまった。

わあっときあがる声。こういう時、子どもは残酷ざんこくである。ピーピーと口笛をく子もいれば、手を打ってはやす子もいる。その後どんな目玉焼きができあがったのか全く覚えていない。見届みとどける前に私の目玉がうるんでしまっていた。

家に帰ってこの「Bけん」のことを母に話していると、またなみだが出てくる。

「落ち着いてやれば何でもないことなのに、ばかね、ほら、やってごらん」

笑いながらフライパンと卵を出してくる母。うわっもう見たくもないと思いながら、一緒いっしょにコンロの前に立った。おそるおそる卵をフライパンのふちにぶつける。ぺちっとからにひびが入るだけで割れなかった。ぺちっぺちっぺちっ……うーん。もどかしくなっていきなり力をこめた瞬間しゅんかん、ぐしゃっ――またやってしまった。流れだす黄味を、Cぜつ望的ぼうてきな思いで見ている私に、明るく母が言う。

「さあ、おいしいり卵を作ろう」

フライ返しを菜箸さいばしに持ちかえさせられて、ほら、ほら、早くかきまぜて、とかされる。

「このへんでおしょう油を入れると、いい香りがするのよ」

できたての、ほわほわの、炒り卵。――おいしかった。しみではなく、目玉焼きよりもずっと。なんだか元気が出てきて、もう一度やってみようかな、と思う。

「フライパンを火にかけているとあせっちゃうから、まずお茶碗ちゃわんに割ってごらん」

不思議なほど、楽な気持ち。今度は、うまくいった。

「もしここで失敗したら、オムレツにしちゃえばいいの」

ありあわせのハムとミックスベジタブルをDぜてその場で母が焼いてくれたオムレツ。これがまたおいしかった。Eゆめのように。

思えばあれが、母と一緒に台所に立って何かを習った最初のことだった。今でも生卵を割るときは、家庭科室での光景がふっと頭をよぎる。おさない心にうけたきずは深い。が、一方でこのできごとは、料理に興味きょうみを持つきっかけにもなった。卵一個いっこ母が見せてくれた魔法まほう

たわら万智まち『母と私と台所』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「残酷ざんこく」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • やり方を間違えてしまい困っている様子。
  • 雨や風が強すぎて立っていられない様子。
  • まともに見ていられないようなひどいやり方の様子。
  • 残っている宿題を必死で終わらせる様子。

Lessonの答え

(1)
答え

A 格  B 件  C 絶  D 混  E 夢 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


小学校六年生の時だった。家庭科で調理実習の時間というのがあり、「目玉焼き」を習った。五〜六人のグループごとに、コンロが一つ、フライパンが一つ。ジャンケンか何かで順番を決め、一人ずつ挑戦ちょうせんする。残りの四〜五人から見守られる中、手際てぎわよく焼きあげるのはなかなかむずかしい。モタモタしているうちにフライパンからけむりがもうもう上がったり、白身がチリチリに焦げてしまったり……。そのたびににぎやかな笑い声。うまくいけば拍手喝采はくしゅかっさい。だんだん自分の番が近づいてくると、ドキドキする。

中略ちゅうりゃく

不幸なことにわたしのグループは人数がやや多く、最後の私がもじもじとフライパンの前に立つころには、他グループからの冷やかし組も集まってきて、すごいギャラリーになってしまった。

たまごりそこねた子はまだいないらしいことが、さらにプレッシャーをかける。すっかりいあがってしまった私。ええいとばかり卵をフライパンのふちに打ちつけ、そのままぐしゃっとにぎりつぶすような格好になってしまった。

わあっときあがる声。こういう時、子どもは残酷ざんこくである。ピーピーと口笛をく子もいれば、手を打ってはやす子もいる。その後どんな目玉焼きができあがったのか全く覚えていない。見届みとどける前に私の目玉がうるんでしまっていた。

家に帰ってこの「事件」のことを母に話していると、またなみだが出てくる。

「落ち着いてやれば何でもないことなのに、ばかね、ほら、やってごらん」

笑いながらフライパンと卵を出してくる母。うわっもう見たくもないと思いながら、一緒いっしょにコンロの前に立った。おそるおそる卵をフライパンのふちにぶつける。ぺちっとからにひびが入るだけで割れなかった。ぺちっぺちっぺちっ……うーん。もどかしくなっていきなり力をこめた瞬間しゅんかん、ぐしゃっ――またやってしまった。流れだす黄味を、絶望的な思いで見ている私に、明るく母が言う。

「さあ、おいしいり卵を作ろう」

フライ返しを菜箸さいばしに持ちかえさせられて、ほら、ほら、早くかきまぜて、とかされる。

「このへんでおしょう油を入れると、いい香りがするのよ」

できたての、ほわほわの、炒り卵。――おいしかった。しみではなく、目玉焼きよりもずっと。なんだか元気が出てきて、もう一度やってみようかな、と思う。

「フライパンを火にかけているとあせっちゃうから、まずお茶碗ちゃわんに割ってごらん」

不思議なほど、楽な気持ち。今度は、うまくいった。

「もしここで失敗したら、オムレツにしちゃえばいいの」

ありあわせのハムとミックスベジタブルを混ぜてその場で母が焼いてくれたオムレツ。これがまたおいしかった。夢のように。

思えばあれが、母と一緒に台所に立って何かを習った最初のことだった。今でも生卵を割るときは、家庭科室での光景がふっと頭をよぎる。おさない心にうけたきずは深い。が、一方でこのできごとは、料理に興味きょうみを持つきっかけにもなった。卵一個いっこで母が見せてくれた魔法まほう

たわら万智まち『母と私と台所』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

プロは初心者とはかくちがうと感じた。

(2)

道が工事でこんざつしていた。

(3)

弟は、むちゅうでゲームをしている。

(4)

あのレストランの料理はぜっぴんだ。

(5)

教室は昨日のじけんのことでり上がっていた。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「まともに見ていられないようなひどいやり方の様子」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


近所でな事件が起きた。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

混雑

(3)
答え

夢中

(4)
答え

絶品

(5)
答え

事件

(6)
答え

ざんこく

Point

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Lesson

no local video: bd5a78da-af23-44b3-8833-3a469a7d5703

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「母が見せてくれた魔法」の意味としてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • 卵の割り方を何度も教えてくれたことによって、不器用な「私」が上手に卵を割れるようになったこと。
  • 卵料理のいろいろな作り方を教えてくれただけでなく、台所用品の使い方まで教えてくれたこと。
  • 割るのに失敗した卵を炒り卵やオムレツにして気持ちを楽にし、料理に興味を持たせてくれたこと。
  • 台所で楽しくすごしながら、卵料理だけでなくさまざまな料理の作り方を教えてくれたこと。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「目玉がうるん」について、「目玉がうるむ」と同じ意味のことばを文中から六字で書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

涙が出てくる

Point

no local video: a0ee9c4b-541d-493c-8f91-63faaa0554bd

Lesson

no local video: 340dd332-66e0-484d-8bc3-db3aadcbe720

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の表現の特徴とくちょうについてべたものとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • 現在形げんざいけいの文を多用することで臨場感りんじょうかんを生み出している。また、擬人法を効果的こうかてきに用いて物事の様子をあざやかにえがいている。
  • 体言止めの文をはさむことで文章にリズムをあたえている。また、擬態語ぎたいご・擬声語を効果的に用いて物事の様子を生き生きと伝えている。
  • 現在形の文と過去形かこけいの文とを交互こうごに使うことで文章にめりはりをあたえている。また、擬声語を多用し、場面の様子を生き生きとえがいている。
  • 体言止めの文をはさむことで文章が単調になるのをふせいでいる。また、直喩ちょくゆを多用することで、場面の様子を印象的いんしょうてきなものにしている。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「ありあわせのハムとミックスベジタブルを混ぜてその場で母が焼いてくれたオムレツ。」で使われている表現技法ひょうげんぎほうを、次のア〜オから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 倒置法とうちほう
  • 体言止め
  • 対句ついく
  • 擬人法ぎじんほう
  • くり返し

Practiceの答え

(1)
答え

20-2 随筆文2

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


熊野くまのの海を見てきた旅の帰り、名古屋なごやから乗ったひかり号が多摩川たまがわわたってしばらくすると、右手遠くに花火が見えはじめた。

東京とうきょうの町は都心をはなれれば意外に暗い。まどのいくつかに灯火とうかの残るビルがちらちら見えるだけで、その上空に大小の花火が赤く青くひろがっては消えている。

乗客がりる仕度したくでざわめいている。窓の外には音のない花火がみだちで上がっている。

窓が開けられたら花火の音が聞こえるのだろうとふっと思い、その一瞬いっしゅんはらにひびく音が聞こえ、硝煙しょうえんにおいをいだような気がしたが、もちろん新幹線という気密室きみつしつのなかに外の音や匂いが入ってくるわけはない。

するするっと上昇じょうしょうするひかりのの先に思いがけず大きな色輪がひろがる。どこで上げているのだろうか。そこでは見物の人びとが歓声かんせいをあげているはずだが、新幹線の窓から見る東京の町は花火に無関心にうすぐらく地にしているだけだった。

音のない花火は、芝居の書割かきわりのようで、見ているとしだいに現実感げんじつかんうしな、別の世界に浮遊ふゆうしてゆく気分になる。

――どこかで、こんなふうに、音のない花火を見たことがあった。どこだろう?

冬の花火だったような気がする。雪山ヘスキーに行く途中とちゅうの汽車から見たのだったか。雪国の冬を走る夜汽車なら窓をっているから音はたぶん聞こえない。

雪の山をいろどって上がる花火の光景が、見えてきそうになるのだが、もうすこしのところですっと引いていってしまう。どこかのヒュッテのバルコニーで見ていたような気もする。それなら音のひびく花火だろうと思うのに、そのかすかな記憶きおくにも音がない。よほど遠くの花火だったのか、その場所が音を運んでこない地形だったのか。

宿でばんめしを食べていたとき、杉木立すぎこだちの向こうに花火が上がり、女中さんが秋祭りだと教えてくれたことがあったのも思い出した。それも、どこであったか、部屋へやの匂いまで思い出せそうなのに、土地の名はかんでこないし、花火の音も聞こえてこない。

古い記憶からは、音は欠けてしまうのだろうか。新幹線の窓から見えている花火は、そうすると、記憶のなかの花火にている。いま見ているのだが、これは現象としては過去を見ているのと同じことだ。

しかし、もっと古い花火の記憶でも、音のある記憶がある。

学生のころ京都きょうと宝ヶ池たからがいけへ花火を見に出かけたときの記憶は、かえって音が中心になっている。昭和二十年代のことで、花火大会といっても人びとがし寄せるほどのことはなくて、仕掛しかけ花火も少なかったのだが、借りたボートで池のまんなかに出ていると、花火の音が池をとりまく山々に反響はんきょうして、まるで太鼓たいこどうに入ったようだった。水面に硝煙がたなびいて、その臭気しゅうきと大音響のなかで、戦場にでもまぎれこんだような気がしたものだった。あのときはたしか、途中でして帰った。

両国りょうごくの花火を親類の家の物干場ものほしばで見ていたときの記憶も、ござをいて湯豆腐ゆどうふさかなに飲みながら、花火の音が腹にひびいて悪酔わるよいしそうだと思っていたものだった。

新幹線が新橋しんばし有楽町ゆうらくちょうを通るころには、ビルとビルの間から花火の輪の半分くらいが見えるだけになって、音のない花火の幻想感げんそうかんは消えてしまった。

高田宏たかだひろし『旅・わすれ残り』)

硝煙
火薬の発火によって出るけむり。
書割り
げき背景はいけいで板などに建物や景色などをえがいたもの。
ヒュッテ
山小屋。
バルコニー
ベランダ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

大きな木のみきれてみた。

(2)

新しいじゅうきょに引っした。

(3)

ウイルスの流行は、社会げんしょうとなった。

(4)

学校の近くを通りぎた。

(5)

神社にってお参りをした。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「幻想げんそう」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 車が空を飛ぶ世界を幻想する。
  • 幻想があるから明日は雨が降るだろう。
  • 過去かこに起きたことを幻想しよう。
  • 敵か味方かわからない時は幻想してみる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

住居

(3)
答え

現象

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「現実感を喪い」とありますが、花火の現実感とは何から感じるのですか。四字以内で書きなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

音や匂い

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「どこかで、こんなふうに、音のない花火を見たことがあった」について、「音のない花火」を何にたとえていますか。文中から六字で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

芝居の書割り

Point

no local video: 69674cc5-5473-4376-825e-4c5e18c0a8e0

Lesson

no local video: c5b921ca-45bc-44d5-bb78-32f2035af9be

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


熊野くまのの海を見てきた旅の帰り、名古屋なごやから乗ったひかり号が多摩川たまがわわたってしばらくすると、右手遠くに花火が見えはじめた。

東京とうきょうの町は都心をはなれれば意外に暗い。まどのいくつかに灯火とうかの残るビルがちらちら見えるだけで、その上空に大小の花火が赤く青くひろがっては消えている。

乗客がりる仕度したくでざわめいている。窓の外には音のない花火がみだちで上がっている。

窓が開けられたら花火の音が聞こえるのだろうとふっと思い、その一瞬いっしゅんはらにひびく音が聞こえ、硝煙しょうえんにおいをいだような気がしたが、もちろんしんAかんせんという気密室きみつしつのなかに外の音や匂いが入ってくるわけはない。

するするっと上昇じょうしょうするひかりのの先に思いがけず大きな色輪がひろがる。どこで上げているのだろうか。そこでは見物の人びとが歓声かんせいをあげているはずだが、新かん線の窓から見る東京の町は花火に無関心にうすぐらく地にしているだけだった。

音のない花火は、しばB書割かきわりのようで、見ているとしだいにげん実感じつかんうしない、別の世界に浮遊ふゆうしてゆく気分になる。

――どこかで、こんなふうに、音のない花火を見たことがあった。どこだろう?

冬の花火だったような気がする。雪山ヘスキーに行く途中とちゅうの汽車から見たのだったか。雪国の冬を走る夜汽車なら窓をっているから音はたぶん聞こえない。

雪の山をいろどって上がる花火の光景が、見えてきそうになるのだが、もうすこしのところですっと引いていってしまう。どこかのヒュッテのバルコニーで見ていたような気もする。それなら音のひびく花火だろうと思うのに、そのかすかな記憶きおくにも音がない。よほど遠くの花火だったのか、その場所が音を運んでこない地形だったのか。

宿でばんめしを食べていたとき、杉木立すぎこだちの向こうに花火が上がり、女中さんが秋祭りだと教えてくれたことがあったのも思い出した。それも、どこであったか、部屋へやの匂いまで思い出せそうなのに、土地の名はかんでこないし、花火の音も聞こえてこない。

古い記憶からは、音は欠けてしまうのだろうか。新かん線の窓から見えている花火は、そうすると、記憶のなかの花火にている。いま見ているのだが、これはCげんしょうとしてはDかこを見ているのと同じことだ。

しかし、もっと古い花火の記憶でも、音のある記憶がある。

学生のころ京都きょうと宝ヶ池たからがいけへ花火を見に出かけたときの記憶は、かえって音が中心になっている。昭和二十年代のことで、花火大会といっても人びとがEせるほどのことはなくて、仕掛しかけ花火も少なかったのだが、借りたボートで池のまんなかに出ていると、花火の音が池をとりまく山々に反響はんきょうして、まるで太鼓たいこどうに入ったようだった。水面に硝煙がたなびいて、その臭気しゅうきと大音響のなかで、戦場にでもまぎれこんだような気がしたものだった。あのときはたしか、途中でして帰った。

両国りょうごくの花火を親類の家の物干場ものほしばで見ていたときの記憶も、ござをいて湯豆腐ゆどうふさかなに飲みながら、花火の音が腹にひびいて悪酔わるよいしそうだと思っていたものだった。

新かん線が新橋しんばし有楽町ゆうらくちょうを通るころには、ビルとビルの間から花火の輪の半分くらいが見えるだけになって、音のない花火の幻想げんそうかんは消えてしまった。

高田宏たかだひろし『旅・わすれ残り』)

硝煙
火薬の発火によって出るけむり。
書割り
げき背景はいけいで板などに建物や景色などをえがいたもの。
ヒュッテ
山小屋。
バルコニー
ベランダ。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「幻想げんそう」について、「幻想する」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。
  • 思い出に残るように写真をとること。
  • あることないことうわさをすること。
  • 夢か現実かわからなくなること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 幹  B 居  C 現象  D 過  E 寄 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


熊野くまのの海を見てきた旅の帰り、名古屋なごやから乗ったひかり号が多摩川たまがわわたってしばらくすると、右手遠くに花火が見えはじめた。

東京とうきょうの町は都心をはなれれば意外に暗い。まどのいくつかに灯火とうかの残るビルがちらちら見えるだけで、その上空に大小の花火が赤く青くひろがっては消えている。

乗客がりる仕度したくでざわめいている。窓の外には音のない花火がみだちで上がっている

窓が開けられたら花火の音が聞こえるのだろうとふっと思い、その一瞬いっしゅんはらにひびく音が聞こえ、硝煙しょうえんにおいをいだような気がしたが、もちろん新幹線という気密室きみつしつのなかに外の音や匂いが入ってくるわけはない。

するするっと上昇じょうしょうするひかりのの先に思いがけず大きな色輪がひろがる。どこで上げているのだろうか。そこでは見物の人びとが歓声かんせいをあげているはずだが、新幹線の窓から見る東京の町は花火に無関心にうすぐらく地にしているだけだった。

音のない花火は、芝居の書割かきわりのようで、見ているとしだいに現実感げんじつかんうしない、別の世界に浮遊ふゆうしてゆく気分になる。

――どこかで、こんなふうに、音のない花火を見たことがあった。どこだろう?

冬の花火だったような気がする。雪山ヘスキーに行く途中とちゅうの汽車から見たのだったか。雪国の冬を走る夜汽車なら窓をっているから音はたぶん聞こえない。

雪の山をいろどって上がる花火の光景が、見えてきそうになるのだが、もうすこしのところですっと引いていってしまう。どこかのヒュッテのバルコニーで見ていたような気もする。それなら音のひびく花火だろうと思うのに、そのかすかな記憶きおくにも音がない。よほど遠くの花火だったのか、その場所が音を運んでこない地形だったのか。

宿でばんめしを食べていたとき、杉木立すぎこだちの向こうに花火が上がり、女中さんが秋祭りだと教えてくれたことがあったのも思い出した。それも、どこであったか、部屋へやの匂いまで思い出せそうなのに、土地の名はかんでこないし、花火の音も聞こえてこない。

古い記憶からは、音は欠けてしまうのだろうか。新幹線の窓から見えている花火は、そうすると、   花火にている。いま見ているのだが、これは現象としては過去を見ているのと同じことだ。

しかし、もっと古い花火の記憶でも、音のある記憶がある。

学生のころ京都きょうと宝ヶ池たからがいけへ花火を見に出かけたときの記憶は、かえって音が中心になっている。昭和二十年代のことで、花火大会といっても人びとがし寄せるほどのことはなくて、仕掛しかけ花火も少なかったのだが、借りたボートで池のまんなかに出ていると、花火の音が池をとりまく山々に反響はんきょうして、まるで太鼓たいこどうに入ったようだった。水面に硝煙がたなびいて、その臭気しゅうきと大音響のなかで、戦場にでもまぎれこんだような気がしたものだった。あのときはたしか、途中でして帰った。

両国りょうごくの花火を親類の家の物干場ものほしばで見ていたときの記憶も、ござをいて湯豆腐ゆどうふさかなに飲みながら、花火の音が腹にひびいて悪酔わるよいしそうだと思っていたものだった。

新幹線が新橋しんばし有楽町ゆうらくちょうを通るころには、ビルとビルの間から花火の輪の半分くらいが見えるだけになって、音のない花火の幻想感げんそうかんは消えてしまった。

高田宏たかだひろし『旅・わすれ残り』)

硝煙
火薬の発火によって出るけむり。
書割り
げき背景はいけいで板などに建物や景色などをえがいたもの。
ヒュッテ
山小屋。
バルコニー
ベランダ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

しんかんせんの速さにおどろいた。

(2)

家族全員が、いまで過ごしている。

(3)

オーロラは自然げんしょうの一つだ。

(4)

かこの経験から学ぶことが大切だ。

(5)

たくさんの旅行客がせる観光地。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「現実にはないこと」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


かれゆめの中での世界を旅した。

Practiceの答え

(1)
答え

新幹線

(2)
答え

居間

(3)
答え

現象

(4)
答え

過去

(5)
答え

(6)
答え

げんそう

Point

no local video: 5694c5b6-4c20-4536-9c0f-086f841d70af

Lesson

no local video: a9581ee7-22ab-49e8-8b0d-25293b07f3d5

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「東京の町は花火に無関心にうすぐらく地に伏している」について説明した、次の文の   にあてはまることばとしてもっとも適当なものをあとから選び、記号で答えなさい。


東京の町を、地に横たわっている生き物にたとえて、空の花火のはなやかさとは対照的な   様子を表現ひょうげんしている。


  • みにくい
  • 静まり返った
  • のそのそした
  • ざわめいている

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「音のない花火が乱れ打ちで上がっている」とありますが、花火が上がっていく様子をえがいている一文を文中からさがし、初めの五字を書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

するするっ

Lesson

no local video: 4ddaa9f4-4ecd-47f9-b7ce-0d43b0dfdd08

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「どこかで、こんなふうに、音のない花火を見たことがあった」について、「音のない花火」を思い出している部分はどこからどこまでですか。文中から初めと終わりの四字を書きぬきなさい(句読点くとうてんも字数にふくめます)。


Lessonの答え

(1)
答え

冬の花火〈〜〉こない。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 映像えいぞうのなかの
  • 雪景色のなかの
  • 部屋から見る
  • 記憶のなかの

Practiceの答え

(1)
答え

21章 文法

二字・三字・四字熟語/修飾語・文の組み立て

21-1 二字・三字・四字熟語

Confirm Test

次の熟語の組み立てとしてもっとも適当なものを、ア〜オの中から一つ選び、記号で答えなさい(同じ記号を二回以上使ってもよい)。


  • 似た意味の字を組み合わせたもの。
  • 反対の意味の字を組み合わせたもの。
  • 上下の字が主語・述語の関係になっているもの。
  • 上の字が下の字を修飾しているもの。
  • 下の字が上の字の動作の対象や目的を表すもの。
(1)

失敗

(2)

損得そんとく

(3)

防犯ぼうはん

(4)

有無うむ

次のに共通して入る漢字をア〜エの中から一つ選び、記号で答えなさい。


(5)

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

Confirm Test

次のに「不・無・非・未」のどれか一つを入れて、三字熟語を完成させなさい。

(1)

課税かぜい

(2)

健康

次のに「的・然・化・性」のどれか一つを入れて、三字熟語を完成させなさい。

(3)

建設けんせつ

(4)

重要

次の意味に合うように、に漢字一字を入れて三字熟語を完成させなさい。

(5)

それ以上はこえることができないぎりぎりのはんい


  • 大限だいげん
(6)

作品や品物などを広く見せる集まり


  • 展覧てんらん

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

次の四字熟語の意味としてもっとも適当なものをあとから選び、記号で答えなさい。

(1)

小春日和こはるびより


  • 温和な性格せいかくであること。
  • 春の初めの温かい気候。
  • 冬の初めの、春のように温かい気候。

次の意味の四字熟語をア〜カの中から一つ選び、記号で答えなさい。


  • 臨機応変りんきおうへん
  • 本末転倒ほんまつてんとう
  • 意味深長
  • 八方美人
  • 心機一転
  • 針小棒大しんしょうぼうだい
(2)

何かのきっかけで、気持ちを新たに入れかえること。

(3)

大切なこととそうでないことを取りちがえること。

次の意味になるように、に漢字一字を入れて四字熟語を完成させなさい。 (完答)

(4)

大切にして、決して表に出さないこと。


(5)

頭を下げて、あやまったりたのんだりすること。


Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

門・不(完答)

(5)
答え

身・頭(完答)

Point

no local video: ed8d619c-3032-4989-9ce8-7b68cfed1466

Lesson

no local video: 9dd4d8ad-8f4f-44e1-8020-4bcc77207fcc

Lesson

次の熟語の組み立てとしてもっとも適当なものを、ア〜オの中から一つ選び、記号で答えなさい(同じ記号を二回以上使ってもよい)。


  • 似た意味の字を組み合わせたもの。
  • 反対の意味の字を組み合わせたもの。
  • 上下の字が主語・述語の関係になっているもの。
  • 上の字が下の字を修飾しているもの。
  • 下の字が上の字の動作の対象や目的を表すもの。
(1)

帰国

(2)

公私こうし

(3)

願望

(4)

明白

次のに共通して入る漢字をア〜エの中から一つ選び、記号で答えなさい。


(5)

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

Practice

次の熟語の組み立てとしてもっとも適当なものを、ア〜オの中から一つ選び、記号で答えなさい(同じ記号を二回以上使ってもよい)。


  • 似た意味の字を組み合わせたもの。
  • 反対の意味の字を組み合わせたもの。
  • 上下の字が主語・述語の関係になっているもの。
  • 上の字が下の字を修飾しているもの。
  • 下の字が上の字の動作の対象や目的を表すもの。
(1)

銅像どうぞう

(2)

市営

(3)

投球

(4)

新米

次のに共通して入る漢字をア〜エの中から一つ選び、記号で答えなさい。


(5)
  • さん

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

Lesson

no local video: a9dc5a5c-0625-4209-a546-a29959f889f2

Lesson

次のに「不・無・非・未」のどれか一つを入れて、三字熟語を完成させなさい。

(1)

利益りえき

(2)

記名

次のに「的・然・化・性」のどれか一つを入れて、三字熟語を完成させなさい。

(3)

速効そっこう

(4)

寒冷

次の意味に合うように、に漢字一字を入れて三字熟語を完成させなさい。

(5)

先に立って人を連れていく役目の人


  • 引率いんそつ
(6)

自分の家で使うためのもの


  • 自家

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Practice

次のに「不・無・非・未」のどれか一つを入れて、三字熟語を完成させなさい。

(1)

常識じょうしき

(2)

発表

次のに「的・然・化・性」のどれか一つを入れて、三字熟語を完成させなさい。

(3)

感情かんじょう

(4)

学者

次の意味に合うように、に漢字一字を入れて三字熟語を完成させなさい。

(5)

外国で勉強する学生


  • 学生
(6)

ある分野でもっとも重要な活動をしているところ


  • 一線

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

然(的)

(5)
答え

(6)
答え

Lesson

no local video: d2467ccb-437f-4c36-9dd6-4bf72987c1de

Lesson

次の四字熟語の意味としてもっとも適当なものをあとから選び、記号で答えなさい。

(1)

五里霧中ごりむちゅう


  • 何かに熱中して周りが見えなくなること。
  • 何の手がかりもなくまようこと。
  • 目的地まで、はるか遠くであること。

次の意味の四字熟語をア〜カの中から一つ選び、記号で答えなさい。


  • 臨機応変りんきおうへん
  • 本末転倒ほんまつてんとう
  • 意味深長
  • 八方美人
  • 心機一転
  • 針小棒大しんしょうぼうだい
(2)

言動に何か深い意味がかくされている様子。

(3)

だれに対してもよく思われるようにふるまうこと。

次の意味になるように、に漢字一字を入れて四字熟語を完成させなさい。 (完答)

(4)

さまざまなまちがいがある様子。


(5)

その人の能力のうりょくに適した仕事をり当てること。


Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

千・万(完答)

(5)
答え

材・所(完答)

Practice

次の四字熟語の意味としてもっとも適当なものをあとから選び、記号で答えなさい。

(1)

一日千秋いちじつせんしゅう


  • とても待ち遠しく思うこと。
  • 年月がぎるのは速いということ。
  • 秋は日がしずむのが早いということ。

次の意味の四字熟語をア〜カの中から一つ選び、記号で答えなさい。


  • 臨機応変りんきおうへん
  • 本末転倒ほんまつてんとう
  • 意味深長
  • 八方美人
  • 心機一転
  • 針小棒大しんしょうぼうだい
(2)

その場に合わせて、うまく対処たいしょすること。

(3)

小さなことをおおげさに言うこと。

次の意味になるように、に漢字一字を入れて四字熟語を完成させなさい。 (完答)

(4)

値段ねだんがとても安いこと。


(5)

物事をためらうことなく片付かたづけること。


Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

二・三(完答)

(5)
答え

刀・断(完答)

21-2 修飾語・文の成分

Confirm Test

次の波線.jpg線部がくわしくしている(修飾している)ことばを線ア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

(1)

G5_japanese_13-1_Lesson1_picture3_V_Type1.jpg

(2)

G5_japanese_13-1_Lesson1_picture2_V_Type1.jpg

次の波線.jpg線部のことばの状態じょうたい程度ていどをくわしくしている(修飾している)ことばを線ア〜ウから一つ選び、記号で答えなさい。

(3)

G5_japanese_13-1_Lesson3_picture1_V_Type1.jpg

Confirm Testの答え

(1)
答え

解説
(2)
答え

解説
(3)
答え

Confirm Test

次の線部と線部のことばの関係をア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 主語・述語の関係
  • 修飾・被修飾の関係
  • 並立の関係   
  • 補助の関係    
(1)

遠くから 水が 流れる 音が 聞こえる。

(2)

この 本は あまり おもしろく なかった

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

Point

no local video: 88a46260-f350-4fbb-9840-fc7ddce7d254

Lesson

no local video: fa93221e-3f2e-485e-95fe-eaf196683be3

Lesson

次の波線.jpg線部がくわしくしている(修飾している)ことばを線ア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

(1)

G5_japanese_13-1_Lesson1_picture1_V_Type1.jpg

(2)

G5_japanese_13-1_Lesson1_picture4_V_Type1.jpg

次の波線.jpg線部のことばの状態じょうたい程度ていどをくわしくしている(修飾している)ことばを線ア〜ウから一つ選び、記号で答えなさい。

(3)

G5_japanese_13-1_Lesson2_picture1_V_Type1.jpg

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

Practice

次の波線.jpg線部がくわしくしている(修飾している)ことばを線ア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

(1)

G5_japanese_13-1_Point1_picture1_V_Type1.jpg

(2)

G5_japanese_13-1_Lesson1_picture5_V_Type1.jpg

次の波線.jpg線部のことばの状態じょうたい程度ていどをくわしくしている(修飾している)ことばを線ア〜ウから一つ選び、記号で答えなさい。

(3)

G5_japanese_13-1_Lesson2_picture2_V_Type1.jpg

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

Point

no local video: 6a6b5fa1-c169-4c5a-a1cf-87115fa2bbc2

Lesson

no local video: 47e6581a-5a19-49f6-8c38-87060120c871

Lesson

次の線部と線部のことばの関係をア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 主語・述語の関係
  • 修飾・被修飾の関係
  • 並立の関係   
  • 補助の関係    
(1)

かれは 明るくて やさしい 人だ。

(2)

夕食の 前に 宿題を して おく

Lessonの答え

(1)
答え

(2)
答え

Practice

次の線部と線部のことばの関係をア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 主語・述語の関係
  • 修飾・被修飾の関係
  • 並立の関係   
  • 補助の関係    
(1)

母は うれしそうに 笑った

(2)

雨が ふったり やんだり して いる。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

22章 説明文

説明文の読み方

22-1 説明文19

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


スイスのヌーシャテル大学のブシャリ博士はかせらによる研究を紹介しょうかいしましょう。ここでは、ヒトではなく、なんと、サカナを使って実験をしています。

使用したのはホンソメワケベラです。海水魚ファンにはおなじみの魚でしょう。

ホンソメワケベラには独特どくとくな行動があります。クエやハタなどの巨大きょだいな魚(ここではクライアントと呼びましょう)についた寄生きせい虫を食べて、掃除そうじするのです。夫婦仲がよく、しばしば雄雌おすめすひきがつがいとなって、クライアントを掃除します。

ところが面白おもしろいことに、ホンソメワケベラは、じつは、寄生虫がそれほど好きではありません。本当はクライアントが分泌ぶんぴつするねん液を食べるほうが好みなのです。しかし、粘液を食べすぎてしまうと、クライアントは、そのホンソメワケベラを見てて、泳ぎ去ってしまいます。つまり、失業しないように、しかたなく寄生虫を食べているという状況じょうきょうなのです。

とくにペアで行動しているときには、自分が粘液を食べることで(自分はおいしい思いができますが)、相棒あいぼうには一方的に迷惑めいわくをかけてしまうでしょう。ここに他者を意識いしきした行動が生まれる可能性かのうせいがあります。

この点に目を付けたブシャリ博士らは、一人で掃除しているときとペアで掃除しているときで、粘液を食べるりつ比較ひかくしてみました。興味深いことに、ペアで掃除しているときは、粘液を食べる割合わりあいが半分程度ていどに低下しました。他者がいることで(一見)ひとがりな行動をひかえるわけです。

博士らはさらに実験を続けます。水槽すいそうっているホンソメワケベラに、エサとして「エビ」と「サメ肉」を同時にあたえてみたのです。ホンソメワケベラは一匹のときは通常つうじょうはエビを好んで食べるのですが、二匹でエサを分け合う場面では、エビを食べる率がって、よりサメ肉を選ぶことがわかりました。

ホンソメワケベラが何をどう考えて行動を変えるのか想像そうぞうのしようもありませんが、わたしには、単なる「協調性」をえた、「気づかい」や「思いやり」すら感じます。

社会行動において重要な要素ようそは「自己犠牲じこぎせい」です。自分が損してでも他人のためにくす。社会向上に貢献こうけんするボランティアの精神――美しい姿すがたです。

たとえば、なぜ人の物をぬすんではいけないのでしょうか。そんなことは「あたりまえのルール」であって、問うまでもない疑問ぎもんに思えます。しかし、改めて真剣しんけんに答えようとすると、ずいぶんとむずかしいことがわかります。実際じっさい哲学てつがく者でさえひどく頭をなやませるほどの難題なんだいなのです。

なぜ私たちは人の物を盗まないのか、あるいは、なぜ盗んではいけないような気がするのか――唯一ゆいいつはっきりしていることは「他人の所有物を自由に盗んでよいとすると、回り回って、結局は自分の物も盗まれる可能性が高い」ということです。すると、物を盗まないのは、実は「自分のため」だというかくれた意味がかび上がってきます。

池谷裕二いけがやゆうじのうにはみょうなクセがある』)

ホンソメワケベラ
体長十センチメートルほどの小型こがたの魚。
クライアント
本来は、「顧客こきゃく」「相談者」という意味のことば。
独り善がり
自分だけでいいと思いこんで、人の意見を聞かないこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

病院のふじんかに通院する。

(2)

植物の葉からえきが出ている。

(3)

友達と一緒いっしょきょうみ深い本を読んだ。

(4)

ミスで大きなそんしつを出した。

(5)

かれせいいっぱい最後まで走った。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「協調性」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 今すぐにやらないと協調性が出てくるよ。
  • 周りと協力できない彼は協調性に欠ける。
  • 協調性は明日になったらくるから大丈夫。
  • お祭りに出たいなら協調性をつけたから行こう。

Confirm Testの答え

(1)
答え

婦人科

(2)
答え

(3)
答え

興味

(4)
答え

損失

(5)
答え

精一杯

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「面白いことに」とありますが、筆者が面白いと感じているのは、どのようなことですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ホンソメワケベラが雄雌でつがいとなって行動すること。
  • ホンソメワケベラがじつはしかたなく寄生虫を食べていること。
  • ホンソメワケベラがクライアントの粘液を好んで食べること。
  • クライアントがホンソメワケベラを見捨てて泳ぎ去ること。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章でべられている内容ないようと合うものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 気遣いや思いやりは、人間だけが持つ特別なものである。
  • 「自己犠牲」の精神は自分の損になるので持つ人が少ない。
  • 社会向上にボランティアの精神が大切なのは言うまでもない。
  • 私たちが人の物を盗まないのは、自分自身のためだとも言える。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 0e599a24-eea9-44d5-8cb6-38d1bd2152f2

Lesson

no local video: 27003a74-7738-4131-80d0-0145002c8dd5

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


スイスのヌーシャテル大学のブシャリ博士はかせらによる研究を紹介しょうかいしましょう。ここでは、ヒトではなく、なんと、サカナを使って実験をしています。

使用したのはホンソメワケベラです。海水魚ファンにはおなじみの魚でしょう。

ホンソメワケベラには独特どくとくな行動があります。クエやハタなどの巨大きょだいな魚(ここではクライアントと呼びましょう)についた寄生きせい虫を食べて、掃除そうじするのです。ふうA仲がよく、しばしば雄雌おすめすひきがつがいとなって、クライアントを掃除します。

ところが面白おもしろいことに、ホンソメワケベラは、じつは、寄生虫がそれほど好きではありません。本当はクライアントが分泌ぶんぴつするねんBえきを食べるほうが好みなのです。しかし、粘えきを食べすぎてしまうと、クライアントは、そのホンソメワケベラを見てて、泳ぎ去ってしまいます。つまり、失業しないように、しかたなく寄生虫を食べているという状況じょうきょうなのです。

とくにペアで行動しているときには、自分が粘えきを食べることで(自分はおいしい思いができますが)、相棒あいぼうには一方的に迷惑めいわくをかけてしまうでしょう。ここに他者を意識いしきした行動が生まれる可能性かのうせいがあります。

この点に目を付けたブシャリ博士らは、一人で掃除しているときとペアで掃除しているときで、粘えきを食べるりつ比較ひかくしてみました。Cきょう深いことに、ペアで掃除しているときは、粘えきを食べる割合わりあいが半分程度ていどに低下しました。他者がいることで(一見)ひとがりな行動をひかえるわけです。

博士らはさらに実験を続けます。水槽すいそうっているホンソメワケベラに、エサとして「エビ」と「サメ肉」を同時にあたえてみたのです。ホンソメワケベラは一匹のときは通常つうじょうはエビを好んで食べるのですが、二匹でエサを分け合う場面では、エビを食べる率がって、よりサメ肉を選ぶことがわかりました。

ホンソメワケベラが何をどう考えて行動を変えるのか想像そうぞうのしようもありませんが、わたしには、単なる「協調性」をえた、「気づかい」や「思いやり」すら感じます。

社会行動において重要な要素ようそは「自己犠牲じこぎせい」です。自分がDそんしてでも他人のためにくす。社会向上に貢献こうけんするボランティアのEせいしん――美しい姿すがたです。

たとえば、なぜ人の物をぬすんではいけないのでしょうか。そんなことは「あたりまえのルール」であって、問うまでもない疑問ぎもんに思えます。しかし、改めて真剣しんけんに答えようとすると、ずいぶんとむずかしいことがわかります。実際じっさい哲学てつがく者でさえひどく頭をなやませるほどの難題なんだいなのです。

なぜ私たちは人の物を盗まないのか、あるいは、なぜ盗んではいけないような気がするのか――唯一ゆいいつはっきりしていることは「他人の所有物を自由に盗んでよいとすると、回り回って、結局は自分の物も盗まれる可能性が高い」ということです。すると、物を盗まないのは、実は「自分のため」だというかくれた意味がかび上がってきます。

池谷裕二いけがやゆうじのうにはみょうなクセがある』)

ホンソメワケベラ
体長十センチメートルほどの小型こがたの魚。
クライアント
本来は、「顧客こきゃく」「相談者」という意味のことば。
独り善がり
自分だけでいいと思いこんで、人の意見を聞かないこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「協調性」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • もう一度挑戦ちょうせんすること。
  • 友達と遊びの日程を調整すること。
  • 立場などのことなるものどうしが協力しながら共通の目標に向かって行動できる能力のうりょくのこと。
  • 人がたくさん集まってさわがしいこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 婦  B 液  C 興  D 損  E 精 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


スイスのヌーシャテル大学のブシャリ博士はかせらによる研究を紹介しょうかいしましょう。ここでは、ヒトではなく、なんと、サカナを使って実験をしています。

使用したのはホンソメワケベラです。海水魚ファンにはおなじみの魚でしょう。

ホンソメワケベラには独特どくとくな行動があります。クエやハタなどの巨大きょだいな魚(ここではクライアントと呼びましょう)についた寄生きせい虫を食べて、掃除そうじするのです。夫婦仲がよく、しばしば雄雌おすめすひきがつがいとなって、クライアントを掃除します。

ところが面白おもしろいことに、ホンソメワケベラは、じつは、寄生虫がそれほど好きではありません。本当はクライアントが分泌ぶんぴつするねん液を食べるほうが好みなのです。しかし、粘液を食べすぎてしまうと、クライアントは、そのホンソメワケベラを見てて、泳ぎ去ってしまいます。つまり、失業しないように、しかたなく寄生虫を食べているという状況じょうきょうなのです。

とくにペアで行動しているときには、自分が粘液を食べることで(自分はおいしい思いができますが)、相棒あいぼうには一方的に迷惑めいわくをかけてしまうでしょう。ここに他者を意識いしきした行動が生まれる可能性かのうせいがあります。

この点に目を付けたブシャリ博士らは、一人で掃除しているときとペアで掃除しているときで、粘液を食べるりつ比較ひかくしてみました。興味深いことに、ペアで掃除しているときは、粘液を食べる割合わりあいが半分程度ていどに低下しました。他者がいることで(一見)ひとがりな行動をひかえるわけです。

博士らはさらに実験を続けます。水槽すいそうっているホンソメワケベラに、エサとして「エビ」と「サメ肉」を同時にあたえてみたのです。ホンソメワケベラは一匹のときは通常つうじょうはエビを好んで食べるのですが、二匹でエサを分け合う場面では、エビを食べる率がって、よりサメ肉を選ぶことがわかりました。

ホンソメワケベラが何をどう考えて行動を変えるのか想像そうぞうのしようもありませんが、わたしには、単なる「協調性」をえた、「気づかい」や「思いやり」すら感じます。

社会行動において重要な要素ようそは「自己犠牲じこぎせい」です。自分が損してでも他人のためにくす。社会向上に貢献こうけんするボランティアの精神――美しい姿すがたです。

たとえば、なぜ人の物をぬすんではいけないのでしょうか。そんなことは「あたりまえのルール」であって、問うまでもない疑問ぎもんに思えます。しかし、改めて真剣しんけんに答えようとすると、ずいぶんとむずかしいことがわかります。実際じっさい哲学てつがく者でさえひどく頭をなやませるほどの難題なんだいなのです。

なぜ私たちは人の物を盗まないのか、あるいは、なぜ盗んではいけないような気がするのか――唯一ゆいいつはっきりしていることは「他人の所有物を自由に盗んでよいとすると、回り回って、結局は自分の物も盗まれる可能性が高い」ということです。すると、物を盗まないのは、実は「自分のため」だというかくれた意味がかび上がってきます。

池谷裕二いけがやゆうじのうにはみょうなクセがある』)

ホンソメワケベラ
体長十センチメートルほどの小型こがたの魚。
クライアント
本来は、「顧客こきゃく」「相談者」という意味のことば。
独り善がり
自分だけでいいと思いこんで、人の意見を聞かないこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

ふうふで旅行に出かける。

(2)

このえきたい危険きけんなのでさわらない。

(3)

わたしは美術にきょうみを持っている。

(4)

お金をそんしてしまった。

(5)

せいしんを集中させて、絵をく。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「立場などのことなるものどうしが協力しながら共通の目標に向かって行動できる能力のうりょくのこと。」を表すことばを漢字三字で書きなさい。


行事を成功させるためにはが必要だ。

Practiceの答え

(1)
答え

夫婦

(2)
答え

液体

(3)
答え

興味

(4)
答え

(5)
答え

精神

(6)
答え

協調性

Point

no local video: b9d1b697-9088-411c-bcca-eb81aa376826

Lesson

no local video: 9ff3e41c-6c34-4a16-af52-78e6509bab4d

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「独特な行動」とは、どんな行動ですか。二十五字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

ほかの魚の寄生虫を食べて掃除するという行動。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ホンソメワケベラは……よりサメ肉を選ぶ」とありますが、これはどんな行動といえますか。文中から九字で書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

他者を意識した行動

Point

no local video: 25ac2abc-4da6-4389-b49f-d7df64460e4d

Lesson

no local video: da59c9c6-214f-42e2-a64a-d7d6b33457ff

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章でべられている内容ないようと合うものを次のうちから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 気遣いや思いやりは、人間だけが持つ特別なものである。
  • 私たちが人の物を盗まないのは、自分自身のためだとも言える。
  • 社会向上にボランティアの精神が大切なのは言うまでもない。
  • 「自己犠牲」の精神は自分の損になるので持つ人が少ない。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章でべられている内容ないようと合うものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 社会向上にボランティアの精神が大切なのは言うまでもない。
  • 気遣いや思いやりは、人間だけが持つ特別なものである。
  • 私たちが人の物を盗まないのは、自分自身のためだとも言える。
  • 「自己犠牲」の精神は自分の損になるので持つ人が少ない。

Practiceの答え

(1)
答え

22-2 説明文20

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ところで、ディサビリティ・スポーツとはいったいどういうものなのでしょうか? 簡単かんたんにいうと、障害しょうがいのある人が実践じっせんできるスポーツや運動ということです。とはいっても、ディサビリティ・スポーツの目指す目的や、タイプにはいろいろなものがあります。

たとえば、病院やリハビリテーションセンターでは、治療ちりょうやリハビリテーションの手段しゅだんの一つとして、運動やスポーツプログラムをとり入れています。また、治療やリハビリテーションを終えてから、日常的にスポーツをおこなっている人は、楽しみや健康のため、あるいは、生きがいを求めてスポーツをやっています。これらは、障害のない人のスポーツとまったくおなじ、生涯しょうがいスポーツといえます。

競技レベルの面からみれば、健康づくりや友だちづくり、ストレス解消かいしょうなどを主たる目的とした競技せい、競争性が低いものから、パラリンピックや世界選手けんなどで見られるような、競技性が非常ひじょうに高く、きびしい競争をともなうものまであります。

次に、障害との関係からみてみましょう。ディサビリティ・スポーツの中には、視覚しかく障害のある人のために考え出されたゴールボールや、下肢かし障害のある人のためのシッティングバレーボール、車いす利用者のための、車いすバスケットボールのように、特定の障害を持つ人のためにつくられたスポーツがあります。(中略ちゅうりゃく

障害のない人がしているスポーツを、障害のある人もできるようにアレンジしたものもあります。視覚障害のある人のための陸上競技は、障害のない人がやるのとほとんどかわりませんが、ガイドがついたり、音を出して走る方向を教えるといった、いくつかのルールに工夫くふうが見られます。

このほか、障害のない人とおなじ条件じょうけんでできるスポーツもあります。車いすを使っておこなうアーチェリーやスタンディングバレーボール(義足や義手などを使っている人がおこなう一般いっぱん的なバレーボール)などです。

これらのスポーツはすべて、障害を考慮こうりょしながら、使える能力を十分に発揮はっきできるようにと考えられたものです。

できないことを基準にするのではなく、できることをかし、それをばすという理念のもとに創られたものです。この考え方の根底には、障害に注目するのではなく、その人自身に目をむけようとする人間第一の思想が流れているのです。

ディサビリティ・スポーツは、かつては、障害の A 人だけがおこなうスポーツという意味合いが強い言葉でした。

しかし、最近では車いすテニスのニューミックスとばれる競技、車いすダンス、盲人もうじんマラソンなどのような、障害の B 人とない人がいっしょにできるスポーツが登場してきました。また、障害の C 人が車いすを利用してスポーツをする場もみられるようになりました。

これから先は、障害の D 人のためだけのスポーツというせま概念がいねんではなく、もっと大きな概念でとらえる必要があります。

藤田紀昭ふじたもとあき『ディサビリティ・スポーツ――ぼくたちの挑戦ちょうせん――』)

ニューミックス
車いすの選手と障害のない選手がダブルスを組んでおこなうテニス。
盲人マラソン
視覚障害のある選手が目が見えるガイドと共に走るマラソン。ブラインドマラソン。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

つねに健康でいるように心がける。

(2)

工場では高いぎじゅつが使われている。

(3)

ぎむを果たすために頑張がんばった。

(4)

実現かのうな計画を立てる。

(5)

明日の遠足のじゅんびをする。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「概念がいねん」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • お腹が空くと概念がこわれてしまう。
  • 私は元気がないと概念しようとする。
  • 概念をわたすにはもう少し時間がかかる。
  • 良いことと悪いことの概念をはっきりと決める。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

技術

(3)
答え

義務

(4)
答え

可能

(5)
答え

準備

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 A   D  には「ある」か「ない」かのどちらかのことばが入る。それぞれあてはまることばを書きなさい。(完答)

Confirm Testの答え

(1)
答え
  • A ある
  • B ある
  • C ない
  • D ある
    (完答)

Point

no local video: 0f759dfd-09e8-4ef1-9773-f5c2a42c1aa3

Lesson

no local video: 7197e505-2773-4987-bae5-8c2c49ae4348

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ところで、ディサビリティ・スポーツとはいったいどういうものなのでしょうか? 簡単かんたんにいうと、障害しょうがいのある人が実践じっせんできるスポーツや運動ということです。とはいっても、ディサビリティ・スポーツの目指す目的や、タイプにはいろいろなものがあります。

たとえば、病院やリハビリテーションセンターでは、治療ちりょうやリハビリテーションの手段しゅだんの一つとして、運動やスポーツプログラムをとり入れています。また、治療やリハビリテーションを終えてから、にちAじょう的にスポーツをおこなっている人は、楽しみや健康のため、あるいは、生きがいを求めてスポーツをやっています。これらは、障害のない人のスポーツとまったくおなじ、生涯しょうがいスポーツといえます。

きょうBレベルの面からみれば、健康づくりや友だちづくり、ストレス解消かいしょうなどを主たる目的とした競ぎせい、競争性が低いものから、パラリンピックや世界選手けんなどで見られるような、競ぎ性がじょうに高く、きびしい競争をともなうものまであります。

次に、障害との関係からみてみましょう。ディサビリティ・スポーツの中には、視覚しかく障害のある人のために考え出されたゴールボールや、下肢かし障害のある人のためのシッティングバレーボール、車いす利用者のための、車いすバスケットボールのように、特定の障害を持つ人のためにつくられたスポーツがあります。(中略ちゅうりゃく

障害のない人がしているスポーツを、障害のある人もできるようにアレンジしたものもあります。視覚障害のある人のための陸上競ぎは、障害のない人がやるのとほとんどかわりませんが、ガイドがついたり、音を出して走る方向を教えるといった、いくつかのルールに工夫くふうが見られます。

このほか、障害のない人とおなじ条件じょうけんでできるスポーツもあります。車いすを使っておこなうアーチェリーやスタンディングバレーボール(Cそくやぎ手などを使っている人がおこなう一般いっぱん的なバレーボール)などです。

これらのスポーツはすべて、障害を考慮こうりょしながら、使えるDのうりょくを十分に発揮はっきできるようにと考えられたものです。

できないことをEきじゅんにするのではなく、できることをかし、それをばすという理念のもとに創られたものです。この考え方の根底には、障害に注目するのではなく、その人自身に目をむけようとする人間第一の思想が流れているのです。

ディサビリティ・スポーツは、かつては、障害のある人だけがおこなうスポーツという意味合いが強い言葉でした。

しかし、最近では車いすテニスのニューミックスとばれる競ぎ、車いすダンス、盲人もうじんマラソンなどのような、障害のある人とない人がいっしょにできるスポーツが登場してきました。また、障害のない人が車いすを利用してスポーツをする場もみられるようになりました。

これから先は、障害のある人のためだけのスポーツというせま概念がいねんではなく、もっと大きな概念でとらえる必要があります。

藤田紀昭ふじたもとあき『ディサビリティ・スポーツ――ぼくたちの挑戦ちょうせん――』)

ニューミックス
車いすの選手と障害のない選手がダブルスを組んでおこなうテニス。
盲人マラソン
視覚障害のある選手が目が見えるガイドと共に走るマラソン。ブラインドマラソン。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「概念がいねん」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • おおまかに考えている将来しょうらいの夢のこと。
  • 毎日欠かさず行っていることがあること。
  • 努力して夢を実現させること。
  • ある物事や考えについての「おおまかなイメージ」や「まとまった考え」のこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 常  B 技  C 義  D 能  E 基準 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ところで、ディサビリティ・スポーツとはいったいどういうものなのでしょうか? 簡単かんたんにいうと、障害しょうがいのある人が実践じっせんできるスポーツや運動ということです。とはいっても、ディサビリティ・スポーツの目指す目的や、タイプにはいろいろなものがあります。

たとえば、病院やリハビリテーションセンターでは、治療ちりょうやリハビリテーションの手段しゅだんの一つとして、運動やスポーツプログラムをとり入れています。また、治療やリハビリテーションを終えてから、日常的にスポーツをおこなっている人は、楽しみや健康のため、あるいは、生きがいを求めてスポーツをやっています。これらは、障害のない人のスポーツとまったくおなじ、生涯しょうがいスポーツといえます。

きょう技レベルの面からみれば、健康づくりや友だちづくり、ストレス解消かいしょうなどを主たる目的とした競技せい、競争性が低いものから、パラリンピックや世界選手けんなどで見られるような、競技性が非常ひじょうに高く、きびしい競争をともなうものまであります。

次に、障害との関係からみてみましょう。ディサビリティ・スポーツの中には、視覚しかく障害のある人のために考え出されたゴールボールや、下肢かし障害のある人のためのシッティングバレーボール、車いす利用者のための、車いすバスケットボールのように、特定の障害を持つ人のためにつくられたスポーツがあります。(中略ちゅうりゃく

障害のない人がしているスポーツを、障害のある人もできるようにアレンジしたものもあります。視覚障害のある人のための陸上競技は、障害のない人がやるのとほとんどかわりませんが、ガイドがついたり、音を出して走る方向を教えるといった、いくつかのルールに工夫くふうが見られます。

このほか、障害のない人とおなじ条件じょうけんでできるスポーツもあります。車いすを使っておこなうアーチェリーやスタンディングバレーボール(義足や義手などを使っている人がおこなう一般いっぱん的なバレーボール)などです。

これらのスポーツはすべて、障害を考慮こうりょしながら、使える能力を十分に発揮はっきできるようにと考えられたものです。

できないことを基準にするのではなく、できることをかし、それをばすという理念のもとに創られたものです。この考え方の根底には、障害に注目するのではなく、その人自身に目をむけようとする人間第一の思想が流れているのです。

ディサビリティ・スポーツは、かつては、障害のある人だけがおこなうスポーツという意味合いが強い言葉でした。

しかし、最近では車いすテニスのニューミックスとばれる競技、車いすダンス、盲人もうじんマラソンなどのような、障害のある人とない人がいっしょにできるスポーツが登場してきました。また、障害のない人が車いすを利用してスポーツをする場もみられるようになりました。

これから先は、障害のある人のためだけのスポーツというせま概念がいねんではなく、もっと大きな概念でとらえる必要があります。

藤田紀昭ふじたもとあき『ディサビリティ・スポーツ――ぼくたちの挑戦ちょうせん――』)

ニューミックス
車いすの選手と障害のない選手がダブルスを組んでおこなうテニス。
盲人マラソン
視覚障害のある選手が目が見えるガイドと共に走るマラソン。ブラインドマラソン。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

にちじょうの中で小さな幸せを見つける。

(2)

かれの手品のわざはとても見事だ。

(3)

新しいぎそくを使って、運動をする。

(4)

コンピュータののうりょくが向上した。

(5)

きびしいきじゅんで評価する。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる『ある物事や考えについての「おおまかなイメージ」や「まとまった考え」のこと。』を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


その事柄ことがらについてのをつかむ。

Practiceの答え

(1)
答え

日常

(2)
答え

(3)
答え

義足

(4)
答え

能力

(5)
答え

基準

(6)
答え

がいねん

Point

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Lesson

no local video: 65e3c8ff-cd32-40fc-81eb-5b1d4902bf4b

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ディサビリティ・スポーツ」について、ディサビリティ・スポーツとは何ですか。文中から二十字以内で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

障害のある人が実践できるスポーツや運動

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「障害を考慮しながら、使える能力を十分に発揮できるように」とありますが、こうした考え方の根底にあるのは何ですか。文中から二十二字でさがし、初めと終わりの五字を書きぬきなさい。


  • 初め  
  • 終わり 

Practiceの答え

(1)
答え

初め:その人自身
終わり:第一の思想

22-3 説明文21

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


地球の年齢ねんれいをどうやって調べると思いますか。

これは、むずかしい質問でしょう。地球の誕生たんじょうから現在げんざいまで、しだいに変わってきた「なにか」があれば、それを逆にたどれば、はじめの状態じょうたい、つまり地球の年齢がわかることになります。では、その「なにか」とはどんなものなのでしょう。

この「なにか」として、地球の温度を考えた学者がいました。たとえば一九世紀せいきにイギリスで活躍かつやくしたケルビンきょうです。かれは熱や電気について研究した大学者でした。絶対温度という温度をはかる単位に、ケルビン(記号はK)という名前がつけられているくらい有名な学者でした。

ケルビン卿は、はじめけていた地球が、だんだん冷えていっていまの地球の温度になるためには何年かかるか、という計算をしたのです。岩が溶ける温度はわかっていますし、いま地球の表面の温度もわかっていますから、こういった計算ができるのです。犯人はんにんしたベッドのぬくもりから、何時間前に逃げ出したかをりだすようなものです。

ケルビン卿の計算の結果は、短くて二〇〇〇万年、長ければ四億年というものでした。計算の結果にあいまいさがあるのは、地球から熱が逃げていったり、太陽など地球の外部から熱を受けとったり、また地球のなかでどのように熱が伝わっていくかといったことが、あまり正確にわかっていないせいでした。

いずれにせよたいへんな時間の長さです。これは、同じ温度の湯でも風呂ふろのほうがコップよりも冷めにくいように、地球ほど大きなものは温度が下がるのにたいへんな時間がかかるのです。噴火ふんかしている火山で、溶けた真っ赤な溶岩ようがんを地球科学者がぼうの先で採ってくることがありますが、みるみる冷えてしまいます。地球の大きさとは大ちがいなのです。

   、この計算結果にうたがいをもつ地球科学者も多かったのです。たとえば化石を研究している科学者から見れば、そのくらいの時間で生物が進化してしまうとは信じられないことだったのです。たしかにケルビン卿のせっかくの計算は大ハズレでした。じっさいの地球の年齢は、この計算結果よりもはるかに大きい四六億年という長さだったのです。なぜケルビン卿ほどの大学者が、こんなまちがった結果を出してしまったのでしょう。

もちろん、計算そのものをまちがえたのではありませんでした。じつは犯人が逃げ出したあとのベッドをあたためていた「共犯者」がいたのを見逃みのがしていたのです。このために、計算から割りだした時間よりもずっと前に、犯人は逃げおおせていたのでした。

その共犯者とは、地球のなかにある放射性同位元素ほうしゃせいどういげんそ(放射性同位体ともいう)でした。原子力発電や核爆弾かくばくだんに使われるウランとかプルトニウムという元素のことは聞いたことがあるでしょう。ケルビン卿は放射性同位体がとても多くの熱を出すことを考えていませんでした。つまり地球は、はじめ熱かったものが、ただ単純たんじゅんに冷えていっているのではなかったのです。昔から、そしていまでも、地球のなかで新しい熱が出つづけているのです。

島村英紀しまむらひでき『地球がわかる50話』)

共犯者
犯罪はんざいをともに行った人。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

とてもしつの高い製品を作る。

(2)

常識にさからった行動をとる。

(3)

鳥のさえずりがたえまなく聞こえる。

(4)

わすれ物がないかたしかめた

(5)

夏休みに昆虫こんちゅうさいしゅうをした。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

逆らった

(3)
答え

絶え

(4)
答え

確かめた

(5)
答え

採集

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜カから一つ選び、記号で答えなさい。


  • では
  • でも
  • ただし
  • なぜなら
  • つまり
  • たとえば

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「共犯者」とは何を指していますか。文中から十五字で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

地球のなかにある放射性同位元素

Point

no local video: 49553bdd-0507-453c-8b0c-13c89ff03406

Lesson

no local video: 70e4a3ce-3b5c-433f-b528-03d28254abc1

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


地球の年齢ねんれいをどうやって調べると思いますか。

これは、むずかしいAしつもんでしょう。地球の誕生たんじょうから現在げんざいまで、しだいに変わってきた「なにか」があれば、それをBぎゃくにたどれば、はじめの状態じょうたい   地球の年齢がわかることになります。では、その「なにか」とはどんなものなのでしょう。

この「なにか」として、地球の温度を考えた学者がいました。たとえば一九世紀せいきにイギリスで活躍かつやくしたケルビンきょうです。かれは熱や電気について研究した大学者でした。Cぜったい温度という温度をはかる単位に、ケルビン(記号はK)という名前がつけられているくらい有名な学者でした。

ケルビン卿は、はじめけていた地球が、だんだん冷えていっていまの地球の温度になるためには何年かかるか、という計算をしたのです。岩が溶ける温度はわかっていますし、いま地球の表面の温度もわかっていますから、こういった計算ができるのです。犯人はんにんしたベッドのぬくもりから、何時間前に逃げ出したかをりだすようなものです。

ケルビン卿の計算の結果は、短くて二〇〇〇万年、長ければ四億年というものでした。計算の結果にあいまいさがあるのは、地球から熱が逃げていったり、太陽など地球の外部から熱を受けとったり、また地球のなかでどのように熱が伝わっていくかといったことが、あまりせいDかくにわかっていないせいでした。

いずれにせよたいへんな時間の長さです。これは、同じ温度の湯でも風呂ふろのほうがコップよりも冷めにくいように、地球ほど大きなものは温度が下がるのにたいへんな時間がかかるのです。噴火ふんかしている火山で、溶けた真っ赤な溶岩ようがんを地球科学者がぼうの先でEってくることがありますが、みるみる冷えてしまいます。地球の大きさとは大ちがいなのです。

でも、この計算結果にうたがいをもつ地球科学者も多かったのです。たとえば化石を研究している科学者から見れば、そのくらいの時間で生物が進化してしまうとは信じられないことだったのです。たしかにケルビン卿のせっかくの計算は大ハズレでした。じっさいの地球の年齢は、この計算結果よりもはるかに大きい四六億年という長さだったのです。なぜケルビン卿ほどの大学者が、こんなまちがった結果を出してしまったのでしょう。

もちろん、計算そのものをまちがえたのではありませんでした。じつは犯人が逃げ出したあとのベッドをあたためていた「共犯者」がいたのを見逃みのがしていたのです。このために、計算から割りだした時間よりもずっと前に、犯人は逃げおおせていたのでした。

その共犯者とは、地球のなかにある放射性同位元素ほうしゃせいどういげんそ(放射性同位体ともいう)でした。原子力発電や核爆弾かくばくだんに使われるウランとかプルトニウムという元素のことは聞いたことがあるでしょう。ケルビン卿は放射性同位体がとても多くの熱を出すことを考えていませんでした。つまり地球は、はじめ熱かったものが、ただ単純たんじゅんに冷えていっているのではなかったのです。昔から、そしていまでも、地球のなかで新しい熱が出つづけているのです。

島村英紀しまむらひでき『地球がわかる50話』)

共犯者
犯罪はんざいをともに行った人。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 質  B 逆  C 絶  D 確  E 採 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


地球の年齢ねんれいをどうやって調べると思いますか。

これは、むずかしい質問でしょう。地球の誕生たんじょうから現在げんざいまで、しだいに変わってきた「なにか」があれば、それを逆にたどれば、はじめの状態じょうたい、つまり地球の年齢がわかることになります。   、その「なにか」とはどんなものなのでしょう。

この「なにか」として、地球の温度を考えた学者がいました。たとえば一九世紀せいきにイギリスで活躍かつやくしたケルビンきょうです。かれは熱や電気について研究した大学者でした。絶対温度という温度をはかる単位に、ケルビン(記号はK)という名前がつけられているくらい有名な学者でした。

ケルビン卿は、はじめけていた地球が、だんだん冷えていっていまの地球の温度になるためには何年かかるか、という計算をしたのです。岩が溶ける温度はわかっていますし、いま地球の表面の温度もわかっていますから、こういった計算ができるのです。犯人はんにんしたベッドのぬくもりから、何時間前に逃げ出したかをりだすようなものです。

ケルビン卿の計算の結果は、短くて二〇〇〇万年、長ければ四億年というものでした。計算の結果にあいまいさがあるのは、地球から熱が逃げていったり、太陽など地球の外部から熱を受けとったり、また地球のなかでどのように熱が伝わっていくかといったことが、あまり正確にわかっていないせいでした。

いずれにせよたいへんな時間の長さです。これは、同じ温度の湯でも風呂ふろのほうがコップよりも冷めにくいように、地球ほど大きなものは温度が下がるのにたいへんな時間がかかるのです。噴火ふんかしている火山で、溶けた真っ赤な溶岩ようがんを地球科学者がぼうの先で採ってくることがありますが、みるみる冷えてしまいます。地球の大きさとは大ちがいなのです。

でも、この計算結果にうたがいをもつ地球科学者も多かったのです。たとえば化石を研究している科学者から見れば、そのくらいの時間で生物が進化してしまうとは信じられないことだったのです。たしかにケルビン卿のせっかくの計算は大ハズレでした。じっさいの地球の年齢は、この計算結果よりもはるかに大きい四六億年という長さだったのです。なぜケルビン卿ほどの大学者が、こんなまちがった結果を出してしまったのでしょう。

もちろん、計算そのものをまちがえたのではありませんでした。じつは犯人が逃げ出したあとのベッドをあたためていた「共犯者」がいたのを見逃みのがしていたのです。このために、計算から割りだした時間よりもずっと前に、犯人は逃げおおせていたのでした。

その共犯者とは、地球のなかにある放射性同位元素ほうしゃせいどういげんそ(放射性同位体ともいう)でした。原子力発電や核爆弾かくばくだんに使われるウランとかプルトニウムという元素のことは聞いたことがあるでしょう。ケルビン卿は放射性同位体がとても多くの熱を出すことを考えていませんでした。つまり地球は、はじめ熱かったものが、ただ単純たんじゅんに冷えていっているのではなかったのです。昔から、そしていまでも、地球のなかで新しい熱が出つづけているのです。

島村英紀しまむらひでき『地球がわかる50話』)

共犯者
犯罪はんざいをともに行った人。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

先生にしつもんして理解を深めた。

(2)

風のぎゃく方向に進んだ。

(3)

宿題はぜったいわすれないようにする。

(4)

せいかくな時間を示す時計を使う。

(5)

学校の庭で虫をって遊んだ。

Practiceの答え

(1)
答え

質問

(2)
答え

(3)
答え

絶対

(4)
答え

正確

(5)
答え

Point

no local video: b6482655-0fbf-4629-8380-8c01f8a16404

Lesson

no local video: d243d18b-ac20-4dae-8427-03a07a4392f7

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • では
  • しかし
  • ただし
  • なぜなら
  • つまり
  • たとえば

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜カから一つ選び、記号で答えなさい。


  • では
  • しかし
  • ただし
  • なぜなら
  • つまり
  • たとえば

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: 4a651bc5-5407-4400-b226-83dcbc9ef1b5

Lesson

no local video: dc6d06d0-b726-4046-aa14-6fe48b45a5da

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「そのくらいの時間」とありますが、どのくらいの時間ですか。文中から十七字で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

短くて二〇〇〇万年、長ければ四億年

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「犯人が……割りだすようなもの」について、「犯人が逃げ出したベッドのぬくもり」とは何のことですか。次の文のにあてはまることばを文中から八字で書きぬきなさい。


現在の

Practiceの答え

(1)
答え

〈現在の〉地球の表面の温度

23章 物語文

物語文の読み方

23-1 物語文17

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


一九五七年六月四日は雨だった。その日、父が置時計おきどけいを買ってきた。

包み紙をていねいにとり去り、ボール箱をひらくとカスタードクリームの色をした四角い時計が出てきた。文字盤もじばん薄青うすあおく、時刻じこくを示す数字にはあざやかに夜光塗料とりょうがぬりつけてあった。右下のアラームのストッパーだけがぽっちりと赤い色をしていた。

時間をあわせてネジをき、ストッパーを解除かいじょすると「乙女おとめいのり」の曲が流れ出した。それはすばらしく可憐かれんに聞こえた。

それまでわたしの家には柱時計がひとつあるきりだった。文字盤の『7』の字が、どうしても『て』の字に見えた古い時計である。柱時計はわたしの背丈せたけの二倍もの高みにえつけられ、ゆったりと時をきざみつづけていた。一日に一回、早朝に父がネジを巻くのを日課とした。それはかれ役割やくわりあるいは権利けんりだった。

その時を刻む音はかたくて、とてもきっぱりしていた。夜更よふけよりも午後、学校帰りに庭先から無人の室内に入ってごすとき、わたしはその時を刻む音をひそかにおそれた。

時は不思議だった。姿すがたも見えないが、たしかにわたしのそばをするするととおけていく。引き止めるにも素早すばやく追いやるにも、自分にはなんらなすすべがない。老獪ろうかいな柱時計は時をのがさず、ただ規則正しく裁断さいだんしつづけている。時計があるから時が過ぎる、かぎ草分けだったおさないわたしは、そう考えた。

わたしはその日から絵日記をつけることにして、置時計の絵をいた。背景はいけい深紅しんくった。それは自分でネジを巻ける時計の到来とうらい、すなわち自分で管理しる時間へのおどろきとよろこびを表現ひょうげんした色だった。

「じかんはどんどんすぎていきます」

とわたしは書いた。

「ぼくは時計のかちかちいう音がすきではない。こんどの小さい時計はあまり音がしません。それでもじかんはどんどんすぎていきます。そしてオルゴールもなります。あさはオルゴールでおきたほうがとてもいい。おかあさんにしかられておきるよりはとてもいい」

わたしは八さいだった。

時が過ぎていく、という残酷ざんこくな事実を告げるのに無愛想ぶあいそうもやさしさも関係ない、とすぐに知った。時計があるから時が過ぎるのではなく、時が過ぎるから時計があり、時計がなくとも時はやはり際限なく過ぎていくのだ、ということも若干じゃっかんのあきらめの気分とともに学んだ。

しかし、長いあいだ毎朝置時計のネジを巻くことはやめなかった。たまさか時間に合わせて「乙女の祈り」をかなでさせることもやめなかった。時が勝手に行くのではない、自分が時間を刻ませている、だから自分も意思的に変わっていけるのだ、と当時のわたしは信じようとつとめたのである。

関川夏央せきかわなつお『じかんがどんどんすぎていきます』)

可憐
かわいくて、愛らしいさま。
老獪
経験けいけんゆたかで、ずるがしこいこと。
草分け
ものごとを最初にする人。
たまさか
たまに。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

先生が作業内容のしじをした。

(2)

新しい決まりごとがきていされた。

(3)

友達にイベントの開催かいさいこくちした。

(4)

こくさい交流会に参加した。

(5)

兄はかってに遊びに行った。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「裁断さいだん」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • あと少しのところで裁断されてうまくいかなった。
  • 布に応じて服を裁断する。
  • おかしを食べながら裁断して注意される。
  • 遊びに行こうとしたら裁断された。

Confirm Testの答え

(1)
答え

指示

(2)
答え

規定

(3)
答え

告知

(4)
答え

国際

(5)
答え

勝手

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「背景は深紅に塗った」とありますが、置時計の絵の背景を深紅に塗ったことには「わたし」のどんな心情しんじょうが表れていますか。文中から十七字で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

自分で管理し得る時間への驚きと喜び

Point

no local video: ef420dc7-8b19-4f5c-b3d0-9037dde80d9f

Lesson

no local video: 5f088413-3d5b-4a01-a766-50749d67c9f7

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


一九五七年六月四日は雨だった。その日、父が置時計おきどけいを買ってきた。

包み紙をていねいにとり去り、ボール箱をひらくとカスタードクリームの色をした四角い時計が出てきた。文字盤もじばん薄青うすあおく、時刻じこくAしめす数字にはあざやかに夜光塗料とりょうがぬりつけてあった。右下のアラームのストッパーだけがぽっちりと赤い色をしていた。

時間をあわせてネジをき、ストッパーを解除かいじょすると「乙女おとめいのり」の曲が流れ出した。それはすばらしく可憐かれんに聞こえた。

それまでわたしの家には柱時計がひとつあるきりだった。文字盤の『7』の字が、どうしても『て』の字に見えた古い時計である。柱時計はわたしの背丈せたけの二倍もの高みにえつけられ、ゆったりと時をきざみつづけていた。一日に一回、早朝に父がネジを巻くのを日課とした。それはかれ役割やくわりあるいは権利けんりだった。

その時を刻む音はかたくて、とてもきっぱりしていた。夜更よふけよりも午後、学校帰りに庭先から無人の室内に入ってごすとき、わたしはその時を刻む音をひそかにおそれた。

時は不思議だった。姿すがたも見えないが、たしかにわたしのそばをするするととおけていく。引き止めるにも素早すばやく追いやるにも、自分にはなんらなすすべがない。老獪ろうかいな柱時計は時をのがさず、ただBきそく正しく裁断さいだんしつづけている。時計があるから時が過ぎる、かぎ草分けだったおさないわたしは、そう考えた。

わたしはその日から絵日記をつけることにして、置時計の絵をいた。背景はいけい深紅しんくった。それは自分でネジを巻ける時計の到来とうらい、すなわち自分で管理しる時間へのおどろきとよろこびを表現ひょうげんした色だった。

「じかんはどんどんすぎていきます」

とわたしは書いた。

「ぼくは時計のかちかちいう音がすきではない。こんどの小さい時計はあまり音がしません。それでもじかんはどんどんすぎていきます。そしてオルゴールもなります。あさはオルゴールでおきたほうがとてもいい。おかあさんにしかられておきるよりはとてもいい」

わたしは八さいだった。

時が過ぎていく、という残酷ざんこくな事実をCげるのに無愛想ぶあいそうもやさしさも関係ない、とすぐに知った。時計があるから時が過ぎるのではなく、時が過ぎるから時計があり、時計がなくとも時はやはりDさいげんなく過ぎていくのだ、ということも若干じゃっかんのあきらめの気分とともに学んだ。

しかし、長いあいだ毎朝置時計のネジを巻くことはやめなかった。たまさか時間に合わせて「乙女の祈り」をかなでさせることもやめなかった。時がEかってに行くのではない、自分が時間を刻ませている、だから自分も意思的に変わっていけるのだ、と当時のわたしは信じようとつとめたのである。

関川夏央せきかわなつお『じかんがどんどんすぎていきます』)

可憐
かわいくて、愛らしいさま。
老獪
経験けいけんゆたかで、ずるがしこいこと。
草分け
ものごとを最初にする人。
たまさか
たまに。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「裁断さいだん」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 友達と仲良くすること。
  • 同じことがくり返し行われること。
  • ものを断ち切ること。
  • 欲しかったものが手に入ること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 示  B 規則  C 告  D 際限  E 勝手 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


一九五七年六月四日は雨だった。その日、父が置時計おきどけいを買ってきた。

包み紙をていねいにとり去り、ボール箱をひらくとカスタードクリームの色をした四角い時計が出てきた。文字盤もじばん薄青うすあおく、時刻じこくを示す数字にはあざやかに夜光塗料とりょうがぬりつけてあった。右下のアラームのストッパーだけがぽっちりと赤い色をしていた。

時間をあわせてネジをき、ストッパーを解除かいじょすると「乙女おとめいのり」の曲が流れ出した。それはすばらしく可憐かれんに聞こえた。

それまでわたしの家には柱時計がひとつあるきりだった。文字盤の『7』の字が、どうしても『て』の字に見えた古い時計である。柱時計はわたしの背丈せたけの二倍もの高みにえつけられ、ゆったりと時をきざみつづけていた。一日に一回、早朝に父がネジを巻くのを日課とした。それはかれ役割やくわりあるいは権利けんりだった。

その時を刻む音はかたくて、とてもきっぱりしていた。夜更よふけよりも午後、学校帰りに庭先から無人の室内に入ってごすとき、わたしはその時を刻む音をひそかにおそれた。

時は不思議だった。姿すがたも見えないが、たしかにわたしのそばをするするととおけていく。引き止めるにも素早すばやく追いやるにも、自分にはなんらなすすべがない。老獪ろうかいな柱時計は時をのがさず、ただ規則正しく裁断さいだんしつづけている。時計があるから時が過ぎる、かぎ草分けだったおさないわたしは、そう考えた。

わたしはその日から絵日記をつけることにして、置時計の絵をいた。背景はいけい深紅しんくった。それは自分でネジを巻ける時計の到来とうらい、すなわち自分で管理しる時間へのおどろきとよろこびを表現ひょうげんした色だった。

「じかんはどんどんすぎていきます」

とわたしは書いた。

「ぼくは時計のかちかちいう音がすきではない。こんどの小さい時計はあまり音がしません。それでもじかんはどんどんすぎていきます。そしてオルゴールもなります。あさはオルゴールでおきたほうがとてもいい。おかあさんにしかられておきるよりはとてもいい」

わたしは八さいだった。

時が過ぎていく、という残酷ざんこくな事実を告げるのに無愛想ぶあいそうもやさしさも関係ない、とすぐに知った。時計があるから時が過ぎるのではなく、時が過ぎるから時計があり、時計がなくとも時はやはり際限なく過ぎていくのだ、ということも若干じゃっかんのあきらめの気分とともに学んだ。

しかし、長いあいだ毎朝置時計のネジを巻くことはやめなかったたまさか時間に合わせて「乙女の祈り」をかなでさせることもやめなかった。時が勝手に行くのではない、自分が時間を刻ませている、だから自分も意思的に変わっていけるのだ、と当時のわたしは信じようとつとめたのである。

関川夏央せきかわなつお『じかんがどんどんすぎていきます』)

可憐
かわいくて、愛らしいさま。
老獪
経験けいけんゆたかで、ずるがしこいこと。
草分け
ものごとを最初にする人。
たまさか
たまに。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

説明書に手順がしめされている。

(2)

安全のためにきそくを守る。

(3)

親友に秘密ひみつつげた

(4)

かれさいげんなく話し続けた。

(5)

かってにドアを開けて外に出た。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「ものを断ち切ること」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


いらなくなった洋服をする。

Practiceの答え

(1)
答え

示されて

(2)
答え

規則

(3)
答え

告げた

(4)
答え

際限

(5)
答え

勝手

(6)
答え

さいだん

Point

no local video: 1e48cd60-de0d-4373-a29b-469b7afd9e48

Lesson

no local video: 5ca1b8d1-fa90-4c2a-8c35-fd5c075a8762

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「時計のかちかちいう音がすきではない」と、八歳の「わたし」が思っていたのはなぜですか。次の文のにあてはまることばを文中から七字で書きぬきなさい。


 かちかちという時計の音は、という、自分にはなんらなすすべもない残酷な事実を告げるものだったから。

Lessonの答え

(1)
答え

時が過ぎていく

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「長いあいだ毎朝置時計のネジを巻くことはやめなかった」とありますが、なぜ「わたし」はそのような行動をとったのですか。 「わたし」の心情がわかる一文を文中からさがし、初めの五字を書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

時が勝手に

23-2 物語文18

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしの育った家は、生活がつつましくて、およそ遊山ゆさん旅行やたのしみのしば居見物などをしない家だった。そこで、私は、いまでも用もないのに温泉おんせんにいったり、または、急に思いたって映画えいが見物にというようなことになじめないでいる。ところが、四、五年まえのある時、どうにもこうにもつかれてしまった。どこかひとの来ない温泉へでも出かけて、ぐっすりねむってきたいが、そんなところへゆくには、何時間も汽車やバスにのらなくてはならなくてね、と、ある友人にいうと、あれ、ありますよ、と、その宿を教えてくれた。東京とうきょうから、その宿の下まで三時間弱、ただ、ちょっとのあいだ、山をのぼるのだが、心臓しんぞうのわるい人でなければ、平気だという。

まえもって、女ひとりで、しずかな部屋がほしいのだと知らしておいて、ある夕、一つの会をすませてから汽車にのった。東京をたったのは、よいくちだったが、むこうの駅についたら、十一時近くになっていた。昼間は、その宿の下までバスがあるのだそうだけれど、タクシーにのって、教えられたところでおりた。そして、教えられた道をのぼった。心もとない街灯はあったけれど、ほとんど、まっくら。

生まれてはじめて、ただひとりの休息の旅だったはずなのに、例によって貧乏性びんぼうしょうから、本をつめた、小さいわりには重いカバンをさげていた。つぎの日、見たら、たいして長い道でもなかったのに、ほんとにくたくたに疲れていたから、やみのなかで、何度も休んだ。そのうち、やみと一しょに、もう一つのものが、私をつつみはじめた。においである。

ほのかな、あまいむらさきがかったようなにおい。いや、においが、私をつつんだというより、私が、ふわっと、その暗いくせに、色のある世界へはいっていったという方が、あたっていたろう。私が何かにばかされたように、ふらりふらりとそのにおいのなかを通りぬけてゆくうち、前があかるくなって、すぐそこに宿屋が見えていた。

よく日、そのにおいの正体は、センダンの花だと知らされた。ナツメのような、こまかい葉の大木で、小さなフサ状のうすむらさきの花がさがっていた。見た目もこのましいけれど、私は、見るより先に、何の前ぶれもなく、そのにおいのなかを通らされたことを、とてもありがたかったと思った

宿の人たちは、駅から電話をかけてくれたらよかったのに、その前の汽車まで待ったのだけれど、もう来ないと思って帰ってきたのだといった。けれども、もし案内人がいれば、宿はもうすぐそこですとか、これは、センダンのにおいですとか、きっと説明してくれたにちがいない。そうしたら、私はあの一種ふしぎな、キツネと道づれになったような、よう精の国の門をくぐりぬけたような気もちは味わわなかったにちがいない。

その門をくぐりぬけたせいかどうか、私は、その宿で二日くらい正体もなくねこんだ。私のほかに客はいなかった。わずかな坂のせいで、その家には、ほとんど週日は客がなく、団体客もこないのであった。まどの外には春の気の動いている木だちが見え、ウグイスが鳴いていた。

この最初の印象のおかげで、私は休息というと、このにおいのある坂の上の宿を思いだす。

石井桃子いしいももこ『むらさき色のにおい』)

つつましい
ぜいたくをしない様子。
遊山旅行
気晴らしの旅行。
宵の口
日がれてから、夜になりはじめたばかりのころ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

かれじゅうきょは東京です。

(2)

交通じょうきょうが悪くておくれた。

(3)

放課後は習いごとにせいを出す。

(4)

学年でだんたい行動を学んだ。

(5)

この絵は美しいいんしょうを受ける。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「貧乏性びんぼうしょう」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • もう少しがんばればみんな貧乏性になる。
  • 冬になると貧乏性の人が増えて大変だ。
  • 私は貧乏性なのでパソコンの操作そうさが苦手だ。
  • 旅行に行きたくても貧乏性のためなかなか行くことができない。

Confirm Testの答え

(1)
答え

住居

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

団体

(5)
答え

印象

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私は……とてもありがたかったと思った」とありますが、その理由としてももっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • においの正体を自分でつきとめたおかげで、旅の印象がより強いものとなったから。
  • においの正体がわからなかったおかげで、どんなはなのにおいなのかと想像そうぞうをめぐらすことができたから。
  • においの正体を知らなかったおかげで、一種ふしぎな気もちを味わうことができたから。
  • においの正体を教えられなかったおかげで、そのにおいの正体を想像する楽しみをられたから。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 88276337-a83a-42e8-8226-815e5c7b3858

Lesson

no local video: aeb03172-6648-4559-b7fa-624c2de267ad

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしの育った家は、生活がつつましくて、およそ遊山ゆさん旅行やたのしみのしばA見物などをしない家だった。そこで、私は、いまでも用もないのに温泉おんせんにいったり、または、急に思いたって映画えいが見物にというようなことになじめないでいる。ところが、四、五年まえのある時、どうにもこうにもつかれてしまった。どこかひとの来ない温泉へでも出かけて、ぐっすりねむってきたいが、そんなところへゆくには、何時間も汽車やバスにのらなくてはならなくてね、と、ある友人にいうと、あれ、ありますよ、と、その宿を教えてくれた。東京とうきょうから、その宿の下まで三時間弱、ただ、ちょっとのあいだ、山をのぼるのだが、心臓しんぞうのわるい人でなければ、平気だという。

まえもって、女ひとりで、しずかな部屋がほしいのだと知らしておいて、ある夕、一つの会をすませてから汽車にのった。東京をたったのは、よいくちだったが、むこうの駅についたら、十一時近くになっていた。昼間は、その宿の下までバスがあるのだそうだけれど、タクシーにのって、教えられたところでおりた。そして、教えられた道をのぼった。心もとない街灯はあったけれど、ほとんど、まっくら。

生まれてはじめて、ただひとりの休息の旅だったはずなのに、例によって貧乏性びんぼうしょうから、本をつめた、小さいわりには重いカバンをさげていた。つぎの日、見たら、たいして長い道でもなかったのに、ほんとにくたくたに疲れていたから、やみのなかで、何度も休んだ。そのうち、やみと一しょに、もう一つのものが、私をつつみはじめた。においである。

ほのかな、あまいむらさきがかったようなにおい。いや、においが、私をつつんだというより、私が、ふわっと、その暗いくせに、色のある世界へはいっていったという方が、あたっていたろう。私が何かにばかされたように、ふらりふらりとそのにおいのなかを通りぬけてゆくうち、前があかるくなって、すぐそこに宿屋が見えていた。

よく日、そのにおいの正体は、センダンの花だと知らされた。ナツメのような、こまかい葉の大木で、小さなフサBじょうのうすむらさきの花がさがっていた。見た目もこのましいけれど、私は、見るより先に、何の前ぶれもなく、そのにおいのなかを通らされたことを、とてもありがたかったと思った。

宿の人たちは、駅から電話をかけてくれたらよかったのに、その前の汽車まで待ったのだけれど、もう来ないと思って帰ってきたのだといった。けれども、もし案内人がいれば、宿はもうすぐそこですとか、これは、センダンのにおいですとか、きっと説明してくれたにちがいない。そうしたら、私はあの一種ふしぎな、キツネと道づれになったような、ようCせいの国の門をくぐりぬけたような気もちは味わわなかったにちがいない。

その門をくぐりぬけたせいかどうか、私は、その宿で二日くらい正体もなくねこんだ。私のほかに客はいなかった。わずかな坂のせいで、その家には、ほとんど週日は客がなく、Dだん体客たいきゃくもこないのであった。まどの外には春の気の動いている木だちが見え、ウグイスが鳴いていた。

この最初のいんEしょうのおかげで、私は休息というと、このにおいのある坂の上の宿を思いだす。

石井桃子いしいももこ『むらさき色のにおい』)

つつましい
ぜいたくをしない様子。
遊山旅行
気晴らしの旅行。
宵の口
日がれてから、夜になりはじめたばかりのころ。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「貧乏性びんぼうしょう」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 一度決めたことは最後までやらないと気がすまない性質。
  • けちけちして大らかになれない性質。
  • 嫌なことがあるとすぐに泣いてしまう性質。
  • 苦しいことがあっても我慢がまんしてしまう性質。

Lessonの答え

(1)
答え

A 居  B 状  C 精  D 団  E 象 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしの育った家は、生活がつつましくて、およそ遊山ゆさん旅行やたのしみのしば居見物などをしない家だった。そこで、私は、いまでも用もないのに温泉おんせんにいったり、または、急に思いたって映画えいが見物にというようなことになじめないでいる。ところが、四、五年まえのある時、どうにもこうにもつかれてしまった。どこかひとの来ない温泉へでも出かけて、ぐっすりねむってきたいが、そんなところへゆくには、何時間も汽車やバスにのらなくてはならなくてね、と、ある友人にいうと、あれ、ありますよ、と、その宿を教えてくれた。東京とうきょうから、その宿の下まで三時間弱、ただ、ちょっとのあいだ、山をのぼるのだが、心臓しんぞうのわるい人でなければ、平気だという。

まえもって、女ひとりで、しずかな部屋がほしいのだと知らしておいて、ある夕、一つの会をすませてから汽車にのった。東京をたったのは、よいくちだったが、むこうの駅についたら、十一時近くになっていた。昼間は、その宿の下までバスがあるのだそうだけれど、タクシーにのって、教えられたところでおりた。そして、教えられた道をのぼった。心もとない街灯はあったけれど、ほとんど、まっくら。

生まれてはじめて、ただひとりの休息の旅だったはずなのに、例によって貧乏性びんぼうしょうから、本をつめた、小さいわりには重いカバンをさげていた。つぎの日、見たら、たいして長い道でもなかったのに、ほんとにくたくたに疲れていたから、やみのなかで、何度も休んだ。そのうち、やみと一しょに、もう一つのものが、私をつつみはじめた。においである。

ほのかな、あまいむらさきがかったようなにおい。いや、においが、私をつつんだというより、私が、ふわっと、その暗いくせに、色のある世界へはいっていったという方が、あたっていたろう。私が何かにばかされたように、ふらりふらりとそのにおいのなかを通りぬけてゆくうち、前があかるくなって、すぐそこに宿屋が見えていた。

よく日、そのにおいの正体は、センダンの花だと知らされた。ナツメのような、こまかい葉の大木で、小さなフサ状のうすむらさきの花がさがっていた。見た目もこのましいけれど、私は、見るより先に、何の前ぶれもなく、そのにおいのなかを通らされたことを、とてもありがたかったと思った。

宿の人たちは、駅から電話をかけてくれたらよかったのに、その前の汽車まで待ったのだけれど、もう来ないと思って帰ってきたのだといった。けれども、もし案内人がいれば、宿はもうすぐそこですとか、これは、センダンのにおいですとか、きっと説明してくれたにちがいない。そうしたら、私はあの一種ふしぎな、キツネと道づれになったような、よう精の国の門をくぐりぬけたような気もちは味わわなかったにちがいない。

その門をくぐりぬけたせいかどうか、私は、その宿で二日くらい正体もなくねこんだ。私のほかに客はいなかった。わずかな坂のせいで、その家には、ほとんど週日は客がなく、団体客もこないのであった。まどの外には春の気の動いている木だちが見え、ウグイスが鳴いていた。

この最初の印象のおかげで、私は休息というと、このにおいのある坂の上の宿を思いだす。

石井桃子いしいももこ『むらさき色のにおい』)

つつましい
ぜいたくをしない様子。
遊山旅行
気晴らしの旅行。
宵の口
日がれてから、夜になりはじめたばかりのころ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

自分の部屋はいごこちが良い。

(2)

健康じょうたいが良くなった。

(3)

試合に向けてせいしん統一する。

(4)

運動会でだんけつしてがん張った。

(5)

ぞうは鼻がとても長い。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「けちけちして大らかになれない性質。細かいことにくよくよする性質。」を表すことばをひらがな七字で書きなさい。


 私はなので高い洋服を買えない。

Practiceの答え

(1)
答え

居心地

(2)
答え

状態

(3)
答え

精神

(4)
答え

団結

(5)
答え

(6)
答え

びんぼうしょう

Point

no local video: 8ea70f6d-6ece-4b06-8033-587d67050aae

Lesson

no local video: 0c216643-e420-4ff0-af82-0608176eaf80

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「何かに……通りぬけてゆく」ときの気もちをどう表現していますか。「……ような気もち。」につながる形で文中から十一字と十四字で書きぬきなさい。 (完答)


  • ような気もち。

  • ような気もち。

Lessonの答え

(1)
答え
  • キツネと道づれになった〈ような気もち。〉
  • 妖精の国の門をくぐりぬけた〈ような気もち。〉
    (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「やみと一しょに、もう一つのものが、私をつつみはじめた。においである」について、この状況じょうきょうを筆者は、どのように表現ひょうげんし直していますか。文中から三十字でさがし、初めと終わりの四字を書きぬきなさい。


 〜 

Practiceの答え

(1)
答え

私が、ふ〈〜〉ていった

24章 説明文

説明文の読み方

24-1 説明文22

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


目をあけていれば、ぼんやりしていても、いろいろなものが目にはいってくる。これが「見える」ということである。もっともよく見ようとするには目をらして「見る」ようにしなくてはならない。文章を読むには、この「見る」でもまだじゅうぶんではない。いったい読書の本質ほんしつとはどういうものであろうか。

同じ本を読んでも、人によって感想が大きくちがうことがある。かりに同じ景色けしきを、同じ地点から、続けて二まいの写真をとったとする。二枚の写真は同じになるはずである。これがカメラでなくて、二人の画家が同じ風景をかくとすると、でき上がる絵はけっして同じにはならない。ものを読むには、読む人の個人差に影響えいきょうされない読み方があるとすれば、これはいわば写真のような読み方である。しかし、読書は、読む人個人の考えが加わって成り立つもので、読書の印象は画家の絵に似たものといえる。読書は写真をとるようなものだと考える人にとっては、読み方が人によってことなるのはなぜであるのかわからないかもしれないが、読書は心の中に絵をかくのに似ていると考えれば、それはいかにも自然なこととしてなっ得されるであろう。

同じ山をかくにしても、人が違えば同じ絵にならない。ひとりひとりの個人差は山の絵だけでなく、ほかのものをかくときにもみとめられる。それが完成された画家の場合なら、画風とばれるものである。画風は一朝一夕いっちょういっせきにできるものではないが、いったんでき上がってしまうと、変えようとしてもなかなか変えられない。文章を書く場合にも、これに似た個性こせいがある。署名しょめいがなくても筆者の見当のつくこともあれば未知の人の書いた文章から、書いた人の人がらなどが想像そうぞうできることも少なくない。「文は人なり」という有名なことばもある。これは書く時だけでなく、読む時にも働いている。読むときには比較的ひかくてきはっきりした形をとらないだけである。この、有名な警句けいくのもとのことばは「スタイルは人なり」であるが、スタイルを文とか文体とかやくしてしまうと、書くときだけの個性の問題に限<られてしまう。ところが、読む時にも、個人差が重要な作用をおよぼしているのだから、読者にもスタイルを認めてよいように思われる。まったくスタイルなしにものを読むことはできない。

書くのにくらべて、読むのは一般いっぱんに、受け身の活動のように考えられているが、必ずしもそうとは言いきれない。ただ字を拾って読むのでは、ほんとうに読むことにはならない。ことばの意味をまとめて全体を理解りかいするには、読者の解釈かいしゃくが必要である。読者の側のそういう積極的な働きがあるから、同じ本を読んでも、それぞれに違った心の絵になるからである。文章を書くことが創造そうぞうであると同じように、ものを読むのもまた、創造でなくてはならない。

外山滋比古とやましげひこ『読書の創造』)

警句
短い表現ひょうげんでものごとの真理を言い表したことば。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

学校でこべつに指導を受ける。

(2)

ハトは平和のしょうちょうとして使われる。

(3)

わたしたちはるいじした趣味しゅみを持っている。

(4)

知識をえるために本を読む。

(5)

この商品は数量げんていだ。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「受け身」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 受け身として元気よく戦う。
  • 木のかげにかくれて受け身になる。
  • 受け身の学習は自分のためにならない。
  • 自動車にのるなら受け身が一番良い。

Confirm Testの答え

(1)
答え

個別

(2)
答え

(3)
答え

類似

(4)
答え

得る

(5)
答え

限定

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「読書は心の中に絵をかくのに似ている」とは、どういうことですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 読書の感想は、読み手の個性に影響されるということ。
  • 読書の方法には、ある一定のきまりがあるということ。
  • 読書のイメージは、作家によって大きく異なるということ。
  • 読書のしかたは、その時々の心の状態じょうたいによって違うということ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

第二段落で筆者がべていることをまとめた次の文のにあてはまることばを、文中から書きぬきなさい。(完答)


 読書は読む人が加わって成り立つものであり、読み方ではなく、読み方である。

Confirm Testの答え

(1)
答え

個人の考え・写真のような・心の中に絵をかく(完答)

Point

no local video: c5e4e44a-69d0-4864-8395-a0f429a30f2e

Lesson

no local video: 1338a731-5d7a-46fb-9e33-d00c33f6416d

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


目をあけていれば、ぼんやりしていても、いろいろなものが目にはいってくる。これが「見える」ということである。もっともよく見ようとするには目をらして「見る」ようにしなくてはならない。文章を読むには、この「見る」でもまだじゅうぶんではない。いったい読書の本質ほんしつとはどういうものであろうか。

同じ本を読んでも、人によって感想が大きくちがうことがある。かりに同じ景色けしきを、同じ地点から、続けて二まいの写真をとったとする。二枚の写真は同じになるはずである。これがカメラでなくて、二人の画家が同じ風景をかくとすると、でき上がる絵はけっして同じにはならない。ものを読むには、読む人のA人差じんさ影響えいきょうされない読み方があるとすれば、これはいわば写真のような読み方である。しかし、読書は、読む人こ人の考えが加わって成り立つもので、読書のいんBしょうは画家の絵にCたものといえる。読書は写真をとるようなものだと考える人にとっては、読み方が人によってことなるのはなぜであるのかわからないかもしれないが、読書は心の中に絵をかくのににていると考えれば、それはいかにも自然なこととしてなっDとくされるであろう。

同じ山をかくにしても、人が違えば同じ絵にならない。ひとりひとりのこ人差は山の絵だけでなく、ほかのものをかくときにもみとめられる。それが完成された画家の場合なら、画風とばれるものである。画風は一朝一夕いっちょういっせきにできるものではないが、いったんでき上がってしまうと、変えようとしてもなかなか変えられない。文章を書く場合にも、これににたこ性がある。署名しょめいがなくても筆者の見当のつくこともあれば未知の人の書いた文章から、書いた人の人がらなどが想像そうぞうできることも少なくない。「文は人なり」という有名なことばもある。これは書く時だけでなく、読む時にも働いている。読むときには比較的ひかくてきはっきりした形をとらないだけである。この、有名な警句けいくのもとのことばは「スタイルは人なり」であるが、スタイルを文とか文体とかやくしてしまうと、書くときだけのこ性の問題にEかぎられてしまう。ところが、読む時にも、こ人差が重要な作用をおよぼしているのだから、読者にもスタイルを認めてよいように思われる。まったくスタイルなしにものを読むことはできない。

書くのにくらべて、読むのは一般いっぱんに、受け身の活動のように考えられているが、必ずしもそうとは言いきれない。ただ字を拾って読むのでは、ほんとうに読むことにはならない。ことばの意味をまとめて全体を理解りかいするには、読者の解釈かいしゃくが必要である。読者の側のそういう積極的な働きがあるから、同じ本を読んでも、それぞれに違った心の絵になるからである。文章を書くことが創造そうぞうであると同じように、ものを読むのもまた、創造でなくてはならない。

外山滋比古とやましげひこ『読書の創造』)

警句
短い表現ひょうげんでものごとの真理を言い表したことば。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「受け身」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 他から働きかけられるだけで、こちらからは積極的に出ない、消極的な態度やようす。
  • 自分の思ったことや考えたことを出すのが苦手なようす。
  • 周りの目を気にして前に立つことができないようす。
  • 人助けをしたいがどうしたらいいかわからないようす。

Lessonの答え

(1)
答え

A 個  B 象  C 似  D 得  E 限 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


目をあけていれば、ぼんやりしていても、いろいろなものが目にはいってくる。これが「見える」ということである。もっともよく見ようとするには目をらして「見る」ようにしなくてはならない。文章を読むには、この「見る」でもまだじゅうぶんではない。いったい読書の本質ほんしつとはどういうものであろうか。

同じ本を読んでも、人によって感想が大きくちがうことがある。かりに同じ景色けしきを、同じ地点から、続けて二まいの写真をとったとする。二枚の写真は同じになるはずである。これがカメラでなくて、二人の画家が同じ風景をかくとすると、でき上がる絵はけっして同じにはならない。ものを読むには、読む人の個人差に影響えいきょうされない読み方があるとすれば、これはいわば写真のような読み方である。しかし、読書は、読む人個人の考えが加わって成り立つもので、読書の印象は画家の絵に似たものといえる。読書は写真をとるようなものだと考える人にとっては、読み方が人によってことなるのはなぜであるのかわからないかもしれないが、読書は心の中に絵をかくのに似ていると考えれば、それはいかにも自然なこととしてなっ得されるであろう。

同じ山をかくにしても、人が違えば同じ絵にならない。ひとりひとりの個人差は山の絵だけでなく、ほかのものをかくときにもみとめられる。それが完成された画家の場合なら、画風とばれるものである。画風は一朝一夕いっちょういっせきにできるものではないが、いったんでき上がってしまうと、変えようとしてもなかなか変えられない。文章を書く場合にも、これに似た個性こせいがある。署名しょめいがなくても筆者の見当のつくこともあれば未知の人の書いた文章から、書いた人の人がらなどが想像そうぞうできることも少なくない。「文は人なり」という有名なことばもある。これは書く時だけでなく、読む時にも働いている。読むときには比較的ひかくてきはっきりした形をとらないだけである。この、有名な警句けいくのもとのことばは「スタイルは人なり」であるが、スタイルを文とか文体とかやくしてしまうと、書くときだけの個性の問題に限られてしまう。ところが、読む時にも、個人差が重要な作用をおよぼしているのだから、読者にもスタイルを認めてよいように思われる。まったくスタイルなしにものを読むことはできない。

書くのにくらべて、読むのは一般いっぱんに、受け身の活動のように考えられているが、必ずしもそうとは言いきれない。ただ字を拾って読むのでは、ほんとうに読むことにはならない。ことばの意味をまとめて全体を理解りかいするには、読者の解釈かいしゃくが必要である。読者の側のそういう積極的な働きがあるから、同じ本を読んでも、それぞれに違った心の絵になるからである。文章を書くことが創造そうぞうであると同じように、ものを読むのもまた、創造でなくてはならない。

外山滋比古とやましげひこ『読書の創造』)

警句
短い表現ひょうげんでものごとの真理を言い表したことば。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

それぞれのこじんの意見に耳をかたむける。

(2)

友達と動物園で大きなぞうを見た。

(3)

姉と顔がていると言われた。

(4)

とくいな教科は体育と国語だ。

(5)

テストの時間がかぎられている。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「他から働きかけられるだけで、こちらからは積極的せっきょくてきに出ない、消極的しょうきょくてきな態度やようす」を表すことばを三字で書きなさい。


彼はな性格である。

Practiceの答え

(1)
答え

個人

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

得意

(5)
答え

(6)
答え

受け身

Point

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Lesson

no local video: 68b90603-9102-453e-ae4e-222692875314

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「積極的な働き」と反対の意味のことばを文中から六字で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

受け身の活動

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「写真のような読み方」の説明としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • あとあとまで形として残る読み方。
  • 見る人(読む人)によって意見が違う読み方。
  • 読み方によってとらえ方が違う読み方。
  • 同じ意見・感想が出てくる読み方。

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: c1aa3c2d-795c-418b-9c5f-4a2a7ccf50eb

Lesson

no local video: f80ec0d9-763b-46e6-b0a6-d2923d551658

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

筆者の主張しゅちょうと合うものとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • 文章を書く時と同じように、読む時も自分のスタイルをもち、創造的でなければならない。
  • 正しい読み方をするためには、筆者と同じ感じ方をするように心がけるべきである。
  • 文章を書く場合には、自分のスタイルを決めて、いつもその通りに行わなければならない。
  • 本を読む時には、正確せいかく内容ないようを読み取ることを心がけ、ほかの人と同じ感想をもてるようにすべきだ。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

第一段落だんらくの中心文(段落の中でもっとも重要な文)はどれですか。文中から一文でさがし、初めの五字を書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

いったい読

24-2 説明文23

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


語彙ごいが多いとか少ないとかいうけれど、人間はどのくらいの言葉を使うものなのか。

例えば新聞や雑誌ざっしに使われている単語は、年間およそ三万語といわれています。しかし、その五〇〜六〇パーセントは、年間の使用度数1です。つまり、半分の単語は新聞・雑誌で一年に二度とお目にかかることがない。

ちょっと古いけれど、昭和三〇年代の調査では、高校の上級生が三万語の語彙をもっていたという調査結果があります。今は大学生でも語彙は平均一万五〇〇〇か二万くらいに落ちているのではないかと思います。読書量がものすごく減っていますから。

生活していく上で間にあうという数でいえば、三〇〇〇語あれば間にあう。だいたいは生きていられる。これが、いわゆる基本語きほんごです。では、三〇〇〇語知っていればいいか。言語生活がよく営めるには、三〇〇〇では間にあわない。三万から五万の単語の約半分は、実のところは新聞でも一年に一度しか使われない。一生に一度しかお目にかからないかもしれない。しかし、その一年に一度、一生に一度しか出あわないような単語が、ここというときに適切に使えるかどうか。使えて初めて、良い言語生活が営めるのです。そこが大事です。語彙を七万も一〇万ももっていたって使用度数1、あるいは一生で一度も使わないかもしれない。だからいらないのではなくて、その一回のための単語をたくわえていること

例えば「味」についていえば、「味得みとくする」という単語があります。これはたしかに使用度数は少ない。今やもう、ほとんど使わなくなっているけれど、なにかの時に「それが味得できた」と使うことでピタッと決まることがある。「深い、かすかな味わいが分かった」では、文章の調子、文体としてだめなときがある。文章を書くには、一度使った単語や言い回しを二度かえさないという文章上の美意識びいしきがある。それにれる。何か別の言い回しが必要になる。そのとき、その書き手がどれだけ語彙をもっているかが問題になる。類語辞典が役立つのはそういうときです。

なんでもかんでもむずかしい言葉をたくさん覚える必要があるといっているのではありません。そのときどきに、ピタッと合う、あるいは美しい表現ひょうげんができるかどうか。それが問題です。それが言語の能力のうりょくがあるということです。歌人や小説家が辞書を読んで単語を覚えようとしたのは、そういうときにそなえたいからです。   、読み手もその細かい心づかいにつきあうだけの感度をそなえていなくてはいい読者とはいえません。

大野晋おおのすすむ『日本語練習帳』)

語彙
個人こじんが使う単語の集合のこと。
年間の使用度数1
年間の使用が1回であること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

健康診断けんこうしんだんけんさ結果を受け取る。

(2)

きんとう役割分担やくわりぶんたんをする。

(3)

人口がげんしょうしている地域ちいきがある。

(4)

年中無休でえいぎょうしている店に行く。

(5)

季節にてきした服を着る。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「美意識びいしき」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 美意識を集めたら朝起きられるようになった。
  • 私の友達は美意識が高い子が多い。
  • 暑い日は外に出るのが大変なので美意識にたよる。
  • テレビがおもしろかったので美意識に見ていた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

検査

(2)
答え

均等

(3)
答え

減少

(4)
答え

営業

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「蓄えていること」を言いかえたものとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 蓄えている人は少なくありません。
  • 蓄えていなくてはいけません。
  • 蓄えていなくても問題ありません。
  • 蓄えているのはなぜでしょうか。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • だから
  • しかし
  • 例えば
  • あるいは

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

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Lesson

no local video: 15a65799-cf6f-462f-a0f8-067ad9a57b4f

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


語彙ごいが多いとか少ないとかいうけれど、人間はどのくらいの言葉を使うものなのか。

例えば新聞や雑誌ざっしに使われている単語は、年間およそ三万語といわれています。   、その五〇〜六〇パーセントは、年間の使用度数1です。つまり、半分の単語は新聞・雑誌で一年に二度とお目にかかることがない。

ちょっと古いけれど、昭和三〇年代の調ちょうAでは、高校の上級生が三万語の語彙をもっていたという調さ結果があります。今は大学生でも語彙はへいBきん一万五〇〇〇か二万くらいに落ちているのではないかと思います。読書量がものすごくCっていますから。

生活していく上で間にあうという数でいえば、三〇〇〇語あれば間にあう。だいたいは生きていられる。これが、いわゆる基本語きほんごです。では、三〇〇〇語知っていればいいか。言語生活がよくDいとなめるには、三〇〇〇では間にあわない。三万から五万の単語の約半分は、実のところは新聞でも一年に一度しか使われない。一生に一度しかお目にかからないかもしれない。しかし、その一年に一度、一生に一度しか出あわないような単語が、ここというときにEてきせつに使えるかどうか。使えて初めて、良い言語生活がいとなめるのです。そこが大事です。語彙を七万も一〇万ももっていたって使用度数1、あるいは一生で一度も使わないかもしれない。だからいらないのではなくて、その一回のための単語をたくわえていること。

例えば「味」についていえば、「味得みとくする」という単語があります。これはたしかに使用度数は少ない。今やもう、ほとんど使わなくなっているけれど、なにかの時に「それが味得できた」と使うことでピタッと決まることがある。「深い、かすかな味わいが分かった」では、文章の調子、文体としてだめなときがある。文章を書くには、一度使った単語や言い回しを二度かえさないという文章上の美意識びいしきがある。それにれる。何か別の言い回しが必要になる。そのとき、その書き手がどれだけ語彙をもっているかが問題になる。類語辞典が役立つのはそういうときです。

なんでもかんでもむずかしい言葉をたくさん覚える必要があるといっているのではありません。そのときどきに、ピタッと合う、あるいは美しい表現ひょうげんができるかどうか。それが問題です。それが言語の能力のうりょくがあるということです。歌人や小説家が辞書を読んで単語を覚えようとしたのは、そういうときにそなえたいからです。だから、読み手もその細かい心づかいにつきあうだけの感度をそなえていなくてはいい読者とはいえません。

大野晋おおのすすむ『日本語練習帳』)

語彙
個人こじんが使う単語の集合のこと。
年間の使用度数1
年間の使用が1回であること。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「美意識びいしき」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 感動的な映画を見て、心が動かされること。
  • 季節ごとに自分の気分が変わってしまうようす。
  • 周りの人からどのように見られているのかなと意識すること。
  • 美しさを受け入れたり、創造そうぞうしたりするときの心のはたらき。

Lessonの答え

(1)
答え

A 査  B 均  C 減  D 営  E 適 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


語彙ごいが多いとか少ないとかいうけれど、人間はどのくらいの言葉を使うものなのか。

例えば新聞や雑誌ざっしに使われている単語は、年間およそ三万語といわれています。しかし、その五〇〜六〇パーセントは、年間の使用度数1です。つまり、半分の単語は新聞・雑誌で一年に二度とお目にかかることがない。

ちょっと古いけれど、昭和三〇年代の調査では、高校の上級生が三万語の語彙をもっていたという調査結果があります。今は大学生でも語彙は平均一万五〇〇〇か二万くらいに落ちているのではないかと思います。読書量がものすごく減っていますから。

生活していく上で間にあうという数でいえば、三〇〇〇語あれば間にあう。だいたいは生きていられる。これが、いわゆる基本語きほんごです。では、三〇〇〇語知っていればいいか。言語生活がよく営めるには、三〇〇〇では間にあわない。三万から五万の単語の約半分は、実のところは新聞でも一年に一度しか使われない。一生に一度しかお目にかからないかもしれない。しかし、その一年に一度、一生に一度しか出あわないような単語が、ここというときに適切に使えるかどうか。使えて初めて、良い言語生活が営めるのです。そこが大事です。語彙を七万も一〇万ももっていたって使用度数1、   一生で一度も使わないかもしれない。だからいらないのではなくて、その一回のための単語をたくわえていること。

例えば「味」についていえば、「味得みとくする」という単語があります。これはたしかに使用度数は少ない。今やもう、ほとんど使わなくなっているけれど、なにかの時に「それが味得できた」と使うことでピタッと決まることがある。「深い、かすかな味わいが分かった」では、文章の調子、文体としてだめなときがある。文章を書くには、一度使った単語や言い回しを二度かえさないという文章上の美意識びいしきがある。それにれる。何か別の言い回しが必要になる。そのとき、その書き手がどれだけ語彙をもっているかが問題になる。類語辞典が役立つのはそういうときです。

なんでもかんでもむずかしい言葉をたくさん覚える必要があるといっているのではありません。そのときどきに、ピタッと合う、あるいは美しい表現ひょうげんができるかどうか。それが問題です。それが言語の能力のうりょくがあるということです。歌人や小説家が辞書を読んで単語を覚えようとしたのは、そういうときにそなえたいからです。だから、読み手もその細かい心づかいにつきあうだけの感度をそなえていなくてはいい読者とはいえません。

大野晋おおのすすむ『日本語練習帳』)

語彙
個人こじんが使う単語の集合のこと。
年間の使用度数1
年間の使用が1回であること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

原因を徹底的てっていてきちょうさする。

(2)

期末テストのへいきん点が発表される。

(3)

最近、運動量がへっている。

(4)

祖母は小さな商店をいとなんでいる。

(5)

その答えはてきせつではない。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「美に関する意識。美しさを受け入れたり、創造そうぞうしたりするときの心のはたらき。」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


 私はを持って生活するように心がけている。

Practiceの答え

(1)
答え

調査

(2)
答え

平均

(3)
答え

減って

(4)
答え

営ん

(5)
答え

適切

(6)
答え

びいしき

Point

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Lesson

no local video: 0e9564b4-b73f-49e4-b365-74a12efa673a

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「細かい心づかい」について、「心づかい」を説明した次の文の  a・bにあてはまることばを文中から書きぬきなさい。(完答)


その場面に a 、あるいは b 表現をしようとする意識。

Lessonの答え

(1)
答え
  • a ピタッと合う(ピタッと決まる)
  • b 美しい
    (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「基本語」とは、どのようなことばのことですか。次の文の   にあてはまることばを文中のことばを使って十五字以内で書きなさい。


それだけ知っていれば、   ことば。


Practiceの答え

(1)
答え

生活していく上で間にあう数の(だいたいは生きていられる数の)

Point

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Lesson

no local video: f79aceab-2f11-4ee5-b407-26509c432a76

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • なぜなら
  • しかし
  • 例えば
  • あるいは

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • なぜなら
  • しかし
  • 例えば
  • あるいは

Practiceの答え

(1)
答え

24-3 説明文24

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


どうも日本人は「均斉きんせい」というあり方に対して、かなり否定ひてい的なのではないか。茶碗ちゃわんにしても均斉のとれたシェイプといったものに価をおかない。整然とならべられた食器棚しょっきだな、定規とコンパスに身をまかせたデザイン、そうした美への関心がうすい。反対に棚一つとっても、くいちがうことをおもしろがるのが日本人らしい。

たしかに、そう思えるふしがある。

以前中国で清朝しんちょうの大きな花瓶かびんを買ったことがある。日本の陶器とうきなどでいうかぶら形といおうか茄子なすび形といおうか、彩色さいしきもみごとな数十センチのものであった。

骨董こっとう屋で見つけて喜んで持ち帰ったのだが、友人の中国人に見せると「一つですか」と聞く。もちろん一つである。ところがかれはそのことが大層たいそう気になるらしい。当然こうしたものは二つ一対いっついのはずで、その片割かたわれとしかうつらない。

そこで両国の違いをわたしは改めて確認した。演壇えんだんかざる花も左右一対。日本のように片側だけでは彼らにはきわめて奇妙きみょうなのだ。家の入口にかけるれんも一対。

しかし日本人は、これをわざとらしいと思ってきた。自然はそうそう均斉がとれてはいないではないか。

だから庭園の作り方も日本人は自然をそのまままねてきた。平安時代の大臣はわが家の庭を海岸に見立てて作った。だからそこでは漁師りょうし藻塩もしおを焼かなくてはならない。そこで毎日、難波なんばから海水を京都まで運ばせたという。これは権力けんりょく者としての極端きょくたんな話だが、それほどに徹底てっていして、自然そのままを取り入れるものが日本の庭園だった。

ところが西洋庭園は区画区画をきちんと分けて植物を植える。今日ならバラの区画とかチューリップの区画とかと。

それらによって幾何学きかがく的に美しい庭園ができる。(中略ちゅうりゃく

こうして A 庭園は自然のままを再現さいげんする B の庭園と、大きく分かれるものとなったが、それほどに C 庭園は均斉とか整然さとかいうものを放棄ほうきしている。

中略ちゅうりゃく)茶の千利休せんのりきゅうについてよく語られる逸話いつわがある。秀吉ひでよしが満開の朝顔をめでて茶会を所望しょもうしたところ、利休は当日、一輪を残して全部朝顔をつみとったという。これも、きれいにそろっていることをあえて拒否きょひする美学である。

満目まんもくの花などというのは一時のもので、自然には一輪楚々そそと咲くものなのであろう。

さて、このように完全であることのわざとらしさをはいし、どこかにおとろえや欠損けっそん、ゆがみや不均斉のあることこそが自然な命のあり方だと考えた日本人の認識にんしきは、いま生きているだろうか。

ただ画一的に、完全であればよいという安易な生活ぶりを、もう一度考え直してみたい。

中西進なかにしすすむ『日本人のわすれもの3』)

均斉
全体のつりあいが取れていること。
シェイプ
形。
骨董屋
美術びじゅつ品や古道具などの売買をする店。
絵や書を書き、左右の柱などにかけて飾る細長い板。
漁師が藻塩を焼く
古代の日本では、海からとった海藻かいそうに何度も海水をかけて火で焼くことで塩を作っていた。
難波
大阪の地名。
幾何学的
直線と曲線によって構成こうせいされた図形のような様子。
千利休
安土桃山あづちももやま時代の茶人。豊臣とよとみ秀吉に仕えた。
満目
見わたすかぎり。
楚々
清らかで美しい様子。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

わたしは学校で発想力をひょうかされている。

(2)

いつも学校のきそくを守る。

(3)

怒哀楽どあいらくを表現するのが苦手だ。

(4)

テストの答えをたしかめてから提出する。

(5)

この問題はとてもやさしいです。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「美学」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 家の中にあるものを探して美学にした。
  • わたしは自分のことを美学があると思っている。
  • 一日中美学を目指してそうじをしていた。
  • 美学をしたくてみんなで勉強した。

Confirm Testの答え

(1)
答え

評価

(2)
答え

規則

(3)
答え

(4)
答え

確かめて

(5)
答え

易しい

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「西洋庭園は区画区画をきちんと分けて植物を植える」とありますが、そうした西洋庭園はどのような庭園といえますか。文中から十字で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

幾何学的に美しい庭園

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   A〜Cには、「日本」または「西洋」が入ります。それぞれあてはまる言葉を書きなさい。(完答)

Confirm Testの答え

(1)
答え
  • A 西洋
  • B 日本
  • C 日本
    (完答)

Point

no local video: 0a7dfbf4-376d-4d65-ac91-678af886426f

Lesson

no local video: 0c3a15e8-7363-4a8c-a775-d7d9773a31e1

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


どうも日本人は「均斉きんせい」というあり方に対して、かなり否定ひてい的なのではないか。茶碗ちゃわんにしても均斉のとれたシェイプといったものにAをおかない。整然とならべられた食器棚しょっきだなじょうBとコンパスに身をまかせたデザイン、そうした美への関心がうすい。反対に棚一つとっても、くいちがうことをおもしろがるのが日本人らしい。

たしかに、そう思えるふしがある。

以前中国で清朝しんちょうの大きな花瓶かびんを買ったことがある。日本の陶器とうきなどでいうかぶら形といおうか茄子なすび形といおうか、彩色さいしきもみごとな数十センチのものであった。

骨董こっとう屋で見つけてCよろこんで持ち帰ったのだが、友人の中国人に見せると「一つですか」と聞く。もちろん一つである。ところがかれはそのことが大層たいそう気になるらしい。当然こうしたものは二つ一対いっついのはずで、その片割かたわれとしかうつらない。

そこで両国の違いをわたしは改めてDかくにんした。演壇えんだんかざる花も左右一対。日本のように片側だけでは彼らにはきわめて奇妙きみょうなのだ。家の入口にかけるれんも一対。

しかし日本人は、これをわざとらしいと思ってきた。自然はそうそう均斉がとれてはいないではないか。

だから庭園の作り方も日本人は自然をそのまままねてきた。平安時代の大臣はわが家の庭を海岸に見立てて作った。だからそこでは漁師りょうし藻塩もしおを焼かなくてはならない。そこで毎日、難波なんばから海水を京都まで運ばせたという。これは権力けんりょく者としての極端きょくたんな話だが、それほどに徹底てっていして、自然そのままを取り入れるものが日本の庭園だった。

ところが西洋庭園は区画区画をきちんと分けて植物を植える。今日ならバラの区画とかチューリップの区画とかと。

それらによって幾何学きかがく的に美しい庭園ができる。(中略ちゅうりゃく

こうして西洋庭園は自然のままを再現さいげんする日本の庭園と、大きく分かれるものとなったが、それほどに日本庭園は均斉とか整然さとかいうものを放棄ほうきしている。

中略ちゅうりゃく)茶の千利休せんのりきゅうについてよく語られる逸話いつわがある。秀吉ひでよしが満開の朝顔をめでて茶会を所望しょもうしたところ、利休は当日、一輪を残して全部朝顔をつみとったという。これも、きれいにそろっていることをあえて拒否きょひする美学である。

満目まんもくの花などというのは一時のもので、自然には一輪楚々そそと咲くものなのであろう。

さて、このように完全であることのわざとらしさをはいし、どこかにおとろえや欠損けっそん、ゆがみや不均斉のあることこそが自然な命のあり方だと考えた日本人の認識にんしきは、いま生きているだろうか。

ただ画一的に、完全であればよいというあんEな生活ぶりを、もう一度考え直してみたい。

中西進なかにしすすむ『日本人のわすれもの3』)

均斉
全体のつりあいが取れていること。
シェイプ
形。
骨董屋
美術びじゅつ品や古道具などの売買をする店。
絵や書を書き、左右の柱などにかけて飾る細長い板。
漁師が藻塩を焼く
古代の日本では、海からとった海藻かいそうに何度も海水をかけて火で焼くことで塩を作っていた。
難波
大阪の地名。
幾何学的
直線と曲線によって構成こうせいされた図形のような様子。
千利休
安土桃山あづちももやま時代の茶人。豊臣とよとみ秀吉に仕えた。
満目
見わたすかぎり。
楚々
清らかで美しい様子。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「美学」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 好きなものを好きなだけ買うこと。
  • 正直に思っていることを言うこと。
  • 自分に自信をもって生活すること。
  • 美しさに関する独特の考え方や趣味しゅみのこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 価  B 規  C 喜  D 確  E 易 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


どうも日本人は「均斉きんせい」というあり方に対して、かなり否定ひてい的なのではないか。茶碗ちゃわんにしても均斉のとれたシェイプといったものに価をおかない。整然とならべられた食器棚しょっきだな、定規とコンパスに身をまかせたデザイン、そうした美への関心がうすい。反対に棚一つとっても、くいちがうことをおもしろがるのが日本人らしい。

たしかに、そう思えるふしがある。

以前中国で清朝しんちょうの大きな花瓶かびんを買ったことがある。日本の陶器とうきなどでいうかぶら形といおうか茄子なすび形といおうか、彩色さいしきもみごとな数十センチのものであった。

骨董こっとう屋で見つけて喜んで持ち帰ったのだが、友人の中国人に見せると「一つですか」と聞く。もちろん一つである。ところがかれはそのことが大層たいそう気になるらしい。当然こうしたものは二つ一対いっついのはずで、その片割かたわれとしかうつらない。

そこで両国の違いをわたしは改めて確認した。演壇えんだんかざる花も左右一対。日本のように片側だけでは彼らにはきわめて奇妙きみょうなのだ。家の入口にかけるれんも一対。

しかし日本人は、これをわざとらしいと思ってきた。自然はそうそう均斉がとれてはいないではないか。

だから庭園の作り方も日本人は自然をそのまままねてきた。平安時代の大臣はわが家の庭を海岸に見立てて作った。だからそこでは漁師りょうし藻塩もしおを焼かなくてはならない。そこで毎日、難波なんばから海水を京都まで運ばせたという。これは権力けんりょく者としての極端きょくたんな話だが、それほどに徹底てっていして、自然そのままを取り入れるものが日本の庭園だった。

ところが西洋庭園は区画区画をきちんと分けて植物を植える。今日ならバラの区画とかチューリップの区画とかと。

それらによって幾何学きかがく的に美しい庭園ができる。(中略ちゅうりゃく

こうして西洋庭園は自然のままを再現さいげんする日本の庭園と、大きく分かれるものとなったが、それほどに日本庭園は均斉とか整然さとかいうものを放棄ほうきしている。

中略ちゅうりゃく)茶の千利休せんのりきゅうについてよく語られる逸話いつわがある。秀吉ひでよしが満開の朝顔をめでて茶会を所望しょもうしたところ、利休は当日、一輪を残して全部朝顔をつみとったという。これも、きれいにそろっていることをあえて拒否きょひする美学である。

満目まんもくの花などというのは一時のもので、自然には一輪楚々そそと咲くものなのであろう。

さて、このように完全であることのわざとらしさをはいし、どこかにおとろえや欠損けっそん、ゆがみや不均斉のあることこそが自然な命のあり方だと考えた日本人の認識にんしきは、いま生きているだろうか。

ただ画一的に、完全であればよいという安易な生活ぶりを、もう一度考え直してみたい。

中西進なかにしすすむ『日本人のわすれもの3』)

均斉 全体のつりあいが取れていること。
シェイプ 形。
骨董屋 美術びじゅつ品や古道具などの売買をする店。
絵や書を書き、左右の柱などにかけて飾る細長い板。
漁師が藻塩を焼く 古代の日本では、海からとった海藻かいそうに何度も海水をかけて火で焼くことで塩を作っていた。
難波 大阪の地名。
幾何学的 直線と曲線によって構成こうせいされた図形のような様子。
千利休 安土桃山あづちももやま時代の茶人。豊臣とよとみ秀吉に仕えた。
満目 見わたすかぎり。
楚々 清らかで美しい様子。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

新発売された商品のかかくを調べる。

(2)

じょうぎを使って線を書く。

(3)

友達の成功を心からよろこんだ

(4)

かくじつに宿題が終わる計画を立てる。

(5)

あんいな考え方では成功しない。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「美しさに関する独特の考え方や趣味しゅみのこと」を表すことばを漢字二字で書きなさい。


わたしは弟よりがある。

Practiceの答え

(1)
答え

価格

(2)
答え

定規

(3)
答え

喜んだ

(4)
答え

確実

(5)
答え

安易

(6)
答え

美学

Point

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Lesson

no local video: 443ab43d-27fa-494a-ac3f-2f39ca5dcc61

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「そう思える」とありますが、「そう」の指している内容ないようを、「均斉」ということばを使って三十字以内で書きなさい。
 


 


Lessonの答え

(1)
答え

日本人は「均斉」というあり方に対して、かなり否定的である。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「これ」が指す内容を、「花」ということばを使って十五字以内で書きなさい。



Practiceの答え

(1)
答え

花などを左右一対で飾ること。

Point

no local video: 1239d26b-b25b-45c7-807b-498e1c4258c7

Lesson

no local video: 4df45cbb-03df-48a9-b438-2f0171e21e34

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「友人の中国人に見せると『一つですか』と聞く」とありますが、このようなことをたずねた友人の気持ちとしてもっとも適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。


  • みごとな花瓶なので、同じものを自分も手に入れたい。
  • 清朝の花瓶ならこれと同じものが複数あるはずだ。
  • 花瓶が対になっていないのは、不完全だ。
  • 一つの花瓶に何の花を飾ればいいのだろうか。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章から読み取れる筆者の主張しゅちょうとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 均斉のとれた西洋の美に自然を生かした日本の美を重ねることで、新しい美を生み出していくことができる。
  • 自然のままのゆがみやくい違いを美に変えることができる日本人の美意識を、西洋に広く伝えていくべきである。
  • 均斉のとれたわざとらしい美でなく、自然のままの姿に美を見いだした日本人の美意識を、もう一度見直すべきだ。
  • 人間によって生み出された均斉のとれた西洋の美も、自然を生かした日本の美も、それぞれによさがある。

Practiceの答え

(1)
答え

25章 物語文

物語文の読み方

25-1 物語文19

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ハルの祖母そぼキワは畑に一人でいたところを竜巻たつまきおそわれたが、物置の屋根が畑にかぶさり、無事だった。ハルに救助されたところに、ハルの両親のみのる久美くみも戻ってきた。

ピンポンパンポーン。場ちがいなほどのんびりした音をひびかせて、有線放送が始まった。

『本日、午後四時三十六分、竜巻が当地区を通りぎました。被害ひがい状況じょうきょうはまだ確認かくにんできていませんが、死傷者ししょうしゃはなかった模様もようです。くり返します。本日、午後四時三十六分……

「ふん、死傷者はおるわな。うちのこしけとる。いいかげんなことゆうてから」

稔のでキワの毒舌が戻ってきた。これなら大丈夫だいじょうぶそうだ。

キワを居間いまのソファに下ろすと、すぐに稔は役場にとんぼ返りしていった。マスコミ対応たいおう課長から今度は災害対策たいさく課に回されるかもしれない。

「まあ、あんた。キャベツについた虫を取っとったら、急に目の前が真っ暗にかげって、『あれ、またメヌエルでも出たんかいな』思うて目をこすったとたん、パラパラパラって音をたててヒョウがってきて、あれよあれよゆう間に、ドーン!よ」

興奮状態じょうたいにあるキワのおしゃべりが止まらない。

「話聞いただけで手がふるえるわ」

お茶をれる久美の手元がくるって、テーブルをぬらした。道の駅は竜巻のルートからはずれていたのだ。

「もしあの屋根に直撃ちょくげきされてたら、今ごろおばあちゃんの葬式そうしきの準備してたかもしれんよ。よううまいことスポンとかぶさってくれたもんやわ。無傷むきずなんが信じられん」

「まんまん中よ。まんまん中にばあちゃん、ちょこんとすわりこんでたんよ」

ハルも言葉を補足ほそくする。

奇跡きせきやね」

ねぎらうように久美は、ハルの前にも湯気の立つ湯のみを置いた。

「奇跡なんかじゃないぞ。じいちゃんや」

力の戻った声で、キワがきっぱりと言った。

「え?」

思わず見つめる二人に、

「じいちゃんが守ってくれたんや。愛の力や」

がらにもなくロマンチックな言葉を口にして、キワはなみだぐんだ。きっと緊張きんちょうがゆるんだのだろう。

「ハル、ほとけさんのとこまで連れてっておくれ。じいちゃんに礼言わんと」

ソファから半身を起こし、ハルに向かってひらひらと手をった。

仏壇ぶつだんの前に座椅子ざいすを置いてなんとか体勢たいせいを整えてあげると、キワは、

「なんみょうほうれんげきょー、なんみょうほうれんげきょー。じいちゃん、ありがとう、ありがとう。あとから行くとはゆうたけど、まだもうちょっとうちはこっちに未練があるんよ。ハルの花嫁姿はなよめすがたを見るまでは、どうぞよろしゅうにたのみます」

体を二つ折りにして、いつまでもおがんでいた。

そうかもしれない、とハルは思った。あのじいちゃんなら、死んでからでもばあちゃんや、うちら家族を守ってくれているかも。そのくらい家族思いの人だった。

八束澄子やつかすみこ『おたまじゃくしのる町で』)

メヌエル
目まいや耳鳴りのする症状しょうじょう

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

けがをした野良犬をすくった

(2)

どくガスが発生して避難ひなんした。

(3)

大きなわざわいが起こる。

(4)

心理学にきょうみを持つ。

(5)

災害時にそなえて非常食を用意する。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「とんぼ返り」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 会議が終わったら一日でとんぼ返りする
  • 雨の日はとんぼ返りが楽しい。
  • 暑い日はとんぼ返りをするのが唯一ゆいいつの楽しみだ。
  • 文章を考えるにはとんぼ返りが一番いい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

救った

(2)
答え

(3)
答え

災い

(4)
答え

興味

(5)
答え

備えて

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「キワのおしゃべり」とありますが、このときのキワの話し方としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ゆったりと落ち着いた話し方。
  • 早口で続けざまにことばをつぐ話し方。
  • ふるえる声でおびえるような話し方。
  • 聞く人の興味きょうみを引くようなおもしろげな話し方。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 561bd1c7-1a26-47fd-aa46-24080e019ebc

Lesson

no local video: 84c8e0ef-33c2-4abc-a616-1b306d571aa1

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


ハルの祖母そぼキワは畑に一人でいたところを竜巻たつまきおそわれたが、物置の屋根が畑にかぶさり、無事だった。ハルにAきゅうじょされたところに、ハルの両親のみのる久美くみも戻ってきた。


ピンポンパンポーン。場ちがいなほどのんびりした音をひびかせて、有線放送が始まった。

『本日、午後四時三十六分、竜巻が当地区を通りぎました。被害ひがい状況じょうきょうはまだ確認かくにんできていませんが、死傷者ししょうしゃはなかった模様もようです。くり返します。本日、午後四時三十六分……

「ふん、死傷者はおるわな。うちのこしけとる。いいかげんなことゆうてから」

稔のでキワのBどくぜつが戻ってきた。これなら大丈夫だいじょうぶそうだ。

キワを居間いまのソファに下ろすと、すぐに稔は役場にとんぼ返りしていった。マスコミ対応たいおう課長から今度はCさいがい対策たいさく課に回されるかもしれない。

「まあ、あんた。キャベツについた虫を取っとったら、急に目の前が真っ暗にかげって、『あれ、またメヌエルでも出たんかいな』思うて目をこすったとたん、パラパラパラって音をたててヒョウがってきて、あれよあれよゆう間に、ドーン!よ」

Dこう奮状態ふんじょうたいにあるキワのおしゃべりが止まらない。

「話聞いただけで手がふるえるわ」

お茶をれる久美の手元がくるって、テーブルをぬらした。道の駅は竜巻のルートからはずれていたのだ。

「もしあの屋根に直撃ちょくげきされてたら、今ごろおばあちゃんの葬式そうしきEじゅんびしてたかもしれんよ。よううまいことスポンとかぶさってくれたもんやわ。無傷むきずなんが信じられん」

「まんまん中よ。まんまん中にばあちゃん、ちょこんとすわりこんでたんよ」

ハルも言葉を補足ほそくする。

奇跡きせきやね」

ねぎらうように久美は、ハルの前にも湯気の立つ湯のみを置いた。

「奇跡なんかじゃないぞ。じいちゃんや」

力の戻った声で、キワがきっぱりと言った。

「え?」

思わず見つめる二人に、

「じいちゃんが守ってくれたんや。愛の力や」

がらにもなくロマンチックな言葉を口にして、キワはなみだぐんだ。きっと緊張きんちょうがゆるんだのだろう。

「ハル、ほとけさんのとこまで連れてっておくれ。じいちゃんに礼言わんと」

ソファから半身を起こし、ハルに向かってひらひらと手をった。

仏壇ぶつだんの前に座椅子ざいすを置いてなんとか体勢たいせいを整えてあげると、キワは、

「なんみょうほうれんげきょー、なんみょうほうれんげきょー。じいちゃん、ありがとう、ありがとう。あとから行くとはゆうたけど、まだもうちょっとうちはこっちに未練があるんよ。ハルの花嫁姿はなよめすがたを見るまでは、どうぞよろしゅうにたのみます」

体を二つ折りにして、いつまでもおがんでいた。

そうかもしれない、とハルは思った。あのじいちゃんなら、死んでからでもばあちゃんや、うちら家族を守ってくれているかも。そのくらい家族思いの人だった。

八束澄子やつかすみこ『おたまじゃくしのる町で』)

メヌエル 目まいや耳鳴りのする症状しょうじょう
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「とんぼ返り」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 夏の暑い日に外に出かけること。
  • ある場所に行って用を済ませ、すぐに戻ってくること。
  • 走りまわって落ち着きがないこと。
  • 家に帰るときに寄り道して帰ること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 救  B 毒  C 災  D 興  E 準備 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

ハルの祖母そぼキワは畑に一人でいたところを竜巻たつまきおそわれたが、物置の屋根が畑にかぶさり、無事だった。ハルに救助されたところに、ハルの両親のみのる久美くみも戻ってきた。

ピンポンパンポーン。場ちがいなほどのんびりした音をひびかせて、有線放送が始まった。

『本日、午後四時三十六分、竜巻が当地区を通りぎました。被害ひがい状況じょうきょうはまだ確認かくにんできていませんが、死傷者ししょうしゃはなかった模様もようです。くり返します。本日、午後四時三十六分……

「ふん、死傷者はおるわな。うちのこしけとる。いいかげんなことゆうてから」

稔のでキワの毒舌が戻ってきた。これなら大丈夫だいじょうぶそうだ。

キワを居間いまのソファに下ろすと、すぐに稔は役場にとんぼ返りしていった。マスコミ対応たいおう課長から今度は災害対策たいさく課に回されるかもしれない。

「まあ、あんた。キャベツについた虫を取っとったら、急に目の前が真っ暗にかげって、『あれ、またメヌエルでも出たんかいな』思うて目をこすったとたん、パラパラパラって音をたててヒョウがってきて、あれよあれよゆう間に、ドーン!よ」

興奮状態じょうたいにあるキワのおしゃべりが止まらない。

話聞いただけで手がふるえるわ

お茶をれる久美の手元がくるって、テーブルをぬらした。道の駅は竜巻のルートからはずれていたのだ。

「もしあの屋根に直撃ちょくげきされてたら、今ごろおばあちゃんの葬式そうしきの準備してたかもしれんよ。よううまいことスポンとかぶさってくれたもんやわ。無傷むきずなんが信じられん」

「まんまん中よ。まんまん中にばあちゃん、ちょこんとすわりこんでたんよ」

ハルも言葉を補足ほそくする。

奇跡きせきやね」

ねぎらうように久美は、ハルの前にも湯気の立つ湯のみを置いた。

「奇跡なんかじゃないぞ。じいちゃんや」

力の戻った声で、キワがきっぱりと言った。

「え?」

思わず見つめる二人に、

「じいちゃんが守ってくれたんや。愛の力や」

がらにもなくロマンチックな言葉を口にして、キワはなみだぐんだ。きっと緊張きんちょうがゆるんだのだろう。

「ハル、ほとけさんのとこまで連れてっておくれ。じいちゃんに礼言わんと」

ソファから半身を起こし、ハルに向かってひらひらと手をった。

仏壇ぶつだんの前に座椅子ざいすを置いてなんとか体勢たいせいを整えてあげると、キワは、

「なんみょうほうれんげきょー、なんみょうほうれんげきょー。じいちゃん、ありがとう、ありがとう。あとから行くとはゆうたけど、まだもうちょっとうちはこっちに未練があるんよ。ハルの花嫁姿はなよめすがたを見るまでは、どうぞよろしゅうにたのみます」

体を二つ折りにして、いつまでもおがんでいた。

そうかもしれない、とハルは思った。あのじいちゃんなら、死んでからでもばあちゃんや、うちら家族を守ってくれているかも。そのくらい家族思いの人だった。

八束澄子やつかすみこ『おたまじゃくしのる町で』)

メヌエル 目まいや耳鳴りのする症状しょうじょう

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

火事から人々をきゅうしゅつする。

(2)

どくのある植物を見つけた。

(3)

大雨でさいがいが発生した。

(4)

その映画えいがはとてもきょうみ深い。

(5)

新学期に向けてじゅんびを進める。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「ある場所に行って用を済ませ、すぐに戻ってくること」を表すことばを五字で書きなさい。

出張からで帰ってきた。

Practiceの答え

(1)
答え

救出

(2)
答え

(3)
答え

災害

(4)
答え

興味

(5)
答え

準備

(6)
答え

とんぼ返り

Point

no local video: f7905084-3b04-4f4d-bae9-cc752c9ec270

Lesson

no local video: dbea8c07-675b-414f-b170-e1f8e15ff7d0

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ねぎらうように」には、久美のどんな気持ちが表れていますか。次の文の   にあてはまることばを十字以内で書きなさい。

ばあちゃんを助け出したハルに   気持ち。


Lessonの答え

(1)
答え

かんしゃする

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「話聞いただけで手がふるえるわ」とありますが、ここから読み取れる久美の気持ちを三十字以内で書きなさい。





Practiceの答え

(1)
答え

命の危険があった竜巻を、改めておそろしいと感じる気持ち。

25-2 物語文20

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


自分に自信の持てない「わたし(みちる)」は、百キロメートルを歩く大会に出場することになった。くじけそうになりながらも何とか五十キロメートル地点に到着とうちゃくしたが、ここでリタイヤ(=途中とちゅうでやめること)するかなやむ。

戦争なんていっさい体験したことがなかったけれど、なんとなく、戦時中の病院みたいだ、と思う。みんなつかれきって、げっそりした顔をしている。うつむく顔は一様に暗い。私もはたから見たら、そのうちの一人なんだろうな、と思ったら、なんだか笑えた。

持ってきた上着を着ていても、じっとしていると寒くなってきたので、がちがちの足を引きずるようにコンビニに入り、おでんを買った。大根と、たまご。もうみんな売り切れたかと思ったけれど、まだ残っていた。

今まで、おでんと言えばいつもコンビニかスーパーのものだったけど、一度だけ、けんちゃんと手作りしたことがある。ママは仕事がいそがしいこともあって、あまり料理にらない人だった。手のんだ煮込にこみ料理なんて、これを煮込み料理と言っても差し支えなければの話だけど、ほんとにカレーくらいしか作らなかったし、ほかはすべて出来合いのおかずかいためものかパンかといった食生活だった。だから、けんちゃんが突然とつぜん家に来て、みちるちゃんおでん作ろう! と高らかに宣言せんげんしたときはわくわくした。まずおでんを家で手作りできることにおどろいたくらいだ。

あれはたしか冬休みだった。ママが仕事で出かけていなければ、けんちゃんだってそんなことしなかっただろうから。けんちゃんと二人、スーパーでありとあらゆる食材を買い込んで、ほぼ使われた形跡けいせきのない、いちばん大きななべを引っ張り出してぐつぐつ煮込んだ。

仕事から帰ってきたママは、台所の惨状さんじょうに驚き、まずけんちゃんをおこったけれど、おでんに対してはおいしいと言ってくれた。さとしもばくばくとよく食べた。私とけんちゃんはおでんが成功したことに喜び、ハイタッチをしたっけ。

こんなことばっかり思い出して、私まるでマッチ売りの少女だな、と思ったら、少し笑えた。楽しかった思い出からつらい日の思い出まで、次々と頭にかんでは消えていく。

このまま死んじゃうわけじゃあるまいし。ただ歩いてるだけだっていうのに。

「ただ歩いてるだけ……

自分で思ったことなのに、はっとした。

そっか、私、ただ歩いてるだけなんだ。別にエベレストを登ってるわけでも、フルマラソンをしてるわけでも、トライアスロンをしてるわけでも、海でおぼれそうになっているわけでもなんでもない。ただ歩いてるだけ。だれにだってできることをしているだけ。

私はゆっくりと、時間をかけて立ち上がった。なんどかのろのろと屈伸くっしんをしたあと、おでんの空の容器をゴミ箱にてる。リュックを拾う。チョコを一気に二つ食べた。

足のうらすようにいたい。ほねにまでずきずきと痛みが来ている。み出そうとしても冷えて固まった太ももはなかなか言うことを聞いてくれない。それでも、一歩ずつ踏み出す。

ただ歩いてるだけなんだ。

そう、これはマラソン大会じゃない。体力も持久力も、心肺機能しんぱいきのうしだって関係ない。

だったら、もう少しがんばってみようかな。

せめて、タイムアップになって、自動的にバスに回収かいしゅうされてしまうまでは。

片川優子かたかわゆうこ100㎞ヒャッキロ!』)

けんちゃん
「私」の叔父おじ
「私」の弟。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

チームをささえるために頑張がんばる。

(2)

深呼吸しんこきゅうをするときんちょうがほぐれる。

(3)

演劇えんげきには悲劇ひげきのほかにげきがある。

(4)

説明書のないようをよく読む。

(5)

ひさしぶりにいとこに会う。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「し」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 彼女はまだ一歳だが物の善し悪しがわかっている。
  • 善し悪しをつけたいなと思い立候補りっこうほする。
  • もう少し善し悪しをつけて歩きたい。
  • 明日はみんなで善し悪しする。

Confirm Testの答え

(1)
答え

支える

(2)
答え

(3)
答え

(4)
答え

内容

(5)
答え

久しぶり

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私まるでマッチ売りの少女だな」とありますが、どんなことから自分をこのように感じたのですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 寒い中を無理やり歩かされて、つらい思いをしていること。
  • 寒さや疲れの中で様々なことを思い出していること。
  • おなかがすいて、食べ物のまぼろしを見ていること。
  • 冬の野外で、もうすぐ死ぬかもしれないと感じていること。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 1d6a71b2-1010-448f-99e6-b0ee1e65acf1

Lesson

no local video: 70144b26-f8cd-41f8-94b6-9ed5a2f92d62

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


自分に自信の持てない「わたし(みちる)」は、百キロメートルを歩く大会に出場することになった。くじけそうになりながらも何とか五十キロメートル地点に到着とうちゃくしたが、ここでリタイヤ(=途中とちゅうでやめること)するかなやむ。


戦争なんていっさい体験したことがなかったけれど、なんとなく、戦時中の病院みたいだ、と思う。みんなつかれきって、げっそりした顔をしている。うつむく顔は一様に暗い。私もはたから見たら、そのうちの一人なんだろうな、と思ったら、なんだか笑えた。

持ってきた上着を着ていても、じっとしていると寒くなってきたので、がちがちの足を引きずるようにコンビニに入り、おでんを買った。大根と、たまご。もうみんな売り切れたかと思ったけれど、まだ残っていた。

今まで、おでんと言えばいつもコンビニかスーパーのものだったけど、一度だけ、けんちゃんと手作りしたことがある。ママは仕事がいそがしいこともあって、あまり料理にらない人だった。手のんだ煮込にこみ料理なんて、これを煮込み料理と言っても差しAつかえなければの話だけど、ほんとにカレーくらいしか作らなかったし、ほかはすべて出来合いのおかずかいためものかパンかといった食生活だった。だから、けんちゃんが突然とつぜん家に来て、みちるちゃんおでん作ろう! と高らかに宣言せんげんしたときはわくわくした。まずおでんを家で手作りできることにおどろいたくらいだ。

あれはたしか冬休みだった。ママが仕事で出かけていなければ、けんちゃんだってそんなことしなかっただろうから。けんちゃんと二人、スーパーでありとあらゆる食材を買い込んで、ほぼ使われた形跡けいせきのない、いちばん大きななべを引っBり出してぐつぐつ煮込んだ。

仕事から帰ってきたママは、台所の惨状さんじょうに驚き、まずけんちゃんをおこったけれど、おでんに対してはおいしいと言ってくれた。さとしもばくばくとよく食べた。私とけんちゃんはおでんが成功したことにCよろこび、ハイタッチをしたっけ。

こんなことばっかり思い出して、私まるでマッチ売りの少女だな、と思ったら、少し笑えた。楽しかった思い出からつらい日の思い出まで、次々と頭にかんでは消えていく。

このまま死んじゃうわけじゃあるまいし。ただ歩いてるだけだっていうのに。

「ただ歩いてるだけ……

自分で思ったことなのに、はっとした。

そっか、私、ただ歩いてるだけなんだ。別にエベレストを登ってるわけでも、フルマラソンをしてるわけでも、トライアスロンをしてるわけでも、海でおぼれそうになっているわけでもなんでもない。ただ歩いてるだけ。だれにだってできることをしているだけ。

私はゆっくりと、時間をかけて立ち上がった。なんどかのろのろと屈伸くっしんをしたあと、おでんの空のDようをゴミ箱にてる。リュックを拾う。チョコを一気に二つ食べた。

足のうらすようにいたい。ほねにまでずきずきと痛みが来ている。み出そうとしても冷えて固まった太ももはなかなか言うことを聞いてくれない。それでも、一歩ずつ踏み出す。

ただ歩いてるだけなんだ。

そう、これはマラソン大会じゃない。体力もEきゅうりょくも、心肺機能しんぱいきのうだって関係ない。

だったら、もう少しがんばってみようかな。

せめて、タイムアップになって、自動的にバスに回収かいしゅうされてしまうまでは。

片川優子かたかわゆうこ100㎞ヒャッキロ!』)

けんちゃん
「私」の叔父おじ
「私」の弟。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「し」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 楽しいか、楽しくないか。
  • 前に進むべきか、進まないで立ち止まるか。
  • よいか悪いか。善悪ぜんあく
  • 好きかきらいか。

Lessonの答え

(1)
答え

A 支  B 張  C 喜  D 容  E 久 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


自分に自信の持てない「わたし(みちる)」は、百キロメートルを歩く大会に出場することになった。くじけそうになりながらも何とか五十キロメートル地点に到着とうちゃくしたが、ここでリタイヤ(=途中とちゅうでやめること)するかなやむ。

戦争なんていっさい体験したことがなかったけれど、なんとなく、戦時中の病院みたいだ、と思う。みんなつかれきって、げっそりした顔をしている。うつむく顔は一様に暗い。私もはたから見たら、そのうちの一人なんだろうな、と思ったら、なんだか笑えた。

持ってきた上着を着ていても、じっとしていると寒くなってきたので、がちがちの足を引きずるようにコンビニに入り、おでんを買った。大根と、たまご。もうみんな売り切れたかと思ったけれど、まだ残っていた。

今まで、おでんと言えばいつもコンビニかスーパーのものだったけど、一度だけ、けんちゃんと手作りしたことがある。ママは仕事がいそがしいこともあって、あまり料理にらない人だった。手のんだ煮込にこみ料理なんて、これを煮込み料理と言っても差し支えなければの話だけど、ほんとにカレーくらいしか作らなかったし、ほかはすべて出来合いのおかずかいためものかパンかといった食生活だった。だから、けんちゃんが突然とつぜん家に来て、みちるちゃんおでん作ろう! と高らかに宣言せんげんしたときはわくわくした。まずおでんを家で手作りできることにおどろいたくらいだ。

あれはたしか冬休みだった。ママが仕事で出かけていなければ、けんちゃんだってそんなことしなかっただろうから。けんちゃんと二人、スーパーでありとあらゆる食材を買い込んで、ほぼ使われた形跡けいせきのない、いちばん大きななべを引っ張り出してぐつぐつ煮込んだ。

仕事から帰ってきたママは、台所の惨状さんじょうに驚き、まずけんちゃんをおこったけれど、おでんに対してはおいしいと言ってくれた。さとしもばくばくとよく食べた。私とけんちゃんはおでんが成功したことに喜び、ハイタッチをしたっけ。

こんなことばっかり思い出して、私まるでマッチ売りの少女だな、と思ったら、少し笑えた。楽しかった思い出からつらい日の思い出まで、次々と頭にかんでは消えていく。

このまま死んじゃうわけじゃあるまいし。ただ歩いてるだけだっていうのに。

「ただ歩いてるだけ……

自分で思ったことなのに、はっとした。

そっか、私、ただ歩いてるだけなんだ。別にエベレストを登ってるわけでも、フルマラソンをしてるわけでも、トライアスロンをしてるわけでも、海でおぼれそうになっているわけでもなんでもない。ただ歩いてるだけ。だれにだってできることをしているだけ。

私はゆっくりと、時間をかけて立ち上がった。なんどかのろのろと屈伸くっしんをしたあと、おでんの空の容器をゴミ箱にてる。リュックを拾う。チョコを一気に二つ食べた。

足のうらすようにいたい。ほねにまでずきずきと痛みが来ている。み出そうとしても冷えて固まった太ももはなかなか言うことを聞いてくれない。それでも、一歩ずつ踏み出す。

ただ歩いてるだけなんだ。

そう、これはマラソン大会じゃない。体力も持久力も、心肺機能しんぱいきのうしだって関係ない。

だったら、もう少しがんばってみようかな。

せめて、タイムアップになって、自動的にバスに回収かいしゅうされてしまうまでは。

片川優子かたかわゆうこ100㎞ヒャッキロ!』)

けんちゃん
「私」の叔父おじ
「私」の弟。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

夜ふかしは健康にさしつかえることがある。

(2)

犬が散歩中にリードをひっる。

(3)

プレゼントをもらってよろこぶ

(4)

ガラスのようき保存ほぞんする。

(5)

マラソンには高いじきゅうりょくが必要だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「よいか悪いか。善悪ぜんあく」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


物事のを見分ける。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

喜ぶ

(4)
答え

容器

(5)
答え

持久力

(6)
答え

よしあし

Point

no local video: 2f89511d-2f72-4ee0-81d3-420800455b67

Lesson

no local video: 28fe0b47-b745-4ab6-8f95-55fb4ea98f5b

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「台所の惨状」とありますが、これはどんなことを表していますか。簡単かんたんに書きなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

〈おでんを作るために、〉台所が非常に散らかってしまったこと。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「そのうちの一人」とは、どんな人のうちの一人ですか。二十字以内で書きなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

歩き疲れてげっそりした顔の参加者たち。

25-3 物語文21

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


高校一年生の「わたし」は、短歌を作る「うた部」に入部することにした。

「せっかく一年生が入ったので、もう一度、短歌を作る上で大事なことを、確認かくにんしておきたい。特に、古畑清ふるはたせいら」

「なんでやねーん」

あごひじついて、清らさんがぼやく。

「まずこれ」

言って先生は、マーカーで、ホワイトボードへ書く。

『人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける』

「これは紀貫之きのつらゆきの、古今こきん和歌集仮名序なじょからの抜粋ばっすいだが、清ら、どういう意味だ?」

「えーっと、人の心の、なんかずーっとおくに、種? 根源こんげん? 根幹? なんかそんなのがあって、それが言葉になるってこと」

「おまえが言うとうそっぽいけど、まあ、合ってる。ただし、心といっても、ただ、じーっと、ぼーっと空を見ていてもダメだから。歌にむ素材は、自分から求めていかなければならない。そして歌は、雑談ざつだんや世間話に、語呂ごろ合わせしたものでもないからな。日々の生活の中で感じる、喜怒哀楽きどあいらくの、その瞬間しゅんかん、そのままを切り取る。そこに言葉の命がある。その命に、どれだけ葉をしげらせどういう花をかせるか、それはみんなが種である心をどう育てるかにかかってくる。何か質問しつもんはあるかな」

どう見ても、これは私への特別授業のようなもの。きちんと話を受けとめなきゃ。

「先生」

「おっ、なんだ白石しらいし

「今、その瞬間、そのままを切り取るって言いましたけど。あとで直すのはいいのですか。この前、清らさんの歌を、いと先輩せんぱいが直したりしてましたけど」

「いい」

先生はあっさり答えた。

「理由はふたつある。ひとつは、日常にちじょうの生活の中で、心がれた瞬間を切り取るといっても、だれかにとどかないと意味がない。届くってことは、共鳴、共感しあうってことだな。そこで初めて歌として成立する。でなきゃ、独りごとだ。そのためにも、どうすれば、一番伝えたいことを一番効果的こうかてきに伝えられるかを考える」

先生は、6580とホワイトボードに書く

「前回六十五点だった英語のテストが、八十点になった。そんなとき何を一番に伝えたいか。八十点を取ったことか? ちがうよな。十五点アップしたこと? もちろん事実はそうなんだけど、自分が頑張がんばったってことだろ、一番伝えたいのは。親にテスト見せて、へえ、頑張ったねって言ってもらって、初めて思いを共有できる」

「もうひとつの理由というのはなんですか?」

いと先輩が聞く。

「それはせっかく、こういう場があるのだから、みんなでかそうよって話。詠み合うだけじゃつまんない。これから先、就活しゅうかつなんかで、自分の、何をどうアピールすれば、相手の心を揺さぶることができるか。役立つと思うよ」

そして先生は私をまっすぐに見て言った。

「短歌には心の瞬発力と柔軟性じゅうなんせい、そのどちらも必要だからな」

ハイと答えるべきなのだろうけど、つまってしまった。そのどちらも自分には欠けている気がしたから。

「わかるかな?」

私はのどの奥に力をこめ、先生の言葉をんだ。

村上むらかみしいこ『うたうとは小さないのちひろいあげ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

ペンがなかったので鉛筆えんぴつかりに使う。

(2)

大きな木のみきに登るのが好きだ。

(3)

理科の授業で習ったげんそ記号を覚える。

(4)

先生は生徒に知識をさずける

(5)

どくじの考えをしっかり持つことが大切だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「瞬発力しゅんぱつりょく」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • テレビで活躍かつやくしているサッカー選手は瞬発力がすごい。
  • 瞬発力を目指して努力する。
  • ドーナツが食べたいから瞬発力を働かせる。
  • パンダを見に行くために瞬発力にたよる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

元素

(4)
答え

授ける

(5)
答え

独自

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「先生は、6580とホワイトボードに書く」とありますが、ここで先生が言おうとしているのはどんなことですか。次の文のにあてはまることばを文中から八字で書きぬきなさい。


 歌として成立するためには、思いをことが大切であること。


Confirm Testの答え

(1)
答え

共鳴、共感しあう

Point

no local video: 268d0e42-d5ba-4c4c-81f1-d5b6f801c7b4

Lesson

no local video: 66c87d9f-2cb5-4403-bfcb-0de19ebd6f03

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


高校一年生の「わたし」は、短歌を作る「うた部」に入部することにした。


「せっかく一年生が入ったので、もう一度、短歌を作る上で大事なことを、確認かくにんしておきたい。特に、古畑清ふるはたせいら」

「なんでやねーん」

あごひじついて、清らさんがぼやく。

「まずこれ」

言って先生は、マーカーで、ホワイトボードへ書く。

『人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける』

「これは紀貫之きのつらゆきの、古今こきん和歌集A名序なじょからの抜粋ばっすいだが、清ら、どういう意味だ?」

「えーっと、人の心の、なんかずーっとおくに、種? 根源こんげん? こんBかん? なんかそんなのがあって、それが言葉になるってこと」

「おまえが言うとうそっぽいけど、まあ、合ってる。ただし、心といっても、ただ、じーっと、ぼーっと空を見ていてもダメだから。歌にCざいは、自分から求めていかなければならない。そして歌は、雑談ざつだんや世間話に、語呂ごろ合わせしたものでもないからな。日々の生活の中で感じる、喜怒哀楽きどあいらくの、その瞬間しゅんかん、そのままを切り取る。そこに言葉の命がある。その命に、どれだけ葉をしげらせどういう花をかせるか、それはみんなが種である心をどう育てるかにかかってくる。何か質問しつもんはあるかな」

どう見ても、これは私への特別Dじゅぎょうのようなもの。きちんと話を受けとめなきゃ。

「先生」

「おっ、なんだ白石しらいし

「今、その瞬間、そのままを切り取るって言いましたけど。あとで直すのはいいのですか。この前、清らさんの歌を、いと先輩せんぱいが直したりしてましたけど」

「いい」

先生はあっさり答えた。

「理由はふたつある。ひとつは、日常にちじょうの生活の中で、心がれた瞬間を切り取るといっても、だれかにとどかないと意味がない。届くってことは、共鳴、共感しあうってことだな。そこで初めて歌として成立する。でなきゃ、Eひとごとだ。そのためにも、どうすれば、一番伝えたいことを一番効果的こうかてきに伝えられるかを考える」

先生は、6580とホワイトボードに書く。

「前回六十五点だった英語のテストが、八十点になった。そんなとき何を一番に伝えたいか。八十点を取ったことか? ちがうよな。十五点アップしたこと? もちろん事実はそうなんだけど、自分が頑張がんばったってことだろ、一番伝えたいのは。親にテスト見せて、へえ、頑張ったねって言ってもらって、初めて思いを共有できる」

「もうひとつの理由というのはなんですか?」

いと先輩が聞く。

「それはせっかく、こういう場があるのだから、みんなでかそうよって話。詠み合うだけじゃつまんない。これから先、就活しゅうかつなんかで、自分の、何をどうアピールすれば、相手の心を揺さぶることができるか。役立つと思うよ」

そして先生は私をまっすぐに見て言った。

「短歌には心の瞬発力しゅんぱつりょく柔軟性じゅうなんせい、そのどちらも必要だからな」

ハイと答えるべきなのだろうけど、つまってしまった。そのどちらも自分には欠けている気がしたから。

「わかるかな?」

私はのどの奥に力をこめ、先生の言葉をんだ。

村上むらかみしいこ『うたうとは小さないのちひろいあげ』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「瞬発力しゅんぱつりょく」の意味としてもっとも適するものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 友達と遊ぶときに時間を合わせられる能力。
  • 何かあったときに素早くかくれられる能力。
  • 明日の天気が何か予測できる能力。
  • 判断が速く、即座そくざに行動できる能力。

Lessonの答え

(1)
答え

A 仮  B 幹  C 素  D 授  E 独 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


高校一年生の「わたし」は、短歌を作る「うた部」に入部することにした。

「せっかく一年生が入ったので、もう一度、短歌を作る上で大事なことを、確認かくにんしておきたい。特に、古畑清ふるはたせいら」

「なんでやねーん」

あごひじついて、清らさんがぼやく。

「まずこれ」

言って先生は、マーカーで、ホワイトボードへ書く。

『人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける』

「これは紀貫之きのつらゆきの、古今こきん和歌集仮名序なじょからの抜粋ばっすいだが、清ら、どういう意味だ?」

「えーっと、人の心の、なんかずーっとおくに、種? 根源こんげん? 根幹? なんかそんなのがあって、それが言葉になるってこと」

「おまえが言うとうそっぽいけど、まあ、合ってる。ただし、心といっても、ただ、じーっと、ぼーっと空を見ていてもダメだから。歌にむ素材は、自分から求めていかなければならない。そして歌は、雑談ざつだんや世間話に、語呂ごろ合わせしたものでもないからな。日々の生活の中で感じる、喜怒哀楽きどあいらくの、その瞬間しゅんかん、そのままを切り取る。そこに言葉の命がある。その命に、どれだけ葉をしげらせどういう花をかせるか、それはみんなが種である心をどう育てるかにかかってくる。何か質問しつもんはあるかな」

どう見ても、これは私への特別授業のようなもの。きちんと話を受けとめなきゃ。

「先生」

「おっ、なんだ白石しらいし

「今、その瞬間、そのままを切り取るって言いましたけど。あとで直すのはいいのですか。この前、清らさんの歌を、いと先輩せんぱいが直したりしてましたけど」

「いい」

先生はあっさり答えた。

「理由はふたつある。ひとつは、日常にちじょうの生活の中で、心がれた瞬間を切り取るといっても、だれかにとどかないと意味がない。届くってことは、共鳴、共感しあうってことだな。そこで初めて歌として成立する。でなきゃ、独りごとだ。そのためにも、どうすれば、一番伝えたいことを一番効果的こうかてきに伝えられるかを考える」

先生は、6580とホワイトボードに書く。

「前回六十五点だった英語のテストが、八十点になった。そんなとき何を一番に伝えたいか。八十点を取ったことか? ちがうよな。十五点アップしたこと? もちろん事実はそうなんだけど、自分が頑張がんばったってことだろ、一番伝えたいのは。親にテスト見せて、へえ、頑張ったねって言ってもらって、初めて思いを共有できる」

「もうひとつの理由というのはなんですか?」

いと先輩が聞く。

「それはせっかく、こういう場があるのだから、みんなでかそうよって話。詠み合うだけじゃつまんない。これから先、就活しゅうかつなんかで、自分の、何をどうアピールすれば、相手の心を揺さぶることができるか。役立つと思うよ」

そして先生は私をまっすぐに見て言った。

「短歌には心の瞬発力と柔軟性じゅうなんせい、そのどちらも必要だからな」

ハイと答えるべきなのだろうけど、つまってしまった。そのどちらも自分には欠けている気がしたから。

わかるかな?

私はのどの奥に力をこめ、先生の言葉をんだ。

村上むらかみしいこ『うたうとは小さないのちひろいあげ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

かな文字を学んでから漢字を習う。

(2)

教育は社会の重要なこんかんだ。

(3)

新鮮しんせんそざいで料理する。

(4)

今日のじゅぎょうは楽しかった。

(5)

このごろひとりごとが多くなった。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「判断が速く、即座そくざに行動できる能力」を表すことばをひらがな八字で書きなさい。


 スポーツ選手にはがある。

Practiceの答え

(1)
答え

仮名

(2)
答え

根幹

(3)
答え

素材

(4)
答え

授業

(5)
答え

独り

(6)
答え

しゅんぱつりょく

Point

no local video: 2f89511d-2f72-4ee0-81d3-420800455b67

Lesson

no local video: d136c1e5-5548-48dd-aff7-6434db4ba49f

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「『まずこれ』……『人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける』」とありますが、先生は紀貫之のことばを挙げて、どのようなことを言おうとしているのですか。次の文の   a・bにあてはまることばを文中からaは五字、bは四字で書きぬきなさい。 (完答)


短歌の素材は、 a の中で感じる b の中にあるので、その感じる心をそれぞれがどう育てていくかが大事であること。


  • a

  • b

Lessonの答え

(1)
答え
  • a 日々の生活
  • b 喜怒哀楽
    (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「わかるかな?」とありますが、先生は、どんなことがわかるかと言っているのですか。三十字以内で書きなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

短歌には心の瞬発力と柔軟性のどちらも必要であること。

26章 随筆文

随筆文の読み方

26-1 随筆文3

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


母は、子どもに高望みをしない人だった。わたし幼稚園ようちえんに入るとき、「どんなお子さんに育ってほしいですか?」というアンケート用紙が配られたそうだが、一言「素直すなおな子」とだけ書いたという。提出するとき、他のお母さんたちが、細かい字でびっしり書いているのを横目で見て、びっくりしたのだそうだ。

「どうなってほしいっていうのは、あんまりなかったんだけど、こうなってほしくないっていうのは、結構あったわねえ」

たとえば? と聞くと、「私が早口だったから、早口でしゃべるのは注意したわね。それから、本を読むスピードが早いのも、自分なりに反省していたから、それもゆっくり読むようにって、さとしたわ」。

私が人一倍のんびりしているのは、そんな母の方針ほうしんのためかもしれない。「じゃあ、お母さんは、素直じゃなかったんだね?」と言ったら「えっ」と絶句していたけれど。

子どもは、一番身近にいる母親の真似まねをする。いいところも、悪いところも。だから悪いところを真似しないように気をつけるというのは、消極的なようだが、一つの教育といえるかもしれない。

そして私が本好きになったのは、まちがいなく母を見て育ったからだ。とにかく活字中毒と言っていいぐらい、常に何かを読んでいた。

大人が楽しそうにしていれば、子どもは興味きょうみを持つ。おさないころは、毎日のように「新聞」という読むべきものがとどけられる大人を、心からうらやましく思った。実際じっさい、雪や交通機関の影響えいきょうで、新聞がおくれると、母の機嫌きげんはすこぶる悪かった。

母の本好きは、かなりのもので、笑えないようなエピソードもたくさんある。読みふけっていて夕飯のしたくが遅れることもあったし、ねこが足元に来ていることに気がつかず、みつぶしてしまったこともあった可哀相かわいそうに、その猫は、一生足が曲がったままだった。まことに気の毒な話だが、そこまで読書に没頭ぼっとうできるとはスゴイ、とも言える。

結局、今の自分が言葉にかかわる仕事をしているのは、母の影響なのだろうな、と思う。

たわら万智まち『101目のレモン』より「母と読書」)

諭す よくわかるように話して聞かせる。
言葉にかかわる仕事 筆者は歌人である。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

宿題を期限までにていしゅつする。

(2)

小説やエッセイはけっこう面白い。

(3)

信じられない出来事にぜっくした。

(4)

夏場は特にしょくちゅうどくに気をつける。

(5)

つねに教室を整えるよう心がける。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「方針ほうしん」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 方針を渡さないと怒られますよ。
  • 時間がたつにつれて方針が大きくなっていく。
  • 食事時はテレビを消すというのがわが家の方針です。
  • 自分では見つけられないから方針を出す。

Confirm Testの答え

(1)
答え

提出

(2)
答え

結構

(3)
答え

絶句

(4)
答え

食中毒

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「猫が……踏みつぶしてしまったこともあった」とありますが、この出来事についての「私」の思いとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 読書のためなら、猫が踏みつぶされたのもやむをえない。
  • ここまで本に没頭するのはやりすぎで、理解できない。
  • 猫には気の毒だが、そこまで読書に打ちめるのは感心だ。
  • 母はもう本を読むのをやめるべきだ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「母の本好きは、かなりのもので」とありますが、このような母の性質を言い表したことばを、文中から一語で書きぬきなさい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

活字中毒

Point

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Lesson

no local video: 2c381260-2937-4568-9a7d-520da9259955

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


母は、子どもに高望みをしない人だった。わたし幼稚園ようちえんに入るとき、「どんなお子さんに育ってほしいですか?」というアンケート用紙が配られたそうだが、一言「素直すなおな子」とだけ書いたという。Aていしゅつするとき、他のお母さんたちが、細かい字でびっしり書いているのを横目で見て、びっくりしたのだそうだ。

「どうなってほしいっていうのは、あんまりなかったんだけど、こうなってほしくないっていうのは、けっBこうあったわねえ」

たとえば? と聞くと、「私が早口だったから、早口でしゃべるのは注意したわね。それから、本を読むスピードが早いのも、自分なりに反省していたから、それもゆっくり読むようにって、さとしたわ」。

私が人一倍のんびりしているのは、そんな母の方針ほうしんのためかもしれない。「じゃあ、お母さんは、素直じゃなかったんだね?」と言ったら「えっ」とCぜっくしていたけれど。

子どもは、一番身近にいる母親の真似まねをする。いいところも、悪いところも。だから悪いところを真似しないように気をつけるというのは、消極的なようだが、一つの教育といえるかもしれない。

そして私が本好きになったのは、まちがいなく母を見て育ったからだ。とにかく活字ちゅうDどくと言っていいぐらい、Eつねに何かを読んでいた。

大人が楽しそうにしていれば、子どもは興味きょうみを持つ。おさないころは、毎日のように「新聞」という読むべきものがとどけられる大人を、心からうらやましく思った。実際じっさい、雪や交通機関の影響えいきょうで、新聞がおくれると、母の機嫌きげんはすこぶる悪かった。

母の本好きは、かなりのもので、笑えないようなエピソードもたくさんある。読みふけっていて夕飯のしたくが遅れることもあったし、ねこが足元に来ていることに気がつかず、みつぶしてしまったこともあった。可哀相かわいそうに、その猫は、一生足が曲がったままだった。まことに気の毒な話だが、そこまで読書に没頭ぼっとうできるとはスゴイ、とも言える。

結局、今の自分が言葉にかかわる仕事をしているのは、母の影響なのだろうな、と思う。

たわら万智まち『101目のレモン』より「母と読書」)

諭す よくわかるように話して聞かせる。
言葉にかかわる仕事 筆者は歌人である。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「方針ほうしん」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ある事をするのに当たって定めた、その行動や処置の方向・原則。
  • 空を見上げている様子。
  • まともに見ていられないようなひどいやり取り。
  • 目の前に敵がいてなかなか前に進めないこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 提  B 構  C 絶句  D 毒  E 常 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

母は、子どもに高望みをしない人だった。わたし幼稚園ようちえんに入るとき、「どんなお子さんに育ってほしいですか?」というアンケート用紙が配られたそうだが、一言「素直すなおな子」とだけ書いたという。提出するとき、他のお母さんたちが、細かい字でびっしり書いているのを横目で見て、びっくりしたのだそうだ。

「どうなってほしいっていうのは、あんまりなかったんだけど、こうなってほしくないっていうのは、結構あったわねえ」

たとえば? と聞くと、「私が早口だったから、早口でしゃべるのは注意したわね。それから、本を読むスピードが早いのも、自分なりに反省していたから、それもゆっくり読むようにって、さとしたわ」。

私が人一倍のんびりしているのは、そんな母の方針ほうしんのためかもしれない。「じゃあ、お母さんは、素直じゃなかったんだね?」と言ったら「えっ」と絶句していたけれど。

子どもは、一番身近にいる母親の真似まねをする。いいところも、悪いところも。だから悪いところを真似しないように気をつけるというのは、消極的なようだが、一つの教育といえるかもしれない。

そして私が本好きになったのは、まちがいなく母を見て育ったからだ。とにかく活字中毒と言っていいぐらい、常に何かを読んでいた。

大人が楽しそうにしていれば、子どもは興味きょうみを持つ。おさないころは、毎日のように「新聞」という読むべきものがとどけられる大人を、心からうらやましく思った。実際じっさい、雪や交通機関の影響えいきょうで、新聞がおくれると、母の機嫌きげんはすこぶる悪かった。

母の本好きは、かなりのもので、笑えないようなエピソードもたくさんある。読みふけっていて夕飯のしたくが遅れることもあったし、ねこが足元に来ていることに気がつかず、みつぶしてしまったこともあった。可哀相かわいそうに、その猫は、一生足が曲がったままだった。まことに気の毒な話だが、そこまで読書に没頭ぼっとうできるとはスゴイ、とも言える。

結局、今の自分が言葉にかかわる仕事をしているのは、母の影響なのだろうな、と思う。

たわら万智まち『101目のレモン』より「母と読書」)

諭す よくわかるように話して聞かせる。
言葉にかかわる仕事 筆者は歌人である。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

来年の旅行先に海外をていあんした。

(2)

災害に強い建物のこうぞうを調べた。

(3)

山の上から見るぜっけいに感動した。

(4)

どくを持つ生き物には注意が必要だ。

(5)

じょうしきにとらわれない発想をする。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「ある事をするのに当たって定めた、その行動や処置の方向・原則。」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


彼女の仕事にはきちんとしたがない。

Practiceの答え

(1)
答え

提案

(2)
答え

構造

(3)
答え

絶景

(4)
答え

(5)
答え

常識

(6)
答え

ほうしん

Point

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Lesson

no local video: 73aba7ad-288d-406e-b0bc-9a855344428e

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「じゃあ、お母さんは、素直じゃなかったんだね?」とありますが、筆者がこのように言った理由を説明した次の文の   a・bにあてはまることばを、文中からaは二字、bは十字で書きぬきなさい。(完答)


自分の行動を a して、「私」に b と思ったことを注意したと言う母が、「素直な子」に育ってほしいとアンケートに答えたから。


a

b


Lessonの答え

(1)
答え
  • a 反省
  • b こうなってほしくない
    (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「私が本好きになったのは……育ったからだ」とありますが、ここから読み取れる筆者の心情しんじょうとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分自身の子どもにも、母のように本を読む楽しさを教えようという決意。
  • 自分を本好きにするために、母は本を読んでいたのだろうかという疑問ぎもん
  • 本に夢中むちゅうになって、自分にあまりかまってくれなかった母に対する不満。
  • 自分が本を読むのを好きになり、今の仕事につくきっかけをくれた母への感謝かんしゃ

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: fae5447b-6231-453b-927f-77f5ca66cce7

Lesson

no local video: 7cf87778-1686-40ab-aa25-ebca18f7f24c

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

①「子どもに高望みをしない人」とは、どういう人ですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 子どもに理想をしつけない人。
  • 子どもがたくさんほしいとは思わない人。
  • 子どもの願いを簡単かんたんにはかなえてあげない人。
  • 子どもを大人と同じようにあつかおうとする人。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「びっくりした」とありますが、筆者の母は、どんなことにおどろいたのですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 他の母親が幼稚園のアンケートに真剣しんけんに答えていたこと。
  • 他の母親が細かい字を書いていたこと。
  • 他の母親が子どもに多くの望みを持っていること。
  • 他の母親がみんな教育熱心だったこと。

Practiceの答え

(1)
答え

26-2 随筆文4

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


かばんをわすれたことは今までに五回くらいある。電車からりて、いやにすうすうするなと思うと、手に何も持っていない。網棚あみだなに乗せたまま降りてしまうのだ。そういうときに、どうやって駅員さんに言えばいいのか、今ではもう熟練じゅくれんしてしまった。何時ごろのどの電車のどの車両のどのあたりの網棚に、と言えばいいのである。日本は治安がいいので、今までにそうやって置いてきてしまったかばんがもどらなかったことはない。たいがいいくつか先の駅で駅員さんがさがし当ててくれて、手に戻ることになる。なんて素晴すばらしい、と思う。思うが、こんなことはぜんぜん自慢じまんにならない。ひと迷惑めいわくだし、ずかしい。

どこかのたががはずれているのだ。必要なものを持たずに、瑣末さまつなものばかり持とうとすること。そういう姿勢しせいの人間なのだろう。

こんな様子なので、ときどき、何も持たずに歩きたくなる。せつじつに、手ぶらで歩きたくなる。

この夏、そうやって手ぶらで歩いたことが何回かあった。日傘ひがさもささず、帽子ぼうしもかぶらず、財布も持たず、ゴム草履ぞうりをはいて、ぶらぶら歩きまわった。せみからが落ちていると拾い、青いくりいがが落ちていれば拾い、みょうなかたちの葉があれば拾い、そのうちに手がいっぱいになると、拾ったものをぜんぶてる。捨てるならば拾わなければいいようなものだが、つい拾ってしまうのが心配性たるゆえんだろう。

あるとき、歩いているうちに夕立にあった。急に空が暗くなったかと思うとかみなりが鳴りはじめ、大きな雨のつぶがざあざあってきた。雨宿りする場所もなかったので、ぼうぜんと立っていると、ますます雨ははげしくなる。頭からぬれて、かたもぬれて、手も足もぬれた。ぬれながら、しかたなく歩きつづけた。

今まで鳴いていた蟬が鳴かなくなり、草や地面に雨が当たる音がしきりにし、行き来していた人の姿すがたも見えなくなった。風呂ふろに入っているみたいだなあと思いながら、歩きつづけた。

ようやく雨宿りをする大きな木をみつけたころに、夕立はやみ、すると蟬はなにごともなかったように鳴きはじめ、どこからあらわれたのか人の姿が見えはじめ、雨にうたれた草や地面のにおいが、強くたちはじめた。

ぬれたぬれたとつぶやきながら、家に向かった。しずくがたれて、足を伝う。ずいぶん降ったと思っていたが、あんがい短い間だったらしく、地面のへこんだところは水たまりになっているが、平らなところはぬれた色からかわいた色にすぐ変わっていった。湯気をたてながら、かわいた色に変わる。わたしも、湯気をたてながら、どんどんかわいていった。

家につくころには、かみとシャツとゴム草履のつちふまずに接している部分だけを残して、あらかたがかわいてしまっていた。

傘なんか持っていなくても、タオルなんか持っていなくても、なんでもなかった。ぬれて、それから、かわいた。

そんなもんだった。

そんなもんだったから、それ以来かばんに余計なものを入れずに歩くようになったかというと、それは大まちがいである。もう秋なので、黒眼鏡や日傘は入れないが、かわりに目薬や辞書を入れる。扇子せんすは秋の暑い日にそなえて、まだ、持つ。ハンカチはあいかわらず二まい。ちり紙も二包み。すずしくなって少し頭が働くようになるかもしれないので、読みかけの本二さつに加えて、読めないでいたむずかしい本をもう一冊。気をつけないと、ねじまわしの二本くらいも、しのばせかねない。

こういうのは、心配性などという言葉でかたづけられるものではないかもしれない。何と言っていいのか。かばんしょうとでもべばいいのか。困難こんなんである。

川上弘美かわかみひろみ『あるようなないような』より「かばん症」)

箍がはずれている ここでは、緊張きんちょう感がない状態じょうたいであること。
瑣末 特に重要ではないこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

道でさいふを拾ったので交番にとどけた。

(2)

とてもしんぱいしょうで細かいことが気になる。

(3)

動物とせっすることで幸せな気持ちになる。

(4)

よけいな心配をかけないように気をつける。

(5)

めがねをかけると黒板の文字がはっきり見える。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「熟練じゅくれん」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 彼の運転は熟練した運転手と同じくらい上手だ。
  • 昨日の夜から寝ずに、熟練している。
  • パソコン作業は熟練に行う必要がある。
  • 敵か味方かわからないので熟練する。

Confirm Testの答え

(1)
答え

財布

(2)
答え

心配性

(3)
答え

接する

(4)
答え

余計

(5)
答え

眼鏡

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「風呂に入っているみたいだなあ」とありますが、これはどのような様子をたとえたものですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分以外にだれもいない様子。
  • 雨がすべてをあらい流す様子。
  • 真夏の雨水がなま温かい様子。
  • 筆者がずぶぬれになっている様子。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: befe51b5-31a5-46ae-ade3-13b2d7f69688

Lesson

no local video: 7a3131f6-c5b1-4ed6-8df6-5a8677cc8565

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


かばんをわすれたことは今までに五回くらいある。電車からりて、いやにすうすうするなと思うと、手に何も持っていない。網棚あみだなに乗せたまま降りてしまうのだ。そういうときに、どうやって駅員さんに言えばいいのか、今ではもう熟練じゅくれんしてしまった。何時ごろのどの電車のどの車両のどのあたりの網棚に、と言えばいいのである。日本は治安がいいので、今までにそうやって置いてきてしまったかばんがもどらなかったことはない。たいがいいくつか先の駅で駅員さんがさがし当ててくれて、手に戻ることになる。なんて素晴すばらしい、と思う。思うが、こんなことはぜんぜん自慢じまんにならない。ひと迷惑めいわくだし、ずかしい。

どこかのたががはずれているのだ。必要なものを持たずに、瑣末さまつなものばかり持とうとすること。そういう姿勢しせいの人間なのだろう。

こんな様子なので、ときどき、何も持たずに歩きたくなる。せつじつに、手ぶらで歩きたくなる。

この夏、そうやって手ぶらで歩いたことが何回かあった。日傘ひがさもささず、帽子ぼうしもかぶらず、Aさいふも持たず、ゴム草履ぞうりをはいて、ぶらぶら歩きまわった。せみからが落ちていると拾い、青いくりいがが落ちていれば拾い、みょうなかたちの葉があれば拾い、そのうちに手がいっぱいになると、拾ったものをぜんぶてる。捨てるならば拾わなければいいようなものだが、つい拾ってしまうのが心配しんぱいBしょうたるゆえんだろう。

あるとき、歩いているうちに夕立にあった。急に空が暗くなったかと思うとかみなりが鳴りはじめ、大きな雨のつぶがざあざあってきた。雨宿りする場所もなかったので、ぼうぜんと立っていると、ますます雨ははげしくなる。頭からぬれて、かたもぬれて、手も足もぬれた。ぬれながら、しかたなく歩きつづけた。

今まで鳴いていた蟬が鳴かなくなり、草や地面に雨が当たる音がしきりにし、行き来していた人の姿すがたも見えなくなった。風呂ふろに入っているみたいだなあと思いながら、歩きつづけた。

ようやく雨宿りをする大きな木をみつけたころに、夕立はやみ、すると蟬はなにごともなかったように鳴きはじめ、どこからあらわれたのか人の姿が見えはじめ、雨にうたれた草や地面のにおいが、強くたちはじめた。

ぬれたぬれたとつぶやきながら、家に向かった。しずくがたれて、足を伝う。ずいぶん降ったと思っていたが、あんがい短い間だったらしく、地面のへこんだところは水たまりになっているが、平らなところはぬれた色からかわいた色にすぐ変わっていった。湯気をたてながら、かわいた色に変わる。わたしも、湯気をたてながら、どんどんかわいていった。

家につくころには、かみとシャツとゴム草履のつちふまずに
Cせっしている部分だけを残して、あらかたがかわいてしまっていた。

傘なんか持っていなくても、タオルなんか持っていなくても、なんでもなかった。ぬれて、それから、かわいた。

そんなもんだった

そんなもんだったから、それ以来かばんにD
けいなものを入れずに歩くようになったかというと、それは大まちがいである。もう秋なので、黒Eがねや日傘は入れないが、かわりに目薬や辞書を入れる。扇子せんすは秋の暑い日にそなえて、まだ、持つ。ハンカチはあいかわらず二まい。ちり紙も二包み。すずしくなって少し頭が働くようになるかもしれないので、読みかけの本二さつに加えて、読めないでいたむずかしい本をもう一冊。気をつけないと、ねじまわしの二本くらいも、しのばせかねない。

こういうのは、心配しょうなどという言葉でかたづけられるものではないかもしれない。何と言っていいのか。かばんしょうとでもべばいいのか。困難こんなんである。

川上弘美かわかみひろみ『あるようなないような』より「かばん症」)

箍がはずれている ここでは、緊張きんちょう感がない状態じょうたいであること。
瑣末 特に重要ではないこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「熟練じゅくれん」について、もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自給自足で生活をすること。
  • 物事に慣れて、手際てぎわよくじょうずにできること。
  • 将来の夢に向かって努力すること。
  • もう一度人生をやり直したいと強く思うこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 財布  B 性  C 接  D 余  E 眼 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


かばんをわすれたことは今までに五回くらいある。電車からりて、いやにすうすうするなと思うと、手に何も持っていない。網棚あみだなに乗せたまま降りてしまうのだ。そういうときに、どうやって駅員さんに言えばいいのか、今ではもう熟練じゅくれんしてしまった。何時ごろのどの電車のどの車両のどのあたりの網棚に、と言えばいいのである。日本は治安がいいので、今までにそうやって置いてきてしまったかばんがもどらなかったことはない。たいがいいくつか先の駅で駅員さんがさがし当ててくれて、手に戻ることになる。なんて素晴すばらしい、と思う。思うが、こんなことはぜんぜん自慢じまんにならない。ひと迷惑めいわくだし、ずかしい。

どこかのたががはずれているのだ。必要なものを持たずに、瑣末さまつなものばかり持とうとすること。そういう姿勢しせいの人間なのだろう。

こんな様子なので、ときどき、何も持たずに歩きたくなる。せつじつに、手ぶらで歩きたくなる。

この夏、そうやって手ぶらで歩いたことが何回かあった。日傘ひがさもささず、帽子ぼうしもかぶらず、財布も持たず、ゴム草履ぞうりをはいて、ぶらぶら歩きまわった。せみからが落ちていると拾い、青いくりいがが落ちていれば拾い、みょうなかたちの葉があれば拾い、そのうちに手がいっぱいになると、拾ったものをぜんぶてる。捨てるならば拾わなければいいようなものだが、つい拾ってしまうのが心配性たるゆえんだろう。

あるとき、歩いているうちに夕立にあった。急に空が暗くなったかと思うとかみなりが鳴りはじめ、大きな雨のつぶがざあざあってきた。雨宿りする場所もなかったので、ぼうぜんと立っていると、ますます雨ははげしくなる。頭からぬれて、かたもぬれて、手も足もぬれた。ぬれながら、しかたなく歩きつづけた。

今まで鳴いていた蟬が鳴かなくなり、草や地面に雨が当たる音がしきりにし、行き来していた人の姿すがたも見えなくなった。風呂ふろに入っているみたいだなあと思いながら、歩きつづけた。

ようやく雨宿りをする大きな木をみつけたころに、夕立はやみ、すると蟬はなにごともなかったように鳴きはじめ、どこからあらわれたのか人の姿が見えはじめ、雨にうたれた草や地面のにおいが、強くたちはじめた。

ぬれたぬれたとつぶやきながら、家に向かった。しずくがたれて、足を伝う。ずいぶん降ったと思っていたが、あんがい短い間だったらしく、地面のへこんだところは水たまりになっているが、平らなところはぬれた色からかわいた色にすぐ変わっていった。湯気をたてながら、かわいた色に変わる。わたしも、湯気をたてながら、どんどんかわいていった。

家につくころには、かみとシャツとゴム草履のつちふまずに接している部分だけを残して、あらかたがかわいてしまっていた。

傘なんか持っていなくても、タオルなんか持っていなくても、なんでもなかった。ぬれて、それから、かわいた。

そんなもんだった。

そんなもんだったから、それ以来かばんに余計なものを入れずに歩くようになったかというと、それは大まちがいである。もう秋なので、黒眼鏡や日傘は入れないが、かわりに目薬や辞書を入れる。扇子せんすは秋の暑い日にそなえて、まだ、持つ。ハンカチはあいかわらず二まい。ちり紙も二包み。すずしくなって少し頭が働くようになるかもしれないので、読みかけの本二さつに加えて、読めないでいたむずかしい本をもう一冊。気をつけないと、ねじまわしの二本くらいも、しのばせかねない

こういうのは、心配性などという言葉でかたづけられるものではないかもしれない。何と言っていいのか。かばんしょうとでもべばいいのか。困難こんなんである。

川上弘美かわかみひろみ『あるようなないような』より「かばん症」)

箍がはずれている ここでは、緊張きんちょう感がない状態じょうたいであること。
瑣末 特に重要ではないこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

健康はお金に代えられないざいさんだ。

(2)

学校にはさまざまなせいかくの友人がいる。

(3)

受験に向けてめんせつの練習を行った。

(4)

菓子かし作りの材料にあまりが出た。

(5)

視力しりょくが落ちたのでがんかで検査を受けた。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「物事に慣れて、手際てぎわよくじょうずにできること。」を表すことばをひらがな五字で書きなさい。


かれの技で土器を作る。

Practiceの答え

(1)
答え

財産

(2)
答え

性格

(3)
答え

面接

(4)
答え

余り

(5)
答え

眼科

(6)
答え

じゅくれん

Point

no local video: b4679688-aa82-444c-829d-834a91ccf75b

Lesson

no local video: ec9e2c9a-e4ed-4156-a592-95956e0aec2b

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「そんなもんだった」とありますが、どのようなことを言っているのですか。次の文の   a〜cにあてはまることばを、文中からaは一字、bは三字で書きぬきなさい。cはもっとも適当なものを、あとのア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。(完答)


 a  b を持たずに出かけて雨にぬれてしまったとしても、そのうちかわくように、 c ということ。


  • 必要なものを持っていなくても、どうにかなる
  • うまく活用すれば、持っているもので代用できる
  • 準備じゅんび万全ばんぜんにしなければ、非常ひじょうこまる場合がある
  • 雨の日は荷物が少ないほうが、何かと便利である

  • a
  • b
  • c 〔   〕

Lessonの答え

(1)
答え
  • a 傘
  • b タオル
  • c ア (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ねじまわしの二本くらいも、忍ばせかねない」とありますが、どのようなことを言っているのですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • かばんを重くするためなら、何でも入れてしまいそうだ。
  • どう考えても不要なものまで、念のためにと入れそうだ。
  • 必要なものなら、どんなに重くても持っていきそうだ。
  • 必要なものを入れず、いらないものばかり持ちそうだ。

Practiceの答え

(1)
答え

27章 説明文

説明文の読み方

27-1 説明文25

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


こんどはみなさんも知っている保護色ほごしょくのことについてすこしおはなししましょう。動物でも野ウサギの毛色は夏と冬でちがいますし、鳥にもそういうものがあります。そのようなものが保護色とばれているもので、保護色とは読んで字のように、ある動物のからだの色やもようがすんでいる場所の色やもようていることをいうのです。動物はこの保護色によって、おそろしい外敵がいてきに発見されることがすくなくなるわけなのです。

人間も戦争のさい、大砲たいほう軍艦ぐんかんや重要な軍事施設しせつなどにはいわゆるカムフラージュをします。これはおそらく動物の保護色にヒントをえて考えだされたものだろうと思われます。じつは魚にもその程度はいろいろですが、保護色を示すものがはなはだ多くあります。そのうちのいくつかをお話しましょう。マグロやカツオやブリやサバなどは、は青黒くてまわりの水の色とよくにております。海藻かいそうのあいだにすんでいるメバルの子やハナオコゼなどはからだの色やもようが海藻の色やもように似かよっています。また周囲のものともっともまぎらわしい保護色をもっているものには海底のすなに身を横たえているカレイやヒラメやアンコウのたぐいがあります。おどろいたことには、これらのうちでもカレイやヒラメは、その保護色をかれらがすんでいる海底の色やもようの変化にしたがって自由に変化しうるというふしぎな力をもっているのです。

このおもしろい性能にかんしては、米国の学者であるサムナーとマストが、海水をいれた水おけの底にさまざまの色やもようをつけて、これにカレイやヒラメを飼って実験してみた例があります。それによるとカレイやヒラメは、この色やもようにしたがって、からだの色やもようをじつにたくみに変化させることがわかりました。そこでサムナーは、カレイはいったいどこでこのように保護色を自由に変化させることができるのであろうかとしらべてみました。

その方法はカレイの目を手術しゅじゅつによってみえないようにしてしまい、いまのべたような底にいろいろな色やもようをつけた水おけにいれてみました。するとなにもしないカレイは入れてから数秒たつかたたないうちに、はやくも保護色を変化させるのに、目をみえなくしたカレイはなんの変化もおこさないことがわかりました。したがってかれらが保護色を変化させるのは、まず周囲のもようをみて、それによってじぶんの色をかえるのであろうという結論けつろんをだしています。

末広恭雄すえひろやすお『魚の生活』)

カムフラージュ 敵の目をくらますために加える、不規則ふきそくな色やもようなどのこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

毎日三十分ていどの運動を心がける。

(2)

兄は行動で自分の意志をしめすタイプだ。

(3)

しゅういの人に感謝の気持ちを伝える。

(4)

せいのうの良いパソコンで作業をする。

(5)

ペットをかうために責任感が必要だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「外敵がいてき」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 外敵に対してどのような対処たいしょを取るか話し合う。
  • 外敵に触れてワクワクしてくる。
  • あと一歩がとどかず、外敵になった。
  • 人を笑わせようと外敵する。

Confirm Testの答え

(1)
答え

程度

(2)
答え

示す

(3)
答え

周囲

(4)
答え

性能

(5)
答え

飼う

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「動物の保護色」について、次の魚の保護色はどのようになっていますか。文中のことばを使って、三十字以内で書きなさい。

〈メバルの子・ハナオコゼ〉

Confirm Testの答え

(1)
答え

からだの色やもようが海藻の色やもように似かよっている。

Point

no local video: 0a9e99eb-0edc-41df-988b-9bb5d198ca4a

Lesson

no local video: 8e1eb2ec-2ce7-4426-b9eb-2ece4746f505

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


こんどはみなさんも知っている保護色ほごしょくのことについてすこしおはなししましょう。動物でも野ウサギの毛色は夏と冬でちがいますし、鳥にもそういうものがあります。そのようなものが保護色とばれているもので、保護色とは読んで字のように、ある動物のからだの色やもようがすんでいる場所の色やもようていることをいうのです。動物はこの保護色によって、おそろしい外敵がいてきに発見されることがすくなくなるわけなのです。

人間も戦争のさい、大砲たいほう軍艦ぐんかんや重要な軍事施設しせつなどにはいわゆるカムフラージュをします。これはおそらく動物の保護色にヒントをえて考えだされたものだろうと思われます。じつは魚にもそのAていはいろいろですが、保護色をBしめすものがはなはだ多くあります。そのうちのいくつかをお話しましょう。マグロやカツオやブリやサバなどは、は青黒くてまわりの水の色とよくにております。海藻かいそうのあいだにすんでいるメバルの子やハナオコゼなどはからだの色やもようが海藻の色やもように似かよっています。またしゅうCのものともっともまぎらわしい保護色をもっているものには海底のすなに身を横たえているカレイやヒラメやアンコウのたぐいがあります。おどろいたことには、これらのうちでもカレイやヒラメは、その保護色をかれらがすんでいる海底の色やもようの変化にしたがって自由に変化しうるというふしぎな力をもっているのです。

このおもしろいDせいのうにかんしては、米国の学者であるサムナーとマストが、海水をいれた水おけの底にさまざまの色やもようをつけて、これにカレイやヒラメをEって実験してみた例があります。それによるとカレイやヒラメは、この色やもようにしたがって、からだの色やもようをじつにたくみに変化させることがわかりました。そこでサムナーは、カレイはいったいどこでこのように保護色を自由に変化させることができるのであろうかとしらべてみました。

その方法はカレイの目を手術しゅじゅつによってみえないようにしてしまい、いまのべたような底にいろいろな色やもようをつけた水おけにいれてみました。するとなにもしないカレイは入れてから数秒たつかたたないうちに、はやくも保護色を変化させるのに、目をみえなくしたカレイはなんの変化もおこさないことがわかりました。したがってかれらが保護色を変化させるのは、まず周囲のもようをみて、それによってじぶんの色をかえるのであろうという結論けつろんをだしています。

末広恭雄すえひろやすお『魚の生活』)

カムフラージュ 敵の目をくらますために加える、不規則ふきそくな色やもようなどのこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「外敵がいてき」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 外の気温が高くなること。
  • 外から家に帰ってくること。
  • 外部から攻撃してくる、または、外国から攻めてくる敵。
  • 天気が良くなったので外に出かける。

Lessonの答え

(1)
答え

A 程  B 示  C 囲  D 性能  E 飼 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


こんどはみなさんも知っている保護色ほごしょくのことについてすこしおはなししましょう。動物でも野ウサギの毛色は夏と冬でちがいますし、鳥にもそういうものがあります。そのようなものが保護色とばれているもので、保護色とは読んで字のように、ある動物のからだの色やもようがすんでいる場所の色やもようていることをいうのです。動物はこの保護色によって、おそろしい外敵がいてきに発見されることがすくなくなるわけなのです。

人間も戦争のさい、大砲たいほう軍艦ぐんかんや重要な軍事施設しせつなどにはいわゆるカムフラージュをします。これはおそらく動物の保護色にヒントをえて考えだされたものだろうと思われます。じつは魚にもその程度はいろいろですが、保護色を示すものがはなはだ多くあります。そのうちのいくつかをお話しましょう。マグロやカツオやブリやサバなどは、は青黒くてまわりの水の色とよくにております。海藻かいそうのあいだにすんでいるメバルの子やハナオコゼなどはからだの色やもようが海藻の色やもように似かよっています。また周囲のものともっともまぎらわしい保護色をもっているものには海底のすなに身を横たえているカレイやヒラメやアンコウのたぐいがあります。おどろいたことには、これらのうちでもカレイやヒラメは、その保護色をかれらがすんでいる海底の色やもようの変化にしたがって自由に変化しうるというふしぎな力をもっているのです。

このおもしろい性能にかんしては、米国の学者であるサムナーとマストが、海水をいれた水おけの底にさまざまの色やもようをつけて、これにカレイやヒラメを飼って実験してみた例があります。それによるとカレイやヒラメは、この色やもようにしたがって、からだの色やもようをじつにたくみに変化させることがわかりました。そこでサムナーは、カレイはいったいどこでこのように保護色を自由に変化させることができるのであろうかとしらべてみました。

その方法はカレイの目を手術しゅじゅつによってみえないようにしてしまい、いまのべたような底にいろいろな色やもようをつけた水おけにいれてみました。するとなにもしないカレイは入れてから数秒たつかたたないうちに、はやくも保護色を変化させるのに、目をみえなくしたカレイはなんの変化もおこさないことがわかりました。したがってかれらが保護色を変化させるのは、まず周囲のもようをみて、それによってじぶんの色をかえるのであろうという結論けつろんをだしています。

末広恭雄すえひろやすお『魚の生活』)

カムフラージュ 敵の目をくらますために加える、不規則ふきそくな色やもようなどのこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

問題解決のかていで多くのことを学んだ。

(2)

見本を使って具体的にしじをあたえた。

(3)

子どもたちが先生をかこんで話を聞いた。

(4)

チームで協力してのうりょくを最大限に発揮はっきした。

(5)

学校でウサギのしいく係を担当たんとうした。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「外部から攻撃してくる敵。外国から攻めてくる敵。」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


私の仕事はから守ることだ。

Practiceの答え

(1)
答え

過程

(2)
答え

指示

(3)
答え

(4)
答え

能力

(5)
答え

飼育

(6)
答え

がいてき

Point

no local video: 1aaad5dd-ee57-40a3-a034-b08a2beee166

Lesson

no local video: 93abd488-09f1-42cb-aede-068e3a7e3fa3

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「保護色」とは、どのようなことをいうのですか。文中から三十五字で書きぬきなさい。



Lessonの答え

(1)
答え

ある動物のからだの色やもようがすんでいる場所の色やもように似ていること

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「動物の保護色」について、次の魚の保護色はどのようになっていますか。文中のことばを使って、二十五字以内で書きなさい。

〈マグロ・カツオ・ブリ・サバ〉

Practiceの答え

(1)
答え

背が青黒くてまわりの水の色とよくにている。

27-2 説明文26

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


いまの世の中では、雨はあまりよろこばれていません。渇水かっすい期にダムの水がへってくるようなときには雨が待たれますけれども、たいてい雨はきらわれています。

しかし、雨は植物にも動物にも、生命のささえです。雨はいやだといっていたら、生きることができなくなります。

では、なぜ雨がきらわれているのでしょうか。そこにたいした理由があるとは思えません。雨の日は陰気いんきで気がめいるとか、外へでかけるときにこまるとか、屋外スポーツの邪魔じゃまになるとか、洗濯物せんたくものがかわかないとか、まあそんなところでしょう。

ぼくたちのらし方が、自然からきれていることが、本当は喜ぶべき雨を、どちらかというときらいなものにしているのだと思います。雨という自然がどれほどありがたいものであるかを実感する日々がありません。エアコン付きの部屋でまどめ切っていたら、雨も風も、いっさいの自然が自分からきれたところにあります。そういう暮らしのなかでは、雨は外出時の不快としか感じられなくなってしまいます。

晴れた日の太陽の光も、草木をうるおす雨も、どちらもたいせつで、どちらも心地ここちよいもののはずです。その単純たんじゅんなことをわすれる暮らし方は、とてもまずしいものだと思います。

谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろうは『陰翳礼讃いんえいらいさん』という長編エッセーのなかで、たびたび雨をえがいていて、   、古い日本の家のかわやのなかで、「しとしととる雨の音をくのを好む」と書いていますし、また辰野たつのゆたかというフランス文学者は「雨の日」というエッセーに「雨の日なら、春夏秋冬しゅんかしゅうとう、いつもぼくは気分がいのだ」と書いています。雨は作物を育て草木をうるおすだけでなく、人の心をこまやかにしてくれるものでもあります。

前に引用したレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』にも、雨が描かれています。

「雨の日は、森を歩きまわるのにはうってつけだと、かねてからわたしは思っていました。メインの森は、雨が降るととりわけ生き生きとしてあざやかに美しくなります。針葉樹しんようじゅの葉は銀色のさやをまとい、シダ類はまるで熱帯ジャングルのように青々としげり、そのとがった一枚いちまい一枚の葉先からは水晶すいしょうのようなしずくをしたたらせます。」

カーソンはそう言って、おさないロジャーと二人で雨の森へ出かけていきます。いろんなキノコが美しい色をつやつやとみせ、地衣ちい類やこけ類が水をふくんで美しく生き返っています。晴れた日にはがさがさだったトナカイゴケが弾力だんりょくにとんだ緑のじゅうたんになっていて、ロジャーが歓声かんせいをあげてとびこんでいきます。

晴れた日を「良い天気」と言い、雨が降ると「天気が良くない」という一種の常識にとらわれていては、自然のあたえてくれる豊かな美しさを見のがしてしまうことになります。

雨の日こそ外を歩いてみましょう。町のなかでも、道ばたに生えている雑草が、いきいきとしているのを目にします。雨の日こそ窓を開けましょう。雨の音が心にしみ、雨のにおいが心をやすめてくれます。

高田宏たかだひろし『生きるよろこび』)

渇水期 雨が降らず水がかれる時期。
谷崎潤一郎 明治時代から昭和時代中期に活躍かつやくした小説家。
手洗てあらい。トイレ。
前に引用した ここでは引用していません。
レイチェル・カーソン アメリカの生物学者。ロジャーはめい息子むすこ

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

梅雨つゆの季節は湿度しつどが高くてふかい感を覚える。

(2)

ちょうへん小説が原作の映画えいがを観る。

(3)

公共の場ではじょうしき的な行動が求められる。

(4)

感受性がゆたかな人は創造そうぞう力も高い。

(5)

花壇かだんざっそうがたくさん生えてきた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

不快

(2)
答え

長編

(3)
答え

常識

(4)
答え

豊か

(5)
答え

雑草

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • だから
  • では
  • しかし
  • たとえば

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

「谷崎潤一郎」や「辰野隆」の文章は、どんなことを説明するために引用されていますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 雨の日を、文章の力で美しく表現ひょうげんできること。
  • 筆者が雨が降って作物が育つことに感謝かんしゃしていること。
  • 昔の日本人は、晴れよりも雨の日を好んだこと。
  • 豊かな感性かんせいで雨の日を楽しんだ人もいたこと。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 6a33e8a6-c39e-4700-ac85-6682c9374c9d

Lesson

no local video: 57565751-a7c9-4a78-a8e5-c1b0a1aa20c9

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


いまの世の中では、雨はあまりよろこばれていません。渇水かっすい期にダムの水がへってくるようなときには雨が待たれますけれども、たいてい雨はきらわれています。

   、雨は植物にも動物にも、生命のささえです。雨はいやだといっていたら、生きることができなくなります。

では、なぜ雨がきらわれているのでしょうか。そこにたいした理由があるとは思えません。雨の日は陰気いんきで気がめいるとか、外へでかけるときにこまるとか、屋外スポーツの邪魔じゃまになるとか、洗濯物せんたくものがかわかないとか、まあそんなところでしょう。

ぼくたちのらし方が、自然からきれていることが、本当は喜ぶべき雨を、どちらかというときらいなものにしているのだと思います。雨という自然がどれほどありがたいものであるかを実感する日々がありません。エアコン付きの部屋でまどめ切っていたら、雨も風も、いっさいの自然が自分からきれたところにあります。そういう暮らしのなかでは、雨は外出時のAかいとしか感じられなくなってしまいます。

晴れた日の太陽の光も、草木をうるおす雨も、どちらもたいせつで、どちらも心地ここちよいもののはずです。その単純たんじゅんなことをわすれる暮らし方は、とてもまずしいものだと思います。

谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろうは『陰翳礼讃いんえいらいさん』というちょうBへんエッセーのなかで、たびたび雨をえがいていて、たとえば、古い日本の家の
かわやのなかで、「しとしととる雨の音をくのを好む」と書いていますし、また辰野たつのゆたかというフランス文学者は「雨の日」というエッセーに「雨の日なら、春夏秋冬しゅんかしゅうとう、いつもぼくは気分がよいのだ」と書いています。雨は作物を育て草木をうるおすだけでなく、人の心をこまやかにしてくれるものでもあります。

前に引用したレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』にも、雨が描かれています。

「雨の日は、森を歩きまわるのにはうってつけだと、かねてからわたしは思っていました。メインの森は、雨が降るととりわけ生き生きとしてあざやかに美しくなります。針葉樹しんようじゅの葉は銀色のさやをまとい、シダ類はまるで熱帯ジャングルのように青々としげり、そのとがった一枚いちまい一枚の葉先からは水晶すいしょうのようなしずくをしたたらせます。」

カーソンはそう言って、おさないロジャーと二人で雨の森へ出かけていきます。いろんなキノコが美しい色をつやつやとみせ、地衣ちい類やこけ類が水をふくんで美しく生き返っています。晴れた日にはがさがさだったトナカイゴケが弾力だんりょくにとんだ緑のじゅうたんになっていて、ロジャーが歓声かんせいをあげてとびこんでいきます。

晴れた日を「良い天気」と言い、雨が降ると「天気が良くない」という一種のCじょうしきにとらわれていては、自然のあたえてくれるDゆたかな美しさを見のがしてしまうことになります。

雨の日こそ外を歩いてみましょう。町のなかでも、道ばたに生えているEざっ草が、いきいきとしているのを目にします。雨の日こそ窓を開けましょう。雨の音が心にしみ、雨のにおいが心をやすめてくれます。

高田宏たかだひろし『生きるよろこび』)

渇水期 雨が降らず水がかれる時期。
谷崎潤一郎 明治時代から昭和時代中期に活躍かつやくした小説家。
手洗てあらい。トイレ。
前に引用した ここでは引用していません。
レイチェル・カーソン アメリカの生物学者。ロジャーはめい息子むすこ
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 快  B 編  C 常識  D 豊  E 雑 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


いまの世の中では、雨はあまりよろこばれていません。渇水かっすい期にダムの水がへってくるようなときには雨が待たれますけれども、たいてい雨はきらわれています。

しかし、雨は植物にも動物にも、生命のささえです。雨はいやだといっていたら、生きることができなくなります。

   、なぜ雨がきらわれているのでしょうか。そこにたいした理由があるとは思えません。雨の日は陰気いんきで気がめいるとか、外へでかけるときにこまるとか、屋外スポーツの邪魔じゃまになるとか、洗濯物せんたくものがかわかないとか、まあそんなところでしょう。

ぼくたちのらし方が、自然からきれていることが、本当は喜ぶべき雨を、どちらかというときらいなものにしているのだと思います。雨という自然がどれほどありがたいものであるかを実感する日々がありません。エアコン付きの部屋でまどめ切っていたら、雨も風も、いっさいの自然が自分からきれたところにあります。そういう暮らしのなかでは、雨は外出時の不快としか感じられなくなってしまいます。

晴れた日の太陽の光も、草木をうるおす雨も、どちらもたいせつで、どちらも心地ここちよいもののはずです。その単純たんじゅんなことをわすれる暮らし方は、とてもまずしいものだと思います。

谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろうは『陰翳礼讃いんえいらいさん』という長編エッセーのなかで、たびたび雨をえがいていて、たとえば、古い日本の家の
かわやのなかで、「しとしととる雨の音をくのを好む」と書いていますし、また辰野たつのゆたかというフランス文学者は「雨の日」というエッセーに「雨の日なら、春夏秋冬しゅんかしゅうとう、いつもぼくは気分がいのだ」と書いています。雨は作物を育て草木をうるおすだけでなく、人の心をこまやかにしてくれるものでもあります。

前に引用したレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』にも、雨が描かれています。

「雨の日は、森を歩きまわるのにはうってつけだと、かねてからわたしは思っていました。メインの森は、雨が降るととりわけ生き生きとしてあざやかに美しくなります。針葉樹しんようじゅの葉は銀色のさやをまとい、シダ類はまるで熱帯ジャングルのように青々としげり、そのとがった一枚いちまい一枚の葉先からは水晶すいしょうのようなしずくをしたたらせます。」

カーソンはそう言って、おさないロジャーと二人で雨の森へ出かけていきます。いろんなキノコが美しい色をつやつやとみせ、地衣ちい類やこけ類が水をふくんで美しく生き返っています。晴れた日にはがさがさだったトナカイゴケが弾力だんりょくにとんだ緑のじゅうたんになっていて、ロジャーが歓声かんせいをあげてとびこんでいきます。

晴れた日を「良い天気」と言い、雨が降ると「天気が良くない」という一種の常識にとらわれていては、自然のあたえてくれる豊かな美しさを見のがしてしまうことになります。

雨の日こそ外を歩いてみましょう。町のなかでも、道ばたに生えている雑草が、いきいきとしているのを目にします。雨の日こそ窓を開けましょう。雨の音が心にしみ、雨のにおいが心をやすめてくれます。

高田宏たかだひろし『生きるよろこび』)

渇水期 雨が降らず水がかれる時期。
谷崎潤一郎 明治時代から昭和時代中期に活躍かつやくした小説家。
手洗てあらい。トイレ。
前に引用した ここでは引用していません。
レイチェル・カーソン アメリカの生物学者。ロジャーはめい息子むすこ

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

今日は風が心地よくかいてきな天気だった。

(2)

家庭科の授業で毛糸のマフラーをあむ

(3)

いくつかの資料からちしきを深めることが大切だ。

(4)

芸術の分野でほうふな経験を積む。

(5)

ざつぜんとしたつくえの上を片付かたづけてから勉強する。

Practiceの答え

(1)
答え

快適

(2)
答え

編む

(3)
答え

知識

(4)
答え

豊富

(5)
答え

雑然

Point

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Lesson

no local video: a0715d4d-00be-4f02-9748-d14ea3f26618

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • だから
  • では
  • しかし
  • たとえば

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • だから
  • では
  • しかし
  • たとえば

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: 1aaad5dd-ee57-40a3-a034-b08a2beee166

Lesson

no local video: ba71915a-98bc-409a-8b45-42616920d7dd

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「その単純なことをわすれる暮らし方」とありますが、どんな暮らし方のことですか。「自然」ということばを使って二十字以内で書きなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

自然から切りはなされた暮らし方。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「雨という自然がどれほどありがたいものであるか」とありますが、雨がありがたいものであることを一言で言い表したことばを、文中から六字で書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

生命のささえ

28章 物語文

物語文の読み方

28-1 物語文22

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「少年」は同級生にさそわれて、市の『夏休み子ども天文教室』に記念品目当てで申しんだものの、同級生は寝坊ねぼうし、一人で参加することになった。先生に星座ばんの使い方を説明された「少年」たちは、星座盤で今日の星空を見てみた。

「実際には、街の明かりがあったり空気がよごれていたりして、星座盤にある星をぜんぶ見ることはできません。でも、ほんとうは、今夜の夜八時の空には、これだけたくさんの星が光っているんです。すごいでしょう?」

ふうん、と少年は盤を指でさえたままうなずいた。

すごいのかどうか、よくわからない。夜に外出することはめったにないし、そのときはたいがいお父さんの車に乗って出かけるので、夜空を見上げる機会はない。それに理科は苦手だし、星や宇宙うちゅうに興味はないし……

先生が言う日付と時刻じこくに合わせて星座盤を回すのを、何度かり返した。

「はい、だいぶ動かし方にも慣れたと思いますので、今度はグループの中で順番に日付と時刻を指定して、星空をさがしてください」

静かだった会議室は、またにぎやかになった。

少年は、ちらりととなりを見た。女の子も少年に遠慮えんりょがちに目をやって、「どっちから言う?」といてきた。想像していたより細くて、高くて、やさしそうな声だった。

……そっちからでいいよ」

少年の声は緊張きんちょうでうわずってしまった。

女の子は「あ、そう」と軽く応え、すぐに、まるで最初から決めていたように日付と時刻を口にした。

「十二月十九日の夜七時」

むねが、どきん、とした。

「なんで?」――思わず訊くと、女の子はぎゃくにきょとんとした顔で少年を見て、それから   笑った。

誕生日たんじょうび。ちょうど七時ぐらいだったって、お母さんが言ってたから」

胸がさらに、どきん、どきん、とつづけて高鳴った。

「あの……おれ……そうなの」

「なにが?」

「十二月十九日……って、俺も誕生日」

「ほんと?」

「ほんとほんとほんと、うそじゃないって」

生まれた時刻はわからない。両親に聞いたことも、あるような、ないような。夜だった――と、思う。夜の七時ごろだった――ことにした。

「すごーい。偶然ぐうぜんだね」

女の子はうれしそうに言った。

少年も「うん、びっくりした、俺も」と笑った。

二人そろって、それぞれの星座盤を回した。夏の夜空とはまったくちがう空があらわれた。夏には南北にびていた天の川が、冬には東西に横たわっている。こぐま座も、くるっと逆立さかだちをしたように、北極星が一番南になった。夏には見えなかったうお座が空の真ん中にある。アンドロメダ座やカシオペア座も、だいぶ南に下がっていた。

……うわっ」

さっきはなにも感じなかったのに、いまは、宇宙や星のことを素直すなおにすごいと思った。女の子も、星座盤をじっと見つめて、「わたしたちの誕生日って、こういう空だったんだね」と言った。

「わたしたち」が、いい。同じ日に同じ街で生まれて、ずっと出会うことなく同じ日にちを生きてきた「わたしたち」がいまめぐり会えた、というのが、すごく、いい。

重松清しげまつきよし『プラネタリウム』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

話を聞いたうえでじっさいに取り組む。

(2)

本を読んで科学へのきょうみがわいた。

(3)

新しい学校生活にもすっかりなれた。

(4)

遠い国の生活をそうぞうしてみる。

(5)

期待にこたえるため、全力で努力した。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「遠慮えんりょ」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 車内での通話はご遠慮ください。
  • 遠慮なく笑ったら負けだよ。
  • 他の国から遠慮はるばるやってきた。
  • 日本一の山に登ろうと遠慮した。

Confirm Testの答え

(1)
答え

実際

(2)
答え

興味

(3)
答え

慣れ

(4)
答え

想像

(5)
答え

応える

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「さっきはなにも感じなかったのに、いまは、宇宙や星のことを素直にすごいと思った」とありますが、それまでは宇宙や星に興味を持っていなかったことがわかる少年の態度たいどを表した一文を文中からさがし、初めの五字を書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

ふうん、と

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • ガハガハと
  • しょんぼりと
  • スタスタと
  • クスッと

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: bf3a268e-4e6c-4899-86a4-b142963e5459

Lesson

no local video: 3a4858ce-dee4-4776-9f93-6fa31dcb0d57

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「少年」は同級生にさそわれて、市の『夏休み子ども天文教室』に記念品目当てで申しんだものの、同級生は寝坊ねぼうし、一人で参加することになった。先生に星座ばんの使い方を説明された「少年」たちは、星座盤で今日の星空を見てみた。

じっAさいには、街の明かりがあったり空気がよごれていたりして、星座盤にある星をぜんぶ見ることはできません。でも、ほんとうは、今夜の夜八時の空には、これだけたくさんの星が光っているんです。すごいでしょう?」

ふうん、と少年は盤を指でさえたままうなずいた。

すごいのかどうか、よくわからない。夜に外出することはめったにないし、そのときはたいがいお父さんの車に乗って出かけるので、夜空を見上げる機会はない。それに理科は苦手だし、星や宇宙うちゅうBきょうはないし……

先生が言う日付と時刻じこくに合わせて星座盤を回すのを、何度かり返した。

「はい、だいぶ動かし方にもCれたと思いますので、今度はグループの中で順番に日付と時刻を指定して、星空をさがしてください」

静かだった会議室は、またにぎやかになった。

少年は、   となりを見た。女の子も少年に遠慮えんりょがちに目をやって、「どっちから言う?」といてきた。そうDぞうしていたより細くて、高くて、やさしそうな声だった。

……そっちからでいいよ」

少年の声は緊張きんちょうでうわずってしまった。

女の子は「あ、そう」と軽くEこたえ、すぐに、まるで最初から決めていたように日付と時刻を口にした。

「十二月十九日の夜七時」

むねが、どきん、とした。

「なんで?」――思わず訊くと、女の子はぎゃくにきょとんとした顔で少年を見て、それからクスッと笑った。

誕生日たんじょうび。ちょうど七時ぐらいだったって、お母さんが言ってたから」

胸がさらに、どきん、どきん、とつづけて高鳴った。

「あの……おれ……そうなの」

「なにが?」

「十二月十九日……って、俺も誕生日」

「ほんと?」

ほんとほんとほんとうそじゃないって」

生まれた時刻はわからない。両親に聞いたことも、あるような、ないような。夜だった――と、思う。夜の七時ごろだった――ことにした。

「すごーい。偶然ぐうぜんだね」

女の子はうれしそうに言った。

少年も「うん、びっくりした、俺も」と笑った。

二人そろって、それぞれの星座盤を回した。夏の夜空とはまったくちがう空があらわれた。夏には南北にびていた天の川が、冬には東西に横たわっている。こぐま座も、くるっと逆立さかだちをしたように、北極星が一番南になった。夏には見えなかったうお座が空の真ん中にある。アンドロメダ座やカシオペア座も、だいぶ南に下がっていた。

……うわっ」

さっきはなにも感じなかったのに、いまは、宇宙や星のことを素直すなおにすごいと思った。女の子も、星座盤をじっと見つめて、「わたしたちの誕生日って、こういう空だったんだね」と言った。

「わたしたち」が、いい。同じ日に同じ街で生まれて、ずっと出会うことなく同じ日にちを生きてきた「わたしたち」がいまめぐり会えた、というのが、すごく、いい。

重松清しげまつきよし『プラネタリウム』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「遠慮えんりょ」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 明日が楽しみすぎてねむれないこと。
  • 季節ごとに自分の気分が変わってしまうこと。
  • 他人に対して、言葉や行動をひかえめにすること。
  • もう一度挑戦ちょうせんする気持ちがわいてくること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 際  B 興  C 慣  D 像  E 応 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「少年」は同級生にさそわれて、市の『夏休み子ども天文教室』に記念品目当てで申しんだものの、同級生は寝坊ねぼうし、一人で参加することになった。先生に星座ばんの使い方を説明された「少年」たちは、星座盤で今日の星空を見てみた。

「実際には、街の明かりがあったり空気がよごれていたりして、星座盤にある星をぜんぶ見ることはできません。でも、ほんとうは、今夜の夜八時の空には、これだけたくさんの星が光っているんです。すごいでしょう?」

ふうん、と少年は盤を指でさえたままうなずいた。

すごいのかどうか、よくわからない。夜に外出することはめったにないし、そのときはたいがいお父さんの車に乗って出かけるので、夜空を見上げる機会はない。それに理科は苦手だし、星や宇宙うちゅうに興味はないし……

先生が言う日付と時刻じこくに合わせて星座盤を回すのを、何度かり返した。

「はい、だいぶ動かし方にも慣れたと思いますので、今度はグループの中で順番に日付と時刻を指定して、星空をさがしてください」

静かだった会議室は、またにぎやかになった。

少年は、ちらりととなりを見た。女の子も少年に遠慮えんりょがちに目をやって、「どっちから言う?」といてきた。想像していたより細くて、高くて、やさしそうな声だった。

……そっちからでいいよ」

少年の声は緊張きんちょうでうわずってしまった。

女の子は「あ、そう」と軽く応え、すぐに、まるで最初から決めていたように日付と時刻を口にした。

「十二月十九日の夜七時」

むねが、どきん、とした

「なんで?」――思わず訊くと、女の子はぎゃく   した顔で少年を見て、それからクスッと笑った。

誕生日たんじょうび。ちょうど七時ぐらいだったって、お母さんが言ってたから」

胸がさらに、どきん、どきん、とつづけて高鳴った。

「あの……おれ……そうなの」

「なにが?」

「十二月十九日……って、俺も誕生日」

「ほんと?」

「ほんとほんとほんと、うそじゃないって」

生まれた時刻はわからない。両親に聞いたことも、あるような、ないような。夜だった――と、思う。夜の七時ごろだった――ことにした。

「すごーい。偶然ぐうぜんだね」

女の子はうれしそうに言った。

少年も「うん、びっくりした、俺も」と笑った。

二人そろって、それぞれの星座盤を回した。夏の夜空とはまったくちがう空があらわれた。夏には南北にびていた天の川が、冬には東西に横たわっている。こぐま座も、くるっと逆立さかだちをしたように、北極星が一番南になった。夏には見えなかったうお座が空の真ん中にある。アンドロメダ座やカシオペア座も、だいぶ南に下がっていた。

……うわっ」

さっきはなにも感じなかったのに、いまは、宇宙や星のことを素直すなおにすごいと思った。女の子も、星座盤をじっと見つめて、「わたしたちの誕生日って、こういう空だったんだね」と言った。

「わたしたち」が、いい。同じ日に同じ街で生まれて、ずっと出会うことなく同じ日にちを生きてきた「わたしたち」がいまめぐり会えた、というのが、すごく、いい。

重松清しげまつきよし『プラネタリウム』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

家を出るさいに持ち物を確認かくにんする。

(2)

初めての野球場での観戦にこうふんした。

(3)

朝早く起きるしゅうかんをつける。

(4)

公園に大きなどうぞうが立っている。

(5)

状況じょうきょうおうじ柔軟じゅうなんに取り組む。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「他人に対して、言葉や行動をひかえめにすること。」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


私といるときはしないで言いたいことを言ってね。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

習慣

(4)
答え

銅像

(5)
答え

応じ

(6)
答え

えんりょ

Point

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Lesson

no local video: 09f7b764-c862-4b2a-8752-0e8cccbad94f

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ほんとほんとほんと」とありますが、ここから読み取れる少年の気持ちを四十字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

自分の言ったことが嘘ではないということをわかってほしいという必死な気持ち。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「胸が、どきん、とした」のはなぜですか。理由を三十五字以内で書きなさい。
 


 


Practiceの答え

(1)
答え

女の子が口にした(十二月十九日という)日付が自分の誕生日だったから。

Lesson

no local video: 6953af98-83f5-44ad-ad8c-01816dd3c0e3

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • じっと
  • きょとんと
  • ちらりと
  • しょぼんと

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • じっと
  • きょとんと
  • ちらりと
  • しょぼんと

Practiceの答え

(1)
答え

28-2 物語文23

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「ほら、ニュータウンのほうに、新しい歯医者ができたでしょう。あそこ、休日診療しんりょうしてるって話だから、日曜日に車で連れてってあげる」

一年くらい前、隣町となりまちの外れにカラフルなかべの家がたくさん建った。その中に、「おおぎデンタルクリニック」という看板かんばんがあった。国道から見えるその歯医者は、他の住宅じゅうたくと同じようにパステルカラーをしていて、形もかわいい三角屋根だった。隣には、小さな遊具のある公園までついている。

けれど、パステルカラーの建物なんて自分には全く関係ないものだと思っていた。わたしにとっては、家も学校も歯医者も、この町にある古びた建物でなければならないような、それがさだめであるような気がしていたからだ。

「ほんとに?」

歯医者の話なのに、私は思わず食いついていた。お母さんは、とにかく私が歯医者に行ってくれることに安心したのか、にこにこしながら「ほんとよお」と言った。

「じゃあ、もう、明後日あさってにしようねえ」

「えっ」

それはさっそく過ぎる、と思ったのだけれど、お母さんはしっかりとピンクの紙のはしをにぎって、台所のすみにエプロンを引っかけると階段かいだんをのぼっていってしまった。反抗はんこうの余地なし。

ひとり残された私は、口をじてから、したで左の奥歯おくばをモソモソとさぐった。「C4」と言われた左下なかほどの歯は、まるでマンホールができたみたいに大げさなあなを空けている。

――パステルカラーの歯医者さんなら、魔法まほうみたいに簡単かんたんにこの虫歯を治してくれるかも。

三角屋根の歯医者は、内装ないそうも女の子のおもちゃ箱みたいになっていた。待合室に入ると、ピンクとグレー、うすいグリーンのクッションを組み合わせたソファが二列ならんでいるのが目を引いた。壁紙はクリーム色。よく見ると、白地にクリーム色の花模様もようが散らしてあるのだった。部屋の隅には木目のきれいな本棚ほんだながあって、ページがよれた週刊誌なんかじゃなく、背表紙せびょうしのしっかりした絵本やマンガが並んでいる。私は素直にそれらに見入った。

「すごい、きれい。日本じゃないみたいだね」

隣にすわって初診表に記入をしているお母さんのそでを引いて言うと、「ははっ」と軽い笑いが返ってきた。多分、生まれ育った場所から動いたことのない私が「日本」なんて言ったのがおかしかったんだろう。

お母さんは初診表を受付に出すと、私の前に立って、目線の高さを合わせるようにこしをかがめた。一瞬いっしゅんいやな予感におそわれる。

「じゃ、お母さんはお父さんと買い物に行ってくるから」

「えっ」

やだー、と私が抗議こうぎするのを、お母さんはごく軽く受け流した。

「セン、もう四年生でしょ。周りのみんな見てみな? センよりちっちゃい子、いっぱい居るじゃない」

そう言って、私の手に無理やり二千円をにぎらせる。たしかに、待合室に居る四、五人の子どもたちはほとんどひとりでおとなしく座っていた。お父さんらしき人と一緒いっしょに絵本を読んでいる女の子がひとり居るけれど、あきらかに低学年の子だ。

大丈夫だいじょうぶだって。終わったら横の公園で遊んでなさい」

お母さんはぽんぽんと私の頭を二回たたくと、さっさとドアを開けて出ていってしまった。私は完全に泣き出すタイミングをのがしていた。

豊島としまミホ『夜の朝顔』より「五月の虫歯」)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

時間がすぎるのがとても早く感じる。

(2)

まだ改善かいぜんよちがあると感じた。

(3)

しゅうかんを買って漫画まんがを読む。

(4)

すなおな心で助言を受け入れるようにする。

(5)

庭に小鳥が複数羽いるのを見つけた。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「背表紙せびょうし」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 背表紙の絵が美しいものを選ぶ。
  • 背表紙で洋服を着る。
  • 遅れているので背表紙で歩く。
  • 昨日から背表紙がかゆい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

過ぎる

(2)
答え

余地

(3)
答え

週刊

(4)
答え

素直

(5)
答え

居る

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「抗議する」とありますが、どんなことに対する抗議ですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 買い物に連れていってもらえないこと。
  • 無理やり歯の治療をされること。
  • むし歯の治療の前に買い物に行くこと。
  • 歯医者にひとり置いていかれること。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 67a12db4-019b-4455-b087-9cb09880fe4c

Lesson

no local video: 1e60a8da-2ee4-4551-aaae-c5d10472a11f

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「ほら、ニュータウンのほうに、新しい歯医者ができたでしょう。あそこ、休日診療しんりょうしてるって話だから、日曜日に車で連れてってあげる」

一年くらい前、隣町となりまちの外れにカラフルなかべの家がたくさん建った。その中に、「おおぎデンタルクリニック」という看板かんばんがあった。国道から見えるその歯医者は、他の住宅じゅうたくと同じようにパステルカラーをしていて、形もかわいい三角屋根だった。隣には、小さな遊具のある公園までついている。

けれど、パステルカラーの建物なんて自分には全く関係ないものだと思っていた。わたしにとっては、家も学校も歯医者も、この町にある古びた建物でなければならないような、それがさだめであるような気がしていたからだ。

「ほんとに?」

歯医者の話なのに、私は思わず食いついていた。お母さんは、とにかく私が歯医者に行ってくれることに安心したのか、にこにこしながら「ほんとよお」と言った。

「じゃあ、もう、明後日あさってにしようねえ」

「えっ」

それはさっそくAぎる、と思ったのだけれど、お母さんはしっかりとピンクの紙のはしをにぎって、台所のすみにエプロンを引っかけると階段かいだんをのぼっていってしまった。反抗はんこうBなし。

ひとり残された私は、口をじてから、したで左の奥歯おくばをモソモソとさぐった。「C4」と言われた左下なかほどの歯は、まるでマンホールができたみたいに大げさなあなを空けている。

――パステルカラーの歯医者さんなら、魔法まほうみたいに簡単かんたんにこの虫歯を治してくれるかも。

三角屋根の歯医者は、内装ないそうも女の子のおもちゃ箱みたいになっていた。待合室に入ると、ピンクとグレー、うすいグリーンのクッションを組み合わせたソファが二列ならんでいるのが目を引いた。壁紙はクリーム色。よく見ると、白地にクリーム色の花模様もようが散らしてあるのだった。部屋の隅には木目のきれいな本棚ほんだながあって、ページがよれたしゅうCかんなんかじゃなく、背表紙せびょうしのしっかりした絵本やマンガが並んでいる。私はDなおにそれらに見入った。

「すごい、きれい。日本じゃないみたいだね」

隣にすわって初診表に記入をしているお母さんのそでを引いて言うと、「ははっ」と軽い笑いが返ってきた。多分、生まれ育った場所から動いたことのない私が「日本」なんて言ったのがおかしかったんだろう。

お母さんは初診表を受付に出すと、私の前に立って、目線の高さを合わせるようにこしをかがめた。一瞬いっしゅんいやな予感におそわれる。

「じゃ、お母さんはお父さんと買い物に行ってくるから」

「えっ」

やだー、と私が抗議こうぎするのを、お母さんはごく軽く受け流した。

「セン、もう四年生でしょ。周りのみんな見てみな? センよりちっちゃい子、いっぱいEるじゃない」

そう言って、私の手に無理やり二千円をにぎらせる。たしかに、待合室にいる四、五人の子どもたちはほとんどひとりでおとなしく座っていた。お父さんらしき人と一緒いっしょに絵本を読んでいる女の子がひとりいるけれど、あきらかに低学年の子だ。

大丈夫だいじょうぶだって。終わったら横の公園で遊んでなさい」

お母さんはぽんぽんと私の頭を二回たたくと、さっさとドアを開けて出ていってしまった。私は完全に泣き出すタイミングをのがしていた。

豊島としまミホ『夜の朝顔』より「五月の虫歯」)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「背表紙せびょうし」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 背中に物を乗せていること。
  • 表紙が二枚ある状態。
  • 書物の表紙の、背にあたる部分。
  • 司会者が持っている台本のこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 過  B 余  C 刊  D 素  E 居 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「ほら、ニュータウンのほうに、新しい歯医者ができたでしょう。あそこ、休日診療しんりょうしてるって話だから、日曜日に車で連れてってあげる」

一年くらい前、隣町となりまちの外れにカラフルなかべの家がたくさん建った。その中に、「おおぎデンタルクリニック」という看板かんばんがあった。国道から見えるその歯医者は、他の住宅じゅうたくと同じようにパステルカラーをしていて、形もかわいい三角屋根だった。隣には、小さな遊具のある公園までついている。

けれど、パステルカラーの建物なんて自分には全く関係ないものだと思っていた。わたしにとっては、家も学校も歯医者も、この町にある古びた建物でなければならないような、それがさだめであるような気がしていたからだ。

「ほんとに?」

歯医者の話なのに、私は思わず食いついていた。お母さんは、とにかく私が歯医者に行ってくれることに安心したのか、にこにこしながら「ほんとよお」と言った。

「じゃあ、もう、明後日あさってにしようねえ」

「えっ」

それはさっそく過ぎる、と思ったのだけれど、お母さんはしっかりとピンクの紙のはしをにぎって、台所のすみにエプロンを引っかけると階段かいだんをのぼっていってしまった。反抗はんこうの余地なし。

ひとり残された私は、口をじてから、したで左の奥歯おくばをモソモソとさぐった。「C4」と言われた左下なかほどの歯は、まるでマンホールができたみたいに大げさなあなを空けている。

――パステルカラーの歯医者さんなら、魔法まほうみたいに簡単かんたんにこの虫歯を治してくれるかも。

三角屋根の歯医者は、内装ないそうも女の子のおもちゃ箱みたいになっていた。待合室に入ると、ピンクとグレー、うすいグリーンのクッションを組み合わせたソファが二列ならんでいるのが目を引いた。壁紙はクリーム色。よく見ると、白地にクリーム色の花模様もようが散らしてあるのだった。部屋の隅には木目のきれいな本棚ほんだながあって、ページがよれた週刊誌なんかじゃなく、背表紙せびょうしのしっかりした絵本やマンガが並んでいる。私は素直にそれらに見入った。

「すごい、きれい。日本じゃないみたいだね」

隣にすわって初診表に記入をしているお母さんのそでを引いて言うと、「ははっ」と軽い笑いが返ってきた。多分、生まれ育った場所から動いたことのない私が「日本」なんて言ったのがおかしかったんだろう。

お母さんは初診表を受付に出すと、私の前に立って、目線の高さを合わせるようにこしをかがめた。一瞬いっしゅんいやな予感におそわれる。

「じゃ、お母さんはお父さんと買い物に行ってくるから」

「えっ」

やだー、と私が抗議こうぎするのを、お母さんはごく軽く受け流した。

「セン、もう四年生でしょ。周りのみんな見てみな? センよりちっちゃい子、いっぱい居るじゃない」

そう言って、私の手に無理やり二千円をにぎらせる。たしかに、待合室に居る四、五人の子どもたちはほとんどひとりでおとなしく座っていた。お父さんらしき人と一緒いっしょに絵本を読んでいる女の子がひとり居るけれど、あきらかに低学年の子だ。

大丈夫だいじょうぶだって。終わったら横の公園で遊んでなさい」

お母さんはぽんぽんと私の頭を二回たたくと、さっさとドアを開けて出ていってしまった。私は完全に泣き出すタイミングをのがしていた。

豊島としまミホ『夜の朝顔』より「五月の虫歯」)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

かこの努力が結果に結びついた。

(2)

試験時間があまるときには見直しをする。

(3)

新しい雑誌ざっしが来週にかんこうされる予定だ。

(4)

健康のためにそざいにこだわった料理を作る。

(5)

新しいきょじゅう地での生活が始まった。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「書物の表紙の、背にあたる部分。」を表すことばをひらがな五字で書きなさい。


本のを見比べる。

Practiceの答え

(1)
答え

過去

(2)
答え

余る

(3)
答え

刊行

(4)
答え

素材

(5)
答え

居住

(6)
答え

せびょうし

Point

no local video: 9f733e92-a684-49b6-9320-0f05f9498b1e

Lesson

no local video: 6f080e80-65af-4296-9cd8-e16d1351e8e4

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「この町にある古びた建物」に対し、隣町の歯医者はどのような建物だったのですか。次の文の   a・bにあてはまることばを、文中からaは七字、bは八字で書きぬきなさい。(完答)


色は a で、形も b の建物


  • a

  • b

Lessonの答え

(1)
答え
  • a パステルカラー
  • b かわいい三角屋根
解説

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「『ははっ』と軽い笑い」とありますが、お母さんが笑った理由を「私」はどう考えていますか。次の文の   a・bにあてはまることばを、文中からそれぞれ八字以上十字以内で書きぬきなさい。(完答)


 a 以外の場所を知らない「私」が「 b 」と言ったから。


a

b


Practiceの答え

(1)
答え
  • a 生まれ育った場所
  • b 日本じゃないみたい(だ)
  • (完答)
解説

28-3 物語文24

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


小学五年生の「うち」は、伊藤いとうくんに、ドッジボールの時間に森田もりたくんと大げんかをした事情をたずねている。

「おれさ、森田のことみとめてたっていうか、なんかすごいとこあるやつだなあって思ってたんだ。今までほとんど接点なかったけどさ、いろいろ話すと、けっこう楽しくてさ。それに、おれんちとあいつんち、すっごい近いんだよ。ご近所さんなんだよな。」

みょううれしそうに話す伊藤くん。

かれは、森田くんと本当に仲がよかったのかもしれないと思った。

「知ってるか? 森田って、すごいボール投げんだぞ。ドッジボールでさ。あの目でじっとにらんでさ、そんでビュッと横投げされたら、もうだれもよけられないんだ。おどろくぞ、とにかく。」

べたぼめって感じだった。何時間か前には大げんかしてたくせに、へんなのって思った。

その横投げってのは見たことないけど、森田くんの目線のインパクトだけはわかる。彼の目って、ときどきだけど不思議な感じになるんだよね。

転校してきたときにも、あれこれうわさになってたし、たぶん前の学校でもいろいろあったんだと思うなあ。

「そんな森田くんがさ、なんで伊藤くんにボールをぶつけてきたの? しかも、顔面をねらったんでしょ?」

「うん。間違まちがいなくそう。あいつ、最初からおれをねらってた。だからおれも、カーッとしちゃってさ、気がついたらとびかかってたんだ。そしたら、あいつ、チビのくせに力けっこう強くてさ、なかなかやるっていうかさ……。」

ケンカ相手のことをなんだかんだいってほめてる伊藤くん。素直な子なんだよなあって思った。

「教えて。森田くんはさ、なんで伊藤くんにそんなことしたの? あいつ、伊藤くんにうらみでもあったの?」

「それはさあ……。」

伊藤くんはまたまた口ごもってしまった。よほど話したくないことなんだなあ……

でも、しばらくすると思い切ったように口を開いた。

「あいつさ、おれととっくみあいになったとき、ずっとさけんでたんだよな。『おまえが張本人なんだぞ!』って。」

「張本人って、つまり、なにかを引き起こした中心人物ってこと?」

「うん。そういうことになるのかなあ……糸川いとかわをいじめてる張本人がおれだって、あいつ、叫んでた。おれさ、そんなことしてるつもりなんかぜんぜんなかったのになあ。」

顔のきずを指でさわり、伊藤くんはちょっと顔をしかめた。

「でもさ、考えてみればおれ、糸川のことを毛嫌けぎらいしてたのかもしれない。やっぱり、苦手なタイプだし。それで、富沢とみざわとか黒木くろきが糸川をいじめるのをけっこう楽しんでたのかもな。見て見ぬふりしてさ、止めようともせずにさ……。」

「じゃあさ、森田くんは、糸川くんがいじめられることをおこって、伊藤くんにくってかかったってことなの? いじめを止めようとしたってことなの?」

「まあ、そうなんだろうなあ……。」

そんなことってあるんだ……

なんだか信じられなかった。あのたよりない森田くんが、そんなことをしようとするなんてさ。

福田隆浩ふくだたかひろ『ブルーとオレンジ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

家庭のじじょうで学校を休むことになった。

(2)

級友と趣味しゅみの面で共通のせってんを見つけた。

(3)

新しいクラスメイトとなか良くなった。

(4)

人の話をすなおに聞く意識を持つ。

(5)

いたずらのちょうほんにんが見つかった。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「毛嫌けぎらい」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 彼はお父さんのことを毛嫌いする。
  • 毛嫌いしてお風呂に入る。
  • もう少しで毛嫌いになる予定だ。
  • 明日は晴れるだろうと毛嫌いに頼る。

Confirm Testの答え

(1)
答え

事情

(2)
答え

接点

(3)
答え

(4)
答え

素直

(5)
答え

張本人

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「そう」の指している内容ないようを二十字以内で書きなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

森田くんは自分の顔面をねらって投げた。

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章でえがかれている森田くんと伊藤くんの人物ぞうとしてもっとも適当なものを、次のア〜オから一つずつ選び、それぞれ記号で答えなさい。(完答)


  • 明るく親切だが、自分のまちがいはなかなか認められない人物。
  • おだやかでだれにでもやさしくせっするが、計算高いところもある人物。
  • たよりない印象いんしょうだが、心の奥底おくそこに熱い正義せいぎ感をめている人物。
  • 周囲しゅういを冷静に見て、状況じょうきょうおうじた行動をとることのできる人物。
  • 短気で乱暴らんぼうな部分もあるが、根は単純たんじゅんで素直な人物。

Confirm Testの答え

(1)
答え
  • 森田くん:ウ
  • 伊藤くん:オ
  • (完答)

Point

no local video: f31af9f5-eba9-4874-b85f-44a4b6eef0eb

Lesson

no local video: b0ac6ad3-c70e-49f8-9f72-6da6110e7d08

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


小学五年生の「うち」は、伊藤いとうくんに、ドッジボールの時間に森田もりたくんと大げんかをしたAじょうをたずねている。

「おれさ、森田のことみとめてたっていうか、なんかすごいとこあるやつだなあって思ってたんだ。今までほとんどBせってんなかったけどさ、いろいろ話すと、けっこう楽しくてさ。それに、おれんちとあいつんち、すっごい近いんだよ。ご近所さんなんだよな。」

みょううれしそうに話す伊藤くん。

かれは、森田くんと本当にCなかがよかったのかもしれないと思った。

「知ってるか? 森田って、すごいボール投げんだぞ。ドッジボールでさ。あの目でじっとにらんでさ、そんでビュッと横投げされたら、もうだれもよけられないんだ。おどろくぞ、とにかく。」

べたぼめって感じだった。何時間か前には大げんかしてたくせに、へんなのって思った。

その横投げってのは見たことないけど、森田くんの目線のインパクトだけはわかる。彼の目って、ときどきだけど不思議な感じになるんだよね。

転校してきたときにも、あれこれうわさになってたし、たぶん前の学校でもいろいろあったんだと思うなあ。

「そんな森田くんがさ、なんで伊藤くんにボールをぶつけてきたの? しかも、顔面をねらったんでしょ?」

「うん。間違まちがいなくそう。あいつ、最初からおれをねらってた。だからおれも、カーッとしちゃってさ、気がついたらとびかかってたんだ。そしたら、あいつ、チビのくせに力けっこう強くてさ、なかなかやるっていうかさ……。」

ケンカ相手のことをなんだかんだいってほめてる伊藤くん。Dなおな子なんだよなあって思った。

「教えて。森田くんはさ、なんで伊藤くんにそんなことしたの? あいつ、伊藤くんにうらみでもあったの?」

「それはさあ……。」

伊藤くんはまたまた口ごもってしまった。よほど話したくないことなんだなあ……

でも、しばらくすると思い切ったように口を開いた。

「あいつさ、おれととっくみあいになったとき、ずっとさけんでたんだよな。『おまえがEちょう本人ほんにんなんだぞ!』って。」

「ちょう本人って、つまり、なにかを引き起こした中心人物ってこと?」

「うん。そういうことになるのかなあ……糸川いとかわをいじめてるちょう本人がおれだって、あいつ、叫んでた。おれさ、そんなことしてるつもりなんかぜんぜんなかったのになあ。」

顔のきずを指でさわり、伊藤くんはちょっと顔をしかめた。

「でもさ、考えてみればおれ、糸川のことを毛嫌けぎらしてたのかもしれない。やっぱり、苦手なタイプだし。それで、富沢とみざわとか黒木くろきが糸川をいじめるのをけっこう楽しんでたのかもな。見て見ぬふりしてさ、止めようともせずにさ……。」

「じゃあさ、森田くんは、糸川くんがいじめられることをおこって、伊藤くんにくってかかったってことなの? いじめを止めようとしたってことなの?」

「まあ、そうなんだろうなあ……。」

そんなことってあるんだ……

なんだか信じられなかった。あのたよりない森田くんが、そんなことをしようとするなんてさ。

福田隆浩ふくだたかひろ『ブルーとオレンジ』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「毛嫌けぎらい」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 毛がついている虫が苦手なこと。
  • 子供が大人を嫌うこと。
  • 動物のことがとても苦手なこと。
  • これといった理由もなく、ただ感情的に嫌うこと。

Lessonの答え

(1)
答え

A 情  B 接  C 仲  D 素  E 張 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


小学五年生の「うち」は、伊藤いとうくんに、ドッジボールの時間に森田もりたくんと大げんかをした事情をたずねている。

「おれさ、森田のことみとめてたっていうか、なんかすごいとこあるやつだなあって思ってたんだ。今までほとんど接点なかったけどさ、いろいろ話すと、けっこう楽しくてさ。それに、おれんちとあいつんち、すっごい近いんだよ。ご近所さんなんだよな。」

みょううれしそうに話す伊藤くん。

かれは、森田くんと本当に仲がよかったのかもしれないと思った。

「知ってるか? 森田って、すごいボール投げんだぞ。ドッジボールでさ。あの目でじっとにらんでさ、そんでビュッと横投げされたら、もうだれもよけられないんだ。おどろくぞ、とにかく。」

べたぼめって感じだった。何時間か前には大げんかしてたくせに、へんなのって思った。

その横投げってのは見たことないけど、森田くんの目線のインパクトだけはわかる。彼の目って、ときどきだけど不思議な感じになるんだよね。

転校してきたときにも、あれこれうわさになってたし、たぶん前の学校でもいろいろあったんだと思うなあ。

「そんな森田くんがさ、なんで伊藤くんにボールをぶつけてきたの? しかも、顔面をねらったんでしょ?」

「うん。間違まちがいなくそう。あいつ、最初からおれをねらってた。だからおれも、カーッとしちゃってさ、気がついたらとびかかってたんだ。そしたら、あいつ、チビのくせに力けっこう強くてさ、なかなかやるっていうかさ……。」

ケンカ相手のことをなんだかんだいってほめてる伊藤くん。素直な子なんだよなあって思った。

「教えて。森田くんはさ、なんで伊藤くんにそんなことしたの? あいつ、伊藤くんにうらみでもあったの?」

「それはさあ……。」

伊藤くんはまたまた口ごもってしまった。よほど話したくないことなんだなあ……

でも、しばらくすると思い切ったように口を開いた。

「あいつさ、おれととっくみあいになったとき、ずっとさけんでたんだよな。『おまえが張本人なんだぞ!』って。」

「張本人って、つまり、なにかを引き起こした中心人物ってこと?」

「うん。そういうことになるのかなあ……糸川いとかわをいじめてる張本人がおれだって、あいつ、叫んでた。おれさ、そんなことしてるつもりなんかぜんぜんなかったのになあ。」

顔のきずを指でさわり、伊藤くんはちょっと顔をしかめた。

「でもさ、考えてみればおれ、糸川のことを毛嫌けぎらいしてたのかもしれない。やっぱり、苦手なタイプだし。それで、富沢とみざわとか黒木くろきが糸川をいじめるのをけっこう楽しんでたのかもな。見て見ぬふりしてさ、止めようともせずにさ……。」

「じゃあさ、森田くんは、糸川くんがいじめられることをおこって、伊藤くんにくってかかったってことなの? いじめを止めようとしたってことなの?」

「まあ、そうなんだろうなあ……。」

そんなことってあるんだ……

なんだか信じられなかった。あのたよりない森田くんが、そんなことをしようとするなんてさ。

福田隆浩ふくだたかひろ『ブルーとオレンジ』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

有言実行できずになさけない気持ちになる。

(2)

学校はいろいろな学問とせっする良い環境かんきょうだ。

(3)

兄弟でけんかをしてもすぐになかなおりする。

(4)

音楽のそしつを持つ子どもたちが集まった。

(5)

新しいポスターをかべはり出した。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「これといった理由もなく、ただ感情的にきらうこと。」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


彼は担任の先生をする。

Practiceの答え

(1)
答え

情け

(2)
答え

接する

(3)
答え

仲直り

(4)
答え

素質

(5)
答え

張り

(6)
答え

けぎらい

Point

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Lesson

no local video: c462da4e-2ba3-4330-8cd6-c7ed203c9b20

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「へんなの」とありますが、どんなことがへんなのですか。四十字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

森田くんと大げんかしていた伊藤くんが、森田くんをべたぼめしていること。

解説

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「なんかすごいとこあるやつだなあって思ってた」とありますが、伊藤くんは、森田くんのすごいところとして、どのようなところを挙げていますか。三十字以内で書きなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

ドッジボールでだれもよけられないボールを投げると
ころ。

Point

no local video: 645727c1-490b-4a3d-9b07-406368570415

Lesson

no local video: 4e410b41-9caa-4e67-8e45-51ee8df4e780

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章でえがかれている森田くんの人物ぞうとしてもっとも適当なものを、次のア〜オから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 明るく親切だが、自分のまちがいはなかなか認められない人物。
  • おだやかでだれにでもやさしくせっするが、計算高いところもある人物。
  • たよりない印象いんしょうだが、心の奥底おくそこに熱い正義せいぎ感をめている人物。
  • 周囲しゅういを冷静に見て、状況じょうきょうおうじた行動をとることのできる人物。
  • 短気で乱暴らんぼうな部分もあるが、根は単純たんじゅんで素直な人物。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章でえがかれている伊藤くんの人物ぞうとしてもっとも適当なものを、次のア〜オから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 明るく親切だが、自分のまちがいはなかなか認められない人物。
  • おだやかでだれにでもやさしくせっするが、計算高いところもある人物。
  • たよりない印象いんしょうだが、心の奥底おくそこに熱い正義せいぎ感をめている人物。
  • 周囲しゅういを冷静に見て、状況じょうきょうおうじた行動をとることのできる人物。
  • 短気で乱暴らんぼうな部分もあるが、根は単純たんじゅんで素直な人物。

Practiceの答え

(1)
答え

29章 詩

詩の読み方

29-1 詩3

Confirm Test

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


鉄棒てつぼう 村野四郎むらのしろう

  1. ぼくは地平線に飛びつく
  2. わずかに指さきが引っかかった
  3. 僕は世界にぶらさがった
  4. 筋肉きんにくだけが僕のたのみだ
  5. 僕は赤くなる 僕は収縮しゅうしゅくする
  6. 足があがってゆく
  7. おお 僕は何処どこへ行く
  8. 大きく世界が一回転して
  9. 僕が上になる
  10. 高くからの俯瞰ふかん
  11. ああ 両肩りょうかた柔軟じゅうなんな雲

俯瞰 高い所から見おろすこと。
(1)

この詩で用いられている表現技法ひょうげんぎほうを、次のア〜エの中から一つ選び、記号で答えなさい。


  • 比喩ひゆ
  • 省略法しょうりゃくほう
  • くり返し
  • 対句ついく

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

Training1(または確認テスト1)の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ああ 両肩に柔軟な雲」とは、どのような気分を表していますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 肩の筋肉がいたむような疲労感ひろうかん
  • 一つの運動を終えた満足感。
  • 肩に何かをのせたような、重く苦しい気分。
  • 両肩で体をささえている充実感じゅうじつかん

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 60dbcedc-d222-43b1-ab73-46c3fff8f825

Lesson

no local video: 638ad114-794c-44ef-9329-c450934d1c58

Lesson

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


われは草なり 高見順たかみじゅん

  1. われは草なり
  2. びんとす
  3. 伸びられるとき
  4. 伸びんとす
  5. 伸びられぬ日は
  6. 伸びぬなり
  7. 伸びられる日は
  8. 伸びるなり
      
  9. われは草なり
  10. 緑なり
  11. 全身すべて
  12. 緑なり
  13. 毎年か(わ)らず
  14.  緑なり
  15.  緑のおのれに
  16.  あきぬなり
  17. われは草なり
  18. 緑なり
  19. 緑の深きを
  20. (う)なり
      
  21. ああ 生きる日の
  22. 美しき
  23. ああ 生きる日の
  24. 楽しさよ
  25. われは草なり
  26. 生きんとす
  27. 草のいのちを
  28. 生きんとす

己れ 自分自身。
(1)

第一連で用いられている表現技法ひょうげんぎほうを、次のア〜オからすべて選び、記号で答えなさい。(順不同・完答)


  • 直喩ちょくゆ
  • 省略法しょうりゃくほう
  • くり返し
  • 対句ついく
  • 倒置法とうちほう

Lessonの答え

(1)
答え

ウ、エ (順不同・完答)

Practice

次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。


冬の夜道 津村信夫つむらのぶお

  1. 冬の夜道を
  2. 一人ひとりの男が帰ってゆく
  3. はげしい仕事をする人だ
  4. そのつかれきった足どりが
  5. そっくり
  6. それをあら(わ)して(い)
  7. 月夜であった
  8. 小砂利こじゃりんで
  9. やがて 一けんの家の前に
  10. 立ち止まった
  11. それから ゆっくり 格子戸こうしどを開けた
  12. 「お帰りなさい」
  13. 土間にれて
  14. 女の人の声がした
  15. すると それに続いて
  16. 何処どこか 部屋へやすみから
  17. 一つの小さな声がいった
  18. また一つ
  19. また一つの別の小さな声がさけんだ
  20. 「お帰りなさい」
      
  21. 冬の夜道は 月が出て
  22. 随分ずいぶんとあかるかった
  23. ゆきずりのわたくしの心には
  24.  明るい一本の蝋燭ろうそくえていた
(1)

この詩で用いられている表現技法ひょうげんぎほうを、次のア〜エの中から一つ選び、記号で答えなさい。


  • 比喩ひゆ
  • 省略法しょうりゃくほう
  • くり返し
  • 対句ついく

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: 76b47eb7-2f93-4286-b1ee-4bba3fe75ace

Lesson

no local video: c3a69d96-555d-4bd5-a784-9b826dbf55ae

Lesson

Lesson1(または理解度テスト1)の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。

(1)

①線「毎年かはらず……あきぬなり」には作者のどのような気持ちが表れていますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分がどんなすがたであっても気にとめない気持ち。
  • 毎年同じである自分を何とかかえたい気持ち。
  • ありのままの自分をみとめ、受け入れる気持ち。
  • 何があっても自分はかわりたくないと思う気持ち。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

Practice1の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私の心には/明るい一本の蝋燭が燃えていた」とありますが、このときの「私」の気持ちとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 冬の夜道で心あたたまる思いをした。
  • 冬の夜道で生きてゆく心のささえを見つけた。
  • 冬の夜道でふたたび自分の家族のことを思い出した。
  • 冬の夜道で蝋燭の火を見てさびしい思いをした。

Practiceの答え

(1)
答え

30章 随筆文

随筆文の読み方

30-1 随筆文5

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしは、いま信州八ヶ岳山麓しんしゅうやつがたけさんろくの仕事場でらしているが、この小屋の南面はたたみを十二まいほどける広さの木造ベランダになっている。(中略ちゅうりゃく

このベランダに、リスの一家がくる。ひどい雨降あめふりでない限り、毎日朝夕二度はかならずくる。一家といっても、私が勝手にそう思っているだけだが、家族と思われる三びきは、まるで父親から教わったかのように、全くおなじ枝から枝へと伝わりながら寸分違すんぶんたがわぬコースをやってくるし、いちどなどは、顔見せのように三匹が一列になって同時にあらわれたりしたから、まず三匹家族の一家だと思っていいだろう。

私はリスの習性しゅうせいなど知らずにいうのだが、この三匹は親子ではないかと思っている。両親と今年生まれた子供こども。三匹とも、似たような体つきをしていて、季節による毛の色の変わり方も、色そのものもまちまちだから、一見してみなおなじように見えるが、ベランダでの様子を見ていると、だんだんちがいがわかってくる。

ベランダの手すりには、太い丸太を横木に用いてある。樹皮じゅひいだだけの丸太だから、枝を折り取ったあとがあちこちに浅いくぼみを作っている。私は、その窪みにリスの好物を、あるときはからのままのクルミやピーナッツを、あるときは(幼児食ようじしょくのつもりで)殼をむいたクルミやピーナッツを置いてやるのだが、そのえさの食べ方を見ていると、なんとなく、どれが父親で、どれが母親で、どれが子供かがわかるような気がするのである。

子供は、まだ何事にもれていないから、臆病おくびょうで落ち着きがない。一家は、林を伝ってきて、最後はベランダのそばにあるカラマツの大木(私たちは親方とんでいる)の下枝からベランダにび移るのだが、びくびくものの子供は一目散に丸太をわたるのが精一杯せいいっぱいで、窪みの餌にも気がつかないことがしばしばである。

父親とおぼしき貫禄かんろくのある一匹は、最初から窪みという窪みのにおいをぎながらやってきて、餌を見つけると、その場にこしを下ろしてゆっくりと味わう。そのとき、あの、立てたふさふさの尻尾しっぽ背中せなかにぴったりとつけ、両手で餌を持ち上げて食べる、なんとも可愛かわいらしい姿すがた実現じつげんするわけで、私は仕事部屋のまどから思わず見惚みほれてしまうのである。

ところが、上には上があるもので、私にそれ以上の至福しふくを感じさせるのが母親リスである。腰のゆたかな彼女かのじょは、丸太の上でも色気たっぷりの横坐よこずわりを見せ、満腹まんぷくすると親方の枝に移って、うずらのたまごほどのこぶくようにしてしばしのうたたを試みるのである。これがはじまると、私は筆記用具を置いて、ただもう、うっとりとその寝姿を見守るほかはない。

今年の夏は、月遅つきおくれのぼんを中心に山麓は人出が多かった。避暑地ひしょちが夏ににぎわうのは当然だが、近頃ちかごろの都会人は犬やねこなどのペットを連れてくる上に、花火をする。

私はいま、どこかに避難ひなんしているらしいリスの一家が帰ってくるのを待っているところだ。

三浦哲郎みうらてつおきつねのあしあと』より「まどろむリス」)

信州 長野ながの県の古い国名である信濃しなのの別の言い方。
寸分違わぬ 少しもちがわない。
至福 このうえない幸福。
月遅れの盆 明治五年まで用いていたこよみにしたがった、ひと月遅れのお盆のことで、今の八月十五日ごろにあたる。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

この神社は古いもくぞうの建物で有名だ。

(2)

できるかぎりのことをして試験にのぞむ。

(3)

強風で庭の木のえだが折れてしまった。

(4)

父と母の考え方はよくている。

(5)

ねこが軽やかに地面からへいへ飛びうつる

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「貫禄かんろく」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • あの人は見た目から貫禄のある人だ。
  • 貫禄に負けないように遊ぼう。
  • みんなで貫禄しに行こう。
  • 敵か味方かわからない時は貫禄で確かめる。

Confirm Testの答え

(1)
答え

木造

(2)
答え

限り

(3)
答え

(4)
答え

(5)
答え

移る

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「親方の枝」とありますが、これはベランダの近くの何の枝ですか。「何」にあたることばを文中から七字以内で書きぬきなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

カラマツの大木

Point

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Lesson

no local video: b7d77878-61ff-4e1b-b604-9318ce020e08

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしは、いま信州八ヶ岳山麓しんしゅうやつがたけさんろくの仕事場でらしているが、この小屋の南面はたたみを十二まいほどける広さのもくAぞうベランダになっている。(中略ちゅうりゃく

このベランダに、リスの一家がくる。ひどい雨降あめふりでない
Bかぎり、毎日朝夕二度はかならずくる。一家といっても、私が勝手にそう思っているだけだが、家族と思われる三びきは、まるで父親から教わったかのように、全くおなじCえだからえだへと伝わりながら寸分違すんぶんたがわぬコースをやってくるし、いちどなどは、顔見せのように三匹が一列になって同時にあらわれたりしたから、まず三匹家族の一家だと思っていいだろう。

私はリスの習性しゅうせいなど知らずにいうのだが、この三匹は親子ではないかと思っている。両親と今年生まれた子供こども。三匹とも、Dたような体つきをしていて、季節による毛の色の変わり方も、色そのものもまちまちだから、一見してみなおなじように見えるが、ベランダでの様子を見ていると、だんだんちがいがわかってくる。

ベランダの手すりには、太い丸太を横木に用いてある。樹皮じゅひいだだけの丸太だから、えだを折り取ったあとがあちこちに浅いくぼみを作っている。私は、その窪みにリスの好物を、あるときはからのままのクルミやピーナッツを、あるときは(幼児食ようじしょくのつもりで)殼をむいたクルミやピーナッツを置いてやるのだが、そのえさの食べ方を見ていると、なんとなく、どれが父親で、どれが母親で、どれが子供かがわかるような気がするのである。

子供は、まだ何事にもれていないから、臆病おくびょうで落ち着きがない。一家は、林を伝ってきて、最後はベランダのそばにあるカラマツの大木(私たちは親方とんでいる)の下えだからベランダにEうつるのだが、びくびくものの子供は一目散に丸太をわたるのが精一杯せいいっぱいで、窪みの餌にも気がつかないことがしばしばである。

父親とおぼしき貫禄かんろくのある一匹は、最初から窪みという窪みのにおいをぎながらやってきて、餌を見つけると、その場にこしを下ろしてゆっくりと味わう。そのとき、あの、立てたふさふさの尻尾しっぽ背中せなかにぴったりとつけ、両手で餌を持ち上げて食べる、なんとも可愛かわいらしい姿すがた実現じつげんするわけで、私は仕事部屋のまどから思わず見惚みほれてしまうのである。

ところが、上には上があるもので、私にそれ以上の至福しふくを感じさせるのが母親リスである。腰のゆたかな彼女かのじょは、丸太の上でも色気たっぷりの横坐よこずわりを見せ、満腹まんぷくすると親方のえだにうつって、うずらのたまごほどのこぶくようにしてしばしのうたたを試みるのである。これがはじまると、私は筆記用具を置いて、ただもう、うっとりとその寝姿を見守るほかはない。

今年の夏は、月遅つきおくれのぼんを中心に山麓は人出が多かった。避暑地ひしょちが夏ににぎわうのは当然だが、近頃ちかごろの都会人は犬やねこなどのペットを連れてくる上に、花火をする。

私はいま、どこかに避難ひなんしているらしいリスの一家が帰ってくるのを待っているところだ。

三浦哲郎みうらてつおきつねのあしあと』より「まどろむリス」)

信州 長野ながの県の古い国名である信濃しなのの別の言い方。
寸分違わぬ 少しもちがわない。
至福 このうえない幸福。
月遅れの盆 明治五年まで用いていたこよみにしたがった、ひと月遅れのお盆のことで、今の八月十五日ごろにあたる。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「貫禄かんろく」について、もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • からだつきや態度などから感じる人間的重みや風格。
  • 夢をかなえるためならなんでもやるという心意気。
  • テレビやラジオに対して評価をする人のこと。
  • 引越ひっこしする前に確認しておかないといけない状況じょうきょう

Lessonの答え

(1)
答え

A 造  B 限  C 枝  D 似  E 移 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしは、いま信州八ヶ岳山麓しんしゅうやつがたけさんろくの仕事場でらしているが、この小屋の南面はたたみを十二まいほどける広さの木造ベランダになっている。(中略ちゅうりゃく

このベランダに、リスの一家がくる。ひどい雨降あめふりでない限り、毎日朝夕二度はかならずくる。一家といっても、私が勝手にそう思っているだけだが、家族と思われる三びきは、まるで父親から教わったかのように、全くおなじ枝から枝へと伝わりながら寸分違すんぶんたがわぬコースをやってくるし、いちどなどは、顔見せのように三匹が一列になって同時にあらわれたりしたから、まず三匹家族の一家だと思っていいだろう。

私はリスの習性しゅうせいなど知らずにいうのだが、この三匹は親子ではないかと思っている。両親と今年生まれた子供こども。三匹とも、似たような体つきをしていて、季節による毛の色の変わり方も、色そのものもまちまちだから、一見してみなおなじように見えるが、ベランダでの様子を見ていると、だんだんちがいがわかってくる。

ベランダの手すりには、太い丸太を横木に用いてある。樹皮じゅひいだだけの丸太だから、枝を折り取ったあとがあちこちに浅いくぼみを作っている。私は、その窪みにリスの好物を、あるときはからのままのクルミやピーナッツを、あるときは(幼児食ようじしょくのつもりで)殼をむいたクルミやピーナッツを置いてやるのだが、そのえさの食べ方を見ていると、なんとなく、どれが父親で、どれが母親で、どれが子供かがわかるような気がするのである。

子供は、まだ何事にもれていないから、臆病おくびょうで落ち着きがない。一家は、林を伝ってきて、最後はベランダのそばにあるカラマツの大木(私たちは親方とんでいる)の下枝からベランダにび移るのだが、びくびくものの子供は一目散に丸太をわたるのが精一杯せいいっぱいで、窪みの餌にも気がつかないことがしばしばである。

父親とおぼしき貫禄かんろくのある一匹は、最初から窪みという窪みのにおいをぎながらやってきて、餌を見つけると、その場にこしを下ろしてゆっくりと味わう。そのとき、あの、立てたふさふさの尻尾しっぽ背中せなかにぴったりとつけ、両手で餌を持ち上げて食べる、なんとも可愛かわいらしい姿すがた実現じつげんするわけで、私は仕事部屋のまどから思わず見惚みほれてしまうのである。

ところが、上には上があるもので、私にそれ以上の
至福しふくを感じさせるのが母親リスである。腰のゆたかな彼女かのじょは、丸太の上でも色気たっぷりの横坐よこずわりを見せ、満腹まんぷくすると親方の枝に移って、うずらのたまごほどのこぶくようにしてしばしのうたたを試みるのである。これがはじまると、私は筆記用具を置いて、ただもう、うっとりとその寝姿を見守るほかはない。

今年の夏は、月遅つきおくれのぼんを中心に山麓は人出が多かった。避暑地ひしょちが夏ににぎわうのは当然だが、近頃ちかごろの都会人は犬やねこなどのペットを連れてくる上に、花火をする。

私はいま、どこかに避難ひなんしているらしいリスの一家が帰ってくるのを待っているところだ。

三浦哲郎みうらてつおきつねのあしあと』より「まどろむリス」)

信州 長野ながの県の古い国名である信濃しなのの別の言い方。
寸分違わぬ 少しもちがわない。
至福 このうえない幸福。
月遅れの盆 明治五年まで用いていたこよみにしたがった、ひと月遅れのお盆のことで、今の八月十五日ごろにあたる。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

日本庭園の美しいつくりに感動した。

(2)

自分のげんかい挑戦ちょうせんするために努力する。

(3)

桜の木のえだで小鳥がさえずっている。

(4)

親子の表情や仕草が自然とにる

(5)

公共交通機関を利用していどうする。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「からだつきや態度などから感じる人間的重みや風格。身に備わった威厳いげん。」を表すことばをひらがな四字で書きなさい。


かれは最近が出てきた。

Practiceの答え

(1)
答え

造り

(2)
答え

限界

(3)
答え

(4)
答え

似る

(5)
答え

移動

(6)
答え

かんろく

Point

no local video: b4679688-aa82-444c-829d-834a91ccf75b

Lesson

no local video: 80384212-70ce-4c03-ac58-74af2e2e4a75

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「家族と思われる三匹」とありますが、筆者はどんなことから、この三匹を「家族」と判断はんだんしていますか。次の文の   a〜cにあてはまることばを、同じ段落だんらくの文中からa・bはそれぞれ三字、cは二字で書きぬきなさい。(完答)


三匹が同じ a をやってくることや、 b のように三匹が c になって同時にあらわれたりすること。


  • a

  • b

  • c

Lessonの答え

(1)
答え
  • a コース
  • b 顔見せ
  • c 一列
    (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「上には上がある」とありますが、これはどういうことを言っていますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 母親リスのほうが、父親リスよりもしぐさがもっと可愛らしいということ。
  • 母親リスのほうが、父親リスよりも餌の見つけ方がうまいということ。
  • 母親リスのほうが、父親リスよりもはるかに貫禄があるということ。
  • 母親リスのほうが、父親リスよりもゆったりとしていて、よくねむるということ。

Practiceの答え

(1)
答え

30-2 随筆文6

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


栃木とちぎ福島ふくしまの県境の荒海山あらかいさんから七ヶ岳ななつがだけのあたりはシラカバの森がみごとだ。ある初夏のこと、滝ノ原たきのはらから中山峠なかやまとうげ経由で七ヶ岳をえたのはいいが、そのあと往生おうじょうした。逆落さかおとしのようながけを下らなくてはならない。カーテンのように水がれていて、すべりやすい。所どころにくさりがあるが、とぎれたところはカニのような横這よこばいで進む。足のはるか下に滝壺たきつぼが口をあけていた。四肢ししがふるえ、全身がこわばっていた。二十メートルぐらいのところを、一時間あまりかけて下りてきた。

そのあとは、ゆるやかな下り道である。もう安心なのに、からだの異常いじょうがとまらなかった。全身がワナワナふるえ、総身そうみが逆立っていた。した上顎うわあごにはりついた感じで、ためしに声を出そうとすると、口全体がひきつれ、声にならない。死の恐怖きょうふにさらされたとき、生き物の本能ほんのうがいかなる反応はんのうをして、肉体がどんなにみじめにちぢこまるのかがよくわかった。

標識があって、かつてその辺りに木地師きじしの集落があったという。足をとめると、歌うような水音がした。さそわれるようにして道をそれ、しげみをっきると渓流けいりゅうに出た。水辺の石にこしを下ろして、わが身をあらためて点検した。足のふるえ、全身のこわばり、舌のつりぐあい。少しずつおさまっていく。ためしに両手をかざしたが、もうワナついていない。かわいたくちびるめてみたりした。そのまましばらく、じっとすわっていた。

突然とつぜん、「ピッ、ピッ」というするどい鳴き声がした。地鳴じなきといわれるものが、向かいの暗いスギ林からひびいてきた。水音をくように、はっきり聞こえた。つづいて、「ピューッピューッ」と、すきとおったりのある声。その声とともに、繁みの切れたところを黒い一点がかすめ、せわしなく羽ばたいて目の前をかすめていった。

少し上流の岩の上にとまるなり、じっと水面を見つめている。かなりはなれていたはずなのに、なぜかはっきりと、こまかいところまでよく見えた。目にレンズをはめたようにくっきり見えた。カワガラスは飛び立つ寸前すんぜんのジェット機のようにつばさをそろえていた。プールにむ水泳選手のようにはらをひきしめ、じっと前方を見つめている。その間、二、三度、まばたきをした。それもはっきり見えた。

つぎの瞬間しゅんかん、つと飛び立って、水中で羽ばたいた。水面が泡立あわだって小さなうずをつくり、つづいて黒いかたまりが水から飛び立って視野しやから消えた。まぼろしを見たような気がした。死のふちから這い出てきた直後に精悍せいかんな食の風景に立ち会って、なおのこと印象いんしょう深かったのだろう。黒い直線を引いたような飛行のあとを、いまもまざまざと覚えている。

池内紀いけうちおさむ『森の紳士録しんしろく』)

木地師 ろくろなどを使い、木材からぼんやわんなどのふだん使いのうつわものをつくる人。
地鳴き 繁殖期はんしょくきに鳥が発する美しい鳴き声である「さえずり」以外の鳥の鳴き声。
精悍 動作や顔つきがするどくて勇ましいこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

けんざかいの標識をえると景色が変わった。

(2)

シンガポールけいゆでヨーロッパへ行く。

(3)

ねこおこって体中の毛をさかだてている。

(4)

道路のひょうしきしたがって安全に運転する。

(5)

消防設備のてんけんを無事に終えた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

県境

(2)
答え

経由

(3)
答え

逆立

(4)
答え

標識

(5)
答え

点検

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

この文章の表現の特徴とくちょうについてべたものとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 体言止めを多用し、文章にリズム感をあたえている。
  • 倒置法とうちほう効果的こうかてきに用いて、筆者の思いを強調している。
  • 比喩ひゆを多用し、場面や対象の様子を生き生きと表現している。
  • 擬人法ぎじんほうを効果的に用いて、印象的な情景描写じょうけいびょうしゃを行っている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「じっと水面を見つめている」について、カワガラスはなんのために水面を見つめていたのですか。十字以内で答えなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

えさをとるため。

Point

no local video: 7d244aac-bd99-4faa-adf7-48089e2cfdd9

Lesson

no local video: 90ceab18-4fb4-407a-b3e0-b088566406ed

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


栃木とちぎ福島ふくしまけんAざかい荒海山あらかいさんから七ヶ岳ななつがだけのあたりはシラカバの森がみごとだ。ある初夏のこと、滝ノ原たきのはらから中山峠なかやまとうげBけいで七ヶ岳をえたのはいいが、そのあと往生おうじょうした。逆落さかおとしのようながけを下らなくてはならない。カーテンのように水がれていて、すべりやすい。所どころにくさりがあるが、とぎれたところはカニのような横這よこばいで進む。足のはるか下に滝壺たきつぼが口をあけていた。四肢ししがふるえ、全身がこわばっていた。二十メートルぐらいのところを、一時間あまりかけて下りてきた。

そのあとは、ゆるやかな下り道である。もう安心なのに、からだの異常いじょうがとまらなかった。全身がワナワナふるえ、総身そうみCさかっていた。した上顎うわあごにはりついた感じで、ためしに声を出そうとすると、口全体がひきつれ、声にならない。死の恐怖きょうふにさらされたとき、生き物の本能ほんのうがいかなる反応はんのうをして、肉体がどんなにみじめにちぢこまるのかがよくわかった。

ひょうDしきがあって、かつてその辺りに木地師きじしの集落があったという。足をとめると、歌うような水音がした。さそわれるようにして道をそれ、しげみをっきると渓流けいりゅうに出た。水辺の石にこしを下ろして、わが身をあらためててんEけんした。足のふるえ、全身のこわばり、舌のつりぐあい。少しずつおさまっていく。ためしに両手をかざしたが、もうワナついていない。かわいたくちびるめてみたりした。そのまましばらく、じっとすわっていた。

突然とつぜん、「ピッ、ピッ」というするどい鳴き声がした。地鳴じなきといわれるものが、向かいの暗いスギ林からひびいてきた。水音をくように、はっきり聞こえた。つづいて、「ピューッピューッ」と、すきとおったりのある声。その声とともに、繁みの切れたところを黒い一点がかすめ、せわしなく羽ばたいて目の前をかすめていった。

少し上流の岩の上にとまるなり、じっと水面を見つめている。かなりはなれていたはずなのに、なぜかはっきりと、こまかいところまでよく見えた。目にレンズをはめたようにくっきり見えた。カワガラスは飛び立つ寸前すんぜんのジェット機のようにつばさをそろえていた。プールにむ水泳選手のようにはらをひきしめ、じっと前方を見つめている。その間、二、三度、まばたきをした。それもはっきり見えた。

つぎの瞬間しゅんかん、つと飛び立って、水中で羽ばたいた。水面が泡立あわだって小さなうずをつくり、つづいて黒いかたまりが水から飛び立って視野しやから消えた。まぼろしを見たような気がした。死のふちから這い出てきた直後に精悍せいかんな食の風景に立ち会って、なおのこと印象いんしょう深かったのだろう。黒い直線を引いたような飛行のあとを、いまもまざまざと覚えている。

池内紀いけうちおさむ『森の紳士録しんしろく』)

木地師 ろくろなどを使い、木材からぼんやわんなどのふだん使いのうつわものをつくる人。
地鳴き 繁殖期はんしょくきに鳥が発する美しい鳴き声である「さえずり」以外の鳥の鳴き声。
精悍 動作や顔つきがするどくて勇ましいこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 境  B 経  C 逆  D 識  E 検 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


栃木とちぎ福島ふくしまの県境の荒海山あらかいさんから七ヶ岳ななつがだけのあたりはシラカバの森がみごとだ。ある初夏のこと、滝ノ原たきのはらから中山峠なかやまとうげ経由で七ヶ岳をえたのはいいが、そのあと往生おうじょうした。逆落さかおとしのようながけを下らなくてはならない。カーテンのように水がれていて、すべりやすい。所どころにくさりがあるが、とぎれたところはカニのような横這よこばいで進む。足のはるか下に滝壺たきつぼが口をあけていた。四肢ししがふるえ、全身がこわばっていた。二十メートルぐらいのところを、一時間あまりかけて下りてきた。

そのあとは、ゆるやかな下り道である。もう安心なのに、からだの異常いじょうがとまらなかった。全身がワナワナふるえ、総身そうみが逆立っていた。した上顎うわあごにはりついた感じで、ためしに声を出そうとすると、口全体がひきつれ、声にならない。死の恐怖きょうふにさらされたとき、生き物の本能ほんのうがいかなる反応はんのうをして、肉体がどんなにみじめにちぢこまるのかがよくわかった。

標識があって、かつてその辺りに木地師きじしの集落があったという。足をとめると、歌うような水音がした。さそわれるようにして道をそれ、しげみをっきると渓流けいりゅうに出た。水辺の石にこしを下ろして、わが身をあらためて点検した。足のふるえ、全身のこわばり、舌のつりぐあい。少しずつおさまっていく。ためしに両手をかざしたが、もうワナついていない。かわいたくちびるめてみたりした。そのまましばらく、じっとすわっていた。

突然とつぜん、「ピッ、ピッ」というするどい鳴き声がした。地鳴じなきといわれるものが、向かいの暗いスギ林からひびいてきた。水音をくように、はっきり聞こえた。つづいて、「ピューッピューッ」と、すきとおったりのある声。その声とともに、繁みの切れたところを黒い一点がかすめ、せわしなく羽ばたいて目の前をかすめていった。

少し上流の岩の上にとまるなり、じっと水面を見つめている。かなりはなれていたはずなのに、なぜかはっきりと、こまかいところまでよく見えた。目にレンズをはめたようにくっきり見えた。カワガラスは飛び立つ寸前すんぜんのジェット機のようにつばさをそろえていた。プールにむ水泳選手のようにはらをひきしめ、じっと前方を見つめている。その間、二、三度、まばたきをした。それもはっきり見えた。

つぎの瞬間しゅんかん、つと飛び立って、水中で羽ばたいた。水面が泡立あわだって小さなうずをつくり、つづいて黒いかたまりが水から飛び立って視野しやから消えた。まぼろしを見たような気がした。死のふちから這い出てきた直後に精悍せいかんな食の風景に立ち会って、なおのこと印象いんしょう深かったのだろう。黒い直線を引いたような飛行のあとを、いまもまざまざと覚えている

池内紀いけうちおさむ『森の紳士録しんしろく』)

木地師 ろくろなどを使い、木材からぼんやわんなどのふだん使いのうつわものをつくる人。
地鳴き 繁殖期はんしょくきに鳥が発する美しい鳴き声である「さえずり」以外の鳥の鳴き声。
精悍 動作や顔つきがするどくて勇ましいこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

転校して新しいかんきょうでの生活が始まった。

(2)

長い年月をて、世界遺産いさんが修復された。

(3)

最初は負けていたが、見事にぎゃくてんした。

(4)

広いちしきを持つ人は会話が面白い。

(5)

安全性をけんしょうすることが大切だ。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

(3)
答え

逆転

(4)
答え

知識

(5)
答え

検証

Point

no local video: a0ee9c4b-541d-493c-8f91-63faaa0554bd

Lesson

no local video: 4411db5d-2936-4254-9e0c-f69c6c4e8e87

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「じっと水面を見つめている」について、このときのカワガラスの様子は人間以外の何かにたとえて表現されています。それを文中から十二字で書きぬきなさい。



 


Lessonの答え

(1)
答え

飛び立つ寸前のジェット機

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「じっと水面を見つめている」について、このときのカワガラスの様子はある人物にたとえて表現されています。それを文中から十二字で書きぬきなさい。



Practiceの答え

(1)
答え

プールに飛び込む水泳選手

Point

no local video: b4679688-aa82-444c-829d-834a91ccf75b

Lesson

no local video: bfaf0f17-fb03-4c4b-be8b-5248e029c4e1

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「逆落としのような崖を下らなくてはならない」とありますが、この崖を下るにあたって、筆者の体はどのような反応をしめしましたか。文中から十五字以上二十字以内で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

四肢がふるえ、全身がこわばっていた

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線②「黒い直線を……いまもまざまざと覚えている」とありますが、ここで目撃もくげきしたカワガラスの行動を、筆者はどのように表現していますか。文中から七字で書きぬきなさい。



Practiceの答え

(1)
答え

精悍な食の風景

31章 説明文

説明文の読み方

31-1 説明文27

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしはボランティア活動を、自分の仕事の大切な柱のひとつにしてきました。年を重ねるほどにボランティアの比重を多くし、かなりまえから病院での仕事も診察しんさつもほとんどすべてボランティアで行っています。

ボランティアの精神せいしんは自主的な奉仕ほうしの心です。他者から強制されてやるものではないので、無用なストレスを感じないし、無駄むだなお金もかからない。自分の時間を有効に行使して他者に感謝され、世の中にもプラスになるのですから、いいことずくめです。

こうしたボランティアの概念がいねんとは、正反対に位置するのが人間の「欲望よくぼう」でしょう。

「ああしたい」「こうなりたい」と望む人間の「欲望」は、一見、人間のいだく「ゆめや目標」とているように思われますが、実はまったくちがいます。その違いは何だと思いますか?

人が自分の夢や目標を達成したときに生まれる充実じゅうじつ感や達成感は「欲望」にはありません。「欲望」が生み出すのは果てしない不満足感、飢餓きが感ばかりなのです。

中略ちゅうりゃく

「欲望」というのは現状げんじょうの自分につねに満足できないまま、際限さいげんなくふくらんでいってしまう。これではいつまでたっても、人は不満やなやみから解放かいほうされません。

でも、その「欲望」を自分にではなく、他者にり向けてみたらどうなるでしょう。

「あの人のよろこぶ顔が見たい」

だれかのために役立ちたい」

そう思ったときから、「欲望」は善意ぜんいへと変わり、他者へ奉仕することの喜びへと転換てんかんしていきます。「欲望」は消えて、人は不満や悩みから解放されるのです。

他者への善意とは、どんな些細ささいなことだっていい。お年寄りが横断おうだん歩道をわたれずこまっていたら、手を取って一緒いっしょに渡ってあげるのもいいし、道ばたのゴミを拾うのもいい。さりげない親切でも立派りっぱなボランティアであり、「ペイ・フォワード」なのです。善意は、お礼や見返りを期待してはいけません。大切なのはその行動によって、自分の心が晴れやかになることであり、自分が生きている喜びを実感することなのです。

なにかの見返りを期待せずに人にあたえるという行為こういは、実は私たちの周囲しゅういでごく当たりまえに行われていたことでした。かつて人々は、困ったときにおたがいを助け合う生活のすべを知っていました。ところが、国がゆたかになるにつれて、人と人との関係性かんけいせいうすくなり、自分さえ良ければいいという人がえているように思えてなりません。

人間という文字は「人」の「間」と書きます。文字どおり、人はほかの人との関係のなかで生きていくのです。人間は自分一人だけでは決して生きてはいけない、ひ弱ないきものです。これから高校生、大学生、社会人となっていく過程かていで、さまざまな人たちと交わり、成長していくだろうきみたちも、自分でも気づかないうちに多くの善意を受け、助けられて大人への階段かいだんを上がっていくことでしょう。

ですから私はきみたちに、もっともっと人間というものに興味きょうみを持ち、もっともっと人間を好きになってほしい。   日常にちじょう生活の中で、自分のできるかぎりの範囲はんいで「ペイ・フォワード」を実践じっせんしてみてください。それが、私たちの未来につながり、いつか世界を変えていくであろう、大きな善意の輪になっていくと信じて。

日野原重明ひのはらしげあき『道は必ずどこかに続く』)

ペイ・フォワード ある人物から受けた親切を、ほかの人に返すこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

勉強と部活のひじゅうをうまく保つことが大切だ。

(2)

いやがる弟をきょうせいてきに連れて行く。

(3)

風邪かぜ予防には手洗てあらいうがいがゆうこうだ。

(4)

日頃ひごろかんしゃの気持ちをめて花をおくる。

(5)

道に迷ったおとしよりを交番に案内する。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「際限」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 際限してから入室してください。
  • 人間の欲望よくぼうは際限がない。
  • 暑い日は外に出るのが大変なので際限する。
  • 勉強しろと際限に言われた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

比重

(2)
答え

強制的

(3)
答え

有効

(4)
答え

感謝

(5)
答え

年寄り(年寄)

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • でも
  • そして
  • あるいは
  • たとえば

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「人間という文字」に筆者はどのようなことをいだしていますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 人間は周囲の人と関わり、支えられる中で成長していくこと。
  • 人間は周囲の人の役に立つことで、自分の価値かちを見出すこと。
  • 人間はねんれいを重ねるうちに、できることがえていくこと。
  • 人間は弱く、一人では何もできないそんざいであること。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 98af19fa-535f-48e1-9bae-0cd9c536dc67

Lesson

no local video: 5d58fbee-2a19-4235-9bc8-b5f7e7ad5603

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしはボランティア活動を、自分の仕事の大切な柱のひとつにしてきました。年を重ねるほどにボランティアのAじゅうを多くし、かなりまえから病院での仕事も診察しんさつもほとんどすべてボランティアで行っています。

ボランティアの精神せいしんは自主的な奉仕ほうしの心です。他者からきょうBせいされてやるものではないので、無用なストレスを感じないし、無駄むだなお金もかからない。自分の時間をゆうCこうに行使して他者にかんDしゃされ、世の中にもプラスになるのですから、いいことずくめです。

こうしたボランティアの概念がいねんとは、正反対に位置するのが人間の「欲望よくぼう」でしょう。

「ああしたい」「こうなりたい」と望む人間の「欲望」は、一見、人間のいだく「ゆめや目標」とているように思われますが、実はまったくちがいます。その違いは何だと思いますか?

人が自分の夢や目標を達成したときに生まれる充実じゅうじつ感や達成感は「欲望」にはありません。「欲望」が生み出すのは果てしない不満足感、飢餓きが感ばかりなのです。

中略ちゅうりゃく

「欲望」というのは現状げんじょうの自分につねに満足できないまま、際限さいげんなくふくらんでいってしまう。これではいつまでたっても、人は不満やなやみから解放かいほうされません。

でも、その「欲望」を自分にではなく、他者にり向けてみたらどうなるでしょう。

「あの人のよろこぶ顔が見たい」

だれかのために役立ちたい」

そう思ったときから、「欲望」は善意ぜんいへと変わり、他者へ奉仕することの喜びへと転換てんかんしていきます。「欲望」は消えて、人は不満や悩みから解放されるのです。

他者への善意とは、どんな些細ささいなことだっていい。おとしEりが横断おうだん歩道をわたれずこまっていたら、手を取って一緒いっしょに渡ってあげるのもいいし、道ばたのゴミを拾うのもいい。さりげない親切でも立派りっぱなボランティアであり、「ペイ・フォワード」なのです。善意は、お礼や見返りを期待してはいけません。大切なのはその行動によって、自分の心が晴れやかになることであり、自分が生きている喜びを実感することなのです。

なにかの見返りを期待せずに人にあたえるという行為こういは、実は私たちの周囲しゅういでごく当たりまえに行われていたことでした。かつて人々は、困ったときにおたがいを助け合う生活のすべを知っていました。   、国がゆたかになるにつれて、人と人との関係性かんけいせいうすくなり、自分さえ良ければいいという人がえているように思えてなりません。

人間という文字は「人」の「間」と書きます。文字どおり、人はほかの人との関係のなかで生きていくのです。人間は自分一人だけでは決して生きてはいけない、ひ弱ないきものです。これから高校生、大学生、社会人となっていく過程かていで、さまざまな人たちと交わり、成長していくだろうきみたちも、自分でも気づかないうちに多くの善意を受け、助けられて大人への階段かいだんを上がっていくことでしょう。

ですから私はきみたちに、もっともっと人間というものに興味きょうみを持ち、もっともっと人間を好きになってほしい。そして、日常にちじょう生活の中で、自分のできるかぎりの範囲はんいで「ペイ・フォワード」を実践じっせんしてみてください。それが、私たちの未来につながり、いつか世界を変えていくであろう、大きな善意の輪になっていくと信じて。

日野原重明ひのはらしげあき『道は必ずどこかに続く』)

ペイ・フォワード ある人物から受けた親切を、ほかの人に返すこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「際限」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 季節の変わり目。
  • おもしろい映画を見ること。
  • 周りの人からどのように見られているか意識する。
  • 移り変わっていく状態の最後のところ。

Lessonの答え

(1)
答え

A 比  B 制  C 効  D 謝  E 寄 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


わたしはボランティア活動を、自分の仕事の大切な柱のひとつにしてきました。年を重ねるほどにボランティアの比重を多くし、かなりまえから病院での仕事も診察しんさつもほとんどすべてボランティアで行っています。

ボランティアの精神せいしんは自主的な奉仕ほうしの心です。他者から強制されてやるものではないので、無用なストレスを感じないし、無駄むだなお金もかからない。自分の時間を有効に行使して他者に感謝され、世の中にもプラスになるのですから、いいことずくめです。

こうしたボランティアの概念がいねんとは、正反対に位置するのが人間の「欲望よくぼう」でしょう。

「ああしたい」「こうなりたい」と望む人間の「欲望」は、一見、人間のいだく「ゆめや目標」とているように思われますが、実はまったくちがいます。その違いは何だと思いますか?

人が自分の夢や目標を達成したときに生まれる充実じゅうじつ感や達成感は「欲望」にはありません。「欲望」が生み出すのは果てしない不満足感、飢餓きが感ばかりなのです。

中略ちゅうりゃく

「欲望」というのは現状げんじょうの自分につねに満足できないまま、際限さいげんなくふくらんでいってしまう。これではいつまでたっても、人は不満やなやみから解放かいほうされません。

   、その「欲望」を自分にではなく、他者にり向けてみたらどうなるでしょう。

「あの人のよろこぶ顔が見たい」

だれかのために役立ちたい」

そう思ったときから、「欲望」は善意ぜんいへと変わり、他者へ奉仕することの喜びへと転換てんかんしていきます。「欲望」は消えて、人は不満や悩みから解放されるのです。

他者への善意とは、どんな些細ささいなことだっていい。お年寄りが横断おうだん歩道をわたれずこまっていたら、手を取って一緒いっしょに渡ってあげるのもいいし、道ばたのゴミを拾うのもいい。さりげない親切でも立派りっぱなボランティアであり、「ペイ・フォワード」なのです。善意は、お礼や見返りを期待してはいけません。大切なのはその行動によって、自分の心が晴れやかになることであり、自分が生きている喜びを実感することなのです。

なにかの見返りを期待せずに人にあたえるという行為こういは、実は私たちの周囲しゅういでごく当たりまえに行われていたことでした。かつて人々は、困ったときにおたがいを助け合う生活のすべを知っていました。ところが、国がゆたかになるにつれて、人と人との関係性かんけいせいうすくなり、自分さえ良ければいいという人がえているように思えてなりません。

人間という文字は「人」の「間」と書きます。文字どおり、人はほかの人との関係のなかで生きていくのです。人間は自分一人だけでは決して生きてはいけない、ひ弱ないきものです。これから高校生、大学生、社会人となっていく過程かていで、さまざまな人たちと交わり、成長していくだろうきみたちも、自分でも気づかないうちに多くの善意を受け、助けられて大人への階段かいだんを上がっていくことでしょう。

ですから私はきみたちに、もっともっと人間というものに興味きょうみを持ち、もっともっと人間を好きになってほしい。そして、日常にちじょう生活の中で、自分のできるかぎりの範囲はんいで「ペイ・フォワード」を実践じっせんしてみてください。それが、私たちの未来につながり、いつか世界を変えていくであろう、大きな善意の輪になっていくと信じて。

日野原重明ひのはらしげあき『道は必ずどこかに続く』)

ペイ・フォワード ある人物から受けた親切を、ほかの人に返すこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

二つの製品の値段ねだんと質をくらべて選ぶ。

(2)

会場の入場者数にせいげんが設けられた。

(3)

発熱によくきくと言われている薬を飲む。

(4)

失敗したことを素直にあやまって反省した。

(5)

家で読まなくなった本を図書館にきふした。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「移り変わっていく状態の最後のところ。」を表すことばを漢字二字で書きなさい。


わたしはなく言い訳をした。

Practiceの答え

(1)
答え

比べ

(2)
答え

制限

(3)
答え

効く

(4)
答え

(5)
答え

寄付

(6)
答え

際限

Point

no local video: 30d0547f-5a58-4b9c-8428-0877801591f3

Lesson

no local video: c0d4c2dd-cf66-49f1-8b9f-182015fa8911

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • では
  • ところが
  • あるいは
  • たとえば

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • でも
  • そして
  • あるいは
  • たとえば

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: 1dbf87b2-13e5-4202-95e0-ae216e3e6f90

Lesson

no local video: 7660b067-c15e-4ada-b916-0d8575891045

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「実はまったく違います」とありますが、「欲望」と「夢や目標」はどう違うのですか。「夢や目標からは……、欲望からは……。」の形で四十五字以内で書きなさい。



Lessonの答え

(1)
答え

夢や目標からは充実感や達成感が生まれるが、欲望からは不満足感や飢餓感しか生まれない。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「お年寄りが横断歩道を……拾うのもいい」とありますが、これらはどんな行為の例ですか。文中から二十字以上二十五字以内でさがし、初めと終わりの四字を書きぬきなさい。



Practiceの答え

(1)
答え

なにかの〈〜〉いう行為

31-2 説明文28

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


いろいろな穀物こくもつがありますが、単位面積当たりの収穫量しゅうかくりょうはコメが最高です。たとえば、トウモロコシや小麦とくらべると、単位面積当たりの収穫量はずっと多いし蛋白質たんぱくしつ、とくにアミノ酸が多量にふくまれているので、あまり他の食料の補助ほじょがいらない。小麦の蛋白質は非常ひじょう劣質れっしつで、他の動物性脂肪どうぶつせいしぼうがないと蛋白質をおぎなえないので、どうしてもパン食だと肉を食べるようになる。だから、コメのほうがすぐれているとか、コメは美容食になるとか、いろいろな理由で、そのときからアメリカ人は、カレーライスや日本風のおにぎり、あるいはおかゆなどにしてコメを食べるようになったのです。

コメのよさは健康面だけではありません。コメは非常に
脱穀だっこく簡単かんたんで、しかも粉にしないと食べられないというものではない。つぶのまま食べられます。ところが、麦やトウモロコシは粉にしないと食べにくい。つまり、コメというのは穀物のなかで、いちばん手がかからないのです。もみのままだと貯蔵ちょぞう可能かのうですし、脱穀が簡単ですし、粒のまま食べられるうえに、栄養価が高い。そのために、世界中が「コメというのは、これは大事だぞ」と思うようになり、コメに対して非常な関心を向けてきたのです。そして、いまや世界中がコメにシフトしてきているのです。

   、アメリカで「食事の理想は日本人にあり」と言われていたころ、すでに日本人の食事体系たいけいは大きく変わってきていた。わかい人になるにつれ、どんどん小麦文化や肉食文化へ移行いこうしていたのです。ですから、きわめて不思議な現象げんしょうがいま、交差しているのです。

日本のコメ問題、農業問題を考えるときには、やはり日本人というのはいったい何を食べればいいのか、日本人の基本的きほんてきな食事というものはどういうものなのかを、きちんとおさえておくことが必要だろうと思います。

かつては日本人にも食事のかたがありました。朝はご飯に味噌汁みそしる漬物つけもの、それに前のばんの残りもの。昼は弁当で、夜はご飯に味噌汁に焼き魚、それに野菜のたのに昆布こんぶが入っているとか、そういうものが日本人の食事だった。それを、外国では素晴すばらしいと思っているわけです。

ところが、いまの日本人は家庭内でできることをぜんぶ外に出している。かつては食事や洗濯せんたくなどは、すべて家庭内でやっていた。それらすべてを外に出して、そこで産業が成立して、おくさんたちは外に働きに出る。これはこれでいいと思いますが、でも、いまの日本人の食事の型は何だろう。なにもないではないか。

われわれ人間がこの世に生を受け、天からさずかった寿命じゅみょうまっとうし、自分の理想をそれぞれの大きさで実現して、ああよく生きたなと思って死ぬためには、何よりも食べ物、もちろん水や空気を含めてですが、そういうものがとても重要だと思うのです。

したがって、いまわれわれがやるべきことは、日本で収穫できるものを中心に、もちろん外国のものがあってもいいんですが、「これが日本人の基本的な食事だ」というものを考え直すことです。そのうえで、コメはこれだけ必要であると数字を出し、それを自給すべきです。あるいは豆はいま九五%ぐらい輸入ゆにゅうしていますが、その半分は日本で栽培さいばいしようとか、そういうことを考えるべきです。

つまり、日本人が生きていくために必要なもののうち、さらに基本的なものは、おいしくて質がよくて安全なものを近場で作る。しかし、他のものは外国から輸入しようというふうに、日本人が主体的に食生活を組み立てることが、いちばん大切なのです。

井上いのうえひさし『井上ひさしと考える 日本の農業』)

脱穀 イネや麦の実をから取ること。また、実からもみがらを取り去ること。
シフト 移行すること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

化学実験でさんを使った反応を観察した。

(2)

毎日の食事を見直してびようと健康を保つ。

(3)

姉と一緒いっしょこむぎこを使ってパンを焼いた。

(4)

健康を考ええいようかの高い食事を心がける。

(5)

秋の遠足で友人とべんとうを広げて食べた。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「主体的」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 主体的な話は苦手だ。
  • 学校の行事に主体的に取り組む。
  • もう一年が終わるなんて主体的だ。
  • 薬をもらうために主体的なことを覚える。

Confirm Testの答え

(1)
答え

(2)
答え

美容

(3)
答え

小麦粉

(4)
答え

栄養価

(5)
答え

弁当

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • だから
  • ところが
  • また
  • たとえば

Confirm Testの答え

(1)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「きわめて不思議な現象」とありますが、どのような現象ですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 世界中がコメに関心を向けるなか、日本人だけがコメを大事にしなくなったこと。
  • 世界中の人がコメを食べるようになったためにコメが不足し、日本人がコメを食べられなくなっていること。
  • 外国でコメのよさがみとめられるようになり、雑食ざっしょくだった日本人もコメばかり食べるようになっていること。
  • アメリカで日本食が食事の理想とされる一方で、日本の若者の食生活はコメをはなれて、小麦や肉へ移行していること。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 75f0c658-d118-4e13-afcf-02e62f21a4a9

Lesson

no local video: fe0381a0-0728-455e-a1ef-4efa6ec98e9f

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


いろいろな穀物こくもつがありますが、単位面積当たりの収穫量しゅうかくりょうはコメが最高です。たとえば、トウモロコシや小麦とくらべると、単位面積当たりの収穫量はずっと多いし蛋白質たんぱくしつ、とくにアミノAさんが多量にふくまれているので、あまり他の食料の補助ほじょがいらない。小麦の蛋白質は非常ひじょう劣質れっしつで、他の動物性脂肪どうぶつせいしぼうがないと蛋白質をおぎなえないので、どうしてもパン食だと肉を食べるようになる。だから、コメのほうがすぐれているとか、コメはBよう食になるとか、いろいろな理由で、そのときからアメリカ人は、カレーライスや日本風のおにぎり、あるいはおかゆなどにしてコメを食べるようになったのです。

コメのよさは健康面だけではありません。コメは非常に脱穀だっこく簡単かんたんで、しかもCこなにしないと食べられないというものではない。つぶのまま食べられます。ところが、麦やトウモロコシはこなにしないと食べにくい。つまり、コメというのは穀物のなかで、いちばん手がかからないのです。もみのままだと貯蔵ちょぞう可能かのうですし、脱穀が簡単ですし、粒のまま食べられるうえに、栄養えいようDが高い。そのために、世界中が「コメというのは、これは大事だぞ」と思うようになり、コメに対して非常な関心を向けてきたのです。そして、いまや世界中がコメにシフトしてきているのです。

   、アメリカで「食事の理想は日本人にあり」と言われていたころ、すでに日本人の食事体系たいけいは大きく変わってきていた。わかい人になるにつれ、どんどん小麦文化や肉食文化へ移行いこうしていたのです。ですから、きわめて不思議な現象げんしょうがいま、交差しているのです。

日本のコメ問題、農業問題を考えるときには、やはり日本人というのはいったい何を食べればいいのか、日本人の基本的きほんてきな食事というものはどういうものなのかを、きちんとおさえておくことが必要だろうと思います。

かつては日本人にも食事のかたがありました。朝はご飯に味噌汁みそしる漬物つけもの、それに前のばんの残りもの。昼はEべんとうで、夜はご飯に味噌汁に焼き魚、それに野菜のたのに昆布こんぶが入っているとか、そういうものが日本人の食事だった。それを、外国では素晴すばらしいと思っているわけです。

ところが、いまの日本人は家庭内でできることをぜんぶ外に出している。かつては食事や洗濯せんたくなどは、すべて家庭内でやっていた。それらすべてを外に出して、そこで産業が成立して、おくさんたちは外に働きに出る。これはこれでいいと思いますが、でも、いまの日本人の食事の型は何だろう。なにもないではないか。

われわれ人間がこの世に生を受け、天からさずかった寿命じゅみょうまっとうし、自分の理想をそれぞれの大きさで実現して、ああよく生きたなと思って死ぬためには、何よりも食べ物、もちろん水や空気を含めてですが、そういうものがとても重要だと思うのです。

したがって、いまわれわれがやるべきことは、日本で収穫できるものを中心に、もちろん外国のものがあってもいいんですが、「これが日本人の基本的な食事だ」というものを考え直すことです。そのうえで、コメはこれだけ必要であると数字を出し、それを自給すべきです。あるいは豆はいま九五%ぐらい輸入ゆにゅうしていますが、その半分は日本で栽培さいばいしようとか、そういうことを考えるべきです。

つまり、日本人が生きていくために必要なもののうち、さらに基本的なものは、おいしくて質がよくて安全なものを近場で作る。しかし、他のものは外国から輸入しようというふうに、日本人が主体的に食生活を組み立てることが、いちばん大切なのです。

井上いのうえひさし『井上ひさしと考える 日本の農業』)

脱穀 イネや麦の実をから取ること。また、実からもみがらを取り去ること。
シフト 移行すること。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「主体的」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 明日の天気を予想する様子。
  • 感動的な映画を見て、心が動かされる様子。
  • 周りの人に助けを求める様子。
  • 自分自身の意志や考えに基づいて行動する様子。

Lessonの答え

(1)
答え

A 酸  B 容  C 粉  D 価  E 弁 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


いろいろな穀物こくもつがありますが、単位面積当たりの収穫量しゅうかくりょうはコメが最高です。   、トウモロコシや小麦とくらべると、単位面積当たりの収穫量はずっと多いし蛋白質たんぱくしつ、とくにアミノ酸が多量にふくまれているので、あまり他の食料の補助ほじょがいらない。小麦の蛋白質は非常ひじょう劣質れっしつで、他の動物性脂肪どうぶつせいしぼうがないと蛋白質をおぎなえないので、どうしてもパン食だと肉を食べるようになる。だから、コメのほうがすぐれているとか、コメは美容食になるとか、いろいろな理由で、そのときからアメリカ人は、カレーライスや日本風のおにぎり、あるいはおかゆなどにしてコメを食べるようになったのです。

コメのよさは健康面だけではありません。コメは非常に脱穀だっこく簡単かんたんで、しかも粉にしないと食べられないというものではない。つぶのまま食べられます。ところが、麦やトウモロコシは粉にしないと食べにくい。つまり、コメというのは穀物のなかで、いちばん手がかからないのです。もみのままだと貯蔵ちょぞう可能かのうですし、脱穀が簡単ですし、粒のまま食べられるうえに、栄養価が高い。そのために、世界中が「コメというのは、これは大事だぞ」と思うようになり、コメに対して非常な関心を向けてきたのです。そして、いまや世界中がコメにシフトしてきているのです。

ところが、アメリカで「食事の理想は日本人にあり」と言われていたころ、すでに日本人の食事体系たいけいは大きく変わってきていた。わかい人になるにつれ、どんどん小麦文化や肉食文化へ移行いこうしていたのです。ですから、きわめて不思議な現象げんしょうがいま、交差しているのです。

日本のコメ問題、農業問題を考えるときには、やはり日本人というのはいったい何を食べればいいのか、日本人の基本的きほんてきな食事というものはどういうものなのかを、きちんとおさえておくことが必要だろうと思います。

かつては日本人にも食事のかたがありました。朝はご飯に味噌汁みそしる漬物つけもの、それに前のばんの残りもの。昼は弁当で、夜はご飯に味噌汁に焼き魚、それに野菜のたのに昆布こんぶが入っているとか、そういうものが日本人の食事だった。それを、外国では素晴すばらしいと思っているわけです。

ところが、いまの日本人は家庭内でできることをぜんぶ外に出している。かつては食事や洗濯せんたくなどは、すべて家庭内でやっていた。それらすべてを外に出して、そこで産業が成立して、おくさんたちは外に働きに出る。これはこれでいいと思いますが、でも、いまの日本人の食事の型は何だろう。なにもないではないか。

われわれ人間がこの世に生を受け、天からさずかった寿命じゅみょうまっとうし、自分の理想をそれぞれの大きさで実現して、ああよく生きたなと思って死ぬためには、何よりも食べ物、もちろん水や空気を含めてですが、そういうものがとても重要だと思うのです。

したがって、いまわれわれがやるべきことは、日本で収穫できるものを中心に、もちろん外国のものがあってもいいんですが、「これが日本人の基本的な食事だ」というものを考え直すことです。そのうえで、コメはこれだけ必要であると数字を出し、それを自給すべきです。あるいは豆はいま九五%ぐらい輸入ゆにゅうしていますが、その半分は日本で栽培さいばいしようとか、そういうことを考えるべきです。

つまり、日本人が生きていくために必要なもののうち、さらに基本的なものは、おいしくて質がよくて安全なものを近場で作る。しかし、他のものは外国から輸入しようというふうに、日本人が主体的に食生活を組み立てることが、いちばん大切なのです。

井上いのうえひさし『井上ひさしと考える 日本の農業』)

脱穀 イネや麦の実をから取ること。また、実からもみがらを取り去ること。
シフト 移行すること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

を入れて料理にさんみを加えた。

(2)

授業を受けて解き方をよういに理解できた。

(3)

こなゆきが風にかれて美しくっている。

(4)

歴史的なが高いと見なされた作品。

(5)

父はべんごしとして多くの人を助けている。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「自分自身の意志や考えに基づいて行動する様子。」を表すことばを漢字三字で書きなさい。


ゴミ拾いなどをに行う。

Practiceの答え

(1)
答え

酸味

(2)
答え

容易

(3)
答え

粉雪

(4)
答え

(5)
答え

弁護士

(6)
答え

主体的

Point

no local video: 30d0547f-5a58-4b9c-8428-0877801591f3

Lesson

no local video: 8d9b7a69-e331-4981-94e8-4790418a875c

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • だから
  • ところが
  • また
  • なぜなら

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • だから
  • ところが
  • また
  • たとえば

Practiceの答え

(1)
答え

Point

no local video: 1dbf87b2-13e5-4202-95e0-ae216e3e6f90

Lesson

no local video: 3a6b2ada-f7c2-4deb-ac6c-076706405774

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「コメのよさは健康面だけではありません」について、コメの健康面でのよさを「補助」「栄養か」ということばを使って二十五字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

あまり他の食料の補助がいらず栄養かが高い。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「コメのよさは健康面だけではありません」について、コメの健康面以外のよさをまとめた次の文の   a〜cにあてはまることばを、文中からaは三字、bは一字、cは二字で書きぬきなさい。(完答)


  • 単位面積当たりの a が多い。
  • 脱穀が簡単で、粉にすることなく b のまま食べられる。
  • 籾のままであれば c が可能である。

  • a
  • b
  • c

Practiceの答え

(1)
答え
  • a 収穫量
  • b 粒
  • c 貯蔵
    (完答)

32章 物語文

物語文の読み方

32-1 物語文25

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


予定日の三日前、陣痛じんつうがきた。ちょうど夫は会社に出かけるところだったので、タクシーをんでもらった。数分後にやってきたタクシーに、夫にきかかえられるようにして乗りこむ。夫もいっしょに乗りこんできて、車内から会社に遅刻ちこくすると電話をしている。

「名前、結局まだ決めてないね」

腹式呼吸ふくしきこきゅうをしながらわたしは夫に言った。

「そんなこと、まだいいって」

「まだって、でもあと二十四時間くらいで決めないと」

「いいから、落ち着きなって」

夫は全身で貧乏揺ぼうゆすりをしながらうわずった声で言う。私はちいさく笑ってしまう。

ルームミラーの下に、運転手の身分証明書がりだされていた。望月久男もちづきひさおと書いてあった。証明写真のなかで、生真面目きまじめにこちらを見ている運転手は、たしかに久男という名前が似合にあっていると、そんなどうでもいいようなことを思った。

タクシーは住宅街じゅうたくがいけ、通勤路つうきんろである商店街を抜ける。たくさんの男や女たちが、せわしなく駅へと歩いていく。駅前のロータリーにたつ噴水ふんすいが見えてくる。タクシーはロータリーへと直進し、大きく右折した。

そのとき、私は大きく息をんだ。

「桜」思わず声を出した。

駅前ロータリーから左右に続く道路をおおうように、桜の花が満開だった。まるでアーチである。そういえば、この通りは桜の名所だったのだ。一カ月前から産休に入っていたし、買いものはほとんど夫にいってもらっていたから、桜のことなんかすっかりわすれていた。

走っても走っても桜はとぎれなかった。ときおりはらはらとこぼれ、薄桃色うすももいろの花びらがタクシーのまどにぺたりと貼りついた。桜の花は、満開になるとなぜか動きを止めたように見える。昼間でも発光している特殊とくしゅな明かりみたいに見える。タイムマシンに乗っている気分だった。子どもを産みにいくのではなく、はるか昔の見知らぬだれかに会いにいくような。

春だ、と今さら気づいたかのように思った。薄桃色の桜が頭上を覆い、その向こうにんだ青空があり、目線を落とせば、道ばたには黄色い菜の花が風に揺れていた。家々の庭からは、れんぎょうが、パンジーが、名も知らぬ色とりどりの花が、私を見送るように顔をのぞかせている。春だった。視界しかいのすみずみまで、春だった。

すべてがいきいきと発色し、動きだし、はじけ、混ざりい、車窓しゃそううつす何もかも、ゴミをあさるカラスも、酒の安売り店の看板かんばんも、アスファルトにひかれた白い横断歩道も、二階の窓にひるがえる洗濯物せんたくものまでも、今このとき、ただしい色合いでただしい場所に配置されていると思った。

なんて美しいんだろうと、後部座席ざせきほうけたように私は思った。この道は今まで何度も通ったことがある、ひとりで、もしくは夫と二人で。それなのに、私は何を見ていたんだろう。まるで目をじて歩いていたみたいじゃないか。目を開いてみれば、こんなにも美しい世界が飛びこんでくるというのに。

春子。そうか、春子。母が私を産むために急いだ道も、こんなふうにまるごと春だったんだろう。ああ春だと、おなかをさすりながら母は思ったのだろう。私は世界がこんなにも色あざやかになるときに、子どもを産むんだと、願わくば、その子どもが目を見開いてこの世界を見てくれるようにと、思ったのだろう。

角田光代かくたみつよPresentsプレゼンツ』)

予定日 出産の予定日。
陣痛 出産直前の腹痛。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

検定試験に合格してしょうめいしょを手に入れた。

(2)

戦後はびんぼうな生活で苦労したと聞いている。

(3)

学校の前のさくらが美しくいている。

(4)

赤と青がまざるとむらさき色になる。

(5)

ヨーロッパをおうだんする旅に出る。

Confirm Testの答え

(1)
答え

証明書

(2)
答え

貧乏

(3)
答え

(4)
答え

混ざる

(5)
答え

横断

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「春子。そうか、春子」とありますが、こう思ったときの「私」についての説明としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 今の自分の気持ちに自分を産んだときの母の気持ちを重ね合わせ、自分の名前の付け方は正しかったと確信かくしんしている。
  • 自分が今見ている春の景色があまりに美しいので、産まれてくる子の名前は「春子」にしようという考えがうかんでいる。
  • 今の自分の気持ちを通して自分を産むときの母の思いや願いを想像そうぞうし、自分の名前の由来に思いをはせている。
  • 自分が今見ている場所の春の風景を母も見ていたことに思いいたり、自分の名前が「春子」であることに納得なっとくしている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 0235a627-bfc2-4fa7-bbe0-58bfef5cfea9

Lesson

no local video: 08994c3e-0b55-4c50-86ba-469d9a6c9990

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


予定日の三日前、陣痛じんつうがきた。ちょうど夫は会社に出かけるところだったので、タクシーをんでもらった。数分後にやってきたタクシーに、夫にきかかえられるようにして乗りこむ。夫もいっしょに乗りこんできて、車内から会社に遅刻ちこくすると電話をしている。

「名前、結局まだ決めてないね」

腹式呼吸ふくしきこきゅうをしながらわたしは夫に言った。

「そんなこと、まだいいって」

「まだって、でもあと二十四時間くらいで決めないと」

「いいから、落ち着きなって」

夫は全身でAびん乏揺ぼうゆすりをしながらうわずった声で言う。
私はちいさく笑ってしまう

ルームミラーの下に、運転手の身分Bしょう明書めいしょりだされていた。望月久男もちづきひさおと書いてあった。しょう明写真のなかで、生真面目きまじめにこちらを見ている運転手は、たしかに久男という名前が似合にあっていると、そんなどうでもいいようなことを思った。

タクシーは住宅街じゅうたくがいけ、通勤路つうきんろである商店街を抜ける。たくさんの男や女たちが、せわしなく駅へと歩いていく。駅前のロータリーにたつ噴水ふんすいが見えてくる。タクシーはロータリーへと直進し、大きく右折した。

そのとき、私は大きく息をんだ。

Cさくら」思わず声を出した。

駅前ロータリーから左右に続く道路をおおうように、さくらの花が満開だった。まるでアーチである。そういえば、この通りはさくらの名所だったのだ。一カ月前から産休に入っていたし、買いものはほとんど夫にいってもらっていたから、さくらのことなんかすっかりわすれていた。

走っても走ってもさくらはとぎれなかった。ときおりはらはらとこぼれ、薄桃色うすももいろの花びらがタクシーのまどにぺたりと貼りついた。さくらの花は、満開になるとなぜか動きを止めたように見える。昼間でも発光している特殊とくしゅな明かりみたいに見える。タイムマシンに乗っている気分だった。子どもを産みにいくのではなく、はるか昔の見知らぬだれかに会いにいくような。

春だ、と今さら気づいたかのように思った。薄桃色のさくらが頭上を覆い、その向こうにんだ青空があり、目線を落とせば、道ばたには黄色い菜の花が風に揺れていた。家々の庭からは、れんぎょうが、パンジーが、名も知らぬ色とりどりの花が、私を見送るように顔をのぞかせている。春だった。視界しかいのすみずみまで、春だった。

すべてがいきいきと発色し、動きだし、はじけ、Dざりい、車窓しゃそううつす何もかも、ゴミをあさるカラスも、酒の安売り店の看板かんばんも、アスファルトにひかれた白いおうEだん歩道も、二階の窓にひるがえる洗濯物せんたくものまでも、今このとき、ただしい色合いでただしい場所に配置されていると思った。

なんて美しいんだろうと、後部座席ざせきほうけたように私は思った。この道は今まで何度も通ったことがある、ひとりで、もしくは夫と二人で。それなのに、私は何を見ていたんだろう。まるで目をじて歩いていたみたいじゃないか。目を開いてみれば、こんなにも美しい世界が飛びこんでくるというのに。

春子。そうか、春子。母が私を産むために急いだ道も、こんなふうにまるごと春だったんだろう。ああ春だと、おなかをさすりながら母は思ったのだろう。私は世界がこんなにも色あざやかになるときに、子どもを産むんだと、願わくば、その子どもが目を見開いてこの世界を見てくれるようにと、思ったのだろう。

角田光代かくたみつよPresentsプレゼンツ』)

予定日 出産の予定日。
陣痛 出産直前の腹痛。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

Lessonの答え

(1)
答え

A 貧  B 証  C 桜  D 混  E 断 (完答)

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


予定日の三日前、陣痛じんつうがきた。ちょうど夫は会社に出かけるところだったので、タクシーをんでもらった。数分後にやってきたタクシーに、夫にきかかえられるようにして乗りこむ。夫もいっしょに乗りこんできて、車内から会社に遅刻ちこくすると電話をしている。

「名前、結局まだ決めてないね」

腹式呼吸ふくしきこきゅうをしながらわたしは夫に言った。

「そんなこと、まだいいって」

「まだって、でもあと二十四時間くらいで決めないと」

「いいから、落ち着きなって」

夫は全身で貧乏揺ぼうゆすりをしながらうわずった声で言う。私はちいさく笑ってしまう。

ルームミラーの下に、運転手の身分証明書がりだされていた。望月久男もちづきひさおと書いてあった。証明写真のなかで、生真面目きまじめにこちらを見ている運転手は、たしかに久男という名前が似合にあっていると、そんなどうでもいいようなことを思った。

タクシーは住宅街じゅうたくがいけ、通勤路つうきんろである商店街を抜ける。たくさんの男や女たちが、せわしなく駅へと歩いていく。駅前のロータリーにたつ噴水ふんすいが見えてくる。タクシーはロータリーへと直進し、大きく右折した。

そのとき、私は大きく息をんだ

「桜」思わず声を出した。

駅前ロータリーから左右に続く道路をおおうように、桜の花が満開だった。まるでアーチである。そういえば、この通りは桜の名所だったのだ。一カ月前から産休に入っていたし、買いものはほとんど夫にいってもらっていたから、桜のことなんかすっかりわすれていた。

走っても走っても桜はとぎれなかった。ときおりはらはらとこぼれ、薄桃色うすももいろの花びらがタクシーのまどにぺたりと貼りついた。桜の花は、満開になるとなぜか動きを止めたように見える。昼間でも発光している特殊とくしゅな明かりみたいに見える。タイムマシンに乗っている気分だった。子どもを産みにいくのではなく、はるか昔の見知らぬだれかに会いにいくような。

春だ、と今さら気づいたかのように思った。薄桃色の桜が頭上を覆い、その向こうにんだ青空があり、目線を落とせば、道ばたには黄色い菜の花が風に揺れていた。家々の庭からは、れんぎょうが、パンジーが、名も知らぬ色とりどりの花が、私を見送るように顔をのぞかせている。春だった。視界しかいのすみずみまで、春だった。

すべてがいきいきと発色し、動きだし、はじけ、混ざりい、車窓しゃそううつす何もかも、ゴミをあさるカラスも、酒の安売り店の看板かんばんも、アスファルトにひかれた白い横断歩道も、二階の窓にひるがえる洗濯物せんたくものまでも、今このとき、ただしい色合いでただしい場所に配置されていると思った。

なんて美しいんだろうと、後部座席ざせきほうけたように私は思った。この道は今まで何度も通ったことがある、ひとりで、もしくは夫と二人で。それなのに、私は何を見ていたんだろう。まるで目をじて歩いていたみたいじゃないか。目を開いてみれば、こんなにも美しい世界が飛びこんでくるというのに。

春子。そうか、春子。母が私を産むために急いだ道も、こんなふうにまるごと春だったんだろう。ああ春だと、おなかをさすりながら母は思ったのだろう。私は世界がこんなにも色あざやかになるときに、子どもを産むんだと、願わくば、その子どもが目を見開いてこの世界を見てくれるようにと、思ったのだろう。

角田光代かくたみつよPresentsプレゼンツ』)

予定日 出産の予定日。
陣痛 出産直前の腹痛。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

仮説をしょうめいするために実験を行った。

(2)

幼少期ようしょうきまずしい環境かんきょうで育った経験がある。

(3)

報道でさくらの開花予想日が発表された。

(4)

朝の時間は電車がこんざつしている。

(5)

友人からのさそいを丁寧ていねいことわった。

Practiceの答え

(1)
答え

証明

(2)
答え

貧しい

(3)
答え

(4)
答え

混雑

(5)
答え

Point

no local video: 6da14ff2-6631-4c98-858d-dab90de9920f

Lesson

no local video: 8f3024a1-f336-483b-baac-7b50f07f160a

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私はちいさく笑ってしまう」とありますが、このときの「私」の心情しんじょうを三十字以上四十字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

「私」に落ち着くように言っている夫自身が落ち着きを失っているようでおかしかった。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私は大きく息を呑んだ」とありますが、どうしてですか。その理由を「私」の心情もふくめて二十五字以上三十五字以内で書きなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

満開の桜の花がアーチのようになっていて、その美しさにおどろいたから。

32-2 物語文26

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「どちらへ行かれるんですか」

韓国訛かんこくなまりの日本語だ。くと、長身の青年がこちらを見ている。

光州クワンジュなんです」

わたしたちの答えに、かれは「光州?」と首をかしげた。

「それなら、光州行きのバスに乗ればよかったんじゃないんですか?」

「私たちは金浦キンポ空港から乗ったものですから、光州行きはなくて」

青年は「ああ」と納得なっとくしたようにうなずいた上で、ここから光州に向かうにはバスターミナルまで行く必要があると教えてくれた。

「タクシーで行っても十分かそこいらだろうと思います。多分、基本料金か、それより少し出るくらい」

そのとき、その青年が私の数列前にすわっていた人だと気がついた。彼のとなりには六十ぎくらいに見える女性じょせいが立っている。一見して彼の母親だと分かるが、それにしてもかみには強めのパーマをあてて、ずい分としっかりした化粧けしょうをしている女性だった。口紅くちべにあざやかなピンクが目に焼きつくほどだ。彼女かのじょだまって息子むすこと私たちのやり取りを見守っている。

「てっきり日本人かと思いました。だって、日本語の新聞を読んでいたでしょう?」

「ああ、そうですね」

「日本語、お上手じょうずなんですね」

「実はぼく、ずっと日本に留学していたんです。それで今日きょうもどってきたところです」

ああ、そういうことかと思った。それで母親がむかえに来ているのだ。久しぶりに会う息子のために、母親はいつになく   一生懸命いっしょうけんめいにお洒落しゃれをしてきたのにちがいない。こちらと目が合うたびに、彼女は少しずかしげな表情ひょうじょうで、手振りだけで「どうぞ、この子を使ってやって」という仕草を見せた。


その後、青年は私たちのために通りかかったタクシーをめ、運転手に行き先を告げて、さらに荷物のみまで手伝てつだってくれた。その間、彼の母親は終始うれしそうな表情で、息子を見守っている。しばらく会わない間に見事な日本語をあやつるようになり、そうして見知らぬ旅人に親切にしているほこらしくてならない様子だ。

「ありがとう。本当に助かりました」

夕暮ゆうぐれがせまる見知らぬ街の、右も左も分からない片隅かたすみで、私たちは長身の青年を見上げた。

「こんなにご親切にしていただいて」

すると青年はにっこり笑いながら「僕も」と口を開いた。

「日本に行ったとき、同じように親切にしてもらいましたから」

彼は最後に「気をつけて」と言いながら、タクシーのドアをめてくれた。その向こうで、い口紅の母親も、にこにこと嬉しそうに手を振っていた。

ああ、こういうものだと思った。

きっと本人はわすれているに違いない。だがとにかく、ある日一人の外国人に、何気なく手をさしのべてくれただれかのおかげで、今こうして不安な旅人が救われた。見知らぬその人のお蔭で、私たちの旅は幸先さいさきの良いものに変わり、ほんのわずかな時間っただけの街の印象いんしょうまでが、いいものになった。それが、人と人とのつながりというものだ。どこでどうめぐってくるか分からない。だから面白おもしろくもあり、おそろしくもあるのである。

乃南のなみアサ『見知らぬ街で』)

その青年が私の数列前に座っていた人だと気がついた 筆者たちは、先ほどまで乗っていたバスの中で、青年が日本語の新聞を読んでいるところを目にしていた。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

プログラミングのきほんを理解する。

(2)

大学では、海外にりゅうがくして学びたい。

(3)

友人とのひさしぶりの再会で話に花がいた。

(4)

静かに別れをつげてその場を去った。

(5)

友人の一言で苦しい心境からすくわれた。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「幸先さいさきがいい」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 天気がいいのは幸先がいい証拠しょうこだ。
  • 幸先がいい日に勉強しようと怒られる。
  • 夏は暑いから幸先がいいことをする。
  • おもしろいテレビを見て幸先がいいことをアピールする。

Confirm Testの答え

(1)
答え

基本

(2)
答え

留学

(3)
答え

久し

(4)
答え

告げ

(5)
答え

救われ

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「不安な旅人」とは、だれのことですか。四字以内で書きなさい。


Confirm Testの答え

(1)
答え

私たち(筆者たち)

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 不思議に思って
  • 笑いながら
  • 気合を入れて
  • 泣きそうになって

Confirm Testの答え

答え

Point

no local video: f558a476-82dd-45e8-8fc6-bfc79292d6da

Lesson

no local video: 697977f0-a351-4434-b5a7-f1751553318b

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「どちらへ行かれるんですか」

韓国訛かんこくなまりの日本語だ。くと、長身の青年がこちらを見ている。

光州クワンジュなんです」

わたしたちの答えに、かれは「光州?」と   

「それなら、光州行きのバスに乗ればよかったんじゃないんですか?」

「私たちは金浦キンポ空港から乗ったものですから、光州行きはなくて」

青年は「ああ」と納得なっとくしたようにうなずいた上で、ここから光州に向かうにはバスターミナルまで行く必要があると教えてくれた。

「タクシーで行っても十分かそこいらだろうと思います。多分、Aほん料金か、それより少し出るくらい」

そのとき、その青年が私の数列前にすわっていた人だと気がついた。彼のとなりには六十ぎくらいに見える女性じょせいが立っている。一見して彼の母親だと分かるが、それにしてもかみには強めのパーマをあてて、ずい分としっかりした化粧けしょうをしている女性だった。口紅くちべにあざやかなピンクが目に焼きつくほどだ。彼女かのじょだまって息子むすこと私たちのやり取りを見守っている。

「てっきり日本人かと思いました。だって、日本語の新聞を読んでいたでしょう?」

「ああ、そうですね」

「日本語、お上手じょうずなんですね」

「実はぼく、ずっと日本にBりゅうがくしていたんです。それで今日きょうもどってきたところです」

ああ、そういうことかと思った。それで母親がむかえに来ているのだ。Cひさしぶりに会う息子のために、母親はいつになく気合を入れて、一生懸命いっしょうけんめいにお洒落しゃれをしてきたのにちがいない。こちらと目が合うたびに、彼女は少しずかしげな表情ひょうじょうで、手振りだけで「どうぞ、この子を使ってやって」という仕草を見せた。


その後、青年は私たちのために通りかかったタクシーをめ、運転手に行き先をDげて、さらに荷物のみまで手伝てつだってくれた。その間、彼の母親は終始うれしそうな表情で、息子を見守っている。しばらく会わない間に見事な日本語をあやつるようになり、そうして見知らぬ旅人に親切にしているほこらしくてならない様子だ。

「ありがとう。本当に助かりました」

夕暮ゆうぐれがせまる見知らぬ街の、右も左も分からない片隅かたすみで、私たちは長身の青年を見上げた。

「こんなにご親切にしていただいて」

すると青年はにっこり笑いながら「僕も」と口を開いた。

「日本に行ったとき、同じように親切にしてもらいましたから」

彼は最後に「気をつけて」と言いながら、タクシーのドアをめてくれた。その向こうで、い口紅の母親も、にこにこと嬉しそうに手を振っていた。

ああ、こういうものだと思った。

きっと本人はわすれているに違いない。だがとにかく、ある日一人の外国人に、何気なく手をさしのべてくれただれかのおかげで、今こうして不安な旅人がEすくわれた。見知らぬその人のお蔭で、私たちの旅は幸先さいさきの良いものに変わり、ほんのわずかな時間っただけの街の印象いんしょうまでが、いいものになった。それが、人と人とのつながりというものだ。どこでどうめぐってくるか分からない。だから面白おもしろくもあり、おそろしくもあるのである。

乃南のなみアサ『見知らぬ街で』)

その青年が私の数列前に座っていた人だと気がついた 筆者たちは、先ほどまで乗っていたバスの中で、青年が日本語の新聞を読んでいるところを目にしていた。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「幸先さいさきの良い」とありますが、「幸先がいい」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 楽しいことを行う様子。
  • 前に進むべきか迷っている様子。
  • よいことが起こる前兆。
  • 幸せな気持ちになること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 基  B 留  C 久  D 告  E 救 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「どちらへ行かれるんですか」

韓国訛かんこくなまりの日本語だ。くと、長身の青年がこちらを見ている。

光州クワンジュなんです」

わたしたちの答えに、かれは「光州?」と首をかしげた。

「それなら、光州行きのバスに乗ればよかったんじゃないんですか?」

「私たちは金浦キンポ空港から乗ったものですから、光州行きはなくて」

青年は「ああ」と納得なっとくしたようにうなずいた上で、ここから光州に向かうにはバスターミナルまで行く必要があると教えてくれた。

「タクシーで行っても十分かそこいらだろうと思います。多分、基本料金か、それより少し出るくらい」

そのとき、その青年が私の数列前にすわっていた人だと気がついた。彼のとなりには六十ぎくらいに見える女性じょせいが立っている。一見して彼の母親だと分かるが、それにしてもかみには強めのパーマをあてて、ずい分としっかりした化粧けしょうをしている女性だった。口紅くちべにあざやかなピンクが目に焼きつくほどだ。彼女かのじょだまって息子むすこと私たちのやり取りを見守っている。

「てっきり日本人かと思いました。だって、日本語の新聞を読んでいたでしょう?」

「ああ、そうですね」

「日本語、お上手じょうずなんですね」

「実はぼく、ずっと日本に留学していたんです。それで今日きょうもどってきたところです」

ああ、そういうことかと思った。それで母親がむかえに来ているのだ。久しぶりに会う息子のために、母親はいつになく気合を入れて、一生懸命いっしょうけんめいにお洒落しゃれをしてきたのにちがいない。こちらと目が合うたびに、彼女は少しずかしげな表情ひょうじょうで、手振りだけで「どうぞ、この子を使ってやって」という仕草を見せた。


その後、青年は私たちのために通りかかったタクシーをめ、運転手に行き先を告げて、さらに荷物のみまで手伝てつだってくれた。その間、彼の母親は終始うれしそうな表情で、息子を見守っている。しばらく会わない間に見事な日本語をあやつるようになり、そうして見知らぬ旅人に親切にしている   様子だ。

「ありがとう。本当に助かりました」

夕暮ゆうぐれがせまる見知らぬ街の、右も左も分からない片隅かたすみで、私たちは長身の青年を見上げた。

「こんなにご親切にしていただいて」

すると青年はにっこり笑いながら「僕も」と口を開いた。

「日本に行ったとき、同じように親切にしてもらいましたから」

彼は最後に「気をつけて」と言いながら、タクシーのドアをめてくれた。その向こうで、い口紅の母親も、にこにこと嬉しそうに手を振っていた。

ああ、こういうものだと思った。

きっと本人はわすれているに違いない。だがとにかく、ある日一人の外国人に、何気なく手をさしのべてくれただれかのおかげで、今こうして不安な旅人が救われた。見知らぬその人のお蔭で、私たちの旅は幸先さいさきの良いものに変わり、ほんのわずかな時間っただけの街の印象いんしょうまでが、いいものになった。それが、人と人とのつながりというものだ。どこでどうめぐってくるか分からない。だから面白おもしろくもあり、おそろしくもあるのである。

乃南のなみアサ『見知らぬ街で』)

その青年が私の数列前に座っていた人だと気がついた 筆者たちは、先ほどまで乗っていたバスの中で、青年が日本語の新聞を読んでいるところを目にしていた。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

英語のそをしっかりと学ぶことが重要だ。

(2)

美しい景色を心にとどめておきたいと思った。

(3)

世界中におけるえいきゅうの平和を願っている。

(4)

先生に勉強の進み具合をほうこくした。

(5)

消防署しょうぼうしょきゅうめい措置そちの方法を学んだ。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「よいことが起こる前兆。」を表すことばをひらがな七字で書きなさい。


わたしたちはスタートを切った。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

留め

(3)
答え

永久

(4)
答え

報告

(5)
答え

救命

(6)
答え

さいさきがいい(さいさきがよい)

Point

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Lesson

no local video: 1af7690f-d8f5-4cea-8bfb-1e0e0ea98e69

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「人と人とのつながり」について、筆者はどのように考えましたか。そう考えた理由もふくめて、文中のことばを使って三十字以上四十以内で書きなさい。



Lessonの答え

(1)
答え

どこでどう巡ってくるか分からないから、面白くもあり、怖ろしくもある。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「見知らぬその人」とは、だれのことですか。二十五字以上三十五字以内で書きなさい。



Practiceの答え

(1)
答え

韓国人の青年が日本でこまっていたときに何気なく、手をさしのべた人。

Point

no local video: b8805aa7-fd74-4b1e-b93b-54c59147a434

Lesson

no local video: 19d0d59c-3bb2-42c6-99db-46f8abdc5bdd

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 目を細くした
  • 首をかしげた
  • かたを落とした
  • 鼻であしらった

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

   にあてはまることばとしてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 不思議でならない
  • 恥ずかしくてならない
  • 心配でならない
  • 誇らしくてならない

Practiceの答え

(1)
答え

32-3 物語文27

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


平和だった。もうすぐやってくる出来事に期待をふくらませながら、おだやかな空気の中にいるのってすごくいい。

微睡まどろむようなぼんやりした気分でアスカのおどりを目で追いかけていると、急にかわいらしいアラベスクの動作で裸足はだしのつま先が大きくびた。そして、止める間もなく黄色いレゴブロックの柱をかすめた。ミライハウスが少しかしいだ。

ミライは反射的はんしゃてきに柱をさえて、「あーちゃん!」とするどい声で言った。

アスカは我関われかんせずで踊り続ける。

「まあ、直せばいいだろ」

ぼくが言うと、ミライはもの言いたげに口をとがらせた。

「だって、ママにみせる……

ママに見せるんだもん。そう言いたかったのだ。

でも、最後まで言い切る前に、インターフォンのチャイムが鳴った。

ミライが、ひょこんとがった。

ぼくはそのミライよりも早く廊下ろうかに飛び出して、階段かいだんのところにあるインターフォンのスピーカー・ボタンを押した。

「は、はい」自分の声がしゃちこばっている。

「ただいま。あけてよ」と今日子きょうこが言った。

「ママー」と子どもたちの歓声かんせい

ぼくたちは文字通り転げ落ちるように、階段を下りて玄関げんかんのドアを開けた。

まぶしい陽差ひざしをに、今日子が立っていた。

ひかえめなダメージ加工のジーンズに、エクリュのサマーニット、頭にはオレンジ色のバンダナ、そして、お日様みたいな笑顔えがお。以前、かたまであったかみがなくなったのをのぞけば、すべてがここを出ていった時と同じだった。

「ただいま」と今日子が言い、「おかえりー」と子どもたちが応えた。そして、二人がほとんど同時に飛びついた。

「おいおい、ママはまだそんなに元気ってわけじゃない……

ぼくは言葉を途中とちゅうで切った。ひざを折って二人をまるまるきしめる今日子の姿すがたに、おかしがたいものを感じたからだ。

一人で帰るからむかえはいらないと言ったのは、今日子の方だ。

どうせ二週間後には、化学療法りょうほうの二セット目のために再入院だから、んでいる携帯けいたいプレイヤーや本は長期入院の同室患者かんじゃあずかってもらう。衣類は前日に今日子の母さんが持ち帰ったので、本当に身の回りのものだけを持って、駅まではタクシーを使い、電車に乗り、自分で歩いて帰ってきたい、と。

人にたよらずになんでもやりたがるのは、彼女かのじょの美徳でもあり、また、病気の時にはこまった部分でもある。けれど、今の状態なら、一人で帰ってくることに問題はないと思ったので、ぼくは子どもたちと遊びながら、待つことにしたのだった。

「やっと、帰ってきた!」

今日子はそう言って、リヴィングのソファに体を投げ出した。子どもたちがすぐに体の上におおいかぶさり、まるで授乳中のねこ母仔おやこのようなポーズになった。今日子がアスカをくすぐるとアスカが身をよじらせる。ミライが今日子をくすぐって、今日子がそれをけながら、今度は二人を両腕りょううでかかむようにしてくすぐる。常に三人のどこかが密着みっちゃくしていて、ぼくの目には一ぴきの生き物のようだ

かべの時計が正午のチャイムを鳴らした。

川端裕人かわばたひろと『てのひらの中の宇宙うちゅう』)

しゃちこばる きんちょうしてかたくなる。
エクリュ 黄色がかった白色。ベージュ色。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

大会で観客の声援せいえんに全力でこたえる

(2)

資源しげんさいりようして環境かんきょうを守る活動をする。

(3)

観葉植物の生育じょうたいがとても良好だ。

(4)

来週の理科のじゅぎょうでは実験をする。

(5)

つねに前向きな気持ちで物事に取り組む。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「我関われかんせず」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 話しかけられているのに我関せずの態度で本を読む。
  • 我関せずと言いふらされて悲しい。
  • ドーナツが食べたいから我関せずに働く。
  • パンダを見ると我関せずにさわぐ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

応える

(2)
答え

再利用

(3)
答え

状態

(4)
答え

授業

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「常に……一匹の生き物のようだ」とありますが、ここから「ぼく」のどんな心情しんじょうがわかますか。その説明としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 三人がさまざまな姿勢しせいを見せることに感動している。
  • 自分はどうしたらよいのかわからず途方にれている。
  • 三人がじゃれ合う様子をながめて幸せを実感している。
  • 自分が仲間に加われないことを少しさびしく感じている。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: be723216-0aec-4d79-97e4-4f0787de0275

Lesson

no local video: add3c35a-c683-4bbb-8319-e325b477ec01

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


平和だった。もうすぐやってくる出来事に期待をふくらませながら、おだやかな空気の中にいるのってすごくいい。

微睡まどろむようなぼんやりした気分でアスカのおどりを目で追いかけていると、急にかわいらしいアラベスクの動作で裸足はだしのつま先が大きくびた。そして、止める間もなく黄色いレゴブロックの柱をかすめた。ミライハウスが少しかしいだ。

ミライは反射的はんしゃてきに柱をさえて、「あーちゃん!」とするどい声で言った

アスカは我関われかんせずで踊り続ける。

「まあ、直せばいいだろ」

ぼくが言うと、ミライはもの言いたげに口をとがらせた。

「だって、ママにみせる……

ママに見せるんだもん。そう言いたかったのだ。

でも、最後まで言い切る前に、インターフォンのチャイムが鳴った。

ミライが、ひょこんとがった。

ぼくはそのミライよりも早く廊下ろうかに飛び出して、階段かいだんのところにあるインターフォンのスピーカー・ボタンを押した。

「は、はい」自分の声がしゃちこばっている。

「ただいま。あけてよ」と今日子きょうこが言った。

「ママー」と子どもたちの歓声かんせい

ぼくたちは文字通り転げ落ちるように、階段を下りて玄関げんかんのドアを開けた。

まぶしい陽差ひざしをに、今日子が立っていた。

ひかえめなダメージ加工のジーンズに、エクリュのサマーニット、頭にはオレンジ色のバンダナ、そして、お日様みたいな笑顔えがお。以前、かたまであったかみがなくなったのをのぞけば、すべてがここを出ていった時と同じだった。

「ただいま」と今日子が言い、「おかえりー」と子どもたちがAこたえた。そして、二人がほとんど同時に飛びついた。

「おいおい、ママはまだそんなに元気ってわけじゃない……

ぼくは言葉を途中とちゅうで切った。ひざを折って二人をまるまるきしめる今日子の姿すがたに、おかしがたいものを感じたからだ。

一人で帰るからむかえはいらないと言ったのは、今日子の方だ。

どうせ二週間後には、化学療法りょうほうの二セット目のためにBさい入院だから、んでいる携帯けいたいプレイヤーや本は長期入院の同室患者かんじゃあずかってもらう。衣類は前日に今日子の母さんが持ち帰ったので、本当に身の回りのものだけを持って、駅まではタクシーを使い、電車に乗り、自分で歩いて帰ってきたい、と。

人にたよらずになんでもやりたがるのは、彼女かのじょの美徳でもあり、また、病気の時にはこまった部分でもある。けれど、今の
Cじょうたいなら、一人で帰ってくることに問題はないと思ったので、ぼくは子どもたちと遊びながら、待つことにしたのだった。

「やっと、帰ってきた!」

今日子はそう言って、リヴィングのソファに体を投げ出した。子どもたちがすぐに体の上におおいかぶさり、まるでDじゅ乳中にゅうちゅうねこ母仔おやこのようなポーズになった。今日子がアスカをくすぐるとアスカが身をよじらせる。ミライが今日子をくすぐって、今日子がそれをけながら、今度は二人を両腕りょううでかかむようにしてくすぐる。Eつねに三人のどこかが密着みっちゃくしていて、ぼくの目には一ぴきの生き物のようだ。

かべの時計が正午のチャイムを鳴らした。

川端裕人かわばたひろと『てのひらの中の宇宙うちゅう』)

しゃちこばる きんちょうしてかたくなる。
エクリュ 黄色がかった白色。ベージュ色。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「我関われかんせず」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分のことだけで精一杯になること。
  • 意外なところで物事が解決していること。
  • 他人に秘密ひみつをもらさないこと。
  • 自分には関係ない、自分の知ったことではないということ。

Lessonの答え

(1)
答え

A 応  B 再  C 状態  D 授  E 常 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


平和だった。もうすぐやってくる出来事に期待をふくらませながら、おだやかな空気の中にいるのってすごくいい。

微睡まどろむようなぼんやりした気分でアスカのおどりを目で追いかけていると、急にかわいらしいアラベスクの動作で裸足はだしのつま先が大きくびた。そして、止める間もなく黄色いレゴブロックの柱をかすめた。ミライハウスが少しかしいだ。

ミライは反射的はんしゃてきに柱をさえて、「あーちゃん!」とするどい声で言った。

アスカは我関われかんせずで踊り続ける。

「まあ、直せばいいだろ」

ぼくが言うと、ミライはもの言いたげに口をとがらせた。

「だって、ママにみせる……

ママに見せるんだもん。そう言いたかったのだ。

でも、最後まで言い切る前に、インターフォンのチャイムが鳴った。

ミライが、ひょこんとがった。

ぼくはそのミライよりも早く廊下ろうかに飛び出して、階段かいだんのところにあるインターフォンのスピーカー・ボタンを押した。

「は、はい」自分の声がしゃちこばっている。

「ただいま。あけてよ」と今日子きょうこが言った。

「ママー」と子どもたちの歓声かんせい

ぼくたちは文字通り転げ落ちるように、階段を下りて玄関げんかんのドアを開けた。

まぶしい陽差ひざしをに、今日子が立っていた。

ひかえめなダメージ加工のジーンズに、エクリュのサマーニット、頭にはオレンジ色のバンダナ、そして、お日様みたいな笑顔えがお。以前、かたまであったかみがなくなったのをのぞけば、すべてがここを出ていった時と同じだった。

「ただいま」と今日子が言い、「おかえりー」と子どもたちが応えた。そして、二人がほとんど同時に飛びついた。

おいおい、ママはまだそんなに元気ってわけじゃない……

ぼくは言葉を途中とちゅうで切った。ひざを折って二人をまるまるきしめる今日子の姿すがたに、おかしがたいものを感じたからだ。

一人で帰るからむかえはいらないと言ったのは、今日子の方だ。

どうせ二週間後には、化学療法りょうほうの二セット目のために再入院だから、んでいる携帯けいたいプレイヤーや本は長期入院の同室患者かんじゃあずかってもらう。衣類は前日に今日子の母さんが持ち帰ったので、本当に身の回りのものだけを持って、駅まではタクシーを使い、電車に乗り、自分で歩いて帰ってきたい、と。

人にたよらずになんでもやりたがるのは、彼女かのじょの美徳でもあり、また、病気の時にはこまった部分でもある。けれど、今の状態なら、一人で帰ってくることに問題はないと思ったので、ぼくは子どもたちと遊びながら、待つことにしたのだった。

「やっと、帰ってきた!」

今日子はそう言って、リヴィングのソファに体を投げ出した。子どもたちがすぐに体の上におおいかぶさり、まるで授乳中のねこ母仔おやこのようなポーズになった。今日子がアスカをくすぐるとアスカが身をよじらせる。ミライが今日子をくすぐって、今日子がそれをけながら、今度は二人を両腕りょううでかかむようにしてくすぐる。常に三人のどこかが密着みっちゃくしていて、ぼくの目には一ぴきの生き物のようだ。

かべの時計が正午のチャイムを鳴らした。

川端裕人かわばたひろと『てのひらの中の宇宙うちゅう』)

しゃちこばる きんちょうしてかたくなる。
エクリュ 黄色がかった白色。ベージュ色。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

お客様のご要望におうじて商品を開発する。

(2)

友人とふたたび会う日を楽しみにしている。

(3)

友人の落ち着いたたいどを見習いたい。

(4)

姉と有名なきょうじゅの講演に行った。

(5)

じょうしきにとらわれずに考えることも大切だ。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文が意味の通る文となるように、 にあてはまる「自分には関係ない、自分の知ったことではないということ。」を表すことばをひらがな六字で書きなさい。


 わたしはその問題にな態度をとってしまった。

Practiceの答え

(1)
答え

(2)
答え

再び

(3)
答え

態度

(4)
答え

教授

(5)
答え

常識

(6)
答え

われかんせず

Point

no local video: 6da14ff2-6631-4c98-858d-dab90de9920f

Lesson

no local video: a2f8e1c5-559c-4692-8e60-fede79c59993

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ミライは……鋭い声で言った」とありますが、このときのミライの気持ちを四十字以内で書きなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

ママに見せようと思っているミライハウスをこわされてはたまらないという気持ち。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「おいおい、ママはまだそんなに元気ってわけじゃない」とありますが、「ぼく」がこのあと言葉を続けなかったのはなぜですか。その理由を表した一文を文中からさがし、初めの五字を書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

膝を折って

33章 随筆文

随筆文の読み方

33-1 随筆文7

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


とある会報かいほうのインタビューを、十年ほど前にわたしゼミにいた学生に依頼いらいされ京都きょうとまで出向いた。卒業生はみないくつになっても可わいい。

私をインタビューするのは、会報を手がけているということでその学生本人となった。小一時間のインタビューがおわって雑談となった。「東京とうきょう育ちの君が京都でこうして元気に頑張がんばっているのを見るとうれしくなるよ」と言ったら、少し間をおいてから、「先生、そう見えても私、一杯一杯いっぱいいっぱいなんです」と言ってやや苦しそうな笑顔えがおを作った。

私はハッとした。やはり思った通り、彼女かのじょ限界げんかいに近い所で孤軍奮闘こぐんふんとうしているのだ。大学で学んだこととは直接ちょくせつ関係のない仕事を、実家を遠くはなれ一人で背伸せのびしてこなしながら、自らの能力のうりょく将来しょうらいについて疑念ぎねんいだいたりすることもあるだろう。時にはつぶれそうになる自分を、自ら叱咤しった激励げきれいしながらどうにか歩み続けているのだろうと思った。

「一杯一杯なのは君だけではない。一生懸命いっしょうけんめいに生きている人、誠実せいじつに仕事に取組とりくんでいる人はみな一杯一杯なんだよ。実はぼくだって一杯一杯なんだ」

「えっ、先生が。でも私は先生とはレベルがちがって本当に一杯一杯なんです」

「そう思うのは、君が僕より誠実というだけのことさ」

彼女は目を心持ちうるませながら微笑ほほえむと、「実は先生」と言って、カバンから透明とうめいなファイルにはさんだ二十まいほどのA4用紙を取り出した。

「これ、先生のゼミで書いた私のレポートなんです。先生の書いて下さったコメントは私の支えなんです」

このゼミでは、二十名ほどの学生が週に一冊いっさつ名著めいちょを読み論評を提出、授業中じゅぎょうちゅうディスカッションをする、というきついものだった。彼女のレポートがいつも良い視点してんでしっかり書けていたことを思い出した。それを今も大切に彼女は身近においているのだった。

私は学生たち日頃ひごろからこう言っていた。

「君達は今後、落ちこむこと、挫折ざせつすること、深い失意にしずむこと、などが必ずある。何度もある。そんな時にはほめ言葉を思い出すんだ。これまでに先生、親、権威けんいある人などからほめられたことがあるでしょ、それを思い出すんだ。私のように気が強く自信過剰かじょうな人間でも時にはどん底に落ちこむことがある。そんな時は一日に何度もほめ言葉を思い出さないと一日が終らないこともあるんだ」

彼女はそんな私の教えを忠実ちゅうじつに守っているようだった。

「ところでそこにある僕のコメントはほめているんだろうね」

「はい、激賞げきしょうです」

そう言って彼女は初めてほおをバラ色にかがやかせた。このインタビューを受けてよかったと私は思った。

藤原正彦ふじわらまさひこ『落ちこんだ時には』)

ゼミ 大学などで、少人数の学生が先生の指導しどうを受けながら、専門せんもんの問題を研究・討論とうろんする授業。
叱咤激励 大声ではげまして元気づけること。
レポート 調査ちょうさや研究などの報告書ほうこくしょ
ディスカッション みんながさまざまな意見を出して、話し合うこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

友人の飼っている犬がとてもかわいい

(2)

友達とカフェで楽しくざつだんをした。

(3)

仲間と協力してチームをささえ続けた。

(4)

自由研究が高くひょうかされて入賞した。

(5)

無事に宿題を終えてていしゅつした。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「一杯一杯」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 値引きもここまでで、一杯一杯なんです。
  • 一杯一杯楽しんでいこう。
  • もし明日晴れたら一杯一杯です。
  • 飲み物とお菓子で一杯一杯に遊ぶ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

可愛い

(2)
答え

雑談

(3)
答え

支え

(4)
答え

評価

(5)
答え

提出

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「彼女は目を心持ちうるませながら」とありますが、彼女が目をうるませたのは筆者のことばがどんなことばだったからですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  大変な思いで頑張っていることをひょうすることば。
  •  げんじつを説いてなっとくさせてくれることば。
  •  つらい思いに、ただひたすらよりそってくれることば。
  •  心をおににしてかけてくれるきびしいことば。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: 89435f23-95df-42f0-9b97-6a86c703d44b

Lesson

no local video: 0a474ddc-b7cd-4ca5-b271-dc68befa6c81

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


とある会報かいほうのインタビューを、十年ほど前にわたしゼミにいた学生に依頼いらいされ京都きょうとまで出向いた。卒業生はみないくつになってもAわいい。

私をインタビューするのは、会報を手がけているということでその学生本人となった。小一時間のインタビューがおわってBざつだんとなった。「東京とうきょう育ちの君が京都でこうして元気に頑張がんばっているのを見るとうれしくなるよ」と言ったら、少し間をおいてから、「先生、そう見えても私、一杯一杯いっぱいいっぱいなんです」と言ってやや苦しそうな笑顔えがおを作った。

私はハッとした。やはり思った通り、彼女かのじょ限界げんかいに近い所で孤軍奮闘こぐんふんとうしているのだ。大学で学んだこととは直接ちょくせつ関係のない仕事を、実家を遠くはなれ一人で背伸せのびしてこなしながら、自らの能力のうりょく将来しょうらいについて疑念ぎねんいだいたりすることもあるだろう。時にはつぶれそうになる自分を、自ら叱咤しった激励げきれいしながらどうにか歩み続けているのだろうと思った。

一杯一杯なのは君だけではない。一生懸命いっしょうけんめいに生きている人、誠実せいじつに仕事に取組とりくんでいる人はみな一杯一杯なんだよ。実はぼくだって一杯一杯なんだ」

「えっ、先生が。でも私は先生とはレベルがちがって本当に一杯一杯なんです」

「そう思うのは、君が僕より誠実というだけのことさ」

彼女は目を心持ちうるませながら微笑ほほえむと、「実は先生」と言って、カバンから透明とうめいなファイルにはさんだ二十まいほどのA4用紙を取り出した。

「これ、先生のゼミで書いた私のレポートなんです。先生の書いて下さったコメントは私のCささえなんです」

このゼミでは、二十名ほどの学生が週に一冊いっさつ名著めいちょを読みろんDぴょうEていしゅつ授業中じゅぎょうちゅうディスカッションをする、というきついものだった。彼女のレポートがいつも良い視点してんでしっかり書けていたことを思い出した。それを今も大切に彼女は身近においているのだった。

私は学生たち日頃ひごろからこう言っていた。

「君達は今後、落ちこむこと、挫折ざせつすること、深い失意にしずむこと、などが必ずある。何度もある。そんな時にはほめ言葉を思い出すんだ。これまでに先生、親、権威けんいある人などからほめられたことがあるでしょ、それを思い出すんだ。私のように気が強く自信過剰かじょうな人間でも時にはどん底に落ちこむことがある。そんな時は一日に何度もほめ言葉を思い出さないと一日が終らないこともあるんだ」

彼女はそんな私の教えを忠実ちゅうじつに守っているようだった。

「ところでそこにある僕のコメントはほめているんだろうね」

「はい、激賞げきしょうです」

そう言って彼女は初めてほおをバラ色にかがやかせた。このインタビューを受けてよかったと私は思った。

藤原正彦ふじわらまさひこ『落ちこんだ時には』)

ゼミ 大学などで、少人数の学生が先生の指導しどうを受けながら、専門せんもんの問題を研究・討論とうろんする授業。
叱咤激励 大声ではげまして元気づけること。
レポート 調査ちょうさや研究などの報告書ほうこくしょ
ディスカッション みんながさまざまな意見を出して、話し合うこと。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「一杯一杯」について、もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 少しの余裕もないさま。
  • ひとつひとつ丁寧ていねいに仕事をするさま。
  • もう少しで終わりが見えてくるさま。
  • 大量の水を必要としているさま。

Lessonの答え

(1)
答え

A 可  B 雑  C 支  D 評  E 提 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


とある会報かいほうのインタビューを、十年ほど前にわたしゼミにいた学生に依頼いらいされ京都きょうとまで出向いた。卒業生はみないくつになっても可わいい。

私をインタビューするのは、会報を手がけているということでその学生本人となった。小一時間のインタビューがおわって雑談となった。「東京とうきょう育ちの君が京都でこうして元気に頑張がんばっているのを見るとうれしくなるよ」と言ったら、少し間をおいてから、「先生、そう見えても私、一杯一杯いっぱいいっぱいなんです」と言ってやや苦しそうな笑顔えがおを作った。

私はハッとした。やはり思った通り、彼女かのじょ限界げんかいに近い所で孤軍奮闘こぐんふんとうしているのだ。大学で学んだこととは直接ちょくせつ関係のない仕事を、実家を遠くはなれ一人で背伸せのびしてこなしながら、自らの能力のうりょく将来しょうらいについて疑念ぎねんいだいたりすることもあるだろう。時にはつぶれそうになる自分を、自ら叱咤しった激励げきれいしながらどうにか歩み続けているのだろうと思った。

「一杯一杯なのは君だけではない。一生懸命いっしょうけんめいに生きている人、誠実せいじつに仕事に取組とりくんでいる人はみな一杯一杯なんだよ。実はぼくだって一杯一杯なんだ」

「えっ、先生が。でも私は先生とはレベルがちがって本当に一杯一杯なんです」

「そう思うのは、君が僕より誠実というだけのことさ」

彼女は目を心持ちうるませながら微笑ほほえむと、「実は先生」と言って、カバンから透明とうめいなファイルにはさんだ二十まいほどのA4用紙を取り出した。

「これ、先生のゼミで書いた私のレポートなんです。先生の書いて下さったコメントは私の支えなんです」

このゼミでは、二十名ほどの学生が週に一冊いっさつ名著めいちょを読み論評を提出、授業中じゅぎょうちゅうディスカッションをする、というきついものだった。彼女のレポートがいつも良い視点してんでしっかり書けていたことを思い出した。それを今も大切に彼女は身近においているのだった。

私は学生たち日頃ひごろからこう言っていた。

「君達は今後、落ちこむこと、挫折ざせつすること、深い失意にしずむこと、などが必ずある。何度もある。そんな時にはほめ言葉を思い出すんだ。これまでに先生、親、権威けんいある人などからほめられたことがあるでしょ、それを思い出すんだ。私のように気が強く自信過剰かじょうな人間でも時にはどん底に落ちこむことがある。そんな時は一日に何度もほめ言葉を思い出さないと一日が終らないこともあるんだ」

彼女はそんな私の教えを忠実ちゅうじつに守っているようだった。

「ところでそこにある僕のコメントはほめているんだろうね」

「はい、激賞げきしょうです」

そう言って彼女は初めてほおをバラ色にかがやかせた。このインタビューを受けてよかったと私は思った

藤原正彦ふじわらまさひこ『落ちこんだ時には』)

ゼミ 大学などで、少人数の学生が先生の指導しどうを受けながら、専門せんもんの問題を研究・討論とうろんする授業。
叱咤激励 大声ではげまして元気づけること。
レポート 調査ちょうさや研究などの報告書ほうこくしょ
ディスカッション みんながさまざまな意見を出して、話し合うこと。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

勉強することで将来しょうらいかのう性が広がる。

(2)

部屋がざつぜんとしていたので片付かたづける。

(3)

被災地ひさいちへのえんを行う活動をしている。

(4)

ひょうばんが良いお店へ食事に行く。

(5)

早速新しいアイデアをていあんする。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「少しの余裕もないさま。」を表すことばを漢字四字で書きなさい。


 かれなので、これ以上たよることはできない。

Practiceの答え

(1)
答え

可能

(2)
答え

雑然

(3)
答え

(4)
答え

評判

(5)
答え

提案

(6)
答え

一杯一杯

Point

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Lesson

no local video: 7fdb765f-67a2-4b49-9b3c-d30f9c962b26

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「私はハッとした」とありますが、その理由としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  教えていたのは十年も前なのに、いまだに先生が学生にするようなものの言い方を自分がしていたことに気がついたから。
  •  大学で学んだこととは直接関係のない仕事をしていることに彼女が不満をもっていたことを思い出したから。
  •  元気に頑張っているように見えても、じっさいは、彼女もまた限界に近い所で孤軍奮闘しているのだなと思いいたったから。
  •  ほめるつもりで言ったことばなのに、自分のことばが彼女にまったくとどいていないことがわかっておどろいたから。

Lessonの答え

(1)
答え

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「このインタビューを受けてよかったと私は思った」とありますが、その理由としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  自分の教えが、教え子の心の支えとなっていたことを知ることができて、ほこらしかったから。
  •  かつての教え子が自分のことをいまだに先生としたってくれることがわかって、自信が生まれたから。
  •  ふるまいのなかに自分の教えがしっかりと根づいている教え子をふたたびほめることができて、満足したから。
  •  自分の教えを忠実に守って社会でしっかりと生きている教え子の姿すがたに接することができて、うれしかったから。

Practiceの答え

(1)
答え

33-2 随筆文8

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「わたし」と母は、三か月前にくなった祖母の遺品いひんの整理をしている。

母は猛然もう然とおばあちゃんの書き物づくえの引き出しをあけ始めた。

「ここもよ。ここもだった」
と、母が言った。

からっぽの引き出しをわたしも見つめた。

「ここにおばあちゃん、日記をしまっていたのよ」

「なにもかもちゃんと片付かたづけていっちゃったんだね」

「おばあちゃんらしいわ。そんなそぶりなんてちっとも見せなかったくせに」

ほこらしそうにもうらめしそうにも聞こえた

「ママがいちばんこわかったのは、日記だったんだ」

「日記?」

「そう。この引き出しにはいつもその年の日記をいれていたの。そしてどこかに何十年分もの日記がしまってあったはずなの。それを片付けるのが怖かったのよ。だって、おばあちゃんの日記よ。見つければ読まずにいられなくなって、読めば、なつかしいだけじゃすまなくなる」

そうだろうか。うん、きっとそうだろうな。

中略ちゅうりゃく

ふたりして、しんみりしてしまった。読むことのなかったおばあちゃんの日記に少しきずつけられたような、日記を処分しょぶんしてしまったおばあちゃんの行為こういに守られたみたいな、不思議な感情がからだのなかに居座った。

それから母とわたしは、おばあちゃんが片付けきれなかったわずかなものを始末するという――後片付けのそのまた後片付けのような作業を続けた。

それは、いちばん最後に見つかったのだ。まるで、片付けのいちばん最後に見つけられるように、おばあちゃんが仕込しこんだみたいだった。

「この箱、なんだろう?」

おしいれのすみにあったその箱は、古いお菓子かしの箱だった。

「まさかお菓子ははいってないよね」

「それはないでしょう。でも、なにかはいってる」

「あっ」
というわたしの声と、

「まあ」
という母の声が重なった。

それは手紙だった。たどたどしい字で書かれたたくさんの手紙。

「おばあちゃん、げんきですか? わたしはようちえんでおいもほりにいきました。」

「おばあちゃん、げんきですか? わたしは大きくなったので、いろんなことができるようになりました。」

「おばあちゃん、げんきですか? このあいだは、はなびをありがとう。またいっしょにやろうね。」

「おばあちゃん、げんきですか? ながいきしてね。まきより。」

「おばあちゃん、げんきですか?……

どれも「おばあちゃん、げんきですか?」ではじまる手紙。わたしが書いておばあちゃんにあげた手紙だった。

「おかあさんたら」
と、母が言った。ママったらじゃなく、おかあさんたらって。

「うん」
と、答えるのがせいいっぱいだった。

「愛だね。愛の手紙だね、これ」
と、母。

それ、愛の手紙か?

愛の手紙だ、それ。と、わたしは思った。

それは、わたしからの、じゃなく、おばあちゃんからの、愛の手紙だったから。

石井睦美いしいむつみ『愛の手紙か』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

そぼが作る手料理はどれも美味しい。

(2)

後半戦でもうぜんめ、試合の流れが変わった。

(3)

合唱団がかんじょうをこめて歌う。

(4)

野良ねこが庭にすわっていて動かない。

(5)

花火のあとしまつをきちんとする。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「たどたどしい」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。

  • 初めてやるのでたどたどしい様子。
  • たどたどしいなら明日は雨が降るだろう。
  • 過去かこに起きたことはたどたどしい。
  • 敵か味方かたどたどしい。

Confirm Testの答え

(1)
答え

祖母

(2)
答え

(3)
答え

感情

(4)
答え

(5)
答え

始末

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「誇らしそうにも恨めしそうにも聞こえた」とありますが、母はどんなことに対して誇らしくも恨めしくも感じているようなのですか。それを説明した次の文の   にあてはまることばを十五字以内で書きなさい。


おばあちゃんが、亡くなる前に、   こと。


Confirm Testの答え

(1)
答え

なにもかもちゃんと片付けていた

Point

no local video: f3495df8-cf54-4c20-85ef-fa5b1285b1c9

Lesson

no local video: d67eb7b0-6ec6-424c-8254-544d4652ef99

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「わたし」と母は、三か月前にくなったA遺品いひんの整理をしている。

母はもうBぜんとおばあちゃんの書き物づくえの引き出しをあけ始めた。

「ここもよ。ここもだった」
と、母が言った。

からっぽの引き出しをわたしも見つめた。

「ここにおばあちゃん、日記をしまっていたのよ」

「なにもかもちゃんと片付かたづけていっちゃったんだね」

「おばあちゃんらしいわ。そんなそぶりなんてちっとも見せなかったくせに」

ほこらしそうにもうらめしそうにも聞こえた。

「ママがいちばんこわかったのは、日記だったんだ」

「日記?」

「そう。この引き出しにはいつもその年の日記をいれていたの。そしてどこかに何十年分もの日記がしまってあったはずなの。それを片付けるのが怖かったのよ。だって、おばあちゃんの日記よ。見つければ読まずにいられなくなって、読めば、なつかしいだけじゃすまなくなる」

そうだろうか。うん、きっとそうだろうな。

中略ちゅうりゃく

ふたりして、しんみりしてしまった。読むことのなかったおばあちゃんの日記に少しきずつけられたような、日記を処分しょぶんしてしまったおばあちゃんの行為こういに守られたみたいな、不思議なかんCじょうがからだのなかにDすわった。

それから母とわたしは、おばあちゃんが片付けきれなかったわずかなものをEまつするという――後片付けのそのまた後片付けのような作業を続けた。

それは、いちばん最後に見つかったのだ。まるで、片付けのいちばん最後に見つけられるように、おばあちゃんが仕込しこんだみたいだった。

「この箱、なんだろう?」

おしいれのすみにあったその箱は、古いお菓子かしの箱だった。

「まさかお菓子ははいってないよね」

「それはないでしょう。でも、なにかはいってる」

「あっ」
というわたしの声と、

「まあ」
という母の声が重なった。

それは手紙だった。たどたどしい字で書かれたたくさんの手紙。

「おばあちゃん、げんきですか? わたしはようちえんでおいもほりにいきました。」

「おばあちゃん、げんきですか? わたしは大きくなったので、いろんなことができるようになりました。」

「おばあちゃん、げんきですか? このあいだは、はなびをありがとう。またいっしょにやろうね。」

「おばあちゃん、げんきですか? ながいきしてね。まきより。」

「おばあちゃん、げんきですか?……

どれも「おばあちゃん、げんきですか?」ではじまる手紙。わたしが書いておばあちゃんにあげた手紙だった。

「おかあさんたら」
と、母が言った。ママったらじゃなく、おかあさんたらって。

「うん」
と、答えるのがせいいっぱいだった。

「愛だね。愛の手紙だね、これ」
と、母。

それ、愛の手紙か?

愛の手紙だ、それ。と、わたしは思った。

それは、わたしからの、じゃなく、おばあちゃんからの、愛の手紙だったから。

石井睦美いしいむつみ『愛の手紙か』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「たどたどしい」について、「たどたどしい」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 未熟みじゅくであったり機能きのうが十分でなかったりするため、物事を行うようすがあぶなっかしい。
  • もう少しでゴールしそうなところにいるがなかなかたどり着けない。
  • 子どもだけでは遊びに行けないようなところ。
  • 夢か現実かわからない場所。

Lessonの答え

(1)
答え

A 祖  B 然  C 情  D 居  E 末 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


「わたし」と母は、三か月前にくなった祖母の遺品いひんの整理をしている。

母はもう然とおばあちゃんの書き物づくえの引き出しをあけ始めた。

「ここもよ。ここもだった」
と、母が言った。

からっぽの引き出しをわたしも見つめた。

「ここにおばあちゃん、日記をしまっていたのよ」

「なにもかもちゃんと片付かたづけていっちゃったんだね」

「おばあちゃんらしいわ。そんなそぶりなんてちっとも見せなかったくせに」

ほこらしそうにもうらめしそうにも聞こえた。

ママがいちばんこわかったのは、日記だったんだ

「日記?」

「そう。この引き出しにはいつもその年の日記をいれていたの。そしてどこかに何十年分もの日記がしまってあったはずなの。それを片付けるのが怖かったのよ。だって、おばあちゃんの日記よ。見つければ読まずにいられなくなって、読めば、なつかしいだけじゃすまなくなる」

そうだろうか。うん、きっとそうだろうな。

中略ちゅうりゃく

ふたりして、しんみりしてしまった。読むことのなかったおばあちゃんの日記に少しきずつけられたような、日記を処分しょぶんしてしまったおばあちゃんの行為こういに守られたみたいな、不思議な感情がからだのなかに居座った。

それから母とわたしは、おばあちゃんが片付けきれなかったわずかなものを始末するという――後片付けのそのまた後片付けのような作業を続けた。

それは、いちばん最後に見つかったのだ。まるで、片付けのいちばん最後に見つけられるように、おばあちゃんが仕込しこんだみたいだった。

「この箱、なんだろう?」

おしいれのすみにあったその箱は、古いお菓子かしの箱だった。

「まさかお菓子ははいってないよね」

「それはないでしょう。でも、なにかはいってる」

「あっ」
というわたしの声と、

「まあ」
という母の声が重なった。

それは手紙だった。たどたどしい字で書かれたたくさんの手紙。

「おばあちゃん、げんきですか? わたしはようちえんでおいもほりにいきました。」

「おばあちゃん、げんきですか? わたしは大きくなったので、いろんなことができるようになりました。」

「おばあちゃん、げんきですか? このあいだは、はなびをありがとう。またいっしょにやろうね。」

「おばあちゃん、げんきですか? ながいきしてね。まきより。」

「おばあちゃん、げんきですか?……

どれも「おばあちゃん、げんきですか?」ではじまる手紙。わたしが書いておばあちゃんにあげた手紙だった。

「おかあさんたら」
と、母が言った。ママったらじゃなく、おかあさんたらって。

「うん」
と、答えるのがせいいっぱいだった。

「愛だね。愛の手紙だね、これ」
と、母。

それ、愛の手紙か?

愛の手紙だ、それ。と、わたしは思った。

それは、わたしからの、じゃなく、おばあちゃんからの、愛の手紙だったから。

石井睦美いしいむつみ『愛の手紙か』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

そこくの文化を大切にして生活する。

(2)

てんねんの塩はミネラル豊富で味がまろやかだ。

(3)

最後のなさけをかけて許すことにした。

(4)

新たなきょじゅうは緑豊かな場所にある。

(5)

たくさん考えたすえに進学先を決めた。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「未熟みじゅくであったり機能きのうが十分でなかったりするため、物事を行うようすがあぶなっかしい。」を表すことばをひらがな六字で書きなさい。


 かれは生まれたばかりなので、歩き方が

Practiceの答え

(1)
答え

祖国

(2)
答え

天然

(3)
答え

情け

(4)
答え

居住

(5)
答え

(6)
答え

たどたどしい

Point

no local video: b4679688-aa82-444c-829d-834a91ccf75b

Lesson

no local video: 64f71aec-99a5-411c-9cf9-5877ad6a113c

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「それは、いちばん最後に見つかったのだ」とありますが、何が見つかったのですか。見つかったものについてまとめた次の文の   a〜cにあてはまることばを、文中からa・cはそれぞれ十字以上二十字以内、bは五字以上十字以内で書きぬきなさい。(完答)


 a ではじまる、 b で書かれた、 c 

a

b

c

Lessonの答え

(1)
答え
  • a 「おばあちゃん、げんきですか?」
  • b たどたどしい字
  • c わたしが書いておばあちゃんにあげた手紙
    (完答)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「ママがいちばん怖かったのは、日記だったんだ」とありますが、日記が片付けられていたことで、「わたし」にはどのような思いが生じましたか。そのことについてべている一文を文中からさがし、初めの五字を書きぬきなさい。


Practiceの答え

(1)
答え

読むことの

34章 説明文

説明文の読み方

34-1 説明文29

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. はじめて見聞きするような知識ちしきに関しては、伝えられる側はそのことを吸収きゅうしゅうする価値さえわかりません。その状態で知識を一方的にし付けられても、頭の中にすんなり入ってこないのは当然です。

  2. 実際じっさい、作業にたずさわったことがない人がいきなりマニュアルや作業指示書を見せられても、さっぱり理解りかいできないでしょう。それぞれの標準や手順が決められた意味や理由がまったく見えないし、その通りにやらないとどうなるのかさえ想像そうぞうできないからです。だいたいこのような状態では、定められていることを守るメリットさえわかりません。それなのに「マニュアルに書かれているとおりに覚えなさい」などと言うのは、相手にとってはそれこそ苦痛くつう以外のなにものでもありません。

  3. だれだっていやなこと、苦痛をともなうことはやりたくないので、これでは無意識のうちに覚えることを拒否きょひしてしまうことになるのです。(中略ちゅうりゃく

  4. 一方、自ら望んで知識を吸収する場合はそのような心配はありません。それどころか理解のためのテンプレートがつくりやすくなると考えられます。それは自発的に動くことで、「受け入れの素地そじ」が自然につくられることになるからです。「受け入れの素地」というのは、頭の中が「新しい知識を吸収できる状態になる」ということです。また言い方を変えると、「動機づけ」ができるということです。

  5. この「受け入れの素地」を頭の中につくることは、伝えられる側にとっては非常ひじょうに重要です。これがあって伝えられるのと、ないままに伝えられるのでは、その吸収力に格段かくだんの差が出てくるのです。

  6. これは余談よだんですが、人生のなかで子どもから大人になる思春期という時期は、自分で受け入れの素地を頭の中につくる時期という見方もできるのではないでしょうか。

  7. 子どものころは大人たちから守られた状態にあり、主体的に行動する範囲はんいせまく、大事なことは親や学校の先生などの指示で決められます。それが窮屈きゅうくつだと反発することもありますが、そうした反発も成長してみると、大人たちの手の内だったなあと気づくのです。

  8. ところが大人になるとこのような庇護ひごはなくなり、自分がどのように行動するか決めるのは基本きほん的には自分自身です。このように誰かが行動を決めてくれる状態から自分自身で行動を決める切りえの時期がまさに思春期なのです。

  9. この切り替えは、最初から自分がなすべきことが見えている人にとってはそれほどむずかしいことではありません。しかし、実際はそれがうまくできずに多くの人たちがかべにぶつかっているのが現実げんじつです。この壁は、子どもから大人へと成長する過程かていで誰もが必ずさなければならないものです。ただし、壁の高さは人によってまちまちで、比かく簡単かんたんに乗り越えてしまう人もいれば、中には大きな壁にぶつかってつまずき、乗り越えることを放棄ほうきして自分のからに引きこもってしまう人もいます。

  10. 不思議なのは、壁にね返されて引きこもってしまった人でも、ある日突然とつぜん、壁を乗り越えてしまうこともあるということです。これは関心のあるものや熱心に取り組むことができる価値のあるものを見つけたときに起こります。このようなものに出会ったとき、人間は自発的に行動を始めることができるのです。本当の学習もここから始まるのではないでしょうか。

畑村洋太郎はたむらようたろう組織そしきを強くする 技術の伝え方』)

マニュアル 作業や行動の手順などをまとめたもの。
メリット 利点。
テンプレート 決まったかた
庇護 かばって守ること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

常に学校のひょうじゅん学力の成績を保つ。

(2)

食事や運動は心身の健康じょうたいを支える。

(3)

医師のしじにしたがって薬を飲む。

(4)

去年と今年の学習時間をかくする。

(5)

歴史的にのある美術品を鑑賞かんしょうする。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「自発的」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自発的に笑われたから気分が上がった。
  • わたしは自発的にお手伝いをする。
  • みんなと同じように自発的に出る。
  • お寺の門が自発的に開いた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

標準

(2)
答え

状態

(3)
答え

指示

(4)
答え

(5)
答え

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「壁の高さ」とありますが、どのようなことをたとえていますか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  自分で行動を決めなければならない時期の切り替えの難しさ。
  •  周囲の大人たちに反発する態度を改めることのこんなんさ。
  •  思春期に子どもから大人へと成長していくスピードの速さ。
  •  自分自身で行動を決めなければならないというせきにんの重さ。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

no local video: ea9f4910-922b-46a7-95b8-ecb170ceca05

Lesson

no local video: ba0b906f-faf4-4f92-ae3e-9274aab20068

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. はじめて見聞きするような知識ちしきに関しては、伝えられる側はそのことを吸収きゅうしゅうするAさえわかりません。そのじょう
    Bたいで知識を一方的にし付けられても、頭の中にすんなり入ってこないのは当然です。

  2. 実際じっさい、作業にたずさわったことがない人がいきなりマニュアルや作業Cしょを見せられても、さっぱり理解りかいできないでしょう。それぞれのひょうDじゅんや手順が決められた意味や理由がまったく見えないし、その通りにやらないとどうなるのかさえ想像そうぞうできないからです。だいたいこのような状たいでは、定められていることを守るメリットさえわかりません。それなのに「マニュアルに書かれているとおりに覚えなさい」などと言うのは、相手にとってはそれこそ苦痛くつう以外のなにものでもありません。

  3. だれだっていやなこと、苦痛をともなうことはやりたくないので、これでは無意識のうちに覚えることを拒否きょひしてしまうことになるのです。(中略ちゅうりゃく

  4. 一方、自ら望んで知識を吸収する場合はそのような心配はありません。それどころか理解のためのテンプレートがつくりやすくなると考えられます。それは自発的に動くことで、「受け入れの素地そじ」が自然につくられることになるからです。「受け入れの素地」というのは、頭の中が「新しい知識を吸収できる状たいになる」ということです。また言い方を変えると、「動機づけ」ができるということです。

  5. この「受け入れの素地」を頭の中につくることは、伝えられる側にとっては非常ひじょうに重要です。これがあって伝えられるのと、ないままに伝えられるのでは、その吸収力に格段かくだんの差が出てくるのです。

  6. これは余談よだんですが、人生のなかで子どもから大人になる思春期という時期は、自分で受け入れの素地を頭の中につくる時期という見方もできるのではないでしょうか。

  7. 子どものころは大人たちから守られた状たいにあり、主体的に行動する範囲はんいせまく、大事なことは親や学校の先生などの指じで決められます。それが窮屈きゅうくつだと反発することもありますが、そうした反発も成長してみると、大人たちの手の内だったなあと気づくのです。

  8. ところが大人になるとこのような庇護ひごはなくなり、自分がどのように行動するか決めるのは基本きほん的には自分自身です。このように誰かが行動を決めてくれる状たいから自分自身で行動を決める切りえの時期がまさに思春期なのです。

  9. この切り替えは、最初から自分がなすべきことが見えている人にとってはそれほどむずかしいことではありません。しかし、実際はそれがうまくできずに多くの人たちがかべにぶつかっているのが現実げんじつです。この壁は、子どもから大人へと成長する過程かていで誰もが必ずさなければならないものです。ただし、壁の高さは人によってまちまちで、Eかく簡単かんたんに乗り越えてしまう人もいれば、中には大きな壁にぶつかってつまずき、乗り越えることを放棄ほうきして自分のからに引きこもってしまう人もいます。

  10. 不思議なのは、壁にね返されて引きこもってしまった人でも、ある日突然とつぜん、壁を乗り越えてしまうこともあるということです。これは関心のあるものや熱心に取り組むことができる価値のあるものを見つけたときに起こります。このようなものに出会ったとき、人間は自発的に行動を始めることができるのです。本当の学習もここから始まるのではないでしょうか。

畑村洋太郎はたむらようたろう組織そしきを強くする 技術の伝え方』)

マニュアル 作業や行動の手順などをまとめたもの。
メリット 利点。
テンプレート 決まったかた
庇護 かばって守ること。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「自発的」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 自分勝手に物事を進めるさま。
  • 自分が中心となって物事に取り組むさま。
  • 周りの人と協力して物事を成功させるさま。
  • 物事を自分から進んで行うさま。

Lessonの答え

(1)
答え

A 価  B 態  C 示  D 準  E 比 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


  1. はじめて見聞きするような知識ちしきに関しては、伝えられる側はそのことを吸収きゅうしゅうする価値さえわかりません。その状態で知識を一方的にし付けられても、頭の中にすんなり入ってこないのは当然です。

  2. 実際じっさい、作業にたずさわったことがない人がいきなりマニュアルや作業指示書を見せられても、さっぱり理解りかいできないでしょう。それぞれの標準や手順が決められた意味や理由がまったく見えないし、その通りにやらないとどうなるのかさえ想像そうぞうできないからです。だいたいこのような状態では、定められていることを守るメリットさえわかりません。それなのに「マニュアルに書かれているとおりに覚えなさい」などと言うのは、相手にとってはそれこそ苦痛くつう以外のなにものでもありません。

  3. だれだっていやなこと、苦痛をともなうことはやりたくないので、これでは無意識のうちに覚えることを拒否きょひしてしまうことになるのです。(中略ちゅうりゃく

  4. 一方、自ら望んで知識を吸収する場合はそのような心配はありません。それどころか理解のためのテンプレートがつくりやすくなると考えられます。それは自発的に動くことで、「受け入れの素地そじ」が自然につくられることになるからです。「受け入れの素地」というのは、頭の中が「新しい知識を吸収できる状態になる」ということです。また言い方を変えると、「動機づけ」ができるということです。

  5. この「受け入れの素地」を頭の中につくることは、伝えられる側にとっては非常ひじょうに重要です。これがあって伝えられるのと、ないままに伝えられるのでは、その吸収力に格段かくだんの差が出てくるのです。

  6. これは余談よだんですが、人生のなかで子どもから大人になる思春期という時期は、自分で受け入れの素地を頭の中につくる時期という見方もできるのではないでしょうか。

  7. 子どものころは大人たちから守られた状態にあり、主体的に行動する範囲はんいせまく、大事なことは親や学校の先生などの指示で決められます。それが窮屈きゅうくつだと反発することもありますが、そうした反発も成長してみると、大人たちの手の内だったなあと気づくのです。

  8. ところが大人になるとこのような庇護ひごはなくなり、自分がどのように行動するか決めるのは基本きほん的には自分自身です。このように誰かが行動を決めてくれる状態から自分自身で行動を決める切りえの時期がまさに思春期なのです。

  9. この切り替えは、最初から自分がなすべきことが見えている人にとってはそれほどむずかしいことではありません。しかし、実際はそれがうまくできずに多くの人たちがかべにぶつかっているのが現実げんじつです。この壁は、子どもから大人へと成長する過程かていで誰もが必ずさなければならないものです。ただし、壁の高さは人によってまちまちで、比かく簡単かんたんに乗り越えてしまう人もいれば、中には大きな壁にぶつかってつまずき、乗り越えることを放棄ほうきして自分のからに引きこもってしまう人もいます。

  10. 不思議なのは、壁にね返されて引きこもってしまった人でも、ある日突然とつぜん、壁を乗り越えてしまうこともあるということです。これは関心のあるものや熱心に取り組むことができる価値のあるものを見つけたときに起こります。このようなものに出会ったとき、人間は自発的に行動を始めることができるのです。本当の学習もここから始まるのではないでしょうか。

畑村洋太郎はたむらようたろう組織そしきを強くする 技術の伝え方』)

マニュアル 作業や行動の手順などをまとめたもの。
メリット 利点。
テンプレート 決まったかた
庇護 かばって守ること。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

試合の前に入念なじゅんび運動を行う。

(2)

予想外な出来事にも冷静なたいどを見せる。

(3)

行動が明確な意志をしめしている。

(4)

兄とくらべるわたしは少し慎重しんちょうな性格だ。

(5)

複数のお店で商品のかかくを調べてみる。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「物事を自分から進んで行うさま。」を表すことばを漢字三字で書きなさい。


わたしはに皿あらいをした。

Practiceの答え

(1)
答え

準備

(2)
答え

態度

(3)
答え

示し

(4)
答え

比べる

(5)
答え

価格

(6)
答え

自発的

Point

no local video: 1dbf87b2-13e5-4202-95e0-ae216e3e6f90

Lesson

no local video: 17977083-a910-482c-ada0-7e45e4cd59a1

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「自分で受け入れの素地を頭の中につくる」とありますが、そのためにはどうすることが必要なのですか。文中から八字で書きぬきなさい。


Lessonの答え

(1)
答え

自発的に動くこと

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「大人たちの手の内だった」とありますが、どういうことですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  子どもが反発することは大人の考えになかったということ。
  •  子どもが反発するようにあえてきびしくされていたということ。
  •  子どもが反発することも大人の想定内だったということ。
  •  子どもが反発しなければ大人に守ってもらえなかったということ。

Practiceの答え

(1)
答え

34-2 説明文30

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


人類は二足歩行に加え、大きな頭部を持つように進化したが、その頭部で特に大きいのがのうである。最初から大きかったのではなく、300〜400万年前の時点では、チンパンジーやゴリラとあまり変わらなかった。しかし、サバンナに出て行き環境かんきょう適応てきおうしたホモぞくが出てきたころから、一度急激きゅうげきに大きくなる。その後しばらく、大きさは変わらないが、現在げんざいホモ・サピエンスが登場したときに、またもう一段いちだん大きくなったのである。

実際じっさいに脳の大きさを比較ひかくしてみると、チンパンジーの脳の容量が約380㏄であるのに対し、ヒトは約1400㏄ある。しかも、進化の過程かてい単純たんじゅんにチンパンジーの脳がそのまま大きくなったということではなく、目の裏側うらがわの部分から頭のてっぺんにかけて、おでこ周辺にある前頭前野という部分が特に大きくなっているのだ。

その前頭前野とは、何をつかさどる部分なのか。脳の働きは解析かいせきされてきたが、前頭前野にあたる部分がどのような機能きのうを持っているかは長年わからなかった。近年ようやく、前頭前野は「自分を客観的に見る」感覚を司っていることがわかってきた。自分が何をして、何を感じているか。そして他人が何を思い、どう感じているか。自分の気持ちを参照しながら、相手が何を感じ考えているかを知るための器官なのだ。また、自分が何をほっしているかということもモニターしているので、それと連動して、目標を達成するために、次に何をしなければいけないかといった物事の優先ゆうせん順位を決める役割やくわりもある。

これは言語能力などとは別々に管理されており、例えば事故で前頭前野を損傷そんしょうしてしまっても、言葉や記憶きおく、思考には問題ない。しかし、他人の気持ちが読めなくなったり、次にするべきことの判断ができず、何かをしようという意欲いよくもわかなくなってしまう。

前頭前野の働きをほかの霊長類れいちょうるいと比較すると、サバンナに出て環境に適応したヒトが、他人の心を読んで共同作業をし社会生活をいとなむようになった、という進化の過程がわかるのである。

人間の脳は、だらだらと何となく大きくなっていったのではなくて、サバンナに進出したときと、ホモ・サピエンスが登場したときに、一気に大きくなった。その二度の拡張かくちょうさい、ヒトがどのような困難こんなんに直面し、けていったのかが、現在の自然人類学で一番おもしろい部分なのだ。

まだ正確せいかくにはわかっていないが、二回目に脳が発達した時期は、ホモ・サピエンスがアフリカ大陸からユーラシア大陸に進出していったときと重なっており、このことが秘密ひみつく手がかりになるかもしれない。20万年前、アフリカ大陸から陸地を伝って新しい世界へ進出したヒトは、世界各地に散らばり広がっていった。かつて森からサバンナに進出したときのように、それは大きな困難をともなったことは想像そうぞうかたくない。

そうしたリスクをおかしてまで、なぜかれらは外界に出て行ったのか。今よりもはるかに人口が少ない時代であり、アフリカ大陸にヒトがえすぎて飽和状態ほうわじょうたいになった、ということも考えにくい。

わたしは、その要因は、好奇心こうきしんではないかと思う。脳が大きくなることにより、ヒトは物事の因果いんが関係をより深く考えるようになった。すると、今自分たちが生活している世界を客観視きゃっかんしすることができるようになり、同時に、さらに外の世界には何が広がっているのか、と考えるようになる。そうした冒険心ぼうけんしんから、彼らは別の大陸へわたっていったのだと、私は考えている。それは、現在も我々われわれ宇宙うちゅうという空間に思いをせ、ステーションを建設し、惑星わくせい探査たんさすることと同じなのではないだろうか

長谷川眞理子はせがわまりこ『ヒトはなぜヒトになったか』)

サバンナ 熱帯・亜熱帯あねったい地方にある草原。
ホモ属 サル目ヒト科の属の一つ。
ホモ・サピエンス 動物学における現在の人類の学名。ヒト。
モニター 監視かんしすること。観察すること。
霊長類 人間やサルなどの仲間。
リスク 危険きけん。損害を受けるおそれ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

ようりょうが大きいかばんを愛用する。

(2)

学校祭をじこなく無事に終えた。

(3)

状況じょうきょうをよく見て適切なはんだんを下す。

(4)

事故のよういんを特定して、再発防止に努める。

(5)

新しいビルをけんせつする計画が進んでいる。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「客観視きゃっかんし」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 客観視をして仲が悪くなった。
  • 自分のことを客観視することは大切だ。
  • 暑い日は外に出るのが大変なので客観視してみよう。
  • テレビがおもしろかったので客観視できるようになった。

Confirm Testの答え

(1)
答え

容量

(2)
答え

事故

(3)
答え

判断

(4)
答え

要因

(5)
答え

建設

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「同じなのではないだろうか」とありますが、筆者は、何と何を同じととらえているのですか。次の文の   にあてはまることばを、文中から七字で書きぬきなさい。


20万年前のヒトが、それまで住んでいたところから別の大陸に渡っていったことと、我々が宇宙に思いを馳せて、   こと。


Confirm Testの答え

(1)
答え

惑星を探査する

Point

no local video: 236bc09d-e7b3-4577-8b27-9b708379b015

Lesson

no local video: 127c4529-ccfa-499f-9261-9369f4373f4f

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


人類は二足歩行に加え、大きな頭部を持つように進化したが、その頭部で特に大きいのがのうである。最初から大きかったのではなく、300〜400万年前の時点では、チンパンジーやゴリラとあまり変わらなかった。しかし、サバンナに出て行き環境かんきょう適応てきおうしたホモぞくが出てきたころから、一度急激きゅうげきに大きくなる。その後しばらく、大きさは変わらないが、現在げんざいホモ・サピエンスが登場したときに、またもう一段いちだん大きくなったのである。

実際じっさいに脳の大きさを比較ひかくしてみると、チンパンジーの脳の
Aようりょうが約380㏄であるのに対し、ヒトは約1400㏄ある。しかも、進化の過程かてい単純たんじゅんにチンパンジーの脳がそのまま大きくなったということではなく、目の裏側うらがわの部分から頭のてっぺんにかけて、おでこ周辺にある前頭前野という部分が特に大きくなっているのだ。

その前頭前野とは、何をつかさどる部分なのか。脳の働きは解析かいせきされてきたが、前頭前野にあたる部分がどのような機能きのうを持っているかは長年わからなかった。近年ようやく、前頭前野は「自分を客観的に見る」感覚を司っていることがわかってきた。自分が何をして、何を感じているか。そして他人が何を思い、どう感じているか。自分の気持ちを参照しながら、相手が何を感じ考えているかを知るための器官なのだ。また、自分が何をほっしているかということもモニターしているので、それと連動して、目標を達成するために、次に何をしなければいけないかといった物事の優先ゆうせん順位を決める役割やくわりもある。

これは言語能力などとは別々に管理されており、例えば
Bで前頭前野を損傷そんしょうしてしまっても、言葉や記憶きおく、思考には問題ない。しかし、他人の気持ちが読めなくなったり、次にするべきことのCはんだんができず、何かをしようという意欲いよくもわかなくなってしまう。

前頭前野の働きをほかの霊長類れいちょうるいと比較すると、サバンナに出て環境に適応したヒトが、他人の心を読んで共同作業をし社会生活をいとなむようになった、という進化の過程がわかるのである。

人間の脳は、だらだらと何となく大きくなっていったのではなくて、サバンナに進出したときと、ホモ・サピエンスが登場したときに、一気に大きくなった。その二度の拡張かくちょうさい、ヒトがどのような困難こんなんに直面し、けていったのかが、現在の自然人類学で一番おもしろい部分なのだ。

まだ正確せいかくにはわかっていないが、二回目に脳が発達した時期は、ホモ・サピエンスがアフリカ大陸からユーラシア大陸に進出していったときと重なっており、このことが秘密ひみつく手がかりになるかもしれない。20万年前、アフリカ大陸から陸地を伝って新しい世界へ進出したヒトは、世界各地に散らばり広がっていった。かつて森からサバンナに進出したときのように、それは大きな困難をともなったことは想像そうぞうかたくない。

そうしたリスクをおかしてまで、なぜかれらは外界に出て行ったのか。今よりもはるかに人口が少ない時代であり、アフリカ大陸にヒトがえすぎて飽和状態ほうわじょうたいになった、ということも考えにくい。

わたしは、そのDよういんは、好奇心こうきしんではないかと思う。脳が大きくなることにより、ヒトは物事のいん関係をより深く考えるようになった。すると、今自分たちが生活している世界を客観視きゃっかんしすることができるようになり、同時に、さらに外の世界には何が広がっているのか、と考えるようになる。そうした冒険心ぼうけんしんから、彼らは別の大陸へわたっていったのだと、私は考えている。それは、現在も我々われわれ宇宙うちゅうという空間に思いをせ、ステーションをけんEせつし、惑星わくせい探査たんさすることと同じなのではないだろうか。

長谷川眞理子はせがわまりこ『ヒトはなぜヒトになったか』)

サバンナ 熱帯・亜熱帯あねったい地方にある草原。
ホモ属 サル目ヒト科の属の一つ。
ホモ・サピエンス 動物学における現在の人類の学名。ヒト。
モニター 監視かんしすること。観察すること。
霊長類 人間やサルなどの仲間。
リスク 危険きけん。損害を受けるおそれ。
(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「客観視きゃっかんし」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • お店などで提供ていきょうされるサービスのこと。
  • 季節ごとに自分の気分が変わって体調をくずしやすくなること。
  • 周りの人からどのように見られているのかまったく考えないこと。
  • 自分自身に直接関わることを、第三者的な立場で見ること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 容  B 故  C 判断  D 要因  E 設 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


人類は二足歩行に加え、大きな頭部を持つように進化したが、その頭部で特に大きいのがのうである。最初から大きかったのではなく、300〜400万年前の時点では、チンパンジーやゴリラとあまり変わらなかった。しかし、サバンナに出て行き環境かんきょう適応てきおうしたホモぞくが出てきたころから、一度急激きゅうげきに大きくなる。その後しばらく、大きさは変わらないが、現在げんざいホモ・サピエンスが登場したときに、またもう一段いちだん大きくなったのである。

実際じっさいに脳の大きさを比較ひかくしてみると、チンパンジーの脳の容量が約380㏄であるのに対し、ヒトは約1400㏄ある。しかも、進化の過程かてい単純たんじゅんにチンパンジーの脳がそのまま大きくなったということではなく、目の裏側うらがわの部分から頭のてっぺんにかけて、おでこ周辺にある前頭前野という部分が特に大きくなっているのだ。

その前頭前野とは、何をつかさどる部分なのか。脳の働きは解析かいせきされてきたが、前頭前野にあたる部分がどのような機能きのうを持っているかは長年わからなかった。近年ようやく、前頭前野は「自分を客観的に見る」感覚を司っていることがわかってきた。自分が何をして、何を感じているか。そして他人が何を思い、どう感じているか。自分の気持ちを参照しながら、相手が何を感じ考えているかを知るための器官なのだ。また、自分が何をほっしているかということもモニターしているので、それと連動して、目標を達成するために、次に何をしなければいけないかといった物事の優先ゆうせん順位を決める役割やくわりもある。

これは言語能力などとは別々に管理されており、例えば事故で前頭前野を損傷そんしょうしてしまっても、言葉や記憶きおく、思考には問題ない。しかし、他人の気持ちが読めなくなったり、次にするべきことの判断ができず、何かをしようという意欲いよくもわかなくなってしまう。

前頭前野の働きをほかの霊長類れいちょうるいと比較すると、サバンナに出て環境に適応したヒトが、他人の心を読んで共同作業をし社会生活をいとなむようになった、という進化の過程がわかるのである。

人間の脳は、だらだらと何となく大きくなっていったのではなくて、サバンナに進出したときと、ホモ・サピエンスが登場したときに、一気に大きくなった。その二度の拡張かくちょうさい、ヒトがどのような困難こんなんに直面し、けていったのかが、現在の自然人類学で一番おもしろい部分なのだ。

まだ正確せいかくにはわかっていないが、二回目に脳が発達した時期は、ホモ・サピエンスがアフリカ大陸からユーラシア大陸に進出していったときと重なっており、このことが秘密ひみつく手がかりになるかもしれない。20万年前、アフリカ大陸から陸地を伝って新しい世界へ進出したヒトは、世界各地に散らばり広がっていった。かつて森からサバンナに進出したときのように、それは大きな困難をともなったことは想像そうぞうかたくない。

そうしたリスクをおかしてまで、なぜかれらは外界に出て行ったのか。今よりもはるかに人口が少ない時代であり、アフリカ大陸にヒトがえすぎて飽和状態ほうわじょうたいになった、ということも考えにくい。

わたしは、その要因は、好奇心こうきしんではないかと思う。脳が大きくなることにより、ヒトは物事の因果いんが関係をより深く考えるようになった。すると、今自分たちが生活している世界を客観視きゃっかんしすることができるようになり、同時に、さらに外の世界には何が広がっているのか、と考えるようになる。そうした冒険心ぼうけんしんから、彼らは別の大陸へわたっていったのだと、私は考えている。それは、現在も我々われわれ宇宙うちゅうという空間に思いをせ、ステーションを建設し、惑星わくせい探査たんさすることと同じなのではないだろうか。

長谷川眞理子はせがわまりこ『ヒトはなぜヒトになったか』)

サバンナ 熱帯・亜熱帯あねったい地方にある草原。
ホモ属 サル目ヒト科の属の一つ。
ホモ・サピエンス 動物学における現在の人類の学名。ヒト。
モニター 監視かんしすること。観察すること。
霊長類 人間やサルなどの仲間。
リスク 危険きけん。損害を受けるおそれ。

文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

興味深いないようの発表を聞いた。

(2)

機械のしょうで作業が一時中断された。

(3)

調査によって絶滅危惧種ぜつめつきぐしゅはんめいした。

(4)

運動不足が病気のげんいんになることがある。

(5)

最新のせつびが整っている研究室で働く。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「自分自身に直接関わることを、第三者的な立場で見ること。利害や感情などを除いた観点で状況を見ること。」を表すことばをひらがな六字で書きなさい。


 わたしは自分自身をできるようにしたい。

Practiceの答え

(1)
答え

内容

(2)
答え

(3)
答え

判明

(4)
答え

原因

(5)
答え

設備

(6)
答え

きゃっかんし

Point

no local video: 1dbf87b2-13e5-4202-95e0-ae216e3e6f90

Lesson

no local video: a149192c-31cb-4fb9-a886-a6fbf5e152b3

Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「目の裏側の部分から……特に大きくなっている」とありますが、「前頭前野」は、どのような機能を持っていますか。あてはまらないものを、次のア〜カからすべて選び、記号で答えなさい。(完答)


  •  目標を達成するためにするべきことの優先順位を決める機能。
  •  自分が何をして、何を感じているかを知る機能。
  •  言葉を覚えて、用いる機能。
  •  自分が何を求めているかを監視する機能。
  •  他人が何を思い、どう感じているかを知る機能。
  •  これまでにあった出来事やしきを記憶する機能。

Lessonの答え

(1)
答え

ウ・カ(完答・順不同)

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「リスクを冒してまで、なぜ彼らは外界に出て行ったのか」とありますが、これに対する筆者の答えをまとめた次の文の   a・bにあてはまることばを、文中からそれぞれ三字で書きぬきなさい。


脳が大きくなって物事の因果関係を深く考えるようになり、自分たちが住む世界を a できるようになって、外の世界への b が生まれたからだ。


  • a
  • b

Practiceの答え

(1)
答え
  • a 客観視
  • b 好奇心(冒険心)

34-3 説明文31

Confirm Test

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


自然との連帯について考察しようと試みるとき、わたしたちを困惑こんわくさせることのひとつは、自然と人間の関係の複雑ふくざつさである。たとえば私が一年の半分くらいをらしていく群馬ぐんま県の山村、上野村をみると、村人たちはこの二十年ほどの間イノシシ、シカ、サルなどによる畑の被害ひがいなやまされてきた。私のせまい畑でも一年間ほとんど作物が収穫しゅうかくできなかった年もあったほどである。こうなってくるとある種の動物たちは、人間にとって害獣がいじゅうであるといわざるをえなくなってくる。

さらにそれは、人間に対してだけ、でもないのである。というのはシカの増加によって山にはえているササがつくされるようになってきた。そればかりではなく広葉樹こうようじゅの木の皮も食べられて、山に枯木かれきがひろがり、さらに土から出た草や木の芽も食べられて山の砂漠化さばくかがすすみはじめたのである。こうなると雨がるたびに土壌どじょうが流出し、山はいかなる生物も暮らせない場所になっていく。シカの増加によって、自然にとってもシカは害獣だといわざるをえなくなってきたのである。

ところが別の見方もできる。山村はもともとは自然の世界であった。その自然の世界に人間たちが畑をつくり、村をつくって侵入しんにゅうした。だから過疎化かそか高齢化こうれいかがすすんだ現在げんざい、「動物たちが人間というしん略者から自然の世界をうばかえしはじめた」とみることもできる。さらにシカによって砂漠のような山がひろがったとしても、エサがなくなればシカも個体こたい数をらしていくだろう。そしてそのころ、土壌が流出し、腐葉土層ふようどそううしなった山では、栄養状態じょうたいの低い土壌にてきした草木がはえてくることになるだろう。こうして何百年かすれば、山は再びその時の状況じょうきょうに合った安定した自然を形成していくことになるだろう。

とすると私たちが自然と連帯するとは、どのような自然に対してなのか。現状の自然を守ることが自然との連帯なのか。それとも変化していく自然と連帯することが重要なのか。しかもここには人間の生存せいぞんをどう位置づけるのかという課題もある。自然が侵略された大地を人間から奪い返しはじめたと考えることはひとつの視点してんではあろうが、しかしそのとき人間が暮らすということをどう考えたらよいのか。

自然と人間の歴史をみると、そこでは三つの関係が複雑にからみ合ってきた。ひとつは相互そうごにいかなる害もあたえないような共存きょうそんの関係である。たとえば人間が川から水をみ、ささやかに山菜やきのこ、マキなどを採取したとしても、自然に大きな変動を与えることはなかったように、である。第二に相互にめぐみを与える、という関係があった。自然は人間に対してさまざまな恵みを与えるが、ぎゃくに人間が溜池ためいけや水路、水田をつくり、一部の山の木を切ったりすることによって暮らしやすい環境かんきょうが与えられていく生物もいた。人間の活動が生物の多様性たようせいを高めるという一面もまたあったのである。

そして第三は対立する関係だった。いうまでもなく人間による大規模だいきぼな開発は自然を衰弱すいじゃくさせる。だが自然もまた洪水こうずい津波つなみ地震じしん噴火ふんかなどを起こして人間にわざわいをもたらしてきた。自然と人間のあいだには、共存、互恵ごけい、対立という三つの関係が複雑にからみ合いながら展開てんかいしてきたのである。

とすると自然と連帯するとはどうすることなのか。人間にとって都合のよい部分だけと連帯するというのでは、自然そのものと連帯したことにはならないだろう。といって、今日の山村の動物被害の問題をもふくめて、「禍」としての自然とも連帯するというようなことが可能かのうなのだろうか。

内山節うちやまたかしおびえの時代』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

都市部での人口ぞうかは社会問題のひとつだ。

(2)

世界のしんりゃく戦争について学ぶ。

(3)

失敗してもふたたび挑戦ちょうせんする勇気が必要だ。

(4)

日本のれきしや文化を知ることは楽しい。

(5)

海や川で微生物びせいぶつさいしゅして研究する。

次の問いに答えなさい。

(6)

次の文のうち、「多様性」ということばの使い方として正しいものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • 多様性を始めたら朝起きられるようになった。
  • 私の友達は多様性に生きている。
  • みんなで集まって多様性をつなげた。
  • 今日の授業で多様性について考えた。

Confirm Testの答え

(1)
答え

増加

(2)
答え

(3)
答え

再び

(4)
答え

歴史

(5)
答え

採取

(6)
答え

Confirm Test

すでに読んだTraining1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「相互に恵みを与える」とありますが、人間が自然に恵みを与えるとはどのようなことを指して言っているのですか。もっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  •  人間が手を加えることで、他の生物のすみやすい自然にすること。
  •  人間が山菜や茸などを採取し、自然と共存していくこと。
  •  人間が大規模な開発を行うことで、自然がせいされること。
  •  人間が溜池や水路をつくることで、自然さいがいををふせぐこと。

Confirm Testの答え

(1)
答え

Point

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Lesson

no local video: 3410b867-b446-455e-99dd-8ed956630d8a

Lesson

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


自然との連帯について考察しようと試みるとき、わたしたちを困惑こんわくさせることのひとつは、自然と人間の関係の複雑ふくざつさである。たとえば私が一年の半分くらいをらしていく群馬ぐんま県の山村、上野村をみると、村人たちはこの二十年ほどの間イノシシ、シカ、サルなどによる畑の被害ひがいなやまされてきた。私のせまい畑でも一年間ほとんど作物が収穫しゅうかくできなかった年もあったほどである。こうなってくるとある種の動物たちは、人間にとって害獣がいじゅうであるといわざるをえなくなってくる。

さらにそれは、人間に対してだけ、でもないのである。というのはシカのAぞうによって山にはえているササがつくされるようになってきた。そればかりではなく広葉樹こうようじゅの木の皮も食べられて、山に枯木かれきがひろがり、さらに土から出た草や木の芽も食べられて山の砂漠化さばくかがすすみはじめたのである。こうなると雨がるたびに土壌どじょうが流出し、山はいかなる生物も暮らせない場所になっていく。シカのぞう加によって、自然にとってもシカは害獣だといわざるをえなくなってきたのである。

ところが別の見方もできる。山村はもともとは自然の世界であった。その自然の世界に人間たちが畑をつくり、村をつくって侵入しんにゅうした。だから過疎化かそか高齢化こうれいかがすすんだ現在げんざい、「動物たちが人間というしんBりゃくしゃから自然の世界をうばかえしはじめた」とみることもできる。さらにシカによって砂漠のような山がひろがったとしても、エサがなくなればシカも個体こたい数をらしていくだろう。そしてそのころ、土壌が流出し、腐葉土層ふようどそううしなった山では、栄養状態じょうたいの低い土壌にてきした草木がはえてくることになるだろう。こうして何百年かすれば、山はCふたたびその時の状況じょうきょうに合った安定した自然を形成していくことになるだろう。

とすると私たちが自然と連帯するとは、どのような自然に対してなのか。現状の自然を守ることが自然との連帯なのか。それとも変化していく自然と連帯することが重要なのか。しかもここには人間の生存せいぞんをどう位置づけるのかという課題もある。自然が侵りゃくされた大地を人間から奪い返しはじめたと考えることはひとつの視点してんではあろうが、しかしそのとき人間が暮らすということをどう考えたらよいのか。

自然と人間のDれきしをみると、そこでは三つの関係が複雑にからみ合ってきた。ひとつは相互そうごにいかなる害もあたえないような共存きょうそんの関係である。たとえば人間が川から水をみ、ささやかに山菜やきのこ、マキなどをEさいしゅしたとしても、自然に大きな変動を与えることはなかったように、である。第二に相互にめぐみを与える、という関係があった。自然は人間に対してさまざまな恵みを与えるが、ぎゃくに人間が溜池ためいけや水路、水田をつくり、一部の山の木を切ったりすることによって暮らしやすい環境かんきょうが与えられていく生物もいた。人間の活動が生物の多様性たようせいを高めるという一面もまたあったのである。

そして第三は対立する関係だった。いうまでもなく人間による大規模だいきぼな開発は自然を衰弱すいじゃくさせる。だが自然もまた洪水こうずい津波つなみ地震じしん噴火ふんかなどを起こして人間にわざわいをもたらしてきた。自然と人間のあいだには、共存、互恵ごけい、対立という三つの関係が複雑にからみ合いながら展開てんかいしてきたのである。

とすると自然と連帯するとはどうすることなのか。人間にとって都合のよい部分だけと連帯するというのでは、自然そのものと連帯したことにはならないだろう。といって、今日の山村の動物被害の問題をもふくめて、「禍」としての自然とも連帯するというようなことが可能かのうなのだろうか。

内山節うちやまたかしおびえの時代』)

(1)

文章中の線A〜Eを漢字に直しなさい。(完答)

(2)

線「多様性」の意味としてもっとも適当なものを、次のア〜エから一つ選び、記号で答えなさい。


  • たくさんの食べ物があること。
  • 流行りゅうこうにのること。
  • いろいろな種類や傾向のものがあること。
  • やりたいことをやること。

Lessonの答え

(1)
答え

A 増  B 略  C 再  D 歴史  E 採 (完答)

(2)
答え

Practice

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。


自然との連帯について考察しようと試みるとき、わたしたちを困惑こんわくさせることのひとつは、自然と人間の関係の複雑ふくざつさである。たとえば私が一年の半分くらいをらしていく群馬ぐんま県の山村、上野村をみると、村人たちはこの二十年ほどの間イノシシ、シカ、サルなどによる畑の被害ひがいなやまされてきた。私のせまい畑でも一年間ほとんど作物が収穫しゅうかくできなかった年もあったほどである。こうなってくるとある種の動物たちは、人間にとって害獣がいじゅうであるといわざるをえなくなってくる

さらにそれは、人間に対してだけ、でもないのである。というのはシカの増加によって山にはえているササがつくされるようになってきた。そればかりではなく広葉樹こうようじゅの木の皮も食べられて、山に枯木かれきがひろがり、さらに土から出た草や木の芽も食べられて山の砂漠化さばくかがすすみはじめたのである。こうなると雨がるたびに土壌どじょうが流出し、山はいかなる生物も暮らせない場所になっていく。シカの増加によって、自然にとってもシカは害獣だといわざるをえなくなってきたのである。

ところが別の見方もできる。山村はもともとは自然の世界であった。その自然の世界に人間たちが畑をつくり、村をつくって侵入しんにゅうした。だから過疎化かそか高齢化こうれいかがすすんだ現在げんざい、「動物たちが人間というしん略者から自然の世界をうばかえしはじめた」とみることもできる。さらにシカによって砂漠のような山がひろがったとしても、エサがなくなればシカも個体こたい数をらしていくだろう。そしてそのころ、土壌が流出し、腐葉土層ふようどそううしなった山では、栄養状態じょうたいの低い土壌にてきした草木がはえてくることになるだろう。こうして何百年かすれば、山は再びその時の状況じょうきょうに合った安定した自然を形成していくことになるだろう。

とすると私たちが自然と連帯するとは、どのような自然に対してなのか。現状の自然を守ることが自然との連帯なのか。それとも変化していく自然と連帯することが重要なのか。しかもここには人間の生存せいぞんをどう位置づけるのかという課題もある。自然が侵略された大地を人間から奪い返しはじめたと考えることはひとつの視点してんではあろうが、しかしそのとき人間が暮らすということをどう考えたらよいのか。

自然と人間の歴史をみると、そこでは三つの関係が複雑にからみ合ってきた。ひとつは相互そうごにいかなる害もあたえないような共存きょうそんの関係である。たとえば人間が川から水をみ、ささやかに山菜やきのこ、マキなどを採取したとしても、自然に大きな変動を与えることはなかったように、である。第二に相互にめぐみを与える、という関係があった。自然は人間に対してさまざまな恵みを与えるが、ぎゃくに人間が溜池ためいけや水路、水田をつくり、一部の山の木を切ったりすることによって暮らしやすい環境かんきょうが与えられていく生物もいた。人間の活動が生物の多様性たようせいを高めるという一面もまたあったのである。

そして第三は対立する関係だった。いうまでもなく人間による大規模だいきぼな開発は自然を衰弱すいじゃくさせる。だが自然もまた洪水こうずい津波つなみ地震じしん噴火ふんかなどを起こして人間にわざわいをもたらしてきた。自然と人間のあいだには、共存、互恵ごけい、対立という三つの関係が複雑にからみ合いながら展開てんかいしてきたのである。

とすると自然と連帯するとはどうすることなのか。人間にとって都合のよい部分だけと連帯するというのでは、自然そのものと連帯したことにはならないだろう。といって、今日の山村の動物被害の問題をもふくめて、「禍」としての自然とも連帯するというようなことが可能かのうなのだろうか。

内山節うちやまたかしおびえの時代』)


文章中で使用されている言葉について、次の線をそれぞれ漢字に直しなさい。必要なときは送りがなも書きなさい。

(1)

予習して授業を受けると理解できることがふえた。

(2)

映画えいがの内容をりゃくして教えてもらう。

(3)

春休みにおさななじみとさいかいする予定だ。

(4)

れきだいの総理大臣の名前を暗記する。

(5)

夏休みに昆虫こんちゅうさいしゅうをして標本を作る。

次の問いに答えなさい。

(6)

 次の文が意味の通る文となるように、にあてはまる「いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。」を表すことばを漢字三字で書きなさい。


私は尊重そんちょうしている。

Practiceの答え

(1)
答え

増え

(2)
答え

(3)
答え

再会

(4)
答え

歴代

(5)
答え

採集

(6)
答え

多様性

Point

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Lesson

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Lesson

すでに読んだLesson1(または理解度テスト1)の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

線①「別の見方」とありますが、どのような見方ですか。「自然の世界」ということばを使って四十字以内で書きなさい。

Lessonの答え

(1)
答え

動物たちが人間(という侵りゃく者)から自然の世界を奪い返しはじめたという見方。

Practice

すでに読んだPractice1の文章について、あとの問いに答えなさい。

(1)

 線①「ある種の動物たちは、人間にとって害獣であるといわざるをえなくなってくる」とありますが、これは、どのような事実からみちびされたものですか。それを説明した次の文のにあてはまることばを、文中から四字で書きぬきなさい。


 群馬県の山村の住人たちが、イノシシ、シカ、サルなどの動物によるに悩まされているという事実。


Practiceの答え

(1)
答え

畑の被害